JP3093634U - 音叉構造体 - Google Patents
音叉構造体Info
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- JP3093634U JP3093634U JP2002007545U JP2002007545U JP3093634U JP 3093634 U JP3093634 U JP 3093634U JP 2002007545 U JP2002007545 U JP 2002007545U JP 2002007545 U JP2002007545 U JP 2002007545U JP 3093634 U JP3093634 U JP 3093634U
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 音叉を用いた、生音で効率的且つ経済的に絶
対音感、相対音感を獲得することができる絶対音感開発
用の音叉構造体を提供する。 【解決手段】 本音叉構造体は、複数の音叉3と、共鳴
箱1からなる。各音叉3はU字状部31と棒状部32か
ら一体的に形成され、棒状部32は、音叉取付部2に差
し込むことにより共鳴箱1に立設する。棒状部32の先
端4は、共鳴箱1の上面に接している。マレット5によ
り、音叉3のU字状部31を叩くことにより音叉3は振
動し音叉の振動は棒状部32の先端部4を介して共鳴箱
1に伝達され、その共鳴音が聴者の耳に達する。
対音感、相対音感を獲得することができる絶対音感開発
用の音叉構造体を提供する。 【解決手段】 本音叉構造体は、複数の音叉3と、共鳴
箱1からなる。各音叉3はU字状部31と棒状部32か
ら一体的に形成され、棒状部32は、音叉取付部2に差
し込むことにより共鳴箱1に立設する。棒状部32の先
端4は、共鳴箱1の上面に接している。マレット5によ
り、音叉3のU字状部31を叩くことにより音叉3は振
動し音叉の振動は棒状部32の先端部4を介して共鳴箱
1に伝達され、その共鳴音が聴者の耳に達する。
Description
【0001】
本考案は、絶対音感、相対音感を獲得させるために用いる音感開発用の音叉構
造体に関するものである。
【0002】
従来、音叉は一本の細長い鋼をU字状に曲げたものの中央に同じく棒状の鋼か
らなる柄を一体に接合した形状をしており、楽器の調律等に於いて標準音源とし
て使用される。音叉はU字状部を叩くことにより特定の周波数で振動するが、こ
の状態では音が小さく耳で聞き取ることは困難であるため、通常、音叉の棒状部
の部分を楽器の共鳴胴や共鳴板に接触させ音を大きくさせて標準音源とするのが
一般的である。また、音叉を共鳴させるための共鳴箱と呼ばれる箱状体に音叉を
設けた共鳴箱付き音叉が一般に知られている。
【0003】
一方、近年、幼児や児童等に対して絶対音感、相対音感と呼ばれる音感能力を
身につけさせることが盛んに行われている。
絶対音感とは、ある音が音階の何の音か絶対的に識別できる能力とされ、相対
音感とは、ある音を基準にして別の音を相対的に識別できる能力とされる。これ
らの能力は、3歳から5歳位までの幼児を対象として適切な聴音の訓練を行えば
、後天的に誰でも身につけることができる能力であると考えられている。
【0004】
絶対音感、相対音感を養う訓練は、通常、まず基準となる一音を覚えさせて、
これを基準として音階、和音等を音のみを聞かせて答えさせるという方法で行う
。これら絶対音感、相対音感の開発訓練を行う場合、調律されたピアノ等の楽器
を用いて行われているが、用いる楽器の基準となる一音のチューニングがずれて
いること等により、正確な絶対音感の獲得ができないという問題が指摘されてい
た。また、絶対音感の訓練だけのために、高価な楽器を用意しなければならない
という問題もあった。
また、近年、絶対音感の教育用CD等が数多く開発されているが、正確な生音
で訓練を行わせたいという要望が多くあった。
【0005】
本考案は、このような従来の実情に鑑み、最も正確な基準音源である音叉を用
いた、生音で効率的且つ経済的に絶対音感、相対音感を獲得することができる絶
対音感開発用の音叉構造体を提供することをその課題とする。
また、本考案は、幼稚園、小学校あるいは家庭における音楽教育用に用いて好
適な音叉構造体を提供することを別の課題とする。
【0006】
本考案者は、上記課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、本考案を完成する
に至った。
すなわち、本考案によれば以下の音叉構造体が提供される。
(1)開口を有する共鳴箱上に振動周波数が異なる複数の音叉を離間して立設
してなることを特徴とする音叉構造体。
(2)共鳴箱上に音叉取付部が形成され、該音叉取付部に各音叉が着脱可能に
取り付けられていることを特徴とする音叉構造体。
(3)各音叉が、音階順に対応する振動周波数を有することを特徴とする音叉
構造体。
(4)各音叉が、細長いU字状部とその下部に連結された棒状部からなり、該
棒状部の下端が、音叉取付部を介して共鳴箱に接するようにするように形成され
ていることを特徴とする音叉構造体。
【0007】
以下本考案の実施の形態を好ましい実施例により詳述する。
図1は本考案の音叉構造体の構成を示す斜視図である。
図1中、1は共鳴箱であり、中空の箱状体の一側面と、該側面に対向する面が
開口した筒状構造となっており、その材質は通常木製であるがこれに限定されな
い。2は音叉取付部であり音叉を共鳴箱に直立させるために共鳴箱1の上面に箱
の長手方向に沿って複数取り付けられており、これらの材質も通常木製であるが
、これに限定されない。3は音叉であり、音叉取付部2に差し込むことにより共
鳴箱1に直立する構成となっている。通常の使用に於いては、差し込まれる音叉
は全て振動周波数の異なるものが用いられる。本実施例では、向かって右端から
音叉3の丈の低いもの(振動周波数の小さいもの)から丈の高いもの(振動周波
数の大きいもの)の順で立設されている。5は一般にマレットと呼ばれる叩き棒
であり、木製の柄の先端に木製の球状ヘッドが取り付けられている。
【0008】
図2は図1の音叉構造体を共鳴箱の長手方向に対して直角に切断した切断図面
である。
音叉3はU字状部31と棒状部32から構成され、一体となっている。音叉3
は所定の振動数が得られるものであれば、適宜の金属、合金から構成することが
できるが、典型的には、鋼(ステンレス鋼を含む)が使用される。各音叉3は棒
状部32の長さはいずれも共通であるが、U字状部31の幅及び/又は長さが変
化している。各音叉3は、棒状部32を音叉取付部2に差し込むことにより共鳴
箱1に立設、固定される。棒状部32の下端部4は、共鳴箱1の上面に接してい
る。マレット5により、音叉3のU字状部31を叩くことにより音叉3は振動し
、音叉の振動は棒状部32の下端部4を介して共鳴箱1に伝達され、その共鳴音
が聴者の耳に達する。
【0009】
上記音叉構造体を使用する場合、聴者自身がマレット5を用いて音を発生させ
てもよいし、教師や親、あるいは友人等がマレット5を用いて音を発させてもよ
い。音の発生の順も、低いものから高いもの順、あるいはその逆、あるいは一つ
跳ばし、あるいはランダム等とすることができる。各音叉は予め所定の振動数と
なるように正確にその振動数が調整されているので、聴者は正確な生音の絶対音
階を手軽に得ることが可能となる。
【0010】
前記実施例では、共鳴箱1の上面には7本の音叉を立設させる構成となってい
るが、これに限定されず、音叉の数を必要に応じて適当な数だけ増減させること
ができる。
また前記実施例では、マレットのヘッド部に木製のヘッドを採用したが、音叉
を傷つけない材質のヘッド、例えば硬質ゴム製、紺毛糸巻製のヘッド等を採用す
ることができる。硬質金属等のヘッドを採用した場合、音叉のU字状部に傷が付
くことにより所定の振動数を得られなくなる危険性があるため好ましくない。
【0011】
図3は、前記実施例に係る音叉構造体の音叉3を共鳴箱1から取り外した状態
を示す斜視図である。
音叉は傷や曲げ等によりその周波数が微妙に変化する危険性があるため、取扱
いは慎重に行う必要がある。このため前記実施例では、携帯性、持ち運び、収容
しやすさ等を考慮して、各音叉を着脱可能な構造としてある。また、音叉を着脱
可能な構造としたことにより、所望の音階に音叉を並べ替えることもできる。勿
論、音叉を共鳴箱1から外せない構成としても構わない。
【0012】
以上説明したように、本考案によれば、上記構成を採用したので、最も正確な
基準音源である音叉を用いて、生音で効率的且つ経済的に絶対音感、相対音感を
養成できる音叉構造体を提供することができる。
また、本考案の音叉構造体は、幼児や児童等の音楽教育用にも好適に使用する
ことができる。
さらに、本考案の音叉構造体は、これを用いてメロディーを奏でることにより
、音叉を用いた楽器として使用することもできる。
【図1】音叉構造体の構成を示す斜視図である。
【図2】図1の音叉構造体を共鳴箱の長手方向に対して
直角に切断した切断図面である。
直角に切断した切断図面である。
【図3】図1の音叉構造体の音叉を共鳴箱から取り外し
た状態を示す斜視図である。
た状態を示す斜視図である。
1 共鳴箱
2 音叉取付部
3 音叉
31 U字状部
32 棒状部
4 音叉棒状部下端部
5 マレット
Claims (4)
- 【請求項1】 開口を有する共鳴箱上に振動周波数が異
なる複数の音叉を離間して立設してなることを特徴とす
る音叉構造体。 - 【請求項2】 共鳴箱上に音叉取付部が形成され、該音
叉取付部に各音叉が着脱可能に取り付けられていること
を特徴とする請求項1に記載の音叉構造体。 - 【請求項3】 各音叉が、音階順に対応する振動周波数
を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の音叉
構造体。 - 【請求項4】 各音叉が、細長いU字状部とその下部に
連結された棒状部からなり、該棒状部の下端が、音叉取
付部を介して共鳴箱に接するようにするように形成され
ていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載
の音叉構造体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002007545U JP3093634U (ja) | 2002-10-24 | 2002-10-24 | 音叉構造体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002007545U JP3093634U (ja) | 2002-10-24 | 2002-10-24 | 音叉構造体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3093634U true JP3093634U (ja) | 2003-05-16 |
Family
ID=43247650
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002007545U Expired - Fee Related JP3093634U (ja) | 2002-10-24 | 2002-10-24 | 音叉構造体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3093634U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019082578A (ja) * | 2017-10-31 | 2019-05-30 | 株式会社小泉製作所 | 発音体 |
CN118462981A (zh) * | 2024-07-09 | 2024-08-09 | 四川汇达未来科技有限公司 | 一种振动实验教学快速演示装置及演示方法 |
-
2002
- 2002-10-24 JP JP2002007545U patent/JP3093634U/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019082578A (ja) * | 2017-10-31 | 2019-05-30 | 株式会社小泉製作所 | 発音体 |
JP7063449B2 (ja) | 2017-10-31 | 2022-05-09 | 株式会社小泉製作所 | 発音体 |
CN118462981A (zh) * | 2024-07-09 | 2024-08-09 | 四川汇达未来科技有限公司 | 一种振动实验教学快速演示装置及演示方法 |
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