JP2898657B2 - 光コネクタの切替装置 - Google Patents

光コネクタの切替装置

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JP2898657B2
JP2898657B2 JP1199450A JP19945089A JP2898657B2 JP 2898657 B2 JP2898657 B2 JP 2898657B2 JP 1199450 A JP1199450 A JP 1199450A JP 19945089 A JP19945089 A JP 19945089A JP 2898657 B2 JP2898657 B2 JP 2898657B2
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徹 白沢
靜 山口
孝 繁松
英世 川添
英夫 小林
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Furukawa Electric Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、光コネクタの切替装置に関する。
(従来の技術) 複数の光ファイバを用いた光通信システムの中継系等
においては、各中継点に光コネクタの切替装置が配置さ
れ、この切替装置によって、複数の光ファイバを位置決
め固定し、互いに端面同士を接合しつつ、光コネクタを
光軸に直交する方向へ平行移動して光線路の切替が行わ
れており、例えば、特開昭63−85522号公報には、光フ
ァイバを位置決め固定した2つのプラグ(光コネクタ)
を、互いに端面同士を当接して接合し、電磁石により、
一方のプラグを他方のプラグの接合端面に沿って押動
し、光線路を瞬時(4〜10m sec.)に切替える切替装置
が開示されている。
(発明が解決しようとする課題) そころが、従来の切替装置においては、光線路を瞬時
に切替えるため、装置の構造が複雑化し、部品点数が増
加して高価なうえ、必ずしも十分な信頼性がなかった。
しかも、通常、光コネクタは、製造コストや加工の容
易さを考慮して合成樹脂によって製造されている。この
ため、光コネクタを平行移動させる駆動機構の駆動力が
強過ぎると、光コネクタを破損してしまうという問題が
あった。
本発明は以上の点に鑑みてなされたもので、構造が簡
単で、部品点数が少なく、十分な信頼性を有しており、
光コネクタが長期使用に耐える安価な光コネクタの切替
装置を提供することを目的とする。
(課題を解決するための手段) 本発明においては上記目的を達成するため、複数の光
ファイバを平行に配列して位置決め固定した固定コネク
タと可動コネクタとを端面接合し、可動コネクタを固定
コネクタの接合端面に沿って、前記複数の光ファイバの
所定ピッチ分だけ、駆動機構により端面接合状態で平行
移動させ、光線路を切替える光コネクタの切替装置にお
いて、前記駆動機構は、アクチュエータと、該アクチュ
エータによって駆動され、前記可動コネクタを前記固定
コネクタに対して前記複数の光ファイバの配列方向へ平
行移動させる駆動部材と、該駆動部材の両端に配設さ
れ、前記アクチュエータによる前記可動コネクタの駆動
力を緩衝すると共に、移動後の前記可動コネクタを所定
位置に弾性的に押圧・保持する弾性押圧手段とを備えた
構成としたものである。
(作用) アクチュエータによって駆動される駆動部材は、可動
コネクタを固定コネクタの接合端面に沿って、光ファイ
バの所定ピッチ分だけ移動させる。このとき、駆動部材
に配設された弾性押圧手段が、可動コネクタを押圧して
移動させるが、この弾性押圧手段が、アクチュエータに
よる可動コネクタの駆動力を緩衝する。また、可動コネ
クタの移動後は、弾性押圧手段が、可動コネクタを所定
位置に弾性的に押圧・保持する。
(実施例) 以下、本発明の一実施例を第1図乃至第6図に基づい
て詳細に説明する。
光コネクタの切替装置は、台座10、台座10に載置固定
される固定コネクタ20、この固定コネクタ20と接合端面
同士を突き合わせて、台座10の幅方向に移動自在に載置
される可動コネクタ30及び台座10の下面に設置される駆
動機構40とを備えている。
台座10は、第1図に示すように、コネクタ20,30を載
置する載置部11が中央に形成され、その両側に、両コネ
クタ20,30の長手方向の動きを規制する規制壁12,13が形
成された長手状の台で、載置部11は、可動コネクタ30を
載置する両側に凹状の切欠部11a,11b(一方は図示せ
ず)が形成され、可動コネクタ30が幅方向に移動できる
ように、幅方向両側が開放されている。また、一方の規
制壁12には、載置部11側の中央に、載置部11と下面が面
一で、この壁12の後端側へ陥入する凹部12aが形成され
ている。更に、両規制壁12,13の上面略中央には、コネ
クタ20,30の後述するテープファイバ21,31を収容する収
容溝12b,13bが、夫々長手方向に形成されている。
固定コネクタ20は、第3図及び第5図に示すように、
その内部の幅方向中央に、複数本の光ファイバ21aを、
長手方向に所定ピッチで配列したテープファイバ21が固
定され、テープファイバ21を挟む両側に、断面円形のピ
ン孔20a,20aが平行に穿設されている。また、コネクタ2
0は、その接合端面20bに、前記光ファイバ21aの各端面
が露出している。そして、このコネクタ20は、第1図に
示すように、規制壁12に形成した凹部12aに後端側の下
部を嵌着し、接合端面20bを規制壁13側に向けて、台座1
0上に位置決め固定されている。
可動コネクタ30は、載置部11の、固定コネクタ20と規
制壁13との間に載置され(第1図参照)、第4図及び第
5図に示すように、固定コネクタ20と同様に、複数本の
光ファイバ31aを所定ピッチで配列したテープファイバ3
1が幅方向中央に固定されており、前記ピン孔20a,20aに
対応する位置には、幅方向に長いピン孔30a,30aが穿設
され、接合端面30bには、前記光ファイバ31aの各端面が
露出している。そして、このコネクタ30は、第2図に示
すように、規制壁13の両側に穿設したバネ孔13c,13c
(一方は図示せず)の各々に挿着した付勢スプリング14
により鋼球15を介して固定コネクタ20側へ付勢され、両
コネクタ20,30は、第5図に示すように、両コネクタ20,
30の各コネクタ30の各ピン孔20a,30aに位置合わせ用の
ガイドピン32,32を挿通し、各端面20b,30b同士を突き合
わせて端面接合される。したがって、可動コネクタ30
は、ガイドピン32とピン孔30との隙間分(この隙間は、
各光ファイバ21a,31aの2ピッチ分に相当する)だけ、
載置部11上を幅方向に移動可能で、光線路を切替えてい
ない通常の接続状態にあるときは、第1図及び第5図に
示した位置にある。
駆動機構40は、第1図及び第3図に示すように、台坐
10の載置部11下面に設置され、アクチュエータ41、駆動
部材42及び弾性押圧手段43とを有している。
アクチュエータ41は、後述する駆動部材42の駆動軸42
aを本体41aから出没させて台座10の幅方向に摺動させ、
可動コネクタ30を載置部11上で幅方向に瞬間的に平行移
動させるもので、図示しない配線によって所定の電源に
接続されている。アクチュエータ41としては、通電する
と、駆動軸42aを所定ストロークだけ繰り出し、この状
態で作動を停止して駆動軸42aの位置を保持し、再度通
電すると逆の作動により駆動部材42を所定ストロークだ
け戻す、例えば、双安定ソレノイドが使用される。
駆動部材42は、アクチュエータ41によって駆動され、
可動コネクタ30の側面を押動して、可動コネクタ30を固
定コネクタ20の接合端面20bに沿って、光フアイバ21aの
2ピッチ分だけ端面接合状態で平行移動させるもので、
第3図及び第4図に示すように、アクチュエータ41の本
体41a内に摺動自在に挿通される駆動軸42aと、駆動軸42
aの両端部に上方へ折曲形成された保持部42b,42bとを有
しており、この保持部42b,42bに弾性押圧手段43,43が配
設されている。
弾性押圧手段43は、駆動部材42を介して可動コネクタ
30を押動するアクチュエータ41の駆動力を緩衝すると共
に、移動後の可動コネクタ30を所定位置に弾性的に押圧
・保持しておくもので、保持部42bに穿設した貫通孔42c
に摺動自在に挿通され、一端に保持部42bに係止する頭
部43aを形成した押動棒43b、押動棒43bの他端に取付け
られ、可動コネクタ30の側面を押圧するボス43c及び押
動棒43bに遊嵌して、保持部42bとボス43cとの間に縮設
される緩衝スプリング43dとを備えている。緩衝スプリ
ング43dは、押動棒43bが後退し、その頭部43aと保持部4
2bとの間に、第4図及び第5図に示すように、隙間α
が、緩衝スプリング43dの撓み代として、形成されたと
きに、可動コネクタ30を所定の押圧力、例えば300g重前
後で付勢することができるバネ定数を有するものを用い
る。
以上のように構成される本発明の光コネクタの切替装
置は、光線路を切替えるときに、以下のように使用され
る。
先ず、アクチュエータ41に通電し、駆動部材42を、第
4図の矢印A方向へ、本体41aから瞬間的に所定ストロ
ークだけ高速で繰出す。この繰出しストロークは、可動
コネクタ30の移動量(各光ファイバ21a,31aの2ピッチ
分)、第4図あるいは第5図に示した可動コネクタ30の
側面とボス43cとの間隔t及び緩衝スプリング43dの撓み
代となる隙間αに基づいて、予め定めておく。
このとき、駆動部材42は、瞬間的に高速で繰出される
ため、ボス43cが可動コネクタ30の側面に当接するのに
先行して、保持部42bがボス43cに接近し、押動棒43bが
頭部43a側へ後退し、緩衝スプリング43dが撓む。したが
って、ボス43cが可動コネクタ30の側面に当接するとき
は、アクチュエータ41の駆動力が緩衝スプリング43dの
撓みによって緩衝され、この緩衝された駆動力によっ
て、保持部42bがボス43cを介して可動コネクタ30を高速
で、第4図において右方(矢印A方向)へ瞬間的に押動
する。このため、可動コネクタ30の側面や両コネクタ2
0,30を所定位置に保持しているガイドピン32,32には過
大な力が作用することはない。
そして、可動コネクタ30の移動によって、ガイドピン
32,32が可動コネクタ30のピン孔30a,30a内を第5におい
て左方へ移動し、可動コネクタ30が、第6図に示すよう
に、各光ファイバ21a,31aの2ピッチ分に相当する移動
量だけ移動し終わる。すると、可動コネクタ30の側面に
押動棒43bを介して緩衝スプリング43dから作用する300g
重前後の所定の押圧力によって、可動コネクタ30は、ピ
ン孔30a,30aの左端部がガイドピン32,32に当接し、所定
位置に位置決めされる。
そして、切替えた光線路を元の光線路に戻すときは、
再度アクチュエータ41に通電すると、上記と逆の操作に
よって、駆動部材42が第4図の矢印Aと逆方向へ移動
し、可動コネクタ30が第1図に示す位置に戻って、光線
路が元の状態に復帰する。
尚、上記実施例においては、アクチュエータとして双
安定ソレノイドを使用したが、これに限定されるもので
ないことはいうまでもなく、例えば、第7図に示すよう
に、駆動部材42の下面に歯車42cを設けると共に、台座
に歯車42cと噛合する歯車44aを有するモータ44を配設
し、モータ44を駆動して駆動部材42を移動させ、台座10
に設けたストッパ14と駆動部材42に設けた突起42dとに
より駆動部材42の移動位置を規制するようにしてもよ
い。
また、両コネクタ20,30は、ガイドピン32,32で位置決
めを行ったが、台座10上に、例えば、突部等の規制部を
設け、これにより可動コネクタ30の移動位置を規制する
ようにしてもよい。
更に、上記実施例では、可動コネクタ30を平行移動さ
せたが、駆動機構40と規制壁12の凹部12aの配置を変更
し、固定コネクタ20を平行移動させてもよい。
(発明の効果) 以上詳述したように、本発明に依れば、複数の光ファ
イバを平行に配列して位置決め固定した固定コネクタと
可動コネクタとを端面接合し、可動コネクタを固定コネ
クタの接合端面に沿って、前記複数の光ファイバの所定
ピッチ分だけ、駆動機構により端面接合状態で平行移動
させ、光線路を切替える光コネクタの切替装置におい
て、前記駆動機構は、アクチュエータと、該アクチュエ
ータによって駆動され、可動コネクタを固定コネクタに
対して前記複数の光ファイバの配列方向へ平行移動させ
る駆動部材と、該駆動部材の両端に配設され、アクチュ
エータによる可動コネクタの駆動力を緩衝すると共に、
移動後の可動コネクタを所定位置に弾性的に押圧・保持
する弾性押圧手段とを備えた構成としたので、構造が簡
単で、部品点数が少なく、十分な信頼性を有して安価に
提供することができるうえ、押圧手段によってアクチュ
エータによる可動コネクタの駆動力が緩衝されるので、
光コネクタが長期使用に耐える等の効果を奏する光コネ
クタの切替装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第6図は本発明の一実施例を説明するもの
で、第1図は光コネクタの切替装置の斜視図、第2図は
第1図の側面図、第3図は第1図の切替装置における光
コネクタと駆動機構との配置を示す下方から見上げた斜
視図、第4図は同じく可動コネクタと駆動機構との配置
を示す正面図、第5図は光線路を切替える前の固定及び
可動コネクタと駆動機構との配置を示す平面図、第6図
は第5図の切替え後の状態を示す平面図、第7図は光コ
ネクタの切替装置の他の実施例を示す可動コネクタと駆
動機構との配置を示す正面図である。 10……台座、20……固定コネクタ、20b……接合端面、2
1……テープファイバ、21a……光ファイバ、30……可動
コネクタ、30b……接合端面、31……テープファイバ、3
1a……光ファイバ、40……駆動機構、41……アクチュエ
ータ、42……駆動部材、43……弾性押圧手段。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山口 靜 東京都千代田区丸の内2丁目6番1号 古河電気工業株式会社内 (72)発明者 繁松 孝 東京都千代田区丸の内2丁目6番1号 古河電気工業株式会社内 (72)発明者 川添 英世 東京都千代田区丸の内2丁目6番1号 古河電気工業株式会社内 (72)発明者 小林 英夫 東京都千代田区内幸町1丁目1番6号 日本電信電話株式会社内 (72)発明者 長沢 真二 東京都千代田区内幸町1丁目1番6号 日本電信電話株式会社内 (56)参考文献 特開 平1−319013(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G02B 26/08 G02B 6/36 - 6/40

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の光ファイバを平行に配列して位置決
    め固定した固定コネクタと可動コネクタとを端面接合
    し、前記可動コネクタを前記固定コネクタの接合端面に
    沿って、前記複数の光ファイバの所定ピッチ分だけ、駆
    動機構により端面接合状態で平行移動させ、光線路を切
    替える光コネクタの切替装置において、前記駆動機構
    は、アクチュエータと、該アクチュエータによって駆動
    され、前記可動コネクタを前記固定コネクタに対して前
    記複数の光ファイバの配列方向へ平行移動させる駆動部
    材と、該駆動部材の両端に配設され、前記アクチュエー
    タによる前記可動コネクタの駆動力を緩衝すると共に、
    移動後の前記可動コネクタを所定位置に弾性的に押圧・
    保持する弾性押圧手段とを備えたことを特徴とする光コ
    ネクタの切替装置。
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