JP3094709B2 - 車両の下回り部品組付けライン - Google Patents

車両の下回り部品組付けライン

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JP3094709B2
JP3094709B2 JP04358326A JP35832692A JP3094709B2 JP 3094709 B2 JP3094709 B2 JP 3094709B2 JP 04358326 A JP04358326 A JP 04358326A JP 35832692 A JP35832692 A JP 35832692A JP 3094709 B2 JP3094709 B2 JP 3094709B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車体の下方から下回り
部品をリフターによって上昇させながら、前記車体に対
して前記下回り部品を自動的に組付ける車両の下回り部
品組付けラインに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の下回り部品の自動組付けライン、
例えばエンジンおよびサスペンションの自動組付けライ
ンは、車体に対してエンジンおよびサスペンションを係
合させる組付けゾーンを備えている。この組付けゾーン
では、天井コンベアによって供給された車体をその天井
コンベアから別の搬送コンベアに移して位置決めし、こ
の状態で車体に対して下方からエンジンおよびサスペン
ションをリフターによって上昇させる。これによって、
車体の規定位置にエンジンおよびサスペンションが係合
される。このようにしてエンジンおよびサスペンション
が係合された車体は、次に、搬送コンベアによってネジ
締めゾーンに送られて、自動締付け装置によるネジ締め
が行われる。これによって、エンジンおよびサスペンシ
ョンが車体に組付けられる。さらにエンジンおよびサス
ペンションが組付けられた車体は、搬送コンベアによっ
てバックアップゾーンに送られ、ここでネジ締め不良等
の補修が行われる。このようにしてエンジンおよびサス
ペンションが確実に固定された車体は、再び天井コンベ
アに戻されて次の工程へと運搬される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来のエ
ンジンおよびサスペンションの自動組付けラインは、車
体を連続的に搬送する天井コンベアとは別に専用の搬送
コンベアを備えているために、設備費が高くなる。ま
た、設備用のスペースも広く必要とされる。また、手直
しする必要が生じた場合には、作業者が自動組付けライ
ンの内に入って作業を行うことになるために、安全上、
作業効率上不利となる。本発明の技術的課題は、車体が
天井コンベアによって搬送されている状態で、前記車体
に対してエンジンおよびサスペンション等を自動的に組
付けるようにすることにより、設備コストとスペースの
削減を行うこと、さらに自動組付けゾーンとは別に作業
者によるバックアップゾーンを設けることにより、安全
性および作業効率を向上させようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記した課題は、以下の
特徴を有する車両の下回り部品組付けラインによって解
決される。即ち、請求項1に係る下回り部品組付けライ
ンは、車体をハンガーで懸架して連続的に搬送する天井
コンベアと、前記天井コンベアの下方に設置されてお
り、前記天井コンベアと重合して配置される部分を備え
るループコンベアと、前記ループコンベアによって搬送
される台車であって、前記車体に対して下方から組付け
られる下回り部品を規定位置に載置し、この下回り部品
を水平に保持した状態で上昇させることができるリフタ
ー台車と、前記リフター台車と前記ハンガーとを連結さ
せることにより、そのリフター台車を前記ハンガーと同
期して移動させる連結機構と、前記リフター台車上の前
記下回り部品が前記車体に対して所定の位置関係となる
ように位置決めする位置決め機構とを有している。そし
て、前記天井コンベアと前記ループコンベアとが重合し
て配置される部分には、前記リフター台車に載置された
下回り部品を前記車体に対して自動的に組付ける自動組
付けゾーンが設けられており、さらに前記自動組付けゾ
ーンの次には作業者によるバックアップゾーンが設けら
れている。また、請求項2に係る車両の下回り部品組付
けラインは、請求項1に記載の車両の下回り部品組付け
ラインにおいて、前記自動組付けゾーンには、前記リフ
ター台車に連結されてそのリフター台車と同期して移動
する検査台車が設けられており、前記検査台車には前記
下回り部品の組付け姿勢を検査する姿勢検査装置が装着
されている。また、請求項3に係る車両の下回り部品組
付けラインは、請求項1に記載の車両の下回り部品組付
けラインにおいて、前記リフター台車上の下回り部品を
所定位置に積載するパレットに縦方向に取り付けられ、
前記下回り部品を車体に対してネジ止めするための操作
部として使用されるソケットと、前記自動組付けゾーン
に設けられており、前記リフター台車に連結されてその
リフター台車と同期して移動するネジ締め台車と、前記
ネジ締め台車上に、フローテイング機構を介して載置さ
れており、前記ソケットに対して下方から係合可能なナ
ットランナーと、前記ナットランナーが前記ソケットと
水平方向においてほぼ同位置になるように、そのナット
ランナーを位置決めする位置決め機構とを有している。
【0005】
【作用】請求項1に係る発明によると、リフター台車が
ループコンベアによって天井コンベアの位置まで搬送さ
れて、連結機構によって前記リフター台車が前記天井コ
ンベアのハンガーに連結されると、前記リフター台車は
天井コンベアに牽引されて同期走行を始める。そして、
前記リフター台車はハンガーおよび車体と同期して移動
しながら自動組付けゾーンに到達する。自動組付けゾー
ンでは、リフター台車がハンガーおよび車体と同期して
移動しながら下回り部品を上昇させる。そして、上昇の
過程で位置決め機構が働いて前記下回り部品は規定位置
に位置決めされ、前記下回り部品が車体の下方から前記
車体に係合されて組付けられる。ここで、万一、ネジ締
め不良等が発生しても、下回り部品が組付けられた車体
はリフター台車と共にバックアップゾーンに送られるた
め、ここで作業員によりネジ締め不良等の補修が行われ
る。このように天井コンベアを止めることなく連続して
車体を搬送しながら下回り部品の自動組付けを行うこと
ができる。また自動組付けゾーンの他に作業者によるバ
ックアップゾーンが設けられているために、安全性およ
び作業効率が向上している。請求項2に係る発明による
と、自動組付けゾーンには、車体に組付ける下回り部品
の姿勢を検査する姿勢検査装置が設けられており、この
姿勢検査装置が検査台車によってリフター台車と同期し
て移動できるようになっている。このため姿勢検査装置
は、リフター台車に載置された下回り部品と一定の位置
関係になり、リフター台車が移動中でも前記部品の姿勢
を検査することができる。そして車体に組付ける前段階
で前記下回り部品の姿勢異常が検出できれば、組付けを
中止することにより下回り部品と車体との干渉による部
品損壊や車体損傷等を防止することができる。請求項3
に係る発明によると、自動組付けゾーンには、ナットラ
ンナーが設けられており、このナットランナーがネジ締
め台車によってリフター台車と同期して移動できるよう
になっている。このため前記ナットランナーは、リフタ
ー台車が移動中でも、そのリフター台車上のパレットに
装着されたソケットと一定の位置関係になる。また前記
ナットランナーは、フローティング機構を介してネジ締
め台車上に載置されており、さらに位置決め機構によっ
て前記ソケットと水平方向においてほぼ同位置になるよ
うに位置決めされる。この状態で、前記ナットランナー
が駆動されて上昇することにより、このナットランナー
の回転軸が前記ソケットと係合し、下回り部品が車体に
対してネジ止めされる。
【0006】
【実施例】以下、図1〜図11に基づいて本発明の一実
施例に係る車両のエンジンおよびサスペンション組付け
ラインの説明を行う。本実施例に係る車両のエンジンお
よびサスペンション組付けラインは、図1、図2に示さ
れるように、車体3をハンガー2で懸架して連続搬送す
る直線状の天井コンベア1と、この天井コンベア1の下
方に略小判形状に配設されたフロアーループコンベア4
とを備えている。そして前記フロアーループコンベア4
の一辺が前記天井コンベア1と重合する位置に配置され
ている。ここでコンベアの進行方向をL軸方向、コンベ
アの幅方向をW軸方向、高さ方向をZ軸方向、また水平
回転方向をθ方向として以下の説明を行う。
【0007】前記フロアーループコンベア4は、リフタ
ー台車5を移動させるためのコンベアであり、図2に示
されるように、前記リフター台車5が走行する部分とな
る床板4yを備えている。そしてこの床板4yが架枠4
wによって下方から支持されており、前記架枠4wの内
側中央部分に前記リフター台車5を牽引するためのトロ
リ本体4kが配置されている。ここで前記床板4yの中
央には、コンベアの進行方向に沿ってスリット4sが形
成されており、このスリット4sにリフター台車5の下
面から下方に突出した受動ピン5pが挿入される。これ
によって前記リフター台車5は前記スリット4sに沿っ
て移動することができる。さらに、前記スリット4sか
ら架枠4wの内部に挿入された受動ピン5pは、トロリ
本体4kの上部に形成された筒体4tに挿入される。こ
れによって、トロリ本体4kとリフター台車5とが連結
される。
【0008】前記トロリ本体4kの下面からはサポート
4jが下方に延出しており、このサポート4jの先端に
被係合体4mが取り付けられている。また、被係合体4
mの下側には、係合体4nを備える駆動チェーン4eが
ガイドレール4fにガイドされた状態でコンベアの進行
方向(L軸方向)に設置されている。そして前記ガイド
レール4fがコンベアの幅方向(W軸方向)に移動でき
る構造となっている。この構造により、前記ガイドレー
ル4fが図中左方向に移動すると、駆動チェーン4eに
設けられた係合体4nがトロリ本体4kの被係合体4m
と係合して、前記トロリ本体4kは駆動チェーン4eに
よる駆動力を受ける。これによって、前記トロリ本体4
kに受動ピン5pを介して連結されているリフター台車
5が駆動チェーン4eによる駆動力を受け、フロアール
ープコンベア4に倣って走行する。また、前記ガイドレ
ール4fが図中右方向に移動すると、駆動チェーン4e
に設けられた係合体4nがトロリ本体4kの被係合体4
mから外されて、前記トロリ本体4kは駆動チェーン4
eからの駆動力を受けることがなくなる。
【0009】前記リフター台車5は、エンジンおよびサ
スペンションを水平に保持した状態で上昇させる台車で
あり、図3に示されるように、エンジンおよびフロント
サスペンションを上昇させるフロントリフト部51とリ
ヤサスペンションを上昇させるリヤリフト部52とから
構成される。フロントリフト部51は、エンジンおよび
フロントサスペンションを所定位置に積載したフロント
パレット7fを載置するフロント昇降テーブル51tを
備えている。そしてこのフロント昇降テーブル51tが
昇降機構およびL軸方向、W軸方向、θ方向に変位可能
なフローティング機構51sを介して台車5dの前部に
載置されている。また、リヤリフト部52はリヤサスペ
ンションを所定位置に積載したリヤパレット7rを載置
するリヤ昇降テーブル52tを備えている。そしてこの
リヤ昇降テーブル52tが昇降機構およびL軸方向、W
軸方向、θ方向に変位可能なフローティング機構52s
を介して台車5dの後部に載置されている。また、リフ
ター台車5の台車5dは、前述のように、その下面前部
から受動ピン5pが突出しており、また下面後部からは
ガイドピン5eが突出している。そしてこれらの受動ピ
ン5pおよびガイドピン5eがフロアーループコンベア
4のスリット4sに挿入されている。なお、ガイドピン
5eは単にスリット4sと係合しているだけであり、台
車5dがスリット4sに倣って走行できるようにしてい
る。
【0010】さらに前記台車5dには、図4に示される
ように、その幅方向(W軸方向)の両側に連結機構5h
が設置されている。この連結機構5hは台車5dをハン
ガー2に連結させるためのものであり、上端部に昇降シ
リンダ5aを介してクランプ5bが装着されている。そ
して前記クランプ5bが上昇してハンガー2の下部を把
持した状態で、台車5dとハンガー2とが連結される。
また、台車5dのフロント昇降テーブル51tおよびリ
ヤ昇降テーブル52tには、前記ハンガー2および車体
3の位置決め孔(図示されていない)に下方から挿入さ
れることにより、これらの昇降テーブル51t,52t
が車体3に対して所定の位置関係となるように位置決め
する位置決めピン5x(図3参照)が設置されている。
【0011】次に、本実施例に係る車両のエンジンおよ
びサスペンション組付けライン(以下、単に組付けライ
ンという)の全体を説明する。本組付けラインは、図1
に示されるように、ワーク供給&空パレット返却ゾー
ン、準備作業ゾーン、自動組付けゾーンおよびバックア
ップゾーンとから構成されている。ワーク供給&空パレ
ット返却ゾーンでは、位置(A)において、使用済みの
フロントパレット7fがリフター台車5のフロント昇降
テーブル51tから降ろされる。さらにリフター台車5
が位置(B)に到達すると、エンジンおよびフロントサ
スペンションを所定位置に積載したフロントパレット7
fがリフター台車5のフロント昇降テーブル51tの上
に載置される。また、前記リフター台車5が位置(C)
に到達すると、使用済みのリヤパレット7rがリフター
台車5のリヤ昇降テーブル52tから降ろされる。そし
て前記リフター台車5が位置(D)に到達すると、リヤ
サスペンションを所定位置に積載したリヤパレット7r
がリフター台車5のリヤ昇降テーブル52t上に載置さ
れる。
【0012】このようにして、エンジンおよびサスペン
ションを積載したリフター台車5は、フロアーループコ
ンベア4によって準備作業ゾーンに運ばれる。準備作業
ゾーンでは、リフター台車5が位置(E)から位置
(F)まで移動する間に作業員によって前記サスペンシ
ョンにショックアブソーバXやプロペラシャフト等が組
付けられる。また、両パレット7f,7rに装着された
自動締付け装置(後記する)の締付け用ソケット7sに
ナットNが供給される。このようにして準備作業が完了
すると、リフター台車5は、フロアーループコンベア4
によって自動組付けゾーンに運ばれる。ここで自動組付
けゾーンは、天井コンベア1とフロアーループコンベア
4とが重合する位置に設けられている。前記リフター台
車5が自動組付けゾーンに入ると、フロアーループコン
ベア4のトロリ本体4kと駆動チェーン4eとの係合が
解除されて、リフター台車5は位置(G)で待機する。
そしてこの状態で、天井コンベア1のハンガー2に懸架
された車体3が前記リフター台車5の真上に到達する
と、リフター台車5に設置された連結機構5hのクラン
プ5bが上昇して前記ハンガー2の下部を把持する。こ
れによってリフター台車5がハンガー2に連結されて、
リフター台車5はハンガー2および車体3と同期して移
動を開始する。
【0013】次に、前記自動組付けゾーンに設置されて
いる装置について順番に説明する。自動組付けゾーンの
入口近傍には、アブソーバ姿勢検査装置100とシフト
レバー姿勢検査装置200とが設置されている。ここで
ショックアブソーバXは、図5、図6に示されるよう
に、フロントサスペンションの左右に一本づつ、またリ
ヤサスペンションの左右に一本づつ、計四本が設けられ
ており、これらのショックアブソーバXが立てられた状
態でその下端がブッシュBXを介して各サスペンション
に連結されている。なお前記ショックアブソーバXは、
ブッシュBXを中心に若干の回動が許容された状態で各
サスペンションに連結されている。このためアブソーバ
姿勢検査装置100は、図6に示されるように、前後四
本のショックアブソーバXの各々の姿勢を検査できるよ
うに、四セット設けられている。なお、四セットのアブ
ソーバ姿勢検査装置100の要部構造は同じであるため
に、代表して左前部のアブソーバ姿勢検査装置100の
説明を行う。
【0014】アブソーバ姿勢検査装置100は、図7
(a),(b)に示されるように、装置架台102を備
えており、この装置架台102の上に一対のスライドベ
アリング104を介して同期テーブル106が載置され
ている。ここで前記スライドベアリング104はコンベ
アの進行方向(L軸方向)に取り付けられているため
に、前記同期テーブル106はL軸方向に移動できるよ
うになっている。さらに、前記装置架台102には、L
軸エアーシリンダ108が固定されており、前記同期テ
ーブル106のL軸方向の移動を規制している。
【0015】前記同期テーブル106の上面には、棒状
のサポート110の一端が固定されており、このサポー
ト110がコンベアの幅方向(W軸方向)に延出してい
る。そして前記サポート110の先端に、ガイド付きエ
アーシリンダ110sを介して同期バー110bが装着
されている。これによってガイド付きエアーシリンダ1
10sのストローク分だけ前記同期バー110bはW軸
方向に移動することができる。リフター台車5の進行に
よりその連結機構5hが前記同期バー110bに当接す
ると、同期バー110bが連結機構5hによってL軸方
向に押されることにより、同期テーブル106はL軸エ
アーシリンダ108の力に抗して前記リフター台車5と
同期して移動する。
【0016】さらに、前記同期テーブル106の上に
は、L軸方向にシャフト112が水平に支持されていお
り、このシャフト112にアブソーバ検査アーム114
が回動可能に連結されている。前記アブソーバ検査アー
ム114は、直線部114tとこの直線部114tに対
して所定の角度で固定されたコ字型部114kとから構
成されており、前記コ字型部114kの各々の先端に光
電スイッチの光源116kと受光器116jが三セット
づつ取り付けられている。ここで、一組の光電スイッチ
の光源116kと受光器116jとは、コンベアの幅方
向(W軸方向)において同位置に配置されており、三組
の光電スイッチ116k,116jがW軸方向に一定の
間隔で配置されている。また、アブソーバ検査アーム1
14の直線部114tには、このアブソーバ検査アーム
114を測定位置(図中実線位置)から待機位置(二点
鎖線位置)あるいはその逆に回動させるための回動シリ
ンダ120が連結されている。
【0017】そして、アブソーバ検査アーム114が測
定位置にある状態で、三組の光電スイッチ116k,1
16jのうち中央に配置された光電スイッチ116k,
116jの位置が、正しい姿勢に保持されたショックア
ブソーバXの位置とW軸方向において一致する。したが
って前記ショックアブソーバXが、中央に配置された光
電スイッチの光源116kと受光器116jとの間の光
を遮光すれば、ショックアブソーバXの姿勢は正しいこ
とになる。また、後部のアブソーバ姿勢検査装置100
は、図6に示されるように、アブソーバ検査アーム11
4のコ字型部114kの幅(M)、即ち、光電スイッチ
の光源116kと受光器116jとの間隔を広く設定す
ることができる。このため、アブソーバ検査アーム11
4をリフター台車5と同期させる必要がなく、アブソー
バ検査アーム114はL軸方向において固定式となって
いる。したがって、後部のアブソーバ姿勢検査装置10
0では、ショックアブソーバXが光電スイッチの光源1
16kと受光器116jとの間をL軸方向に移動する間
に、前記ショックアブソーバXの姿勢が検査される。
【0018】前記シフトレバー姿勢検査装置200は、
図6に示されるように、右前部のアブソーバ姿勢検査装
置100の同期テーブル106上に設置されている。前
記シフトレバー姿勢検査装置200は、図8に示される
ように、前記同期テーブル106上に固定された装置架
台206を備えており、この装置架台206の上にスラ
イド機構208がコンベアの幅方向(W軸方向)を向け
て固定されている。そしてこのスライド機構208に、
J字型ブラケット210の下端がスライドできるように
連結されている。前記J字型ブラケット210の先端に
は、縦方向に一対のガイドロッド214が固定されてお
り、このガイドロッド214にスライドベアリング21
5を介してセンサープレート220が水平に取り付けら
れている。さらにJ字型ブラケット210の先端には、
ガイド付きシリンダ212が縦方向に固定されており、
このガイド付きシリンダ212のピストンロッドの上端
にセンサープレート220が固定されている。これによ
ってガイド付きシリンダ212がピストンロッドを延出
する方向に作動すると、センサープレート220は水平
に保持されたままで上昇する。また、ガイド付きシリン
ダ212がピストンロッドを収納する方向に作動する
と、センサープレート220は水平に保持されたままで
下降する。
【0019】前記センサープレート220は角形をした
板であり、その先端中央にシフトレバーRが挿通できる
サイズの貫通孔220kが形成されている。そして前記
J字型ブラケット210がスライド機構208によって
コンベアの中心方向に規定距離だけ移動した状態で、J
字型ブラケット210の先端に位置するセンサープレー
ト220の貫通孔220kは、コンベアの中心線とほぼ
一致する。さらに、アブソーバ姿勢検査装置100の同
期テーブル106が同期バー110bによってリフター
台車5の連結機構5hに連結されると、前記センサープ
レート220の貫通孔220kは、エンジンに取り付け
られたシフトレバーRとコンベアの進行方向(L軸方
向)においてほぼ同位置に位置決めされる。一方、シフ
トレバーRは、図5に示されるように、エンジンの中心
線上、即ち、コンベアの中心線上に位置している。そし
て真直ぐ立った状態から所定角度だけコンベアの幅方向
(W軸方向)、進行方向(L軸方向)に倒せるようにな
っている。
【0020】前記アブソーバ姿勢検査装置100の同期
テーブル106が同期バー110bによってリフター台
車5の連結機構5hに連結されると、J字型ブラケット
210がスライド機構208によってコンベアの中心方
向に規定距離だけ移動する。これによって、センサープ
レート220の貫通孔220kは、シフトレバーRとL
軸−W軸方向においてほぼ同位置に位置決めされる。し
たがって前記シフトレバーRが真直ぐ立った状態であれ
ば、ガイド付きシリンダ212の作動によってセンサー
プレート220が下降する際に、前記シフトレバーRは
センサープレート220の貫通孔220kに挿通され
て、センサープレート220の下降を妨げることはな
い。逆に、シフトレバーRが傾いた状態にあれば、セン
サープレート220が下降する際に、シフトレバーRが
前記貫通孔220kを通ることができず、センサープレ
ート220の下面に当接してセンサープレート220の
下降を妨げる。したがって、センサープレート220の
下限位置からシフトレバーRが真直ぐ立った状態である
か否かを検査することができる。
【0021】前記アブソーバ姿勢検査装置100および
シフトレバー姿勢検査装置200のコンベア進行方向
(L軸方向)隣には、図1、図4に示されるように、ア
ブソーバガイド装置300が配置されている。前記アブ
ソーバガイド装置300は、リフター台車5によってエ
ンジンおよびサスペンションが上昇される際に、ショッ
クアブソーバXの先端を車体3のホイールアーチに形成
されたアブソーバ取付け孔(図示されていない)まで導
くための装置であり、前後四本のショックアブソーバX
に対応して設けられている。前記アブソーバガイド装置
300は、天井コンベア1の脇をL軸方向に移動できる
台車304dを備えており、この台車304dの下側に
ガイド部材302をW軸−Z軸方向に移動して位置決め
する位置決め機構304が設けられている。ここでガイ
ド部材302は、半四角錐形に成形された傾斜面を備え
るガイドであり、前記アブソーバ取付け孔の下方規定位
置に配置されて、ショックアブソーバXの上端部をアブ
ソーバ取付け孔まで導く働きをする。
【0022】さらに、前記台車304dの所定位置に
は、この台車304dを天井コンベア1のハンガー2に
連結するための連結部材(図示されていない)が装着さ
れている。そして、台車304dが連結部材によってハ
ンガー2に連結された状態で、前記ガイド部材302は
L軸方向において車体3のホイールアーチとほぼ等しい
位置に位置決めされ、この状態のままハンガー2および
車体3と同期して移動する。また前記台車304dが連
結部材によってハンガー2に連結されると、位置決め機
構304が作動されて、ガイド部材302がW軸−Z軸
方向に移動して車体3のホイールアーチの内部に収納さ
れ、アブソーバ取付け孔の下方規定位置に配置さる。こ
の状態で、前記リフター台車5によってエンジンおよび
サスペンションが上昇されると、ショックアブソーバX
の先端が前記ガイド部材302によってアブソーバ取付
け孔まで導かれる。
【0023】アブソーバガイド装置300のコンベア進
行方向(L軸方向)隣には、図1、図9に示されるよう
に、自動締付け装置400が配置されている。前記自動
締付け装置400は、リフター台車5によって上昇され
たエンジンおよびサスペンションが車体3に係合された
状態で、これらのエンジンおよびサスペンションを前記
車体3に対してネジ止めするための装置であり、フロン
ト締付け部410とリヤ締付け部450とから構成され
る。フロント締付け部410は、エンジンおよびフロン
トサスペンションを車体3にネジ止めする部分であり、
ナットランナ412を予め決められた位置に配置して載
置する第1テーブル414aおよび第2テーブル414
bを備えている。そしてこれらの第1テーブル414
a、第2テーブル414bがW軸移動機構417および
水平方向に変位可能なフローティング機構416a,4
16bを介して前部台車418上に載置されている。こ
こで前部台車418は、フロアーループコンベア4に平
行に敷設されたレール420上を走行できるようになっ
ている。
【0024】また、前部台車418上には、W軸方向に
スライド機構419sが設けられており、このスライド
機構419sの先端に前記リフター台車5の連結機構5
hを把持する把持部419hが装着されている。そして
この把持部419hがスライド機構419sによってコ
ンベアの中央側に所定距離だけ移動されて、前記把持部
419hがリフター台車5の連結機構5hを把持するこ
とにより、前部台車418はリフター台車5に連結され
て、このリフター台車5と同期して移動する。また、前
部台車418がリフター台車5に連結された状態で、前
記W軸移動機構417が作動されることにより、前記第
1テーブル414a、第2テーブル414bは待機位置
からコンベアの中央側に所定距離だけ移動して、エンジ
ン等を積載するフロントパレット7fの下側規定位置に
配置される。さらに、前記第1テーブル414a、第2
テーブル414bには、基準位置に係合ピン414pが
固定されている。この係合ピン414pは、昇降できる
構造であり、前記フロントパレット7fに形成された位
置決め孔(図示されていない)に下方から挿入されるこ
とにより、第1テーブル414a、第2テーブル414
bをフロントパレット7fに対して所定の位置関係で位
置決めする。
【0025】一方、前記フロントパレット7fには、エ
ンジンおよびフロントサスペンションを車体3にネジ止
めする部位に締付け用ソケット7sが装着されている。
そして第1テーブル414a、第2テーブル414bが
係合ピン414pによってフロントパレット7fに位置
決めされた状態で、ナットランナ412は締付け用ソケ
ット7sのほぼ真下に配置される。図10(a)は、フ
ロントパレット7fに装着された締付け用ソケット7s
と、この締付け用ソケット7sの真下に配置されたナッ
トランナ412の要部とを表している。前記締付け用ソ
ケット7sは、ソケット本体70と、そのソケット本体
70を回転自在かつ一定範囲で昇降自在に支持する筒状
のソケットガイド80とから構成されており、前記ソケ
ットガイド80がフロントパレット7fの所定位置に固
定されている。ここで、前記ソケット本体70は、その
大径部70aおよび小径部70bがソケットガイド80
によって下方から支えられることにより位置決めされて
いる。そして、ソケット本体70がナットランナ412
によって押し上げられることによって、前記大径部70
aおよび小径部70bがソケットガイド80から離れる
と、このソケット本体70は前記ソケットガイド80に
対して所定量だけ水平方向に変位できるようになる。ソ
ケット本体70の上端には平面六角形の凹部72が形成
されており、この凹部72にナットNあるいはボルトの
頭部が嵌合できるようになっている。そして前記凹部7
2の段部にマグネット73が埋め込まれている。このマ
グネット73によって、前記凹部72に嵌合されたナッ
トNがこの凹部72から外れ落ちないようになってい
る。
【0026】ソケット本体70の下端には、同じく平面
六角形の凹部76が形成されており、さらにこの凹部7
6の底面から軸心方向に、大径孔76dおよび小径孔7
6sが連続して形成されている。そして前記凹部76お
よび大径孔76d、小径孔76sに前記ナットランナ4
12の回動軸412jが挿入される。前記ナットランナ
412の回動軸412jは、ソケット本体70の大径孔
76d、小径孔76sと嵌合する過程で調心するガイド
軸412eと、平面六角形の凹部76と嵌合してソケッ
ト本体70を回動させる回動部412kとを備えてい
る。さらに回動部412kの下に、締付けの際に前記回
動軸412jと車体3のネジ孔との心ズレを吸収するた
めのコンプライアンス部412cが設けられている。前
記コンプライアンス部412cには、平面多角形の凹部
412rが形成されており、この凹部412rに対し駆
動シャフト412xに固定された多角形軸412yが係
合されている。ここで、凹部412rの壁面と多角形軸
412yとの側面との間には適度なクリアランスが設け
られている。また、前記凹部412rの天井部と多角形
軸412yの上面との間には、両者412r,412y
を離す方向に付勢されたバネ412sが配置されてい
る。そして、前記多角形軸412yの下面が二分割座が
ね412tを介してリング状カバー部材412zによっ
て下方から支持されている。前記コンプライアンス部4
12cの機能と、ソケット本体70が上昇に伴って水平
方向に変位できる機構とによって、締付けの際にナット
ランナ412の回動軸412jの軸心が車体3のネジ孔
の中心線から水平方向に若干ズレいたとしても、ナット
Nの締付けが良好に行われる。
【0027】前記リヤ締付け部450は、リヤサスペン
ションを車体3にネジ止めする部分であり、ナットラン
ナ452を予め決められた位置に配置して載置するリヤ
テーブル454を備えている。そしてこのリヤテーブル
454がW軸移動機構457および水平方向に変位可能
なフローティング機構456を介して後部台車458上
に載置されている。ここで後部台車458は、レール4
20上を走行できるようになっており、前部台車418
に連結ロッド(図示されていない)によって連結されて
いる。なお、ナット等の締付け構造は、フロント締付け
部410と同様であるために説明は省略する。
【0028】次に、前記自動組付けゾーンの機能を説明
する。図1に示す位置(G)で待機しているリフター台
車5の真上までハンガー2に懸架された車体3が到達す
ると、リフター台車5に設置された連結機構5hのクラ
ンプ5bが上昇して前記ハンガー2の下部を把持する。
これによってリフター台車5がハンガー2に連結され
て、リフター台車5はハンガー2および車体3と同期し
て移動を開始する。
【0029】前記リフター台車5および車体3がアブソ
ーバ姿勢検査装置100の位置に到達すると、そのアブ
ソーバ姿勢検査装置100の同期テーブル106に取り
付けられている同期バー110bがガイド付きエアーシ
リンダ110sによってコンベア中央側に移動される。
これによって、同期バー110bがリフター台車5の連
結機構5hに連結されて、同期テーブル106はリフタ
ー台車5と同期して移動する。次に、同期テーブル10
6上のアブソーバ検査アーム114が回動シリンダ12
0によって測定位置まで回動される。これによって、ア
ブソーバ検査アーム114のコ字型部114kの間に、
図6に示されるように、ショックアブソーバXが配置さ
れて、三組の光電スイッチ116k,116jによって
ショックアブソーバXの姿勢が検査される。そして、シ
ョックアブソーバXが、中央に配置された光電スイッチ
の光源116kと受光器116jとの間の光を遮光すれ
ば姿勢が正しいと判定される。なお、後部の固定式アブ
ソーバ姿勢検査装置100も同時に作動される。ショッ
クアブソーバXの姿勢検査が終了すると、アブソーバ検
査アーム114が回動シリンダ120によって待機位置
まで戻される。
【0030】また、同時にシフトレバー姿勢検査装置2
00のスライド機構208が駆動されてJ字型ブラケッ
ト210がコンベアの中心方向に規定距離だけ移動す
る。これによって、J字型ブラケット210の先端に装
着されたセンサープレート220の貫通孔220kがシ
フトレバーRの真上に位置決めされる。次に、この状態
でガイド付きシリンダ212が作動されることにより、
センサープレート220が水平に保持されたままで下降
する。そしてシフトレバーRが真直ぐに立っていれば、
シフトレバーRはセンサープレート220の貫通孔22
0kに挿通されて、前記センサープレート220は下降
を妨げられることはなく下限位置まで到達する。この結
果、シフトレバーRの姿勢が正しいと判定される。シフ
トレバーRの姿勢検査が終了すると、センサープレート
220が上昇してJ字型ブラケット210がスライド機
構208によって待機位置まで戻される。さらに、アブ
ソーバ姿勢検査装置100の同期バー110bがガイド
付きエアーシリンダ110sによって元の位置まで戻さ
れ、同期テーブル106とリフター台車5との連結が解
除される。そして、同期テーブル106はL軸エアーシ
リンダ108によって待機位置に戻される。
【0031】前記リフター台車5および車体3がアブソ
ーバガイド装置300の位置に到達すると、連結部材に
よってそのアブソーバガイド装置300の台車304d
が天井コンベア1のハンガー2に連結される。これによ
ってガイド部材302がL軸方向において車体3のホイ
ールアーチとほぼ等しい位置に位置決めされ、この状態
のままハンガー2および車体3と同期して移動する。ま
た、位置決め機構304が作動されて、ガイド部材30
2がW軸−Z軸方向に移動して車体3のホイールアーチ
の内部に収納され、アブソーバ取付け孔の下方規定位置
に配置さる。次に、前記リフター台車5によってエンジ
ンおよびサスペンションが上昇されて、ショックアブソ
ーバXの先端が前記ガイド部材302によって車体3の
アブソーバ取付け孔まで導かれる。そして、ショックア
ブソーバXの先端が車体3のアブソーバ取付け孔に係合
されと、ガイド部材302が位置決め機構304によっ
て元の位置に戻され、さらにハンガー2とアブソーバガ
イド装置300の台車304dとの連結が解除される。
【0032】ショックアブソーバXの先端が車体3のア
ブソーバ取付け孔に係合された状態で、さらにリフター
台車5がエンジンおよびサスペンションを上昇させる
と、エンジンおよびフロントサスペンションを載置して
いるフロントパレット7fの位置決めピン(図示されて
いない)がハンガー2および車体3の位置決め孔(図示
されていない)に挿入される。また、リヤサスペンショ
ンを載置しているリヤパレット7rの位置決めピン(図
示されていない)が同じくハンガー2および車体3の位
置決め孔(図示されていない)に挿入される。これによ
ってフロントパレット7fおよびリヤパレット7rは車
体3に対して所定の位置関係となるように位置決めされ
て、フロントパレット7fおよびリヤパレット7rに搭
載されているエンジンおよびサスペンションが車体3に
係合される。
【0033】この状態で、リフター台車5および車体3
が自動締付け装置400の位置に到達すると、自動締付
け装置400のスライド機構419sが作動して把持部
419hがコンベアの中央側に所定距離だけ移動され
る。そしてこの把持部419hがリフター台車5の連結
機構5hを把持することにより、自動締付け装置400
の前部台車418および後部台車458はリフター台車
5に連結されて、リフター台車5と同期して移動する。
次に、W軸移動機構417,457が作動して第1テー
ブル414a、第2テーブル414bおよびリヤテーブ
ル454は待機位置からコンベアの中央側に所定距離だ
け移動して、エンジン等を積載するフロントパレット7
f、リヤパレット7rの下側規定位置に配置される。そ
して各テーブル414a,414b,454の基準位置
に設けられた係合ピン414p,454pが各パレット
7f,7rに形成された位置決め孔(図示されていな
い)に下方から挿入されることにより、各テーブル41
4a,414b,454は各パレットル7f,7rに対
して所定の位置関係で位置決めされる。この状態で、各
テーブル414a,414b,454の上に設置された
ナットランナ412,452は、各パレットル7f,7
rに装着された締付け用ソケット7sのほぼ真下に配置
される。次に、ナットランナ412,452が上昇し
て、そのナットランナ412の回動軸412j,452
jがソケット本体70の凹部76、大径孔76d、小径
孔76sに挿入されて、所定量だけ上昇しながら回動す
ることにより、エンジン、サスペンションが車体3にネ
ジ止めされる。そして、正常に締付けが行われた後に、
前記リフター台車5の昇降テーブル51t,52tが下
降される。
【0034】このようにして車体3にエンジンおよびサ
スペンションが組付けられると、リフター台車5および
車体3はバックアップゾーン(位置(H)から位置
(J))に運ばれる。バックアップゾーンでは、前記自
動組付けゾーンにおいて組付け不良等が発生した場合
に、作業者による補修が行われる。例えば、締付け不良
が発生した場合、リフター台車5は昇降テーブル51
t,52tが上昇したままの状態でバックアップゾーン
に運ばれる。そしてこのバックアップゾーンで、作業者
は不良表示に従い不良締付け部位の締付けを行い、作業
終了後、リフター台車5の昇降テーブル51t,52t
を下降させる。また、昇降テーブル51t,52tが上
限まで到達していない状態で運転が中止された場合に
は、上限まで到達しない原因を排除した後に作業者が昇
降テーブル51t,52tをインチング動作によって上
昇させ、所定部位の締付けを行なった後、前記リフター
台車5の昇降テーブル51t,52tを下降させる。ま
た、前記自動組付けゾーンにおいて組付けが正常に行わ
れた場合には、バックアップゾーンでは作業は行われな
い。
【0035】リフター台車5および車体3が位置(J)
に到達すると、リフター台車5の連結機構5hが作動さ
れて、このリフター台車5とハンガー2との連結が解除
される。これによって、前記ハンガー2に懸架されてい
る車体3は次の工程へと運ばれる。また、フロアールー
プコンベア4のトロリー本体4kと駆動チェーン4eと
が係合されることにより、前記リフター台車5はトロリ
ー本体4kを介して駆動チェーン4eの駆動力を受けて
ワーク供給&空パレット返却ゾーンまで運搬される。そ
して位置(A)において、使用済みのフロントパレット
7fがリフター台車5のフロント昇降テーブル51tか
ら降ろされる。以後、上述したような工程が繰り返され
て、車両のエンジンおよびサスペンションの組付けが行
われる。
【0036】図11は、自動組付けゾーンおよびバック
アップゾーンの設備全体の制御系統を表している。自動
組付けゾーンでは、全自動モード、手動モード、バック
アップモードの三モードに切替えられるようになってい
る。そして全自動モードでは、全ての設備が自動で運転
できるようになっている。また手動モードでは、アブソ
ーバガイド装置300や自動締付け装置400は作動せ
ず、またリフター台車5の昇降テーブル51t,52t
も自動では昇降しないようになっている。このためリフ
ター台車5および車体3がバックアップゾーンに到達し
た状態で、作業者がリフター台車5の昇降テーブル51
t,52tを上昇させ、手動締付け工具でネジの締付け
を実施する。なお、締付けが完了した状態で、リフター
台車5の昇降テーブル51t,52tの下降が可能にな
る。
【0037】バックアップモードは、全自動モードで全
ての設備が自動運転中に故障が発生したとき、あるいは
作業者に指示によりこのモードに切替わる。これによっ
て、リフター台車5の昇降機構は手動モードとなり、ア
ブソーバガイド装置300は運転を停止して待機位置に
戻る。また、自動締付け装置400も運転を中止して待
機位置に戻る。この状態で、リフター台車5および車体
3がバックアップゾーンまで運ばれ、ここで作業者がリ
フター台車5の昇降テーブル51t,52tを上昇させ
て手動締付け工具でネジの締付けを実施する。そして、
締付けが正しく完了した状態でリフター台車5の昇降テ
ーブル51t,52tが下降される。前記昇降テーブル
51t,52tが下限位置に戻されると、バックアップ
モードから全自動モードに切り替わる。自動組付けゾー
ンで故障が発生した場合には、故障内容をバックアップ
ゾーンに転送する。そしてバックアップゾーンで適切な
バックアップ操作が行われたか否かを確認する。適切な
バックアップ操作がなされていなければ、所定位置で天
井コンベア1が停止して警報が発せられる。また、バッ
クアップ操作が適切であれば天井コンベア1は運転を継
続する。
【0038】
【発明の効果】本発明によると、天井コンベアで連続し
て車体を搬送しながら下回り部品の自動組付けを行うこ
とができるため、設備の簡素化、コストダウンが可能で
あり、また、設備用のスペースも減少する。さらに、自
動組付けゾーンの他に作業者によるバックアップゾーン
が設けられているために、安全性および作業効率が向上
している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るエンジンおよびサスペ
ンション組付けラインの全体平面図である。
【図2】天井コンベアおよびフロアーループコンベアの
断面図である。
【図3】リフタ台車の側面図である。
【図4】リフタ台車の正面図およびアブソーバガイド装
置の要部を表す図である。
【図5】リフタ台車の正面図およびアブソーバ姿勢検査
装置、シフトレバー姿勢検査装置の要部を表す図であ
る。
【図6】アブソーバ姿勢検査装置、シフトレバー姿勢検
査装置の全体平面図である。
【図7】アブソーバ姿勢検査装置の要部平面図および要
部側面図である。
【図8】シフトレバー姿勢検査装置の要部平面図および
要部側面図である。
【図9】自動締付け装置の側面図である。
【図10】締付け用ソケットとナットランナの回動軸を
表す側面図および断面図である。
【図11】自動組付けゾーンおよびバックアップゾーン
の設備全体の制御系統図である。
【符号の説明】
1 天井コンベア 2 ハンガー 3 車体 4 フロアーループコンベア 5 リフター台車 5h 連結機構 7f フロントパレット 7r リヤパレット 7s 締付け用ソケット 100 アブソーバ姿勢検査装置 200 シフトレバー姿勢検査装置 300 アブソーバガイド装置 400 自動締付け装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−133906(JP,A) 特開 昭56−103665(JP,A) 特開 昭63−93530(JP,A) 特開 昭61−21871(JP,A) 特開 昭63−272432(JP,A) 実開 昭58−179285(JP,U) 実開 平2−7927(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23P 21/00 303 B23P 21/00 307 B62D 65/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体をハンガーで懸架して連続的に搬送
    する天井コンベアと、 前記天井コンベアの下方に設置されており、前記天井コ
    ンベアと重合して配置される部分を備えるループコンベ
    アと、 前記ループコンベアによって搬送される台車であって、
    前記車体に対して下方から組付けられる下回り部品を規
    定位置に載置し、この下回り部品を水平に保持した状態
    で上昇させることができるリフター台車と、 前記リフター台車と前記ハンガーとを連結させることに
    より、そのリフター台車を前記ハンガーと同期して移動
    させる連結機構と、 前記リフター台車上の前記下回り部品が前記車体に対し
    て所定の位置関係となるように位置決めする位置決め機
    構とを有し、 前記天井コンベアと前記ループコンベアとが重合して配
    置される部分には、前記リフター台車に載置された下回
    り部品を前記車体に対して自動的に組付ける自動組付け
    ゾーンが設けられており、さらに前記自動組付けゾーン
    の次には作業者によるバックアップゾーンが設けられて
    いることを特徴とする車両の下回り部品組付けライン。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の車両の下回り部品組付
    けラインにおいて、 前記自動組付けゾーンには、前記リフター台車に連結さ
    れてそのリフター台車と同期して移動する検査台車が設
    けられており、前記検査台車には前記下回り部品の組付
    け姿勢を検査する姿勢検査装置が装着されていることを
    特徴とする車両の下回り部品組付けライン。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の車両の下回り部品組付
    けラインにおいて、 前記リフター台車上の下回り部品を所定位置に積載する
    パレットに縦方向に取り付けられ、前記下回り部品を車
    体に対してネジ止めするための操作部として使用される
    ソケットと、 前記自動組付けゾーンに設けられており、前記リフター
    台車に連結されてそのリフター台車と同期して移動する
    ネジ締め台車と、 前記ネジ締め台車上に、フローテイング機構を介して載
    置されており、前記ソケットに対して下方から係合可能
    なナットランナーと、 前記ナットランナーが前記ソケットと水平方向において
    ほぼ同位置になるように、そのナットランナーを位置決
    めする位置決め機構と、を有することを特徴とする車両
    の下回り部品組付けライン。
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