JP3197607U - マイク付尺八 - Google Patents

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【課題】尺八の音色をマイクで電気信号に変換し、増幅させ、尺八の大音量で澄んだ音色を実現するマイク付尺八及び尺八音響システムを提供する。【解決手段】尺八2と、前記尺八2の下部外側に固定したマイク7と、からなるマイク付尺八1であって、尺八2と、尺八2の側面に接続され音を共鳴させるとともに増幅させる内部空洞の筒である共鳴管5と、前記共鳴管5下部内側に固定したマイク7と、からなることを特徴とする。さらに、前記マイク7と、スピーカー8を接続したことを特徴とする尺八音響システム10とした。【選択図】図1

Description

本考案は、尺八の音色をマイクで電気信号に変換し、増幅させ、尺八の大音量で澄んだ音色を実現するマイク付尺八に関する。さらに、マイク付尺八とスピーカーを接続した尺八音響システムに関する。
尺八は、唄口の切り込みに当てる角度、方向、量を調節しながら、尺八側面に穿設された5つの穴(指穴)の開閉を指で操作し、12音階の音を奏でる。尺八の音色は癒しの音である。
尺八の音色は、狩猟民族のような西洋の飛んだり跳ねたりのリズム文化ではなく、農作業時の足をすりながら移動する農耕民族のすり足文化の音で、音から音へと間合いの拍子で日本古来の幽玄なる音色の世界を奏でる。
また、尺八の演奏は、息を長く吐き続けることで、座禅を組んで瞑想した時のようになり、脳を休ませ、とらえどころのない不安のようなストレスから開放され自律神経が安定することは周知の通りで、健康維持に役立つ。そのようなことから、幽玄なる音色を奏でる尺八の演奏に憧れる人々は、沢山いる。
健康を考えると、命の基の呼吸がまず先に頭に浮かび、腹式呼吸をして、代謝を高め、癒しの音色で、心の健康を考えようと、尺八吹奏に関心を抱く人々は多く、時代背景的にも、健康は、国や他人任せでは守れなくなってきているのも事実である。
しかし、初心者が尺八を手にしたとき、全く音を奏でることができず、無理だと諦める者が多いことが知られており、残念なことであった。
尺八は二千年以上の歴史があり、古来より七つの節を持った真竹で製作し、この竹尺八にも一長一短がある。近年化学技術の進歩発展により、プラスチック成型、木製の尺八模倣品が作られているが、それぞれ一長一短がある。
(竹製尺八)
自然素材である竹は、曲がり具合や、内径、肉質の厚み、繊維の密度など一本一本違うため、これを正しい音律で、幽玄な音色を醸成できる楽器(尺八)に仕立て上げるのには、長い経験と技術、気力が必要となる。
竹製尺八は、七つの節をくりぬき、息の力だけで、真竹管内の空気分子を振動させ、しかも重量感のある音色を作れる管内の仕立は、内径の大きさ、息のスムーズな流れ、水分を多く含んだ息による耐久性などが考慮されている。真竹の節を抜いて凹凸荒れた管内を、石膏などの硬質なもので塗り固め、盛り上げたり削ったり何度も何度も繰り返しながら研ぎ出し、内面を整えて調律する。表面には漆などを塗って、水分に対し耐久性を持たせている。
この様な工程を経ることで、真竹管内の内表面は硬質に、それを包む中間部は、竹繊維が通った、空気分子を多く含むコルク状、またその外側の尺八表面は硬い外皮という構造になり、共鳴しやすいサンドイッチ構造の円筒となっている。
しかしながらこの構造が竹製尺八の欠点にもなる。内壁、中間部のコルク状、表面の外皮、この三層構造で、中間部のコルク状は空気分子を多く含むため、環境温度の上下による湿度変化で、常に膨張したり、収縮したりする。この構造材質の収縮率の違いで、急激な温度変化に対応できなくなり、尺八が裂けてしまう事があり、尺八の管理には気を使わねばならなかった。
他方、高く軽いシャープな音色を出す、真竹と比べると細く比重の軽い、篠竹を使う篠笛などがある。一方、尺八は重厚な音色を醸し出すため、比重の重い真竹の根の部分、石膏などの硬質部分の割合を多くする。
この事が、力強い息を丹田から押し出す技術のない初心者には、尺八管を思うように振動させることができなく、扱いにくいものにしている。
(プラスチック及び木製尺八)
プラスチック尺八及び木製尺八は、律が安定した均一な仕上がり、工業製品として大量に生産可能で、ランニングコストが下がり、人々に喜ばれる。しかし、竹製を模して型を作っての製作なので、まがい物の感がぬぐえなく、プラスチック成形品も、堅木で作る木製品も、同様に肉厚で、比重が重くなり、竹製と同様初心者には扱いにくいものが殆どである。
そして、竹製の尺八のように、筒が前述の三層構造になっていなく均一であるので、期待した広がりのある、幽玄な音色を出すことはできない。
(塩化ビニル管尺八)
他方、尺八演奏で一番大事なのは唇の形である。次に息を唄口の切り込みに吹き当てる角度、方向とその量である。音階を奏でる指使いは音が発せられるようになってから十分学ぶことができるし、継続して練習することで上達もする。
そこで、考案者は、はじめての尺八の音出しを、スムーズに行えるように、音出しだけに専念できる、塩化ビニル製の練習用尺八(特許文献1)を開発した。
また、古来よりの難解な尺八楽譜を、解りやすい数字譜に置き換え、ハードルを下げ、手軽に楽しく健康増進のために活用できる、尺八用音階早見表(特許文献2)、尺八用楽譜(特許文献3)を開発し、尺八吹奏の道を容易にした。
また、練習用尺八(特許文献1)に合わせて、尺八のように音階を奏でることができる、すなわち音階に対応した穴が穿設された塩化ビニル製尺八も開発している。
塩化ビニルの材料はどこでも簡単に入手でき、また特殊な機械設備がなくても、わずかな工具で、手軽に、律の安定した尺八を超安価で作ることができる。しかも管は硬質で肉厚は3ミリ程度なので、初心者の出す弱い息でも音出しが可能になる。
しかしながら、長所は欠点にもなり、吹手が経験を積んで、呼吸力が備わってくると、管厚が3ミリ程度の普通塩化ビニル管では、その振動を受け止められなくなり、音がひっくり返ってしまい(音割れ)、奏でるような奏法しかできない。ソプラノリコーダの様な吹き方となる。
そこで、考案者は、塩化ビニル管製の尺八の難点を克服すべき、弱い息から、お腹の底からの強い息にまで対応でき、竹尺八にも勝るとも劣らない、重量感があって広がりの感じられる、癒しの音色を出せ、しかも超安価にできる特許文献4の共鳴管付尺八を開発した。
特許文献の共鳴管付尺八は、尺八と、前記尺八の側面に接続され前記尺八の音を共鳴させるとともに増幅させる内部空洞の筒である共鳴管と、からなることを特徴とする。その結果、主管に共鳴管を密着させ、主管が醸し出す、幽玄な癒しの音色の振動音を共鳴管に共振させ、その音色に幅と重厚さを醸成することができるようになった。息の弱いわずかな主管の振動でも共鳴する事で大きな音が出る。強い息に対しても、振動する体積(重量)が増していることから、音割れすることなく対応できるのである。塩化ビニル管も重量のある特殊な管(ライナー入り)を採用すると、さらに効果的であった。
しかしながら、体育館、演奏ホールなどで尺八を独演する場合、人々の会話、壁などに打ち消され、十分な音量で奏でることができないことがある。そこで、マイクによる集音、スピーカーから音色を発生させる方法が考えられる。ところが、一般のホールでは、会話、ボーカル用マイクを使用し、空気振動を介して集音するため、十分に尺八の音色を集音することが困難である。
加えて、尺八は、唄口に息を吹きかけ音を奏でるため、マイクの位置が制限される。マイクを尺八の正面側に配置した場合には、ゴーゴーと風の音(風切音)がしてしまう。他方、背面側中部では十分な振動量がなく、十分に集音できない。さらに、正面、背面、或いは左右側面位置にマイクを配置すると、尺八は上下左右に動かしながら音を奏でるため、その動作に邪魔になってしまう。
さらに、マイクを尺八の下端方向に配置した場合にも、風切音を集音してしまい、澄んだ尺八の音色にならない。
実用新案登録第3175916号公報(練習用尺八) 実用新案登録第3185053号公報(尺八用音階早見表) 実用新案登録第3185768号公報(尺八用楽譜) 実用新案登録第3185768号公報(共鳴管付尺八)
そこで、本考案は、尺八の音色をマイクで電気信号に変換し、増幅させ、尺八の大音量で澄んだ音色を実現するマイク付尺八及び尺八音響システムを提供する。
本考案は、上記の課題を解決するために、
(1)
尺八と、前記尺八の下部外側に固定したマイクと、からなることを特徴とするマイク付尺八。
(2)
尺八と、前記尺八の側面に接続され前記尺八の音を共鳴させるとともに増幅させる内部空洞の筒である共鳴管と、前記共鳴管下部内側に固定したマイクと、からなることを特徴とするマイク付尺八。
(3)
前記共鳴管内部に、2辺が共鳴管内部に接触し、尺八の音色を共鳴させるとともに増幅させる振動ブレードを固定したことを特徴とする(1)又は(2)に記載のマイク付尺八。
(4)
(1)〜(3)のいずれかに記載のマイク付尺八のマイクと、スピーカーを接続したことを特徴とする尺八音響システム。
とした。
本考案は、マイクの固定位置を特定する上記構成であるので、風切音がなく、演奏の邪魔にならず、尺八の音色を集音でき、さらに共鳴管、加えて振動ブレードを備えれば、より効率的に尺八の音色を集音できる。その結果、ホール等の大きな演奏会場であっても、演奏会場のマイク性能に頼らず、尺八の大音量で澄んだ音色を実現でき、尺八の独奏を可能にする。
本考案であるマイク付尺八及び尺八音響システムの一例の正面模式図である。 本考案であるマイク付尺八の一例の背面図である。 本考案であるマイク付尺八の一例の左側面図である。 本考案であるマイク付尺八の一例の平面図である。 本考案であるマイク付尺八の一例の底面図である。 図1のA−A‘(A)、B−B’(B)、C−C‘(C)断面図模式図である。 本考案であるマイク付尺八及び尺八音響システムの他の例の正面模式図である。 本考案であるマイク付尺八の他の例の下部部分断面模式図である。 振動ブレードの他の実施形態の側面図である。
以下、添付の図面を参照し、本考案の実施の形態について詳細に説明する。なお、本考案は、下記の実施例に限定されるものではない。
図1から図6に示すように、本考案であるマイク付尺八1は、尺八2と、共鳴管5、マイク7とからなる。
さらに、マイク付尺八1に、マイク7から送信される尺八2の音色に対応する電気信号7aを受けて、尺八2の音を発生させるスピーカー8を備えることで、尺八音響システム10となる。スピーカー8は、アンプ9で増幅した電気信号7aを受けることもできる。電気信号7aは、有線或いは無線でスピーカー8に入力(接続)される。
尺八2は、主管3と、口部4とからなり、貫通孔3iを備える。
主管3は、音階を決める穴3a、3b、3c、3dが正面に4つ、背面に穴3eが1つ穿設され、両端が開口した樹脂製、例えば、塩化ビニル製の管である。本考案では、従来の竹製、木製、或いは塩化ビニル以外のプラスチック製であってもよい。
主管3は、さらには、温度等による伸縮に耐性の強い、ライナー3hでライニングされた水道管(ライニング管)が好ましい。ここでは主管3内部に埋没するライナー3hを例示したが、主管3内部に硬質樹脂をコーティングした塩化ビニルライニング管であってもよい。ライニング管は、通常の塩化ビニルより重さ、体積が増し、強い息の吹きかけ、振動をも受け止め、音割れを防止することができる。主管3の長さは自由であり、短いと高音で長いと低音になる。特に、主管3が短い場合に、音割れが頻発する。後述の口部4、副管5aにおいても同じである。
口部4は、主管3の一方の端部に嵌められた樹脂製、例えば、塩化ビニル製の管である。口部4の外径は、主管3の外径よりも大きく、また口部4の内径は主管3の外径とほぼ等しく、口部4の上端は主管3の上端まで達している。そして、主管3と口部4とは接着されている。
その上で、主管3と口部4が嵌合した部分の一側面は斜めに削られた傾斜部3f、4bとし、傾斜部3fの端部の中央をさらに削り込まれ、正面半楕円形状の切欠き3gを備えて唄口4aとし、反一側面には顎に当てる当接部4cとした。当接部4cの角は、図3等に示すように、緩やかに丸みを帯びた状態に加工され、顎を当てた際に痛みを感じることがない。
共鳴管5は、副管5aと、振動ブレード5bからなる。本考案では共鳴管5、振動ブレード5bを備えなくてもよい。
副管5aは、主管3と同様に内部にライナー5cを備える空洞5dの筒で、主管3よりやや短く、底部は同一位置にあり、主管3の側面に、接着剤その他連結具(例えば、金属線による結束、ビス6aによるネジ留)で接続(密着部6)され、尺八2の音で共鳴する。
振動ブレード5bは、必須ではないが、2辺が副管5aの内部に接触し、音色を共鳴させるとともに増幅させる。振動ブレード5bを設けることで、尺八2の音色が増幅され、マイク7で効果的に尺八2の音色を集音できる。振動ブレード5bの固定方法としては、副管5aの側面からビス6aを主管3に通し、ネジ留等が例示できる。長さは副管5aと同じ長さにすると最大の共鳴を得られる。
振動ブレード5bとしては、例えば木、プラスチック、金属などが例示できる。選択した振動ブレード5bの素材により、音色が変わる。軟らかい素材の振動ブレード5b、例えば木であれば軟らかい音色になり、硬い素材の振動ブレード5b、例えばアルミニウムであれば、高音の音色になる。
このようにしてなる共鳴管5は、尺八2の音を共鳴させるとともに増幅させ、音割れを防止するとともに、スピーカー8から大音量で澄んだ尺八2の音色を発生させることができだ、大ホールでの尺八2の独奏も可能な音量とすることができる。
マイク7としては、市販のムービング・コイル型、リボン型、コンデンサ型、カーボンマイク、圧電マイク、レーザーマイクなどが例示できる。有線、無線で尺八2の音色に相当する振動を電気信号7aに変換し、スピーカー8から大音量で澄んだ音色を発生させる。マイクには、集音量を調節できるボリュームつまみ7bを備えると手元で、音量を操作でき好適である。
マイク7は、尺八2だけの場合には尺八2の下部外側に固定し、共鳴管5を備える場合には共鳴管5の下部内側に固定する。マイク7をそれら位置に固定することで、振動が最大で、かつ息の風切音を集音することなく、指の動作、把持にも邪魔にならない。
そして、マイク付尺八1は、一般的な竹製尺八と同様に演奏することができる。また、マイク付尺八1は塗装してもよい。さらに、主管3と共鳴管5、さらには口部4をも一体成形してもよい。
このようにしてなるマイク付尺八1は、手に収まり、共鳴管5及びマイク7は指動にも邪魔にならず、強い息にも、音割れすることなく、幽玄な癒しの音色の尺八2の振動音を共鳴管5に共振させ、さらに振動ブレード5bで増幅させた上で、マイク7で電気信号7aに返還し、スピーカー8から大音量で尺八2の音を発生させる。その音色に幅と重厚さを醸成することができ、ホールでの演奏、独奏をも可能にする。単に、尺八2の周辺からマイクで集音した場合よりも大音量になる上、息による風切音も発生しない。
マイク付尺八1は、市販の塩化ビニル管を使用することができるので、極めて低廉で、加工も容易なため、簡単に作ることができる。もちろん、竹製、木製、塩化ビニル以外のプラスチック製尺八でも、同様にマイク7を固定することで、スピーカー8から大音量で澄んだ尺八2の音を発生させることができる。
図7に示すように、本考案であるマイク付尺八1a及び尺八音響システム10aは、実施例1において、主管3を上管3kと、下管3mに2分割した点と、主管と副管5aを連結するため、上ジョイント11と下ジョイント12を設けた点が異なり、他の構成は実施例1に準じる。上管3kと下管3mの連結は、上管3kの他より細い嵌入部3nを下管3mの受け穴3pに嵌着する方式が例示できる。また、上管3kに受け穴を、下管3mに上管3kの受け穴に嵌入する嵌入部を設けてもよい。
唄口4aの修理は困難なため、唄口4aの劣化、破損した場合であっても、新調することなく、主管を上下管3k、3mに分割することで、他の部分は壊れ、劣化しづらいことから、口部4を交換することができる。
上ジョイント11は、主管と副管5aを挿通させ、連結するほか、上管3k、下管3mの連結部を保護するとともに、その表面に装飾を施すことで、高級感を醸し出すことができる。また、上ジョイント11の副管5a側は、音を放出させる放音孔11aを設けると、音の響きがよくなる。
下ジョイント12は、主管と副管5aを挿通させ、連結するほか、落下等による端部の破損を防止し、マイク装置を格納しやすくするとともに、その表面に装飾を施すことで、高級感を醸し出すことができる。
図8に、マイク付尺八1aの下部断面模式図を示した。ここでは、マイク7は、コンデンサーマイクの例を示す。下ジョイント12は、上部に主管の下管3m、副管5aを嵌入させ、下部には穴12c、12dが穿設されている。また、下管3mを係止する係止突起12a、12bが水平方向に突出する。副管5aは、下管3mとビス6aで連結されているため、係止突起12a、12bで下管3mが係止されることで、下ジョイント12は、主管、副管5aの下部に位置固定される。
下ジョイント12の副管5a側の穴12d内部には、マイク7を固定する固定部材13が固定されている。固定部材13には、尺八の音を取り込む取口13aが副管5a側に貫通して穿設され、その取口13aに連通して、マイク7が固定部材13内に固定される。その故、振動ブレード5bは、副管5aの下端より少し短めにして、マイク7収納スペースを確保する。
マイク7は、抵抗可変で、音量を調節するボリュームつまみ7bにリード線7eを介して接続し、ボリュームつまみ7bは、リード線7fを介して、穴12d内に固定されたジャック受け7gに接続する。ジャック受け7gには、スピーカー8に接続するジャック7cが嵌着する。
マイク7が、コンデンサーマイクの場合には、電源が必要になるため、電池を内蔵するコントロールボックス7dが、ジャック7cとアンプ9との間に備えられる。マイク7が圧電マイクの場合には、電源を必要としないため、コントロールボックス7dは不要である。なお、圧電マイクの場合には、固定部材13を設けることなく、副管5aの内部に貼付すればよい。
このように、マイク7を副管5aの内部に配置することで、尺八の音色以外の音を拾うことが低減する。その結果、ハウリング現象も抑制される。
図9に、振動ブレードの他の実施形態を示した。図8(A)は側面に魚の鱗状彫り5fを設けた振動ブレード5eであり、図8(B)は側面を貫通する、蜂の巣状の穴であるハニカム孔5hを穿設した振動ブレード5gである。
振動ブレードの側面に、それら構造を設けることで、二次の共鳴、三次の共鳴を発生させ、素材の違いとことなる、まろやかな音色を醸成することができるようになる。
1 マイク付尺八
1a マイク付尺八
2 尺八
3 主管
3a 穴
3b 穴
3c 穴
3d 穴
3e 穴
3f 傾斜部
3g 切欠き
3h ライナー
3i 貫通孔
3k 上管
3m 下管
3n 嵌入部
3p 受け穴
4 口部
4a 唄口
4b 傾斜部
4c 当接部
5 共鳴管
5a 副管
5b 振動ブレード
5c ライナー
5d 空洞
5e 振動ブレード
5f 鱗状彫り
5g 振動ブレード
5h ハニカム孔
6 密着部
7 マイク
7a 電気信号
7b ボリュームつまみ
7c ジャック
7d コントロールボックス
7e リード線
7f リード線
7g ジャック受け
8 スピーカー
9 アンプ
10 尺八音響システム
10a 尺八音響システム
11 上ジョイント
11a 放音孔
12 下ジョイント
12a 係止突起
12b 係止突起
12c 穴
12d 穴
13 固定部材
13a 取口
本考案は、上記の課題を解決するために、
(1)
尺八と、前記尺八の下部外側に固定したマイクと、からなることを特徴とするマイク付尺八。
(2)
尺八と、前記尺八の側面に接続され前記尺八の音を共鳴させるとともに増幅させる内部空洞の筒である共鳴管と、前記共鳴管下部内側に固定したマイクと、からなることを特徴とするマイク付尺八。
(3)
前記共鳴管内部に、2辺が共鳴管内部に接触し、尺八の音色を共鳴させるとともに増幅させる振動ブレードを固定したことを特徴とする(2)に記載のマイク付尺八。
(4)
(1)〜(3)のいずれかに記載のマイク付尺八のマイクと、スピーカーを接続したことを特徴とする尺八音響システム。
とした。

Claims (4)

  1. 尺八と、前記尺八の下部外側に固定したマイクと、からなることを特徴とするマイク付尺八。
  2. 尺八と、前記尺八の側面に接続され前記尺八の音を共鳴させるとともに増幅させる内部空洞の筒である共鳴管と、前記共鳴管下部内側に固定したマイクと、からなることを特徴とするマイク付尺八。
  3. 前記共鳴管内部に、2辺が共鳴管内部に接触し、尺八の音色を共鳴させるとともに増幅させる振動ブレードを固定したことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のマイク付尺八。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のマイク付尺八のマイクと、スピーカーを接続したことを特徴とする尺八音響システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP6000489B1 (ja) * 2016-04-14 2016-09-28 二郎 須澤 エレキ尺八

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