JP3096262B2 - 道路標示構造物及びその製造方法 - Google Patents

道路標示構造物及びその製造方法

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JP3096262B2
JP3096262B2 JP09273081A JP27308197A JP3096262B2 JP 3096262 B2 JP3096262 B2 JP 3096262B2 JP 09273081 A JP09273081 A JP 09273081A JP 27308197 A JP27308197 A JP 27308197A JP 3096262 B2 JP3096262 B2 JP 3096262B2
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順一 横島
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、縁石ブロック、ガ
ードレール等の道路設備を標示物として使用する道路標
示構造物及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、安全走行や歩行者保護等のため道
路には塗料を用いた各種の道路標示やガードレールがあ
る。通常、標示は、走行車両の運転者や通行人に対して
安全性を高めるために、路面の他、道路を囲む壁面に形
成されている。また、これらの標示は、反射層によって
前照灯等からの光で標示内容が運転者に視認できるよう
な対策が施されている。例えば、塗料によって無数のガ
ラスビーズを保持させることにより、標示面を反射層と
し、前照灯等からの光を反射し、その標示を浮き上がら
せる効果がある。このような標示は、走行安全性を高め
る主要な道路標識として機能している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
標示を形成する塗料は、標示の性格上、標示面の材質は
コンクリート、標示面の形態は垂直面が一般的である。
道路縁に設置される縁石ブロックは周知のようにコンク
リートで形成されたものであり、その表面は粗い凹凸面
を成している。路面のような平面に塗料を塗布した場合
には、その塗料面は路面に密着するような重力を受ける
のに対し、垂直面では、塗料面とコンクリート面とをず
らす方向に重力を受けることになり、塗料面とコンクリ
ート面との接着力は平面の場合と大きく異なっている。
【0004】また、ガードレールは、鉄板等の金属板で
形成されており、このようなガードレールの垂直面にも
道路標示が形成されるが、塗料面と垂直面を成す金属面
とをずらす方向に重力を受けることになり、接着力は平
面の場合と大きく異なっている。このような状況は、防
塵壁、防音壁、壁高欄の場合にも同様である。
【0005】従来、このような垂直面を成す壁面に対す
る道路標示には樹脂系塗料が用いられてきたが、十分な
接着強度が得られていないため、剥離や劣化等で標示機
能が低下するという問題があった。コンクリート壁面は
脆く、しかもその劣化は塗料側の接着力を損なう原因に
なっている。金属面はそれ自体に強度があるが、塗料の
接着力、その劣化が問題となる。
【0006】そこで、本発明は、標示の劣化を防止し、
耐用寿命の長い道路標示構造物及びその製造方法を提供
することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の道路標示構造物
及びその製造方法は、道路に設置されて必要な標示に用
いられるものであり、コンクリートや金属で形成される
基体部材(6、レール本体28)の鉛直面状の標示面に
アクリル系樹脂からなる塗料層(18)を形成し、この
塗料層に無数のビーズ(ガラスビーズ64)を固定し、
それを光反射層(20)としたものである。
【0008】本発明の道路標示構造物は、道路に設置さ
れて必要な標示を行う道路標示構造物であって、道路に
固定される基体部材の鉛直方向に形成された壁面に塗布
され、ジシクロペンテニールオキシエチレン及びメタア
クリレートに、メトキシポリエチレングリコール♯90
0、メタアクリレート又はその他の軟化剤を付与したア
クリル系樹脂に、促進剤とともに、キュメンハイドロパ
ーオキサイト又はその他の硬化剤を添加してなる塗料で
構成された塗料層と、この塗料層の硬化前に無数のビー
ズを散布して前記塗料層の表面層に固定し、前記ビーズ
の球面を前記塗料層から露出させた光反射層とを備えた
ことを特徴とする。
【0009】また、本発明の道路標示構造物の製造方法
は、道路に設置されて必要な標示を行う道路標示構造物
の製造方法であって、縁石ブロック、ガードレール、防
音壁、防塵壁、壁高欄又はその他の道路付設構造物の基
体部材の鉛直方向に形成された壁面の全面又はその一部
にジシクロペンテニールオキシエチレン及びメタアクリ
レートに、メトキシポリエチレングリコール♯900、
メタアクリレート又はその他の軟化剤を付与したアクリ
ル系樹脂に、促進剤とともに、キュメンハイドロパーオ
キサイト又はその他の硬化剤を添加してなる塗料を塗布
して塗料層を形成する工程と、前記塗料層の硬化前に無
数のビーズを散布する工程と、前記塗料層を硬化させて
前記ビーズからなる光反射層を形成する工程とを備えた
ことを特徴とする。
【0010】基体部材の表面にこのようなアクリル系樹
脂で塗料層を形成した場合には、塗料層の基体部材に対
する接着力が高く、標示劣化が防止される。そして、そ
の塗料層には、ビーズを固定し、その一部を表面に露出
させることにより、光反射層が形成されており、自動車
の前照灯等の光を受け、それを効果的に反射することが
できる。したがって、このような道路標示構造物を使用
することで、コンクリートや金属からなる基体部材の垂
直壁面等に標示し、アクリル系樹脂が持つ高い付着強度
によって耐用年数の増強を図ることができる。
【0011】こようなアクリル系樹脂を用いて塗料層
を形成すると、塗料層が基体部材に強力に付着し、その
接着力の低下がなく、標示劣化が防止される。また、塗
料層に対するビーズの固定強度も高く、光反射層の損傷
や劣化が防止できる。
【0012】また、本発明の道路標示構造物又はその製
造方法おいて、基体部材は、道路に設置される縁石ブロ
ック、ガードレール、防音壁、防塵壁、壁高欄、その他
の道路付設構造物である。道路標示構造物は、道路に付
設される各種の構造物を標示手段として用いることがで
きる種々のものを包含する。基体部材には、その壁面に
前記塗料を塗布し、その塗布層を以てビーズを壁面に保
持させて光反射層を形成する。例えば、金属板で形成さ
れたガドレールに対し、ガラスビーズを付着して光反
射層を形成する場合、上記アクリル系樹脂からなる塗料
を用いることで、耐候性が高く、付着強度の高い光反射
を得ることができる。
【0013】
【0014】そして、ジシクロペンテニールオキシエチ
レン及びメタアクリルートに、メトキシポリエチレング
リコール♯900、メタアクリレート又はその他の軟化
剤を付与してなる主剤に、キュメンハイドロパーオキサ
イト又はその他の硬化剤を添加してなる塗料は、浸透
性、低粘度、低臭気、高追随性を有する熱硬化性のアク
リル系樹脂で形成される。即ち、このアクリル系樹脂
は、上記の通り、主剤、促進剤及び硬化剤の3液で構成
される。硬化時間は、3液混合後、外気温度等で硬化時
間は相違するが、1〜2時間で硬化する。その硬化は、
空気嫌気性を有するため、空気(酸素)に接触している
面が最後に硬化する。そして、コンクリートや金属板等
に対して高い付着強度を有する。水分によって白化現象
を起こし、硬化が疎外されるが、硬化後は、水分や塩水
を遮断する性質がある。また、硬化後の重ね塗りが可能
である。
【0015】また、本発明の道路標示構造物又はその製
造方法おいて、光反射層の表面に透明樹脂を塗布して透
明保護層を形成する。即ち、透明保護層の形成により、
機械的な磨耗や化学的な劣化から光反射層を防護でき、
光反射を長期に亘って維持することができる。
【0016】また、本発明の道路標示構造物の製造方法
おいて、塗料は、アルキルフェノール、その他の遅延
剤を添加する。即ち、遅延剤の添加量により、硬化時間
が調整され、所望の硬化時間を設定できる。高温期には
この遅延剤の添加量を多くして硬化時間を遅らせること
ができる。
【0017】また、本発明の道路標示構造物の製造方法
おいて、塗料に添加する促進剤には、ナフテン酸ロバル
ト、その他の促進剤を用いることができる。促進剤の添
加により、硬化を促進させることができる。低温期に
は、この促進剤の添加量を増加させて硬化時間を早める
ことができる。
【0018】また、本発明の道路標示構造物又はその製
造方法おいて、塗料には着色剤が混入される。即ち、着
色剤によって所望の発色を得ることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示した実施
形態を参照して詳細に説明する。
【0020】図1は、本発明の道路標示構造物の第1の
実施形態を示している。道路2の縁部には道路標示構造
物として縁石4が設置される。この縁石4は、基体部材
6がコンクリート製の構造体であって、その形状は、水
平を成す底面部8と直角を成す背面部10を有し、前面
側には直角に近い前面部12と、底面部8と並行面を成
す上面部14を有し、前面部12と上面部14との成す
角部部分には曲面部16を有し、かつ、道路への設置や
加工の便宜から一定の長さを持つブロック体である。し
たがって、このような縁石4の基体部材6は、鉛直面に
近い前面部12から曲面部16及び上面部14に至る外
面部に標示面23が構成されている。
【0021】そして、この標示面23には、アクリル系
樹脂からなる塗料を用いて塗料層18が形成され、その
表面に散布された無数のガラスビーズによって光反射層
20が形成されている。この光反射層20の表面には、
透明樹脂の塗布により透明保護層22が形成されてお
り、この透明保護層22により、光反射層20の表面の
防護が図られている。
【0022】次に、図2は、本発明の道路標示構造物の
第2の実施形態を示している。道路2上には道路標示構
造物としてガードレール24が設置される。このガード
レール24は、金属製の構造体であって、道路2上に立
設された支柱26に板状を成す基体部材としてのレール
本体28が取り付けられている。レール本体28は、金
属板であって、機械的な強度の向上とともに軽量化を図
るために凹面部30を挟んで上下側に突面部32が形成
された屈曲曲板が使用されている。このレール本体28
の前面部は、凹面部30から両突面部32に至る外面部
に標示面23が構成されている。
【0023】そして、標示面23にはアクリル系樹脂か
らなる塗料を用いて塗料層18が形成され、その表面に
散布された無数のガラスビーズによって光反射層20が
形成されている。この光反射層20の表面には、透明樹
脂の塗布により透明保護層22が形成されており、この
透明保護層22により、光反射層20の表面の防護が図
られている。
【0024】次に、本発明の道路標示構造物及びその製
造方法に用いる塗料について説明する。
【0025】表1は、塗料を構成するアクリル系樹脂の
主剤及び添加剤の組成及び構造式を示している。
【0026】
【表1】
【0027】このアクリル系樹脂からなる塗料は、ジシ
クロペンテニールオキシエチレン及びメタアクリレート
に軟化剤を混入したものを主剤とし、この主剤に上記の
硬化剤、遅延剤又は促進剤の何れかを選択的に一定の比
率で添加し、又は前記主剤に遅延剤、硬化剤及び促進剤
の全部を一定の比率で添加して得られる。このアクリル
系樹脂は、主剤に促進剤を混ぜて攪拌した後、硬化剤を
混ぜて攪拌することにより得られ、80〜100mPa
・aの低粘度である。そのため、含浸性に優れ、コンク
リートの空隙部やアスファルト壁面に浸透する。また、
毛細管現象により、被付着物の表面を這い上がる性質を
有し、散布骨材に強力に固着する。このアクリル系樹脂
は、熱硬化性樹脂であるため、硬化後は、再加熱しても
液化しない。また、発熱反応で固化するため、樹脂量が
多いほど硬化時間が短く、厚みが厚い程早く、薄い場合
には遅い。溶融型ペイントと逆の特性がある。
【0028】この塗料は、施工現場で、液状を成す主剤
に硬化剤、遅延剤、又は促進剤を選択的に一定の比率で
添加し、又は前記主剤に遅延剤、硬化剤及び促進剤の全
部を一定の比率で添加、調合することができる。このア
クリル系樹脂は、3液混合の硬化反応型樹脂であって、
気温、樹脂温度、被塗物の温度によって硬化時間が変化
し、夏等の高温期には20〜30分で硬化するが、冬等
の低温期には塗布後硬化まで1〜2時間程度を要する。
【0029】次に、図3は、主剤、促進剤及び硬化剤を
混合したアクリル系樹脂の混合後の比較的高温期におけ
る温度上昇及び硬化状態を示している。この場合、気温
24℃、湿度42%、初期樹脂温度26℃、測定量は1
00gである。図3において、期間Aは液状で変化な
し、期間Bは粘度の上昇期、期間Cはゲル化から急速に
ゴム化、期間Dは弾性のあるゴム状態が急速に硬化し、
期間Eは完全硬化である。69℃で3分間を経て、硬化
した。即ち、気温24℃前後では、主剤、促進材、硬化
剤の混合後、25分前後で液状からゴム状態に急速に変
化し、硬化することが分かる。
【0030】また、図4は、主剤、促進剤及び硬化剤を
混合したアクリル系樹脂の混合後の比較的低温期におけ
る温度上昇及び硬化状態を示している。この場合、気温
14℃、湿度75%、初期樹脂温度15℃、測定量は1
00gである。図4において、期間Aは液状で変化な
し、期間Bは粘度の上昇期、期間Cは粘度上昇、期間D
は急速にゲル化、期間Eは硬化直前現象、期間Fはゴム
化し、弾性を有する、期間Gは弾性のあるゴム状態が急
速に硬化する。69℃で2分間を経て、硬化した。即
ち、外気温14℃の寒冷期では、高温期の2倍程度の硬
化時間を要することが分かる。
【0031】そして、図5及び図6は、アクリル系樹脂
の硬化剤の混合後の硬化状態を示している。図5の場
合、外気温27℃、湿度45%下では、硬化剤の混合
後、発熱を伴いながら、31分30秒で完全硬化が生じ
た。また、図6の場合、外気温28℃、湿度50%下で
は、硬化剤の混合後、発熱を伴いながら、31分00秒
で完全硬化が生じた。
【0032】また、図7は、遅延剤の混合の有無に伴う
アクリル系樹脂の硬化状態を示している。遅延剤0%に
対し、遅延剤1%の混合により硬化の遅延が分かる。
【0033】これらの実施形態から明らかなように、こ
のアクリル系樹脂は、低温期には促進剤で硬化を早め、
高温期には遅延剤で硬化を遅らせることで、作業の効率
化を図ることができる。そして、このようなアクリル系
樹脂からなる塗料は、コンクリート面等の皮膜形成塗
装、添加する着色料である顔料等でカラー塗装に用いる
ことができる。
【0034】表2は、道路標示用塗料の配合を示す。
【0035】
【表2】
【0036】表2に示すように、アクリル系樹脂に骨材
を添加することで、道路標示用塗料を形成できる。この
道路標示用塗料では、滑り止め、カラー塗装、カラー舗
装、陥没部修復材、段差修正材等の道路塗装又は道路補
修材として使用できる。カラー塗装やカラー舗装の場合
には、骨材や着色材である顔料を選択することにより、
所望の発色が得られる。また、標示用塗料としては、ア
クリル系樹脂に骨材を添加したものを用いる。その場
合、コンクリート壁面やガードレール壁面に塗料を塗布
し、その塗料面にガラスビースを散布した上に反射層を
形成する。
【0037】ところで、表2に示した道路標示用塗料は
道路標示構造物に塗布される最終的な配合であり、促進
剤及び硬化剤を混ぜ合わせると、その塗料は硬化反応を
開始してしまうので、その反応防止とともに現場作業の
迅速化のため、促進剤と硬化剤とを分離してA剤とB剤
に分けて予備配合をする。この場合、主剤と顔料を2分
し、A剤とB剤とし、A剤側に促進剤、B剤側に硬化剤
を混ぜ合わせたものを予備配合とする。表3は、この予
備配合によるA剤とB剤の一例を示す。
【0038】
【表3】
【0039】表3に示すA剤とB剤は実際の施工例を示
しており、夏季、即ち、外気が高温の場合には硬化が早
くなるので、硬化剤を少なくし、冬季、即ち、外気が低
温の場合には硬化が遅くなるので、硬化剤を多くする。
【0040】次に、図8は、塗料層18の形成に用いる
塗装装置の一例を示している。この塗装装置は、ガン吹
き塗装装置であって、A剤用のタンク41、B剤用のタ
ンク42を備える。各タンク41、42にはホース4
4、46を介して2液エアレスポンプ48のシリンダ5
0A、50Bが連結されており、シリンダ50Aの負圧
により吸い上げられたA剤は、ヒータ52Aにより温め
られ、フィルタ53Aにより固形物が除かれ、同様にシ
リンダ50Bの負圧により吸い上げられたB剤は、ヒー
タ52Bにより温められ、フィルタ53Bにより固形物
が除かれる。スタティックミキサ54に導かれた流動性
の高いA剤及びB剤は、混合されて表2に示した塗料と
なり、ガン56により塗装面に吹き付けられる。
【0041】次に、図9は、ビーズ吹付装置の一例を示
している。このビーズ吹付装置は、エアーポンプ72に
より得た圧搾空気をガン74に導き、圧搾空気により生
じた負圧をビーズ溜76に作用させてガン74に吸い込
み、そのガン74の噴射口に取り付けられたガイド78
を通してガラスビーズ64を吹き出すようにしたもので
ある。
【0042】次に、道路標示構造物の製造方法の一実施
形態を説明する。
【0043】図10は、道路標示構造物の製造方法にお
ける塗装工程を示し、図11は、道路標示構造物である
縁石4を示している。
【0044】縁石4は、コンクリートを以て形成され、
歩車道境界ブロックとして使用される。大きさは用途に
より相違しているが、底面部8と背面部10を直角に
し、前面部12を傾斜面とし、この前面部12との間に
曲面部16を設けて上面部14が形成されたものであ
る。高さは数種あるが、長さは通常、60センチメート
ルに設定されている。
【0045】この縁石4に対する道路標示処理について
説明すると、図10のステップS1で示すように、清掃
を行う。アクリル系樹脂そのものに接着能力があるの
で、標示塗装を行う縁石4の基体部材6に対して下地処
理として清掃を行う。この清掃処理は、古い縁石4の場
合には、コンクリートの劣化による表面のがさつき、染
み込んだ土埃、樹液等を削って除去し、また、新しい縁
石4の場合には、コンクリートアク、表面のモルタル層
を削り取る。
【0046】次に、ステップS2に示すように、縁石4
の表面の標示面に対してケガキを行った後、ステップS
3に示すように、マスキング処理を行う。このマスキン
グは、図12に示すように、標示面23を選択的に残し
て粘着テープ等を用いてマスキング58を施す。
【0047】次に、ステップS4に示すように、養生シ
ートによる覆いを施す。図13に示すように、マスキン
グ58の上から周囲面を覆うビニールシート等の養生シ
ート60を設置し、粘着テープ等の固定手段を用いて固
定する。
【0048】このような養生処理の後、ステップS5で
は、塗料の混合処理及び吹き付け処理を行う。現場で混
合した塗料を図8に示した塗装装置を用いて図14の
(A)に示すように、標示面23に塗料62を吹き付
け、塗料層18を形成する。即ち、図8において、A剤
及びB剤の重量、粘度が同程度になるように調合し、2
液エアレスポンプ48を以てA剤及びB剤を1対1の割
合で吸い上げ、スタティックミキサ54を以て瞬時に攪
拌混合してガン吹き塗装を行う。A剤とB剤の混合され
たものは、熱硬化反応により気温20℃前後のとき、お
よそ30〜50分で硬化する。気温が低い場合には、A
剤及びB剤を加熱して硬化反応を早め、また、気温が高
い(30℃以上)場合には、冷却して硬化反応を鈍らせ
る。
【0049】そして、標示面23に一様に吹き付けられ
て形成された塗料層18が硬化する前に、ステップS6
に示すように、ガラスビーズの散布を行う。図14の
(B)に示すように、ガン74を用いてガラスビーズ6
4をムラなく吹き付け散布を行って光反射層20を形成
した後、塗料層18の硬化を待つ。
【0050】このようなガラスビーズ64の散布による
光反射層20を形成した後、ステップS7に移行し、塗
料層18が硬化前にマスキング58及び養生シート60
を除去し、ステップS8に移行する。ステップS8で
は、コーティング処理を行う。図14の(C)に示すよ
うに、透明樹脂63を吹き付け、光反射槽20の艶出
し、汚れ防止として透明保護層22を形成し、ステップ
S9の路面清掃を経て処理を完了する。
【0051】図15は、縁石4の基体部材6の標示面2
3の断面状態を示している。基体部材6の表面に一様に
形成された塗料層18の表面層には一様にガラスビーズ
64が固着されて、その表面の一部が塗料層18から露
出する形態で固定されることにより、光反射層20が形
成されており、その表面には透明保護層22が形成され
ている。
【0052】次に、図16〜図18は、道路標示構造物
であるガードレール24を示している。このガードレー
ル24に対する塗装標示について説明する。
【0053】ガードレール24は、図16〜図18に示
すように、路上に複数の支柱26が一定の間隔で立設さ
れ、この支柱26を支持部材としてレール本体28がボ
ルトナットや、溶接等の固定手段によって機械的に固定
される。このようなガードレール24の製造及び組み立
ては周知の方法による。そして、標示面23は、レール
本体28や支柱26に設定される。
【0054】この例では、レール本体28の凹面部30
から突面部32に至るエリアが標示面23に設定されて
いる。そこで、図10の塗装工程に従えば、レール本体
28の標示面23及びその近傍を洗浄し、その表面の清
浄化を行う。
【0055】このような処理の後、図18に示すよう
に、マスキング58を施し、図示しないが養生シートを
以て被覆を行う。
【0056】そして、図14の(A)、(B)及び
(C)に示すように、塗料62のガン吹き付け塗装を行
い、硬化前にその上からガラスビーズ64を吹き付け、
硬化前にマスキング58を除き、透明保護層22を形成
する。これらの処理は、縁石4に対する処理と全く同様
である。
【0057】この結果、図19に示すように、レール本
体28の表面に一様に形成された塗料層18の表面層に
は一様にガラスビーズ64が固着されて、その表面の一
部が塗料層18から露出する形態で固定されることによ
り、光反射層20が形成されており、その表面には透明
保護層22が形成されている。
【0058】以上の通り、縁石4又はガードレール24
の標示面23にアクリル系樹脂からなる塗料を用いた塗
料層18を形成し、その上にガラスビーズ64による光
反射層20を形成したので、縁石4又はガードレール2
4の鉛直面を成す標示面23に強固な標示を行うことが
でき、長期に亘って安定した標示を維持することができ
る。
【0059】そして、光反射層20は、図20に示すよ
うに、自動車の前照灯からの光等の入射光を受けると、
ガラスビーズ64が持つ回帰性反射特性により、反射光
が入射光を発した側に得られ、運転者に必要な標示の存
在及びその内容を伝えることができる。図20におい
て、66は凹面からなる反射面であり、αは入射角、β
は屈折角及び反射面66における反射角を示している。
【0060】なお、上記実施形態では、標示部材として
縁石、ガードレールを例に取って説明したが、本発明の
道路標示構造物及びその製造方法による標示は、このよ
うな縁石、ガードレールだけでなく、防音壁、防塵壁
等、道路に設置される構造物の他、道路壁面等の道路自
体を標示構造物とすることができ、本発明は実施形態に
限定されるものではない。
【0061】また、塗料は、アクリル系樹脂であれば鉛
直面のずり落ちに打ち勝つ接着力が得られることが確認
されており、実施形態で示した組成に限定されるもので
はない。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
次のような効果が得られる。 a.道路標示構造物の鉛直方向に形成された壁面に塗料
層とその表面層に散布された無数のビーズによって強固
光反射層を形成でき、その標示の劣化を防止した耐用
寿命の長い道路標示構造物を実現できるので、長期に亘
って視線誘導ができ、しかも、その標示塗装処理を路上
等、現場において容易に行うことができる。 b.コンクリートの保護塗装及びその補修を兼ねて視線
誘導標示を形成でき、母材であるコンクリート壁の劣化
防止に寄与することができる。 c.垂直面の塗装が可能になるので、面表示ができ、従
来の標示に対して遠方から確認できる視線誘導標示がで
き、高速走行車両に対して安全性を高めることができ
る。 d.標示面は面表示ないし線表示が可能になるので、光
の反射量を増大でき、結果として安全性を向上させるこ
とができる。 e.垂直面を成す光反射層を形成しているので、雨天
時、水滴の付着に伴う反射効率の低下を防止でき、特に
雨天夜間時の安全走行に寄与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の道路標示構造物及びその製造方法の一
実施形態を示す縁石の断面図である。
【図2】本発明の道路標示構造物及びその製造方法の一
実施形態を示すガードレールの断面図である。
【図3】本発明の道路標示構造物及びその製造方法に用
いられる塗料を構成するアクリル系樹脂の硬化状態を示
す図である。
【図4】本発明の道路標示構造物及びその製造方法に用
いられる塗料を構成するアクリル系樹脂の硬化状態を示
す図である。
【図5】本発明の道路標示構造物及びその製造方法に用
いられる塗料を構成するアクリル系樹脂の硬化状態を示
す図である。
【図6】本発明の道路標示構造物及びその製造方法に用
いられる塗料を構成するアクリル系樹脂の硬化状態を示
す図である。
【図7】本発明の道路標示構造物及びその製造方法に用
いられる塗料を構成するアクリル系樹脂の硬化状態を示
す図である。
【図8】塗装装置の一例を示すブロック図である。
【図9】ビーズ吹付装置の一例を示すブロック図であ
る。
【図10】本発明の道路標示構造物の製造方法における
塗装工程を示すフローチャートである。
【図11】縁石を示す斜視図である。
【図12】路上の縁石に標示面を特定するマスキングを
施した状態を示す断面図である。
【図13】路上の縁石に標示面以外を防護する養生シー
トを施した状態を示す斜視図である。
【図14】路上の縁石に対する塗装処理を示し、(A)
は塗料層の形成処理を示す図、(B)はガラスビーズの
吹き付けを示す図、(C)は透明樹脂の吹き付けを示す
図である。
【図15】縁石の標示面を示す断面図である。
【図16】路上のガードレールを示す正面図である。
【図17】路上のガードレールを示す平面図である。
【図18】路上のガードレールの標示面を特定するマス
キングを施した状態を示す側面図である。
【図19】ガードレールの標示面を示す断面図である。
【図20】標示面のガラスビーズの回帰性反射を示す図
である。
【符号の説明】
4 縁石 6 基体部材 18 塗料層 20 光反射層 22 透明保護層 24 ガードレール 28 レール本体(基体部材) 64 ガラスビーズ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E01F 9/00

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 道路に設置されて必要な標示を行う道路
    標示構造物であって、道路に固定される基体部材の鉛直方向に形成された壁面
    に塗布され、ジシクロペンテニールオキシエチレン及び
    メタアクリレートに、メトキシポリエチレングリコール
    ♯900、メタアクリレート又はその他の軟化剤を付与
    したアクリル系樹脂に、促進剤とともに、キュメンハイ
    ドロパーオキサイト又はその他の硬化剤を添加してなる
    塗料で構成された 塗料層と、この塗料層の硬化前に無数のビーズを散布して前記塗料
    層の表面層に固定し、前記ビーズの球面を前記塗料層か
    ら露出させた 光反射層と、 を備えたことを特徴とする道路標示構造物。
  2. 【請求項2】 前記基体部材は、道路に設置される縁石
    ブロック、ガードレール、防音壁、防塵壁、壁高欄、そ
    の他の道路付設構造物であることを特徴とする請求項1
    記載の道路標示構造物。
  3. 【請求項3】 前記光反射層の表面に透明樹脂からなる
    透明保護層を備えたことを特徴とする請求項記載の道
    路標示構造物。
  4. 【請求項4】 前記塗料には着色剤を混入させて前記塗
    料層を着色してなることを特徴とする請求項記載の道
    路標示構造物。
  5. 【請求項5】 道路に設置されて必要な標示を行う道路
    標示構造物の製造方法であって、縁石ブロック、ガードレール、防音壁、防塵壁、壁高欄
    又はその他の道路付設構造物の基体部材の鉛直方向に形
    成された壁面の全面又はその一部にジシクロペンテニー
    ルオキシエチレン及びメタアクリレートに、メトキシポ
    リエチレングリコール♯900、メタアクリレート又は
    その他の軟化剤を付与したアクリル系樹脂に、促進剤と
    ともに、キュメンハイドロパーオキサイト又はその他の
    硬化剤を添加してなる塗料を塗布して塗料層を形成する
    工程と、 前記塗料層の硬化前に無数のビーズを散布する工程と、 前記塗料層を硬化させて前記ビーズからなる光反射層を
    形成する工程と、 を備えた ことを特徴とする道路標示構造物の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記光反射層の表面に透明樹脂を塗布し
    て透明保護層を形成することを特徴とする請求項記載
    の道路標示構造物の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記塗料は、アルキルフェノール、そ
    の他の遅延剤を添加してなることを特徴とする請求項
    記載の道路標示構造物の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記促進剤には、ナフテン酸ロバルト、
    その他の促進剤を添加してなることを特徴とする請求項
    記載の道路標示構造物の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記塗料には着色剤を混入させたことを
    特徴とする請求項記載の道路標示構造物の製造方法。
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