JP3096559U - 鞄の緩衝構造 - Google Patents

鞄の緩衝構造

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JP3096559U JP2003001439U JP2003001439U JP3096559U JP 3096559 U JP3096559 U JP 3096559U JP 2003001439 U JP2003001439 U JP 2003001439U JP 2003001439 U JP2003001439 U JP 2003001439U JP 3096559 U JP3096559 U JP 3096559U
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美云 劉
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其利國際有限公司
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 緩衝層が邪魔にならず、外力を受けた場合に
外表面に皺や折り目が付きにくく、通気性を有し、製造
コストが低くて済み、シースルー部分が形成されて美観
に優れた鞄の緩衝構造を提供すること。 【解決手段】 鞄の外表面に、肉眼で見える大きさの網
目を有する網状層10を形成し、網状層10の内面に緩
衝層20を積層し、緩衝層20に多数の貫通孔23を形
成する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、衝撃に弱い電子装置等を収納して保護するのに好適な鞄の緩衝構造 に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般的に、ハンドバッグ、ショルダーバッグ、リュックサックのような小型の 鞄は、布、軟質合成樹脂、皮革等の軟質膜で形成されることが多い。 このような軟質膜は、軽くて携帯に便利であり、加工しやすくてデザインの変 化に対応でき、成形費用も安価で済むといった利点がある。 しかし、軟質膜で形成された鞄は、内部に収納された物品を保護する能力が低 く、物品の破損や変形を防ぐことができない。このため、鞄を二層に形成して、 層間の一部に緩衝材を配置したり、鞄の内部空間に緩衝材を配置して、保護効果 を高めることが一般的に行われている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、緩衝材を鞄の内部に設置すると、内部空間が狭くなって、使用上邪 魔になる。また、緩衝材を二層の軟質材料間に配置すると、緩衝材設置部分に外 力を受けた場合に、緩衝材と軟質膜とが異なる率で変形するので、表面の軟質膜 に皺や折り目が発生しやすく、このため、鞄の美観が損なわれてしまう。 本考案の目的は、緩衝層が邪魔にならず、外力を受けた場合に外表面に皺や折 り目が付きにくく、通気性を有し、製造コストが低くて済み、シースルー部分が 形成されて美観に優れた鞄の緩衝構造を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本考案の鞄の緩衝構造は、鞄の外表面に、肉眼で見える大きさの網目を有する 網状層を形成し、該網状層の内面に緩衝層を積層し、該緩衝層に多数の貫通孔を 形成してある。 緩衝層に形成された貫通孔は、緩衝層を湾曲しやすくする。また、緩衝構造を 施した部分と鞄内に収納された物品との接触面が、緩衝構造部分よりも狭い場合 に、緩衝構造部分が隆起するが、貫通孔が変形することによって、隆起がなだら かになり、外観に与える影響を少なく抑える。 外表面に形成された網状層は、独特の質感を有して美観を高め、外力を受けて も皺や折り目が出にくい。
【0005】 引っ張り強度を補って総合強度を高めるために、前記緩衝層の内面に、前記緩 衝層よりも引っ張り強度の高い強化層を設けると良い。 前記緩衝層を軟質発泡材料で構成しても良い。 前記網状層と緩衝層とを接着することがある。 網状層の外周の少なくとも一部を周辺部品へ接合することにより、鞄に組み込 むこともできる。 さらに、通気性を高めるために、前記強化層と緩衝層との間にスペーサを設置 して、通気空間を形成すると良い。
【0006】
【考案の実施の形態】
図1〜図3は、本考案の第1の実施形態を示す。 図1に示すように、本考案の鞄の緩衝構造80は、網状層10、緩衝層20及 び強化層30を備える。本実施形態では、鞄90の周面91の全面が緩衝構造8 0で形成されている(図3)。 網状層10は、図2に示すように、肉眼で見える大きさの網目11を有し、図 3に示すように、鞄90の外表面に配置される。
【0007】 網状層10は、独特の質感を有し、鞄90に美しい外観を与えることができ、 通気性が良く、シースルー機能を有する。また、外力によって変形しても、皺や 折り目が付きにくい。 そして、網状層10の外周どうしを縫製すると共に、網状層10の外周の一部 (本実施形態では上縁)に取っ手、縁テープ等の周辺部品を接合して、緩衝構造 80が鞄90に組み込まれる。
【0008】 緩衝層20は、厚さ6〜12mmの軟質発泡材料より成り、網状層10の内面 に積層される。 また、緩衝層20には、外面21と内面22とを貫通する多数の貫通孔23が 形成される。貫通孔23は円形であって、直径4〜10mmとするのが良い。 貫通孔23を設けたことによって、鞄90の通気性が良くなり、緩衝層20は 孔をあけていない場合に比べて撓みやすく、緩衝層20の緩衝効果が低下するこ とはない。 また、鞄90に入れた物品と緩衝構造80との接触面が、緩衝構造80の面積 よりも狭い場合に、緩衝構造80が隆起しようとするが、貫通孔23が変形して 局部的な湾曲を吸収するため、隆起はなだらかに抑えられ、鞄90の外観に与え る影響が小さくて済む。
【0009】 さらに、緩衝層20は、周辺の部品と接合しにくいので、裁断前において大面 積のシート状態にあるとき、予め網状層10へ接着しておくと良い。 このように、網状層10と緩衝層20とを接着すると、緩衝構造80が変形し た場合に、緩衝層20と網状層10とが分離してその間に空洞が形成されること が無く、外観も良く、網状層10が異物に引っかかって破れるのを防ぐことがで きる。
【0010】 また、網状層10は、単独では柔らかくて薄いため加工するのが難しいが、緩 衝層20を接着することによって扱いやすくなり、接着、縫製等の加工が容易に なる。 なお、裁断前に緩衝層20と網状層10とを接着した場合は、裁断した後に緩 衝層20の周囲部を除去して、網状層10の周縁部を糊代或いは縫い代として残 しておく。
【0011】 強化層30は、緩衝層20よりも引っ張り強度の高い素材、例えば、合成繊維 布等より成り、緩衝層20の素材である軟質発泡材料の引っ張り強度に欠けると いう弱点を補って、鞄90の総合的な強度を高める。 網状層10及び緩衝層20のシースルー効果を活かして、鞄90の内側を見せ たい場合は、強化層30の素材として、透明プラスチックシート、或いは、強靱 な繊維で編んだ粗い目の網を用いたり、不透明なシートの貫通孔23と対応する 部分に透孔を形成する。 また、強化層30は、緩衝構造80の引っ張り強度を高め、緩衝構造80と周 辺部品との接合強度を増す効果があるが、緩衝構造80に大きい引っ張り強度が 求められない場合や、鞄90に他の補強手段が採用された場合には、網状層10 と同じ素材を用いたり、省略することができる。
【0012】 図4は、第2の実施形態を示し、鞄90の周面91の内、一側面のみに緩衝構 造80が設けられる。この実施形態では、網状層10の外周に鞄90の襠片を接 合することにより、緩衝構造80が鞄90に組み込まれる。 図5は、第3の実施形態を示し、鞄90の周面91に取り付けられたポケット 92の側面に緩衝構造80が用いられる。網状層10の外周にポケット92の襠 片を接合することにより、緩衝構造80が鞄90に組み込まれる。 第2及び第3の実施形態において、緩衝構造80自体の構成は、第1の実施形 態とほぼ同様である。
【0013】 図6は、第4の実施形態を示す。 網状層10のシースルー効果を活かして、緩衝層20の外面に貫通孔23の配 置によって文字や模様を表示してある。 本実施形態では、文字或いは模様の部分に貫通孔23を形成せず、その他の部 分に貫通孔23を形成してあるが、文字或いは模様の部分に貫通孔23を形成し て、その周辺に貫通孔23を形成しないことによって、文字や模様を表示しても 良い。
【0014】 図7は、第5の実施形態を示す。 本実施形態は、リュックサックのように人体に接する鞄90の人体接触面に緩 衝構造80を用いたり、強度的な観点から通気性のない強化層30を設けた場合 等に適しており、緩衝層20と強化層30との間に、別体のスペーサ40を適宜 間隔毎に設置して、通気空間を形成する。 図8は第6の実施形態を示し、別体のスペーサ40に代えて、緩衝層20の内 面にスペーサとして多数の突起を適宜間隔毎に形成し、緩衝層20と強化層30 の間に通気空間を形成してある。 スペーサとなる突起は、緩衝層20ではなく、強化層30に形成することも可 能である。
【0015】 なお、緩衝層20の内面に強化層30を設ける場合、網状層10の外周部と強 化層30の外周部とを縫合或いは接着して、その間に緩衝層20を挟んでおき、 この三層の緩衝構造80を周辺部品に接合して、鞄90に組み込んでも良い。 或いは、網状層10、緩衝層20及び強化層30を互いに接合せずに重ねてお き、網状層10及び強化層30の外周部を周辺部品に接合することもできる。 緩衝構造80を周辺部品と接合する場合に、網状層10及び強化層30の外周 全長ではなく、外周の一部のみを接合することも可能である。 また、強化層30を、網状層10及び緩衝層20の外周縁よりも延ばし、この 延長した部分で鞄90の周辺部品を形成することもできる。
【0016】
【考案の効果】
本考案によれば、鞄の緩衝効果が高まるので、パソコン、PDA、携帯電話の ような衝撃に弱い電子装置等を収納して持ち運ぶのに便利である。 また、網状層及び緩衝層の貫通孔を通して空気が流通し、貫通孔及び網状層の シースルー効果が、網状層の独特な質感と相俟って、鞄にファッショナブルな外 観を提供する。 さらに、緩衝層に形成された貫通孔が変形することにより、鞄に収納された物 品に接触して形成される隆起がなだらかに抑えられるので、鞄の変形が目立たず 体裁がよい。 また、貫通孔の形成、緩衝層と網状層との積層等の加工は、裁断前の大面積の シート状態で行うことができるため、機械によって効率よく加工でき、製造コス トが低廉で済む。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の鞄の緩衝構造を外面から見た図。
【図2】図1の要部拡大図。
【図3】第1の実施形態に係る鞄の斜視図。
【図4】第2の実施形態に係る鞄の斜視図。
【図5】第3の実施形態に係る鞄の斜視図。
【図6】第4の実施形態に係る鞄の斜視図。
【図7】第5の実施形態を示す緩衝構造の断面図。
【図8】第6の実施形態を示す緩衝構造の断面図。
【符号の説明】
10 網状層 11 網目 20 緩衝層 21 外面 22 内面 23 貫通孔 30 強化層 40 スペーサ 80 緩衝構造 90 鞄 91 周面 91a 一側面 92 ポケット

Claims (6)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鞄の外表面に、肉眼で見える大きさの網
    目を有する網状層を形成し、該網状層の内面に緩衝層を
    積層し、該緩衝層に多数の貫通孔を形成したことを特徴
    とする鞄の緩衝構造。
  2. 【請求項2】 前記緩衝層の内面に、前記緩衝層よりも
    引っ張り強度の高い強化層を設けた請求項1に記載の鞄
    の緩衝構造。
  3. 【請求項3】 前記緩衝層が軟質発泡材料から成る請求
    項1又は2に記載の鞄の緩衝構造。
  4. 【請求項4】 前記網状層と緩衝層とが接着されている
    請求項1〜3のいずれかに記載の鞄の緩衝構造。
  5. 【請求項5】 前記網状層の外周の少なくとも一部を周
    辺部品へ接合することにより、鞄に組み込まれた請求項
    1〜4のいずれかに記載の鞄の緩衝構造。
  6. 【請求項6】 前記強化層と緩衝層との間にスペーサを
    設置して、通気空間を形成した請求項1〜5のいずれか
    に記載の鞄の緩衝構造。
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