JP3093303U - 牽引車用車輪 - Google Patents

牽引車用車輪

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JP3093303U
JP3093303U JP2002006380U JP2002006380U JP3093303U JP 3093303 U JP3093303 U JP 3093303U JP 2002006380 U JP2002006380 U JP 2002006380U JP 2002006380 U JP2002006380 U JP 2002006380U JP 3093303 U JP3093303 U JP 3093303U
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Japan
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ring
tread
wheel
protruding flange
tread surface
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繁 岡村
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アント工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車輪にかかる荷重の影響による接合面の緩
み、踏面からの突鍔への立ち上がり部の垂直面での隙間
からの水分浸入による踏面の錆に起因した接合面の緩み
に輪環の離脱を防止可能とした牽引車用車輪である。 【解決手段】 一側に突鍔2を有する鋼鉄製車輪1の芯
金3の外周の踏面4を、車輪の軸線に対し突鍔側が他側
に対し適宜の角度αで漸次小径となる円錐状の傾斜面と
する。その踏面4に凹凸部6として、突鍔側で適宜断面
の環状の凹凸条6a、6bを、他側端部で段差の大きい
角形断面の環状の凹凸条6c、6dを設け、さらに踏面
4から突鍔2に立ち上がる芯金3の垂直面7に適宜断面
の環状の凹凸条8a、8bを設ける。踏面4に硬質ゴム
等を材料とする輪環5を、踏面と輪環とを凹凸部6で互
いに係合状態に、垂直面と輪環とを互いに凹凸部8(凹
凸条8a、8b)で係合状態に被着させた。

Description

【考案の詳細な説明】 【0001】 【考案の属する技術分野】 本考案は、レール上において貨車その他の車両を牽引曳行する牽引車用の車輪 に関する。 【0002】 【従来の技術】 レール上において貨車その他の車両を牽引曳行する牽引車の車輪として、レー ルとの摩擦係数を高め、また走行時の騒音を防止するために、車輪の芯金外周の 踏面に硬質ゴム等の輪環を被着したものが知られ公知である(例えば、特許文献 1、2参照)。また踏面と被着した硬質ゴム等の接合強度を高めるため、踏面と 輪環との接合面を凹凸係合させることも知られている。 【0003】 ところで、踏面に輪環を被着した状態では、使用中、踏面の円周方向に力が作 用し、これが車輪の突鍔側に加えられることにより、輪環が徐々に突鍔に対し反 対側外方に向かって押し出されるに伴い、踏面と輪環との接合面に緩みを生じて 、遂には輪環が外側に離脱する問題があった。 【0004】 本出願人は、上記の従来技術で問題となる輪環の脱離を防止する手段について 提案している(例えば、特許文献3参照)。 【0005】 【特許文献1】 特開昭51−109162号公報 【0006】 【特許文献2】 実開昭55−1243303号公報 【0007】 【特許文献3】 実開昭59−1206063号公報 【0008】 【考案が解決しようとする課題】 しかしながら、従来考えられていた脱離の原因以外に、車輪の踏面から突鍔( フランジ)に立ち上がる芯金の垂直面で輪環との接合面に隙間ができて、そこか ら徐々に水分が浸入して踏面に錆を生じ、これが原因で踏面と輪環との接合面が 緩んで脱離することがあった。 【0009】 したがって、本考案の課題は、使用時に車輪にかかる荷重の影響による接合面 の緩みに伴う輪環の脱離のみならず、芯金の突鍔への立ち上がり部の垂直面での 隙間からの水分浸入による踏面の錆に起因した接合面の緩みによる輪環の離脱も 防止可能とした牽引車用車輪を提供することである。 【0010】 【課題を解決するための手段】 上記課題を解決するために、本考案は、 一側に突鍔2を有する鋼鉄製車輪1の芯金3の外周の踏面4を車輪1の軸線に 対し突鍔2側が他側に対し適宜の角度αで漸次小径となる円錐状の傾斜面とする と共に、踏面4に凹凸部6を設けて、該踏面4に硬質ゴム等を材料とする輪環5 を互いに凹凸部6で係合した状態に被着した牽引車用車輪において、 該踏面4の凹凸部6を突鍔2側においては適宜断面の環状の凹凸条6a、6b とし、他側端部においては段差の大きい角形断面の環状の凹凸条6c、6dとし て、該踏面4と輪環5とをこれら凹凸条6a、6b、6c、6dで互いに係合さ せ、さらに踏面4から突鍔2に立ち上がる芯金3の垂直面7に適宜断面の環状の 凹凸条8a、8bを設けて、該垂直面7と輪環5とを該凹凸条8a、8bで互い に係合させたことを特徴とする。 【0011】 【作用】 本考案によれば、硬質ゴム等の輪環5を被着する車輪1の踏面4を突鍔2側に 向けて漸次小径にした円錐状の傾斜面としたので、踏面4に荷重が加えられたと き、踏面4の傾斜により輪環5を突鍔2側に押し付ける分力が生じ、輪環5が外 側に押されて踏面4から脱離する傾向が抑制される。また踏面4に設ける凹凸部 6を、突鍔2側では適宜断面の環状の凹凸条6a、6bとし、特に輪環5が離反 しやすい他側端部では段差の大きい角形断面の環状の凹凸条6c、6dとしたの で、踏面4とこれに被着した輪環5との接合を堅牢にできる。さらに、芯金3の 踏面4から突鍔2への立ち上がり部の垂直面7にも環状の凹凸条8a、8bを設 けたので、輪環4と垂直面7との接合をも堅牢にでき、車両の牽引時に輪環4と 垂直面7との間に働く捩り力によって輪環5と垂直面7との接合面に隙間が生じ るのを防いで、隙間からの水分浸入による芯金3の錆発生を防止することができ る。以上から、車輪1の踏面4と輪環5の接合面の緩みをなくして、輪環の離脱 を確実に防止することができる。 【0012】 【考案の実施の形態】 本考案の牽引車用車輪の一実施の形態を図面により説明する。 【0013】 図1において、符号1はレール上において貨車その他の車両を牽引曳行する牽 引車の鋼鉄製車輪で、車輪1は一側に突鍔(フランジ)2を有し、他側の芯金3 の外周のレールaの頭部と接する部分である踏面4に、硬質ゴム等の弾性材料の 被着により輪環5を設けている。 【0014】 本考案では、この芯金3の外周の踏面4を、車輪1の軸線に対し突鍔2側が他 側に対し適宜の角度αで漸次小径となるように円錐状の傾斜面とすると共に、踏 面4の表面に環状の凹凸部6を形成し、踏面4から突鍔2に立ち上がる芯金3の 垂直面7の表面に環状の凹凸部8を形成し、これに輪環5を被着して輪環5と踏 面4とを互いに凹凸部6で係合し、輪環5と垂直面7とを互いに凹凸部7で係合 させた。 【0015】 踏面4の凹凸部6は、突鍔2側で適宜断面形状の複数の環状の凹凸条6a、6 bとし、他側の外側端部では段差の大きい角形断面の環状の凹凸条6c、6dと した。垂直面7の凹凸部8は、適宜断面形状の環状の凹凸条8a、8bとした。 【0016】 輪環5を形成する硬質ゴムとしては、例えば硬度80〜95度(JIS A) のポリウレタンを使用し、予め踏面4の表面に凹凸部6を形成し、垂直面7の表 面に凹凸部8を形成して、これら踏面4および垂直面7の表面に接着剤を施し、 前記の硬質ゴム材料を加熱溶融状態で成形型を用いて注入し、踏面4に輪環5を 一体成形する。 【0017】 上記の車輪1において、車輪の軸線と直角に荷重が加えられたとき、図3に示 すように、荷重に対する反力W1は、踏面4では傾斜により、踏面4の面に直角 方向の分力W2と踏面4の面に平行な略水平方向の分力Sとなり、したがって分 力Sが輪環5を突鍔2側に押し付けるように作用して、輪環5が踏面4から外方 に離脱する傾向が抑制される。 【0018】 本考案の牽引車用の車輪は、以上のように構成され、硬質ゴム等の輪環5を被 着する車輪1の踏面4を突鍔2側に向けて漸次小径にした円錐状の傾斜面とした ので、車輪1に荷重が加えられたとき、踏面4の傾斜により輪環5を突鍔2側に 押し付ける分力が生じ、輪環5が外側に押されて踏面3から脱離する傾向を抑制 することができる。また踏面4に設ける凹凸部6を、突鍔2側では適宜断面の環 状の凹凸条6a、6bとし、特に輪環4が離反しやすい他側端部では段差の大き い角形断面の環状の凹凸条6c、6dとしたので、踏面4とこれに被着した輪環 5との接合を堅牢にできる。 【0019】 しかし、これだけでは、車両の牽引時に輪環5と芯金3の垂直面7との間に働 く捩り力によって輪環5と垂直面7との間に隙間が生じ、そこから徐々に水分が 浸入して踏面4に錆を発生し、踏面4と輪環5との接合面に緩みが生じる。これ に対し、本考案では、芯金3の垂直面7にも環状の凹凸条8a、8bを設けたの で、輪環5と垂直面7との接合も堅牢にでき、輪環5と垂直面7との接合面に隙 間が生じるのを防いで、隙間からの水分の浸入による芯金3の錆発生を防止する ことができる。その結果、車輪1の踏面4と輪環5との緩みをなくして、踏面4 からの輪環5の離脱を確実に防止することができる。 【0020】 【考案の効果】 以上の説明から明らかなように、本考案の牽引車用車輪によれば、使用時に車 輪にかかる荷重の影響による接合面の緩みに伴う輪環の脱離のみならず、浸入し た水分による踏面の錆に起因した接合面の緩みによる輪環の離脱も防止すること ができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本考案の牽引車用車輪の一実施の形態を示す半
部裁断正面図である。 【図2】図1の車輪の半部裁断側面図である。 【図3】図1の車輪の拡大断面図である。 【符号の説明】 1 車輪 2 突鍔 3 芯金 4 踏面 5 輪環 6、8 凹凸部 6a〜6d、8a、8b 凹凸条 7 垂直面

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項1】 一側に突鍔2を有する鋼鉄製車輪1の
    芯金3の外周の踏面4を車輪1の軸線に対し突鍔2側が
    他側に対し適宜の角度αで漸次小径となる円錐状の傾斜
    面とすると共に、踏面4に凹凸部6を設けて、該踏面4
    に硬質ゴム等を材料とする輪環5を互いに凹凸部6で係
    合した状態に被着した牽引車用車輪において、 該踏面4の凹凸部6を突鍔2側においては適宜断面の環
    状の凹凸条6a、6bとし、他側端部においては段差の
    大きい角形断面の環状の凹凸条6c、6dとして、該踏
    面4と輪環5とをこれら凹凸条6a、6b、6c、6d
    で互いに係合させ、さらに踏面4から突鍔2に立ち上が
    る芯金3の垂直面7に適宜断面の環状の凹凸条8a、8
    bを設けて、該垂直面7と輪環5とを該凹凸条8a、8
    bで互いに係合させたことを特徴とする牽引車用車輪。
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