JP3093155B2 - 光スイッチ - Google Patents

光スイッチ

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JP3093155B2
JP3093155B2 JP23703496A JP23703496A JP3093155B2 JP 3093155 B2 JP3093155 B2 JP 3093155B2 JP 23703496 A JP23703496 A JP 23703496A JP 23703496 A JP23703496 A JP 23703496A JP 3093155 B2 JP3093155 B2 JP 3093155B2
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optical
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pressing arm
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孝 村上
健雄 小宮
孝 海老原
直樹 中尾
真人 黒岩
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ファイバ整列溝
に整列された第1光ファイバと、光ファイバ整列溝の整
列方向に沿って駆動する第2光ファイバとを光結合させ
る光スイッチに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、このような分野の技術としては、
特開平7−13091号公報及び特開平7−72398
号公報のものが知られている。これらの公報に記載され
た従来の光スイッチは、多数本の第1光ファイバ(n側
光ファイバ)を並設させるV溝をもった光ファイバ整列
台と、第2光ファイバ(マスタ側光ファイバ)を支持し
た光ファイバ可動アームと、第1光ファイバと第2光フ
ァイバとを光接続させるために、光ファイバ可動アーム
の先端を上下動させる駆動機構とを備えている。
【0003】この光ファイバ可動アームの先端には、第
2光ファイバを固定するためのブロック状の可動ヘッド
が固定され、光ファイバ可動アームの基端は、光スイッ
チのベースに固定されている。更に、可動ヘッドには板
バネからなる弾性支持板が取り付けられ、この弾性支持
板の先端には第2光ファイバを上から押圧する光ファイ
バ押さえ部材が設けられている。
【0004】そして、駆動機構を用いて、光ファイバ可
動アームの先端を下方に移動させると、光ファイバ押さ
え部材で第2光ファイバが上から押圧されて、V溝内に
第2光ファイバを確実に挿入することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、外部応力等
によって弾性支持板が上下に振動すると、この振動が光
ファイバ押さえ部材に伝わり、光ファイバ押さえ部材に
よる第2光ファイバの押圧が弱くなる。このため、V溝
内の第2光ファイバに軸ずれが生じ、第1光ファイバと
第2光ファイバとの光接続特性が不安定になってしまっ
た。
【0006】本発明は、上述の課題を解決するためにな
されたもので、特に、第1光ファイバと第2光ファイバ
との光接続特性を安定させるようにした光スイッチを提
供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の光スイッチ
は、光ファイバ整列面に並設された光ファイバ整列溝の
一側に第1光ファイバを配置した光ファイバ整列台と、
光ファイバ整列面に対峙して配置されて第2光ファイバ
の先端部を突出させた光ファイバ支持ブロックとを備
え、第2光ファイバの先端部を光ファイバ整列台の他側
から光ファイバ整列溝に導入させて、第1光ファイバと
第2光ファイバとを選択的に光接続させる光スイッチに
おいて、光ファイバ支持ブロックに対峙して配置されて
遊端が光ファイバ整列溝に向かう光接続方向に移動する
光ファイバ押付けアームと、光ファイバ押付けアームの
遊端に設けられると共に光ファイバ整列溝に向けて突出
した第2光ファイバ押え部と、光ファイバ押付けアーム
の基端を回転可能に支持する押付けアーム回転支持部
と、光ファイバ押付けアームの遊端を光接続解除方向に
付勢させる弾性部材と、弾性部材の付勢力に対抗して光
ファイバ押付けアームの遊端を光接続方向に押圧する押
付けアーム押圧機構とを備え、光ファイバ支持ブロック
を基台に固定させ、第2光ファイバの先端部を、第2光
ファイバ押え部と光ファイバ整列面との間に延在させた
ことを特徴とする。
【0008】この光スイッチにおいては、光ファイバ整
列台に対して光ファイバ支持ブロックを光ファイバ整列
溝の整列方向に移動させて、第2光ファイバを所定の光
ファイバ整列溝に位置合わせする。その後、光ファイバ
押付けアームを光接続方向に移動させて、第2光ファイ
バ押え部で第2光ファイバの先端部を光ファイバ整列溝
に押し付ける。この押し付けによって第2光ファイバの
先端部は光ファイバ整列溝に導入され、第1光ファイバ
と第2光ファイバとが光接続される。また、光ファイバ
支持ブロックは基台に固定されている。このような構成
を採用した場合、光ファイバ押付けアームが移動して第
2光ファイバ押え部で第2光ファイバの先端部を押し付
ける際にも、第2光ファイバの本体部は基台に固定され
た光ファイバ支持ブロックによって確実に支持される。
このため、第2光ファイバの先端部は、位置ずれするこ
となく光ファイバ整列溝の正確な位置に導入される。更
に、光ファイバ押付けアームの基端を回転可能に支持す
る押付けアーム回転支持部と、光ファイバ押付けアーム
の遊端を光接続解除方向に付勢させる弾性部材と、弾性
部材の付勢力に対抗して光ファイバ押付けアームの遊端
を光接続方向に押圧する押付けアーム押圧機構とを更に
備えている。このような構成を採用した場合、押付けア
ーム押圧機構が駆動していない状態では、弾性部材の付
勢力のみが働いて、光ファイバ押付けアームの遊端は光
接続解除方向に移動する。次に、押付けアーム押圧機構
が駆動すると、光ファイバ押付けアームの遊端は弾性部
材の付勢力に対抗して光接続方向に移動する。そして、
光ファイバ押付けアームが移動すると、光ファイバ押付
けアームの遊端に設けられた第2光ファイバ押え部が光
接続方向に移動し、第2光ファイバ押え部で第2光ファ
イバの先端部を光ファイバ整列溝に押し付ける。その結
果、光ファイバ整列溝の正確な位置に第2光ファイバの
先端部が導入されて、第1光ファイバと第2光ファイバ
とは精度良く光接続される。そして、第2光ファイバ押
え部によって、第2光ファイバの先端部を直接押し付け
ることができるので、光ファイバ整列溝に第2光ファイ
バを導入させた際、第2光ファイバの高精度な位置決め
が可能となる。その結果、高い精度で第1光ファイバと
第2光ファイバとの光軸が一致し、光接続特性の安定化
が図られることになる。
【0009】
【0010】
【0011】
【0012】請求項2において、光ファイバ押付けアー
ムは、押付けアーム押圧機構によって押圧される側の光
ファイバ押付けアームの面に対して離間して平行に配置
された荷重調整用板バネを備え、荷重調整用板バネの一
端は光ファイバ押付けアームの一端で支持されて、過剰
な荷重を撓みによって吸収しつつ押圧機構による荷重を
間接的に光ファイバ押付けアームに伝達している。この
ような構成を採用した場合、押圧機構による荷重のうち
余分な荷重が荷重調整用板バネで吸収され、光ファイバ
押付けアームには適正な荷重が常に与えられる。その結
果、第2光ファイバの先端部を光ファイバ整列溝内の正
確な位置に導入させることができ、第1光ファイバと第
2光ファイバとの光接続特性が向上する。
【0013】さらに、荷重調整用板バネの撓み量及び板
厚を変更することにより、光ファイバ押付けアームにか
かる荷重を調整することができる。この調整によって、
第2光ファイバの本数を変更した際にも、この変更に合
わせて光ファイバ押付けアームにかかる荷重を容易に調
整することができる。
【0014】請求項3において、押付けアーム回転支持
機構は、光ファイバ押付けアームの遊端が光ファイバ整
列溝の整列方向に傾斜するように光ファイバ押付けアー
ムを遊びを持たせて支持している。このような構成を採
用した場合、光ファイバ整列台の光ファイバ整列面が傾
斜していたとしても、この傾斜に合わせて光ファイバ押
付けアームを傾けることができる。その結果、第2光フ
ァイバ押え部の先端面と光ファイバ整列面とは常に平行
になり、第2光ファイバの先端部を光ファイバ整列溝内
の正確な位置に導入させることができる。
【0015】請求項4において、押付けアーム押圧機構
は、光ファイバ押付けアームに対峙して配置されて、先
端で光ファイバ押付けアームを押圧する荷重アームと、
荷重アームの先端を光ファイバ押付けアームに向けて移
動させる荷重アーム駆動部とを備えている。このような
構成を採用した場合、荷重アーム駆動部の駆動によって
荷重アームの先端が移動して、荷重アームの先端で光フ
ァイバ押付けアームを押圧する。この押圧によって、光
ファイバ押付けアームの遊端は光接続方向に移動して、
光ファイバ押付けアームの遊端に設けられた第2光ファ
イバ押え部で第2光ファイバの先端部を光ファイバ整列
溝に導入させる。
【0016】請求項5において、荷重アームの先端に
は、外周面で光ファイバ押付けアームを押圧する押圧ロ
ーラが設けられている。このような構成を採用した場
合、押圧ローラが光ファイバ押付けアームに接触した際
の摩擦抵抗が、押圧ローラの回転によって低減する。こ
のため、磨耗粉などの粉塵の発生を効果的に防止するこ
とができる。
【0017】請求項6において、荷重アーム駆動部は、
荷重アームの基端側に設けられてアール形状の側面を有
するアール型ブロックと、アール型ブロックの側面をプ
ランジャで押圧して荷重アームの先端を光ファイバ押付
けアームに向けて移動させるリニアモータとを備えてい
る。このような構成を採用した場合、リニアモータのプ
ランジャでアール型ブロックが押し込まれて、荷重アー
ムの先端が光ファイバ押付けアームに向けて移動する。
アール型ブロックが押し込まれる際に、リニアモータの
プランジャはアール型ブロックの側面を摺動するが、ア
ール型ブロックの側面がアール形状を有しているので、
プランジャと側面との接触面積が一定になる。このた
め、プランジャにかかる側圧が抑制され、荷重アームは
滑らかに移動する。
【0018】請求項7において、押付けアーム押圧機構
は、光ファイバ押付けアームに対峙して配置されて光フ
ァイバ押付けアームを押圧する荷重シャフトと、荷重シ
ャフトを光ファイバ押付けアームに向けて平行移動させ
る荷重シャフト駆動部とを備えている。このような構成
を採用した場合、荷重シャフト駆動部の駆動によって、
荷重シャフトは平行移動して、荷重シャフトで光ファイ
バ押付けアームを押圧する。この押圧によって、光ファ
イバ押付けアームの遊端は光接続方向に移動して、光フ
ァイバ押付けアームの遊端に設けられた第2光ファイバ
押え部で第2光ファイバの先端部を光ファイバ整列溝に
押し付ける。その結果、光ファイバ整列溝の正確な位置
に第2光ファイバが導入されて、第1光ファイバと第2
光ファイバとは精度良く光接続される。
【0019】請求項8において、荷重シャフトの各端部
には、荷重シャフトを光接続方向及び光接続解除方向に
平行移動させるリニアシャフトがそれぞれ設けられてい
る。このような構成を採用した場合、リニアシャフトに
よって荷重シャフトは滑らかに平行移動し、移動時の摺
動抵抗が低減される。その結果、荷重シャフト駆動部の
負荷が低く抑えられ、荷重シャフト駆動部の小型化及び
省電力化が実現する。また、荷重シャフト移動時の摩擦
がリニアシャフトによって低減されるので、磨耗粉など
の粉塵の発生を効果的に防止することができる。
【0020】請求項9において、荷重シャフト駆動部
は、荷重シャフトの両端にそれぞれ設けられたカムフォ
ロアと、荷重シャフトの両端近傍にそれぞれ設けられて
カムフォロアを摺動させる偏心カムと、偏心カムを連動
して回転させる駆動モータとを備えている。このような
構成を採用した場合、駆動モータの駆動によって偏心カ
ムが回転し、偏心カムをカムフォロアが摺動することに
よって、荷重シャフトが円滑に平行移動する。このよう
に、荷重シャフトが円滑に平行移動することによって移
動時の摩擦が低減し、磨耗粉などの粉塵の発生を効果的
に防止することができる。
【0021】請求項10において、偏心カムには、カム
フォロアを摺動させるカム溝が形成され、偏心カムの幾
何学的中心とカム軸とを通る線上におけるカム溝の壁面
に平坦部が設けられている。このような構成を採用した
場合、荷重シャフトが最も光接続方向に移動した状態
(光接続状態)や荷重シャフトが最も光接続解除方向に
移動した状態(光接続解除状態)のときに、カムフォロ
アが平坦部に当接する。これらの状態になると駆動モー
タへの電力の供給が中止されて偏心カムの回転が停止す
るが、駆動モータへの電力の供給を中止した直後は、そ
れまで回転していた方向と反対の方向に偏心カムに力が
加わる。そして、この力によって駆動モータが回転する
と荷重シャフトの停止位置がずれてしまう。
【0022】そこで、カムフォロアを平坦部に当接させ
て、カムフォロアがカム溝内を摺動する際の初動トルク
を高くすることによって、偏心カムに加わった力で駆動
モータが回転しないようにしている。このため、荷重シ
ャフトは正しい位置で停止して、この荷重シャフトに押
圧される光ファイバ押付けアームを正確に動作させるこ
とができる。
【0023】請求項11において、荷重シャフトの両端
は、光接続方向に対する高さ調整可能にカムフォロアに
取り付けられている。このような構成を採用した場合、
荷重シャフトが光ファイバ押付けアームに対して傾いて
いたときに、これらの面が平行になるように調整するこ
とができる。このため、荷重シャフトと光ファイバ押付
けアームとが広い面積で接触し、荷重シャフトからの荷
重を確実に光ファイバ押付けアームに伝達することがで
きる。
【0024】請求項12において、第2光ファイバ押え
部は、光ファイバ押付けアームの遊端に取り替え可能に
取り付けられている。このような構成を採用した場合、
第2光ファイバの本数の変更或いは第2光ファイバの径
の変更に伴って、第2光ファイバ押え部を取り替えるこ
とができ、第2光ファイバ押え部から第2光ファイバに
かかる荷重を常に一定にすることができる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る光スイッチの
好適な実施形態について添付図面を参照して説明する。
【0026】(第1の実施形態)図1は、第1の実施形
態である光スイッチ10を示す斜視図である。図1に示
すように、光スイッチ10は矩形板状のベース11を備
えており、ベース11上の前端11aには、多数心(例
えば、400心)の第1光ファイバ(n側光ファイバ)
1と2心の第2光ファイバ(マスター側光ファイバ)2
とを整列させる光ファイバ整列台12が配置されてい
る。光ファイバ整列台12の上面(光ファイバ整列面)
12aには、一直線状に延在する複数本のV溝(光ファ
イバ整列溝)13が形成されている。各V溝13の前端
側13aには、第1光ファイバ1が接着剤によって固定
されている。また、各V溝13の後端側13bには、第
2光ファイバ2の先端部2aが導入できるようになって
いる。
【0027】このため、いずれかのV溝13に第2光フ
ァイバ2の先端部2aを導入させることにより、第1光
ファイバ1と第2光ファイバ2との光接続は達成され
る。さらに、光ファイバ整列台12の上面12aには、
シリコン製のカバープレート12bが固定され、各V溝
13に接着固定された第1光ファイバ1は、このカバー
プレート12bによって保護されている。
【0028】また、ベース11上の中央11bには、V
溝13の整列方向(以下、X方向という)に延在するガ
イドブロック14が形成されている。そして、このガイ
ドブロック14上には、ガイドブロック14に沿ってX
方向に摺動可能な可動ステージ15が設けられている。
即ち、可動ステージ15の下面15aには、開口部を下
に向けたU字状のリニアガイド16が設けられ、このリ
ニアガイド16がガイドブロック14に係合されること
により、可動ステージ15はガイドブロック14上を摺
動可能となる。
【0029】さらに、可動ステージ15の上面15bに
は、光ファイバ導入機構30が設置され、この光ファイ
バ導入機構30は、第2光ファイバ2をV溝13の延び
方向(以下、Y方向という)に延在させて保持すると共
に、このV溝13に第2光ファイバ2の先端部2aを導
入するように機能する。
【0030】また、ベース11上の後端11cには、モ
ータ17を駆動源とする光ファイバ選択機構18が設け
られ、可動ステージ15は光ファイバ選択機構18によ
って、X方向に水平移動することができる。モータ17
はベース11上に設置され、駆動軸と連結されたネジ軸
19は、軸受板20によってベース11上に水平に配設
されている。さらに、ネジ軸19にはアーム部材21の
雌ネジ部21aが螺合され、ネジ軸19と雌ネジ部21
aとでボールネジが構成される。そして、このアーム部
材21は可動ステージ15の後端15bに固定されてい
る。
【0031】従って、モータ17が駆動してネジ軸19
を正逆回転させることにより、このネジ軸19に沿って
アーム部材21が往復移動する。そして、アーム部材2
1に固定された可動ステージ15も、この動きに合わせ
て、X方向に水平移動する。この際、リニアガイド16
はガイドブロック14上を摺動するので、可動ステージ
15は所定の姿勢を保持しつつ移動する。
【0032】次に、前述した光ファイバ導入機構30に
ついて説明する。図1〜図3に示すように、光ファイバ
導入機構30は、光ファイバ整列台12の表面12aに
対峙して配置され、先端31aから第2光ファイバ2の
先端部2aを突出させた光ファイバ支持ブロック31
と、光ファイバ支持ブロック31を介して光ファイバ整
列面12aに対峙して配置され、遊端32aが下方(光
接続方向)に移動可能な光ファイバ押付けアーム32と
を備えている。そして、光ファイバ支持ブロック31の
基端31bは、可動ステージ(基台)15にネジで固定
されている。
【0033】光ファイバ押付けアーム32の遊端32a
には、光ファイバ整列台12に向けて延在する矩形状の
光ファイバ押付けチップ(第2光ファイバ押え部)33
が取り替え可能に取り付けられている。また、光ファイ
バ押付けアーム32の基端32bにはX方向に延びる貫
通孔32cが設けられ、この貫通孔32cに支持軸34
が挿入されている。その結果、光ファイバ押付けアーム
32の遊端32aは、支持軸34を中心に光接続方向及
び光接続解除方向に上下動して、光ファイバ押付けチッ
プ33の先端面33aで第2光ファイバ2の先端部2a
を上から押し付けることができる。
【0034】ここで、光ファイバ押付けチップ33は取
り替え可能なので、第2光ファイバ2の本数の変更や第
2光ファイバ2の径の変更などに伴って、必要なサイズ
の光ファイバ押付けチップ33に取り替えることができ
る。その結果、第2光ファイバ2の本数の変更等が行わ
れても、光ファイバ押付けチップ33から第2光ファイ
バ2にかかる荷重は常に一定になる。
【0035】また、光ファイバ支持ブロック31は、可
動ステージ(基台)15に固定されているので、光ファ
イバ押付けチップ33の先端面33aで第2光ファイバ
2の先端部2aを上から押し付けた際にも、第2光ファ
イバ2の本体部は光ファイバ支持ブロック31によって
確実に支持される。このため、第2光ファイバ2の先端
部2aは、位置ずれすることなくV溝13の正確な位置
に導入される。
【0036】さらに、貫通孔32cの径は支持軸34の
径より一回り大きくして、遊びを持たせている。このた
め、支持軸34は貫通孔32c内を光ファイバ整列台1
2の上面12aと直交する方向(以下、Z方向という)
に揺動可能となり、光ファイバ押付けアーム32の遊端
32aをX方向に傾斜させることができる。その結果、
光ファイバ整列台12の光ファイバ整列面12aが傾斜
している場合に、この傾斜に合わせて光ファイバ押付け
アーム32を傾けることができる。よって、光ファイバ
押付けチップ33の先端面と光ファイバ整列面12aと
は常に平行になり、第2光ファイバ2の先端部2aをV
溝13内の正確な位置に導入させることができる。
【0037】支持軸34の両端には一対の軸受け(押付
けアーム回転支持部)35が設けられている。軸受け3
5には上段と下段とに支持孔35a,35bが形成さ
れ、下段の支持孔35aで支持軸34が固定支持されて
いる。また、光ファイバ押付けアーム32の基端32b
近傍の下面と軸受け35の下部との間には一対の圧縮バ
ネ(弾性部材)36が設けられ、光ファイバ押付けアー
ム32を光接続解除方向に付勢させている。
【0038】上述したように、貫通孔32cの径は支持
軸34の径より一回り大きいので、圧縮バネ36によっ
て、貫通孔32cの上壁と支持軸34の下面とが係合す
るように付勢される。このため、光接続解除状態では、
光ファイバ押付けアーム32の遊端32aはX方向に対
して平行状態を保持する。
【0039】さらに、軸受け35の側面にはY方向に延
びる棒状のストッパ37がネジで固定され、光ファイバ
押付けアーム32の両側面におけるストッパ37に対応
する位置には係止ピン38が設けられている。そして、
ストッパ37及び係止ピン38は、圧縮バネ36によっ
て光接続解除方向に持ち上げられた光ファイバ押付けア
ーム32の高さを制限するように機能する。即ち、圧縮
バネ36によって光ファイバ押付けアーム32が光接続
解除方向にある高さまで持ち上げられると、係止ピン3
8がストッパ37に当接して、光ファイバ押付けアーム
32のそれ以上の上昇を制限する。
【0040】光ファイバ押付けアーム32の遊端32a
には、上方に突起した板バネ固定部32dが設けられ、
この板バネ固定部32dには、矩形状の荷重調整用板バ
ネ39の基端39aがネジで固定されている。そして、
荷重調整用板バネ39の遊端39bは、光ファイバ押付
けアーム32の上面32eと間隔を空けて、光ファイバ
押付けアーム32の基端32bに向けて延在している。
【0041】このように、荷重調整用板バネ39は片持
ち支持の構造を有しているので、荷重調整用板バネ39
の遊端39bに上方から荷重が加わると、荷重調整用板
バネ39は弾性力によって下方に撓みつつ光ファイバ押
付けアーム32の遊端32aに荷重を伝える。この際、
荷重調整用板バネ39の撓みによって、荷重の一部が吸
収されるので、光ファイバ押付けアーム32の遊端32
aに伝達される荷重は上方から加わった荷重より少なく
なる。その結果、過剰な荷重が上方から加わった場合で
も、荷重の一部を荷重調整用板バネ39の撓みで吸収す
ることによって、光ファイバ押付けアーム32には適正
な荷重が加えられる。
【0042】また、荷重調整用板バネ39の撓み量及び
板厚を変更することによって、光ファイバ押付けアーム
32にかかる荷重を調整することができる。この調整に
よって、第2光ファイバ2の本数を変更した際にも、こ
の変更に合わせて光ファイバ押付けアーム32にかかる
荷重を容易に調整することができる。さらに、荷重調整
用板バネ39の遊端39bには、断面逆U字状の当接面
39cが設けられ、上方からの力はこの当接面39cに
加えられる。ここで、当接面39cは曲面を有している
ので、上方からの力によって当接面39cが歪むことは
ない。
【0043】荷重調整用板バネ39の上方には、荷重調
整用板バネ39の当接面39cを押圧する荷重アーム4
1が配置されている。荷重アーム41はY方向に延びる
本体部41aと、基端41bからX方向に突出する突出
部41cとを備えており、全体でL字形状を有してい
る。荷重アーム41の本体部41aには、X方向に延び
る貫通孔が形成され、この貫通孔には回転軸42が挿入
されている。そして、回転軸42の両端は、軸受け35
上段の支持孔35bでそれぞれ固定支持されている。
【0044】また、荷重アーム41の突出部41cの突
出端には、下方に延在すると共に側面43aがアール形
状のアール型ブロック43がネジで固定されている。さ
らに、アール型ブロック43の側面43aに対峙する位
置には、プランジャ44aをY方向に前進及び後退させ
るリニアモータ(荷重アーム駆動部)44が設けられて
いる。そして、リニアモータ44のプランジャ44aが
前進してアール型ブロック43の側面43aを押し込む
ことによって、荷重アーム41は回転軸42を中心に回
転する。
【0045】ここで、アール型ブロック43が押し込ま
れる際に、リニアモータ44のプランジャ44aはアー
ル型ブロック43の側面43aを摺動するが、アール型
ブロック43の側面43aがアール形状を有しているの
で、プランジャ44aと側面43aとの接触面積が一定
になる。このため、プランジャ44aにかかる側圧が抑
制され、荷重アーム41は滑らかに回転する。なお、ア
ール型ブロック43とリニアモータ44とで、荷重アー
ム41の先端41dを光ファイバ押付けアーム32に向
けて移動させる荷重アーム駆動部45が構成される。
【0046】荷重アーム41の先端41dには押圧ロー
ラ46が軸着されており、荷重アーム41の回転によっ
て先端41dが下降すると、押圧ローラ46の外周面4
6aで荷重調整用板バネ39の当接面39cが押圧され
る。押圧ローラ46は、X方向に延びる回転軸を中心に
回転することができ、この回転によって押圧ローラ46
の外周面46aが当接面39cに接触した際の摩擦抵抗
が低減される。なお、荷重アーム41とリニアモータ4
4とで、光ファイバ押付けアーム32の遊端32aを光
接続方向に回転させる押付けアーム押圧機構40が構成
される。
【0047】次に、光スイッチ10の動作について説明
する。まず、第1光ファイバ1と第2光ファイバ2とを
光接続させる場合、図4に示すように、リニアモータ4
4のプランジャ44aを前進させて、アール型ブロック
43の側面43aを押圧すると、荷重アーム41は回転
軸42を中心に矢印A方向に回転する。この回転によっ
て荷重アーム41の先端41dが下降すると、押圧ロー
ラ46の外周面46aで荷重調整用板バネ39が上から
押圧され、荷重調整用板バネ39は光ファイバ押付けア
ーム32の遊端32aに荷重を加える。この荷重によっ
て、光ファイバ押付けアーム32の遊端32aは、圧縮
バネ36による光接続解除方向(矢印B方向)への付勢
力に反して光接続方向(矢印C方向)に下降し、遊端3
2aに設けられた光ファイバ押付けチップ33で第2光
ファイバ2の先端部2aを上から押圧する。その結果、
第2光ファイバ2の先端部2aは湾曲して、V溝13の
溝底に向けて付勢される。このため、第2光ファイバ2
の先端部2aがV溝13内の正確な位置に導入され、第
1光ファイバ1と第2光ファイバ2とが精度良く光接続
される。
【0048】次に、第1光ファイバ1と第2光ファイバ
2との光接続を切り替える場合、図5に示すように、プ
ランジャ44aを後退させると、荷重アーム41は回転
軸42を中心に矢印D方向に回転する。この回転によっ
て荷重アーム41の先端41dが上昇すると、押圧ロー
ラ46の外周面46aによる荷重調整用板バネ39の押
圧が解除される。このため、光ファイバ押付けアーム3
2には、圧縮バネ36による光接続解除方向(矢印B方
向)への付勢力のみが働き、光ファイバ押付けアーム3
2の遊端32aは、光接続解除方向(矢印B方向)に押
し上げられる。その結果、遊端32aに設けられた光フ
ァイバ押付けチップ33も押し上げられ、第2光ファイ
バ2のV接状態は解除される。その後、図1に示した光
ファイバ選択機構18によって、光ファイバ導入機構3
0をX方向に移動させる。そして、上述の手順で第2光
ファイバ2を光ファイバ整列台12のV溝13にV接さ
せることにより、第1光ファイバ1と第2光ファイバ2
との光接続は選択的に切り替えられる。
【0049】なお、図1に示すように、光ファイバ導入
機構30には、荷重アーム41の変位を検出するセンサ
部47が設けられている。このセンサ部47は、可動ス
テージ15に固定された光学式センサ48と、荷重アー
ム41の突出部41cに固定されて光学式センサ48に
対して出入する遮光板49とからなっている。従って、
荷重アーム41の回転により、遮光板49が光学式セン
サ48を遮光した場合、図4に示すように、光ファイバ
押付けアーム32が下降して、第2光ファイバ2が光フ
ァイバ整列台12のV溝13にV接したと判断される。
また、光学式センサ48の遮光が解放された場合、図5
に示すように、光ファイバ押付けアーム32が上昇し
て、第2光ファイバ2が光ファイバ整列台12のV溝1
3にV接していないと判断される。
【0050】(第2の実施形態)次に、第2の実施形態
である光スイッチ50について図6を用いて説明する。
なお、第1の実施形態と同一又は同等な構成部分につい
ては同一符号を付し、その説明は省略する。
【0051】図6に示すように、光スイッチ50は矩形
板状のベース11を備えており、ベース11上の前端側
11aには光ファイバ整列台12が配置されている。ま
た、ベース11上の中央11bには、X方向(V溝13
の整列方向)に延在するガイドブロック51が形成され
ている。そして、このガイドブロック51上には、ガイ
ドブロック51に沿ってX方向に摺動可能な可動ステー
ジ52が設けられている。さらに、可動ステージ52の
上面52aには、光ファイバ導入アーム部60が固定さ
れており、この光ファイバ導入アーム部60は、第2光
ファイバ2の先端部2aをY方向(V溝13の延び方
向)に延在させて保持すると共に、光ファイバ整列台1
2のV溝13に第2光ファイバ2の先端部2aを導入す
るように機能する。
【0052】また、ベース11上の後端側11cには、
モータ54を駆動源とする光ファイバ選択機構55が設
けられ、可動ステージ52は光ファイバ選択機構55に
よって、X方向に水平移動することができる。モータ5
4はベース11上に設置され、駆動軸と連結されたネジ
軸56は、軸受板57によってベース11上に水平に配
設されている。さらに、ネジ軸56には可動ステージ5
2の後端の雌ネジ部52bが螺合され、ネジ軸56と雌
ネジ部52bとでボールネジが構成される。
【0053】従って、モータ54が駆動してネジ軸56
を正逆回転させることにより、このネジ軸56に沿って
可動ステージ52がX方向に水平移動する。この際、リ
ニアガイド53はガイドブロック51上を摺動するの
で、可動ステージ52は所定の姿勢を保持しつつ移動す
る。
【0054】光ファイバ導入アーム部60は、光ファイ
バ整列台12の表面12aに対峙して配置され、先端3
1aから第2光ファイバ2の先端部2aを突出させた光
ファイバ支持ブロック31と、光ファイバ支持ブロック
31を介して光ファイバ整列面12aに対峙して配置さ
れ、遊端32aが下方(光接続方向)に移動可能な光フ
ァイバ押付けアーム32とを備えている。さらに、光フ
ァイバ押付けアーム32の遊端32aには、光ファイバ
整列台12に向けて延在した矩形状の光ファイバ押付け
チップ(第2光ファイバ押え部)33が取り替え可能に
取り付けられている。また、光ファイバ押付けアーム3
2の基端32bは、支持軸34によって回転自在に支持
されている。その結果、光ファイバ押付けアーム32の
遊端32aは、支持軸34を中心に光接続方向及び光接
続解除方向に上下動して、光ファイバ押付けチップ33
で第2光ファイバ2の先端部2aを上から押し付けるこ
とができる。
【0055】支持軸34の両端には一対の軸受け35が
設けられている。軸受け35には支持孔35aが形成さ
れ、この支持孔35aで支持軸34が固定支持されてい
る。また、光ファイバ押付けアーム32の基端32b近
傍の下面と軸受け35の下部との間には一対の圧縮バネ
36が設けられ、光ファイバ押付けアーム32を光接続
解除方向に付勢させている。
【0056】さらに、ベース11上の光ファイバ整列台
12と可動ステージ52との間には、押付けアーム押圧
機構70が設けられている。押付けアーム押圧機構70
は、光ファイバ押付けアーム32に対峙して配置され、
X方向に延在すると共に下面71aで光ファイバ押付け
アーム32を押圧する荷重シャフト71と、荷重シャフ
ト71の各端部71bにそれぞれ設けられ、荷重シャフ
ト71を光接続方向及び光接続解除方向に平行移動させ
る一対のリニア駆動部72とを備えている。
【0057】各リニア駆動部72は、ベース11上に設
置されたシャフト支持台73と、シャフト支持台73か
ら上方に延在する一対のリニアシャフト74と、これら
のリニアシャフト74の上端部に架設されてY方向に延
びるスライド板75とをそれぞれ備えている。さらに、
各スライド板75の上面75には、X方向に延びるシャ
フト支持溝75aが形成され、これらのシャフト支持溝
75aには、荷重シャフト71の各端部71bがそれぞ
れ挿入支持されている。
【0058】各スライド板75の外側の側面には、X方
向に突出するカムフォロア76がそれぞれ設けられてい
る。また、各スライド板75の外方には、これらのカム
フォロア76を摺動させる偏心カム77がそれぞれ配置
されている。これらの偏心カム77は、荷重シャフト7
1に対して平行に延びる駆動軸78に固定されている。
そして、駆動軸78の一端には駆動モータ79が設けら
れ、駆動軸78の他端には軸受板80が設けられてい
る。
【0059】このため、駆動モータ79の駆動によって
駆動軸78は回転して、この駆動軸78に固定された一
対の偏心カム77も連動して回転する。これらの偏心カ
ム77の回転によって、各カムフォロア76はカム溝7
7aに沿って摺動し、各スライド板75は連動して上下
動する。その結果、各スライド板75に各端部71bが
支持された荷重シャフト71は、光ファイバ整列台12
の表面12aに対して平行状態を維持しつつ光接続方向
及び光接続解除方向に移動する。
【0060】従って、第1光ファイバ1と第2光ファイ
バ2とを光接続させる場合、駆動モータ79を駆動して
各偏心カム77を連動して回転させることにより、荷重
シャフト71は光接続方向に下降する。この下降によっ
て荷重シャフト71の下面71aで荷重調整用板バネ3
9が上から押圧され、荷重調整用板バネ39は光ファイ
バ押付けアーム32の遊端32aに荷重を加える。この
荷重によって、光ファイバ押付けアーム32の遊端32
aは、圧縮バネ36による光接続解除方向への付勢力に
反して光接続方向に下降し、遊端32aに設けられた光
ファイバ押付けチップ33で第2光ファイバ2の先端部
2aを上から押圧する。その結果、第2光ファイバ2の
先端部2aは湾曲して、V溝13の溝底に向けて付勢さ
れる。このため、第2光ファイバ2の先端部2aがV溝
13内の正確な位置に導入され、第1光ファイバ1と第
2光ファイバ2とが精度良く光接続される。
【0061】次に、第1光ファイバ1と第2光ファイバ
2との光接続を切り替える場合、駆動モータ79を駆動
して各偏心カム77を連動して回転させることにより、
荷重シャフト71は光接続解除方向に上昇する。この上
昇によって、荷重シャフト71の下面71aによる荷重
調整用板バネ39の押圧が解除される。このため、光フ
ァイバ押付けアーム32には、圧縮バネ36による光接
続解除方向への付勢力のみが働き、光ファイバ押付けア
ーム32の遊端32aは、光接続解除方向に押し上げら
れる。その結果、遊端32aに設けられた光ファイバ押
付けチップ33も押し上げられ、第2光ファイバ2のV
接状態は解除される。その後、光ファイバ選択機構55
によって、光ファイバ導入アーム部60をX方向に移動
させる。そして、上述の手順で第2光ファイバ2を光フ
ァイバ整列台12のV溝13にV接させることにより、
第1光ファイバ1と第2光ファイバ2との光接続は選択
的に切り替えられる。
【0062】なお、カムフォロア76と偏心カム77と
駆動モータ79とで、荷重シャフト71を光ファイバ押
付けアーム32に向けて平行移動させる荷重シャフト駆
動部81が構成される。
【0063】また、図7に示すように、スライド板75
のシャフト支持溝75aは、荷重シャフト71の端部7
1bの幅よりも深く形成されている。このため、荷重シ
ャフト71の端部71bをシャフト支持溝75aに挿入
する深さを調整することにより、荷重シャフト71と光
ファイバ押付けアーム32との間隔を調整することがで
きる。その結果、荷重シャフト71が光ファイバ押付け
アーム32に加える荷重の調整、及び光ファイバ押付け
アーム32に設けられた荷重調整用板バネ39の撓み量
の調整が可能となる。
【0064】さらに、偏心カム77の幾何学的中心77
bとカム軸78とを通る線77c上におけるカム溝77
aの壁面には平坦部77dが設けられている。ここで、
荷重シャフト71が最も光接続方向に移動した状態(光
接続状態)や荷重シャフト71が最も光接続解除方向に
移動した状態(光接続解除状態)のときに、カムフォロ
ア76が平坦部77dに当接する。これらの状態になる
と駆動モータ79への電力の供給が中止されて偏心カム
77の回転が停止するが、駆動モータ79への電力の供
給を中止した直後は、それまで回転していた方向と反対
の方向に偏心カム77に力が加わる。そして、この力に
よって駆動モータ79が回転すると荷重シャフト71の
停止位置がずれてしまう。
【0065】そこで、カムフォロア76を平坦部77d
に当接させて、カムフォロア76がカム溝77a内を摺
動する際の初動トルクを高くすることによって、偏心カ
ム77に加わった力で駆動モータ79が回転しないよう
にしている。このため、荷重シャフト71は正しい位置
で停止して、この荷重シャフト71に押圧される光ファ
イバ押付けアーム32を正確に動作させることができ
る。
【0066】なお、本発明は上記実施形態に限定される
ことなく、本発明の趣旨から逸脱しない範囲内におい
て、例えば以下のように変更することも可能である。
【0067】(1)上記実施形態では、荷重アーム39
としてL字形状のアームを用いたが、L字形状以外のア
ームであってもよい。例えば、I字形状の荷重アームを
用いて、この荷重アームの基端からアール型ブロックを
突出させてもよい。
【0068】(2)上記実施形態では、光ファイバ支持
ブロック31の先端31aから光ファイバ支持ブロック
31の延び方向と平行に第2光ファイバ2の先端部2a
を延在させていたが、光ファイバ支持ブロック31の延
び方向に対して斜め下方に第2光ファイバ2の先端部2
aを延在させてもよい。
【0069】(3)上記実施形態では、光ファイバ押付
けチップ33が光ファイバ押付けアーム32に取り替え
可能に取り付けられていたが、光ファイバ押付けチップ
33を光ファイバ押付けアーム32に接着剤等で固定し
てもよい。
【0070】(4)上記実施形態では、光ファイバ支持
ブロック31は可動ステージ15に固定されており、光
ファイバ支持ブロック31の先端31aが光接続方向に
移動することはないが、例えば、光ファイバ支持ブロッ
ク31の基端31bに板バネを設けて、この板バネを可
動ステージ15に固定する構成とすることにより、光フ
ァイバ支持ブロック31の先端31aを光接続方向に移
動可能にしてもよい。
【0071】
【発明の効果】本発明による光スイッチは、以上のよう
に構成されているため次のような効果を得ることができ
る。
【0072】即ち、本発明に係る光スイッチにおいて、
光ファイバ支持ブロックに対峙して配置されて遊端が光
ファイバ整列溝に向かう光接続方向に移動する光ファイ
バ押付けアームと、光ファイバ押付けアームの遊端に設
けられると共に光ファイバ整列溝に向けて突出した第2
光ファイバ押え部と、光ファイバ押付けアームの基端を
回転可能に支持する押付けアーム回転支持部と、光ファ
イバ押付けアームの遊端を光接続解除方向に付勢させる
弾性部材と、弾性部材の付勢力に対抗して光ファイバ押
付けアームの遊端を光接続方向に押圧する押付けアーム
押圧機構とを備え、光ファイバ支持ブロックを基台に固
定させ、第2光ファイバの先端部を、第2光ファイバ押
え部と光ファイバ整列面との間に延在させたことによ
り、第1光ファイバと第2光ファイバとの光接続特性を
安定させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光スイッチの第1の実施形態を示
す斜視図である。
【図2】図1の光スイッチの要部を示す平面図である。
【図3】図1の光スイッチの要部を示す分解斜視図であ
る。
【図4】光スイッチの光接続状態を示す図2のIV−IV線
における断面図である。
【図5】光スイッチの光接続解除状態を示す図2のIV−
IV線における断面図である。
【図6】本発明に係る光スイッチの第2の実施形態を示
す斜視図である。
【図7】図6の光スイッチの要部を示す正面図である。
【符号の説明】
1…第1光ファイバ、2…第2光ファイバ、2a…先端
部、10,50…光スイッチ、12…光ファイバ整列
台、12a…光ファイバ整列面、13…V溝(光ファイ
バ整列溝)、15…可動ステージ(基台)、31…光フ
ァイバ支持ブロック、32…光ファイバ押付けアーム、
32a…遊端、33…光ファイバ押付けチップ(第2光
ファイバ押え部)、33a…先端面、35…軸受け(押
付けアーム回転支持部)、36…圧縮バネ(弾性部
材)、39…荷重調整用板バネ、40,70…押付けア
ーム押圧機構、41…荷重アーム、41d…先端、43
…アール型ブロック、43a…側面、44…リニアモー
タ、44a…プランジャ、45…荷重アーム駆動部、4
6…押圧ローラ、46a…外周面、71…荷重シャフ
ト、74…リニアシャフト、76…カムフォロア、77
…偏心カム、79…駆動モータ、81…荷重シャフト駆
動部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 海老原 孝 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 中尾 直樹 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 黒岩 真人 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日 本電信電話株式会社内 (56)参考文献 特開 平7−199093(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 26/08

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ファイバ整列面に並設された光ファイ
    バ整列溝の一側に第1光ファイバを配置した光ファイバ
    整列台と、前記光ファイバ整列面に対峙して配置されて
    第2光ファイバの先端部を突出させた光ファイバ支持ブ
    ロックとを備え、前記第2光ファイバの前記先端部を前
    記光ファイバ整列台の他側から前記光ファイバ整列溝に
    導入させて、前記第1光ファイバと前記第2光ファイバ
    とを選択的に光接続させる光スイッチにおいて、 前記光ファイバ支持ブロックに対峙して配置されて遊端
    が前記光ファイバ整列溝に向かう光接続方向に移動する
    光ファイバ押付けアームと、 前記光ファイバ押付けアームの前記遊端に設けられると
    共に前記光ファイバ整列溝に向けて突出した第2光ファ
    イバ押え部と、 前記光ファイバ押付けアームの基端を回転可能に支持す
    る押付けアーム回転支持部と、 前記光ファイバ押付けアームの遊端を光接続解除方向に
    付勢させる弾性部材と、 前記弾性部材の付勢力に対抗して前記光ファイバ押付け
    アームの遊端を光接続方向に押圧する押付けアーム押圧
    機構とを備え、 前記光ファイバ支持ブロックを基台に固定させ、前記第
    2光ファイバの前記先端部を、前記第2光ファイバ押え
    部と前記光ファイバ整列面との間に延在させたことを特
    徴とした光スイッチ。
  2. 【請求項2】 前記光ファイバ押付けアームは、前記押
    付けアーム押圧機構によって押圧される側の前記光ファ
    イバ押付けアームの面に対して離間して平行に配置され
    た荷重調整用板バネを備え、前記荷重調整用板バネの一
    端は光ファイバ押付けアームの一端で支持されて、過剰
    な荷重を撓みによって吸収しつつ前記押圧機構による荷
    重を間接的に前記光ファイバ押付けアームに伝達してい
    ることを特徴とした請求項1記載の光スイッチ。
  3. 【請求項3】 前記押付けアーム回転支持機構は、前記
    光ファイバ押付けアームの遊端が前記光ファイバ整列溝
    の整列方向に傾斜するように前記光ファイバ押付けアー
    ムを遊びを持たせて支持していることを特徴とした請求
    項1又は請求項2に記載の光スイッチ。
  4. 【請求項4】 前記押付けアーム押圧機構は、前記光フ
    ァイバ押付けアームに対峙して配置されて、先端で前記
    光ファイバ押付けアームを押圧する荷重アームと、前記
    荷重アームの先端を前記光ファイバ押付けアームに向け
    て移動させる荷重アーム駆動部とを備えることを特徴と
    した請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の光ス
    イッチ。
  5. 【請求項5】 前記荷重アームの先端には、外周面で前
    記光ファイバ押付けアームを押圧する押圧ローラが設け
    られていることを特徴とした請求項4記載の光スイッ
    チ。
  6. 【請求項6】 前記荷重アーム駆動部は、前記荷重アー
    ムの基端側に設けられてアール形状の側面を有するアー
    ル型ブロックと、前記アール型ブロックの側面をプラン
    ジャで押圧して前記荷重アームの先端を前記光ファイバ
    押付けアームに向けて移動させるリニアモータとを備え
    ることを特徴とした請求項4又は請求項5に記載の光ス
    イッチ。
  7. 【請求項7】 前記押付けアーム押圧機構は、前記光フ
    ァイバ押付けアームに対峙して配置されて前記光ファイ
    バ押付けアームを押圧する荷重シャフトと、前記荷重シ
    ャフトを前記光ファイバ押付けアームに向けて平行移動
    させる荷重シャフト駆動部とを備えることを特徴とした
    請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の光スイッ
    チ。
  8. 【請求項8】 前記荷重シャフトの各端部には、前記荷
    重シャフトを光接続方向及び光接続解除方向に平行移動
    させるリニアシャフトがそれぞれ設けられていることを
    特徴とした請求項7記載の光スイッチ。
  9. 【請求項9】 前記荷重シャフト駆動部は、前記荷重シ
    ャフトの両端にそれぞれ設けられたカムフォロアと、前
    記荷重シャフトの両端近傍にそれぞれ設けられて前記カ
    ムフォロアを摺動させる偏心カムと、前記偏心カムを連
    動して回転させる駆動モータとを備えることを特徴とし
    た請求項7又は請求項8に記載の光スイッチ。
  10. 【請求項10】 前記偏心カムには、前記カムフォロア
    を摺動させるカム溝が形成され、前記偏心カムの幾何学
    的中心とカム軸とを通る線上における前記カム溝の壁面
    に平坦部が設けられていることを特徴とした請求項9記
    載の光スイッチ。
  11. 【請求項11】 前記荷重シャフトの両端は、光接続方
    向に対する高さ調整可能に前記カムフォロアに取り付け
    られていることを特徴とした請求項8又は請求項10に
    記載の光スイッチ。
  12. 【請求項12】 前記第2光ファイバ押え部は、前記光
    ファイバ押付けアームの遊端に取り替え可能に取り付け
    られていることを特徴とした請求項1から請求項11の
    いずれか一項に記載の光スイッチ。
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