JP3092963U - 廃棄物焼却炉 - Google Patents

廃棄物焼却炉

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JP3092963U JP2002005992U JP2002005992U JP3092963U JP 3092963 U JP3092963 U JP 3092963U JP 2002005992 U JP2002005992 U JP 2002005992U JP 2002005992 U JP2002005992 U JP 2002005992U JP 3092963 U JP3092963 U JP 3092963U
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 良好な燃焼状態を確保して黒煙やダイオキシ
ン類の有害物質の発生を抑制することができる廃棄物焼
却炉を提供すること。 【解決手段】 外部に開口するバケット収容室9aおよ
びこのバケット収容室9aに連通する燃焼室10を有す
る本体2と、この本体2の内外に配設され廃棄物投入口
10aおよび外側開口部9bをそれぞれ開閉する投入蓋
11,投入扉12と、これら投入蓋11と投入扉12間
に配設されかつバケット収容室9a内に回動自在に収容
され外部から投入される廃棄物Aを収容して燃焼室10
内に投入するためのバケット5とを備えた廃棄物焼却
炉。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、紙あるいはプラスチック等からなる廃棄物を焼却する場合に使用し て好適な廃棄物焼却炉に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、廃棄物を処理することを専門業とする事業所のみならず小規模事業所や 一般家庭においても、紙,プラスチック等からなる廃棄物を焼却するために小型 の廃棄物焼却炉(廃棄物処理能力が一時間当たり200kg未満である廃棄物焼 却炉)が使用されている。 従来、この種の廃棄物焼却炉は、室内外に開口する燃焼室を有する炉体と、こ の炉体における燃焼室の開口部を開閉する投入蓋とを備えたものが採用されてい る。 このように構成された廃棄物焼却炉を用い、廃棄物を焼却するには、先ず投入 蓋を開状態として燃焼室の開口部を開放し、次に燃焼室内に開口部から廃棄物を 投入することにより行われる。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、前記した廃棄物焼却炉において、燃焼室内に廃棄物を投入する作業 中は、投入蓋が開状態とされる。すなわち、廃棄物の燃焼室への投入作業は、外 気と遮断されない状態で行われる。 このため、外気が燃焼室内に流入して燃焼室内の温度を下げたり、また過剰な 外気流入に伴う酸素の供給によって燃焼バランスが崩れたりして良好な燃焼状態 を確保することができず、黒煙やダイオキシン類の有害物質が発生し易くなると いう課題があった。
【0004】 なお、「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」の改正(平成13年3月26日 公布)に伴い、廃棄物の焼却炉の構造基準に新しく「外気と遮断された状態で廃 棄物を燃焼室内に投入することができるものであること」という条項が追加され た。このため、廃棄物焼却炉によって廃棄物焼却の適正を図るには、外気と遮断 された状態で廃棄物を燃焼室内に投入することができる廃棄物焼却炉の出現が要 請される。
【0005】 本考案は、このような事情に鑑みてなされたもので、外気と遮断された状態で 燃焼室内に廃棄物を投入して良好な燃焼状態を確保することができ、もって黒煙 やダイオキシン類の有害物質の発生を抑制することができる廃棄物焼却炉を提供 することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記した目的を達成するためになされた本考案に係る廃棄物焼却炉は、外部に 開口するバケット収容室及びこのバケット収容室に連通する燃焼室を有する本体 と、この本体の内外に配設され、前記バケット収容室の外側開口部及び前記燃焼 室の連通口をそれぞれ開閉する蓋体と、これら内外両蓋体間に配設され、かつ前 記バケット収容室内に回動自在に収容され、外部から投入される廃棄物を収容し て前記燃焼室内に投入するためのバケットとを備えたことを特徴とする。
【0007】 このように構成されているため、外部の廃棄物を燃焼室内に投入するには、先 ず内外両蓋体のうち外側蓋体を開状態としてバケット収容室の外側開口部を開放 し、次いでバケット内に廃棄物を投入し、しかる後に外側蓋体を閉状態としてバ ケット収容室の外側開口部を閉塞し、内側蓋体を開状態として燃焼室の連通口を 開放してから、バケットを回動させて燃焼室に対する廃棄物投入位置に配置する ことにより行われる。 このため、廃棄物の投入をバケットを介して行うことにより、廃棄物を外部か ら燃焼室に極めてスムーズに投入することが可能となる。 したがって、外気と遮断された状態で廃棄物を燃焼室内に投入することができ るため、燃焼室内の温度変動を抑制して良好な燃焼状態を確保することができ、 黒煙やダイオキシン類の有害物質の発生を抑制することができる。
【0008】 また、本考案の別の考案に係る廃棄物焼却炉は、室内外に開口する燃焼室を有 する炉体と、この炉体に往復可能に配設され、前記燃焼室の開口部を開閉する投 入蓋と、この投入蓋の前方に配設され、かつ前記燃焼室の開口部周縁に取り付け られ、外部に開口するバケット収容室を有するバケット収容容器と、このバケッ ト収容容器に回動自在に取り付けられ、前記バケット収容室の外側開口部を開閉 する投入扉と、この投入扉と前記投入蓋との間に配設され、かつ前記バケット収 容室内に回動自在に収容され、外部から投入される廃棄物を収容して前記燃焼室 内に投入するためのバケットとを備え、このバケットを廃棄物受け取り位置と廃 棄物投入位置との間で回動させる操作ハンドルを前記バケット収容容器外に配設 したことを特徴とする。
【0009】 このように構成されているため、外部の廃棄物を燃焼室内に投入するには、先 ず投入扉を開方向に回動させてバケット収容室の外側開口部を開放し、次いでバ ケット内に廃棄物を投入し、しかる後に投入扉を閉方向に回動させてバケット収 容室の外側開口部を閉塞し、投入蓋を開方向に往動させて燃焼室の開口部を開放 してから、操作ハンドルを操作してバケットを廃棄物受け取り位置から回動させ て廃棄物投入位置に配置することにより行われる。 このため、廃棄物の投入をバケットを介して行うことにより、廃棄物を外部か ら燃焼室に極めてスムーズに投入することが可能となる。 したがって、外気と遮断された状態で廃棄物を燃焼室内に投入することができ るため、燃焼室内の温度変動を抑制して良好な燃焼状態を確保することができ、 黒煙やダイオキシン類の有害物質の発生を抑制することができる。
【0010】 ここで、前記バケットの回動軸における一方端部に前記操作ハンドルを連結す るとともに、他方端部にウエイト保持棒を連結し、このウエイト保持棒にバラン スウエイトを取り付けることが好ましい。 このように構成されているため、廃棄物受け取り位置と廃棄物投入位置との間 でバケットを回動させる場合、操作ハンドルとウエイト保持棒との均衡がバラン スウエイトによって確保され、ハンドル操作時の良好な操作性が得られる。
【0011】 また、前記操作ハンドルの操作部が、ハンドル操作開始状態において前記回動 軸の直下方に配置されていることが好ましい。 このように構成されているため、操作ハンドルに水平方向の操作力を付与する と、最小の操作力でハンドル操作が開始され、ハンドル操作開始時の良好なハン ドル操作が得られる。
【0012】 さらに、前記バケットの廃棄物受け取り口を、前記バケットによる廃棄物受け 取り状態において外部に向かって斜め上方に開口させることが好ましい。 このように構成されているため、廃棄物受け取り位置におけるバケットの廃棄 物受け取り口が作業者から視認され、バケットに対する廃棄物の投入が円滑に行 われる。
【0013】 さらにまた、前記燃焼室の開口部内に、バケット収容室側から燃焼室側に向か って下る勾配をもつ傾斜面を形成することが好ましい。 このように構成されているため、バケットの廃棄物受け取り口から燃焼室の廃 棄物投入口内に投入された廃棄物が燃焼室内に円滑に誘導される。
【0014】 そして、前記バケットにおける廃棄物投入口の内部に、前記バケットによる廃 棄物投入状態において前記燃焼室の傾斜面に連続する傾斜面を形成することが好 ましい。 このように構成されているため、燃焼室の傾斜面に対するバケットの傾斜面か らの廃棄物の移動が円滑に行われる。
【0015】 また、前記バケットにおける傾斜面の傾斜角度αを、30度≦α≦65度を満 足する角度に設定することが好ましい。 この理由は、傾斜角度αが65度より大きいと、広いバケット回動領域が必要 となりバケット収容容器が大型化する。一方、傾斜角度αが30度より小さいと 、廃棄物投入時に廃棄物がバケットから燃焼室に円滑に誘導されないからである 。この観点からいうと、傾斜角度αを、40度≦α≦60度を満足する角度に設 定することがより好ましく、45度≦α≦55度を満足する角度に設定すること がさらに好まし。
【0016】 さらに、前記投入蓋を耐火断熱材によって形成することが好ましい。 このように構成されているため、投入蓋の閉状態において燃焼室内からの燃焼 室外への輻射熱が投入蓋によって遮断されることによりバケットの過加熱が抑制 され、投入前の廃棄物の燃焼や変質を回避できる。
【0017】 さらに、前記バケットを耐火断熱材によって形成することが好ましい。 このように構成されているため、投入蓋の開状態において燃焼室から放出され る輻射熱によるバケットの過加熱が抑制され、投入前の廃棄物の燃焼や変質を回 避できる。
【0018】 さらにまた、前記燃焼室における廃棄物処理能力を一時間当たり200kg未 満の処理能力とすることが好ましい。 このように構成されているため、一時間当たり200kg未満の廃棄物処理能 力をもつ燃焼室内に対して外気と遮断された状態で廃棄物を投入することができ る。 したがって、小型焼却炉における燃焼室内の温度変動を抑制して良好な燃焼状 態を確保することができ、黒煙やダイオキシン類の有害物質の発生を抑制するこ とができる。
【0019】
【考案の実施の形態】
以下、本考案が適用された廃棄物焼却炉につき、図に示す実施の形態に基づい て説明する。図1(a)及び(b)は、本考案の実施形態に係る廃棄物焼却炉の 使用例を示す正面図と側面図である。図2(a)及び(b)は、本考案の実施形 態に係る廃棄物焼却炉を示す正面図と側面図である。図3は、本考案の実施形態 に係る廃棄物焼却炉の投入蓋を示す断面図である。 図1(a)及び(b)において、符号1で示す廃棄物焼却炉は、廃棄物処理能 力が一時間当たり200kg未満である小型焼却炉からなり、集塵装置2の近傍 に配設されている。この廃棄物焼却炉1は、本体3及び蓋体4とバケット5と操 作ハンドル6とを備えている。そして、一次燃焼バーナー(図示せず)によって 一次燃焼室(後述する燃焼室)内で廃棄物Aを燃焼するように構成されている。 また、前記廃棄物焼却炉1は、二次燃焼バーナー7を備え、一次燃焼室内で燃焼 した廃棄物Aを二次燃焼室(図示せず)内で再度燃焼するように構成されている 。なお、図中符号1a及び1bは点検扉と灰出扉を示す。
【0020】 前記本体3は、図2(a)及び(b)に実線で示すように、炉体8及びバケッ ト収容容器9を有している。 前記炉体8は、全体が四角形状の箱体によって形成されている。この炉体8内 には、廃棄物Aを燃焼するための燃焼室(一次燃焼室)10が設けられている。 また、前記炉体8には、前記燃焼室10の内外に開口する矩形状の廃棄物投入口 10a(連通口)が設けられている。この廃棄物投入口10aの内部には、バケ ット収容室側から燃焼室側に向かって下る勾配をもつ傾斜面10Aが形成されて いる。これにより、バケット5の廃棄物受け取り口から廃棄物投入口10a内に 投入された廃棄物Aが燃焼室10内に円滑に誘導される。
【0021】 前記バケット収容容器9は、全体が略蒲鉾状の箱体によって形成されている。 このバケット収容容器9には、前記バケット5及び投入蓋(後述)を収容可能な 内部空間(バケット収容室)9aが設けられている。また、前記バケット収容容 器9には、外部に開口する外側開口部9b及び前記燃焼室10内に開口する内側 開口部9cが設けられている。これら両開口部9b,9cは前記バケット収容室 9aに連通されている。
【0022】 前記蓋体4は、図2(a)及び(b)に破線と実線で示すように、投入蓋11 及び投入扉12を有している。 前記投入蓋11は、図3に示すように、枠体11a及び表板11bと内装部材 11cとからなり、前記炉体8にレール13を介して左右方向に往復自在に配設 されている。そして、投入蓋ハンドル14によって往復動作が付与され、前記燃 焼室10の廃棄物投入口10aを開閉するように構成されている。前記枠体11 a及び前記表板11bは、鋼材料によって形成されている。前記内装部材11c は、耐火キャスタブル11c1及び断熱ボード11c2によって形成されている。 これにより、投入蓋11の閉状態において燃焼室10内から燃焼室10外(バケ ット収容室9a)への輻射熱を遮断するように構成されている。
【0023】 前記投入扉12は、前記バケット収容容器9に回動自在に取り付けられ、前記 外側開口部9bを開閉するように構成されている。この投入扉12の前面部には 、ロック用の係止具15が回動自在に取り付けられている。 なお、前記炉体8には、前記係止具15を係止する係止金具16が取り付けら れている。
【0024】 前記バケット5は、前記投入蓋11と前記投入扉12との間に配設され、かつ 前記バケット収容室9aに回動自在に収容されている。そして、図2(b)に破 線で示すバケット5の廃棄物受け取り位置aから同図(b)に一点鎖線で示すバ ケット5の廃棄物投入位置bとの間(バケット回動角140°)で回動し、外部 から外側開口部9bを介して投入される廃棄物Aを収容して燃焼室10内に廃棄 物投入口10aを介して投入するように構成されている。 なお、廃棄物受け取り位置aとは、バケット5が外部からの廃棄物Aを受け取 る位置をいう。また、廃棄物投入位置bとは、バケット5が燃焼室10内に廃棄 物Aを投入する位置をいう。
【0025】 また、前記バケット5は、少なくとも炉体側の外壁が耐火断熱材料によって形 成されていることが好ましい。これにより、バケット5の耐久性が高められ、投 入蓋11の開状態において燃焼室10内から放出される輻射熱によるバケット5 の過加熱が回避される。このため、バケット内に収容された廃棄物の燃焼や変質 が回避される。このバケット5には、廃棄物受け取り状態(投入扉12の開状態 )において外部に向かって斜め上方に開口する廃棄物受け取り口5aが設けられ ている。これにより、廃棄物受け取り位置aにおけるバケット5の廃棄物受け取 り口5aが作業者から視認され、バケット5に対する廃棄物Aの投入が円滑に行 われる。
【0026】 前記廃棄物受け取り口5aの内部には、前記バケット5による廃棄物投入状態 において前記燃焼室10の傾斜面10Aに連続する傾斜面5Aが形成されている 。これにより、燃焼室10の傾斜面10Aに対するバケット5の傾斜面5Aから の廃棄物Aの移動が円滑に行われる。そして、この傾斜面の傾斜角度αは、50 度に設定されている。このため、広いバケット回動領域を必要としたいためバケ ット収容容器9の大型化を抑制できるとともに、廃棄物投入時に廃棄物Aをバケ ット5から燃焼室10に極めて円滑に誘導することができる。
【0027】 前記操作ハンドル6は、前記バケット収容容器9外に配設され、かつ前記バケ ット5に枢支軸(回動軸)17を介して連結され、全体が棒体によって形成され ている。また、この操作ハンドル6は、環状の操作部6aを有し、前記バケット 収容容器9に前記枢支軸17を介して回動自在に枢支されている。そして、廃棄 物受け取り位置aと廃棄物投入位置bとの間でバケット5を回動させるように構 成されている。前記操作ハンドル6には、前記枢支軸17を介してウエイト保持 棒18が連結されている。前記操作部6aは、ハンドル操作開始状態において前 記枢支軸17の直下方に配置されている。これにより、操作ハンドル6に水平方 向の操作力を付与すると、最小の操作力でハンドル操作(バケット回動動作)が 開始され、ハンドル操作開始時の良好なハンドル操作が得られる。
【0028】 前記ウエイト保持棒18は、ハンドル操作開始状態において図2(a)及び( b)に示すように平面(正面と側面)内で前記操作ハンドル6に対し傾斜する位 置に配置されている。このウエイト保持棒18の先端部には、バランスウエイト 19が取り付けられている。これにより、廃棄物受け取り位置aと廃棄物投入位 置bとの間でバケット5を回動させる場合、操作ハンドル6とウエイト保持棒1 8との均衡が確保され、ハンドル操作時の良好な操作性が得られる。
【0029】 以上の構成により、廃棄物焼却炉1を用いて廃棄物Aを焼却するには、図4〜 図7に示すようにして行われる。図4〜図7における(a)及び(b)は、本考 案の実施形態における廃棄物焼却炉の使用方法を説明するために示す正面図及び 断面図である。 なお、初期状態としては、投入蓋11及び投入扉12は閉状態とする。また、 バケット5は廃棄物受け取り位置aに配置され、係止具15は係止金具16に係 止されているものとする。 先ず、図4(a)及び(b)に示すように、係止具15の係止金具16(図2 に図示)に対する係止状態を解除し、投入扉12を開方向に回動させる。この場 合、投入扉12が開方向に回動すると、バケット収容室9の外側開口部9bが開 放される。これにより、廃棄物受け取り位置aにおけるバケット5の廃棄物受け 取り口5aが外部から視認される。
【0030】 次いで、図5(a)及び(b)に示すように、バケット5内に廃棄物投入口5 aから廃棄物Aを投入する。この場合、廃棄物Aが廃棄物投入口5aから投入さ れると、バケット5内に収容される。 しかる後、図6(a)及び(b)に示すように、投入扉12を閉方向に回動さ せ、投入蓋11を開方向(右方向)に往動させる。この場合、投入扉12が閉方 向に回動すると、バケット収容室9bの外側開口部9bが閉塞される。また、投 入蓋11が開方向に往動すると、燃焼室10の廃棄投入口10aが開放される。
【0031】 そして、図7(a)及び(b)に示すように、操作ハンドル6を操作して廃棄 物受け取り位置aにおけるバケット5を廃棄物投入位置bに向かって矢印m方向 に140°回動させる。この場合、バケット5が矢印m方向に140°回動する と、その一部を廃棄物投入口10a内に臨ませて廃棄物投入位置bに配置され、 バケット5内の廃棄物Aが傾斜面5A,10Aを移動して燃焼室10内に投入さ れる。
【0032】 この後、操作ハンドル6を操作して廃棄物投入位置bにおけるバケット5を廃 棄物受け取り位置aに向かって矢印m方向と反対の方向に140°回動させると ともに、投入蓋11を閉方向(左方向)に復動させる。この場合、バケット5が 矢印m方向と反対の方向に140°回動すると、廃棄物受け取り位置aに配置さ れる。また、投入蓋11が閉方向に復動すると、燃焼室10の廃棄投入口10a が閉塞される。 このようにして、廃棄物Aを燃焼室10内に確実に投入して焼却することがで きる。
【0033】 したがって、本実施形態においては、外気と遮断された状態で廃棄物Aを燃焼 室10内に投入することができるため、燃焼室10内の温度変動を抑制して良好 な燃焼状態を確保することができ、黒煙やダイオキシン類の有害物質の発生を抑 制することができる。
【0034】 なお、本実施形態においては、投入蓋11を左右方向に往復させ、投入扉12 を回動させてそれぞれ廃棄投入口10a,外部開口部9bを開閉する場合につい て説明したが、本考案はこれに限定されず、投入蓋及び投入扉を共に他の方法に よって動作させ廃棄投入口と外部開口部を開閉してもよい。例えば、投入蓋を上 下方向に往復させて燃焼室の廃棄物投入口を開閉する。また、投入扉を上下ある いは左右方向に往復させてバケット収容室の外側開口部を開閉する。 この他、本実施形態においては、炉体8及びバケット収容容器9の形状がそれ ぞれ四角形状と略蒲鉾状である場合について説明したが、本考案はこれに限定さ れるものでないことは勿論である。
【0035】
【考案の効果】
以上説明したように本考案に係る廃棄物焼却炉によると、良好な燃焼状態を確 保することができ、黒煙やダイオキシン類の有害物質の発生を抑制することがで きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の実施形態に係る廃棄物焼却炉の使用
例を示す正面図と側面図である。
【図2】(a)及び(b)は、本考案の実施形態に係る
廃棄物焼却炉を示す正面図と側面図である。
【図3】本考案の実施形態に係る廃棄物焼却炉の投入蓋
を示す断面図である。
【図4】(a)及び(b)は、本考案の実施形態におけ
る廃棄物焼却炉の使用方法(動作1)を説明するために
示す正面図と断面図である。
【図5】(a)及び(b)は、本考案の実施形態におけ
る廃棄物焼却炉の使用方法(動作2)を説明するために
示す正面図と断面図である。
【図6】(a)及び(b)は、本考案の実施形態におけ
る廃棄物焼却炉の使用方法(動作3)を説明するために
示す正面図と断面図である。
【図7】(a)及び(b)は、本考案の実施形態におけ
る廃棄物焼却炉の使用方法(動作4)を説明するために
示す正面図と断面図である。
【符号の説明】
1 廃棄物焼却炉 3 本体 4 蓋体 5 バケット 5a 廃棄物受け取り口 6 操作ハンドル 6a 操作部 8 炉体 9 バケット収容容器 9a 内部空間(バケット収容室) 9b 外側開口部 9c 内側開口部 10 燃焼室 10a 廃棄物投入口 11 投入蓋 12 投入扉 17 枢支軸 18 ウエイト保持棒 19 バランスウエイト A 廃棄物 a 廃棄物受け取り位置 b 廃棄物投入位置 α 傾斜角度

Claims (11)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部に開口するバケット収容室及びこの
    バケット収容室に連通する燃焼室を有する本体と、 この本体の内外に配設され、前記バケット収容室の外側
    開口部及び前記燃焼室の連通口をそれぞれ開閉する蓋体
    と、 これら内外両蓋体間に配設され、かつ前記バケット収容
    室内に回動自在に収容され、外部から投入される廃棄物
    を収容して前記燃焼室内に投入するためのバケットとを
    備えたことを特徴とする廃棄物焼却炉。
  2. 【請求項2】 室内外に開口する燃焼室を有する炉体
    と、 この炉体に往復可能に配設され、前記燃焼室の開口部を
    開閉する投入蓋と、 この投入蓋の前方に配設され、かつ前記燃焼室の開口部
    周縁に取り付けられ、外部に開口するバケット収容室を
    有するバケット収容容器と、 このバケット収容容器に回動自在に取り付けられ、前記
    バケット収容室の外側開口部を開閉する投入扉と、 この投入扉と前記投入蓋との間に配設され、かつ前記バ
    ケット収容室内に回動自在に収容され、外部から投入さ
    れる廃棄物を収容して前記燃焼室内に投入するためのバ
    ケットとを備え、 このバケットを廃棄物受け取り位置と廃棄物投入位置と
    の間で回動させる操作ハンドルを前記バケット収容容器
    外に配設したことを特徴とする廃棄物焼却炉。
  3. 【請求項3】 前記バケットの回動軸における一方端部
    に前記操作ハンドルを連結するとともに、他方端部にウ
    エイト保持棒を連結し、このウエイト保持棒にバランス
    ウエイトを取り付けたことを特徴とする請求項2に記載
    の廃棄物焼却炉。
  4. 【請求項4】 前記操作ハンドルの操作部が、ハンドル
    操作開始状態において前記回動軸の直下方に配置されて
    いることを特徴とする請求項3に記載の廃棄物焼却炉。
  5. 【請求項5】 前記バケットの廃棄物受け取り口を、前
    記バケットによる廃棄物受け取り状態において外部に向
    かって斜め上方に開口させたことを特徴とする請求項2
    〜4のいずれかに記載の廃棄物焼却炉。
  6. 【請求項6】 前記燃焼室の開口部内に、バケット収容
    室側から燃焼室側に向かって下る勾配をもつ傾斜面を形
    成したことを特徴とする請求項2〜5のいずれかに記載
    の廃棄物焼却炉。
  7. 【請求項7】 前記バケットにおける廃棄物受け取り口
    の内部に、前記バケットによる廃棄物投入状態において
    前記燃焼室の傾斜面に連続する傾斜面を形成したことを
    特徴する請求項6に記載の廃棄物焼却炉。
  8. 【請求項8】 前記バケットにおける傾斜面の傾斜角度
    αを、30度≦α≦65度を満足する角度に設定したこ
    とを特徴とする請求項7に記載の廃棄物焼却炉。
  9. 【請求項9】 前記投入蓋を耐火断熱材によって形成し
    たことを特徴とする請求項2〜8のいずれかに記載の廃
    棄物焼却炉。
  10. 【請求項10】 前記バケットを耐火断熱材によって形
    成したことを特徴とする請求項2〜9のいずれかに記載
    の廃棄物焼却炉。
  11. 【請求項11】 前記燃焼室における廃棄物処理能力を
    一時間当たり200kg未満の処理能力とすることを特
    徴とする請求項1〜10のいずれかに記載の廃棄物焼却
    炉。
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