JP3097320U - 釣り用リール - Google Patents

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JP3097320U
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伊東 浩一
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伊東 浩一
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Abstract

【課題】リール本体の側方にハンドルアームが回転可能に設けられた釣り用リールにおける操作性等の向上を図る。
【解決手段】リール本体3と、リール本体3の側方で中央部が回転可能に支持されたハンドルアーム4と、ハンドルアーム4の両端に設けられたハンドルノブ7と、ハンドルアーム4よりもリール本体3側に配設されたスタードラッグ8とを備えたベイト型の釣り用リールであって、ハンドルアーム4に段部4aを形成して、ハンドルアーム4のうちハンドルノブ7が設けられた両端部をリール本体3側にオフセットさせるとともに、スタードラッグ8をハンドルアーム4の両端部より内側に配置している。
【選択図】   図2

Description

【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、リール本体の側方にハンドルアームが回転可能に設けられた釣り用リールに関する。
【0002】
【従来の技術】
図6に示すように、釣り用リール101は、リール本体102の側方にハンドルアーム103が回転可能に設けられている。従来の釣り用リール101では、図6、7に示すように、ハンドルアーム103がまっすぐのものがほとんどである。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、ハンドルアーム103がまっすぐな場合、例えば図6に示すようにハンドル操作する際に、右手の位置がロッド104の中心軸から遠くなってしまい(距離L)、ハンドルアームが回転するときのロッドに伝わるブレが大きくなることがある。
【0004】
本考案は上記のような点に鑑みてなされたものであり、ハンドルアームの形状に変化を持たせて、上記のような課題を解決し、操作性等の向上を図ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案の釣り用リールは、リール本体と、上記リール本体の側方に回転可能に設けられたハンドルアームとを備え、上記ハンドルアームの端部を曲げてなる点に特徴を有する。
【0006】
また、本考案の釣り用リールの他の特徴とするところは、上記ハンドルアームの端部を上記リール本体側にオフセットさせるように屈曲させた点にある。また、上記ハンドルアームの中央部が回転可能に支持されており、上記ハンドルアームの両端部を上記リール本体側にオフセットさせるよう屈曲させて、上記ハンドルアームが点対称となるようにした点にある。
【0007】
また、本考案の釣り用リールの他の特徴とするところは、上記ハンドルアームの一回転方向に向かって上記ハンドルアームの端部を湾曲させた点にある。また、上記ハンドルアームの中央部が回転可能に支持されており、上記ハンドルアームの両端部を上記回転方向に向かってそれぞれ湾曲させて、上記ハンドルアームが点対称となるようにした点にある。また、上記ハンドルアームの端部を湾曲させる角度を、上記回転位置から上記ハンドルアームの延伸方向に対して90度未満とする点にある。
【0008】
本考案の他の釣り用リールは、リール本体と、上記リール本体の側方で中央部が回転可能に支持されたハンドルアームと、上記ハンドルアームの両端に設けられたハンドルノブと、上記ハンドルアームよりも上記リール本体側に配設されたスタードラッグとを備えたベイト型の釣り用リールであって、上記ハンドルアームに段部を形成して、上記ハンドルアームのうち上記ハンドルノブが設けられた両端部を上記リール本体側にオフセットさせるとともに、上記スタードラッグを上記ハンドルアームの両端部より内側に配置した点にある。
【0009】
【考案の実施の形態】
以下、図面を参照して、本考案の釣り用リールの好適な実施形態について説明する。
【0010】
(第1の実施形態)
図1、2は、本実施形態の釣り用リール1をロッド2のグリップ部付近に装着した状態を示す図である。また、図3は、本実施形態の釣り用リール1の一部斜視図である。本実施形態の釣り用リール1はベイト型と称される種類のものであり、リール本体3と、リール本体3の側方に回転可能に設けられたハンドルアーム4とを備える。
【0011】
リール本体3の両側部間にはスプール5が回転可能に収容され、図示しないギヤ群等を介してハンドルアーム4に連動する。ハンドルアーム4は、釣り糸(ライン)の巻き取り方向には回転可能で、スプール5を回転させて糸を巻き取ることができるが、釣り糸の送り出し方向には回転規制される。リール本体3の前方には、スプール5に釣り糸を均一に巻き取るためにハンドルアーム4の回転に連動して釣り糸を案内するレベルワインダ6が設けられる。
【0012】
ハンドルアーム4は中央部で回転可能に支持されており、その両端にハンドルノブ7が回転可能に設けられる。ハンドルアーム4には段部4aが形成され、ハンドルアーム4の両端部をリール本体3側にオフセットさせるよう屈曲させている。
【0013】
リール本体3のハンドルアーム4側にはスタードラッグ8が配設される。スタードラッグ8はハンドルアーム4の両端部(ハンドルノブ7が設けられる部分)より内側に配置され、両者が干渉しないようにされている。また、リール本体3のハンドルアーム4側にはスプール5の回り方を調節するメカニカルブレーキの調節つまみ9が設けられる。
【0014】
キャスティング時には、スプール5を自由回転可能な状態にするとともに、右手でロッド2のグリップ部を握り、ラインが出ないように親指でスプール5を押さえながらロッド2を振り上げて、振り下げる。そして、ロッド2の先端が頭上を通過するときに、親指をスプール5から離すと、図示しないルアーの重さによってラインが出ていく。ラインが出ていくのに従い、親指でスプール5を押さえ、徐々に力を加えてラインの出を調節する(サミング)。ルアーが着水する寸前にはサミングでラインが出るのを完全に止めてしまう。
【0015】
このようにしてルアーが着水した後は、図2に示すように、ロッド2を左手に持ち替えるとともに、右手でハンドルノブ7を握ってハンドル操作を行う。
【0016】
このようにした第1の実施形態の釣り用リール1では、図1〜3に示すように、ハンドルアーム4の両端部をリール本体3側にオフセットさせるよう屈曲させたので、ハンドル操作する際に、オフセットさせた分だけ右手の位置をロッド2の中心軸に接近させることができる(距離L´(<図6に示す距離L))。したがって、ハンドルアーム4を回転させるときに脇をしめてハンドル操作することができ、軽快な動作を行うことができ、また、ロッド2に伝わるブレを抑えることができ、操作性を向上させることができる。
【0017】
また、ハンドルアーム4の両端部をリール本体3側にオフセットさせるよう屈曲させたので、全体の重心をロッド2の中心軸に接近させることができ、重心が分散するのを避けて全体のバランスをよくすることができる。
【0018】
また、ハンドルアーム4の形状が点対称となるようにしたので、バランスをよくすることができ、滑らかな回転が可能となる。
【0019】
(第2の実施形態)
図4、5に示す第2の実施形態は、ハンドルアーム4の形状を変更した例である。以下では、上記第1の実施形態との相違点を中心に説明し、既に説明した構成要素には同一の符号を付すとともに、その詳細な説明は省略する。
【0020】
図4、5に示すように、ハンドルアーム4は中央部で回転可能に支持されており、その両端にハンドルノブ7が回転可能に設けられる点は上記第1の実施形態と同様であるが、ハンドルアーム4の両端部を図中矢印に示す回転方向R(釣り糸の巻き取り方向)に向かってそれぞれ湾曲させている。この場合に、ハンドルアーム4の端部を湾曲させる角度を、ハンドルアーム4の回転位置に対する延伸方向(図中点線X)に対して90度未満とする
【0021】
このようにした第2の実施形態の釣り用リール1では、図4、5に示すように、ハンドルアーム4の両端部を釣り糸の巻き取り方向に向かってそれぞれ湾曲させたので、回転させやすく、操作性を向上させることができる。すなわち、ハンドルアーム4の回転中心Oから延伸方向への寸法xが図7に示す従来例と同じである場合でも、回転中心Oから力の作用点(ハンドルノブ7部分)までの長さx´を稼ぐことができるので、同じ負荷に対して軽く回転させることができ、操作性を向上させることができる。
【0022】
また、ハンドルアーム4の回転中心Oから延伸方向への寸法xが図7に示す従来例と同じである場合でも、ハンドルアーム4の全体長さを稼ぐことができるので、作用する力を各部に分散させることができ、結果として全体の剛性を高めることができ、肉厚を薄くして軽量化させ、操作性を向上させることができる。
【0023】
また、ハンドルアーム4の形状が点対称となるようにしたので、バランスをよくすることができ、滑らかな回転が可能となる。
【0024】
なお、上記実施形態において示した各部の形状及び構造は、何れも本考案を実施するにあたっての具体化のほんの一例を示したものに過ぎず、これらによって本考案の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本考案はその精神、又はその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
【0025】
【考案の効果】
以上述べたように本考案によれば、ハンドルアームの形状に変化を持たせ、具体的にはハンドルアームの端部をリール本体側にオフセットさせるように屈曲させたり、ハンドルアームの端部を回転方向に向かって湾曲させたりしたので、操作性等の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態の釣り用リールをロッドに装着した状態を示す図である。
【図2】第1の実施形態の釣り用リールの使用状態を表す図である。
【図3】第1の実施形態の釣り用リールの一部斜視図である。
【図4】第2の実施形態の釣り用リールのハンドルアーム正面図であり、(a)がハンドルノブを設けた状態を示す図、(b)がハンドルノブを設けていない状態を示す図である。
【図5】第2の実施形態の釣り用リールの一部斜視図である。
【図6】従来の釣り用リールの使用状態を表す図である。
【図7】従来の釣り用リールのハンドルアーム正面図である。
【符号の説明】
1  釣り用リール
2  ロッド
3  リール本体
4  ハンドルアーム
4a 段部
5  スプール
6  レベルワインダ
7  ハンドルノブ
8  スタードラッグ
9  調節つまみ

Claims (7)

  1. リール本体と、
    上記リール本体の側方に回転可能に設けられたハンドルアームとを備え、
    上記ハンドルアームの端部を曲げてなることを特徴とする釣り用リール。
  2. 上記ハンドルアームの端部を上記リール本体側にオフセットさせるように屈曲させたことを特徴とする請求項1に記載の釣り用リール。
  3. 上記ハンドルアームの中央部が回転可能に支持されており、上記ハンドルアームの両端部を上記リール本体側にオフセットさせるよう屈曲させて、上記ハンドルアームが点対称となるようにしたことを特徴とする請求項2に記載の釣り用リール。
  4. 上記ハンドルアームの一回転方向に向かって上記ハンドルアームの端部を湾曲させたことを特徴とする請求項1に記載の釣り用リール。
  5. 上記ハンドルアームの中央部が回転可能に支持されており、上記ハンドルアームの両端部を上記回転方向に向かってそれぞれ湾曲させて、上記ハンドルアームが点対称となるようにしたことを特徴とする請求項4に記載の釣り用リール。
  6. 上記ハンドルアームの端部を湾曲させる角度を、上記回転位置から上記ハンドルアームの延伸方向に対して90度未満とすることを特徴とする請求項4又は5に記載の釣り用リール。
  7. リール本体と、
    上記リール本体の側方で中央部が回転可能に支持されたハンドルアームと、
    上記ハンドルアームの両端に設けられたハンドルノブと、
    上記ハンドルアームよりも上記リール本体側に配設されたスタードラッグとを備えたベイト型の釣り用リールであって、
    上記ハンドルアームに段部を形成して、上記ハンドルアームのうち上記ハンドルノブが設けられた両端部を上記リール本体側にオフセットさせるとともに、上記スタードラッグを上記ハンドルアームの両端部より内側に配置したことを特徴とする釣り用リール。
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