JP3097422B2 - セメントコーティングによる水和反応抑制方法 - Google Patents

セメントコーティングによる水和反応抑制方法

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    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
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    • C04B7/00Hydraulic cements
    • C04B7/36Manufacture of hydraulic cements in general
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ドライバッチ方式によ
りコンクリートを製造する際に採用するセメントの水和
反応抑制方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般にコンクリートは、骨材の種類とそ
の配合比、水セメント比、混練時間、運搬時の温度など
によって流動性等の物性や固化後の強度が異なるため、
所定の品質のコンクリートを得るためには、例えばレデ
ィーミクストコンクリート製造工場やその他のコンクリ
ートプラントにおいて厳密に配合設計され、混練りされ
たコンクリートを、生コン車(アジテータトラック)等
により打設現場まで運搬して使用している。
【0003】しかしながら、コンクリートは混練り直後
から水和反応が進行し、一定の時間が経過するとスラン
プ値が低下して流動性を失うとともに、打設後のコンク
リートの品質を損なうため、混練りから打設するまでの
時間が限定されている。このため、例えばコンクリート
の供給地点から打設現場までの距離が長く運搬に長時間
を要する場合には、一般のコンクリート製造方法ではコ
ンクリートの品質を確保できず、したがって、かかる場
合にはドライバッチ方式によってコンクリートを製造す
ることが有効である。また、コンクリートの打設現場が
極寒冷地にある場合にもドライバッチ方式によるコンク
リートの製造方法が有効である。
【0004】ここで、上記ドライバッチ方式は、混練り
水を添加することなく予めセメントと骨材のみを混合し
た状態で運搬し、打設現場に到着してから混練り水を加
えて混練りすることによりコンクリートを製造し、しか
る後に当該コンクリートを打設するものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記ド
ライバッチ方式によりコンクリートを製造する場合で
も、骨材は通常表面水を有するため、この骨材と混合さ
れるセメントはかかる表面水により水和反応を生じ、し
たがって打設現場到着後の加水により混練りを行なって
も所要の流動性を得ることができなくなるという問題が
あった。
【0006】そして、このような不具合を除去するに
は、前記骨材を予め加熱などによって乾燥させておき、
全く水が介在しないようにすることも考えられるが、か
かる作業を行なうと製造コストが高くなるとともに、所
定の配合にするために混練り水の量を調整するのが困難
になる。
【0007】そこで、この発明は以上の問題点に鑑みな
されたものであって、ドライバッチ方式によりコンクリ
ートを製造する際に、骨材の表面水によりセメントが水
和反応を生じるのを防止して、混練り後に所要の流動性
を有するコンクリートを得ることのできるセメントコー
ティングによる水和反応抑制方法を提供することを目的
とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明はかかる目的を
達成するためになされたものであって、その要旨とする
ところは、ドライバッチ方式によりコンクリートを製造
する際に、予め骨材と混合されるセメントをコーティン
グすることにより、混練り水を加える前のセメントの水
和反応を抑制する方法であって、前記セメントの粒子の
表面を被覆剤からなる保護被膜によって予め微細カプセ
ル状に覆うことを特徴とするセメントコーティングによ
る水和反応抑制方法にある。
【0009】また、この発明のセメントコーティングに
よる水和反応抑制方法は、前記被覆剤として、アスファ
ルト樹脂等の疎水性樹脂あるいはステアリン酸等の脂肪
酸類を用いることが好ましい。
【0010】ここで、前記セメント粒子に対する保護被
膜を形成する被覆剤は、例えば膨脹性コンクリートに使
用するアルミ粉末の反応遅延剤として従来より用いられ
ているもので、特に好ましくは、疎水性樹脂としてはア
スファルト樹脂を、脂肪酸類としてはステアリン酸を用
いることが好ましい。
【0011】そして、例えば疎水性樹脂による保護被膜
としての樹脂被膜は、セメント粒子を包み込むことによ
って水との接触を防止し、これにより水和反応を抑制す
る。また、この樹脂被膜は、例えば物理的な衝撃等によ
り容易に破壊され、セメント粒子の表面を露出する。し
たがって、樹脂被膜に覆われたセメントと骨材とからな
るドライバッチ混合物に加水した上でアジテータにより
混練りすることで、衝撃によりセメント粒子の表面が露
出し、水和反応を開始する。
【0012】また、上記脂肪酸類は、例えばセメント中
のアルカリ金属類と塩を作ることによりセメント粒子の
表面を覆った状態で化学結合し、セメント粒子に表面滑
性を与えるとともに、疎水性の保護被膜となり、これに
よって水和反応を抑制する。また、この被膜も物理的な
衝撃等により容易に破壊されるとともにアルカリに可溶
であり、したがってアルカリ溶液を加えることによりこ
れと反応してセメント表面より容易に離間する。したが
って、この脂肪酸類の保護被膜で覆われたセメントと骨
材とからなるドライバッチ混合物に所定量の水を加えた
上でアジテータにより混練りすることで、前記と同様水
和反応を開始するとともに、例えばセメントの一部をス
ラリー化して作成したアルカリ溶液を添加すれば、被膜
の溶解速度がさらに向上する。
【0013】なお、各種の被覆剤により保護被膜を形成
する方法としては、例えば乾燥セメントに対し所定量の
被覆剤を投入し、ドライブレンドにより混合すること
で、セメント粒子の表面には保護被膜が容易に形成され
るとになる。そして、必要に応じて、かかる被覆剤をセ
メント中に均一に分散するための分散剤などの添加物が
配合される。
【0014】また、本発明によれば、保護被膜の厚さの
選定、アルカリ溶液の添加時期や濃度の選定等により、
セメントの水和反応開始時期を任意に設定することもで
きる。
【0015】
【作用】そして、この発明のセメントコーティングによ
る水和反応抑制方法によれば、ドライバッチ方式により
コンクリートを製造する際に、予めセメントと混合され
る骨材が表面水を有していても、セメント粒子は保護被
膜によって覆われているので、これらの混合物の混合、
運搬時においては水和反応が生じることがない。一方か
かる混合物に加水し、混練りすると、保護被膜は混練時
の物理的な衝撃等によって破壊あるいは水に溶解してセ
メント粒子の表面を露出させ、これによってセメントの
水和反応が進行する。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように、この発明のセメン
トコーティングによる水和反応抑制方法によれば、ドラ
イバッチ方式によりコンクリートを製造する際に、セメ
ント粒子の表面を覆う保護被膜により、骨材の表面水に
よってセメントが水和反応を生じるのを防止するので、
長距離運搬後あるいは極寒冷地等において、混練り水を
加えて混練りした後に、所要の流動性を有するコンクリ
ートを容易に得ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 竹田 宣典 東京都清瀬市下清戸4丁目640番地 株 式会社大林組技術研究所内 (72)発明者 平田 隆祥 東京都清瀬市下清戸4丁目640番地 株 式会社大林組技術研究所内 (72)発明者 栗原 正美 東京都清瀬市下清戸4丁目640番地 株 式会社大林組技術研究所内 (56)参考文献 特開 平6−115987(JP,A) 特開 平3−208850(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B28C 7/00 C04B 7/02 C04B 7/36 C04B 24/08 C04B 24/36

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドライバッチ方式によりコンクリートを
    製造する際に、予め骨材と混合されるセメントをコーテ
    ィングすることにより、混練り水を加える前のセメント
    の水和反応を抑制する方法であって、 前記セメントの粒子の表面を被覆剤からなる保護被膜に
    よって予め微細カプセル状に覆うことを特徴とするセメ
    ントコーティングによる水和反応抑制方法。
  2. 【請求項2】 前記被覆剤としてアスファルト樹脂等の
    疎水性樹脂あるいはステアリン酸等の脂肪酸類を用いる
    ことを特徴とするセメントコーティングによる水和反応
    抑制方法。
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JP4498560B2 (ja) * 2000-08-03 2010-07-07 電気化学工業株式会社 セメント急結剤
JP4570749B2 (ja) * 2000-08-25 2010-10-27 電気化学工業株式会社 改質石膏及びそれを用いたセメント混和材
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