JP3096839B2 - リング装着用治工具 - Google Patents

リング装着用治工具

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JP3096839B2 JP06334611A JP33461194A JP3096839B2 JP 3096839 B2 JP3096839 B2 JP 3096839B2 JP 06334611 A JP06334611 A JP 06334611A JP 33461194 A JP33461194 A JP 33461194A JP 3096839 B2 JP3096839 B2 JP 3096839B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、リング装着用治工具に
係り、更に詳しくは、円周の一箇所で切断され、ばね性
を備えたリングを、ワークの外周面に設けた環状の装着
溝に装着するリング装着用治工具に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、図9ないし図13に示すワーク
としてのベルト車51に、図11ないし図13に示すリ
ングとしての止め輪(センサイクバネとも称する)61
を装着する場合、従来は、図11に示すようにドライバ
ーのような棒状の治具71を用いて、梃の原理により止
め輪61を円周方向に順次押し拡げて装着作業を行なっ
ており、このため作業の効率が良くないとともに、ばね
性を備えた止め輪61が作業中に誤って撥ね飛ぶことが
あるために、作業に危険が伴う問題がある。
【0003】図示したベルト車51は、複数の軸を歯付
きベルトを介して連結して回転を伝達する装置に用いら
れる歯付きベルト用のベルト車であって、その外周面に
歯付きベルトの歯と係合するスプライン状の凹凸52,
53が多数設けられ、各凸部53の外周面を円周方向に
なぞるようにして、環状の装着溝54が軸方向に一対設
けられている。
【0004】一方、止め輪61は、このベルト車51か
ら歯付きベルトが外れることがないようにベルト車51
の各装着溝54に半埋設の状態で装着されるものであっ
て、材料である硬鋼線材を熱処理しかつ円周の一箇所で
切断されることによりバネ性を備え、また自由状態にお
ける内径寸法を装着溝54の溝底部の外径寸法より5%
程度小さく設定されて、装着溝54に装着されたとき
に、弾性的に押し拡げられてその反発力によりベルト車
51に抱き付くようになっている。またこの止め輪61
は、円周方向の長さを装着溝54の溝底部の円周方向長
さより実寸で最大3mm程度短く設定されて、装着溝5
4に装着されたときに、一対の端部62,63の間に所
定の間隙64を生じるように設定されている。これは、
反対に止め輪61の円周方向長さが装着溝54の溝底部
の円周方向長さより長いと、装着時に止め輪61の一方
の端部63が装着溝54から食み出ることになって使用
中に止め輪61が外れ易くなるからである。
【0005】またこの止め輪61は、一対の端部62,
63が一つの同じ凸部53の外周側に位置するように装
着溝54に装着される。これは、端部62,63が凸部
53でなく凹部52の外周側に位置するように装着され
ると、この端部62,63が宙に浮いた状態となって使
用中に止め輪61が外れ易くなるからである。この場
合、各端部62,63と凸部53との重なり具合は、図
12に示すように、重なり部の円周方向長さa1 をそれ
ぞれ凸部53の円周方向幅a2 の四分の一程度とするの
が好適である。更にこの止め輪61は、軸方向一対の装
着溝54にそれぞれ一つずつ装着されるが、装着された
ときに二つの止め輪61が、円周の一箇所で切断された
合い口部を180度対称位置に位置させるように装着さ
れる。これは、合い口部の円周上の位置が揃うと、その
位置に限って止め輪61が極端に外れ易くなるからであ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は以上の点に鑑
み、円周の一箇所で切断され、ばね性を備えた止め輪等
のリングを、ベルト車等のワークの外周面に設けた環状
の装着溝に装着する作業に使用され、作業の効率と安全
性とを高めることが可能なリング装着用治工具を提供す
ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のリング装着用治工具は、円周の一箇所で切
断され、ばね性を備えたリングを、ワークの外周面に設
けた環状の装着溝に装着するリング装着用治工具であっ
て、前記ワークの端面に同心的にかつ回転自在に取り付
けられる治工具本体と、前記治工具本体に設けられ、前
記ワークに仮止めした前記リングを円周の一箇所で径方
向外方へ押し拡げる第一のローラと、前記治工具本体に
設けられ、前記第一のローラにより押し拡げられた前記
リングを円周の一箇所で軸方向一方へ押圧する第二のロ
ーラと、前記治工具本体に設けられ、前記ワークに仮止
めした前記リングの横ずれを抑制する第三のローラと、
を備えることにした。
【0008】
【作用】リングをワークに仮止めし、上記構成を備えた
本発明のリング装着用治工具をワークに取り付けて円周
方向の一方向に回転させると、第一のローラがリングを
円周の一箇所で径方向外方へ押し拡げ、第二のローラ
が、第一のローラにより押し拡げられたワークを円周の
一箇所で軸方向一方へ押圧して、リングを装着溝に嵌着
させる。第三のローラは、この作業中、ワークに仮止め
したリングが横ずれしないように、リングの横方向の位
置を定めるものである。
【0009】
【実施例】つぎに本発明の実施例を図面にしたがって説
明すると、当該実施例に係る装着用治工具は、図9ない
し図13に示したワークとしてのベルト車51に、図1
1ないし図13に示したリングとしての止め輪61を装
着するものであり、図1ないし図3に示すように、ベル
ト車51の一端面(図3において上端面)に同心的にか
つ回転自在に取り付けられる治工具本体1と、この治工
具本体1に回転自在に設けられ、ベルト車51に仮止め
した止め輪61を円周の一箇所で径方向外方へ押し拡げ
る第一のローラ9と、治工具本体1に回転自在に設けら
れ、第一のローラ9により押し拡げられた止め輪61を
円周の一箇所で軸方向一方(図3において下方)へ押圧
する第二のローラ10と、治工具本体1に固定的または
回転自在に設けられ、ベルト車51に仮止めした止め輪
61の横ずれを抑制する二つの第三のローラ11と、を
備えている。
【0010】治工具本体1は、軸部3および円盤部4を
備えた第一の部品2と、同じく軸部6および円盤部7を
備えた第二の部品5とを同心的にかつ固定的にボルト8
止めしてなり、第一の部品2の円盤部4の下面側に第一
および第三のローラ9,11が配置され、同じ円盤部4
の外周側に第二のローラ10が配置され、更に同じ円盤
部4に、治工具本体1を回転させるためのレバー12が
固定的に設けられている。
【0011】図4は、止め輪61をベルト車51に仮止
めし、かつ当該装着用治工具をベルト車51に取り付け
た状態におけるこれらの平面的な位置関係を示してお
り、止め輪61の一方の端部62をベルト車51の装着
溝54に合わせたときに、この止め輪61がベルト車5
1の外周側を回り込んでベルト車51の一端面から更に
上方にせり上がってくる位置に、第一のローラ9が設け
られている。またこの第一のローラ9は、装着溝54の
フランジ部55の外周面に内接するような位置に配置さ
れている。この第一のローラ9を基準として時計回りの
20〜40°(θ1 )の位置に、第二のローラ10が配
置されている。この第二のローラ10の中心軸線02
ベルト車51の中心軸線01 に対して直角に設定され、
この第二のローラ10と装着溝54のフランジ部55の
外周面の間に実寸で0.05〜Smm程度の間隙13
(Sについては下記の式参照)が設定されるようにす
る。また第二のローラ10の中心軸02 の上下方向の位
置は、装着溝54の中心より止め輪61の線径の二分の
一の分、上方に位置したところで、この第二のローラ1
0が止め輪61に接するように、この第二のローラ10
の径寸法に合わせて決定される。 S={(止め輪61の線径/2)−装着溝54の深さ}
+(止め輪61の線径の10%)
【0012】当該装着用治工具を円周方向の一方向に回
転させると、止め輪61が第一および第二のローラ9,
10に押されて横ずれしようとし、これを拘束しない
と、止め輪61が実際にずれてしまって装着が不可能と
なる。第三のローラ11は、止め輪61のこの横ずれを
抑制するために設けられ、具体的には、図4に示したよ
うに、止め輪61の内周面に内接する位置に配置され、
かつ第一のローラ9に対して反時計回りに120±30
°(θ2 )の位置と、240±30°(θ3 )の位置と
に設けられている。また止め輪61がベルト車51の一
端面から上方へガタつくと、止め輪61の拡張および押
込みが円滑にできなくなるため、この上方へのガタつき
を抑制する必要があり、このため第一および第三のロー
ラ9,11の幅(高さ)hがそれぞれ制限されて、止め
輪61の線径に対して実寸で0.5〜3mm程度大きく
設定されている。
【0013】つぎに上記構成の装着用治工具を使用し
て、ベルト車51に止め輪61を装着する手順を説明す
る。尚、ベルト車51には、上記したスプライン状の多
数の凹凸52,53、軸方向一対の装着溝54およびそ
のフランジ部55の他に予め、中心軸孔56が設けら
れ、また外周面(更に詳しくは、その凹部52位置)か
らこの中心軸孔56まで貫通するように、当該ベルト車
51を軸に固定するための螺子孔57,58が二箇所、
互いに直交するように設けられており、当該作業に際し
ては、この中心軸孔56および螺子孔57,58を有効
に利用する。
【0014】 先ず、ベルト車51、止め輪61、当
該装着用治工具および図3に示すようなワーク押え治具
31を用意する。止め輪61は、軸方向一対の装着溝5
4にそれぞれ装着されるために、ベルト車51一つに対
して二つ用意される。ワーク押え治具31は、平板状の
台座部32と、この台座部32の上面に突設されたワー
ク位置決め用の円錐状突起部33と、同じく台座部32
の上面に固定されたフランジ34と、このフランジ34
に支持されたワーク回り止め用の螺子ストッパ35と、
この螺子ストッパ35に螺合されたナット36と、を備
えており、台座部32の正面に、三角一つよりなる第一
マーク37と、三角二つよりなる第二マーク38とが、
ベルト車51の凸部53の一ピッチ分の間隔を開けて設
けられている。台座部32の上面を時計の文字盤に見立
てると、針の中心位置に円錐状突起部33が配置され、
三時位置に螺子ストッパ35が円錐状突起部33に向け
て配置され、六時位置を真ん中に挾んでその左右に第一
および第二マーク37,38が配置されていることにな
る。 次に、このワーク押え治具31の台座部32を万力
(図示せず)に固定する(作業が終わるまでこのま
ま)。万力による固定の方向は縦向きでも横向きでも良
いが、作業者から見て、円錐状突起部33が左側、フラ
ンジ34が右側に位置するように、ワーク押え治具31
を配置する。
【0015】 次に、円錐状突起部33に中心軸孔5
6を嵌合するようにして台座部32の上にベルト車51
を載せ、次いで、手動でベルト車51を適宜回転させ
て、互いに直角変位した二箇所の螺子孔57,58のう
ちの上方から見て反時計回り側の螺子孔57(反対側の
螺子孔58であっても良い)を三時位置としてこの螺子
孔57に螺子ストッパ35を差し込み、これによりベル
ト車51を位置決めするとともに回り止めする。またこ
れにより二箇所の螺子孔57,58のうちの上方から見
て時計回り側の他方の螺子孔58が必然的に六時位置に
位置することになり、第一のマーク37が指し示す、六
時位置の凹部52の正面から見て直ぐ左側の凸部53の
上側の装着溝54に、止め輪61の一方の端部62を嵌
め込み、左手の指で押さえて仮止めする。尚、このと
き、この端部62と凸部53との重なり具合を、重なり
部の円周方向長さa1 が凸部53の円周方向幅a2 の四
分の一程度とするのが好適であることは、上記したとお
りである。 次に、図3に示したように、ベルト車51の中心軸
孔56にその上方から当該装着用治工具の治工具本体1
の第一の部品2の軸部3を差し込み、各ローラ9,1
0,11の円周方向の位置が止め輪61に合うように様
子を見ながら、当該装着用治工具を止め輪61およびベ
ルト車51に被せ、当該装着用治工具(更に詳しくは、
第一および第三ローラ9,11)がベルト車51の一端
面に当接するまで完全に押し込む。
【0016】 次に、止め輪61の一方の端部62を
左手の指で押さえたまま、右手の手の平で当該装着用治
工具の上面を押さえつつ、指でレバー12を上方から見
て反時計回りの方向に回転させる。すると、止め輪61
が第三のローラ11により横ずれを抑制された状態で、
第一のローラ9により径方向外方へ拡張されつつ、図5
に示すように第二のローラ10により下方に押圧され、
これにより当該装着用治工具が一回転するのと同時に、
止め輪61を装着溝54に装着することができる。止め
輪61の他方の端部63は予めの寸法設定により、一方
の端部62が嵌合しているのと同じ凸部53の上側の装
着溝54に、上記した四分の一の引っ掛かりをもって嵌
着されることになる。 次に、軸方向反対側の装着溝54に今一つの止め輪
61を装着するために螺子ストッパ35を一旦、外し
て、ベルト車51を上下反転させ、上記のときと同じ
螺子孔57を三時位置としてこの螺子孔57に螺子スト
ッパ35を差し込み、これによりベルト車51を位置決
めするとともに回り止めする。次いで、第二のマーク3
8が指し示す、六時位置の凹部52の正面から見て直ぐ
右側の凸部53の上側の装着溝54に、止め輪61の一
方の端部62を嵌め込み、左手の指で押さえて仮止めす
る。尚、このとき、この端部62と凸部53との重なり
具合を、重なり部の円周方向長さa1 が凸部53の円周
方向幅a2 の四分の一程度とするのが好適であること
は、上記したとおりである。
【0017】 次に、ベルト車51の中心軸孔56に
上方から当該装着用治工具の治工具本体1の第一の部品
2の軸部3を差し込み、各ローラ9,10,11の円周
方向の位置が止め輪61に合うように様子を見ながら、
当該装着用治工具を止め輪61およびベルト車51に被
せ、当該装着用治工具(更に詳しくは、第一および第三
ローラ9,11)がベルト車51の一端面に当接するま
で完全に押し込む。 次に、止め輪61の一方の端部62を左手の指で押
さえたまま、右手の手の平で当該装着用治工具の上面を
押さえつつ、指でレバー12を上方から見て反時計回り
の方向に回転させる。すると、止め輪61は第三のロー
ラ11により横ずれが抑制された状態で、第一のローラ
9により径方向外方へ拡張されつつ、第二のローラ10
により下方に押圧され、これにより当該装着用治工具が
一回転するのと同時に、止め輪61を装着溝54に装着
することができる。止め輪61の他方の端部63は予め
の寸法設定により、一方の端部62が嵌合しているのと
同じ凸部53の上側の装着溝54に、上記した四分の一
の引っ掛かりをもって嵌着されることになる。また以上
の工程において、第一および第二マーク37,38によ
り18度対称位置が明示されるために、軸方向一対の装
着溝54に装着された二つの止め輪61の、円周の一箇
所で切断された合い口部が180度対称位置に配置され
ることになる。
【0018】尚、ベルト車51のフランジ部55は、こ
れを拡大すると図6(ア)に示す形状をしているが、同
図(イ)または(ウ)に示すように、面取り55aを付
けたり、または同図(エ)または(オ)に示すように、
アール55bを付けたりすることにより、止め輪61を
押し込み易くすることができる。何れの場合もフランジ
部55の厚みは実寸で0.5〜1.5mm程度とし、面
取り55aまたはアール55bとともにベルト車51の
大きさ、止め輪61の太さ等により適宜決定する。また
図7に示すように、第二のローラ10の周面に勾配(テ
ーパ)を付けても、止め輪61を押し込み易くすること
が可能である。
【0019】止め輪61をベルト車51に組み込む手順
ないし要領は上記したとおりであるが、止め輪61の合
い口位置に制約がない場合は、止め輪61を指で押さえ
る必要がない。また止め輪61の合い口位置を決まった
ところに設定する場合においても、他の手段で止め輪6
1の端部62を押さえても良い訳であるから、止め輪6
1の端部62を指で押さえることが全てではない。また
止め輪61の一対の端部62,63の重ね合わせ(形
状)は、図3に示したように、同図において右側が下で
あるが、当該装着用治工具を円周方向に反対に配置構成
する場合には、左側が下となる。また作業中、当該装着
用治工具を手の平で押さえる代わりに、ボール盤のよう
にスピンドルが回転し、その端部高さが一定に保てる装
置や、公知の方法によるアタッチメントを取り付けて、
これらにより当該装着用治工具を押さえることにすれ
ば、作業効率を更に高めることができる。また当該装着
用治工具を手動で回転させる代わりに、装着用治工具本
体1の外周面にギヤ部(図示せず)を設けて、このギヤ
部を駆動させる装置を付ければ、半自動または自動で止
め輪61を組み込むことができる。
【0020】また止め輪61の一対の端部62,63
は、図示したものでは、内径の曲率に対応した形状であ
るが、ベルト車51用に用いる止め輪としては、この端
部62,63をそれぞれ、径方向内方へ折り曲げたもの
であっても良い。この場合、各端部62,63はベルト
車51の凹部52に嵌め込まれることになる。また図3
の方向から見て、右側(下側)の端部62を径方向内方
へ折り曲げるとともに左側(上側)の端部63を軸方向
一方(図上上方)へ向けて折り曲げることにしても良
い。そして何れにしろ、これらの場合には、作業の当
初、装着溝54に仮止めされる一方の端部62が径方向
内方へ折り曲げられているために、この端部62を凸部
53に引っ掛けることにより、作業中における止め輪6
1の空転を完全に無くすことができ、併せて、ベルトが
端部62,63のエッジに当たらなくなるために、ベル
トの耐久性を高めることができる。
【0021】
【発明の効果】本発明は、以下の効果を奏する。
【0022】すなわち、上記構成を備えた本発明のリン
グ装着用治工具を使用してリングをワークに装着するこ
とにより、作業に熟練を必要とせず、作業を効率良く行
なうことができる。また当該リング装着用治工具により
リングを押さえつけながら作業が行なわれるために、リ
ングが作業中に誤って撥ね飛ぶことが無く、作業の安全
性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る装着用治工具の一部切欠
した平面図
【図2】同底面図
【図3】図1におけるA−O−A線断面図を含む作業説
明図
【図4】ローラの配置説明図
【図5】ローラの作動説明図
【図6】(ア)(イ)(ウ)(エ)および(オ)ともフ
ランジ部の要部正面図
【図7】ローラの他の例を示す正面図
【図8】止め輪の端部の他の例を示す斜視図
【図9】ベルト車の平面図
【図10】図9におけるB−O−B線断面図
【図11】ベルト車および止め輪の斜視図
【図12】止め輪を装着したベルト車の平面図
【図13】図12におけるC−O−C線断面図
【符号の説明】
1 治工具本体 2 第一の部品 3,6 軸部 4,7 円盤部 5 第二の部品 8 ボルト 9 第一のローラ 10 第二のローラ 11 第三のローラ 12 レバー 13,64 間隙 31 ワーク押え治具 32 台座 33 円錐状突起部 34 フランジ 35 螺子ストッパ 36 ナット 37 第一マーク 38 第二マーク 51 ベルト車(ワーク) 52 凹部 53 凸部 54 装着溝 55 フランジ部 55a 面取り 55b アール 56 中心軸孔 57,58 螺子孔 61 止め輪(リング) 62,63 端部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円周の一箇所で切断され、ばね性を備え
    たリング(61)を、ワーク(51)の外周面に設けた
    環状の装着溝(54)に装着するリング装着用治工具で
    あって、前記ワーク(51)の端面に同心的にかつ回転
    自在に取り付けられる治工具本体(1)と、前記治工具
    本体(1)に設けられ、前記ワーク(51)に仮止めし
    た前記リング(61)を円周の一箇所で径方向外方へ押
    し拡げる第一のローラ(9)と、前記治工具本体(1)
    に設けられ、前記第一のローラ(9)により押し拡げら
    れた前記リング(61)を円周の一箇所で軸方向一方へ
    押圧する第二のローラ(10)と、前記治工具本体
    (1)に設けられ、前記ワーク(51)に仮止めした前
    記リング(61)の横ずれを抑制する第三のローラ(1
    1)と、を備えたことを特徴とするリング装着用治工
    具。
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