JP3095711B2 - シャフトドライブ装置の潤滑油溜まり装置 - Google Patents

シャフトドライブ装置の潤滑油溜まり装置

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JP3095711B2
JP3095711B2 JP09138240A JP13824097A JP3095711B2 JP 3095711 B2 JP3095711 B2 JP 3095711B2 JP 09138240 A JP09138240 A JP 09138240A JP 13824097 A JP13824097 A JP 13824097A JP 3095711 B2 JP3095711 B2 JP 3095711B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、自動二輪車のシ
ャフトドライブ装置の潤滑油溜まり装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の潤滑油溜まり装置の従来技術と
しては、実開昭57−33353号があり、図14に示
すように、エンジンの主ミッションケース200の側面
に、L字形の副伝動ケース201及びケース蓋204を
固定し、該副伝動ケース201内に、伝動ギヤ202,
203、噛合いクラッチ220、中継軸205及びベベ
ルギヤ206,207等を配置しており、出力側のベベ
ルギヤ207からクロスジョイント208を介してドラ
イブ軸210へと動力伝達するようになっている。
【0003】ベベルギヤ206,207の潤滑装置とし
ては、副伝動ケース201内の底部を潤滑油溜まりと
し、それをオイルポンプ211により吸い込み、上記ベ
ベルギヤ206,207及びその他の潤滑箇所に圧送す
るようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ベベルギヤ機構を内蔵
する箇所を分解しようとすれば、副伝動ケース201全
体をミッションケース200から取り外さなければなら
ないが、その際には潤滑油を抜いて副伝動ケース201
を取り外さなければならず、取外し作業に手間がかか
る。
【0005】また、ベベルギヤ206,207と、噛合
いクラッチ220を有するギヤ202.203等とを同
一の副伝動ケース201内に収納しており、副伝動ケー
ス201内の中継軸205等を抜こうとすれば、ケース
蓋204を外して副伝動ケース201自体をさらに分解
しなければならず、その後の組付けの際には、外部から
誇りや泥等が侵入するおそれがある。
【0006】
【発明の目的】本願発明の目的は、リヤアーム構造体の
分解組付けが潤滑油を抜くことなく簡単に行えるように
すると共に、分解組付け時に潤滑油漏れが生じたりある
いは外部からギヤ収納部に誇りや泥が侵入しないように
することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、シャフトドライブ装置の上
流部にべベルギヤ機構を内装したギヤハウジング39を
設け、該ギヤハウジング39の左右方向の一端壁に、ギ
ヤハウジング39内へと突出する筒状の隔壁74を一体
に形成し、他端壁に挿通孔69を形成すると共に該挿通
孔69にはオイルシール78を介して入力筒軸67を嵌
合し、ピボット軸11を入力筒軸67内及び筒状隔壁7
4内に挿通して、ギヤハウジング39をピボット軸11
に対して回動自在に支持し、入力筒軸67と筒状隔壁7
4とを、回転シール77を介して嵌合接続することによ
り、ピボット軸11を囲む内方室S2と上記ギヤ機構を
収納する外方室S1とにギヤハウジング39内を隔離
し、上記外方室S1内には、一定レベルの潤滑油を溜め
ていることを特徴とするシャフトドライブ装置の潤滑油
溜まり装置である。
【0008】請求項2記載の発明は、請求項1記載のシ
ャフトドライブ装置の潤滑油溜まり装置において、ギヤ
ハウジング39は、軸方向に分割可能なハウジング蓋7
2を備え、該ハウジング蓋72あるいはギヤハウジング
39の一方に、先端に回転シール100を備えた筒状隔
壁74を形成して、相手側の部材に軸方向に抜差自在に
挿入するようにしている。
【0009】
【発明の実施の形態】図1及び図2は、本願発明を踏板
付きのスクータ型自動二輪車に適用した例であり、まず
全体の概要を説明する。左側面を示す図1において、車
体フレームは、上側ダウンチューブ1と下側ダウンチュ
ーブ2をそれぞれ左右1対備えており、上記4つのダウ
ンチューブ1,2で囲まれた空間内にエンジン3の大部
分が収納されている。エンジン3は4本のダウンチュー
ブ1,2間の狭いスペースに配置する必要性から、その
シリンダ中心線が略水平状態に近い前倒し姿勢で配置さ
れている。エンジン3の上面の前,後部及び下面の後部
に取付ブラケット5がそれぞれ左右1対形成され、各取
付ブラケット5は、ダウンチューブ1,2の各クロス部
材6に形成されたエンジンマウントに弾性部材を介して
浮動支持されている。エンジン3のクランクケース8は
その右側部分に後方へと延び出す軸ケース9を一体に備
えている。
【0010】下側ダウンチューブ2の後下部には左右1
対のピボット部10が溶着されると共に両ピボット部1
0に亘る水平な通しのピボット軸11が配置されてお
り、該ピボット軸11の左右端部はそれぞれ独立の固定
機構により各ピボット部10に固定されている。
【0011】ピボット軸11には、リヤアーム構造体1
4の前端部が回動自在に支持されると共にVベルト式自
動変速機18の被駆動調車19が回転自在に備えられて
いる。リヤアーム構造体14の後端部は後車輪15を支
持すると共にリヤクッション16を介して上下回動(揺
動)自在に上部フレームに懸架されている。
【0012】平面図である図2において、エンジン3の
左右幅が4本のダウンチューブ1,2で囲む狭いスペー
ス内に収まるように、クランク軸20と平行な回転軸2
1を後方の前記軸ケース9に回転自在に支持し、該回転
軸21に、遠心型発進クラッチ23と、駆動調車推力発
生機構(遠心式ガバナ)24と、Vベルト式自動変速機
18の駆動調車25とを装着してある。回転軸21とク
ランク軸20とは、1対のスプロケットギヤ26,27
及びチェーン28よりなる1次減速用伝動機構29によ
り連動連結している。
【0013】Vベルト式自動変速機18は、上記駆動調
車25と、後方の筒形従動軸59に配置された被駆動調
車19と、両調車25,19間に巻き掛けられたVベル
ト33と、上記駆動調車25の可動シーブに軸方向の推
力を付与する前記駆動調車推力発生機構24とから構成
されており、両調車25,19及びVベルト33はピボ
ット軸11上の左寄り位置に配置されている。
【0014】リヤアーム構造体14は、左側には通常の
角パイプ製のアーム35を備えているが、右側はシャフ
トドライブ装置36がアームの機能を兼ねている。すな
わち、前記Vベルト式自動変速機18とシャフトドライ
ブ装置36とは、左右に振り分けて配置されている。ア
ーム35とシャフトドライブ装置36は、後端部が後車
輪用支軸41により連結され、途中部分はクロス部材3
7により連結されている。シャフトドライブ装置36
は、ドライブシャフト組立体を収納する伝動筒ケース3
8と、該伝動筒ケース38の前後端部に結合された上流
部ギヤハウジング39及び下流部ギヤハウジング40と
から構成され、上流部ギヤハウジング39は補強ステー
49によりクロス部材37に補強連結されると共に、ピ
ボット軸11に該軸芯回り回動自在に支持されている。
左側のアーム35は上流部ギヤハウジング39とは別に
ボス部43を一体に有しており、該ボス部43がピボッ
ト軸11に該軸芯回りに回動自在に支持されている。
【0015】後車輪用支軸41には後車輪用ハブ42が
回転自在に支持されると共にブレーキ用カバー44が固
定され、後車輪用ハブ42にはリブを介して後車輪15
用のタイヤが装着され、ブレーキ用カバー44はステー
58等を介して左側アーム35に回止め固定されてい
る。
【0016】動力伝達機構の各部の構造を説明する。ク
ランクケース8の軸ケース9内において、遠心型発進ク
ラッチ23は、回転速度が一定以上になると遠心力によ
り径方向外方にシューが拡開し、ドラムの内周面に圧接
することにより、動力を接続するようになっている。
【0017】駆動調車推力発生機構24は、入力側の回
転速度の増加に伴ってカムウエイトが径方向の外方に拡
径し、軸方向移動可能な可動スリーブを介して駆動調車
25の可動シーブを固定シーブ側へと押圧する構成とな
っている。
【0018】Vベルト式自動変速機18について説明す
る。図1のIII−III断面拡大図である図3において、被
駆動調車19は右側の固定シーブ60と左側の可動シー
ブ61から構成されると共にピボット軸上の左寄りに配
置されており、固定シーブ60は筒形従動軸59に軸方
向及び回転方向に固定され、可動シーブ61は筒形従動
軸59に嵌合する可動スリーブ62にリベット等により
固着されている。可動スリーブ62には固定シーブ側に
行くに従い回転方向前方に捩れる螺旋状の複数のカムガ
イド溝63が形成されており、該カムガイド溝63は筒
形従動軸59に嵌合支持されたローラピン64に摺動自
在に係合しており、Vベルト33からの回転トルクが増
加して可動シーブ61が回転方向の前方に捩れると上記
ローラピン64とカムガイド溝63とのカム作用により
可動シーブ61を固定シーブ側へと押すように構成され
ている。可動スリーブ62の外周にはつば付きのカバー
65が嵌着され、該カバー65の右端つば部と左方のば
ね受け座68との間にばね66を縮設しており、該ばね
66により可動スリーブ62及び可動シーブ61を一定
のばね力で固定シーブ側に付勢している。
【0019】前記図2の駆動調車25も概ね被駆動調車
19と同様な構造となっているが、可動シーブは駆動調
車推力発生機構24に連動し、回転速度の上昇により可
動シーブが固定シーブ側へと移動して両シーブ間の間隔
を狭め、駆動調車25の実効巻回径を拡大するようにな
っている。
【0020】図3に戻り、筒形従動軸59の右端部32
にはシャフトドライブ装置用入力筒軸67がねじ結合し
ており、これら筒形従動軸59と入力筒軸67との結合
体は、筒形従動軸59の左端部の内周面に1対の軸受5
3を介してピボット軸11に軸方向に位置決めされると
ともに回転自在に支持され、入力筒軸67の中間部の外
周面が上流部ギヤハウジング39の左端挿通孔69の内
周面にニードル軸受57を介して回転自在に支持されて
いる。入力筒軸67の内周面とピボット軸11の外周面
とは、グリースが充填される微小環状隙間50を隔てて
対向し、筒形従動軸59の内周面とピボット軸11との
間は、グリース収納用の比較的広い環状空間100を隔
てて対向しており、該環状空間100は前記ローラピン
64の嵌合支持部分(小径部分)の外周面を介してカム
ガイド溝63にも連通している。入力筒軸67は上流部
ギヤハウジング39内に延び、ヘリカル歯型入力ギヤ7
0を一体に備えている。
【0021】ピボット軸11に対するリヤアーム構造体
14の支持構造を説明する。左側アーム35の前端ボス
部43は、筒形従動軸59と左側ピボット部10の間に
配置され、リヤアーム用軸受55を介してピボット軸1
1に回動自在に支持されており、ボス部43の右端内周
面と筒形従動軸59の左端外周面の間にはオイルシール
71が嵌着されている。上流部ギヤハウジング39の右
側開口端にはハウジング蓋72がいんろう嵌合し、ボル
トなどにより締結されている。該ハウジング蓋72には
ピボット軸挿通孔73が形成されると共に、該挿通孔7
3と同軸芯でピボット軸11から一定の環状空間である
内方室S2を隔てた状態で左方へと延びる筒形隔壁74
が一体に形成されており、上記挿通孔73の内周面がメ
タル軸受75を介してピボット軸11の外周面に回動自
在に支持されている。ハウジング蓋72の右端部にはピ
ボット軸11との間にオイルシール76が嵌着され、筒
形隔壁74の左端部には入力筒軸67の右端部の外周面
との間に回転オイルシール77が嵌着されている。ま
た、上流部ギヤハウジング39の左端挿通孔69には、
ニードル軸受57の左側位置で入力筒軸67の外周面と
の間にオイルシール78が嵌着されている。ハウジング
蓋72の右端面は右側ピボット部10との間に適当な隙
間d2を有しており、ピボット軸11及びリヤアーム構
造体14の分解取付時にピボット部10間に挿入し易く
なっている。
【0022】上流部ギヤハウジング39内の上流部ベベ
ルギヤ機構を説明する。上流部ギヤハウジング39及び
ハウジング蓋72の後半部には、ベベルギヤ軸支持孔8
0,81がそれぞれ形成されており、左側の支持孔80
はハウジング左壁により閉塞されているが、右側の支持
孔81は貫通状態であり、着脱自在な樹脂又はゴム製の
キャップ82を嵌めることにより閉塞されている。上記
両支持孔80,81にはそれぞれ軸受83が嵌着され、
左右の両軸受83には、ピボット軸11と平行な中間ギ
ヤ軸84が回転自在に両持支持されており、該中間ギヤ
軸84には、入力ギヤ70に噛み合うヘリカルギヤ歯型
ギヤ部86を一体に有する中間ベベルギヤ87が固着さ
れている。左側の軸受83のインナーレースの右端面と
中間ベベルギヤ87の左端面の間には、必要に応じて歯
隙間調整用のシム89が適宜数介装される。右側の支持
孔81の内周面にはめねじ部が形成されており、該めね
じ部にリングナット88を螺着することにより、右側軸
受83を介して中間ギヤ軸84を左方へと押圧し、所定
の位置に抜止め固定している。
【0023】上流部ハウジング39の後端部には後ろ向
きに開口するドライブ軸挿通孔93が形成され、該挿通
孔93にはつば付きの軸受ホルダ92が嵌合しており、
該軸受ホルダ92の内周面に前後1対の軸受95を介し
て上流側ドライブ軸96が回転自在に支持されている。
上流部ギヤハウジング39の後端面と、伝動筒ケース3
8の前端に溶着された取付フランジ97との間に、軸受
ホルダ92のつば部を介在させ、複数のスタッドボルト
99及びナット99aにより、上流部ギヤハウジング3
9と軸受ホルダ92と取付フランジ97を一体的に締結
している。上流側ドライブ軸96の前端部には前記中間
ベベルギヤ87と噛み合う出力側ベベルギヤ98が固着
されており、上流側ドライブ軸96の後部は伝動筒ケー
ス38内へとこれと同軸芯で突出している。上記出力側
ベベルギヤ98の歯隙間調節のために、図13に示すよ
うに軸受ホルダ92のつば部前面の内方段面98aと上
流部ギヤハウジング39の挿通孔93の後端周縁との間
に適宜数のシム90を挟むことにより行われる。
【0024】図3のピボット軸11を、軸方向全体に圧
縮あるいは引張力が殆どかかることなく、独立した個々
の固定機構によりピボット部10に固定する構造を説明
する。ピボット軸11の左端部にはおねじ部105が形
成され、右端面には六角レンチを係合するための六角孔
104が形成されている。左側のピボット部10には、
段部46を有するピボット軸支持用の段付孔45が形成
され、右側のピボット部10には、段付孔45と同一軸
芯で緩い傾斜のテーパー孔47及び筒ナット嵌合孔48
が形成されており、通しのピボット軸11は左右のピボ
ット部10に亘るように配置されると共にそれぞれ段付
孔45とテーパー孔47及び筒ナット嵌合孔48に挿通
され、独立の固定機構により固定されている。
【0025】左側の固定機構を説明すると、リヤアーム
支持用の軸受55の軸方向両側に筒形のスペーサ54,
56を配置し、ピボット軸11の左端ねじ部105に螺
合するナット52を締め付けて段部46に圧接すること
により、左側ピボット部10とピボット軸11の軸受係
止用段部51との間(間隔d1)で、軸受53,55及
びスペーサ54,56を互いに隙間なく軸方向に挟圧し
ている。これにより、ピボット軸11の左端部を右側ピ
ボット部10とは独立して左側ピボット部10に固定し
ている。
【0026】右側の固定機構は、前記テーパー孔47及
び筒ナット嵌合孔48と、テーパー孔47のテーパー面
に対応する外周テーパー面を有する割り筒形状のコレッ
ト102と、該コレット102を軸方向に移動するため
の筒ナット103から構成されている。
【0027】図5は右側固定機構の分解斜視図を示して
おり、コレット102は、軸方向と平行な割溝106が
形成され、これにより縮径可能となっており、外周テー
パー面は左側にゆくに従い拡径するように形成され、さ
らに右端部には環状小径部109を介しておねじ筒部1
07が一体に形成されている。テーパー孔47の内周面
はコレット102の外周テーパー面に対応して左側にゆ
くに従い拡径するように形成され、該テーパー孔47の
右端は段部108を介して拡径し、前記筒ナット嵌合孔
48に連続しており、該筒ナット嵌合孔48は筒ナット
103を嵌挿できるようにストレート状に形成されてい
る。筒ナット103の軸方向の右端には、工具係合用の
切欠き110が形成されている。
【0028】コレット102をテーパー孔47に左側か
ら挿入嵌合する一方、右側から筒ナット103を挿入し
てコレット102のおねじ筒部107に緩く螺合してお
く。そして筒ナット103の右方からピボット軸11を
挿通した後、筒ナット103を締め付けることにより、
コレット102を右方へと引っ張る。これにより、テー
パー孔47の内周テーパー面とコレット102の外周テ
ーパー面とのクサビ作用でコレット102は縮径し、ピ
ボット軸11の外周面を強く把持することになる。この
時、ピボット軸11には軸方向の外力はかからない。
【0029】図4は図1のIV−IV断面拡大図であり、該
図により下流部ギヤハウジング40内、伝動筒ケース3
8内及び後車輪用ハブ42等の構造を説明する。下流部
ギヤハウジング40は前端と左右端にそれぞれ軸挿通孔
111,112,145を有し、前と左端の挿通孔11
1,112にはそれぞれ軸受ホルダ113,114がい
んろう嵌合し、前側の軸受ホルダ113は、伝導筒ケー
ス38の後端に溶着された取付フランジ115に、下流
部ギヤハウジング40の前端部と共にボルトにより締着
されており、左端軸受ホルダ114は、ボルト116に
より下流部ギヤハウジング40に固定されている。
【0030】前側軸受ホルダ113には、入力側ベベル
ギヤ117を一体に備えた下流側ドライブ軸118が前
後1対の軸受120を介して回転自在に支持されてお
り、下流側ドライブ軸118は伝動筒ケース38内に突
入し、伸縮自在なスプライン継手機構を介して前記上流
側ドライブ軸96に連結している。左側の軸受ホルダ1
14の内周面には、軸受121を介して出力側ベベルギ
ヤ122が回転自在に支持されており、該出力側ベベル
ギヤ122の内周面は、後車輪出力筒軸125に一体回
転可能にスプライン結合している。後車輪出力筒軸12
5の右端部は下流部ギヤハウジング40に形成されたボ
ス部126の内周面に軸受127を介して回転自在に支
持されており、該軸受127の右側にはオイルシール1
28が嵌着されている。後車輪用ハブ42には、フラン
ジ付きボス130及び内周スプライン歯を有する結合用
ディスク131がボルト132により同一軸芯に締結さ
れており、後車輪用ハブ42の左端部内周面は軸受13
4を介して支軸41に回転自在に支持され、フランジ付
きボス130の内周面は支軸41に嵌合するカラー13
5にニードル軸受136を介して回転自在に支持され、
ディスク131の内周スプライン歯は後車輪出力筒軸1
25の左端部外周スプライン歯にスプライン結合し、出
力筒軸125と後車輪用ハブ42が一体的に回転するよ
うになっている。137,138は軸受ホルダ114と
ディスク131及び後車輪出力筒軸125との間に配置
されたオイルシールである。
【0031】後車輪用の内部拡張式ブレーキ機構とし
て、後車輪用ハブ42の内周面にはブレーキドラム14
0が嵌着され、一方、ブレーキカバー44には拡張可能
なアーム141が設けられ、該アーム141の径方向の
外周面に貼着されたシュー142が、上記ドラム140
に圧接可能(内側より拡開可能)に対向している。
【0032】後車輪支軸41は左側アーム35の軸挿通
孔133から挿入されて下流部ギヤハウジング40の右
端挿通孔145へと至り、その外周面には、左から順
に、スペーサ146、ブレーキカバー44、後車輪ハブ
用軸受134、中間スペーサ147、前記ニードル軸受
用カラー135、中間スペーサ148、つば付きスペー
サ149が配置されており、支軸41の右端部に螺合し
たナット150を締め付けることにより、下流部ギヤハ
ウンジグ40の右端壁と左側アーム35の間で、上記各
スペーサ146,147,148、カラー135、カバ
ー44及びつば付きカラー149のつば部を、軸方向に
隙間無く挟圧している。
【0033】なお、後車輪分解時には、支軸41を左側
へ抜いた後、左側のスペーサ146の幅d3に相当する
間隔だけ後車輪用ハブ42を左に寄せることにより、デ
ィスク131と出力筒軸125とのスプライン結合を解
除し、後車輪用ハブ42を左側アーム5と下流部ハウジ
ング40との間から抜き取ることができる。
【0034】シャフトドライブ装置36のスプライン継
手機構を説明する。前後のドライブ軸96,118は、
内周スプラインを有するスプラインジョイント筒160
内にそれぞれれスプライン嵌合し、両ドライブ軸96,
118及びこれら両軸96,118をつなぐスプライン
ジョイント筒160によりドライブシャフト組立体を構
成しており、下流側ドライブ軸118にはジョイント筒
160が圧入固定され、上流側ドライブ軸96は、軸方
向移動可能な状態に保たれている。上流側ドライブ軸9
6にはスリーブ161が嵌合し、上流側ドライブ軸96
のテーパー部162により係止されている。下流側ドラ
イブ軸118にはゴムブーツ164が固定されている。
ジョイント筒160には外向きフランジ165が一体に
形成され、該フランジ165と上記スリーブ161の後
端面との間にばね166を縮設することにより、前後の
ドライブ軸96,118を互いに前後に引き離す方向に
付勢している。また、スリーブ161とジョイント筒1
60の間にはOリング169が嵌着され、スリーブ16
1及びゴムブーツ164内にはグリースが封入され、上
記ジョイント筒160のスプライン部分を潤滑してい
る。ゴムブーツ164の後端部は下流側ドライブ軸11
8にクリップにより固定されており、ゴムブーツ164
の前端部は、ジョイント筒160の外周に別のクリップ
により固定されいる。
【0035】図3、図6及び図7により、上流部ギヤハ
ウジング39内及び被駆動調車19の潤滑構造を説明す
る。前述のように、図3に示す上流部ギヤハウジング3
9内は、筒形隔壁74により、ピボット軸外周面に面す
る内側環状空間である内方室S2と、上流部ベベルギヤ
機構の各ギヤ87,98などが収納されて潤滑油が供給
される外方室(ギヤ室)S1とに隔てられており、ピボ
ット軸11の分解組立時に外方室(ギヤ室)S1内の潤
滑油が漏れるのを防止し、また、ピボット軸11に付着
した泥等が外方室(ギヤ室)S1に侵入するのを防いで
いる。
【0036】ベベルギヤ用入力筒軸67とピボット軸1
1との間の隙間50には前述のようにグリースが充填さ
れ、筒形従動軸59の環状空間100に面する内周面に
は一定量のグリースが塗布されている。筒形従動軸59
の内周面のグリースの一部は、回転中の遠心力により、
ローラピン64の嵌合支持部分を経ててローラピン頭部
に至り、潤滑を行う。また、軸受53を通過するグリー
スは遠心力により径方向の外方へと移動するが、オイル
ーシール71により阻止される。
【0037】上流部ギヤハウジング39の左壁には外部
に連通するオイルレベル孔171が形成されており、該
オイルレベル孔171の前後方向位置は、中間ベベルギ
ヤ98の後端縁に概ね対応しており、その高さは、使用
時すなわち後下がり傾斜状態において、中間ギヤ軸芯O
2よりも低く、中間ベベルギヤ98の下端部分が少し潤
滑油に浸る程度のオイルレベルL2を保てるように、設
定されている。図8において、184はドレン孔であ
り、通常はプラグで閉塞されている。
【0038】上流部ギヤハウジング39内のブリーザ構
造を説明する。図6において、上流部ギヤハウジング3
9の頂壁には、後方へと延びて後端が開口するブリーザ
室(気液分離室)173が形成されており、一方、上流
部ギヤハウジング39の内壁には、図8に示すように入
力ギヤ70及び中間ベベルギヤ98などのギヤ機構を収
納する外方室(ギヤ室)S1を上側から覆うように、眉
毛状の庇リブ174が一体に形成されており、該庇リブ
174より上側の空間S3内に、上記ブリーザ室173
の前端に連通するブリーザ入口孔175が開口してい
る。すなわち、上記庇リブ174は、外方室(ギヤ室)
S1内でのギヤ回転により掻き混ぜられる潤滑油がブリ
ーザ入口孔175へと直接飛沫しないように、ギヤ等を
収納する外方室(ギヤ室)S1とブリーザ入口孔175
が開口する上部空間S3とを遮蔽している。
【0039】図9において、ブリーザ室173の後端部
は、2段の段部を介して拡径した開口部となっており、
該開口部には、たとえばフィルターシート177と、保
護シート178と、押えリング179によりなるブリー
ザ部材180が嵌着されている。フィルターシート17
7は気体は通すが潤滑油などの液体は通過させない材質
でできた特種機能膜であり、例えば、所定の透き間を設
定した不織布あるいは多孔性物質から造られている。保
護シート178は、目の粗い網状材から作られており、
ごみ等は排除するが液体及び気体はいずれも通す性質を
もっている。押えリング179はしんちゅうあるいは樹
脂等からできている。後方の段部に上記フィルターシー
ト177と保護シート178を重ね、押えリング179
を圧入することにより固定している。
【0040】ブリーザ室173の下端であってブリーザ
部材180の直前位置には、斜め後下方へと延びる戻し
孔182が形成されており、該戻し孔182は上流部ギ
ヤハウジング39の後側のドライブ軸挿通孔93の内周
面上端まで至っている。上記挿通孔93には前述のよう
に軸受ホルダ92か嵌着されているが、該軸受ホルダ9
2の外周面には上記戻し孔182に対応する位置に環状
溝185が形成されており、また軸受ホルダ92の外周
面の下端には、環状溝185に連通して軸受ホルダ92
の前端縁まで軸方向前方へ延びる縦溝186が形成され
ており、上記環状溝185及び縦溝186と挿通孔93
の内周面とで潤滑油戻し通路を形成している。すなわ
ち、ブリーザ室173の後部下端から戻し孔182を通
り、軸受ホルダ92の外周を通って下端に至り、それか
ら前方へと延びて上流部ギヤハウジング39内の外方室
(ギヤ室)S1の下端部に潤滑油を導く潤滑油戻し通路
を形成している。
【0041】なお、ブリーザ部材180としては、図示
しないが、周知のゴム製傘型逆止弁を利用することもで
きる。
【0042】
【作用】図3のリヤアーム構造体14及びピボット軸1
1の取付け及び取外し作業について説明する。リヤアー
ム構造体14を取り外す場合には、図5に示す筒ナット
103の切欠き部110に工具を係合し、回転すること
によりコレット102との螺合を緩める。螺合を緩めた
後、筒ナット103を左側へと押圧することにより、コ
レット102を左側へと押し動かしてコレット102を
拡径状態に戻すことができる。次にピボット軸11の右
端の六角孔104に六角レンチを係合し、図3のピボッ
ト軸左端部のナット52にボックスレンチを係合し、ナ
ット52を回転して該ナット52を取り外す。そしてピ
ボット軸11を右側ピボット部10の右方へと引き抜
く。
【0043】なお、筒ナット103を右側ピボット部1
0に係止リングなどにより軸方向移動不能に係止してお
き、筒ナット103を回転することにより特に軸方向の
力を付加することなくコレット102を軸方向の左方に
移動させるようにすることも可能である。
【0044】ピボット軸11を引抜き後、リヤアーム構
造体14をピボット部10間から取り出すことができ
る。
【0045】このような分解時、ピボット軸11を引き
抜いた状態でも、外方室(ギヤ室)S1は筒形隔壁74
により内方室S2から隔離されているので、外方室(ギ
ヤ室)S1内の潤滑油が外部に漏れることはなく、ま
た、ピボット軸11の先端部に付着した埃や油泥等が外
方室(ギヤ室)S1へと侵入することもない。
【0046】また、リヤアーム構造体14の上流部ギヤ
ハウジング蓋72の右端と右側ピボット部10との間に
は、取外しに十分な隙間d2を確保しているので、リヤ
アーム構造体14の取出作業が簡単に行える。
【0047】組み付ける場合は、右端部のコレット10
2はテーパー孔47に挿入して筒ナット103を緩く螺
合しておくことにより拡径状態に維持しておき、リヤア
ーム構造体14の前端部を左右のピボット部10間に配
置し、右側ピボット部10の右方からピボット軸11を
コレット102内を経過して差し込み、ハウジング蓋7
2、入力筒軸67及び筒形従動軸32内を通過させ、ピ
ボット軸11の左側段部51よりも左側の小径部分はさ
らに軸受53及び左側アーム35のボス部43内を通過
させ、左側ピボット部10へ挿入し、そして左右別々の
固定機構により、ピボット軸11の左右端部を左右ピボ
ット部10に固定する。
【0048】左側の固定に関し、まず、ピボット軸11
の左端ねじ部105にナット52を螺合すると共に該ナ
ット52にボックスレンチを係合し、ピボット軸11の
右端六角孔104に六角レンチを係合し、ナット52を
回転して締め付ける。これにより、ピボット軸11の段
部51と左側ピボット部10の間で、軸受53,55及
びスペーサ54,56を軸方向に互いに隙間なく締め付
ける。すなわち、ピボット軸11の左端部分が、軸受5
3,55及びスペーサ54,56等を介して、右側のピ
ボット部10とは無関係に左側ピボット部10に固定さ
れることになり、ピボット軸11、ピボット部10及び
フレーム2にピボット軸芯方向の荷重はかからず、フレ
ームがたわんだりすることはない。
【0049】右側の固定に関し、筒ナット103の右端
切欠部110に回転用工具を係合し、回転することによ
り、コレット102を右方に引き寄せ、テーパー面同士
のクサビ作用によりコレット102を縮径し、ピボット
軸11の右端部を把持し、固定する。この時、コレット
102の右方への移動により軸方向の荷重がかかるが、
この軸方向の荷重は、径方向にピボット軸11を把持す
る荷重に比べて、皆無に等しい。これにより、右側の固
定作業においても、ピボット軸11、ピボット部10及
びフレーム2にはピボット軸芯方向の荷重は殆どかから
ず、フレーム2がたわんだりすることはない。
【0050】上流部ギヤハウジング39自体を分解する
場合には、前記のようにピボット軸11からリヤアーム
構造体14を取り外した後、図3のギヤハウジング蓋7
2をギヤハウジング39に締着してあるボルトを外し、
ギヤハウジング蓋72を軸方向の右方へと抜き出すと共
に、リヤアーム構造体14の取付フランジ97から軸受
ホルダ92及びギヤハウジング39を外す。中間ギヤ軸
84は、前記ギヤハウジング蓋72の着脱に関係なく、
キャップ82を外すことにより、支持孔81から右方へ
と抜き取ることができる。また、出力側のベベルギヤ9
8は、軸受ホルダ92と共に、ドライブ軸挿通孔93か
ら後方へと抜き取ることができる。
【0051】
【その他の実施の形態】
(1)図10は、図3の右側のコレット式固定機構の代
わりとして、ピボット軸11の右端部に、ピボット軸1
1の本体部分より径の大きいおねじ部190を形成し、
該おねじ部190に螺挿した1対のナット191,19
2により右側ピボット部10を左右両端から挟持し、ピ
ボット軸11の右端部を固定している。なお、左側のナ
ット191は、ピボット軸11を右側ピボット部10に
挿入する前には、右側ピボット部10の左側に配置して
おき、右側ピボット部10に右側からピボット軸11を
挿通後、左側のナット191内にピボット軸11の本体
部分を挿通し、そしておねじ部190に左側のナット1
91を螺合する。
【0052】(2)図11は、図10で示す1対のナッ
トの代わりに、ナット194と係止リング195を用い
た例である。ピボット軸11の右端部に、ピボット軸1
1の本体部分より径の大きいおねじ部193を形成する
と共にそれより左方にリング嵌着用の環状溝196を形
成し、ナット194と係止リング195の間で右側ピボ
ット部10を左右から挟持することにより、ピボット軸
11の右端部を固定している。
【0053】(3)図12は、上流部ギヤハウジング3
9内のベベルギヤ機構の別の例を示しおり、エンジン回
転方向が仮に左回転の場合に、反転用の1対のヘリカル
ギヤ歯型ギヤを省略し、1対のベベルギヤ87,98の
みで上流部ギヤ機構を構成している。したがって、上流
部ギヤハウジング39の入力ギヤとして、ベベルギヤ8
7をピボット軸11と同軸芯として、入力筒軸67に固
定している。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように本願発明によると、 (1)ピボット軸11に回動自在に支持されるリヤアー
ム構造体14の一部として設けられているドライブシャ
フト組立体の上流部に、ベベルギヤ機構を内蔵するギヤ
ハウジング39を設け、該ギヤハウジング39をピボッ
ト軸11に回動自在に支持しているので、リヤアーム構
造体14の分解組み立てが簡単である。
【0055】(2)上記のように分解作業が簡単なリヤ
アーム構造体14に備えられた上流部ギヤハウジング3
9内を、該ギヤハウジング39に一体に形成された筒形
の隔壁74により、ピボット軸11を囲む内方室S2と
上記ギヤ機構を収納する外方室S1とに隔離しているの
で、リヤアーム構造体14の取外し時、ピボット軸11
を引き抜いた状態でも、外方室(ギヤ室)S1内の潤滑
油が外部に漏れることはなく、また、ピボット軸11の
先端部に付着した埃や油泥等が外方室(ギヤ室)S1へ
と侵入することもない。したがって、分解時にわざわざ
潤滑油を抜く必要もなく、分解組み立て作業の一層容易
となる。
【0056】(3)請求項2記載の発明のように、ギヤ
ハウジング39を、軸方向に分割可能なハウジング蓋7
2を備え、該ハウジング蓋72あるいはギヤハウジング
39の一方に、先端に回転シール100を備えた筒状隔
壁74を形成して、相手側の部材に軸方向に抜差自在に
挿入するようにしていると、上記のようにピボット軸1
1を囲む内方室S2と、潤滑油が収納されているギヤ収
納用の外方室S1とを有するギヤハウジング39を、上
記ギヤハウジング蓋72をビボット軸芯に沿って差し込
むだけで簡単に組み立てることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本願発明を適用したスクータ型自動二輪車の
要部の左側面図である。
【図2】 図1の平面図である。
【図3】 図1のIII−III断面拡大部分図である。
【図4】 図1のIV−IV断面拡大部分図である。
【図5】 図2の矢印V部分の分解断面斜視図である。
【図6】 上流部ギヤハウジング単体の右側面図であ
る。
【図7】 図6のVII矢視図である。
【図8】 図6のVIII−VIII断面拡大部分図である。
【図9】 図7のIX−IX断面図である。
【図10】 ピボット軸の固定機構の変形例を示す平面
部分図である。
【図11】 ピボット軸の固定機構の別の変形例を示す
平面部分図である。
【図12】 上流部ギヤハウジング内のベベルギヤ機構
の変形例を示す伝導機構図である。
【図13】 図3の矢印XIII部分の拡大図である。
【図14】 従来例の水平断面図である。
【符号の説明】
10 ピボット部 11 ピボット軸 14 リヤアーム構造体 39 上流部ギヤハウジング 67 入力筒軸 72 ギヤハウジング蓋 74 筒形隔壁 87,98 ベベルギヤ S1 外方室(ギヤ室) S2 内方室
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16H 57/00 - 57/04 B62M 17/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シャフトドライブ装置の上流部にべベル
    ギヤ機構を内装したギヤハウジングを設け、 該ギヤハウジングの左右方向の一端壁に、ギヤハウジン
    グ内へと突出する筒状の隔壁を一体に形成し、他端壁に
    挿通孔を形成すると共に該挿通孔にはオイルシールを介
    して入力筒軸を嵌合し、 ピボット軸を入力筒軸内及び筒状隔壁内に挿通して、ギ
    ヤハウジングをピボット軸に対して回動自在に支持し、 入力筒軸と筒状隔壁とを、回転シールを介して嵌合接続
    することにより、ピボット軸を囲む内方室と上記ギヤ機
    構を収納する外方室とにギヤハウジング内を隔離し、 上記外方室内には、一定レベルの潤滑油を溜めているこ
    とを特徴とするシャフトドライブ装置の潤滑油溜まり装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のシャフトドライブ装置の
    潤滑油溜まり装置において、ギヤハウジングは、軸方向
    に分割可能なハウジング蓋を備え、該ハウジング蓋ある
    いはギヤハウジングの一方に、先端に回転シールを備え
    た筒状隔壁を形成して、相手側の部材に軸方向に抜差自
    在に挿入するようにしていることを特徴とするシャフト
    ドライブ装置の潤滑油溜まり装置。
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