JP3096147B2 - サーマルプリントヘッドの製造方法 - Google Patents

サーマルプリントヘッドの製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ファクシミリ又はプリ
ンタ等に使用されるサーマルプリントヘッドを製造する
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のサーマルプリントヘッド
は、例えば、特開昭56−126180号公報又は特開
昭57−24272号公報等に記載されているように、
発熱抵抗体を備えたセラミック製のヘッド基板を、アル
ミ等の放熱板に対して接着剤にて接着する構成にしてい
ることは、周知の通りであり、そして、前記ヘッド基板
を放熱板に対して接着するための接着剤として、加熱に
よって硬化するようにしたいわゆる加熱硬化型接着剤、
又は硬化剤の混合によって常温で硬化するようにしたい
わゆる常温硬化型接着を使用し、これらの接着剤を、前
記ヘッド基板及び放熱板のうちいずれか一方又は両方に
塗布したのち、前記ヘッド基板と放熱板とを貼り合わせ
るようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ヘッド基板を
放熱板に対して接着するための接着剤として前者の加熱
硬化型接着剤を使用する場合には、ヘッド基板を放熱板
に対して貼り合わせたあとにおいて、全体を適宜温度に
加熱する工程、つまり、接着剤を硬化するための加熱装
置を必要とするから、サーマルプリントヘッドの製造設
備が複雑化すると共に大型化し、製造コストのアップを
招来するのである。
【0004】また、ヘッド基板を放熱板に対して接着す
るための接着剤として後者の常温硬化型接着剤を使用す
る場合において、その硬化剤として硬化速度の早いもの
を使用すると、ヘッド基板と放熱板とを貼り合わせるま
での間において硬化が進行して、接着強度が低下するこ
とになるから、前記の硬化剤としては硬化速度の可成り
遅いものを使用しなければならず、従って、貼り合わせ
たあとにおける硬化に長い時間を必要とするから、これ
また製造コストのアップを招来するのであった。
【0005】本発明は、これらの問題を解消した製造方
法を提供することを技術的課題とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この技術的課題を達成す
るため本発明の請求項1は、「発熱抵抗体を備えたセラ
ミック製ヘッド基板の表面及び金属製放熱板の表面のう
ちいずれか一方又は両方には、そのうちヘッド基板及び
放熱板の長手方向に沿った中央の部分に、空気(酸素)
との接触を遮断し、且つ、金属に接触したとき硬化する
ようにした嫌気性接着剤を塗布したのち、前記ヘッド基
板と前記放熱板とを貼り合わせて、前記ヘッド基板及び
放熱板を、ヘッド基板に接触するプラテンの長手方向に
対して緩やかな凸型の湾曲状に反り変形することを特徴
とする。」ものである。
【0007】また、本発明の請求項2は、「発熱抵抗体
を備えたセラミック製ヘッド基板の表面及び金属製放熱
板の表面のうち金属製放熱板の表面に、レドックス触媒
等のような金属表面活性剤を塗布し、次いで、発熱抵抗
体を備えたセラミック製ヘッド基板の表面及び金属製放
熱板の表面のうちいずれか一方又は両方には、そのうち
ヘッド基板及び放熱板の長手方向に沿った中央の部分
に、空気(酸素)との接触を遮断し、且つ、金属に接触
したとき硬化するようにした嫌気性接着剤を塗布したの
ち、前記ヘッド基板と前記放熱板とを貼り合わせて、
記ヘッド基板及び放熱板を、ヘッド基板に接触するプラ
テンの長手方向に対して緩やかな凸型の湾曲状に反り変
形することを特徴とする。」もである。
【0008】
【作 用】ヘッド基板の表面及び放熱板の表面のうち
いずれか一方又は両方に嫌気性接着剤を塗布したのち、
前記ヘッド基板と前記放熱板とを貼り合わせると、前記
嫌気性接着剤は、大気空気と遮断された状態になると共
に、金属製の放熱板に対して接触する状態になるから、
当該嫌気性接着剤の硬化は、前記の貼り合わせを行った
あとから常温の状態で始まることになる。
【0009】すなわち、接着剤の硬化に加熱することを
必要としないのであり、しかも、前記ヘッド基板と放熱
板とを貼り合わせるまでの間において、前記嫌気性接着
剤の硬化が始まることがないから、接着剤による接着強
度の低下を招来することがないのである。
【0010】また、ヘッド基板の表面及び放熱板の表面
のうちいずれか一方又は両方に嫌気性接着剤を塗布する
に先立って、第2の発明のように、放熱板の表面にレド
ックス触媒等のような金属表面活性剤を塗布することに
より、この金属表面活性剤による放熱板における表面の
活性化にて、前記嫌気性接着剤の硬化速度を促進するこ
とができると共に、接着強度を向上することができるの
である。
【0011】しかも、前記嫌気性接着剤を、ヘッド基板
及び放熱板の長手方向に沿った中央の部分に塗布するこ
による貼り合わせにより、前記ヘッド基板及び放熱板
を、ヘッド基板に接触するプラテンの長手方向に対して
緩やかな凸型の湾曲状に反り変形することにより、前記
ヘッド基板の上面が、その長手方向に沿ってプラテンに
対して緩やかな凸型の湾曲面になるのである。
【0012】
【発明の効果】従って、本発明によると、ヘッド基板を
放熱板に対して接着剤にて接着する場合において、前記
接着剤による接着強度の低下を招来することなく、且
つ、硬化するための加熱装置を必要としないから、ヘッ
ド基板を放熱板に対して確実かつ強固に貼り合わせるこ
とができると共に、サーマルプリントヘッドの製造コス
トを大幅に低減できるのであり、しかも、前記貼り合わ
せにて、ヘッド基板の上面を、その長手方向に沿ってプ
ラテンに対して緩やかな凸型の湾曲面にできることによ
り、プラテンに対する各所均一な接触を確保できると言
う効果を有するのである。
【0013】特に、第2の発明によると、前記接着剤に
おける常温状態での硬化速度を促進できるから、生産性
を向上できて製造コストを更に低減できると共に、ヘッ
ド基板の放熱板に対する接着強度を向上できる効果を有
する。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面について説明す
る。
【0015】図において符号1は、セラミックにて長さ
Lに形成したヘッド基板を示し、その上面には、発熱抵
抗体2が一直線のライン状に延びるように形成されてい
る。
【0016】符号3は、アルミ製の放熱板を示し、この
放熱板3の上面に対して、前記ヘッド基板1を、これら
の長手方向に沿っての略中央において長さSにわたって
部分的に塗布した接着剤Aを介して接着する。
【0017】そして、前記の接着剤Aとして、空気(酸
素)との接触を遮断し、且つ、金属に接触したとき硬化
するようにした嫌気性接着剤を使用して、この嫌気性接
着剤Aを、前記ヘッド基板1及び放熱板3のうちいずれ
か一方又は両方に塗布したのち、その両者を互いに貼り
合わせる。すると、前記嫌気性接着剤は、大気空気と遮
断された状態になると共に、金属製の放熱板3に対して
接触する状態になるから、当該嫌気性接着剤Aの硬化
は、前記の貼り合わせを行ったあとから常温の状態で始
まることになる。
【0018】しかも、前記嫌気性接着剤Aの硬化は、ヘ
ッド基板1と放熱板3とを貼り合わせるまでの間におい
て始まることがないから、接着強度の低下を招来するこ
とがないのである。
【0019】また、ヘッド基板1と放熱板3とを嫌気性
接着剤Aによって貼り合わせるに際して、金属製放熱板
3の表面に、予め、レドックス触媒等のような金属表面
活性剤を、メチレンクロライド等の溶剤にて溶かして塗
布しておくことにより、この金属表面活性剤にて放熱板
3の表面が活性化するから、前記嫌気性接着剤Aの硬化
速度を促進することができると共に、接着強度を向上で
きるのである。
【0020】この場合、本発明者の実験によると、放熱
板3の表面に金属表面活性剤を予め塗布しない場合にお
ける嫌気性接着剤Aの硬化時間は、約30分であった
が、放熱板3の表面に金属表面活性剤を予め塗布した場
合における嫌気性接着剤Aの硬化時間は、約1〜2分に
なるのであった。
【0021】ところで、この種のサーマルプリントヘッ
ドは、そのヘッド基板1における発熱抵抗体2が発熱す
ると、セラミック製のヘッド基板1と金属製の放熱板3
との間における熱膨張差のために、当該サーマルプリン
トヘッドにおける長手方向の両端部がプリンタ又はファ
クシミリ等におけるプラテンに接近しサーマルプリント
ヘッドにおける長手方向の中央部がプラテンから離れる
形態、つまり、プラテンに対して凹型の湾曲状に反り変
形する傾向を呈し、ヘッド基板の上面がその長手方向に
沿ってプラテンに対して緩やかな凹型の湾曲面になるこ
とにより、プラテンに対する各所均一な接触を確保でき
ないことになる。
【0022】そこで、前記サーマルプリントヘッドに
は、予め、当該サーマルプリントヘッドにおける長手方
向の両端部がプラテンから離れサーマルプリントヘッド
における長手方向の中央部がプラテンに接近する形態、
つまり、プラテンに対して凸型の湾曲状を呈する形態の
反りを付与し、この凸型の湾曲状を呈する反りを付与し
た状態でプリンタ又はファクシミリ等に装着することが
行われる。
【0023】本発明者の実験によると、ヘッド基板1を
放熱板3に対して、前記嫌気性接着剤Aにて接着する場
合において、嫌気性接着剤Aを、前記したように、長手
方向に沿っての略中央において長さSにわたって部分的
に塗布するようにすると、この嫌気性接着剤Aの硬化に
際して、放熱板3及びヘッド基板1が、図2に二点鎖線
で示すように、その長手方向に沿って湾曲状に反り変形
して、前記ヘッド基板1の上面がその長手方向に沿って
プラテンに対して緩やかな凸型の湾曲面になるのであ
り、また、このように反り変形するときの反り寸法e
は、前記嫌気性接着剤Aの塗布長さSに比例するもので
あった。
【0024】従って、サーマルプリントヘッドにおける
ヘッド基板1の上面に、予め、プラテンに対して緩やか
な凸型の湾曲面を付与することが、当該サーマルプリン
トヘッドにおけるヘッド基板1を放熱板3に対して嫌気
性接着剤Aを使用して接着することによって達成できる
ものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例によるサーマルプリントヘッド
を分解した状態を示す斜視図である。
【図2】本発明の実施例によるサーマルプリントヘッド
の斜視図である。
【符号の説明】
1 ヘッド基板 2 発熱抵抗体 3 放熱板 A 嫌気性接着剤

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】発熱抵抗体を備えたセラミック製ヘッド基
    板の表面及び金属製放熱板の表面のうちいずれか一方又
    は両方には、そのうちヘッド基板及び放熱板の長手方向
    に沿った中央の部分に、空気(酸素)との接触を遮断
    し、且つ、金属に接触したとき硬化するようにした嫌気
    性接着剤を塗布したのち、前記ヘッド基板と前記放熱板
    とを貼り合わせて、前記ヘッド基板及び放熱板を、ヘッ
    ド基板に接触するプラテンの長手方向に対して緩やかな
    凸型の湾曲状に反り変形することを特徴とするサーマル
    プリントヘッドの製造方法。
  2. 【請求項2】発熱抵抗体を備えたセラミック製ヘッド基
    板の表面及び金属製放熱板の表面のうち金属製放熱板の
    表面に、レドックス触媒等のような金属表面活性剤を塗
    布し、次いで、発熱抵抗体を備えたセラミック製ヘッド
    基板の表面及び金属製放熱板の表面のうちいずれか一方
    又は両方には、そのうちヘッド基板及び放熱板の長手方
    向に沿った中央の部分に、空気(酸素)との接触を遮断
    し、且つ、金属に接触したとき硬化するようにした嫌気
    性接着剤を塗布したのち、前記ヘッド基板と前記放熱板
    とを貼り合わせて、前記ヘッド基板及び放熱板を、ヘッ
    ド基板に接触するプラテンの長手方向に対して緩やかな
    凸型の湾曲状に反り変形することを特徴とするサーマル
    プリントヘッドの製造方法。
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