JP3094621U - 自動車用エンジンのアイドリング停止装置における自動停止・始動スイッチ装置 - Google Patents
自動車用エンジンのアイドリング停止装置における自動停止・始動スイッチ装置Info
- Publication number
- JP3094621U JP3094621U JP2002007861U JP2002007861U JP3094621U JP 3094621 U JP3094621 U JP 3094621U JP 2002007861 U JP2002007861 U JP 2002007861U JP 2002007861 U JP2002007861 U JP 2002007861U JP 3094621 U JP3094621 U JP 3094621U
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- switch
- stop
- turned
- timer
- relay
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】 既存車の装置に容易に且つ簡単に装着が可能
であって、現存するアイドリング停止装置のスイッチ回
路に並列に接続し、このアイドリング停止装置の自動化
を図ることができる自動停止・始動スイッチ装置を提供
する。 【解決手段】 運転者がブレーキを作動させ、シフトレ
バーをニュートラルN又はパーキングPの位置に移動さ
せることにより第1、第2のタイマーリレー13、14
に電源が投入され、第1のタイマーリレー13がオン作
動して設定時間T1の経過後にリレー接点が閉じ第1の
タイマーリレー13から第2のタイマーリレー14に通
電され、第2のタイマーリレー14がオン作動して設定
時間T2の経過後にリレー接点が開いてスイッチオフの
状態になることで、IDSS本体装置2のスイッチ回路
の停止側に停止スイッチ5を押した場合と同様な信号を
発生させてIDSS本体装置2の制御を行う。
であって、現存するアイドリング停止装置のスイッチ回
路に並列に接続し、このアイドリング停止装置の自動化
を図ることができる自動停止・始動スイッチ装置を提供
する。 【解決手段】 運転者がブレーキを作動させ、シフトレ
バーをニュートラルN又はパーキングPの位置に移動さ
せることにより第1、第2のタイマーリレー13、14
に電源が投入され、第1のタイマーリレー13がオン作
動して設定時間T1の経過後にリレー接点が閉じ第1の
タイマーリレー13から第2のタイマーリレー14に通
電され、第2のタイマーリレー14がオン作動して設定
時間T2の経過後にリレー接点が開いてスイッチオフの
状態になることで、IDSS本体装置2のスイッチ回路
の停止側に停止スイッチ5を押した場合と同様な信号を
発生させてIDSS本体装置2の制御を行う。
Description
【0001】
本考案は、自動車の燃料消費節減技術に係り、より詳細には、渋滞時や信号待
ち等の一時停止時にシフトレバーとブレーキペダルの操作で自動的にエンジンを
停止させてアイドリング時の燃料消費を抑え、発進時も自動的にエンジンが再始
動するように構成した自動車用エンジンのアイドリング停止装置における自動停
止・始動スイッチ装置に関する。
【0002】
昨今の自動車エンジンにおける燃費効率向上及び排気ガス低減の技術進歩は目
覚ましいものがあるが、高速道路、一般道路での渋滞時や信号待ちが頻繁にある
市街地では、運転時であっても停止してアイドリング(エンジンに負荷をかけず
低速で空転させること)している時間が長く、同一時間の停止状態でのアイドリ
ングによる燃料消費は走行時の燃料消費と大きく変わらない。加えてアイドリン
グ時の排気ガスや空ふかしは大気汚染源ともなっていた。
【0003】
勿論、運転者自身が停止する都度にイグニッションキーを回してエンジンを停
止させ、発進時に再度イグニッションキーを回して始動させる操作を行えば上記
アイドリング時の燃料消費は抑えられることになるが、頻繁なイグニッションキ
ーの操作は面倒である。
【0004】
さらに、渋滞時等で繁雑なイグニッションキーの操作をすることは注意が散漫
となって事故の誘因となる可能性もある。
【0005】
このような背景の元に、自動車エンジンのアイドリング停止装置が開発されて
いる。
【0006】
このアイドリング停止装置1は、図1に示すようにIDSS本体装置2と、こ
のIDSS本体装置2に配線接続された手動スイッチボックス3とを備えていて
、この手動スイッチボックス3にはボタンタイプの始動スイッチ4と停止スイッ
チ5とが配置してある。
【0007】
そして、イグニッションキースイッチ(図示せず)に差し込まれたイグニッシ
ョンキー(図示せず)をオンの位置にした後、手動スイッチボックス3に設けた
始動スイッチ4を押すことにより、スターター(図示せず)を起動させると同時
に、IDSS本体装置2が、エンジンが始動したことを検出して自動的にスター
ターの通電を遮断する。そのために、イグニッションキーの操作でスターターを
回す時に比べて、素早く且つ効果的にエンジンを起動させることができる。
【0008】
また、車両が停止しサイドブレーキ(図示せず)を引いた後、手動スイッチボ
ックス3に設けた停止スイッチ5を押すことによりエンジンを瞬時に停止させ、
また、サイドブレーキを引いた状態で始動スイッチ4を押すことにより、スター
ターを起動させてエンジンを起動させるようにしている。
【0009】
また、従来のアイドリング停止装置として特開平11−62650号公報に開
示された技術がある。
【0010】
この従来の開示技術は、一時停止時にエンジンを停止させてアイドリング時の
燃料消費を抑える装置であって、その構成は、通常走行モードまたはアイドリン
グ省力停止走行モードの何れかのモードを予め選択設定するモード選択スイッチ
と、ブレーキペダル部に付設されているブレ一キペタルを踏んだ状態でのみスイ
ッチが入って出力信号がオンとなるブレーキペダルスイッチと、モード選択スイ
ッチがEIモードの場合に、オートマチックトランスミッションのシフトレバー
のシフト操作と連動して、ニュ一トラルポジション(Nレンジ)にシフトした場
合にのみエンジン停止スイッチへの出力信号がオンとなるニュートラルポジショ
ンスイッチと、ニュートラルポジション(Nレンジ)からドライブポジション
(Dレンジ)へシフトした場合にのみエンジン始動スイッチへの出力信号がオン
となるドライブポジションスイッチとから構成されるシフトレバースイッチと、
シフトレバー先端部に付設されたシフトレバーの機械式ロックを解除するセレク
ターボタンと連動して、このセレクターボタンを押してバック(後進)走行にし
た場合またはパーキングにした状態ではシフトレバースイッチのポジションに関
わらずニュートラルポジションスイッチの出力信号をオフにするセレクターボタ
ンスイッチと、モード選択スイッチがEIモードで、且つニュートラルポジショ
ンスイッチの出力信号がオンの場合で、且つブレーキペタルスイッチからのオン
信号を少なくとも1回受けた場合にのみ作動して以後バッテリーからイグニッシ
ョンコイルへの通電を遮断するエンジン停止スイッチと、モード選択スイッチが
EIモードで、且つドライブポジションスイッチがオンで、且つブレーキぺダル
スイッチからのオン信号を少なくともl回受けた場合にのみ作動して以後バッテ
リーからイグニッションコイルへの通電が回復保持され、且つパルス信号感知オ
ンタイマースイッチを作動させるエンジン始動スイッチと、作動状態でスタータ
ーのマグネットスイッチをオンにしてスターターを始動させるとともにイグニッ
ションコイルの発するパルス信号を感知すると遅延してマグネットスイッチを切
り、且つドライブポジションスイッチをオフにするパルス信号感知オンタイマー
スイッチとからなる構成である。
【0011】
しかしながら、上記した前者の従来のアイドリング停止装置1にあっては、自
動車が停止しサイドブレーキを引いた後、手動スイッチボックス3に設けた停止
スイッチ5を押すことによりエンジンを瞬時に停止させ、また、サイドブレーキ
を引いた状態で始動スイッチ4を押すことにより、スターターを起動させてエン
ジンを起動させるようにしており、手動スイッチボックス3に設けた始動スイッ
チ4又は停止スイッチ5を運転者が押すという動作を行わなければならないとい
う問題点があった。また、バッテリーの充電時間が不足しているときに、停止ス
イッチ5を押すとエンジンが停止し、再始動が困難になることが発生するという
問題点があった。
【0012】
また、上記した後者の従来のアイドリング停止装置にあっては、上記したスイ
ッチ群の回路構成によって、前者の従来例のように逐一余分なスイッチ操作をせ
ずとも、通常のシフトレバー操作とブレーキペダルの足踏み操作のみで、停止時
にエンジンを止めてアイドリングによる燃料消費を抑え、且つ発進時に半自動的
に安全にエンジンを始動させることができるようにしてあるが、スイッチの数が
多く回路構成が複雑になっており、自動車のエンジン電送系に簡単に組み込むこ
とができないという問題点があった。
【0013】
本考案は、上記の問題点に着目して成されたものであって、その目的とすると
ころは、既存車の装置に容易に且つ簡単に装着が可能であって、現存するアイド
リング停止装置のスイッチ回路に並列に接続し、このアイドリング停止装置の自
動化を図ることができる自動車用エンジンのアイドリング停止装置における自動
停止・始動スイッチ装置を提供することにある。
【0014】
上記の目的を達成するために、本考案に係る自動車用エンジンのアイドリング
停止装置における自動停止・始動スイッチ装置は、IDSS本体装置と始動スイ
ッチ及び停止スイッチを有する手動スイッチボックスとを備え、自動車が停止し
サイドブレーキを引いた後、停止スイッチを押すことによりエンジンを停止させ
、サイドブレーキを引いた状態で始動スイッチを押すことにより、スターターを
起動させてエンジンを起動させるようにしたアイドリング停止装置のスイッチ回
路に並列に接続されて、このアイドリング停止装置の自動化を図る自動停止・始
動スイッチ装置であって、電源オンで一定時間T1後に出力がオンになる第1の
タイマーリレーと、この第1のタイマーリレーのオン作動により電源が入り一定
時間T2後に出力がオフになる第2のタイマーリレーとで構成された自動停止ス
イッチ部と、電源オンで瞬時に出力がオンになり一定時間T3後に出力がオフに
なる第3のタイマーリレーで構成された自動始動スイッチ部とを有しており、運
転者がブレーキを作動させ、シフトレバーをニュートラルN又はパーキングPの
位置に移動させることにより第1、第2のタイマーリレーに電源が投入され、第
1のタイマーリレーがオン作動して設定時間T1の経過後にリレー接点が閉じ第
1のタイマーリレーから第2のタイマーリレーに通電され、第2のタイマーリレ
ーがオン作動して設定時間T2の経過後にリレー接点が開いてスイッチオフの状
態になることで、IDSS本体装置のスイッチ回路の停止側に停止スイッチを押
した場合と同様な信号を発生させてIDSS本体装置の制御によりアイドリング
の停止を実行させ、運転者がブレーキを作動させ、シフトレバーをドライブDの
位置に移動させることにより第3のタイマーリレーに電源が投入されてオン作動
し、設定時間T3の経過後にリレー接点が閉じ、オートマチック車特有の安全装
置によりスターターは始動せず、安全装置がエンジン始動の待機(スタンバイ)
をホールドし、シフトレバーをニュートラルNの位置に戻した時に、IDSS本
体装置のスイッチ回路の始動側に始動スイッチを押した場合と同様な信号を発生
させてIDSS本体装置の制御によりエンジンを起動させるようにしたものであ
る。
【0015】
かかる構成により、自動車がオートマチック車である場合に、既存車の装置を
何等改造することなく既存車の装置に容易に且つ簡単に装着が可能であって、現
存するアイドリング停止装置のスイッチ回路に並列に接続しアイドリング停止装
置の自動化を図ることができる。また、スイッチの作動開始にタイムラグを設け
たことにより、エンジンを停止させずにシフトレバーがニュートラルの位置を通
過してバック又はパーキングの位置へシフトレバーを移動させるときも、エンジ
ンを停止させることなく、その動作が可能になる。
【0016】
また、上記の目的を達成するために、本考案に係る自動車用エンジンのアイド
リング停止装置における自動停止・始動スイッチ装置は、IDSS本体装置と始
動スイッチ及び停止スイッチを有する手動スイッチボックスとを備え、自動車が
停止しサイドブレーキを引いた後、停止スイッチを押すことによりエンジンを停
止させ、サイドブレーキを引いた状態で始動スイッチを押すことによりスタータ
ーを起動させてエンジンを起動させるようにしたアイドリング停止装置のスイッ
チ回路に並列に接続されて、このアイドリング停止装置の自動化を図る自動停止
・始動スイッチ装置であって、電源オンで一定時間T1後に出力がオンになる第
1のタイマーリレーと、この第1のタイマーリレーのオン作動により電源が入り
一定時間T2後に出力がオフになる第2のタイマーリレーとで構成された自動停
止スイッチ部と、電源オンで瞬時に出力がオンになり、一定時間T3後に出力が
オフになる第3のタイマーリレーで構成された自動始動スイッチ部とを有してお
り、自動車がマニュアル車の場合の自動停止スイッチ部の作動条件として、運転
者がブレーキを作動させ変速ギヤをニュートラルNの位置に移動してクラッチペ
ダルを戻した時に、第1、第2のタイマーリレーに電源が投入され、第1のタイ
マーリレーがオン作動して設定時間T1の経過後にリレー接点が閉じ、第1のタ
イマーリレーから第2のタイマーリレーに通電され、この第2のタイマーリレー
がオン作動して設定時間T2の経過後にリレー接点が開いてスイッチオフの状態
になることで、IDSS本体装置のスイッチ回路の停止側に停止スイッチを押し
た場合と同様な信号を発生させてIDSS本体装置の制御によりアイドリングの
停止を実行させ、運転者がブレーキを作動させ変速ギヤがニュートラルNの位置
で、クラッチペダルを踏み込んだ時に、第3のタイマーリレーに電源が投入され
てオン作動し設定時間T3の経過後にリレー接点が閉じスイッチオンの状態にな
ることで、IDSS本体装置のスイッチ回路の始動側に始動スイッチを押した場
合と同様な信号を発生させてIDSS本体装置の制御によりエンジンを起動する
ようにしたものである。
【0017】
かかる構成により、自動車がマニュアル車である場合でも、既存車の装置に容
易に且つ簡単に装着が可能であって、現存するアイドリング停止装置のスイッチ
回路に並列に接続し、このアイドリング停止装置の自動化を図ることができる。
【0018】
また、本考案に係る自動車用エンジンのアイドリング停止装置における自動停
止・始動スイッチ装置は、上記した本考案に係る自動車用エンジンのアイドリン
グ停止装置における自動停止・始動スイッチ装置において、第1、第3のタイマ
ーリレーの電源回路に定電圧ダイオードを設けたものである。
【0019】
かかる構成により、定電圧ダイオードにより、自動車の搭載バッテリー(電源
)の電圧低下により自動停止・始動スイッチ装置が作動することなくエンジンが
自動停止しないようになって、事故防止を図ることができる。
【0020】
以下、本考案の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0021】
図1は本考案に係る自動停止・始動スイッチ装置を併設した自動車用エンジン
のアイドリング停止装置の構成説明図、図2は本考案に係る自動停止・始動スイ
ッチ装置における自動停止スイッチ部の構成説明図、図3は本考案に係る自動停
止・始動スイッチ装置における自動始動スイッチ部の構成説明図、図4は本考案
に係る自動停止・始動スイッチ装置の動作タイムチャートである。
【0022】
自動車用エンジンのアイドリング停止装置(アイドリング・ストップ・システ
ム)(IDSS)は、駐車中の無駄なアイドリングを避けるために、簡単な操作
でエンジンを停止させ、再走行時には瞬時にエンジンを始動させるための電子シ
ステムである。
【0023】
そして、このアイドリング停止装置1はエンジン電送系に接続してある。アイ
ドリング停止装置1は、図1に示すようにIDSS本体装置2と手動スイッチボ
ックス3とを備えており、手動スイッチボックス3には始動スイッチ(始動ボタ
ン)4と停止スイッチ(停止ボタン)5とが配置してある。
【0024】
そして、停止スイッチ5はアイドリング停止装置1のIDSS本体装置2のス
イッチ回路の停止側入力端子2a、2bに接続してあり、始動スイッチ4はID
SS本体装置2のスイッチ回路の始動側入力端子2c、2dに接続してある。
【0025】
そして、イグニッションキースイッチ(図示せず)に差し込まれたイグニッシ
ョンキー(図示せず)をオンの位置にした後、手動スイッチボックス3に設けた
始動スイッチ4を押すことにより、スターター(図示せず)を起動させると同時
に、IDSS本体装置2が、エンジンが始動したことを検出して自動的にスター
ターの通電を遮断しエンジンを起動させる。
【0026】
また、車両が停止しサイドブレーキを引いた後、手動スイッチボックス3に設
けた停止スイッチ5を押すことによりエンジンを瞬時に停止させる。
【0027】
また、サイドブレーキを引いた状態で始動スイッチ4を押すことにより、スタ
ーターを起動させてエンジンを起動させる。
【0028】
本考案に係る自動停止・始動スイッチ装置10は、上記したアイドリング停止
装置1に併設されるものであり、図2に示す自動停止スイッチ部11と図3に示
す自動始動スイッチ部12とにより構成してある。
【0029】
自動停止スイッチ部11は、電源オンで一定時間T1後に出力がオンになる第
1のタイマーリレー13と、この第1のタイマーリレー13のオン作動により電
源が入り一定時間T2後に出力がオフになる第2のタイマーリレー14とで構成
してある。
【0030】
また、自動始動スイッチ部12は電源オンで瞬時に出力がオンになり、一定時
間T3後に出力がオフになる第3のタイマーリレー15で構成してある。
【0031】
そして、図2に示すように、第1のタイマーリレー13の電源端子13a、1
3bは電源回路16に接続してあり、この電源回路16には定電圧ダイオード1
7が設けてある。また、第1のタイマーリレー13の出力端子13cは回路18
を介して第2のタイマーリレー14の入力端子14aに接続してあり、この第2
のタイマーリレー14の出力端子14b、14cは配線19、20を介してアイ
ドリング停止装置1のIDSS本体装置2のスイッチ回路の停止側入力端子2a
、2bに接続してある。
【0032】
第1のタイマーリレー13の信号端子13d及び第2のタイマーリレー14の
信号端子14d、14eはそれぞれにシフトレバー・ポジションスイッチ(図示
せず)に配線22を介して接続してある。
【0033】
また、自動始動スイッチ部12を構成する第3のタイマーリレー15の電源端
子15aは電源回路16が接続してあり、この電源回路16には定電圧ダイオー
ド17が設けてある。また、第3のタイマーリレー15の出力端子15b、15
cは配線23、24を介してアイドリング停止装置1のIDSS本体装置2のス
イッチ回路の始動側入力端子2c、2dに接続してある。第3のタイマーリレー
15の信号端子15e、15fはシフトレバー・ポジションスイッチに配線25
を介して接続してある。
【0034】
シフトレバー・ポジションスイッチの本来の働きは、自動車のメーターパネル
内にあるシフトポジションのインディケーターランプ(図示せず)を点灯させる
目的のものであり、それぞれの位置ヘシフトレバーを移動させた時に、該当する
ランプから来ている配線をアースさせるものである。
【0035】
このアースされる動作を利用して第1、第2、第3のタイマーリレー13、1
4、15にはプラスの電源が接続されているので、アースさせることにより第1
、第2、第3のタイマーリレー13、14、15の電源を入れることになる。す
なわち、シフトレバーの動作によりシフトレバー・ポジションスイッチが作動し
て、第1、第2、第3のタイマーリレー13、14、15のそれぞれの信号端子
13d、14d、14e、15e、15fがアースされて電源回路16が接続さ
れ、第1、第2、第3のタイマーリレー13、14、15に電源が投入される。
【0036】
なお、マニュアル車にはこの装置がないので、後述するように変速レバー及び
クラッチで、この代わりをさせる。
【0037】
オートマチック車の場合には、自動停止スイッチ部11の作動条件は、運転者
がブレーキを作動させ(ブレーキを踏み)、シフトレバーをニュートラルN又は
パーキングPの位置に移動させることにより、第1、第2のタイマーリレー13
、14に電源が投入される。
【0038】
また、自動始動スイッチ部12の作動条件は、運転者がブレーキを作動させ
(ブレーキを踏み)、シフトレバーをドライブDの位置に移動させることにより
第3のタイマーリレー15に電源が投入されるが、オートマチック車特有の安全
装置によりスターターは始動せず、安全装置がエンジン始動の待機(スタンバイ
)をホールドし、シフトレバーをニュートラルNの位置に戻した時に、スタータ
ーが回りエンジンが始動する。
【0039】
次に、自動停止・始動スイッチ装置10の作動を図4に示す動作タイムチャー
トを参照して説明する。
【0040】
運転者がブレーキを作動させ(ブレーキを踏み)、シフトレバーをニュートラ
ルN又はパーキングPの位置に移動させることにより、第1、第2のタイマーリ
レー13、14に電源が投入され、まず、第1のタイマーリレー13がオン作動
して設定時間(1〜10秒の範囲で設定された時間)T1の経過後にリレー接点
(図示せず)が閉じ、第1のタイマーリレー13から第2のタイマーリレー14
に通電される。
【0041】
第2のタイマーリレー14は通電によりオン作動して設定時間(0.1〜1秒
の範囲で設定された時間)T2の経過後にリレー接点(図示せず)が開いてスイ
ッチオフの状態になる。
【0042】
このために、アイドリング停止装置1のIDSS本体装置2のスイッチ回路の
停止側入力端子2a、2bに停止スイッチ5を押した場合と同様な信号が発生し
てIDSS本体装置2の制御によりアイドリングの停止が実行される。
【0043】
なお、第1のタイマーリレー13のリレー接点が開いている間に、電源をオフ
した場合には、この第1のタイマーリレー13は作動を停止する(接点が開く)
。
【0044】
また、電源回路16に定電圧ダイオード17を設けたことにより、自動車の搭
載バッテリー(電源)の電圧低下により自動停止・始動スイッチ装置10が作動
しないようにしてある(事故防止のために、エンジンが自動停止しないようにし
てある)。
【0045】
また、エンジンの自動始動は、運転者がブレーキを作動させ(ブレーキを踏み
)、シフトレバーをドライブDの位置に移動させることにより第3のタイマーリ
レー15に電源が投入されてオン作動し、設定時間(0.1〜1秒の範囲で設定
された時間)T3の経過後にリレー接点(図示せず)が閉じるが、オートマチッ
ク車特有の安全装置によりスターターは始動せず、安全装置がエンジン始動の待
機(スタンバイ)をホールドし、シフトレバーをニュートラルNの位置に戻した
時に、スターターが回りエンジンが始動する。
【0046】
自動車がマニュアル車の場合には、自動停止スイッチ部11の作動条件は、運
転者がブレーキを作動させ(ブレーキを踏み)、変速ギヤをニュートラルNの位
置に移動してクラッチペダルを戻した時に、第1、第2のタイマーリレー13、
14に電源が投入され、まず、第1のタイマーリレー13がオン作動して設定時
間(1〜10秒の範囲で設定された時間)T1の経過後にリレー接点(図示せず
)が閉じ、第1のタイマーリレー13から第2のタイマーリレー14に通電され
る。
【0047】
第2のタイマーリレー14は通電によりオン作動して設定時間(0.1〜1秒
の範囲で設定された時間)T2の経過後にリレー接点(図示せず)が開いてスイ
ッチオフの状態になる。
【0048】
このために、アイドリング停止装置1のIDSS本体装置2のスイッチ回路の
停止側入力端子2a、2bに停止スイッチ5を押した場合と同様な信号が発生し
てIDSS本体装置2の制御によりアイドリングの停止が実行される。
【0049】
また、エンジンの自動始動は、運転者がブレーキを作動させ(ブレーキを踏み
)、変速ギヤがニュートラルNの位置で、クラッチペダルを踏み込んだ時に、第
3のタイマーリレー15に電源が投入されてオン作動し、設定時間(0.1〜1
秒の範囲で設定された時間)T3の経過後にリレー接点(図示せず)が閉じスタ
ーターが回りエンジンが始動する。
【0050】
上記したように、本考案に係る自動停止・始動スイッチ装置10は、現存する
アイドリング停止装置1のスイッチ回路に並列に接続されることで、このアイド
リング停止装置1の自動化を図ることを可能にしている。また、スイッチの作動
開始にタイムラグを設けたことにより、エンジンを停止させずにシフトレバーが
ニュートラルNの位置を通過してバック又はパーキングPの位置へシフトレバー
を移動させるときも、エンジンを停止させることなく、その動作が可能になる。
特に、自動車がオートマチック車である場合には、既存車の装置に何等改造する
ことなく装着が可能であり、自動車がマニュアル車である場合でも、一部センサ
ーを追加するだけで装着が可能になり、アイドリング停止装置の自動化を図るこ
とが可能である。
【0051】
また、自動停止・始動スイッチ装置10の電源回路16に定電圧ダイオード1
7を設けたことにより、自動車の搭載バッテリー(電源)の電圧低下により自動
停止・始動スイッチ装置10が作動することなくエンジンが自動停止しないよう
にしてあり、事故防止が図られている。
【0052】
以上説明したように、本考案に係る自動車用エンジンのアイドリング停止装置
における自動停止・始動スイッチ装置によれば、自動車がオートマチック車であ
る場合に、既存車の装置を何等改造することなく既存車の装置に容易に且つ簡単
に装着が可能であって、現存するアイドリング停止装置のスイッチ回路に並列に
接続し、このアイドリング停止装置の自動化を図ることができる。また、スイッ
チの作動開始にタイムラグを設けたことにより、エンジンを停止させずにシフト
レバーがニュートラルの位置を通過してバック又はパーキングの位置へシフトレ
バーを移動させるときも、エンジンを停止させることなく、その動作が可能にな
る。
【0053】
また、本考案に係る自動車用エンジンのアイドリング停止装置における自動停
止・始動スイッチ装置によれば、自動車がマニュアル車である場合でも、既存車
の装置に容易に且つ簡単に装着が可能であって、現存するアイドリング停止装置
のスイッチ回路に並列に接続し、このアイドリング停止装置の自動化を図ること
ができる。
【0054】
また、本考案に係る自動車用エンジンのアイドリング停止装置における自動停
止・始動スイッチ装置によれば、電源回路に設けた定電圧ダイオードにより、自
動車の搭載バッテリー(電源)の電圧低下により自動停止・始動スイッチが作動
することがなくエンジンが自動停止しないようにしてあり、事故防止を図ること
ができる。
【図1】本考案に係る自動停止・始動スイッチ装置を併
設した自動車用エンジンのアイドリング停止装置の構成
説明図である。
設した自動車用エンジンのアイドリング停止装置の構成
説明図である。
【図2】本考案に係る自動停止・始動スイッチ装置にお
ける自動停止スイッチ部の構成説明図である。
ける自動停止スイッチ部の構成説明図である。
【図3】本考案に係る自動停止・始動スイッチ装置にお
ける自動始動スイッチ部の構成説明図である。
ける自動始動スイッチ部の構成説明図である。
【図4】本考案に係る自動停止・始動スイッチ装置の動
作タイムチャートである。
作タイムチャートである。
1 アイドリング停止装置
2 IDSS本体装置
3 手動スイッチボックス
4 始動スイッチ
5 停止スイッチ
10 自動停止・始動スイッチ装置
11 自動停止スイッチ部
12 自動始動スイッチ部
13 第1のタイマーリレー
14 第2のタイマーリレー
15 第3のタイマーリレー
16 電源回路
17 定電圧ダイオード
18 回路
19 配線
20 配線
22 配線
23 配線
24 配線
25 配線
Claims (3)
- 【請求項1】 IDSS本体装置と始動スイッチ及び停
止スイッチを有する手動スイッチボックスとを備え、自
動車が停止しサイドブレーキを引いた後、前記停止スイ
ッチを押すことによりエンジンを停止させ、前記サイド
ブレーキを引いた状態で前記始動スイッチを押すことに
より、スターターを起動させてエンジンを起動させるよ
うにしたアイドリング停止装置のスイッチ回路に並列に
接続されて、このアイドリング停止装置の自動化を図る
自動停止・始動スイッチ装置であって、 電源オンで一定時間T1後に出力がオンになる第1のタ
イマーリレーと、この第1のタイマーリレーのオン作動
により前記電源が入り一定時間T2後に出力がオフにな
る第2のタイマーリレーとで構成された自動停止スイッ
チ部と、前記電源オンで瞬時に出力がオンになり一定時
間T3後に出力がオフになる第3のタイマーリレーで構
成された自動始動スイッチ部とを有しており、 運転者がブレーキを作動させ、シフトレバーをニュート
ラルN又はパーキングPの位置に移動させることにより
前記第1、第2のタイマーリレーに電源が投入され、前
記第1のタイマーリレーがオン作動して設定時間T1の
経過後にリレー接点が閉じ前記第1のタイマーリレーか
ら前記第2のタイマーリレーに通電され、前記第2のタ
イマーリレーがオン作動して設定時間T2の経過後に前
記リレー接点が開いてスイッチオフの状態になること
で、前記IDSS本体装置の前記スイッチ回路の停止側
に前記停止スイッチを押した場合と同様な信号を発生さ
せて前記IDSS本体装置の制御によりアイドリングの
停止を実行させ、 運転者が前記ブレーキを作動させ、前記シフトレバーを
ドライブDの位置に移動させることにより前記第3のタ
イマーリレーに前記電源が投入されてオン作動し、設定
時間T3の経過後にリレー接点が閉じ、オートマチック
車特有の安全装置により前記スターターは始動せず、こ
の安全装置がエンジン始動の待機(スタンバイ)をホー
ルドし、前記シフトレバーをニュートラルNの位置に戻
した時に、前記IDSS本体装置の前記スイッチ回路の
始動側に前記始動スイッチを押した場合と同様な信号を
発生させて前記IDSS本体装置の制御により前記エン
ジンを起動させるようにしたことを特徴とする自動車用
エンジンのアイドリング停止装置における自動停止・始
動スイッチ装置。 - 【請求項2】 IDSS本体装置と始動スイッチ及び停
止スイッチを有する手動スイッチボックスとを備え、自
動車が停止しサイドブレーキを引いた後、前記停止スイ
ッチを押すことにより前記エンジンを停止させ、前記サ
イドブレーキを引いた状態で前記始動スイッチを押すこ
とによりスターターを起動させて前記エンジンを起動さ
せるようにしたアイドリング停止装置のスイッチ回路に
並列に接続されて、このアイドリング停止装置の自動化
を図る自動停止・始動スイッチ装置であって、 電源オンで一定時間T1後に出力がオンになる第1のタ
イマーリレーと、この第1のタイマーリレーのオン作動
により前記電源が入り一定時間T2後に出力がオフにな
る第2のタイマーリレーとで構成された自動停止スイッ
チ部と、前記電源オンで瞬時に出力がオンになり、一定
時間T3後に出力がオフになる第3のタイマーリレーで
構成された自動始動スイッチ部とを有しており、 自動車がマニュアル車の場合の前記自動停止スイッチ部
の作動条件として、運転者がブレーキを作動させ変速ギ
ヤをニュートラルNの位置に移動してクラッチペダルを
戻した時に、前記第1、第2のタイマーリレーに電源が
投入され、前記第1のタイマーリレーがオン作動して設
定時間T1の経過後にリレー接点が閉じ、前記第1のタ
イマーリレーから前記第2のタイマーリレーに通電さ
れ、この第2のタイマーリレーがオン作動して設定時間
T2の経過後にリレー接点が開いてスイッチオフの状態
になることで、前記IDSS本体装置の前記スイッチ回
路の停止側に前記停止スイッチを押した場合と同様な信
号を発生させて前記IDSS本体装置の制御によりアイ
ドリングの停止を実行させ、 前記運転者が前記ブレーキを作動させ前記変速ギヤがニ
ュートラルNの位置で、前記クラッチペダルを踏み込ん
だ時に、前記第3のタイマーリレーに電源が投入されて
オン作動し設定時間T3の経過後にリレー接点が閉じス
イッチオンの状態になることで、前記IDSS本体装置
の前記スイッチ回路の始動側に前記始動スイッチを押し
た場合と同様な信号を発生させて前記IDSS本体装置
の制御により前記エンジンを起動するようにしたことを
特徴とする自動車用エンジンのアイドリング停止装置に
おける自動停止・始動スイッチ装置。 - 【請求項3】 前記第1、第3のタイマーリレーの電源
回路に定電圧ダイオードを設けたことを特徴とする請求
項1又は請求項2に記載の自動車用エンジンのアイドリ
ング停止装置における自動停止・始動スイッチ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002007861U JP3094621U (ja) | 2002-12-11 | 2002-12-11 | 自動車用エンジンのアイドリング停止装置における自動停止・始動スイッチ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002007861U JP3094621U (ja) | 2002-12-11 | 2002-12-11 | 自動車用エンジンのアイドリング停止装置における自動停止・始動スイッチ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3094621U true JP3094621U (ja) | 2003-07-04 |
Family
ID=43248587
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002007861U Expired - Fee Related JP3094621U (ja) | 2002-12-11 | 2002-12-11 | 自動車用エンジンのアイドリング停止装置における自動停止・始動スイッチ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3094621U (ja) |
-
2002
- 2002-12-11 JP JP2002007861U patent/JP3094621U/ja not_active Expired - Fee Related
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN102165179B (zh) | 用于自动关断内燃机的方法 | |
US4414937A (en) | Automatic engine stop and start apparatus | |
RU2714698C2 (ru) | Система и контроллер для обеспечения медленного передвижения на электрической тяге в транспортном средстве с ручной коробкой передач | |
JP5353863B2 (ja) | 車両用制御装置 | |
TW201400335A (zh) | 車輛怠速熄火與啟動及顯示車輛位置的控制方法與裝置 | |
JP2008513295A (ja) | リバーシブルな電気機器を制御するためのデバイス | |
WO2013137038A1 (ja) | アイドリングストップ制御装置 | |
JP3645077B2 (ja) | 内燃機関の自動停止装置および自動始動装置 | |
JP5041305B2 (ja) | 車両制御装置 | |
JP3094621U (ja) | 自動車用エンジンのアイドリング停止装置における自動停止・始動スイッチ装置 | |
JPS5823250A (ja) | エンジン自動停止始動の制御方法 | |
JP3741064B2 (ja) | エンジン自動停止・自動再始動装置 | |
JPH1162650A (ja) | 自動車エンジンのアイドリング省力停止装置 | |
JP4015749B2 (ja) | エンジンの自動停止始動装置 | |
JP3104254U (ja) | 自動車のアイドリング自動停止・始動装置 | |
CN2585792Y (zh) | 一种重新启停汽车发动机的控制装置 | |
KR20100015065A (ko) | 자동차 엔진 아이들링 스톱 장치 | |
KR20170005588A (ko) | 운전기사 부재시 자동시동(엔진)정지장치 | |
JP2000008889A (ja) | 内燃機関の自動停止始動装置 | |
KR100273708B1 (ko) | 차량정차시 엔진의 시동제어장치 | |
JP2002303235A (ja) | エンジン始動装置 | |
JPH0315018B2 (ja) | ||
RU2323366C2 (ru) | Способ и устройство управления запуском и остановкой двигателя внутреннего сгорания ("автозапуск") | |
JP3134250U (ja) | 遠隔エンジンスタート機能付きアイドリング自動停止・再始動装置 | |
JPS58162743A (ja) | 自動車のエンジン停止始動制御装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |