JP3093988B2 - 靴底用ウレタンフォーム - Google Patents

靴底用ウレタンフォーム

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JP3093988B2
JP3093988B2 JP09067451A JP6745197A JP3093988B2 JP 3093988 B2 JP3093988 B2 JP 3093988B2 JP 09067451 A JP09067451 A JP 09067451A JP 6745197 A JP6745197 A JP 6745197A JP 3093988 B2 JP3093988 B2 JP 3093988B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表層部のセル径と
中心部のセル径が著しく異なる靴底用ウレタンフォーム
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】通常、ポリウレタンフォームはポリオー
ル、触媒、発泡剤、整泡剤及び必要に応じて他の助剤を
含むポリオール混合物とポリイソシアネートを攪拌混合
し発泡させて製造される。ポリウレタンフォームを素材
とする靴底の特徴は、軽量性、耐衝撃性、耐薬品性、耐
磨耗性、耐屈曲性等に優れることである。近年、特にミ
ッドソールにおいては更に低価格化、軽量化のために低
密度化が急速に進行している。水発泡の靴底用ポリウレ
タンフォームの低密度化は、通常ポリオール混合物中の
水部数を増量して、発泡倍率を高める方法が用いられ
る。
【0003】しかしながら、発泡剤としての水部数を増
量させた場合、尿素結合の増加に起因して機械物性が著
しく低下する。特にミッドソールにおいて重要な機械特
性であるスプリットテアーが低下して問題となる。従来
よりポリオール、プレポリマーあるいは触媒等の検討に
よるスプリットテアーの改善が試みられているものの、
有用なものは未だ見つかっていない。
【0004】また、フォームの機械物性を維持する成形
法として、主として自動車用内装部品の成形に使用され
ているもので、表層部と中心部の密度差を利用するイン
テグラルスキンフォームがある。これは、モールド品成
形時に型内壁と接触するフォームの発泡を抑えてエラス
トマー状のスキン層を作ることによって、表皮とフォー
ムを同時に成形する方法である。
【0005】しかしながら、スキン層が高密度のエラス
トマー状になるためフォーム全体の成形密度を低下させ
るのに限界がある。また、このスキン層を形成するため
には、発泡剤として温度に敏感なフロン系発泡剤が必要
であり、発泡剤として水を使用する方法では種々の問題
が発生するため、この目的には適当でない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明の
目的は、上記の課題を解決すべく、成形密度を低くする
為に水部数を増量した場合にもスプリットテアーを損な
うことなしに、成形性に優れたポリウレタンフォームを
提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記問題
点を解決するために鋭意検討の結果、特定のセル径分布
を持つポリウレタンフォームを得ることによって上記の
問題点を解決することができることを見出し、本発明に
到達した。即ち、本発明の要旨は、(1) 1分子中に
少なくとも2つのイソシアネート反応性水素原子を含
み、かつ400〜10000の分子量を有する化合物
と、ポリイソシアネートとを整泡剤、水及び触媒の存在
下で反応させて得られうる、フォーム表面から計測して
フォーム全厚の5%のフォーム部分である表層部の平均
セル径r1 と中心部(フォーム表面から計測してフォー
ム全厚の40〜60%のフォーム部分)の平均セル径r
2 の比r1 /r2 が、0.02〜0.80であることを
特徴とする靴底用ウレタンフォーム、(2) フォーム
表面から計測してフォーム全厚の5%のフォーム部分で
ある表層部の平均セル径r1 と中心部(フォーム表面か
ら計測してフォーム全厚の40〜60%のフォーム部
分)の平均セル径r2 の比r1 /r2 が、0.02〜
0.40である前記(1)記載の靴底用ウレタンフォー
ム、(3) フォーム表面から計測してフォーム全厚の
5%のフォーム部分である表層部の平均セル径r1
0.20mm以下であり、かつ中心部(フォーム表面か
ら計測してフォーム全厚の40〜60%のフォーム部
分)の平均セル径r2 が0.25〜1.20mmである
ことを特徴とする前記(1)又は(2)記載の靴底用ウ
レタンフォーム、(4) フォーム表面から計測してフ
ォーム全厚の12%のフォーム部分である表層部の平均
フォーム密度d1 と中心部(フォーム表面から計測して
フォーム全厚の40〜60%のフォーム部分)の平均フ
ォーム密度d2 の比d2 /d1 が、0.2〜0.8であ
ることを特徴とする前記(1)〜(3)いずれか記載の
靴底用ウレタンフォーム、(5) フォーム表面から計
測してフォーム全厚の12%のフォーム部分である表層
部の平均フォーム密度d1 が0.20〜0.80g/c
3 であり、かつ中心部(フォーム表面から計測してフ
ォーム全厚の40〜60%のフォーム部分)の平均フォ
ーム密度d2 が0.05〜0.60g/cm3 であるこ
とを特徴とする前記(1)〜(4)いずれか記載の靴底
用ウレタンフォーム、(6) 成形密度が0.15〜
0.50g/cm3 であることを特徴とする前記(1)
〜(5)いずれか記載の靴底用ウレタンフォーム、に関
する。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の靴底用ウレタンフォーム
は、1分子中に少なくとも2つのイソシアネート反応性
水素原子を含み、かつ400〜10000の分子量を有
する化合物(以下、「イソシアネート反応性化合物」と
いう)と、ポリイソシアネートとを整泡剤、水及び触媒
の存在下で反応させて得られうる、フォーム表面から計
測してフォーム全厚の5%のフォーム部分である表層部
の平均セル径r1 と中心部(フォーム表面から計測して
フォーム全厚の40〜60%のフォーム部分)の平均セ
ル径r2 の比r1 /r2 が、0.02〜0.80、好ま
しくは0.02〜0.60であり、さらに好ましくは
0.02〜0.40であり、特に好ましくは0.03〜
0.30であることを特徴とするものである。
【0009】ここで、平均セル系r1 を求めるための表
層部とはフォーム表面から計測して中心部に向かうフォ
ーム全厚の5%までのフォーム部分を指し、平均セル系
2を求めるための中心部とはフォーム表面から計測し
てフォーム全厚の40〜60%のフォーム部分を指す。
例えば厚さが10mmシートのフォームの場合、フォー
ム表面から0.5mmまでが表層部であり、4〜6mm
の部分が中心部である。なお、本発明において、セル径
分布及びフォーム密度分布に方向性はないが、全てモー
ルドとの接触下面を表層部とし、垂直方向に測定を行っ
た。また、平均セル径はウレタンフォームの断面を走査
型電子顕微鏡(SEM)で撮影し、定方向最大径〔Kr
ummbein径ともいう〕 (Silikattechik 20 (6) 1
89-192(1969)) の値を使用して個数(算術)平均径を求
め、平均セル径r1 及びr2 とするものである。
【0010】本発明の表層部の平均セル径r1 と中心部
の平均セル径r2 の比r1 /r2 が0.02未満ではフ
ォームに必要なクッション性が損なわれる場合がある。
また、0.80を超えるとフォーム表面の外観および成
形性が損なわれるおそれがある。
【0011】上記の点を踏まえると、本発明では、表層
部の平均セル径r1 は0.20mm以下が好ましく、よ
り好ましくは0.03〜0.20mm、さらに好ましく
は0.03〜0.16mm、特に好ましくは0.03〜
0.12mmである。また、中心部の平均セル径r2
0.25〜1.20mmが好ましく、より好ましくは
0.30〜1.00mmであり、さらに好ましくは0.
35〜0.90mmである。表層部の平均セル径r1
0.20mmを超えるとフォーム表面の平滑性が損なわ
れる恐れがある。中心部の平均セル径r2 が0.25m
m未満では、スプリットテアーの改善効果が得られにく
くなる。また、1.20mmを超えると、セルあれを起
こす場合があり、製品の品質上好ましくない。
【0012】本発明におけるより好適な態様について例
示すると、r1 /r2 が0.02〜0.60であって、
かつr2 が0.25〜1.20mmである場合が好まし
く、さらに好ましくはr1 /r2 が0.02〜0.60
であって、かつr2 が0.30〜1.00mmである場
合であり、特に好ましくはr1 /r2 が0.02〜0.
40であって、かつr2 が0.30〜1.00mmであ
る場合である。また、さらに好適な例としては、r1
2 が0.02〜0.40であって、かつr2が0.3
5〜0.90mmである場合が挙げられる。これらの態
様におけるr1は前記のような数値範囲から選択される
ものであれば、特に限定されるものではない。
【0013】各部のフォーム密度に関して、表層部の平
均フォーム密度d1 を求めるための表層部とはフォーム
表面から計測して中心部に向かうフォーム全厚の12%
までのフォーム部分を指し、中心部の平均フォーム密度
2 を求めるための中心部とはフォーム表面から計測し
てフォーム全厚の40〜60%のフォーム部分を指す。
例えば厚さが10mmシートのフォームの場合、フォー
ム表面から1.2mmまでが表層部であり、4〜6mm
の部分が中心部である。なお、d1 とd2 はフォームか
らこのような一定の大きさの表層部又は中心部を切り出
し、重量を測定することにより求められる値である。こ
のようにして得られる中心部の平均フォーム密度d2
表層部の平均フォーム密度d1 に対する比d2 /d
1 は、0.2〜0.8であることが好ましく、0.3〜
0.7であることがより好ましい。
【0014】本発明の靴底用ウレタンフォーム成形密度
は、0.15〜0.50g/cm3、さらに0.20〜
0.40g/cm3 が好ましい。さらに特に好ましくは
0.20〜0.35g/cm3 であり、最も好ましくは
0.20〜0.32g/cm3 である。成形密度が0.
15g/cm3 未満では靴としてのフォーム強度が不足
する場合があり、0.50g/cm3 を超えるとフォー
ム全体がエラストマー状になり、セル径比のコントロー
ルが困難になる。
【0015】なかでも、引っ張り強度との関係からみた
場合、好ましくは成形密度が0.15〜0.50g/c
3 であり、かつ引っ張り強度が20kg/cm2 以上
であり、好ましくは成形密度が0.20〜0.40g/
cm3 であり、かつ引っ張り強度が20kg/cm2
上、より好ましくは成形密度が0.20〜0.35g/
cm3 であり、かつ引っ張り強度が20kg/cm2
上、更に好ましくは成形密度が0.20〜0.32g/
cm3 であり、かつ引っ張り強度が24kg/cm2
上である。ここで、引っ張り強度は成形後1日以上経過
して強度が安定したものについての測定値である。尚、
脱型直後の引張強度は、4kg/cm2以上が好まし
く、更に好ましくは6kg/cm2 以上である。
【0016】また、上記の観点より表層部の平均フォー
ム密度d1 が0.20〜0.80g/cm3 、特に0.
25〜0.70g/cm3 であり、かつ中心部の平均フ
ォーム密度d2 が0.05〜0.60g/cm3 、特に
0.12〜0.50g/cm3 であることが好ましい。
【0017】また、一般に低密度下時にはフォームの収
縮が起こり易くなることにかんがみ、本発明では、セル
が連続気泡であることが好ましい。
【0018】本発明における特定のセル径及び密度を有
するウレタンフォームを得る方法は特に限定されるもの
ではなく、モールド温度、ミキサー攪拌速度等の成形条
件の最適化、触媒及び/又は整泡剤等の選択及び調整等
により達成することができる。
【0019】例えば整泡剤として、ポリアルキルシロキ
サン及びポリシロキサン−ポリオキシアルキレン共重合
体を併用する例が挙げられる。
【0020】本発明で用いられるポリアルキルシロキサ
ンとしては、例えば、ポリジメチルシロキサン、ポリメ
チルフェニルシロキサン等が挙げられるが、下記の式
(1)で示されるようなポリジメチルシロキサンが好適
に用いられる。なかでも、X4が0〜20の化合物が特
に好ましい。
【0021】
【化1】
【0022】(式中、X4は0〜48の数を示す。)
【0023】上記のポリアルキルシロキサンは各種市販
されており、それらを適宜使用すればよい。
【0024】一方、本発明で用いられるポリシロキサン
−ポリオキシアルキレン共重合体としては、通常、ウレ
タンフォームの製造に整泡剤として用いられるものであ
れば特に限定されない。具体的には、例えば、ポリジメ
チルシロキサン、ポリメチルフェニルシロキサン等のポ
リシロキサン成分1種以上と、ポリオキシエチレン、ポ
リオキシプロプレン等のポリオキシアルキレン成分1種
以上とを主体とする共重合体等が挙げられる。ここでか
かる共重合体における各成分の重合形式は、ブロック、
ランダムなどいずれでもよいが、好ましくはブロック共
重合体である。
【0025】中でも、下記の式(2)〜(4)で示され
る共重合体の1種以上が好適に用いられる。
【0026】
【化2】
【0027】上記のポリシロキサン−ポリオキシアルキ
レン共重合体は各種市販されており、例えば特開平7−
90102号公報に記載の方法により、容易に合成する
ことができる。
【0028】上記2種の整泡剤を併用する場合には、ポ
リアルキルシロキサン(A)に対するポリシロキサン−
ポリオキシアルキレン共重合体(B)の重量比B/A
が、0.02〜1.00であることが好ましく、0.0
2〜0.50であることがより好ましい。重量比B/A
が、0.02未満であると脱型時間が長くなる傾向があ
り、1.00を越えるとフォーム表面が荒れる傾向があ
る。
【0029】これらの整泡剤の併用量は、イソシアネー
ト反応性化合物100重量部に対して0.2〜3.0重
量部が好ましく、0.5〜2.0重量部がより好まし
い。0.2重量部未満ではセル形状をコントロールする
整泡力が不足し、3.0重量部を越えると可塑剤的働き
によりフォーム強度が低下する傾向がある。
【0030】また、その他にもフッ素系の整泡剤および
シリコーン或いはフッ素を含まない一般の界面活性剤等
が適宜使用される。このような整泡剤の使用量は、イソ
シアネート反応性化合物100重量部に対して0.2〜
3.0重量部となる量が好ましい。また、モールド温度
は通常40〜60℃である。
【0031】本発明に用いることのできるイソシアネー
ト反応性化合物、即ち少なくとも2つのイソシアネート
反応性水素原子を含む化合物は、400〜10000の
分子量を有し、好ましくは1000〜3000の分子量
を有するポリエステルポリオール、ポリエーテルポリオ
ール及びポリマーポリオール等である。
【0032】かかるポリエステルポリオールとしては、
例えばエチレングリコール、プロピレングリコール、
1,4−ブタンジオール、ジエチレングリコール、ネオ
ペンチルグリコール、トリメチロールプロパン等の多価
アルコールとフタル酸、マレイン酸、マロン酸、コハク
酸、アジピン酸、テレフタル酸などの多塩基酸との縮重
合物であって末端に水酸基を有するものが使用される。
【0033】ポリエーテルポリオールとしては、エチレ
ングリコール、プロピレングリコール、1,4−ブタン
ジオール、ネオペンチルグリコール、1,6−ヘキサン
ジオール、グリセリン、トリメチロールプロパン、1,
2,6−ヘキサントリオール、ペンタエリスリトール等
の多価アルコール類にアルキレンオキサイドを付加重合
させて得られるポリエーテルポリオールやポリテトラメ
チレンエーテルグリコール等が挙げられる。
【0034】本発明の実施にあたっては必要に応じて分
子量32以上400未満のポリヒドロキシ化合物を通常
の鎖延長剤、架橋剤として使用してもよいことは勿論で
あり、このポリヒドロキシ化合物の使用により、得られ
る靴底用ポリウレタンフォームの性質を適宜調節するこ
とができる。
【0035】本発明で使用されるポリイソシアネートは
例えばトリレンジイソシアネート、m−フェニレンジイ
ソシアネート、p−フェニレンジイソシアネート、キシ
リレンジイソシアネート、4,4’−ジフェニルメタン
ジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、
イソホロンジイソシアネート、ポリメチレンポリフェニ
ルイソシアネート、3,3’−ジメチル−4,4’−ジ
フェニルメタンジイソシアネート、3,3’−ジメチル
−4,4’−ビフェニレンジイソシアネート、3,3’
−ジクロル−4,4’−ビフェニレンジイソシアネー
ト、4,4’−ビフェニレンジイソシアネート、1,5
−ナフタレンジイソシアネート化合物、あるいは、これ
らの混合物、変性物、または、これらによるプレポリマ
ーである。特に、トルエンジイソシアネート、4,4’
−ジフェニルメタンジイソシアネート、あるいは、これ
らの混合物、変性物、または、これらによるプレポリマ
ーが好ましくは使用される。
【0036】ここで、プレポリマーとは、過剰のポリイ
ソシアネートを予めポリエステルポリオール等と反応さ
せて得られたポリマーである。ポリイソシアネートの使
用量は、イソシアネート反応性化合物100重量部に対
して50〜150重量部、好ましくは60〜140重量
部である。靴底用ウレタンフォームを製造する際には、
発泡剤が使用されるが、本発明における発泡剤として好
ましいのは、ポリイソシアネートと反応して二酸化炭素
を発生する水である。本発明においては、水の使用量
は、得られるポリウレタンフォームの低密度化の観点か
ら、イソシアネート反応性化合物100重量部に対し
て、0.4〜2.0重量部用いることが好ましく、0.
8〜1.8重量部用いることがより好ましい。
【0037】本発明で用いる触媒としては、通常、ウレ
タンフォームの製造に触媒として用いられるものであれ
ば特に限定されない。例えば、トリエチレンジアミン等
のアミン触媒、1,2−ジメチルイミダゾール等が好適
に使用され、また1,2−ジメチルイミダゾールとアミ
ン触媒を組み合わせて使用することも出来る。触媒の使
用量としては、イソシアネート反応性化合物100重量
部に対して0.1〜3重量部、好ましくは0.1〜2.
0重量部用いることが好ましい。
【0038】なお、本発明では以上の各成分の他、更に
必要に応じて変色防止剤、安定剤、防カビ剤等を用いる
ことができる。各反応成分は多くの場合においてプレポ
リマー法或いはセミプレポリマー法によりそれ自体公知
のワンショット法によって反応させられる。
【0039】フォームの製造にあたっては本発明により
発泡を密閉型中で行うこともできる。この目的のために
反応混合物が金型中に注入される。適当な金型材料は、
例えばアルミニウムのような金属またはエポキシ樹脂の
ようなプラスチックである。発泡性反応混合物は金型内
で発泡してフォームを形成する。型内発泡はフォームが
その表面に気泡構造を有するようにして行われるが、こ
れをフォームが密度の高い皮膜部と海綿状の芯部とを有
するようにして行うこともできる。この点について本発
明によれば、発泡性反応混合物を発泡体が丁度金型を充
填するような量で型中に導入することができる。しか
し、発泡性反応混合物を金型内に発泡体を充填するのに
必要とされるよりも多く金型中に導入することもでき
る。多くの場合において、好ましい型内発泡のためにそ
れ自体公知であるシリコーン系等の離型剤が用いられ
る。
【0040】
【実施例】以下、合成例、実施例および比較例により本
発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれらの実施
例等によりなんら限定されるものではない。
【0041】合成例 攪拌機、温度計、還流冷却器および窒素導入管を備えた
1リットル四つ口フラスコ中に、式 CH2=C(CH3)CH2O-(C2H4O)15-(C3H6O)5-CH2C(CH3)=CH2 (但し、オキシアルキレンの付加モル数は平均値)で示
されるポリエーテル170g、トルエン400g、およ
び10%H2 PtCl6 ・6H2 O溶液(溶媒:イソプ
ロパノール)0.15gを添加した。次に、反応温度を
85〜100℃に保ちながら、下記の式(付加モル数は
平均値) H-[(CH3)2SiO]51-Si(CH3)2-H (但し、ジメチルシロキサンの付加モル数は平均値)で
示されるポリジメチルシロキサン199gを滴下した。
その後、反応温度100〜105℃で5時間反応した。
次に反応混合物を炭酸水素ナトリウムで中和し、濾過し
た。引き続き、トルエンを80℃及び20mmHgで除
去すると、式
【0042】
【化3】
【0043】(但し、オキシアルキレン、ジメチルシロ
キサンの付加モル数は平均値)で示される分子量約50
000のポリシロキサン−ポリオキシアルキレンブロッ
ク共重合体が320g得られた。
【0044】実施例1〜15 ポリウレタンフォーム製造のための原料の混合割合を表
1、2に示す配合とした。ポリエステルポリオール(エ
チレングリコール−ジエチレングリコール アジペー
ト)はOHV(水酸基価)=52、MW=2160のも
の、OHV=86、MW=1300のもの、さらにOH
V=75、MW=1500のものを使用した。整泡剤は
下記の式で示されるポリアルキルシロキサン混合物と合
成例で得られたEO・PO直鎖ブロック型変性シリコー
ンを90/10(重量比)の比率で使用した。プレポリ
マーは花王(株)製のエディフォームB−2009(ポ
リエステルポリオールと4,4−ジフェニルメタンジイ
ソシアネートのプレポリマー、NCO=18.5%)を
使用した。
【0045】
【化4】
【0046】上記の原料にて、(株)ポリウレタンエン
ジニアリング製、MU−203S成型機を用いて発泡
し、200×150×10mmのポリウレタンフォーム
シートを作成した。なお、実施例1〜15で得られたも
のはセルがすべて連続気泡であった。成形条件は下記の
如きである。 モールド温度: 50±2℃ ポリオール混合物およびプレポリマー保持温度:40±2℃ 脱型時間: 5分 各実施例で得られたウレタンフォームの評価は、以下の
方法により行った。
【0047】平均セル径(r1 、r2 ):それぞれフォ
ーム表面から0.5mm、4〜6mmの部分のウレタン
フォームの断面を走査型電子顕微鏡(SEM)で撮影
し、定方向最大径〔Krummbein径ともいう〕
(Silikattechik 20 (6) 189-192 (1969))の値を使用し
て個数(算術)平均径を求め、平均セル径r1 及びr2
とした。
【0048】平均フォーム密度(d1 、d2 ):梳き機
(イタリアのOMSA社製、LEATHER SPLITTING MACHIN
E MOD-443M)を用いてフォーム表面から70×30×
1.2mmの切片(表層部用)、またフォーム中心部か
ら70×30×2.0mmの切片(中心部用)を調製し
て、それぞれd1 、d2 を測定した。
【0049】全体の成形密度:200×150×10m
mのポリウレタンフォームシートの重量を測定し、体積
300cm3 で除して測定した。
【0050】スプリットテアー:スプリットテアーはA
STM D−3574の方法に準拠して測定した。即
ち、200×150×10mmシートから25.4×1
50×10mmの試験片を切り出し、厚さ5mmで水平
方向に50mm切り込みをいれる(図1参照)。島津製
作所製、オートグラフDCS−50Mを用いて、速度5
0mm/minにて測定し、実測値を2.54で除して
スプリットテアー値を求めた。
【0051】成形性:成形性はシート表面のボイド、ス
キン状態、気泡の大きさ、収縮等を目視で評価し、良好
である場合を○、一部欠陥がある場合を△、複数の欠陥
が有る場合を×で示した。得られた結果を表3、4に示
した。
【0052】比較例1〜2 ポリウレタンフォーム製造のための原料の混合割合を表
2に示す配合とした。ポリエステルポリオールはOHV
=75、MW=1500のものを使用した。整泡剤は市
販の側鎖EO・PO変性シリコーン(比較例1)又は合
成例で得られたEO・PO直鎖ブロック型変性シリコー
ン(比較例2)をそれぞれ単独で使用した。プレポリマ
ーは実施例と同じ花王(株)製のエディフォームB−2
009を使用した。成形条件および評価条件は実施例1
〜15と同様である。結果を表4に示した。
【0053】表3および表4の結果が示すように、本発
明の靴底用ウレタンフォームは、成形性が良好でスプリ
ットテアーの値が大きい。これに対して、r1 /r2
0.80より高くr2 が小さい比較例1は成形性に劣る
と共に成形密度に比してスプリットテアーの値が小さか
った。また、r1 /r2 が、0.02より小さい比較例
2は成形性が劣っていた。
【0054】
【表1】
【0055】
【表2】
【0056】
【表3】
【0057】
【表4】
【0058】実施例16、17 ポリウレタンフォーム製造のための原料の混合割合を表
5に示す配合とした。プレポリマーは前述のエディフォ
ームB−2009を使用した。成形条件及び評価条件は
実施例1〜15と同様である。結果を表6に示した。
【0059】
【表5】
【0060】
【表6】
【0061】実施例18〜21 ポリオール原料としてポリエーテルポリオールを用い、
表7に示す配合にて実施例1〜15と同じ条件でポリウ
レタンフォームを作成した。整泡剤は実施例1〜15と
同じものを使用した。プレポリマーは花王(株)製のエ
ディフォームB−6106M(ポリエーテルポリオール
と4,4−ジフェニルメタンジイソシアネートのプレポ
リマー、NCO=16%)を使用した。成形条件及び評
価条件は実施例1〜15と同様である。結果を表8に示
した。
【0062】比較例3〜4 ポリウレタンフォーム製造のための原料の混合割合を表
7に示す配合とした。整泡剤は側鎖EO・PO変性シリ
コーンを使用した。プレポリマーは実施例18〜21と
同じ花王(株)製のエディフォームB−6106Mを使
用した。成形条件および評価条件は実施例1〜15と同
様である。結果を表8に示した。表8の結果が示すよう
に、本発明の靴底用ウレタンフォームは、成形性が良好
でスプリットテアーの値が大きい。これに対して、r1
/r2 が0.80より高い比較例3、4はスプリットテ
アーの値が小さかった。
【0063】
【表7】
【0064】
【表8】
【0065】実施例22〜29 ポリウレタンフォーム製造のための原料の混合割合を表
9に示す配合とし、(株)ポリウレタンエンジニアリン
グ製、MU−203S成型機を用いて発泡し、200×
150×10mmのポリウレタンフォームシートを作成
した。成形条件は下記の如きである。 モールド温度: 50±2℃ ポリオール混合物およびプレポリマー保持温度:40±2℃ 脱型時間: 7分 脱型直後の引張強度は、ショッパー引っ張り試験機にて
測定した。その他の評価条件は実施例1〜15と同様で
ある。以上の結果を表10、11に示した。なお、整泡
剤Aとしては、下記の式で示されるポリアルキルシロキ
サン混合物を使用し、整泡剤Bとしては、合成例で製造
した共重合体を使用した。
【0066】
【化5】
【0067】表10、11の結果が示すように、本発明
により得られた靴底用ウレタンフォームは、成形性が良
好で脱型直後の引張強度が大きい。
【0068】
【表9】
【0069】
【表10】
【0070】
【表11】
【0071】
【発明の効果】本発明によると、成形密度を低くする為
に製造時に水部数を増量した場合にも、スプリットテア
ーを損なうことなしに、成形性に優れたポリウレタンフ
ォームを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、スプリットテアーの測定に用いられる
ポリウレタンフォーム試料を示す斜視図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C08G 101:00) C08L 75:04 (31)優先権主張番号 特願平8−84850 (32)優先日 平成8年3月12日(1996.3.12) (33)優先権主張国 日本(JP) (72)発明者 井樋 昭人 和歌山市湊1334番地 花王株式会社研究 所内 (72)発明者 大久保 真 和歌山市湊1334番地 花王株式会社研究 所内 (56)参考文献 特開 平5−293003(JP,A) 特開 平2−149205(JP,A) 特開 昭63−101412(JP,A) 特開 昭61−51022(JP,A) 特開 平8−291209(JP,A) 特公 昭50−12342(JP,B1) 特公 昭47−43297(JP,B1) 特公 昭47−22711(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08G 18/00 - 18/87 A43B 13/00 - 13/42 C08J 9/00 - 9/42

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1分子中に少なくとも2つのイソシアネ
    ート反応性水素原子を含み、かつ400〜10000の
    分子量を有する化合物と、ポリイソシアネートとを整泡
    剤、水及び触媒の存在下で反応させて得られうる、フォ
    ーム表面から計測してフォーム全厚の5%のフォーム部
    分である表層部の平均セル径r1 と中心部(フォーム表
    面から計測してフォーム全厚の40〜60%のフォーム
    部分)の平均セル径r2 の比r1 /r2 が、0.02〜
    0.80であることを特徴とする靴底用ウレタンフォー
    ム。
  2. 【請求項2】 フォーム表面から計測してフォーム全厚
    の5%のフォーム部分である表層部の平均セル径r1
    中心部(フォーム表面から計測してフォーム全厚の40
    〜60%のフォーム部分)の平均セル径r2 の比r1
    2 が、0.02〜0.40である請求項1記載の靴底
    用ウレタンフォーム。
  3. 【請求項3】 フォーム表面から計測してフォーム全厚
    の5%のフォーム部分である表層部の平均セル径r1
    0.20mm以下であり、かつ中心部(フォーム表面か
    ら計測してフォーム全厚の40〜60%のフォーム部
    分)の平均セル径r2 が0.25〜1.20mmである
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の靴底用ウレタン
    フォーム。
  4. 【請求項4】 フォーム表面から計測してフォーム全厚
    の12%のフォーム部分である表層部の平均フォーム密
    度d1 と中心部(フォーム表面から計測してフォーム全
    厚の40〜60%のフォーム部分)の平均フォーム密度
    2 の比d2/d1 が、0.2〜0.8であることを特
    徴とする請求項1〜3いずれか記載の靴底用ウレタンフ
    ォーム。
  5. 【請求項5】 フォーム表面から計測してフォーム全厚
    の12%のフォーム部分である表層部の平均フォーム密
    度d1 が0.20〜0.80g/cm3 であり、かつ中
    心部(フォーム表面から計測してフォーム全厚の40〜
    60%のフォーム部分)の平均フォーム密度d2 が0.
    05〜0.60g/cm3 であることを特徴とする請求
    項1〜4いずれか記載の靴底用ウレタンフォーム。
  6. 【請求項6】 成形密度が0.15〜0.50g/cm
    3 であることを特徴とする請求項1〜5いずれか記載の
    靴底用ウレタンフォーム。
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