JP3175916U - 練習用尺八 - Google Patents

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Abstract

【課題】低廉かつ簡易で、実際の尺八での息使いや唇の形状を練習することができる練習用尺八を提供する。
【解決手段】尺八を吹く際の息の当て方、尺八の角度を練習する側面に音階変更用の孔を備えない練習用尺八1であって、両端が開口した塩化ビニル製の第一筒2と、両端が開口し前記第一筒の一端部に端部を位置させ嵌合させた第二筒3とからなる。前記第一筒2と第二筒3が嵌合した部分の一側面は斜めに削られ傾斜部2bを形成し、傾斜部の端部の中央をさらに削り込み正面半楕円形状の切り欠きを備える唄口4とし、反一側面には顎に当てる当接部としたことを特徴として練習用尺八の構成とした。
【選択図】図1

Description

本考案は、尺八の唄口への息の吹きかけ方、即ち尺八の音の発し方を練習する練習用尺八に関する。
尺八は、唄口の切り込みに当てる角度、方向、量を調節しながら、尺八側面に穿設された5つの孔(指孔)の開閉を指で操作し、12音階の音を奏でる。尺八の音色は癒しの音である。
尺八の音色は、狩猟民族のような西洋の飛んだり跳ねたりのリズム文化ではなく、農作業時の足をすりながら移動する農耕民族のすり足文化の音で、音から音へと間合いの拍子で日本古来の幽玄なる音色の世界を奏でる。
また、息を長く吐き続けることで、座禅を組んで瞑想した時のようになり、脳を休ませ、とらえどころのない不安のようなストレスから開放され自律神経が安定することは周知の通りで、健康維持に役立つ。そのようなことから、幽玄なる音色を奏でる尺八の演奏に憧れる人々は、沢山いる。
しかし、初心者が尺八を手にしたとき、全く音を奏でることができず、無理だと諦める者が多いいことが知られており、残念なことである。
尺八演奏で一番大事なのは唇の形である。次に息を唄口の切り込みに吹き当てる角度、方向とその量である。音階を奏でる指使いは音が発せられるようになってから十分学ぶことができるし、継続して練習することで上達もする。
従って、練習用尺八は、それらを満足させるものでなければならない。また、初めから幽玄な音色が出て、最初に培った感触が次から次へと活かされるものでなければ意味がない。
尺八の練習器具として、口で銜え、一定方向からの息の流れつくり、尺八から音を出す唄口補助器具が知られている(特許文献1、2)。
特許文献1には尺八練習用楽器が開示されている。この尺八練習用楽器は、まず尺八の唄口の代わりにリコーダー用上管を取り付けて、簡単に尺八の音が出る状態にし、その状態のまま指使いを練習し、指使いが習得出来たらリコーダー用上管を尺八の唄口に取り替えて尺八を練習するものである。
しかしながら、この尺八練習用楽器では、リコーダー用上管を使用して容易に音を出せる状態であるため、尺八の指使いを練習するには充分であるが、指使いを習得した後にリコーダー用上管に代えて唄口を取り付けたとしても、上述のように、尺八の唄口で音を出すことが難しいため、途端に音が出なくなり、初心者が挫折しやすい状況が改善されていない。
また、特許文献2には尺八等吹奏補助器が開示されている。この補助器は、音を出すことに着目しているだけで、尺八で最も重要な唇の形状の練習をすることはできず、補助器で音が出せるようになっても、実際の尺八を使用する段階では、尺八用の唇形成や息の吹き方、唄口への息の当て方を練習しなければならないため、尺八を吹けるようになるための補助具としては効果がない。
従来の唄口補助器具は、色々な角度方向からの息でないため、唄口補助器具による音は、西洋楽器の澄んだリコーダーの音色になってしまう。従って、一方向の息の流れしかない唄口補助具は幽玄なる尺八音色からほど遠いものである。
その上、練習者は唄口補助器具を銜えるため、尺八の音に大切な唇の形成の学習にもならない。唄口補助器具を用いた場合、練習者は唄口補助器具を口に銜えて息を出すので初心者は口笛を吹くときの唇の形なり、唇を振動させてしまう。尺八を吹くときの唇の形状は、紙一枚くわえた感覚で息をコントロールして、息を唇を振動させることなく唇を通過させなければならない。従って、このような唄口補助器では多くの挫折の原因になってしまう。
そこで、唄口補助器具を付けないでも、尺八の音が出る、練習用尺八が必要になる。それは指孔の空いていない尺八が最適である。空の一升瓶に息を吹き込めば訓練しないでも音が出ることは万人の知るところである。
実開平6−64286号公報 実公昭62−032310号公報
そこで、本考案は、実際の尺八と同じ唄口を使用して、容易に音を出すことができる状態と音を発し難い実際の尺八と同様の状態を再現することができ、音が出やすい状態で音が出るという喜びを励みにでき、低廉かつ簡易で、実際の尺八での息使いや唇の形状を練習することができる練習用尺八を提供する。
本考案は、上記の課題を解決するために、
(1)
尺八を吹く際の息の当て方、尺八の角度を練習する側面に音階変更用の孔を備えない練習用尺八であって、
両端が開口した塩化ビニル製の第一筒と、両端が開口し前記第一筒の一端部に端部を位置させ嵌合させた第二筒とからなり、
前記第一筒と第二筒が嵌合した部分の一側面は斜めに削られ傾斜部を形成し、傾斜部の端部の中央をさらに削り込み正面半楕円形状の切り欠きを備える唄口とし、反一側面には顎に当てる当接部としたことを特徴とする練習用尺八の構成とした。
(2)
前記第一筒の内径が、20mmであることを特徴する(19に記載の練習用尺八の構成とした。
(3)
前記第一筒の長さが、15mm〜25mmであることを特徴とする(1)又は(2)に記載の練習用尺八の構成とした。
本考案は上記のような構成であるため、側面に穴の開いていない筒の、一方の開口(下穴)を手で塞ぎ、息を吹き込めば音が出る。これは空の一升瓶と同じ原理である。しかし、塞いでいた下穴の手を放すと途端に音がでなくなる。ここが肝心なところで、下孔の開け閉めにより音が出たり出なかったり、出たとしても良い音が出なかったりする。このことが、唇の形、唄口に息を吹き当てる角度、方向、吐く息の強弱加減を学習することができることに繋がる。
いずれにしても、下孔を塞げば音が出るため、尺八初心者は音を出す事が出来る喜びを励みに、実際の尺八での唇の形状、息の当て方、息づかいを学ぶことができる。
また、練習用尺八の孔を塞がずに音を発することが出来るようになった後は、実際の尺八で基本的な音を出すことが容易になり、スムーズに指使いや更に上級の吹き方に移行することができる。
唇の形成を考慮せずにどんな音でもできればよいというような従来の唄口補助器具を用いて、全く唇の形、吐く息の方向、尺八の角度、吐出量を学ぶことができないまま、本物の尺八で練習して、音が出せずに挫折する初心者を減らすことができることとなる。
本考案である練習用尺八の一例の正面図である。 本考案である練習用尺八の背面図である。 本考案である練習用尺八の左側面図である。 本考案である練習用尺八の平面図である。 本考案である練習用尺八の底面図である。 本考案である練習用尺八のA−A線断面図である。 本考案である練習用尺八の使用方法を示した図である。
以下、添付の図面を参照し、本考案の実施の形態について詳細に説明する。
図1から図6に示すように、本考案である練習用尺八1は、尺八を吹く際の息の当て方、尺八の角度を練習する側面2fに音階変更用の孔を備えない練習用尺八であって、両端が開口した塩化ビニル製の第一筒2と、両端が開口し第一筒2の一端部に端部を位置させ嵌合させた第二筒3とからなる。
そして、第一筒2と第二筒3が嵌合した部分の一側面は斜めに削られた傾斜部2b、3bとし、傾斜部2bの端部の中央をさらに削り込み正面半楕円形状の切り欠き2cを備える唄口4とし、反一側面には顎6に当てる当接部5とした。
第一筒2は、内径Fが20mmで、長さDが150mm〜250mmの内部2aを有した筒体である。内径Fが20mmよりだいぶ大きいと人の吐出する息では十分に音がならず、20mmよりだいぶ細いと高音すぎ尺八の音色からは遠く、実物の尺八の練習には向かない。また、長さが150mmより短くても、250mmより長すぎても、開口2eの開閉操作がしづらい。第一筒2の両端は開口2d、2eしており、側面2fには孔がなく、上端には第二筒3が嵌合されている。
第二筒3の外径は、第一筒2の外径よりも大きく、また第二筒3の内径は第一筒の外径とほぼ等しく、第二筒3の上端は第一筒2の上端まで達している。第一筒2と第二筒3とは接着させる。
前述の通り、第一筒2と第二筒3の嵌合部3aの一側面は傾斜に削られて唄口4を形成しており、反一側面には顎を当てるための当接部5を形成している。
図1に示すように、傾斜に削られてできた唄口4(傾斜部2b、3b)の正面形状は略半楕円形状をしており、更に唄口4の上端辺の中央には幅Bが約13mm、深さCが約4mmの略半楕円形状の切り欠き2cが形成されている。
図6に示すように、唄口4の傾斜角Gはおよそ60度で、唄口4の頂点から当接部5へ向かう傾斜角Hはおよそ12度である。また、唄口4の高さEは約18mmである。
当接部5の角は緩やかに丸みを帯びた状態に加工され、顎6を当てた際に痛みを感じることがない。練習用尺八1は塗装してもよい。練習用尺八1は、市販の塩化ビニル管を使用することができるので、極めて低廉で、加工も容易なため、簡単に作ることができる。
本考案である練習用尺八1の使用方法は、まず図7の(A)に示すように、左右の何れかの手で第一筒2を握り、第一筒2を握っていない他方の手で第一筒2の下端の開口2eを塞ぐ。図7では左手7で第一筒2を握り、右手8で第一筒2の開口2eを塞いだが、反対であっても構わない。
そして、顎6に唄口4の切り欠き2cを当てて練習用尺八1を前方に押し出し、上唇を唄口4の切り欠き2c上に乗せて唄口4の中心が上唇と下唇の真ん中に来るようにし、軽く息を吐きながら練習用尺八1の下方を自分の方に引き寄せる。
この時、唇の形状は口笛を吹くような形にせず、紙一枚を銜えたような形状にし、唇の力を抜いて、練習用尺八1の下端を前後に移動し、音が鳴る息の流れ、良い角度を探しながら吹く。
以上の手順で音が出るようになったら、図7の(B)に示すように、塞いでいた第一筒2の開口2eを開放したり、塞いだりして、音を確かめながら、吹き出す息の強さを調節してゆく。
上記のような手順で尺八の練習を行い、第一筒2の開口2eを塞がなくても音が出るようになれば、実際の尺八を使用しても基本的な音を発することが出来るようになっているので、実際の尺八を使用して指使いや、より高度な吹き方の練習へ移行することができる。
本考案である練習用尺八は、初心者が最も挫折しやすい音だしの段階において、音を出すことが出来る喜びを励みに実際の尺八での正しい唇の形状や息の当て方、吹き方を学ぶことができるため、実際の尺八での練習に移行した際に音が出ないという挫折を味わうことなく、引き続き尺八の練習に励むことができる。その結果、日本古来の伝統楽器の一つで、幽玄な音色を奏でる尺八を後世に引き継ぐという多大な貢献をもたらす。
1 練習用尺八
2 第一筒
2a 内部
2b 傾斜部
2c 切り欠き
2d 開口
2e 開口
2f 側面
3 第二筒
3a 嵌合部
3b 傾斜部
4 唄口
5 当接部
6 顎
7 左手
8 右手

Claims (3)

  1. 尺八を吹く際の息の当て方、尺八の角度を練習する側面に音階変更用の孔を備えない練習用尺八であって、
    両端が開口した塩化ビニル製の第一筒と、両端が開口し前記第一筒の一端部に端部を位置させ嵌合させた第二筒とからなり、
    前記第一筒と第二筒が嵌合した部分の一側面は斜めに削られ傾斜部を形成し、傾斜部の端部の中央をさらに削り込み正面半楕円形状の切り欠きを備える唄口とし、反一側面には顎に当てる当接部としたことを特徴とする練習用尺八。
  2. 前記第一筒の内径が、20mmであることを特徴する請求項1に記載の練習用尺八。
  3. 前記第一筒の長さが、15mm〜25mmであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の練習用尺八。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN107403615A (zh) * 2016-05-18 2017-11-28 吴伟 一种箫或洞箫乐器可调节音调金属吹口
CN111816144A (zh) * 2020-07-22 2020-10-23 枣庄学院 一种纸笛的制作方法

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