JP3096399B2 - 光ピックアップのレーザユニット取付装置 - Google Patents
光ピックアップのレーザユニット取付装置Info
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、光ディスクや光磁気デ
ィスク等の記録媒体に記録されて情報を光学的に読み取
るための光ピックアップに係り、特に３ビーム法を採用
する光ピックアップのレーザユニット取付装置に関する
ものである。
ィスク等の記録媒体に記録されて情報を光学的に読み取
るための光ピックアップに係り、特に３ビーム法を採用
する光ピックアップのレーザユニット取付装置に関する
ものである。
【０００２】
【従来の技術】この種の光ピックアップに採用されるレ
ーザユニットは、光源である半導体レーザ、これより出
射されたレーザビームをメインビームと２つのサブビー
ムとに分割する回折格子、受光素子、記録媒体により反
射された戻りビームを半導体レーザから出射されたレー
ザビームから分離して上記受光素子に導く今一つの回折
格子等を含む構成である。
ーザユニットは、光源である半導体レーザ、これより出
射されたレーザビームをメインビームと２つのサブビー
ムとに分割する回折格子、受光素子、記録媒体により反
射された戻りビームを半導体レーザから出射されたレー
ザビームから分離して上記受光素子に導く今一つの回折
格子等を含む構成である。
【０００３】そして、このようなレーザユニットを採用
する光ピックアップの概略構成及び動作を図４に従って
説明すると、例えばレーザユニット１から出射された３
つのビームは図示しないコリメートレンズにより平行光
になされた後、ミラー２により直角に曲折されて対物レ
ンズ３により記録媒体４の記録面上にメインスポットと
２つのサブスポットを形成し、記録媒体４により反射さ
れたメインビームと２つのサブビームは往路と同じ光路
を通って戻り、レーザユニット１内で今一つの回折格子
により各受光素子上に導かれ、そのメインビームにより
記録情報及びフォーカス制御情報を、２つのサブビーム
によりトラッキング制御情報をそれぞれ得るものであ
る。
する光ピックアップの概略構成及び動作を図４に従って
説明すると、例えばレーザユニット１から出射された３
つのビームは図示しないコリメートレンズにより平行光
になされた後、ミラー２により直角に曲折されて対物レ
ンズ３により記録媒体４の記録面上にメインスポットと
２つのサブスポットを形成し、記録媒体４により反射さ
れたメインビームと２つのサブビームは往路と同じ光路
を通って戻り、レーザユニット１内で今一つの回折格子
により各受光素子上に導かれ、そのメインビームにより
記録情報及びフォーカス制御情報を、２つのサブビーム
によりトラッキング制御情報をそれぞれ得るものであ
る。
【０００４】又、一般に、レーザユニットの取付けは、
板ばねを用いてレーザユニットをユニットホルダに押し
付けて保持することにより行われていた。即ち、図５に
示すように、レーザユニット１をユニットホルダ６に挿
入し収納した状態で、小判型ステム１ａの面より導出し
た複数の端子５が挿通する開口８を形成した板ばね７を
装着し、その板ばね７の開口８縁に形成した弾性爪７ａ
をステム１ａに作用させてその弾発力によりレーザユニ
ット１をユニットホルダ６に押し付けて該レーザユニッ
ト１を光軸周りに回転可能に保持していた。尚、上記レ
ーザユニット１の各端子はフレキシブルプリント基板の
端子部に半田付けされ、当該フレキシブルプリント基板
を介して機器の制御部等に電気的に接続される。
板ばねを用いてレーザユニットをユニットホルダに押し
付けて保持することにより行われていた。即ち、図５に
示すように、レーザユニット１をユニットホルダ６に挿
入し収納した状態で、小判型ステム１ａの面より導出し
た複数の端子５が挿通する開口８を形成した板ばね７を
装着し、その板ばね７の開口８縁に形成した弾性爪７ａ
をステム１ａに作用させてその弾発力によりレーザユニ
ット１をユニットホルダ６に押し付けて該レーザユニッ
ト１を光軸周りに回転可能に保持していた。尚、上記レ
ーザユニット１の各端子はフレキシブルプリント基板の
端子部に半田付けされ、当該フレキシブルプリント基板
を介して機器の制御部等に電気的に接続される。
【０００５】ところで、上記記録媒体の記録面上に形成
される各スポットは、メインスポットがちょうどトラッ
ク上にあるときに、この前後に位置する２つのサブビー
ムがそのトラックを挟んで両側にずれて位置し、当該ト
ラックの影響を互いに逆方向から受けるような関係に調
整する必要があり、その調整は専ら、レーザユニット１
を光軸周りに回転させて回折格子の角度を調整すること
により行い、その調整後にレーザユニット１を接着剤に
より接着固定していた。
される各スポットは、メインスポットがちょうどトラッ
ク上にあるときに、この前後に位置する２つのサブビー
ムがそのトラックを挟んで両側にずれて位置し、当該ト
ラックの影響を互いに逆方向から受けるような関係に調
整する必要があり、その調整は専ら、レーザユニット１
を光軸周りに回転させて回折格子の角度を調整すること
により行い、その調整後にレーザユニット１を接着剤に
より接着固定していた。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のレーザユニ
ット取付装置では、レーザユニット１のステム１ａと板
ばね７の弾性爪７ａとを面接触状態とし、板ばね７の弾
発力によりレーザユニット１をユニットホルダ６に押し
付けて任意の位置に保持する構成であるため、レーザユ
ニット１の回転に伴ってフレキシブルプリント基板に外
力が加わり、屈曲あるいは伸張によってフレキシブルプ
リント基板に蓄えられた反力がレーザユニット１に作用
し、回折格子の角度調整終了から接着剤による接着固定
までの間にその反力によってレーザユニット１が不用意
に回転し、そのまま接着固定されてしまう虞れがあり、
この場合、回折格子の角度調整ずれ即ち、ビームスポッ
トの位置ずれによる品質低下を招くことになっていた。
ット取付装置では、レーザユニット１のステム１ａと板
ばね７の弾性爪７ａとを面接触状態とし、板ばね７の弾
発力によりレーザユニット１をユニットホルダ６に押し
付けて任意の位置に保持する構成であるため、レーザユ
ニット１の回転に伴ってフレキシブルプリント基板に外
力が加わり、屈曲あるいは伸張によってフレキシブルプ
リント基板に蓄えられた反力がレーザユニット１に作用
し、回折格子の角度調整終了から接着剤による接着固定
までの間にその反力によってレーザユニット１が不用意
に回転し、そのまま接着固定されてしまう虞れがあり、
この場合、回折格子の角度調整ずれ即ち、ビームスポッ
トの位置ずれによる品質低下を招くことになっていた。
【０００７】しかるに本発明は、レーザユニットの調整
終了後においてフレキシブルプリント基板の反力による
不用意な回転を防止できるレーザユニット取付装置を提
供するものである。
終了後においてフレキシブルプリント基板の反力による
不用意な回転を防止できるレーザユニット取付装置を提
供するものである。
【０００８】
【課題を解決するための手段】請求項１に係るレーザユ
ニット取付装置では、半導体レーザ及びこれより出射さ
れたレーザビームを３つのビームに分割する回折格子等
を含みかつステム面から複数の端子を導出するレーザユ
ニットと、該レーザユニットを収納するユニットホルダ
と、上記レーザユニットのステムに作用して該レーザユ
ニットを上記ユニットホルダに光軸周りに回転可能なよ
うに押し付け保持する板ばねとからなり、上記レーザユ
ニットの各端子にフレキシブルプリント基板の端子部を
接続する光ピックアップのレーザユニット取付装置にお
いて、上記レーザユニットと上記板ばねとの間には、上
記レーザユニットの回転に伴って発生する上記フレキシ
ブルプリント基板の反力に抗して上記レーザユニットを
任意の回転位置に保持する係止手段を設けたものであ
る。
ニット取付装置では、半導体レーザ及びこれより出射さ
れたレーザビームを３つのビームに分割する回折格子等
を含みかつステム面から複数の端子を導出するレーザユ
ニットと、該レーザユニットを収納するユニットホルダ
と、上記レーザユニットのステムに作用して該レーザユ
ニットを上記ユニットホルダに光軸周りに回転可能なよ
うに押し付け保持する板ばねとからなり、上記レーザユ
ニットの各端子にフレキシブルプリント基板の端子部を
接続する光ピックアップのレーザユニット取付装置にお
いて、上記レーザユニットと上記板ばねとの間には、上
記レーザユニットの回転に伴って発生する上記フレキシ
ブルプリント基板の反力に抗して上記レーザユニットを
任意の回転位置に保持する係止手段を設けたものであ
る。
【０００９】請求項２に係るレーザユニット取付装置で
は、請求項１に係るレーザユニット取付装置において、
上記係止手段は、上記板ばねに形成されかつ先端を先鋭
とする弾性爪を含み、この弾性爪の先鋭部を上記レーザ
ユニットのステム面に係着させることにより上記レーザ
ユニットを任意の位置に保持するものである。
は、請求項１に係るレーザユニット取付装置において、
上記係止手段は、上記板ばねに形成されかつ先端を先鋭
とする弾性爪を含み、この弾性爪の先鋭部を上記レーザ
ユニットのステム面に係着させることにより上記レーザ
ユニットを任意の位置に保持するものである。
【００１０】請求項３に係るレーザユニット取付装置で
は、請求項２に係るレーザユニット取付装置において、
上記レーザユニットを初期位置から予め定めた一方向に
回転させて上記回折格子の角度調整を行う構成とする一
方、上記弾性爪の先鋭部の両側縁の内、上記調整時の回
転方向に向く側縁を上記ステム面に対して略直角に、回
転方向と逆方向に向く他方の側縁を上記ステム面に対し
て傾斜させたものである。
は、請求項２に係るレーザユニット取付装置において、
上記レーザユニットを初期位置から予め定めた一方向に
回転させて上記回折格子の角度調整を行う構成とする一
方、上記弾性爪の先鋭部の両側縁の内、上記調整時の回
転方向に向く側縁を上記ステム面に対して略直角に、回
転方向と逆方向に向く他方の側縁を上記ステム面に対し
て傾斜させたものである。
【００１１】請求項４に係るレーザユニット取付装置で
は、請求項１に係るレーザユニット取付装置において、
上記係止手段は、上記レーザユニットのステムに形成し
た凹凸面と、上記板ばねに形成され、上記凹凸面い係合
する弾性爪とにより構成したものである。
は、請求項１に係るレーザユニット取付装置において、
上記係止手段は、上記レーザユニットのステムに形成し
た凹凸面と、上記板ばねに形成され、上記凹凸面い係合
する弾性爪とにより構成したものである。
【００１２】請求項５に係るレーザユニット取付装置で
は、請求項１乃至４の何れかに係るレーザユニット取付
装置において、上記フレキシブルプリント基板は、その
中間部を上記ユニットホルダの外側面に固定しかつこの
固定部と上記端子部間に上記レーザユニットの回転に伴
い屈伸可能な自在部を有するものである。
は、請求項１乃至４の何れかに係るレーザユニット取付
装置において、上記フレキシブルプリント基板は、その
中間部を上記ユニットホルダの外側面に固定しかつこの
固定部と上記端子部間に上記レーザユニットの回転に伴
い屈伸可能な自在部を有するものである。
【００１３】
【作用】請求項１乃至５に係るレーザユニット取付装置
によれば、レーザユニットを回転させて回折格子の角度
調整を行った際にレーザユニットの端子に接続したフレ
キシブルプリント基板に力が加わり、該フレキシブルプ
リント基板に屈曲あるいは伸張によって反力が蓄えられ
たところで、その反力に係止手段により対処でき、レー
ザユニットが角度調整後にフレキシブルプリント基板の
反力により不用意に回転するという事態は回避されるこ
とになる。
によれば、レーザユニットを回転させて回折格子の角度
調整を行った際にレーザユニットの端子に接続したフレ
キシブルプリント基板に力が加わり、該フレキシブルプ
リント基板に屈曲あるいは伸張によって反力が蓄えられ
たところで、その反力に係止手段により対処でき、レー
ザユニットが角度調整後にフレキシブルプリント基板の
反力により不用意に回転するという事態は回避されるこ
とになる。
【００１４】上記作用に加えて、請求項２、３に係るレ
ーザユニット取付装置によれば、板ばねの弾性爪の先鋭
部がレーザユニットのステム面に突っ掛かることにより
フレキシブルプリント基板の反力に対処するため、特別
ステム面には加工を施す必要がなく、板ばね側の加工の
みにより対処できることになる。さらに、請求項３に係
るレーザユニット取付装置によれば、レーザユニットを
角度調整方向に回転する際には弾性爪がステム面に突っ
掛かることがなく、微妙な調整も容易にかつ円滑に行え
ることになる。
ーザユニット取付装置によれば、板ばねの弾性爪の先鋭
部がレーザユニットのステム面に突っ掛かることにより
フレキシブルプリント基板の反力に対処するため、特別
ステム面には加工を施す必要がなく、板ばね側の加工の
みにより対処できることになる。さらに、請求項３に係
るレーザユニット取付装置によれば、レーザユニットを
角度調整方向に回転する際には弾性爪がステム面に突っ
掛かることがなく、微妙な調整も容易にかつ円滑に行え
ることになる。
【００１５】又、請求項４に係るレーザユニット取付装
置によれば、弾性爪と凹凸面との係合によってフレキシ
ブルプリント基板の反力に確実に対処でき、上記反力に
よる不用意な調整ずれは皆無となる。さらに、請求項５
に係るレーザユニット取付装置によれば、フレキシブル
プリント基板はレーザユニットの回転に自在部の屈伸に
より対処することにより、レーザユニットの回転に何等
妨げになることがない。
置によれば、弾性爪と凹凸面との係合によってフレキシ
ブルプリント基板の反力に確実に対処でき、上記反力に
よる不用意な調整ずれは皆無となる。さらに、請求項５
に係るレーザユニット取付装置によれば、フレキシブル
プリント基板はレーザユニットの回転に自在部の屈伸に
より対処することにより、レーザユニットの回転に何等
妨げになることがない。
【００１６】
【実施例】以下図１乃至図３に示した本発明の実施例に
ついて詳細に説明する。尚、図１乃至図３において、図
４及び図５と共通する部分については共通の符号を付し
てある。図１は本発明の一実施例に係るレーザユニット
取付装置を示し、図２は同取付装置においてフレキシブ
ルプリント基板を除いた状態を示しており、何れの図に
おいても（ａ）は正面図、（ｂ）は（ａ）のＸ−Ｘ線も
しくはＹ−Ｙ線概略断面図を示す。
ついて詳細に説明する。尚、図１乃至図３において、図
４及び図５と共通する部分については共通の符号を付し
てある。図１は本発明の一実施例に係るレーザユニット
取付装置を示し、図２は同取付装置においてフレキシブ
ルプリント基板を除いた状態を示しており、何れの図に
おいても（ａ）は正面図、（ｂ）は（ａ）のＸ−Ｘ線も
しくはＹ−Ｙ線概略断面図を示す。
【００１７】図において、レーザユニット１は先に説明
したように、半導体レーザ及び受光素子等を内装してお
り、その各素子の端子５をステム１ａの面より導出しか
つ同一面にグランド用端子９をも導出する。而して、こ
のレーザユニット１はユニットホルダ６内に収納され、
板ばね７によりその収納状態を保持する。尚、６ａはレ
ーザビームが通過する窓を示す。
したように、半導体レーザ及び受光素子等を内装してお
り、その各素子の端子５をステム１ａの面より導出しか
つ同一面にグランド用端子９をも導出する。而して、こ
のレーザユニット１はユニットホルダ６内に収納され、
板ばね７によりその収納状態を保持する。尚、６ａはレ
ーザビームが通過する窓を示す。
【００１８】フレキシブルプリント基板１０は硬質板１
１を含む端子部１０ａを上記各素子の端子５及びグラン
ド用端子９と半田付けにより接続し、レーザユニット１
の各素子を機器本体側の制御部等に電気的に接続するも
のである。このフレキシブルプリント基板１０は、その
中間部をユニットホルダ６の外側面に添わせて押さえ板
１２により固定し、この固定部１０ｂと上記端子部１０
ａとの間にはレーザユニット１の回転に伴って比較的自
由に屈曲あるいは伸張できるような自在部１０ｃ，１０
ｄを有する。
１を含む端子部１０ａを上記各素子の端子５及びグラン
ド用端子９と半田付けにより接続し、レーザユニット１
の各素子を機器本体側の制御部等に電気的に接続するも
のである。このフレキシブルプリント基板１０は、その
中間部をユニットホルダ６の外側面に添わせて押さえ板
１２により固定し、この固定部１０ｂと上記端子部１０
ａとの間にはレーザユニット１の回転に伴って比較的自
由に屈曲あるいは伸張できるような自在部１０ｃ，１０
ｄを有する。
【００１９】而して、本実施例におけるレーザユニット
取付装置では、組み立て完了時にレーザユニット１が図
２に示す位置に予め設定されており、この位置を初期位
置とすると、レーザユニット１は初期位置から予め定め
た一方向、例えば図１及び図２の（ａ）において反時計
方向（矢印Ａ方向）に光軸を回転中心として回転するこ
とにより、回折格子の角度調整即ち記録媒体上のビーム
スポットの位置調整を行う構成となされている。従っ
て、レーザユニット１を回転させて角度調整を行った状
態では図１に示す状態となり、この状態では図１（ａ）
に示すように、フレキシブルプリント基板１０の一方の
自在部１０ｃが大きく屈曲し、他方の自在部１０ａが伸
張された状態にあって、自在部１０ｃ，１０ｄでは時計
方向（矢印Ｂ方向）の反力が蓄えられる。
取付装置では、組み立て完了時にレーザユニット１が図
２に示す位置に予め設定されており、この位置を初期位
置とすると、レーザユニット１は初期位置から予め定め
た一方向、例えば図１及び図２の（ａ）において反時計
方向（矢印Ａ方向）に光軸を回転中心として回転するこ
とにより、回折格子の角度調整即ち記録媒体上のビーム
スポットの位置調整を行う構成となされている。従っ
て、レーザユニット１を回転させて角度調整を行った状
態では図１に示す状態となり、この状態では図１（ａ）
に示すように、フレキシブルプリント基板１０の一方の
自在部１０ｃが大きく屈曲し、他方の自在部１０ａが伸
張された状態にあって、自在部１０ｃ，１０ｄでは時計
方向（矢印Ｂ方向）の反力が蓄えられる。
【００２０】上記板ばね７は開口８縁に弾性爪７ｂに形
成するものであるが、その弾性爪７ｂは先端縁を斜めに
切断することにより先鋭部７ｃを形成し、この先鋭部７
ｃを板ばね７の弾発力をもってレーザユニット１のステ
ム１ａ面に係着させ、レーザユニット１をユニットホル
ダ６に押し付けて回転可能に保持するものである。上記
弾性爪７ｂの両側縁の一方例えば矢印Ａ方向の側縁７ｄ
はステム１ａ面に略直角となり、他方の矢印Ａ方向と逆
方向即ち矢印Ｂ方向の側縁７ｅはステム１ａ面に対して
傾斜している。
成するものであるが、その弾性爪７ｂは先端縁を斜めに
切断することにより先鋭部７ｃを形成し、この先鋭部７
ｃを板ばね７の弾発力をもってレーザユニット１のステ
ム１ａ面に係着させ、レーザユニット１をユニットホル
ダ６に押し付けて回転可能に保持するものである。上記
弾性爪７ｂの両側縁の一方例えば矢印Ａ方向の側縁７ｄ
はステム１ａ面に略直角となり、他方の矢印Ａ方向と逆
方向即ち矢印Ｂ方向の側縁７ｅはステム１ａ面に対して
傾斜している。
【００２１】上記の構成によれば、レーザユニット１を
矢印Ａ方向に回転させて回折格子の角度調整を行う場合
には、傾斜する側縁７ｅにより先鋭部７ｃがステム１ａ
に突っ掛かることがなく、レーザユニット１を円滑に回
転でき微妙な角度調整も容易に行うことができる。角度
調整終了後は、フレキシブルプリント基板１０の自在部
１０ｃ，１０ｄの反力がレーザユニット１を矢印Ｂ方向
に回転しようとする力として作用することになるが、先
鋭部７ｃの側縁７ｄ側にステム１ａが突っ掛かることに
なる。従って、レーザユニット１は回折格子の角度調整
後、接着剤により接着固定されるまでの間にフレキシブ
ルプリント基板１０の反力によって不用意に矢印Ｂ方向
に回転されることがなく、調整ずれを生じた状態でレー
ザユニット１が固定されることがなくなる。
矢印Ａ方向に回転させて回折格子の角度調整を行う場合
には、傾斜する側縁７ｅにより先鋭部７ｃがステム１ａ
に突っ掛かることがなく、レーザユニット１を円滑に回
転でき微妙な角度調整も容易に行うことができる。角度
調整終了後は、フレキシブルプリント基板１０の自在部
１０ｃ，１０ｄの反力がレーザユニット１を矢印Ｂ方向
に回転しようとする力として作用することになるが、先
鋭部７ｃの側縁７ｄ側にステム１ａが突っ掛かることに
なる。従って、レーザユニット１は回折格子の角度調整
後、接着剤により接着固定されるまでの間にフレキシブ
ルプリント基板１０の反力によって不用意に矢印Ｂ方向
に回転されることがなく、調整ずれを生じた状態でレー
ザユニット１が固定されることがなくなる。
【００２２】尚、上記の実施例においては、弾性爪７ｂ
とステム１ａ面とによって係止手段を構成し、この係止
手段によりフレキシブルプリント基板１０の反力に抗し
てレーザユニット１を任意の位置に保持するものである
が、弾性爪７ｂに先鋭部７ｃを設けることによって、ス
テム１ａ面そのものには特別加工を施す必要がなく、レ
ーザユニット１の製作上有利なものとなる。又、フレキ
シブルプリント基板１０はその中間部をユニットホルダ
６の外側面に添わせて固定したことにより効果的に処理
することができ、薄型の機器への組み込みにあたっても
きわめて好都合であり、しかも自在部１０ｃ，１０ｄの
存在によりレーザユニット１の回転に支障を来すことも
ない。
とステム１ａ面とによって係止手段を構成し、この係止
手段によりフレキシブルプリント基板１０の反力に抗し
てレーザユニット１を任意の位置に保持するものである
が、弾性爪７ｂに先鋭部７ｃを設けることによって、ス
テム１ａ面そのものには特別加工を施す必要がなく、レ
ーザユニット１の製作上有利なものとなる。又、フレキ
シブルプリント基板１０はその中間部をユニットホルダ
６の外側面に添わせて固定したことにより効果的に処理
することができ、薄型の機器への組み込みにあたっても
きわめて好都合であり、しかも自在部１０ｃ，１０ｄの
存在によりレーザユニット１の回転に支障を来すことも
ない。
【００２３】図３は本発明の他実施例に係るレーザユニ
ット取付装置のフレキシブルプリント基板を取り除いた
状態を示し、（ａ）は正面図、（ｂ）は（ａ）のＺ−Ｚ
線概略断面図である。この実施例では、板ばね７の弾性
爪７ｂとレーザユニット１のステム１ａ面に形成した凹
凸面１ｂとにより係止手段を構成し、弾性爪７ｂとステ
ム１ａ面との引っ掛かりをより確実にしてフレキシブル
プリント基板１０の反力によるレーザユニット１の不用
意な回転を確実に防止するものであり、より信頼性の高
いものを提供することができる。
ット取付装置のフレキシブルプリント基板を取り除いた
状態を示し、（ａ）は正面図、（ｂ）は（ａ）のＺ−Ｚ
線概略断面図である。この実施例では、板ばね７の弾性
爪７ｂとレーザユニット１のステム１ａ面に形成した凹
凸面１ｂとにより係止手段を構成し、弾性爪７ｂとステ
ム１ａ面との引っ掛かりをより確実にしてフレキシブル
プリント基板１０の反力によるレーザユニット１の不用
意な回転を確実に防止するものであり、より信頼性の高
いものを提供することができる。
【００２４】
【発明の効果】以上のように請求項１乃至５に係る発明
によれば、レーザユニットを回転させて回折格子の角度
調整を行った際にレーザユニットの端子に接続したフレ
キシブルプリント基板に力が加わり、該フレキシブルプ
リント基板に屈曲あるいは伸張によって反力が蓄えられ
たところで、その反力に係止手段により対処でき、従っ
て角度調整後においてフレキシブルプリント基板の反力
によるレーザユニットの不用意な回転を防止し、調整ず
れという事態を回避することができる。
によれば、レーザユニットを回転させて回折格子の角度
調整を行った際にレーザユニットの端子に接続したフレ
キシブルプリント基板に力が加わり、該フレキシブルプ
リント基板に屈曲あるいは伸張によって反力が蓄えられ
たところで、その反力に係止手段により対処でき、従っ
て角度調整後においてフレキシブルプリント基板の反力
によるレーザユニットの不用意な回転を防止し、調整ず
れという事態を回避することができる。
【００２５】上記効果に加えて、請求項２、３に係る発
明によれば、板ばねの弾性爪の先鋭部がレーザユニット
のステム面に突っ掛かることによりフレキシブルプリン
ト基板の反力に対処できるため、特別ステム面には加工
を施す必要がなく、板ばね側の加工のみにより対処で
き、レーザユニットの製作上有利なものを提供すること
ができ、さらに、請求項３に係る発明によれば、レーザ
ユニットを角度調整方向に回転する際には弾性爪がステ
ム面に突っ掛かることがなく、微妙な調整も容易にかつ
円滑に行うことができる。
明によれば、板ばねの弾性爪の先鋭部がレーザユニット
のステム面に突っ掛かることによりフレキシブルプリン
ト基板の反力に対処できるため、特別ステム面には加工
を施す必要がなく、板ばね側の加工のみにより対処で
き、レーザユニットの製作上有利なものを提供すること
ができ、さらに、請求項３に係る発明によれば、レーザ
ユニットを角度調整方向に回転する際には弾性爪がステ
ム面に突っ掛かることがなく、微妙な調整も容易にかつ
円滑に行うことができる。
【００２６】又、請求項４に係る発明によれば、弾性爪
とステム面との引っ掛かりが凹凸面によってより確実に
行われ、フレキシブルプリント基板の反力に確実に対処
でき、上記反力による不用意な調整ずれは皆無となり、
より信頼性のたかいものを提供することができる。さら
に、請求項５に係る発明によれば、フレキシブルプリン
ト基板をユニットホルダの外側面に添わせて効果的に処
理し、薄型の機器への組み込みに好都合なものを提供で
きる上に、自在部の存在によりレーザユニットの回転の
妨げになることもなく、実用上きわめて有用なものを提
供することができる。
とステム面との引っ掛かりが凹凸面によってより確実に
行われ、フレキシブルプリント基板の反力に確実に対処
でき、上記反力による不用意な調整ずれは皆無となり、
より信頼性のたかいものを提供することができる。さら
に、請求項５に係る発明によれば、フレキシブルプリン
ト基板をユニットホルダの外側面に添わせて効果的に処
理し、薄型の機器への組み込みに好都合なものを提供で
きる上に、自在部の存在によりレーザユニットの回転の
妨げになることもなく、実用上きわめて有用なものを提
供することができる。
【図１】本発明の一実施例に係るレーザユニット取付装
置を示し、（ａ）は正面図、（ｂ）はＸ−Ｘ線概略断面
図
置を示し、（ａ）は正面図、（ｂ）はＸ−Ｘ線概略断面
図
【図２】同装置においてフレキシブルプリント基板を除
いた状態を示し、（ａ）は正面図、（ｂ）はＹ−Ｙ線概
略断面図
いた状態を示し、（ａ）は正面図、（ｂ）はＹ−Ｙ線概
略断面図
【図３】本発明の他の実施例に係るレーザユニット取付
装置においてフレキシブルプリント基板を除いた状態を
示し、（ａ）は正面図、（ｂ）はＺ−Ｚ線概略断面図
装置においてフレキシブルプリント基板を除いた状態を
示し、（ａ）は正面図、（ｂ）はＺ−Ｚ線概略断面図
【図４】一般的な光ピックアップの概略説明図
【図５】従来のレーザユニット取付装置のフレキシブル
プリント基板を除いた状態を示す正面図
プリント基板を除いた状態を示す正面図
１ レーザユニット １ａ ステム １ｂ 凹凸面 ５ 端子 ６ ユニットホルダ ７ 板ばね ７ｂ 弾性爪 ７ｃ 先鋭部 ７ｄ，７ｅ 側縁 ８ 開口 １０ フレキシブルプリント基板 １０ａ 端子部 １０ｂ 固定部 １０ｃ，１０ｄ 自在部
Claims (5)
- 【請求項１】 半導体レーザ及びこれより出射されたレ
ーザビームを３つのビームに分割する回折格子等を含み
かつステム面から複数の端子を導出するレーザユニット
と、 該レーザユニットを収納するユニットホルダと、 上記レーザユニットのステムに作用して該レーザユニッ
トを上記ユニットホルダに光軸周りに回転可能なように
押し付け保持する板ばねとからなり、 上記レーザユニットの各端子にフレキシブルプリント基
板の端子部を接続する光ピックアップのレーザユニット
取付装置において、 上記レーザユニットと上記板ばねとの間には、上記レー
ザユニットの回転に伴って発生する上記フレキシブルプ
リント基板の反力に抗して上記レーザユニットを任意の
回転位置に保持する係止手段を設けたことを特徴とする
光ピックアップのレーザユニット取付装置。 - 【請求項２】 上記係止手段は、上記板ばねに形成され
かつ先端を先鋭とする弾性爪を含み、この弾性爪の先鋭
部を上記レーザユニットのステム面に係着させることに
より上記レーザユニットを任意の位置に保持することを
特徴とする請求項１記載の光ピックアップのレーザユニ
ット取付装置。 - 【請求項３】 上記レーザユニットを初期位置から予め
定めた一方向に回転させて上記回折格子の角度調整を行
う構成とする一方、 上記弾性爪の先鋭部の両側縁の内、上記調整時の回転方
向に向く側縁を上記ステム面に対して略直角に、回転方
向と逆方向に向く他方の側縁を上記ステム面に対して傾
斜させたことを特徴とする請求項２記載の光ピックアッ
プのレーザユニット取付装置。 - 【請求項４】 上記係止手段は、上記レーザユニットの
ステムに形成した凹凸面と、上記板ばねに形成され、上
記凹凸面い係合する弾性爪とにより構成したことを特徴
とする請求項１記載の光ピックアップのレーザユニット
取付装置。 - 【請求項５】 上記フレキシブルプリント基板は、その
中間部を上記ユニットホルダの外側面に固定しかつこの
固定部と上記端子部間に上記レーザユニットの回転に伴
い屈伸可能な自在部を有することを特徴とする請求項１
乃至４の何れかに記載の光ピックアップのレーザユニッ
ト取付装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP07054250A JP3096399B2 (ja) | 1995-03-14 | 1995-03-14 | 光ピックアップのレーザユニット取付装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP07054250A JP3096399B2 (ja) | 1995-03-14 | 1995-03-14 | 光ピックアップのレーザユニット取付装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08249671A JPH08249671A (ja) | 1996-09-27 |
| JP3096399B2 true JP3096399B2 (ja) | 2000-10-10 |
Family
ID=12965313
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP07054250A Expired - Fee Related JP3096399B2 (ja) | 1995-03-14 | 1995-03-14 | 光ピックアップのレーザユニット取付装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3096399B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4515555B2 (ja) * | 1999-05-18 | 2010-08-04 | 富士通テン株式会社 | 光ピックアップ |
-
1995
- 1995-03-14 JP JP07054250A patent/JP3096399B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH08249671A (ja) | 1996-09-27 |
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