JPH06298134A - ゴム製トラックローラ - Google Patents
ゴム製トラックローラInfo
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- JPH06298134A JPH06298134A JP11235093A JP11235093A JPH06298134A JP H06298134 A JPH06298134 A JP H06298134A JP 11235093 A JP11235093 A JP 11235093A JP 11235093 A JP11235093 A JP 11235093A JP H06298134 A JPH06298134 A JP H06298134A
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- Japan
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- rubber
- track roller
- hub
- cylindrical body
- rubber crawler
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ゴムクローラの内周面における耳割れや、
「水虫」現象、振動および騒音の発生がなく、構造が簡
単で、製造も容易なゴムクローラ用ゴム製トラックロー
ラを提供する。 【構成】 金属製トラックローラハブ１に、該ハブ１よ
り軸方向長さの大なるゴム円筒体２を圧入して外嵌した
ことを特徴とするもので、これによって、ゴムクローラ
３の側部が走行路面の土石等に乗り上げても、金属製ト
ラックローラハブ１に圧入して外嵌されたゴム円筒体２
の外側端部がゴムクローラ３に追随して変形することが
できるので、ゴムクローラ３の内周面に耳割れを生じる
ことがない。
「水虫」現象、振動および騒音の発生がなく、構造が簡
単で、製造も容易なゴムクローラ用ゴム製トラックロー
ラを提供する。 【構成】 金属製トラックローラハブ１に、該ハブ１よ
り軸方向長さの大なるゴム円筒体２を圧入して外嵌した
ことを特徴とするもので、これによって、ゴムクローラ
３の側部が走行路面の土石等に乗り上げても、金属製ト
ラックローラハブ１に圧入して外嵌されたゴム円筒体２
の外側端部がゴムクローラ３に追随して変形することが
できるので、ゴムクローラ３の内周面に耳割れを生じる
ことがない。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本願発明は、建設用車両や農業用
車両あるいはレジャー用車両に用いられるゴムクローラ
用トラックローラ（転輪）に係るものであり、詳しく
は、ゴムクローラ内周面を損傷させることのないゴム製
トラックローラに関するものである。
車両あるいはレジャー用車両に用いられるゴムクローラ
用トラックローラ（転輪）に係るものであり、詳しく
は、ゴムクローラ内周面を損傷させることのないゴム製
トラックローラに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、建設用車両や農業用車両あるいは
レジャー用車両に用いられるゴムクローラ用トラックロ
ーラにあっては、図６に示されるような金属製の皿型の
左ハブ４および右ハブ５を背中合わせにトラックローラ
軸６で連結してトラックローラハブ１を構成し、前記左
ハブ４および右ハブ５の各内側端部は、クローラ３にお
ける左右一対の転輪外れ防止用突起１０、１０の各外側
面に当接して案内転動されるものである。そして、複数
のトラックローラが車両の機体に支持されたトラックフ
レーム１２に取付ボルト２２により軸支される。しかし
ながら、このような従来のトラックローラにおいてはト
ラックローラを構成するトラックローラハブ１における
左右のハブ４、５が金属で構成されているため、ゴムク
ローラ３の側部が走行路面に落ちていた土石Ｓ等に乗り
上げることによって、図６に示されるように、ゴムクロ
ーラ３の内周面の前記左右のハブ４、５における鋭利な
端面エッジ部に面する部分に亀裂（耳割れ）Ｍが走るこ
とがあった。
レジャー用車両に用いられるゴムクローラ用トラックロ
ーラにあっては、図６に示されるような金属製の皿型の
左ハブ４および右ハブ５を背中合わせにトラックローラ
軸６で連結してトラックローラハブ１を構成し、前記左
ハブ４および右ハブ５の各内側端部は、クローラ３にお
ける左右一対の転輪外れ防止用突起１０、１０の各外側
面に当接して案内転動されるものである。そして、複数
のトラックローラが車両の機体に支持されたトラックフ
レーム１２に取付ボルト２２により軸支される。しかし
ながら、このような従来のトラックローラにおいてはト
ラックローラを構成するトラックローラハブ１における
左右のハブ４、５が金属で構成されているため、ゴムク
ローラ３の側部が走行路面に落ちていた土石Ｓ等に乗り
上げることによって、図６に示されるように、ゴムクロ
ーラ３の内周面の前記左右のハブ４、５における鋭利な
端面エッジ部に面する部分に亀裂（耳割れ）Ｍが走るこ
とがあった。
【０００３】このため、上記のような土石Ｓ等への乗り
上げ時に、金属転輪のエッジによるゴムクローラ内周面
の耳割れを防止するために、実開平３−１９７８５号公
報に示されるようなものが案出された。これを図７に基
づいて説明すると、ゴムクローラ３の転輪外れ防止用突
起１０、１０の各外側面に当接して案内転動されるトラ
ックローラハブ１は、ゴムクローラ３の幅方向中央側に
位置する内側転輪２０に、ゴム等の弾性剤材２４を固着
した取付円板２１からなる外側転輪２３を着脱自在に設
けた構成を有し、これを車両のトラックフレーム１２に
対し、取付ボルト２２によって複数個軸支したものであ
る。このような構成によって、ゴムクローラ３の側部が
走行路面に落ちていた土石Ｓ等に乗り上げても、外側転
輪２３におけるゴム等の弾性剤材２４がゴムクローラ３
に追随して変形することができるので、ゴムクローラ３
の内周面に耳割れＭが走ることがなくなった。しかしな
がら、このようなものにあって、確かに外側転輪２３の
外側端部にはゴム等の弾性部材が位置することによりゴ
ムクローラ３内周面の耳割れを防止できるものの、ゴム
クローラ３の転輪外れ防止用突起１０、１０の各外側面
に当接して案内転動される部分すなわち、内側転輪２０
の各内側端部分が相変わらず金属であるために、土砂が
転輪特に、内側転輪２０の各内側端部とゴムクローラ３
の転輪外れ防止用突起１０、１０の各外側面との間に浸
入して、ゴムクローラ３の内周面を損傷するいわゆる
「水虫」現象を生起したり、また振動や騒音も発生しが
ちであった。また、上記のように、外側転輪２３を構成
するゴム等の弾性剤材２４は、取付円板２１を介設させ
て内側転輪２０に嵌合固定されるために、構造が複雑
で、製造に手間を要し、かつ、その嵌合が金属同士での
嵌合であるために寸法の精度上の制約も厳しいものとな
っていた。
上げ時に、金属転輪のエッジによるゴムクローラ内周面
の耳割れを防止するために、実開平３−１９７８５号公
報に示されるようなものが案出された。これを図７に基
づいて説明すると、ゴムクローラ３の転輪外れ防止用突
起１０、１０の各外側面に当接して案内転動されるトラ
ックローラハブ１は、ゴムクローラ３の幅方向中央側に
位置する内側転輪２０に、ゴム等の弾性剤材２４を固着
した取付円板２１からなる外側転輪２３を着脱自在に設
けた構成を有し、これを車両のトラックフレーム１２に
対し、取付ボルト２２によって複数個軸支したものであ
る。このような構成によって、ゴムクローラ３の側部が
走行路面に落ちていた土石Ｓ等に乗り上げても、外側転
輪２３におけるゴム等の弾性剤材２４がゴムクローラ３
に追随して変形することができるので、ゴムクローラ３
の内周面に耳割れＭが走ることがなくなった。しかしな
がら、このようなものにあって、確かに外側転輪２３の
外側端部にはゴム等の弾性部材が位置することによりゴ
ムクローラ３内周面の耳割れを防止できるものの、ゴム
クローラ３の転輪外れ防止用突起１０、１０の各外側面
に当接して案内転動される部分すなわち、内側転輪２０
の各内側端部分が相変わらず金属であるために、土砂が
転輪特に、内側転輪２０の各内側端部とゴムクローラ３
の転輪外れ防止用突起１０、１０の各外側面との間に浸
入して、ゴムクローラ３の内周面を損傷するいわゆる
「水虫」現象を生起したり、また振動や騒音も発生しが
ちであった。また、上記のように、外側転輪２３を構成
するゴム等の弾性剤材２４は、取付円板２１を介設させ
て内側転輪２０に嵌合固定されるために、構造が複雑
で、製造に手間を要し、かつ、その嵌合が金属同士での
嵌合であるために寸法の精度上の制約も厳しいものとな
っていた。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】したがって、上記した
ような従来のゴムクローラ用トラックローラ（転輪）に
おける諸課題を解決できて、ゴムクローラの内周面にお
けるトラックローラの外側端部との間の接触面の耳割れ
や、トラックローラの各内側端部とゴムクローラの転輪
外れ防止用突起の各外側面との間の「水虫」現象および
振動や騒音の発生がなく、構造が簡単で、製造も容易な
ゴムクローラ用ゴム製トラックローラを提供するもので
ある。
ような従来のゴムクローラ用トラックローラ（転輪）に
おける諸課題を解決できて、ゴムクローラの内周面にお
けるトラックローラの外側端部との間の接触面の耳割れ
や、トラックローラの各内側端部とゴムクローラの転輪
外れ防止用突起の各外側面との間の「水虫」現象および
振動や騒音の発生がなく、構造が簡単で、製造も容易な
ゴムクローラ用ゴム製トラックローラを提供するもので
ある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】このため本発明では、金
属製トラックローラハブに、該ハブより軸方向長さの大
なるゴム円筒体を圧入して外嵌したことを特徴とするも
ので、前記トラックローラハブを左右一対で構成しても
よいし、前記トラックローラハブを皿型に構成してもよ
い。前記トラックローラハブの前記ゴム円筒体に圧入す
べき外周面は側端部に向けて半径が縮小する円錐面に形
成され、前記ゴム円筒体の周方向には補強線条を埋設
し、前記ゴム円筒体の軸方向内側端部に低摩擦部材のラ
イニングを形成する。
属製トラックローラハブに、該ハブより軸方向長さの大
なるゴム円筒体を圧入して外嵌したことを特徴とするも
ので、前記トラックローラハブを左右一対で構成しても
よいし、前記トラックローラハブを皿型に構成してもよ
い。前記トラックローラハブの前記ゴム円筒体に圧入す
べき外周面は側端部に向けて半径が縮小する円錐面に形
成され、前記ゴム円筒体の周方向には補強線条を埋設
し、前記ゴム円筒体の軸方向内側端部に低摩擦部材のラ
イニングを形成する。
【０００６】
【作用】本願発明では、金属製トラックローラハブに、
該ハブより軸方向長さの大なるゴム円筒体を圧入して外
嵌したことを特徴とするもので、これによって、ゴムク
ローラの側部が走行路面に落ちていた土石等に乗り上げ
ても、金属製トラックローラハブに圧入して外嵌された
該ハブより軸方向長さの大なるゴム円筒体の外側端部が
ゴムクローラに追随して変形することができるので、ゴ
ムクローラの内周面に耳割れを生じることがない。ま
た、ゴム円筒体は長尺マンドルで加硫したものを適宜の
長さにカットすることで容易に製造でき、これを金属製
トラックローラハブに圧入して外嵌すれば足りるので、
その構造、組付けがきわめて簡素化されるものである。
さらに、前記トラックローラハブを左右一対で構成した
り、前記トラックローラハブを皿型に構成して種々のト
ラックローラのものに、ゴム円筒体を施すことができ
る。また、前記トラックローラハブの前記ゴム円筒体に
圧入すべき外周面は側端部に向けて半径が縮小する円錐
面に形成すれば、その圧入作業が滑らかに行われる。そ
して、前記ゴム円筒体の周方向には補強線条を埋設する
ならば、ゴム円筒体の強度を向上させることができ、そ
の場合には、ゴム円筒体の軸方向長さを短くしてもよ
い。さらに、前記ゴム円筒体の軸方向内側端部に低摩擦
部材のライニングを形成するようにすれば、トラックロ
ーラの各内側端部であるゴム円筒体の軸方向内側端部と
ゴムクローラの転輪外れ防止用突起の各外側面との間の
干渉を和らげることが可能となり、この部分の磨耗を減
じることができる。
該ハブより軸方向長さの大なるゴム円筒体を圧入して外
嵌したことを特徴とするもので、これによって、ゴムク
ローラの側部が走行路面に落ちていた土石等に乗り上げ
ても、金属製トラックローラハブに圧入して外嵌された
該ハブより軸方向長さの大なるゴム円筒体の外側端部が
ゴムクローラに追随して変形することができるので、ゴ
ムクローラの内周面に耳割れを生じることがない。ま
た、ゴム円筒体は長尺マンドルで加硫したものを適宜の
長さにカットすることで容易に製造でき、これを金属製
トラックローラハブに圧入して外嵌すれば足りるので、
その構造、組付けがきわめて簡素化されるものである。
さらに、前記トラックローラハブを左右一対で構成した
り、前記トラックローラハブを皿型に構成して種々のト
ラックローラのものに、ゴム円筒体を施すことができ
る。また、前記トラックローラハブの前記ゴム円筒体に
圧入すべき外周面は側端部に向けて半径が縮小する円錐
面に形成すれば、その圧入作業が滑らかに行われる。そ
して、前記ゴム円筒体の周方向には補強線条を埋設する
ならば、ゴム円筒体の強度を向上させることができ、そ
の場合には、ゴム円筒体の軸方向長さを短くしてもよ
い。さらに、前記ゴム円筒体の軸方向内側端部に低摩擦
部材のライニングを形成するようにすれば、トラックロ
ーラの各内側端部であるゴム円筒体の軸方向内側端部と
ゴムクローラの転輪外れ防止用突起の各外側面との間の
干渉を和らげることが可能となり、この部分の磨耗を減
じることができる。
【０００７】
【実施例】以下本発明の実施例を図面に基づいて説明す
る。図１は本発明の第１実施例を示しており、図２にゴ
ムクローラ３が装着された走行装置の全体図で示された
ものにおいて、下部トラックローラとして使用されてい
る例であり、Ａ−Ａ線断面である。金属製トラックロー
ラハブ１に、該ハブより軸方向長さの大なるゴム円筒体
２を圧入して外嵌したもので、これによって、後述する
が、図４に示されるようにゴムクローラ３の側部が走行
路面に落ちていた土石Ｓ等に乗り上げても、金属製トラ
ックローラハブ１に圧入して外嵌された該ハブ１より軸
方向長さの大なるゴム円筒体２の外側端部がゴムクロー
ラ３に追随して変形することができるので、ゴムクロー
ラ３の内周面に耳割れを生じることがないものである。
この例では、図２に明瞭に示されるように、左右のハブ
を連結するトラックローラ軸がトラックフレーム１２の
下部にトラックローラ軸受１１によって軸支されてい
る。図２は、ゴムクローラ３が装着された走行装置の全
体図で、ゴムクローラ３はスプロケット１４と従動輪１
３とに渡り巻回されており、ゴムクローラ３の内周の内
方にはトラックフレーム１２に軸支された複数の下部ト
ラックローラ１５、２１５、複数の上部トラックローラ
１５、１５が配置されている。図３は、トラックローラ
１５を組み付ける様子を示したもので、ゴム円筒体２は
内孔７を有する長尺マンドルとして加硫したものを適宜
の長さにカットすることで容易に製造でき、これを金属
製トラックローラハブ１の右ハブ５に圧入して外嵌す
る。左ハブ４に対しても同様にゴム円筒体２が圧入して
外嵌される。このように、長尺マンドルとして加硫した
ものを適宜の長さにカットして構成したゴム円筒体２を
金属製トラックローラハブ１に圧入して外嵌すればよい
ので、その構造、組付けがきわめて簡素化されるもので
ある。また、前記トラックローラハブ１における各左右
のハブ４、５の前記ゴム円筒体２の内孔７に圧入すべき
外周面を側端部に向けて半径が縮小する円錐面に形成し
て、その圧入作業が滑らかに行われるようにするとよ
い。該円錐面の円錐角度αは１°から２°とするのが圧
入作業と圧入後の抜け止めの点からも好結果を生むよう
である。なお、必要に応じてハブの端部に径大の段部を
設け、ゴム円筒体２内にこれを乗り越えて抜け止め作用
のあるビードワイヤを埋設するようにしてもよい。ゴム
円筒体２の軸方向内側端部はゴムクローラ３の転輪外れ
防止用突起１０の外側面の傾斜面に適合するように円錐
面に形成されている。これによって、ゴムクローラ３の
転輪外れ防止用突起１０の外側面の傾斜面に当接するの
はゴム円筒体２の軸方向内側端部の円錐面であるため、
「水虫」現象や振動、騒音も大幅に低減できるものであ
る。
る。図１は本発明の第１実施例を示しており、図２にゴ
ムクローラ３が装着された走行装置の全体図で示された
ものにおいて、下部トラックローラとして使用されてい
る例であり、Ａ−Ａ線断面である。金属製トラックロー
ラハブ１に、該ハブより軸方向長さの大なるゴム円筒体
２を圧入して外嵌したもので、これによって、後述する
が、図４に示されるようにゴムクローラ３の側部が走行
路面に落ちていた土石Ｓ等に乗り上げても、金属製トラ
ックローラハブ１に圧入して外嵌された該ハブ１より軸
方向長さの大なるゴム円筒体２の外側端部がゴムクロー
ラ３に追随して変形することができるので、ゴムクロー
ラ３の内周面に耳割れを生じることがないものである。
この例では、図２に明瞭に示されるように、左右のハブ
を連結するトラックローラ軸がトラックフレーム１２の
下部にトラックローラ軸受１１によって軸支されてい
る。図２は、ゴムクローラ３が装着された走行装置の全
体図で、ゴムクローラ３はスプロケット１４と従動輪１
３とに渡り巻回されており、ゴムクローラ３の内周の内
方にはトラックフレーム１２に軸支された複数の下部ト
ラックローラ１５、２１５、複数の上部トラックローラ
１５、１５が配置されている。図３は、トラックローラ
１５を組み付ける様子を示したもので、ゴム円筒体２は
内孔７を有する長尺マンドルとして加硫したものを適宜
の長さにカットすることで容易に製造でき、これを金属
製トラックローラハブ１の右ハブ５に圧入して外嵌す
る。左ハブ４に対しても同様にゴム円筒体２が圧入して
外嵌される。このように、長尺マンドルとして加硫した
ものを適宜の長さにカットして構成したゴム円筒体２を
金属製トラックローラハブ１に圧入して外嵌すればよい
ので、その構造、組付けがきわめて簡素化されるもので
ある。また、前記トラックローラハブ１における各左右
のハブ４、５の前記ゴム円筒体２の内孔７に圧入すべき
外周面を側端部に向けて半径が縮小する円錐面に形成し
て、その圧入作業が滑らかに行われるようにするとよ
い。該円錐面の円錐角度αは１°から２°とするのが圧
入作業と圧入後の抜け止めの点からも好結果を生むよう
である。なお、必要に応じてハブの端部に径大の段部を
設け、ゴム円筒体２内にこれを乗り越えて抜け止め作用
のあるビードワイヤを埋設するようにしてもよい。ゴム
円筒体２の軸方向内側端部はゴムクローラ３の転輪外れ
防止用突起１０の外側面の傾斜面に適合するように円錐
面に形成されている。これによって、ゴムクローラ３の
転輪外れ防止用突起１０の外側面の傾斜面に当接するの
はゴム円筒体２の軸方向内側端部の円錐面であるため、
「水虫」現象や振動、騒音も大幅に低減できるものであ
る。
【０００８】図４に示すものは、本発明の第２実施例で
あり、前記ゴム円筒体２の周方向には補強線条８を埋設
してゴム円筒体の強度を向上させたもので、この場合に
は、ゴム円筒体２の軸方向長さを少し短くできるととも
に、ゴムクローラ３の側部が走行路面に落ちていた土石
Ｓ等に乗り上げても、金属製トラックローラハブ１に圧
入して外嵌された該ハブ１より軸方向長さの大なるゴム
円筒体２の外側端部がゴムクローラ３に追随して変形し
てゴムクローラ３の内周面に耳割れを生じることがない
のと同時に、補強線条８が土石Ｓ等からの応力に適度に
対抗して走行安定性を保持できるものである。さらに、
この例では、前記ゴム円筒体２の軸方向内側端部の円錐
面に超高分子量ポリエチレン材等からなる低摩擦部材の
ライニング９を形成し、ゴムクローラ３の転輪外れ防止
用突起１０の外側面との間の干渉を和らげることを可能
とし、この部分の磨耗を減じることができる。
あり、前記ゴム円筒体２の周方向には補強線条８を埋設
してゴム円筒体の強度を向上させたもので、この場合に
は、ゴム円筒体２の軸方向長さを少し短くできるととも
に、ゴムクローラ３の側部が走行路面に落ちていた土石
Ｓ等に乗り上げても、金属製トラックローラハブ１に圧
入して外嵌された該ハブ１より軸方向長さの大なるゴム
円筒体２の外側端部がゴムクローラ３に追随して変形し
てゴムクローラ３の内周面に耳割れを生じることがない
のと同時に、補強線条８が土石Ｓ等からの応力に適度に
対抗して走行安定性を保持できるものである。さらに、
この例では、前記ゴム円筒体２の軸方向内側端部の円錐
面に超高分子量ポリエチレン材等からなる低摩擦部材の
ライニング９を形成し、ゴムクローラ３の転輪外れ防止
用突起１０の外側面との間の干渉を和らげることを可能
とし、この部分の磨耗を減じることができる。
【０００９】図５に示すものは、本発明の第３実施例
で、前記トラックローラハブ１の左右ハブ４、５を皿型
に構成して背中合わせにしたものを取付ボルト１６によ
ってトラックローラ１５の側方のトラックフレーム１２
に軸支したものである。本発明では、その思想を逸脱し
ない範囲でその他適宜のトラックハブに対し、適宜形状
のゴム円筒体を施すことができる。
で、前記トラックローラハブ１の左右ハブ４、５を皿型
に構成して背中合わせにしたものを取付ボルト１６によ
ってトラックローラ１５の側方のトラックフレーム１２
に軸支したものである。本発明では、その思想を逸脱し
ない範囲でその他適宜のトラックハブに対し、適宜形状
のゴム円筒体を施すことができる。
【００１０】
【発明の効果】本発明では、以上述べてきたように、金
属製トラックローラハブに、該ハブより軸方向長さの大
なるゴム円筒体を圧入して外嵌したことによって、ゴム
クローラの側部が走行路面に落ちていた土石等に乗り上
げても、ハブより軸方向長さの大なるゴム円筒体の外側
端部がゴムクローラに追随して変形することができるの
で、ゴムクローラの内周面に耳割れを生じることがな
い。また、ゴム円筒体は長尺マンドルで加硫したものを
適宜の長さにカットすることで容易に製造でき、これを
金属製トラックローラハブに圧入して外嵌すれば足りる
ので、その構造、組付けがきわめて簡素化されるもので
ある。また、前記トラックローラハブの前記ゴム円筒体
に圧入すべき外周面は側端部に向けて半径が縮小する円
錐面に形成したので、さらにその圧入作業が滑らかに行
われる。そして、前記ゴム円筒体の周方向には補強線条
を埋設してゴム円筒体の強度を向上させることができ
る。また、ゴムクローラの転輪外れ防止用突起の外側面
の傾斜面に当接するのはゴム円筒体の軸方向内側端部の
円錐面であるため、「水虫」現象や振動、騒音も大幅に
低減できるものである。さらに、前記ゴム円筒体の軸方
向内側端部に低摩擦部材のライニングを形成して、トラ
ックローラの各内側端部であるゴム円筒体の軸方向内側
端部とゴムクローラの転輪外れ防止用突起の各外側面と
の間の干渉を和らげることが可能となり、この部分の磨
耗を減じることもできる。
属製トラックローラハブに、該ハブより軸方向長さの大
なるゴム円筒体を圧入して外嵌したことによって、ゴム
クローラの側部が走行路面に落ちていた土石等に乗り上
げても、ハブより軸方向長さの大なるゴム円筒体の外側
端部がゴムクローラに追随して変形することができるの
で、ゴムクローラの内周面に耳割れを生じることがな
い。また、ゴム円筒体は長尺マンドルで加硫したものを
適宜の長さにカットすることで容易に製造でき、これを
金属製トラックローラハブに圧入して外嵌すれば足りる
ので、その構造、組付けがきわめて簡素化されるもので
ある。また、前記トラックローラハブの前記ゴム円筒体
に圧入すべき外周面は側端部に向けて半径が縮小する円
錐面に形成したので、さらにその圧入作業が滑らかに行
われる。そして、前記ゴム円筒体の周方向には補強線条
を埋設してゴム円筒体の強度を向上させることができ
る。また、ゴムクローラの転輪外れ防止用突起の外側面
の傾斜面に当接するのはゴム円筒体の軸方向内側端部の
円錐面であるため、「水虫」現象や振動、騒音も大幅に
低減できるものである。さらに、前記ゴム円筒体の軸方
向内側端部に低摩擦部材のライニングを形成して、トラ
ックローラの各内側端部であるゴム円筒体の軸方向内側
端部とゴムクローラの転輪外れ防止用突起の各外側面と
の間の干渉を和らげることが可能となり、この部分の磨
耗を減じることもできる。
【図１】本発明の第１実施例を示すもので、図２のＡ−
Ａ線断面図である。
Ａ線断面図である。
【図２】ゴムクローラが装着された走行装置の全体図で
ある。
ある。
【図３】本発明の組み付けの様子を示す略図である。
【図４】第２実施例を示す一部断面図および平面の略図
である。
である。
【図５】本発明の第２実施例を示す一部断面図である。
【図６】トラックローラの従来例を示す一部断面図であ
る。
る。
【図７】トラックローラの他の従来例を示す一部断面図
である。
である。
１ トラックローラハブ ２ ゴム円筒体 ３ ゴムクローラ ４ 左ハブ ５ 右ハブ ６ トラックローラ軸 ７ 内孔 ８ 補強線条 ９ ライニング １０ 転輪外れ防止用突起 １１ トラックローラ軸受 １２ トラックフレーム １３ 従動輪 １４ スプロケット １５ トラックローラ １６ 取付ボルト Ｓ 土石
Claims (6)
- 【請求項１】 金属製トラックローラハブに、該ハブよ
り軸方向長さの大なるゴム円筒体を圧入して外嵌したこ
とを特徴とするゴム製トラックローラ。 - 【請求項２】 前記トラックローラハブを左右一対で構
成したことを特徴とする請求項１に記載のゴム製トラッ
クローラ。 - 【請求項３】 前記トラックローラハブを皿型に構成し
たことを特徴とする請求項１または２に記載のゴム製ト
ラックローラ。 - 【請求項４】 前記トラックローラハブの前記ゴム円筒
体に圧入すべき外周面は側端部に向けて半径が縮小する
円錐面に形成されていることを特徴とする請求項１に記
載のゴム製トラックローラ。 - 【請求項５】 前記ゴム円筒体の周方向に補強線条を埋
設したことを特徴とする請求項１に記載のゴム製トラッ
クローラ。 - 【請求項６】 前記ゴム円筒体の軸方向内側端部に低摩
擦部材のライニングを形成したことを特徴とする請求項
１に記載のゴム製トラックローラ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11235093A JPH06298134A (ja) | 1993-04-16 | 1993-04-16 | ゴム製トラックローラ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11235093A JPH06298134A (ja) | 1993-04-16 | 1993-04-16 | ゴム製トラックローラ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06298134A true JPH06298134A (ja) | 1994-10-25 |
Family
ID=14584498
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11235093A Pending JPH06298134A (ja) | 1993-04-16 | 1993-04-16 | ゴム製トラックローラ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06298134A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP3116770A4 (en) * | 2014-03-13 | 2017-12-27 | Ati, Inc. | Vehicle track assembly having tapered wheels |
| CN110395325A (zh) * | 2019-06-28 | 2019-11-01 | 三一重机有限公司 | 托链机构及工程机械 |
-
1993
- 1993-04-16 JP JP11235093A patent/JPH06298134A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP3116770A4 (en) * | 2014-03-13 | 2017-12-27 | Ati, Inc. | Vehicle track assembly having tapered wheels |
| US10137950B2 (en) | 2014-03-13 | 2018-11-27 | Ati, Inc. | Vehicle track assembly having tapered wheels |
| CN110395325A (zh) * | 2019-06-28 | 2019-11-01 | 三一重机有限公司 | 托链机构及工程机械 |
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