JP3096394B2 - 表示装置 - Google Patents

表示装置

Info

Publication number
JP3096394B2
JP3096394B2 JP32557294A JP32557294A JP3096394B2 JP 3096394 B2 JP3096394 B2 JP 3096394B2 JP 32557294 A JP32557294 A JP 32557294A JP 32557294 A JP32557294 A JP 32557294A JP 3096394 B2 JP3096394 B2 JP 3096394B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electrode
substrate
insulating film
additional capacitance
wiring
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP32557294A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH08179375A (ja
Inventor
敏昭 藤原
裕 藤木
一順 光本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP32557294A priority Critical patent/JP3096394B2/ja
Publication of JPH08179375A publication Critical patent/JPH08179375A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3096394B2 publication Critical patent/JP3096394B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アクティブマトリクス
駆動方式の表示装置などに好適に実施される表示装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】任意の文字、図形を表示することができ
るマトリクス形表示を行う液晶表示装置、エレクトロル
ミネッセンス(以下、「EL」と称する)表示装置、プ
ラズマ表示装置などにおいては、マトリクス状に配列さ
れた複数の絵素の状態を、たとえば表示面から出射され
る光の有無に対応した、白色/黒色表示のどちらかにそ
れぞれ切換えることによって絵素を選択的に光変調し、
表示面上に画像パターンを形成する。前記表示装置は、
絵素の表示媒体である液晶層、EL発光層、プラズマ発
光体層などが、複数の絵素電極および当該絵素電極に対
向する対向電極がそれぞれ形成された一対の基板部材間
に挟持された構成を有する。各絵素は、前記電極に印加
する電圧の大きさなどを変化させて、電極間に発生する
電界の強度を変化させ、電極間に挟持されている表示媒
体の状態、たとえば液晶であれば液晶分子の配列状態な
どを変化させ、表示媒体の光学的性質、たとえば液晶で
あれば旋光性の有無を変化させることによって表示面上
の白色/黒色表示を切換えている。
【0003】前記表示装置の駆動方式としては、たとえ
ばアクティブマトリクス駆動方式が挙げられる。本駆動
方式では、前記絵素電極を各絵素毎に独立した電極で構
成し、この各絵素電極にスイッチング素子をそれぞれ設
ける。スイッチング素子は、絵素電極と各絵素電極に与
えられる信号を伝送する配線との間に接続され、各絵素
毎に個別的に信号を供給/遮断する。アクティブマトリ
クス駆動方式を用いた表示装置は、当該駆動方式とは異
なる駆動方式の表示装置と比較して、コントラストの高
い表示を行うことができる。このような表示装置は、テ
レビジョン受像機、ワードプロセッサ、またはコンピュ
ータの端末装置として用いられている。スイッチング素
子には、たとえば薄膜トランジスタ(Thin Film Transi
stor;以下「TFT」と称する)やMOS(Metal-Oxid
e-Semiconductor)トランジスタなどの3端子素子、M
IM(Metal-Insulator-Metal)素子、バリスタ、ダイ
オードなどの2端子素子が用いられる。
【0004】このような表示装置に用いられるアクティ
ブマトリクス基板には、充分な表示のコントラストを保
持して表示上の信頼性を得るために、付加容量素子が設
けられる。付加容量素子は、一対の導電体間に絶縁体を
挟持した構成を有する。たとえば表示装置では、付加容
量素子は、絵素電極とその絵素電極に絶縁体を介して重
畳された走査配線や別の付加容量用配線との間など、表
示用電極を利用して設けられることが多い。
【0005】図4は、従来技術である液晶表示装置の一
方基板部材の部分平面図である。スイッチング素子には
TFTが用いられている。また図5は図4の一方基板部
材のA−A断面図である。
【0006】絶縁性の基板1上に、互いに平行に間隔を
開けて配置される複数の走査配線2と、走査配線2と直
交し、互いに間隔を開けて配置される複数の信号配線3
とが設けられる。走査配線2および信号配線3によって
囲まれた複数の矩形の絵素領域に、絵素電極4がそれぞ
れ形成される。各絵素電極4と配線2,3の接続個所に
は、TFT5が設けられる。
【0007】また各絵素電極4には、それぞれ付加容量
電極7が接続されている。前記付加容量電極7は、TF
T5を介して当該絵素電極4と接続されている走査配線
2に隣接した他の走査配線2の上方に、ゲート絶縁膜6
を介して重畳されている。このような積層構造によっ
て、付加容量素子8が形成されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】近年、パーソナルコン
ピュータなどに用いられる表示装置では、消費電力を減
少させることが求められている。消費電力を減少させる
方法として、たとえば透過型の液晶表示装置では、絵素
の開口率を向上させることによって、白色表示部分の光
の通過量を増加させる方法が考えられる。開口率とは、
全表示領域に対する表示に寄与する領域の割合である。
これによって、従来の液晶表示装置で用いられている光
源と同じ光源を用いて、表示画面の明るさを従来の液晶
表示装置よりも向上させることができ、従来の液晶表示
装置と同じ表示画面の明るさを、従来のよりも少ない光
量で実現することができる。したがって光源の消費電力
を低下させることができると考えられる。
【0009】前述した液晶表示装置の一方基板部材にお
いて、表示に寄与しない部分は、たとえば配線2,3お
よびTFT5などに用いられる光を透過しない金属配線
部分である。配線2,3によって伝送される信号は、伝
送距離が長くなるのに応じて、信号波形の歪みやなまり
を生じて、信号レベルがTFT5をオン状態にできない
ほどに低下することがある。これを防止するために、配
線2,3は、配線の抵抗と容量との積で表される電気的
遅延量が、予め定める値以上となる線幅に設けられる。
【0010】また走査配線2は、付加容量素子8を形成
する導電体の一部をなしている。付加容量素子8の容量
は、導電体の面積に比例して大きくなる。付加容量素子
8が必要な容量を得るためには、走査配線2が導電体と
してある程度の面積が必要とされるので、容量を増大し
ようとすると線幅が大きくなる。また良好な表示を得る
ためには、TFT5に一定の電荷を充電する必要があ
り、このために、TFT5は一定の大きさを必要とす
る。また配線2,3およびTFT5は、一方基板部材の
製造工程において、フォトリソグラフィ法によって確実
に加工できる線幅、および加工中に配線が断線しないよ
うに保障できるだけの線幅を必要とする。したがって、
現行の構造を有する一方基板部材において、配線などの
線幅を狭くして開口率を向上させることは困難である。
【0011】特に高精細な表示を行うための基板では、
信号の遅延を小さくするために金属配線に低抵抗率の材
料を用いている。高精細な表示を行おうとすると、画素
サイズが小さくなり、かつ画素数が増加するために、T
FT5の数が増加する。画素サイズが小さいために、充
電時間が短くてすみ、TFT5を小さくすることができ
る。このように充電時間が短くなると、付加容量素子8
に必要な電荷量を短時間で充電するためには、付加容量
素子8の導電体の面積を或る程度大きくしなければなら
ない。また、絵素電極4と付加容量電極7との間に挟持
されるゲート絶縁膜6の絶縁性が充分でないときには、
漏れ電流が生じ、付加容量素子8に蓄えられた電荷量が
減少することが考えられる。したがって付加容量素子8
を或る程度の容量を有するようにして、漏れ電流が生じ
ても表示に必要なだけの電荷が蓄積されるようにする必
要がある。
【0012】以上のような理由によって、高精細な表示
を行うための基板において、高コントラストの表示が維
持できる高信頼性を有する液晶表示装置を得ようとする
と、特に走査配線2の線幅が大きくなり、開口率が低下
する。
【0013】本発明の目的は、消費電力が少なく、かつ
表示画面が明るくてコントラストの優れた表示装置を提
供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、表示用の絵素
電極18を有する一方基板部材11、および絵素電極1
8に対向する対向電極34を有する他方基板部材12
と、一方および他方基板部材11,12間に介在され、
かつ電界印加によって光学的特性が変化する物質とを含
んで構成される表示装置において、一方基板部材11
は、絶縁性の基板15と、互いに平行に間隔を開けて基
板15上に配設される複数の走査配線16aと、走査配
線16aに直交して間隔を開けて基板15上に配設され
る複数の信号配線17と、走査配線16aと信号配線1
7とが交差することによって形成される複数の矩形の絵
素領域にそれぞれ設けられる絵素電極18と、前記絵素
領域にそれぞれ配置され、走査配線16aと接続される
ゲート電極19a、信号配線17と接続されるソース電
極19b、絵素電極18と接続されるドレイン電極19
c、および半導体層を有するTFT19と、基板15全
面にそれぞれ積層されている第1絶縁膜23およびゲー
ト絶縁膜21と、各絵素電極18にそれぞれ接続される
第1導電体24および付加容量電極20とを含み、他方
基板部材12は、透光性を有する基板31と、走査配線
16a、信号配線17、およびTFT19に対向する領
域に設けられている遮光膜32と、透光性を有する対向
電極34とを含み、第1導電体24、第1絶縁膜23、
および走査配線16aによって、第1付加容量素子26
が構成され、走査配線16a、ゲート絶縁膜21、およ
び付加容量電極20によって、第2付加容量素子22が
構成され、第1および第2付加容量素子26,22は、
第1導電体24および付加容量電極20が接続される絵
素電極18にTFT19を介して接続される走査配線1
6aに隣接する他の走査配線16aの部分に、それぞれ
設けられ、一方基板部材11の基板15の所定の領域に
形成される第1導電体24上に、第1絶縁膜23を介し
て、走査配線16aが配設され、当該走査配線16a上
に、ゲート絶縁膜21を介して、付加容量電極20が重
量され、第1導電体24は、第1絶縁膜23およびゲー
ト絶縁膜21に形成されたコンタクトホール25を介し
て、絵素電極18と接続され、絵素電極18が、第1絶
縁膜23およびゲート絶縁膜21の上に形成され、絵素
電極18が、ドレイン電極19と直接接触しており、ソ
ース電極19bおよびドレイン電極19cが、ゲート絶
縁膜21および半導体層を介して、ゲート電極19a上
に重畳され、一方基板部材11の基板15、第1導電体
24、絵素電極18、および付加容量電極20が、透光
性をそれぞれ有し、かつ第1絶縁膜23およびゲート絶
縁膜21が窒化ケイ素から成り、表示装置の他方基板部
材12側が表示装置の表示画面側にされていて、かつ表
示に寄与しない領域から出射する光を遮光膜32が遮断
していることを特徴とする表示装置である。
【0015】
【作用】本発明に従えば、表示装置は、一対の基板部材
11,12間に、電界印加によって光学的特性が変化す
る物質が介在されて構成される。前記一対の基板部材の
うちの一方基板部材11には、アクティブマトリクス基
板が用いられる。一方基板部材11は、絶縁性の基板1
5上に互いに平行に間隔を開けて配置される複数の走査
配線16aと、走査配線16aに直交し、かつ互いに間
隔を開けて配設される複数の信号配線17とを有する。
両配線16a,17で囲まれた複数の矩形の絵素領域に
は、第1導電体24および付加容量電極20が接続され
た絵素電極18が配置される。絵素電極18と前記両配
線16a,17との接続個所には、スイッチング素子で
あるTFT19が形成されている。TFT19において
は、ソース電極19bおよびドレイン電極19cが、ゲ
ート絶縁膜21および半導体層を介してゲート電極19
a上に重畳されている。ゲート絶縁膜21は、走査配線
16aと付加容量電極20との間にも介在されている。
絵素電極18は、第1絶縁膜23およびゲート絶縁膜2
1の上方に形成されている。
【0016】一方基板部材11は、第1および第2付加
容量素子26,22の2つの付加容量素子をさらに有す
る。第1および第2付加容量素子26,22は、絵素電
極18がTFT19を介して接続されている走査配線1
6aに隣接する他の走査配線16a部分に設けられる。
第1付加容量素子26は、前記絶縁性の基板15上の所
定の領域に形成された第1導電体24と、第1導電体2
4上方に存在する走査配線16aとの間に、第1絶縁膜
23が介在されて構成される。第2付加容量素子22
は、前記走査配線16aと、その上方に存在する付加容
量電極20との間に、ゲート絶縁膜21が介在されて構
成される。付加容量電極20は、絵素電極18と直接接
続される。第1導電体24は、第1絶縁膜23およびゲ
ート絶縁膜21に形成されたコンタクトホール25を介
して、絵素電極18と接続されている。
【0017】このように走査配線16aを挟んで上下に
1つずつ付加容量素子26,22が形成される。したが
って第1および第2付加容量素子26,22から成る2
層構造の付加容量素子の容量は、走査配線16aの線幅
が等しくかつ同じ誘電率を有する絶縁体を用いた従来技
術のアクティブマトリクス基板に形成される付加容量素
子と比較して大きくなる。このような表示装置では、2
層構造の付加容量素子の容量を従来技術の表示装置の付
加容量素子の容量と等しくして、かつ走査配線16aの
線幅を狭くすることができる。したがって表示装置の開
口率を向上させることができる。また第1導電体24
は、透光性を有するので、光の出射を妨げない。したが
って、絵素電極18と第1導電体24との接続箇所にお
いて、光を遮断して開口率を低下させることが防止され
ている。
【0018】他方基板部材は、透光性を有する基板31
上に、透光性を有しかつ絵素電極18と対向する対向電
極34だけでなく、表示に寄与しない領域から出射する
光を遮断するブラックマトリクスを形成する遮光膜32
をさらに有する。遮光膜32は、走査配線16aと信号
配線17とTFT19とに対向する領域に設けられる。
走査配線16aが占める領域が狭くなると、表示に寄与
しない領域が狭くなり、該領域に設けられる遮光膜37
の領域が減少するので、ブラックマトリクスの領域が減
少する。これによってブラックマトリクスの領域におけ
る表示とは無関係の反射光を、減少させることができ
る。
【0019】
【実施例】図1は、本発明の一実施例の表示装置であ
り、かつアクティブマトリクス基板を一方基板部材とし
た液晶表示装置の断面図である。図2は、図1のB−B
断面図である。図1と図2とを合わせて説明する。
【0020】液晶表示装置は、アクティブマトリクス基
板である一方基板部材11と他方基板部材12との間
に、表示媒体である、たとえば液晶層13が挟持された
構成を有する。
【0021】一方基板部材11は、透光性を有する絶縁
性の基板15上に、互いに平行に間隔を開けて配置され
る、ゲート配線である複数の走査配線16と、前記走査
配線16と直交し、間隔を開けて配置されるソース配線
である複数の信号配線17とを有す。両配線16,17
に囲まれた複数の矩形状の絵素領域には、それぞれ透光
性を有する絵素電極18が設けられる。また前記絵素領
域の隅部には、配線16,17と絵素電極18とを接続
する、スイッチング素子であるTFT19が設けられ
る。
【0022】TFT19は、ゲート電極19a、ソース
電極19b、およびドレイン電極19cを有する。前記
ゲート電極19aは、走査配線16に接続される。前記
ソース電極19bは前記信号配線17に接続され、ゲー
ト絶縁膜21や半導体層などを介して、前記ゲート電極
19a上に重畳される。ドレイン電極19cは、前記絵
素電極18に接続され、前記ソース電極19bと間隔を
あけた状態で、ゲート絶縁膜21や半導体層などを介し
て、前記ゲート電極19a上に重畳される。本実施例で
は、TFT19として、非結晶質シリコンTFTが用い
られている。
【0023】絵素電極18にTFT19を介して接続さ
れている走査配線16と隣接した他の走査配線16は、
第1絶縁膜23を介して第1導電体24上方に重畳され
ている。第1導電体24は各絵素毎に設けられ、絶縁膜
21,23に設けられたコンタクトホール25を介して
絵素電極18と接続されている。第1導電体24、第1
絶縁膜23および走査配線16は第1付加容量素子26
を形成する。
【0024】絵素領域の前記TFT19が設けられた一
方端部と対向する他方端部には、第2導電体である付加
容量電極20が設けられる。前記付加容量電極20は、
前記絵素領域に設けられている絵素電極18と接続され
る。前記付加容量電極20は、第2絶縁膜であるゲート
絶縁膜21を介して、前記走査配線16上方に重畳され
ている。付加容量電極20、ゲート絶縁膜21、および
走査配線16は第2付加容量素子22を形成している。
以上のように、付加容量素子は絶縁膜21,23によっ
て挟まれた走査配線16の上下に第1付加容量素子26
と第2付加容量素子22とを有する2層構造を成す。
【0025】絵素電極18および付加容量電極20以外
の領域には、保護膜27が形成される。保護膜27は、
液晶層13を挟持する基板部材11,12の電極に電圧
を印加したときに、液晶層13内の不純物がイオン化し
てTFT19を劣化させることを防止し、かつ後述する
対向電極と配線16,17との間に電流が流れることを
防止するためのパッシベーション膜として働く。また、
一方基板部材11表面には配向膜28が設けられ、配向
処理が施されている。
【0026】他方基板部材12は、ガラスなどで実現さ
れ、透光性を有する基板31上に、遮光膜32、カラー
フィルタ層33、対向電極34および配向膜35がこの
順に積層されて設けられる。遮光膜32は、絵素電極1
8と対向する領域以外の領域から光が出射することを防
止するために、表示画面の絵素電極18と対向する領域
を除いた領域、すなわち表示に寄与しない領域に設けら
れる。たとえば配線16,17、TFT19に対向する
領域に設けられる。遮光膜32は光励起による電流が生
じることを防止し、かつ表示に寄与しない領域から出射
される光を遮断する遮光膜(ブラックマトリクス)を形
成する。カラーフィルタ層33は、各絵素毎に、たとえ
ば赤、緑、青のいずれかのフィルタが設けられる。対向
電極34は、透光性を有する、たとえばITO(Indium
Tin Oxide;錫−インジウム酸化物)などで実現され、
表示画面全体に設けられる。また対向電極34上には配
向膜35が設けられ、配向処理が施されている。
【0027】以下に前記一方基板部材11の製造工程を
説明する。まずガラスなどで実現される基板15上に、
たとえば膜厚100nmのITO膜で実現される、透光
性を有する導電体膜をスパッタリング法などで成膜す
る。次いでこの導電体膜を、フォトリソグラフィを用い
てパターン化し、第1導電体24を形成する。次いで、
たとえば膜厚300nmの窒化ケイ素膜で実現される第
1絶縁膜23を、プラズマCVD(Chemical Vapor Dep
osition)法などで基板15全面に、かつ導電体24を
覆うように成膜し積層する。次いで第1絶縁膜23上に
たとえば膜厚300nmのタンタル膜で実現される導電
体膜を、スパッタリング法などで成膜する。これをフォ
トリソグラフィでパターン化して、走査配線16および
ゲート電極19aを形成する。これによって走査配線1
6の下方に第1付加容量素子26を形成することができ
る。
【0028】次いでこの基板15全面に、たとえば膜厚
300nmの窒化ケイ素膜で実現されるゲート絶縁膜2
1を、プラズマCVD法などで成膜し積層する。続いて
たとえば膜厚30nmのアモルファスシリコン膜で実現
される第1半導体膜、膜厚200nmの窒化ケイ素膜で
実現される絶縁体膜をそれぞれプラズマCVD法を用い
て成膜して積層する。
【0029】次いで最上層の絶縁体膜をフォトリソグラ
フィによってパターン化して、ゲート電極19aの上方
にエッチングストッパ層を形成する。またエッチングス
トッパ層はゲート電極19a上方だけでなく、走査配線
16の上方を覆うような構造としてもよい。
【0030】続いて、前記基板15上全面に、たとえば
膜厚50nmのリンを添加したn+アモルファスシリコ
ンなどで実現される第2半導体膜を成膜し積層する。次
いで前記第1および第2の半導体膜をフォトリソグラフ
ィで加工する。これによって、第1半導体膜から半導体
層が形成される。第2半導体膜から一対のコンタクト層
が形成される。一方のコンタクト層は、ソース電極が形
成される領域に形成される。他方のコンタクト層は、ド
レイン電極が形成される領域に形成される。また半導体
層はゲート絶縁膜21を介してゲート電極19aと対向
するように、かつ、ソース電極およびドレイン電極が形
成される領域にまたがるように形成される。
【0031】続いて、前記基板15上全面に、チタンな
どで実現される導電体膜をスパッタリング法などで成膜
し積層する。次いでこの導電体膜をフォトリソグラフィ
でパターン化し、信号配線17、ソース電極19bおよ
びドレイン電極19cを形成する。ソース電極19b
は、前記一方のコンタクト層上方から信号配線17が形
成される領域にまたがるように形成される。ドレイン電
極19cは、他方のコンタクト層上方から絵素電極18
が形成される領域にまたがるように形成される。ソース
電極19bおよびドレイン電極19cは、それぞれ一方
または他方のコンタクト層と接続される。また信号配線
17、ソース電極19b、およびドレイン電極19c
は、アルミニウム、クロム、モリブデンなどで実現して
もよい。次いで、導電体24上方の絶縁膜23,21に
フォトリソグラフィによってコンタクトホール25を形
成する。
【0032】続いて、たとえば膜厚100nmのITO
膜で実現される、透光性を有する導電体膜をスパッタリ
ング法を用いて成膜し、積層する。次いで、この導電体
膜をフォトリソグラフィでパターン化し、配線16,1
7で囲まれた絵素領域に絵素電極18を、走査配線16
の上方に付加容量電極20を形成する。また絵素電極1
8はコンタクトホール25を介して第1導電体24と接
続される。また第1導電体24は透光性を有する材料で
形成されているので、光の出射を妨げない。したがって
絵素電極18と第1導電体24との接続個所において、
光を遮断して開口率を低下させることが防止される。こ
れによって、走査配線16上に第2付加容量素子22が
形成される。
【0033】最後に窒化ケイ素膜で実現される保護膜2
7が基板全面に成膜され加工される。以上のような工程
を経て図1の一方基板部材が形成される。また、この一
方基板部材には配向膜28が成膜され、配向処理が施さ
れている。
【0034】以上のように走査配線16の上方にも付加
容量素子を設けることによって、従来技術で用いた液晶
表示装置と同様の開口率を有する基板において付加容量
素子の容量を2倍にすることができる。
【0035】また図3は本発明の他の実施例のアクティ
ブマトリクス基板の平面図である。図3は図2に類似の
ものであり、同一の構成には同一の符号を付け、説明は
省略する。
【0036】本実施例では、図1の実施例と同様に、図
1の実施例の走査配線16の半分の線幅の走査配線16
aの上下に第1導電体24および付加容量電極20がそ
れぞれ絶縁体を介して重畳されている。このように走査
配線16aの上下にそれぞれ付加容量素子を設けること
によって、走査配線16aの線幅d1を図2の走査配線
16の線幅d2の半分にしても、従来技術の一方基板部
材の付加容量素子と同等の容量を得ることができる。し
たがって走査配線16aの上下にそれぞれ付加容量素子
を設けることによって、走査配線の細線化を図ることが
できる。これによって、本実施例のアクティブマトリク
ス基板を一方基板部材とした表示装置において、開口率
を向上させることができる。
【0037】また、本実施例のアクティブマトリクス基
板を一方基板部材とした表示装置では、対向電極が設け
られる他方基板部材に図1の表示装置の他方基板部材1
2と同様に遮光膜が設けられる。表示画面の全領域の中
で走査配線16aが占める領域は図1の表示装置の走査
配線16が占める領域よりも狭い。したがって、表示に
寄与しない領域が狭くなり、前記領域に設けられる遮光
膜の領域が減少し、ブラックマトリクスの領域が減少す
る。表示装置の前記他方基板部材側を、表示装置の表示
画面側としたとき、表示画面上のブラックマトリクスの
領域では、外部から表示画面に入射する光が表示とは無
関係に反射することがある。本実施例のアクティブマト
リクス基板を用いた表示装置では、従来技術の表示装置
のブラックマトリクスの領域よりもブラックマトリクス
の領域が減少しているので、表示とは無関係な反射光を
減少させることができる。
【0038】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、表示装置
の一方基板部材11において各絵素領域毎に設けられる
2層構造の付加容量素子は、第1付加容量素子26と第
2付加容量素子22とから成る。第1付加容量素子26
は、走査配線16aが第1絶縁膜23を介して第1導電
体24上方に重畳されて設けられる。第2付加容量素子
22は、走査配線16aの上方にゲート絶縁膜21を介
して付加容量電極20が重畳されて設けられる。これに
よって走査配線16aの線幅を従来のアクティブマトリ
クス基板の半分としても、従来のアクティブマトリクス
基板と同等の2層構造の付加容量素子の容量を得ること
ができる。したがって走査配線16aの細線化を図るこ
とができる。
【0039】また本発明のアクティブマトリクス基板を
一方基板部材11とした表示装置では、走査配線16a
を細線化して開口率を向上させることができる。また第
1導電体24が透光性を有するので、絵素電極18と第
1導電体24との接続箇所に起因する開口率の低下が防
止されている。これによって、光源などの消費電力を低
減させることができる。また走査配線16aを細線化し
ても従来の付加容量素子と同等の容量を得ることができ
る。これによって表示画面の高コントラストや表示装置
の高信頼性を維持することができる。さらに、開口率が
向上し、表示に寄与しない領域が減少するので、ブラッ
クマトリクスの面積が減少する。したがって表示画面で
光を反射するブラックマトリクスの領域を減少させるこ
とができ、より良好な表示品位が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるアクティブマトリクス
基板を用いた液晶表示装置の断面図である。
【図2】図1のB−B断面図である。
【図3】本発明の他の実施例であるアクティブマトリク
ス基板を用いた液晶表示装置の断面図である。
【図4】従来技術のアクティブマトリクス基板の平面図
である。
【図5】図4のA−A断面図である。
【符号の説明】
15 基板 16 走査配線 17 信号配線 18 絵素電極 19 TFT 20 付加容量電極 21 ゲート絶縁膜 22 第2付加容量素子 23 第1絶縁膜 24 第1導電体 25 コンタクトホール 26 第1付加容量素子
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−56828(JP,A) 特開 平4−155316(JP,A) 特開 昭62−36687(JP,A) 特開 平5−27258(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02F 1/1368

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表示用の絵素電極18を有する一方基板
    部材11、および絵素電極18に対向する対向電極34
    を有する他方基板部材12と、 一方および他方基板部材11,12間に介在され、かつ
    電界印加によって光学的特性が変化する物質とを含んで
    構成される表示装置において、 一方基板部材11は、 絶縁性の基板15と、 互いに平行に間隔を開けて基板15上に配設される複数
    の走査配線16aと、 走査配線16aに直交して間隔を開けて基板15上に配
    設される複数の信号配線17と、 走査配線16aと信号配線17とが交差することによっ
    て形成される複数の矩形の絵素領域にそれぞれ設けられ
    る絵素電極18と、 前記絵素領域にそれぞれ配置され、走査配線16aと接
    続されるゲート電極19a、信号配線17と接続される
    ソース電極19b、絵素電極18と接続されるドレイン
    電極19c、および半導体層を有するTFT19と、 基板15全面にそれぞれ積層されている第1絶縁膜23
    およびゲート絶縁膜21と、 各絵素電極18にそれぞれ接続される第1導電体24お
    よび付加容量電極20とを含み、 他方基板部材12は、 透光性を有する基板31と、 走査配線16a、信号配線17、およびTFT19に対
    向する領域に設けられている遮光膜32と、 透光性を有する対向電極34とを含み、 第1導電体24、第1絶縁膜23、および走査配線16
    aによって、第1付加容量素子26が構成され、 走査配線16a、ゲート絶縁膜21、および付加容量電
    極20によって、第2付加容量素子22が構成され、 第1および第2付加容量素子26,22は、第1導電体
    24および付加容量電極20が接続される絵素電極18
    にTFT19を介して接続される走査配線16aに隣接
    する他の走査配線16aの部分に、それぞれ設けられ、 一方基板部材11の基板15の所定の領域に形成される
    第1導電体24上に、第1絶縁膜23を介して、走査配
    線16aが配設され、 当該走査配線16a上に、ゲート絶縁膜21を介して、
    付加容量電極20が重量され、 第1導電体24は、第1絶縁膜23およびゲート絶縁膜
    21に形成されたコンタクトホール25を介して、絵素
    電極18と接続され、 絵素電極18が、第1絶縁膜23およびゲート絶縁膜2
    1の上に形成され、 絵素電極18が、ドレイン電極19と直接接触してお
    り、 ソース電極19bおよびドレイン電極19cが、ゲート
    絶縁膜21および半導体層を介して、ゲート電極19a
    上に重畳され、 一方基板部材11の基板15、第1導電体24、絵素電
    極18、および付加容量電極20が、透光性をそれぞれ
    有し、かつ第1絶縁膜23およびゲート絶縁膜21が窒
    化ケイ素から成り、 表示装置の他方基板部材12側が表示装置の表示画面側
    にされていて、かつ表示に寄与しない領域から出射する
    光を遮光膜32が遮断していることを特徴とする表示装
    置。
JP32557294A 1994-12-27 1994-12-27 表示装置 Expired - Fee Related JP3096394B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32557294A JP3096394B2 (ja) 1994-12-27 1994-12-27 表示装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32557294A JP3096394B2 (ja) 1994-12-27 1994-12-27 表示装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08179375A JPH08179375A (ja) 1996-07-12
JP3096394B2 true JP3096394B2 (ja) 2000-10-10

Family

ID=18178390

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32557294A Expired - Fee Related JP3096394B2 (ja) 1994-12-27 1994-12-27 表示装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3096394B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4334045B2 (ja) * 1999-02-09 2009-09-16 三洋電機株式会社 エレクトロルミネッセンス表示装置
US20040160544A1 (en) * 2003-02-14 2004-08-19 Yuan-Tung Dai Multilayer storage capacitors for a liquid crystal display panel and the method for fabricating the same

Also Published As

Publication number Publication date
JPH08179375A (ja) 1996-07-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3307150B2 (ja) アクティブマトリクス型表示装置
US6040882A (en) Liquid crystal display device having "H" character common electrode and method of fabricating thereof
JP3307181B2 (ja) 透過型表示装置
US7440040B2 (en) Liquid crystal display device with storage electrode extension
JP2003195330A (ja) 液晶表示装置
JPH11311805A (ja) 半導体装置およびその作製方法
US20070291192A1 (en) Thin film array panel
US20060066781A1 (en) Color filter panel, and liquid crystal display including color filter panel
US7480014B2 (en) Array substrate for liquid crystal display substrate having high aperture ratio and method for fabricating the same
JP3819104B2 (ja) 液晶表示装置
WO2004017129A1 (en) Pixel array for display device and liquid crystal display
JPH10253988A (ja) 液晶表示装置
JP3096394B2 (ja) 表示装置
KR101366537B1 (ko) 액정표시장치의 어레이 기판 및 그의 제조방법
JPH0827465B2 (ja) 平面デイスプレイ
JP2000206565A (ja) 表示装置用半導体素子及びこれを用いた液晶表示装置
JP3370463B2 (ja) マトリックス型表示装置
JP3218308B2 (ja) 液晶表示装置
KR20030062592A (ko) 액정표시장치용 박막 트랜지스터 기판 및 그 제조방법
JP2868323B2 (ja) 反射型液晶表示デバイス
JP3012976B2 (ja) 液晶表示素子及びその製造方法
WO2005040905A1 (en) Thin film diode panel and manufacturing method of the same
JPH10170954A (ja) 液晶表示装置及びその製造方法
JPH0527259A (ja) アクテイブマトリクス基板
KR100849097B1 (ko) 액정표시장치

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070804

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080804

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080804

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090804

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees