JP3093654U - レインコート - Google Patents
レインコートInfo
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- JP3093654U JP3093654U JP2002006779U JP2002006779U JP3093654U JP 3093654 U JP3093654 U JP 3093654U JP 2002006779 U JP2002006779 U JP 2002006779U JP 2002006779 U JP2002006779 U JP 2002006779U JP 3093654 U JP3093654 U JP 3093654U
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Abstract
(57)【要約】
【課題】使用時には受動的に膨出部23が膨出して鞄41を
覆い、見栄えよく簡単に膨出部23の膨出、収納が可能な
レインコート10の提供。 【解決手段】後身頃21の左右方向の所定の間隔を隔てた
左右の位置に、後身頃21の上下方向に延びたタック22,2
2を、鞄を賄う膨出量となる折込み量で外側方向に折り
込んで形成し、前記タック22,22の開閉縁に該開閉縁を
開閉する開閉手段を設けたレインコート10。
覆い、見栄えよく簡単に膨出部23の膨出、収納が可能な
レインコート10の提供。 【解決手段】後身頃21の左右方向の所定の間隔を隔てた
左右の位置に、後身頃21の上下方向に延びたタック22,2
2を、鞄を賄う膨出量となる折込み量で外側方向に折り
込んで形成し、前記タック22,22の開閉縁に該開閉縁を
開閉する開閉手段を設けたレインコート10。
Description
【0001】
この考案は、レインコートに関し、さらに詳しくは鞄を背負ったときにもその
機能を有効に発揮するレインコートに関するものである。
【0002】
従来、鞄(リュック、ナップサック等を含む)を背負った状態でレインコート
を着用しても鞄が外部に露出しないため雨が当たらず、しかも前身頃にある着脱
用の開閉縁は余裕をもち開閉可能な技術が提案されている(登録実用新案第30
60808号公報参照)。
【0003】
上述の従来例の場合、鞄を収納可能な膨張部を後身頃の縦方向の中心ラインの
内側に折り込んで、使用時には膨張部を外側に引出して膨出させ、コート着用時
に背負った鞄を膨張部に収納するように形成している。
【0004】
この場合、膨出部を後身頃に設けた開口部を通して出し入れする必要があるた
め手間がかかる。さらに、開口部を後身頃の縦方向の中心ラインに設けており、
膨出部の下端部も後身頃と縫合している構成上、鞄を背負った状態でコートを着
脱した場合、鞄のサイズによっては、鞄が開口部に引っ掛かることがありえる問
題点を有する。
【0005】
また他の従来例としては、後身頃の外側にデイバック用空間部を設けて鞄を覆
い不使用時にはデイバック空間を縮小させて端部にある面ファスナで止める技術
も提案されている(特開平11−200116号公報参照)が、デイバック用空
間部を収納する際、面ファスナでデイバック用空間部の端部を後身頃に取り付け
るだけでは、デイバック用空間部の縁に弛みが残り、見栄えが低下する。さらに
、この弛みが邪魔になり、デイバック用空間を収納するのに手間を要するといっ
た問題点を有する。
【0006】
そこでこの考案は、従来の技術の有するこのような問題点を解決し、使用時に
は受動的に膨出部が膨出して鞄を覆い、不使用時には見栄えよく簡単に膨出部を
収納することができるレインコートの提供を目的とする。
【0007】
この考案は、前身頃と後身頃を備えたレインコートであって、後身頃の左右方
向の所定の間隔を隔てた左右の位置に、後身頃の上下方向に延びた各タックを、
鞄を賄う膨出量となる折込み量で後身頃の外側方向に折り込んで形成して各タッ
ク間に膨出部を形成し、各タックの開閉縁に該開閉縁を開閉する開閉手段を設け
たレインコートであることを特徴とする。
【0008】
この構成によれば各タックの開閉縁を開放し、鞄を背負った状態でレインコー
トを着用すれば、背負った鞄が膨出部の裏面に当接することによって受動的に各
タックの折込み量が鞄の賄うための必要量だけ延びる。
【0009】
この延びた各タックが鞄を収納するためのまちとなり、鞄を体裁よく膨出部内
に収納することができる。なお、各タックの左右方向の所定の間隔は鞄の横幅を
賄う間隔であり、また鞄を賄う膨出量は鞄の厚みを賄う量である。
【0010】
他の形態としては、各タックを後身頃の下端まで延設することができる。これ
により、膨出部容量が大きくなり、上下方向に長い鞄、あるいは低い位置で背負
う鞄も覆うことができる。
【0011】
また、各タックを後身頃の上下方向の長さが鞄を賄う膨出量になる位置まで形
成することができる。これによりランドセルのような高い位置で背負う鞄に適用
される。
【0012】
各タックの開閉縁を開閉する開閉手段を面ファスナで形成することができ、ま
たファスナ、ホック、スナップで形成することができる。
【0013】
従来、鞄(リュック、ナップサック等を含む)を背負った状態でレインコート
を着用しても鞄が外部に露出しないため雨が当たらず、しかも前身頃にある着脱
用の開閉縁は余裕をもち開閉可能なレインコートが提案されている。
【0014】
さらにこの考案では、上述の結果によれば、各タックの開閉手段を解放するだ
けで、レインコートを着用すれば背負った鞄が膨出部の裏面にあたり、受動的に
膨出部が必要量だけ膨出して容易に鞄を覆うことができ、膨出部を意図的に形成
する必要がなく、よってレインコート脱着時に手間がかからず、簡単に着用でき
る。
【0015】
しかも、膨出部の使用後は各タックを元通り折り込んで開閉手段を閉鎖するだ
けで膨出部を収納することができ手間が簡単である。
【0016】
さらに、各タックを後身頃の下端まで延設することにより、膨出部容量が大き
くなり、サイズの大きい鞄、上下に長い鞄、低い位置で背負う鞄も覆うことがで
きる。また、各タックを後身頃の上下方向の長さを、鞄を賄う膨出量になる位置
まで形成すると、ランドセルのような高い位置で背負う鞄に対して好適であり膨
出部の裾広がりがなく、より見栄えがよくなる。
【0017】
また、各タックの開閉縁を開閉するために面ファスナ、ファスナ、ホック、ス
ナップから、用途、コスト等に応じて適切な開閉手段を縫着したレインコートを
使用できる。
【0018】
この考案の一実施例を以下図面と共に説明する。図面はレインコートを示し、
図1、図2においてレインコート10は前身頃11と後身頃21とを備え、前身頃11の
縦方向の中心ラインが所定の間隔で取付けられたスナップで開閉する前開きレイ
ンコート10であり、また袖はラグラン型の袖で形成し、丈はハーフコート丈を示
している。
【0019】
図2に示すように、前述の後身頃21は上下の背布と胴布とで形成し、これらは
ベルトライン上で縫合している。この際、後述する膨出部23と胴布の縫い合わせ
ラインよりも背布と胴布の縫い合わせラインを所定量だけ下げて縫合し、互いの
縫い合わせライン同士を緩やかな段差をつけて縫合する。
【0020】
この背布と胴布の縫い合わせラインを下げる所定量、および緩やかな段差を設
けるのは、膨出時にタック22,22の下端部の遊びを設けるためである。このよう
な縫い合わせラインで縫合することにより膨出時にタック22,22は自然な形状で
開き無理な力が掛からない。
【0021】
上述の背布は左右の方向に背負う鞄41の横幅に対応させた間隔でタック22,22
を後身頃21の外側方向に折り込んで形成し、上端は袖との袖付けラインで下端は
胴布との縫い合わせラインでそれぞれ縫合して、左右の両タック22,22間に膨出
部23を形成している。
【0022】
図3にも示すように、上述のタック22,22のタック量(折り込み量)dは背負う
鞄41を上述の膨出部23で覆ったとき、該鞄41の厚みを賄う量2dとなり、鞄41を膨
出部23に収納したときのまちとなる量に設定している。
【0023】
図2に示すように、タック22,22のタック縁24はタック22,22を開閉する開閉縁
をそれぞれ形成し、該タック縁24の開閉の該タック22,22とこれに対向する背布
との間にはタック縁24を開閉するための開閉手段をして面ファスナ25が上下方向
の中間位置に取付けている。
【0024】
このように構成したレインコート10を使用し普通に使用する場合、すなわち鞄
41を背負わない時の使用はタック22,22のタック縁24を面ファスナ25で止めた状
態で使用する。
【0025】
この状態ではタック22,22が開閉されないので一般的に周知のレインコート10
と使用上および外観上の変化なしで違和感なく使用できる。
【0026】
また、鞄41を背負った状態でレインコート10を使用する場合は両タック縁24の
面ファスナ25を外して開放することでタック22,22が開放可能にする。この状態
で鞄41を背負った上からレインコート10を着用すると、図4に示すように、背負
った鞄41が後身頃21の膨出部23の裏面に当接して該膨出部23を必要量だけ、すな
わち鞄41を該膨出量で覆うに必要な量だけタック22,22を押し延ばして膨出部23
で形成する鞄41収納部のまちを形成する。
【0027】
このようにタック22,22の折り込みによって必要量のまちが形成されるので、
レインコート10の後身頃21の形態が鞄41を背負った使用者の背面形態に沿うよう
になり、体裁よく鞄41を覆うことができる。さらに、使用が面ファスナ25を外し
て着用するだけであるため極めて簡単である。
【0028】
使用後においては、延びたタック22,22を元通りに折り込んで、面ファスナ25
を止めるだけで通常のレインコート10に戻すことができる。
【0029】
なお、タック縁24にミシンで縁がけすることによりステッチを形成すると、タ
ック22,22の折癖ができるので折り込みが容易になる。
【0030】
次に膨出部の後身頃への縫合に関して説明する。図5(a)、(b)はレインコート
10における膨出部23の他の例を示し、前述した第1の実施例と同一の機能を備え
る構成要素には同一の符号を付してその詳細を省略する。
【0031】
この例ではタック22,22の下端をコート丈の裾まで延長し、該裾部の部分は開
放された自由端に形成している。
【0032】
また、タック縁24の適当間隔を隔てた3箇所の位置には面ファスナ25を取付け
ている。このようにタック22,22の下端をコート裾まで延長し自由端にすると大
型の鞄41に対して有効であり、また面ファスナ25を3箇所またはそれ以上の複数
にすることによって、背負う鞄41の位置が後身頃21の上部位置または下部位置の
ように変位する場合に対応した位置の面ファスナ25のみ外せばよく、体裁をより
良くすることができる。
【0033】
また開閉手段として面ファスナ25以外の例を示す。図6はタック22,22を開閉
する開閉手段の他の例を示し、タック22,22のタック縁24の任意の箇所とその相
互対向面にあたる胴布にある箇所に該タック縁24を開閉するファスナ61を縫着し
てもよい。該ファスナ61は線状に膨出部23を閉じることができるため、よりしっ
かりと閉めることができる。
【0034】
図7に示すごとく、タック22,22のタック縁24の任意の箇所とその相互対向面
にあたる胴布にある箇所に該タック縁24を開閉するホック71を縫着してもよい。
該ホック71はスナップ81よりも引っ張り力に対してしっかりと閉めることができ
、ファスナ61よりも開くのが簡単である。ホック71、後述するスナップ81はそれ
自体目立たないため使用時の膨出部23の見栄えもよい。
【0035】
図8に示すごとく、タック22,22のタック縁24の任意の箇所とその相互対向面
にあたる胴布にある箇所に該タック縁24を開閉するスナップ81を縫着してもよい
。該スナップ81は開閉が容易であり、あらゆる方向の力に対してもしっかりと閉
めることができ、ファスナ61よりも開くのが簡単である。
【0036】
この発明の構成と、上述の実施形態との対応において、
この発明の開閉縁は、実施例のタック縁24に対応するも、この発明は実施例の構
成に限定されるものではなく、以上例に示したレインコート10は一実施形態であ
りラグランジュ袖、ハーフコート以外の型のレインコート10にも適用可能である
。
【0037】
さらに、タック間にある膨出部23にさらにもう一対のタックを形成し膨出部23
を2段構成にする等、多くの実施の形態を得ることができる。
【図1】レインコートの正面図。
【図2】レインコートの背面図。
【図3】図2のA−A線視拡大断面図。
【図4】使用時の膨出部の形態を示す斜視図。
【図5】他の例での使用形態を示す側面側面a背面bの説
明図。
明図。
【図6】手段の他の例を示す斜視図。
【図7】手段のさらに他の例を示す斜視図。
【図8】手段のさらに他の例を示す斜視図。
10…レインコート
11…前身頃
21…後身頃
22…タック
23…膨出部
24…タック縁
25…面ファスナ
41…鞄
61…ファスナ
71…ホック
81…スナップ
d…折り込み量
2d…膨出量
Claims (7)
- 【請求項1】前身頃と後身頃とを備えたレインコートで
あって、前記後身頃の左右方向の所定の間隔を隔てた左
右の位置に、前記後身頃の上下方向に延びた各タック
を、鞄を賄う膨出量となる折込み量で外側方向に折り込
んで前記各タック間に膨出部を形成し、前記各タックの
開閉縁に該開閉縁を開閉する開閉手段を設けたレインコ
ート。 - 【請求項2】前記各タックを前記後身頃の上下方向の長
さが鞄を賄う膨出量になる位置まで形成した請求項1に
記載のレインコート。 - 【請求項3】前記各タックを前記後身頃の下端まで延設
した請求項1に記載のレインコート。 - 【請求項4】前記各タックの前記開閉縁を開閉する開閉
手段を面ファスナで形成した請求項1、2または3に記
載のレインコート。 - 【請求項5】前記各タックの前記開閉縁を開閉する開閉
手段をファスナで形成した請求項1、2または3に記載
のレインコート。 - 【請求項6】前記各タックの前記開閉縁を開閉する開閉
手段をホックで形成した請求項1、2または3に記載の
レインコート。 - 【請求項7】前記各タックの前記開閉縁を開閉する開閉
手段をスナップで形成した請求項1、2または3に記載
のレインコート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002006779U JP3093654U (ja) | 2002-10-25 | 2002-10-25 | レインコート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002006779U JP3093654U (ja) | 2002-10-25 | 2002-10-25 | レインコート |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3093654U true JP3093654U (ja) | 2003-05-16 |
Family
ID=43247669
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002006779U Expired - Fee Related JP3093654U (ja) | 2002-10-25 | 2002-10-25 | レインコート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3093654U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019173187A (ja) * | 2018-03-27 | 2019-10-10 | 有限会社ジーピーカンパニー | ライダー用レインウエア |
-
2002
- 2002-10-25 JP JP2002006779U patent/JP3093654U/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019173187A (ja) * | 2018-03-27 | 2019-10-10 | 有限会社ジーピーカンパニー | ライダー用レインウエア |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A623 | Registrability report |
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