JP2005180727A - 焼却炉の投入装置及びそれを使用した焼却炉 - Google Patents

焼却炉の投入装置及びそれを使用した焼却炉 Download PDF

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【課題】 焼却炉の投入口構造を内蓋と外蓋の二重構造にしたものであって、内蓋が開いていることを外部から確認できるようにして、外蓋と内蓋が同時に開口することを防止できるようにした焼却炉の投入装置及びそれを使用した焼却炉を提供する。
【解決手段】 投入装置3は、被焼却物の入口部4aと出口部4bを有し、出口部4bが燃焼室1aに連通するシュート部4と、開口部510を有する枠体51と開口部510を閉じる開閉部52を有し、入口部4aを閉じる蓋として機能すると共に、入口部4aと出口部4bが連通することを防止しながら、入口部4a側から出口部4b側へ向けてシュート部4内を移動することにより、被焼却物を出口部4bへ投入するプッシャとして機能する外蓋5aと、外蓋5aと連動しており、出口部4bを閉じることができる内蓋5bとを備えている。
【選択図】 図5

Description

本発明は、焼却炉の投入装置及びそれを使用した焼却炉に関する。
更に詳しくは、焼却炉の投入口構造を内蓋と外蓋の二重構造にしたものであって、内蓋が開いていることを外部から確認できるようにして、外蓋と内蓋が同時に開口することを防止できるようにした焼却炉の投入装置及びそれを使用した焼却炉に関する。
近年、焼却炉から発生するダイオキシン類が社会的な問題となっている。これを受け、「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」が一部改正され、焼却炉の構造に関する規定(平成14年12月1日施行)が強化された。
新しく追加された規制事項の一つとして、「外気と遮断された状態で定量ずつ廃棄物を燃焼室に投入することができること」が挙げられている。この規制事項に関しては、「投入口構造を内蓋と外蓋の二重構造にする」ことで対応できる(例えば特許文献1等)。
登録実用新案第3083071号公報
特許文献1によれば、焼却炉への廃棄物の投入は、以下のようにして行う。
(1) 図16(a)に示すように、まず回転支持軸91に連結するハンドル(図示省略)を回し、中蓋92を投入シュート93上端枠の位置よりも高く回動させ、シュート前室94内を開放する。
(2) 開放したシュート前室94内に廃棄物を投入する。その後、ハンドルを回して中蓋92を閉じ、更に外蓋95を閉じる(図16(b)参照)。これにより、廃棄物は中蓋92と内蓋96の間に挟まれたシュート前室94に収容される。また燃焼室側の内投入口98は内蓋96で、燃焼室の外投入口99は外蓋95でそれぞれ外気と遮断されている。なお、中蓋92は内蓋96に固定されていない。中蓋92は、内蓋96に固定された扇形のフック板97によって下方から支持される。
(3) 図16(c)に示すように、ハンドルを回して中蓋92を内投入口98側へ回動させる。これにより、中蓋92がフック板97を押し、内蓋96を焼却室内へ持ち上げる。そして、シュート前室94内の廃棄物は、内投入口98を通って燃焼室に投入される。
(4) 廃棄物を投入した後は、ハンドルを逆転させて中蓋92を外投入口99側に戻す。これに伴い、内蓋96はその自重によって鉛直位置に戻り、内投入口98を遮蔽する。
しかしながら、特許文献1に提案されているものでは、次のような課題があった。
図16(b)に示すように、外蓋95で外投入口99が閉鎖されているので、投入シュート93内の様子は外部から確認することができない。したがって、例えば図17に示すように、焼却室に詰め込まれた廃棄物に内蓋96が引っ掛かり、内蓋96の上部側の内投入口98が開いた状態であっても、外部からそれを確認することはできない。
即ち、図16(a)に示すように、中蓋92は内蓋96に固定されていないので、図17に示すように、内蓋96が廃棄物に引っ掛かった状態でも、ハンドルを回せば中蓋92は元の位置に戻ってしまう。よって、ハンドルの状態を見ても、内蓋96が引っ掛かっていることは依然として分からない。
このため、作業者は内投入口98が開いていることを知らずに、外蓋95を開いてしまう恐れがあり、焼却作業中であれば、ダイオキシン類を含む有害ガスが外気へ漏れる可能性があった。
また、中蓋92の取付部である回転支持軸91を内投入口98の上端部に設けたとしても、依然として、内蓋96が開いていることを外部から確認することはできないので、外蓋95に続けて中蓋92を開けてしまう可能性が高い。
(本発明の目的)
そこで本発明の目的は、焼却炉の投入口構造を内蓋と外蓋の二重構造にしたものであって、内蓋が開いていることを外部から確認できるようにして、外蓋と内蓋が同時に開口することを防止できるようにした焼却炉の投入装置及びそれを使用した焼却炉を提供することにある。
上記目的を達成するために講じた本発明の手段は次のとおりである。
第1の発明にあっては、
被焼却物を燃焼室に投入する焼却炉の投入装置であって、
被焼却物の入口部と出口部を有し、該出口部が上記燃焼室に連通する投入装置本体と、
開口部を有する枠体と該開口部を閉じる開閉部を有し、上記入口部を閉じる蓋として機能すると共に、入口部と出口部が連通することを防止しながら、または入口部と出口部の間を遮断しながら、該入口部側から出口部側へ向けて投入装置本体内を移動することにより、被焼却物を出口部へ投入するプッシャとして機能する外蓋と、
該外蓋と連動しており、上記出口部を閉じることができる内蓋と、
を備えており、
外蓋が入口部を閉じている状態では内蓋は出口部を閉じており、外蓋が投入装置本体内を移動している状態では、内蓋は出口部を開くように構成されていることを特徴とする、
焼却炉の投入装置である。
第2の発明にあっては、
開口部を閉じた開閉部を固定する固定手段を備えており、外蓋が移動して投入装置本体内に位置している状態では、上記固定手段を解除することができないように構成されていることを特徴とする、
第1の発明に係る焼却炉の投入装置である。
第3の発明にあっては、
外蓋と内蓋は、一体となった状態で投入装置本体に着脱できるように構成されていることを特徴とする、
第1または第2の発明に係る焼却炉の投入装置である。
第4の発明にあっては、
第1,2または第3の発明に係る焼却炉の投入装置を備えていることを特徴とする、
焼却炉である。
(作 用)
(a)本発明に係る焼却炉の投入装置は次のように作用する。
(1) 外蓋は、投入装置本体の入口部を閉じる蓋として機能する。外蓋が入口部を閉じている状態では、内蓋は投入装置本体の出口部を閉じている。そこで、外蓋の開閉部を開き、同じく外蓋を構成する枠体の開口部を開ける。被焼却物を開口部から投入装置本体内へ投入する。なお、内蓋は出口部を閉じているため、焼却作業中に外蓋の開口部を開けたとしても、ダイオキシン類を含む有害ガスが出口部から漏れることはない。
(2) 開閉部で開口部を閉じて外蓋を構成し、投入装置本体の入口部を閉じる。投入装置本体内で、外蓋を入口部側から出口部側へ向けて移動させる。外蓋は、入口部と出口部が連通することを防止しながら、または入口部と出口部の間を遮断しながら、投入装置本体内を移動するので、ダイオキシン類を含む有害ガスが投入装置本体から漏れることはない。外蓋は、投入装置本体内を移動することによりプッシャとして機能するので、被焼却物を出口部側へ押し出すことができる。
また、内蓋は外蓋と連動しており、外蓋が移動して投入装置本体内に位置している状態では内蓋は出口部を開いている。よって、被焼却物は外蓋によって押され、出口部から燃焼室内へ投入される。
(3) 被焼却物を燃焼室に投入したら、外蓋を元の位置に戻し、入口部を閉じる。入口部を閉じる位置に外蓋を戻すと、内蓋も外蓋に連動して出口部を閉じる位置へ移動する。
以上説明したように、外蓋が入口部を閉じている状態では、内蓋は出口部を閉じている。また、外蓋が投入装置本体内に位置している状態では、内蓋は出口部を開いている。
したがって、外部から外蓋の状態(つまり、入口部を閉じているか、投入装置本体内にあるか)を見れば、燃焼室に連通している出口部が開いているか否かが分かる。よって、入口部が開いているとき、つまり内側の出口部が開いているときは、外蓋の開閉板を開けないようにすれば、外蓋と内蓋の両方が同時に開口することを防止できる。これにより、ダイオキシン類等の有害物質が外気に漏れることはない。
(b)開口部を閉じた開閉部を固定する固定手段を備えており、外蓋が移動して投入装置本体内に位置している状態では、上記固定手段を解除することができないように構成されているものは、次のように作用する。
外蓋が移動して投入装置本体内に位置している状態では、開閉部の固定手段を解除することができない。したがって、外蓋が投入装置本体内に位置している状態、つまり、出口部が開いているときには、開閉部の固定手段を解除して外蓋の開口部を開けることはできない。これにより、出口部が開いているときに誤って開閉部を開けて、入口部と出口部の両方が同時に開口するような不都合を防止できる。
(c)外扉と内蓋が一体となった状態で投入装置本体に着脱できるように構成されているものでは、投入装置本体のメンテナンスを行う場合には、一体となった外蓋と内蓋の取り外しと組み込みを一緒に行う。
本発明は上記構成を備え、次の効果を有する。
(a)本発明に係る焼却炉の投入装置は、入口部側から出口部側へ向けて投入装置本体内を移動することにより、プッシャとして被焼却物を出口部へ供給する外蓋を備えている。そして、外蓋は入口部と出口部が連通することを防止しながら、または入口部と出口部の間を遮断しながら移動するので、外気と遮断された状態で定量ずつ廃棄物を燃焼室に投入することができる。したがって、本発明に係る焼却炉の投入装置を焼却炉に採用すれば、法改正に伴う規制事項である「外気と遮断された状態で定量ずつ廃棄物を燃焼室に投入することができること」を遵守できる。
しかも本発明では、外蓋が入口部を閉じている状態では内蓋は出口部を閉じており、外蓋が投入装置本体内を移動している状態では、内蓋が出口部を開くように構成されている。よって、外部から外蓋の状態(つまり、入口部を閉じているか、投入装置本体内にあるか)を見れば、燃焼室に連通している出口部が開いているかどうかが分かる。したがって、内蓋が開いているときは外蓋の開閉部を開けないようにすれば、外蓋と内蓋の両方が同時に開口することを防止でき、ダイオキシン類等の有害物質が外気に漏れることはない。
(b)開口部を閉じた開閉部を固定する固定手段を備えており、外蓋が移動して投入装置本体内に位置している状態では、上記固定手段を解除することができないように構成されているものは、出口部が開いているときに誤って開閉部を開けるようなことを防止できる。したがって、上記した効果と同様に、入口部と出口部の両方が開口することを防止でき、ダイオキシン類等の有害物質が外気に漏れることはない。
(c)外扉と内蓋が一体となった状態で投入装置本体に着脱できるように構成されているものは、投入装置本体のメンテナンス時に、外蓋と内蓋の取り外しまたは組み込みが一緒に行えるので、外蓋と内蓋の取り外しまたは組み込みを別々に行う場合と比べ、作業が楽である。
本発明を図面に示した実施例に基づき更に詳細に説明する。
図1は本発明に係る焼却炉の第一の実施例を示す内部構造を表した縦断面説明図、
図2は焼却炉の平面視説明図、
図3は焼却炉の投入装置側を拡大した斜視説明図である。
なお、図2では図1に表れる補助燃焼バーナ装置2を省略していると共に、ケーシングCを二点鎖線で示している。
まず、焼却炉Aの主な構成部を概略的に説明にする。
図1に示すように、焼却炉Aは箱型のケーシングCを備えている。ケーシングCの内部には、焼却炉本体1、サイクロン集塵装置61及び送風機64等が収容されている。ケーシングCは鋼板やステンレス等の金属製材料で形成されている。
焼却炉本体1はステンレス製であり、燃焼室である一次燃焼室1aと、一次燃焼室1aの上部に連通して設けてある二次燃焼室1bを備えている。
二次燃焼室1bには、焼却炉本体1内の燃焼を助ける補助燃焼バーナ装置2が設けてある。
図2及び図3において、符号3は被焼却物を一次燃焼室1a内に投入する焼却炉の投入装置を示している。
図1に示す一次燃焼室1a内において、符号11は一次燃焼室1aの下部側に設けられた火格子を示している。符号12は、一次燃焼室1a内に空気を供給する空気供給口を示している。空気供給口12は、一次燃焼室1aの内周面に所要の間隔をおいて複数設けてある。符号13は、後述する送風機64から送られた空気を一次燃焼室1a内に取り込むためのダクト部材を示している。ダクト部材13は、焼却炉本体1の下部側の外周部を取り囲むようにして設けられている。
図1で一次燃焼室1aの左側には、残滓排出部14(図2も参照)が設けられている。残滓排出部14は、焼却によって生じた灰を取り出すための開閉可能な排出口を塞ぐ蓋体141を有している。
図1及び図2で符号61はサイクロン集塵装置を示している。サイクロン集塵装置61で、二次燃焼室1bから送られる燃焼ガスに含まれた焼却灰や飛灰などの煤塵を分離する。符号62は排煙用煙突を示している。符号63は、燃焼ガスを二次燃焼室1bからサイクロン集塵装置61に送る接続管を示している。符号631は温度センサーを示している。
図1に示す送風機64は、焼却炉本体1の下方側に設置されている。送風機64の本体は、焼却炉本体1の下方側に配置された閉鎖板640の下方にある。送風機64の送風口641は、閉鎖板640に設けてある開口部から上方に向けて設けられている。図示はしていないが、送風機64の本体側のケーシングCの所要箇所には、外気から空気を取り込むための通風口が設けてある。送風機64により、一次燃焼室1aとサイクロン集塵装置61に空気を供給するとともに、ケーシングCの内部を冷却する。
以下、焼却炉Aの各構成部材について、順を追って詳しく説明する。
[焼却炉の投入装置3]
図4は、図3に示した焼却炉の投入装置の分解斜視説明図、
図5は、投入装置の縦断面説明図であり、開閉板を開いた状態を示している。
図3ないし図5を参照して、投入装置3を説明する。
図4に示すように、投入装置3は、投入装置本体であるシュート部4と蓋部材5を備えている。
シュート部4は、扇形の側面部41,41と、側面部41,41の円弧部分を互いに連結する曲面部42を備えている。
シュート部4のうち、焼却炉本体1の外側(外気側)には被焼却物の入口部4aが開口しており、焼却炉本体1の内側(一次燃焼室1a側)には出口部4bが開口している。入口部4aと出口部4bは、同じか大体同じ大きさで方形状に形成されている。入口部4aは略水平方向に開口している。出口部4bは鉛直方向に開口し、一次燃焼室1aと連通している。
側面部41,41の上部、焼却炉本体1寄りには、半円形状の嵌合溝411,411が形成されている。嵌合溝411,411には、蓋部材5の回転軸55の両端部が回動可能に嵌め入れられる。嵌合溝411,411近傍の焼却炉本体1側には、断面L形状で薄い長板状の受部43が出口部4bの上端部に沿って固定されている。この受部43を使用して蓋部材5を固定するが、その詳細については後述する。
側面板41,41のうち、図3で右側(後述する操作レバー56側)の側面板41の所要の位置には、棒状のストッパー44(図2も参照)が略水平方向に突出して設けてある。操作レバー56を所定の位置まで押し下げると、このストッパー44が当たるため、操作レバー56はそれ以上押し下げることができない。
シュート部4には、蓋部材5を着脱自在に取り付けることができる。蓋部材5は、外蓋5aと、内蓋5bを備えている。外蓋5aは、平面視略「コ」状の枠部材51と、枠部材51の開口部510を閉じる開閉部である平面視方形状の開閉板52を備えている。
開閉板52は、ヒンジ部53により回転軸55を中心として上下方向に回動し、開口部510を開閉する。開閉板52の内側(図4で開口部510側)には、枠部材51の開口部510の内周面部に隙間なく当接した状態で嵌り込む嵌込部521が設けてある。嵌込部521は正面視方形状の枠体である。
枠部材51の開口部510を開閉板52で閉じると、方形状の板体である外蓋5aとなる。そして、図3に示すように、シュート部4の入口部4aを外蓋5aで隙間なく塞ぐことができる。
枠部材51と内蓋5bの各基端部は回転軸55に固定されている。枠部材51と内蓋5bのなす角は約85度であり、回転軸55を回転させることにより、枠部材51と内蓋5bはその角度を保ったまま回動する。符号54は、枠部材51と内蓋5bを連結する扇形の板で形成された連結部を示している。
枠部材51の外側面部には、全体にわたって断面略「コ」状のパッキン溝(符号省略)が設けてあり、そのパッキン溝にはパッキン511が固定されている。パッキン511は石綿またはガラス繊維等で形成されている。パッキン511により、枠部材51を備えた外蓋5aがシュート部4内を摺動しながら移動する際に(詳細は後述する)、外蓋5aの外側面部とシュート部4の内側面部の間に通気可能な隙間が形成されることを防止できる。
また図4で内蓋5bの左側面部と右側面部にも、同様にパッキン511が固定されている。このパッキン511により、図5に示すように、内蓋5bで出口部4bを閉じた際に、パッキン511がシュート部4の側面部41,41に隙間なく当接し、確実に出口部4bを遮蔽する。
開閉板52の表面側(枠部材51と反対側)には、回動可能なストッパーハンドル522が設けてある。ストッパーハンドル522には、ストッパー523が開閉板52の裏面側(枠部材51側)に張り出して設けられている。ストッパー523が枠部材51の下に回り込むことにより、開口部510を閉じた状態の開閉板52を開かないように固定できる
即ち、図4に示す状態から開閉板52を閉じ、正面側に向いたストッパーハンドル522を図3に示すように約90度右側に回す。これによって、図4で横を向いていたストッパー523が約90度正面側に回動して枠部材51の下部側に掛止され、開閉板52は枠部材51に固定される。
図4で回転軸55の右端部には、蓋部材5を回動する操作レバーである操作レバー56が固定されている。操作レバー56を図3に示す状態から押し下げることにより、内蓋5bと外蓋5aは約85度の角度を保ったまま、回転軸55を中心として回動する。その際、外蓋5aは、シュート部4内を入口部4a側から出口部4b側へ向け移動する。
蓋部材5は、以下のようにしてシュート部4に取り付けられる。
図4に示す開閉板52を閉じた状態で、内蓋5bをシュート部4の入口部4aから嵌め入れると共に、図3に示すように回転軸55の両端部分を各嵌合溝411,411に嵌め入れて、回転軸55を掛け渡す。これにより、図5に示すように、内蓋5bによって出口部4bが隙間なく閉じられると共に、外蓋5aによって入口部4aが隙間なく閉じられる。
そして、図4に示す長板状の固定部材501を、図3に示すように回転軸55の上部に当接した状態で配置し、次いで焼却炉本体1側の受部43にボルト502で固定する。これにより、ボルト502がヒンジ部53に当たるので蓋部材5は抜け外れない。
なお、図3ないし図5に示すように、固定部材501の下端面503は、焼却炉本体1側が傾斜している。これにより、下端面503が逃げ部を形成して、開閉板52をより大きく開くことができるようにしてある。
図4及び図5に示すように、内蓋5bの左右両端側の下端部には、下方にやや張り出した斜面を有するストッパー57が設けられている。図5に示すように、内蓋5bで出口部4bを閉じている状態では、ストッパー57が一次燃焼室1a内の下り傾斜する下面部111に掛止する。これにより、内蓋5bは出口部4bから入口部4a側へ回動できず、その結果、枠部材510も水平以上に上がれないようになっている。
(投入装置3の作用)
図6は、シュート部内の外蓋及び内蓋を動きを説明するために、断面して投入装置の内部構造を表した説明図である。
被焼却物の一次燃焼室1a内への投入は、以下のようにして行う(図3ないし図6参照)。
(1) まず図3に示す開閉板52のストッパーハンドル522を正面側へ回し、ストッパー523による固定を解除する。そして、ストッパーハンドル522を持って開閉板52を持ち上げ、図5に示すように開口部510を開く。そして、枠部材51の開口部510からゴミ袋等の被焼却物Wをシュート部4内へ投入する。
なお、図5に示す状態では、内蓋5bが出口部4bを隙間なく塞いでおり、焼却作業中に開閉板52を開いたとしても、ダイオキシン類を含む有害ガスが出口部4bから漏れることはない。また、この状態では、内蓋5bの裏側下端部に設けてあるストッパー57が、一次燃焼室1a内の下面部111で掛止されているので、内蓋5bが入口部4a側に回動することはない。
(2) 図3に示すように、開閉板52を閉じ、ストッパーハンドル522を回して開閉板52を枠部材51に固定する(図5(b)も参照)。開閉板52は裏面側のストッパー523で固定されているので、不用意に開くことはない。またストッパーハンドル522は、開閉板52の内側に入り、外蓋5aの回動の邪魔にはならない。この状態では、図6(a)に示すように、被焼却物Wは内蓋5bと外蓋5aの間に形成される収容部に収容されている。
(3) 図6(b)(c)に示すように、シュート部4右横の操作レバー56を押し下げる。これにより、外蓋5aと内蓋5bは、回転軸55を中心に約85度の角度を保った状態で出口部4b側に回動していく。
詳しくは、内蓋5bが一次燃焼室1a内へ移動することにより、出口部4bが開く。また外蓋5aは、入口部4aと出口部4bが連通することを防止しながら、該入口部4a側から出口部4b側へ向けてシュート部4内を摺動して移動し、被焼却物Wを一次燃焼室1a側へ押す。このように、外蓋5aは、入口部4aを閉じる蓋として機能すると共に、被焼却物Wを出口部4bへ供給するプッシャとしても機能する。
なお、図6(c)に示すように、操作レバー56はストッパー44に当たるので、それ以上押し下げることができない。これにより、外蓋5aは出口部4bよりも先の一次燃焼室1a側へは回動できず、出口部4bが開口することはない。
また図2に示すように、シュート部4の出口部4bから一次燃焼室1a内にかけての焼却炉本体1内部の側壁部112,112は、一次燃焼室1a内に向けて左右両側へ広がっている。これにより、被焼却物Wが出口部4bで引っ掛かりにくい。
(4) 被焼却物Wを一次燃焼室1a内に投入したら、操作レバー56を持ち上げて外蓋5aと内蓋5bを元の位置に戻す。ストッパー57により、内蓋5bは出口部4bから内側には移動しない。
以上説明したように、図6(a)に示す外蓋5aが入口部4aを閉じている状態では、内蓋5bは出口部4bを閉じている。また、図6(b)に示すように、外蓋5aがシュート部4内に位置している状態では、内蓋5bは出口部4bを開いている。
したがって、外部から外蓋5aの状態(つまり、入口部4aを閉じているか、シュート部4内にあるか)を見れば、一次燃焼室1aに連通している出口部4bが開いているか否かが分かる。よって、入口部4aが開いているとき、つまり内側の出口部4bが開いているときは、外蓋5aの開閉板52を開けないようにすれば、入口部4aと出口部4bの両方が同時に開口することを防止できる。これにより、ダイオキシン類等の有害物質が外気に漏れることはない。
また、図5(b)に示すような外蓋5aがシュート部4内にある状態では、開閉部52のストッパーハンドル522を回そうとしても、ストッパーハンドル522がシュート部4の内壁に当たるために回すことができない。したがって、外蓋5aがシュート部4内にある状態、つまり、出口部4bが開いているときにはストッパーハンドル522を操作して開閉板52を開けることはできない。その結果、入口部4aと出口部4bの両方が同時に開口することはない。
図4に示すように、ボルト502を外して固定部材501による蓋部材5の固定を解除すれば、外蓋5a及び内蓋5bを一体化した状態でシュート部4から簡単に取り外すことができる。このようにして外蓋5aと内蓋5bを取り外せば、シュート部4に邪魔になるようなものがないので、出口部4bから一次燃焼室1a内を掃除しやすい。
[焼却炉の補助燃焼バーナ装置2]
図7は、二次燃焼室側に設けられた補助燃焼バーナ装置を示す斜視説明図であり、焼却炉本体を二点鎖線で示している。
図8(a)は、補助燃焼バーナ装置の一部を断面して内部構造を表した平面視説明図、
図8(b)は、図8(a)に示す補助燃焼バーナ装置の分解説明図であり、ハウジングから補助燃焼バーナを取り外した状態を示している。
図9(a)は、補助燃焼バーナ装置の一部を断面して内部構造を表した側面視説明図、
図9(b)は、図9(a)に示す補助燃焼バーナ装置の補助燃焼バーナを下方に傾斜させた状態を示す説明図、
図10は、図9(a)に示す補助燃焼バーナ装置の遮断部材を作動させてバーナ噴射口を閉じた状態を示す説明図を示している。
図7に示す補助燃焼バーナ装置2は、図9(a)(b)に示すように、補助燃焼バーナ21を傾けてバーナノズル211から燃焼室内へ噴射する炎の角度(方向)を調整することができる。
図8(b)に示すように、補助燃焼バーナ装置2は、ハウジング7と、ハウジング7内へ筒状のバーナノズル211が嵌め入れられる補助燃焼バーナ21と、バーナノズル211のバーナ噴射口210を閉じる遮断部材8とを有している。図8(a)(b)では、その位置がよく分かるように、遮断部材8にハッチングを入れて示している。
ハウジング7は、ハウジング軸73を中心として上下に回動可能に設けられている。ハウジング7は、二次燃焼室1bと通じる開口部711を有する略筒状のハウジング本体71と、ハウジング本体71内へ嵌め入れた状態で固定されているバーナ受部72を備えている。
バーナ受部72は、バーナノズル211が嵌め入れられる筒状の受部本体721と、受部本体721基端部の全周囲に張り出したフランジ部722を備えている。補助燃焼バーナ21にも同様に、バーナノズル211基端部の全周囲に張り出したフランジ部212を備えている。
このような構成により、バーナノズル211を受部本体721内に嵌め入れて、フランジ部722とフランジ部212とをボルトとナット等の固定具723(図7参照、図8では図示省略)で共締めする。これにより、図8(a)に示すように、ハウジング7内に補助燃焼バーナ21が固定される。
図7に示すように、略筒状のハウジング本体71は、板状の対向する左側面部712及び右側面部713と、ハウジング軸73を中心とする円弧面で形成された頂面部714及び底面部715を備えている。
ハウジング軸73は、左側面部712及び右側面部713のほぼ中央に板面に対して垂直に固定されている。ハウジング軸73は筒状に形成されている。ハウジング軸73の中空部内には、後述する遮断部材8の内軸体84a,84bが挿設されている。内軸体84a,84bは、ハウジング軸73の内周面に摺動しながら回動する。
符号731は、ハウジング軸73に固定された回転ハンドルを示している。回転ハンドル731を手動で回すことにより、ハウジング7を回動させてバーナノズル211を傾斜させ、二次燃焼室1b内へ噴射する炎の角度を調整する。
図8(b)に示すように、焼却炉本体1の外壁部には、補助燃焼バーナ装置2の取付口20(図2も参照)が設けてある。ハウジング軸73は、取付口20近傍の外壁面に固定された軸受部74,74に回動自在に軸支されている。
取付口20の内縁部には、全周にわたってパッキン201が固定されている。パッキン201は、石綿またはガラス繊維等で形成されている。パッキン201により、ハウジング7が取付口20内を摺動しながら回動する際に、ハウジング7の外面部と取付口20の間に通気可能な隙間が形成されることを防止している。
図7に示すように、遮断部材8は、向かい合わせに配置された略扇形で板状の左側面部81及び右側面部82と、左側面部81と右側面部82を連結する連結部83を備え、側面視略「コ」状に形成されている。連結部83は、後述する内軸体84a,84bを中心とする円弧面で形成されている。
左側面部81及び右側面部82の基部狭小側(遮断部材8の両側面側)には、板面に対して内軸体84a,84bが垂直に固定されている。上記したように、内軸体84a,84bはハウジング軸73内に挿設され、ハウジング軸73の内周面に摺動しながら回動する。
図8(b)で左側にある内軸体84aの一端側は、ハウジング軸73内から突出している。その内軸体84aの先端部には、内軸体84aと共に回動するアーム85が固定されている。図7に示すように、アーム85は先部側へややすぼまるように形成された略楕円形で、先部側には後述する回動制御装置であるソレノイド装置86の作動体861が進退する孔851が形成されている。
ソレノイド装置86は、バーナ受部72のフランジ部722の所要位置に固定されている。ソレノイド装置86は、進退可能な棒状の作動体861を備えている。ソレノイド装置86が通電状態である場合は、作動体861はアーム85の孔851内に挿設された状態となっているが、停電によってソレノイド装置86への通電が遮断された場合は、孔851から後退するように構成されている。ソレノイド装置86は公知技術を採用しているので、構造についての詳細な説明は省略する。
図7及び図8(b)に示すように、アーム85には、付勢手段であるねじりコイルバネ87の一端側が固定され、ねじりコイルバネ87の他端側はハウジング軸73の外周面部に巻き付けた状態で固定されている。ねじりコイルバネ87により、遮断部材8がバーナ噴射口210を閉じる回転方向に、アーム85及び内軸体84a,84bを付勢している。
このような構成により、ソレノイド装置86は、通電状態ではねじりコイルバネ87に抗して内軸体84a,84bの回転を停止し、停電によって通電が遮断された際に内軸体84a,84bの回転停止状態を解除する。
(補助燃焼バーナ装置2の作用)
以下、補助燃焼バーナ装置2の作用を説明する。
一次燃焼室1aに被焼却物を投入した後、回転ハンドル731(図7参照)を操作して、図9(b)に示すようにハウジング7を下方へ回動させて、バーナノズル211を下方に傾斜させる。
補助燃焼バーナ21を作動させ、開口部711から噴出するバーナーの炎で一次燃焼室1a(図1参照)内の被焼却物に着火する。ハウジング7は取付口20の内周縁に摺動しながら回動するので、取付口20とハウジング7の間には本質的に通気可能な隙間が形成されない。したがって、隙間からダイオキシン類を含む有害ガスが外気へ漏れることはない。
着火後は、下方に傾斜させた補助燃焼バーナ21を引き続き作動させ、着火直後の火力を補助してダイオキシン類を含む有害ガスが発生することを防止する。
一次燃焼室1aの温度が自燃によって高温に保たれたら(例えば800℃以上)、回転ハンドル731を元に戻してバーナノズル211を略水平方向に向ける(図9(a)参照)。そして、バーナノズル211の炎で、一次燃焼室1aで発生した燃焼ガスを二次燃焼室側で高温で二次燃焼させ、有害ガスの発生を抑える。
なお、本実施例ではハウジング軸73を手動で回動させているが、電気的に自動化させる構成としても良い。その場合は、ハウジング軸73をモーター等の動力を使用して回動させる構成を採用できる。
また停電によって、補助燃焼バーナ21のファン(符号省略)が停止した場合には、補助燃焼バーナ装置2は次のように作用する。図7及び図8(a)を参照する。
即ち、停電によってファンへの通電が遮断されると、ソレノイド装置86への通電も遮断されるため、ソレノイド装置86の作動体861がアーム85の孔851から後退して係止状態を解除する。作動体861が孔851から後退すると、ねじりコイルバネ87により、アーム85は内軸体84aと共に、遮断部材8がバーナ噴射口210を閉じる方向に回転する。これにより、バーナ噴射口210が遮断部材8で閉じられる。
したがって、停電によって万一ファンが停止した場合であっても、バーナノズル211のバーナ噴射口210を通してモーターが燃焼室からの輻射熱に直接曝されることはないので、輻射熱によるモーターの焼損を防止することができる。
更に、遮断部材8はハウジング7と同じハウジング軸73を中心としてハウジング7内で回動するように構成したので、遮断部材8の可動範囲はハウジング軸73からの直径範囲に留まる。よって、例えば遮断部材8をスライド式に可動するように構成した場合と比べ、遮断部材8が邪魔になりにくいので、燃焼室のスペースを広くとることができる。
なお、本実施例では、ソレノイド装置86で自動的に遮断部材8を作動させているが、停電を確認後に手動で遮断部材8を作動させる構成としても良い。その場合は、内軸体84a,84bを回動する手動式のハンドルを設けても良い。
[ダクト部材13、火格子11、焼却炉本体1の空気供給口等]
図1に示すように、焼却炉本体1には、下部側の外周部を取り囲むようにしてダクト部材13が設けてある。ダクト部材13の下部側のうち、図1でサイクロン集塵装置61寄りには、開口部を下に向けた空気取込口131が設けてある。このダクト部材13で送風機64から送られる空気を取り込んで、火格子11と一次燃焼室1aの空気供給口12から一次燃焼室1aに空気を供給する。なお、空気を効率的に取り込めるように、空気取込口131が設けてあるダクト部材13の下側の側壁部は、外に向けてやや斜めに広がるように形成されている。
空気取込口131の内側には、回転軸132を中心として回動する板状の通気調整部である通気調整板133が設けてある。回転軸132には、側面視円形状のハンドル134(図1で点線で示す)が取り付けてある。ハンドル134を手動で回して通気調整板133を立てることにより、空気取込口131が通気可能となり、空気を取り込むことができる。
図2に示すように、火格子11は、複数の筒状体121とそれを連結する連結部122(図2の点線参照)で形成されている。筒状体121は等間隔で四箇所設けてある。筒状体121の上面側には空気供給孔(図示省略)が複数設けてある。ダクト部材13から取り込まれた空気は、筒状体121内部を通って一次燃焼室1aに供給される。
[サイクロン集塵装置61]
図1及び図2を参照する。
二次燃焼室1bの燃焼ガスは、接続管63を経てサイクロン集塵装置61に流入する。図2で符号632は、接続管63を通る燃焼ガスが集塵筒610の外壁に沿って回転するように、燃焼ガスの流れ方向を変えるための整流板を示している。本実施例では、整流板632は、所要間隔で三箇所、接続管63に対して斜めに傾けて設けてある。
サイクロン集塵装置61により、燃焼ガスに含まれる焼却灰や飛灰などの煤塵が遠心分離され、下部側に設けてあるL字状の管体で構成された集塵室614に集められる。符号612は煤塵を掻き出す際に使用する開閉扉(図2も参照)を示している。図2で符号615は開閉扉612のロック機構を示している。
サイクロン集塵装置61の集塵筒610には、図1で点線で示しているように、その外周面上部側から下方に導出された逆L形状の空気取入管65が設けてある。空気取入管65の上部側は、図2に示すように、集塵筒610のほぼ接線方向に向けて連結されている。これにより、集塵筒610の内周面に沿って空気が供給される。本実施例では空気取入管65は二箇所に設けてあり、集塵筒610の軸中心部を間に挟むように対向し、且つ集塵筒610の内周面の接線方向に向けて設けてある。なお、空気取入管65の本数は特に限定するものではない。
図1で排煙用煙突62の下部側内部には、集塵筒610下部側の外側面から「く」の字に曲げられた空気取入管613が導入されている。
空気取入管613の下端部開口付近には、集塵筒610の外周を取り囲むようにして空気取込カバー611が設けてある。空気取込カバー611の下部側には、全周にわたって空気取込口617が開口している。図2に示すように、本実施例では、空気取入管613は等間隔で三箇所放射状に設けてあり、排煙用煙突62の軸心上で一本の管として合流している。
このような構成により、焼却炉本体1下方の送風機64から送られてくる空気が空気取込カバー611によって空気取入管613内に取り込まれ、排煙用煙突62に供給される。これにより、煤塵が分離された後の燃焼ガスが排煙用煙突62から円滑に外気中へ排出される。
[ケーシングC]
上記したように、ケーシングCは、外部に露出しないように焼却炉本体1、サイクロン集塵装置61及び送風機64等を収容している。これにより、作業員が焼却炉本体1やサイクロン集塵装置61に直接触れることはないので、火傷の危険性が少ない。また、サイクロン集塵装置61や送風機64から発生する騒音も外部に漏れにくい。
ケーシングCの上面部(排煙用煙突62の近傍)には、ケーシングC内の余剰の空気を排出する空気排出管66が上方に向けて設けてある。送風機64から送られる空気は、ケーシングC内を通ってこの空気排出管66から外部に絶えず排出される。よって、ケーシングC内で熱はこもりにくい。なお、本実施例では、図2に示すように、空気排出管66はケーシングCの角部に二箇所設けてあるが、設置数や設置箇所を特に限定するものではない。
図11は本発明に係る焼却炉の第二の実施例を示す正面視説明図、
図12は焼却炉の内部構造を表した縦断面説明図、
図13は焼却炉の右側面視説明図、
図14は焼却炉の平面視説明図、
図15は焼却炉の左側面視説明図である。
なお、図12では金網Nを省略し、図15及び図14では図12に表れる補助燃焼バーナ装置2を省略している。
また実施例1と同一または同等箇所には同一の符号を付して示している。更に、実施例1で示してある箇所については、説明を省略し、主に相異点を説明する。
図11及び図12で示すように、本実施例では、ケーシングCで焼却炉本体1を囲んではおらず、焼却炉本体1の内側面側をキャスタブル耐火物や耐火れんが等の耐火物10を備えた耐火構造としている。また、接続管63とサイクロン集塵装置61の集塵筒610の上部側も同様に、耐火物10を備えた耐火構造としている。
そして、サイクロン集塵装置61aの下部側はケーシングCではなく、網状物である金網Nで覆われている。また、送風機の代わりに、空気を圧送できるターボブロワ64aを使用し、そのターボブロワ64aも金網N内に収容している。
また、図12に示すように、ターボブロワ64aと火格子11、ターボブロワ64aと一次燃焼室1a、及びターボブロワ64aとサイクロン集塵装置61aは空気を供給するための後述する管体等で接続されている。
以下、焼却炉A2の各構成部材について、順を追って詳しく説明する。
図12に示すように、ターボブロワ64aはサイクロン集塵装置61aの下方に設けられている。ターボブロワ64aから送られる空気は、箱型の空気分岐室67内に一旦送られ、そこで一次燃焼室1a側とサイクロン集塵装置61a側に分かれる。
図12で符号13aは、空気分岐室67から送られた空気を一次燃焼室1a内に取り込むためのダクト部材を示している。ダクト部材13aは、焼却炉本体1の外周部全体を取り囲むようにして設けられている。
火格子11の筒状体121及び空気供給口12は、ダクト部材13a内の空気通気室130と連通している。またサイクロン集塵装置61aの集塵筒610は、L形状の空気供給管65a,65bでダクト部材13a内の空気通気室130と連通している。図14に示すように、本実施例では二箇所に空気供給管65a,65bは設けてあり、集塵筒610の軸中心部を間に挟むように対向し、且つ集塵筒610の内周面の接線方向に向けて設けてある。なお、空気供給管65a,65bの本数は特に限定するものではない。
排煙用煙突62の下部側内部には、空気分岐室67から「く」の字状に曲げられた空気取入管613aが導入されている。符号616は、回転軸(符号省略)を中心として回動する板状の通気調整部を示している。
上記したように、ターボブロワ64aが配置されたサイクロン集塵装置61aの下部側は、ケーシングCではなく、金網Nで覆われている。これにより、外気から十分な空気をターボブロワ64aに取り入れやすいし、放熱効果も高い。
なお、本明細書で使用している用語と表現はあくまで説明上のものであって、限定的なものではなく、上記用語、表現と等価の用語、表現を除外するものではない。また、本発明は図示の実施例に限定されるものではなく、技術思想の範囲内において種々の変形が可能である。
更に、特許請求の範囲には、請求項記載の内容の理解を助けるため、図面において使用した符号を括弧を用いて記載しているが、特許請求の範囲を図面記載のものに限定するものではない。
本発明に係る焼却炉の第一の実施例を示す内部構造を表した縦断面説明図。 焼却炉の平面視説明図。 焼却炉の投入装置側を拡大した斜視説明図。 図3に示した焼却炉の投入装置の分解斜視説明図。 投入装置の縦断面説明図。 シュート部内の外蓋及び内蓋を動きを説明するために、断面して投入装置の内部構造を表した説明図。 二次燃焼室側に設けられた補助燃焼バーナ装置を示す斜視説明図。 図8(a)は、補助燃焼バーナ装置の一部を断面して内部構造を表した平面視説明図、図8(b)は、図8(a)に示す補助燃焼バーナ装置の分解説明図。 図9(a)は、補助燃焼バーナ装置の一部を断面して内部構造を表した側面視説明図、図9(b)は、図9(a)に示す補助燃焼バーナ装置の補助燃焼バーナを下方に傾斜させた状態を示す説明図。 図9(a)に示す補助燃焼バーナ装置の遮断部材を作動させてバーナ噴射口を閉じた状態を示す説明図。 本発明に係る焼却炉の第二の実施例を示す正面視説明図。 焼却炉の内部構造を表した縦断面説明図。 焼却炉の右側面視説明図。 焼却炉の平面視説明図。 焼却炉の左側面視説明図。 特許文献1に記載されている焼却炉の投入構造の作用を示す説明図。 特許文献1に記載されている焼却炉の投入構造において、内蓋が被焼却物に引っ掛かった状態を示す説明図。
符号の説明
A,A2 焼却炉
C ケーシング
N 金網
W 被焼却物
1 焼却炉本体
1a 一次燃焼室
1b 二次燃焼室
2 補助燃焼バーナ装置
3 投入装置
4 シュート部
4a 入口部
4b 出口部
5 蓋部材
5a 外蓋
5b 内蓋
10 耐火物
11 火格子
12 空気供給口
13,13a ダクト部材
14 残滓排出部
41 側面板
42 曲面部
43 受部
44 ストッパー
51 枠部材
52 開閉板
53 ヒンジ部
54 連結部
55 回転軸
56 操作レバー
57 ストッパー
57 排煙用煙突
61 サイクロン集塵装置
61a サイクロン集塵装置
62 排煙用煙突
63 接続管
64 送風機
64a ターボブロワ
65 空気取入管
65a 空気供給管
66 空気排出管
67 空気分岐室
111 下面部
112 側壁部
121 筒状体
122 連結部
130 空気通気室
131 空気供給口
132 回転軸
133 通気調整板
134 ハンドル
141 蓋体
411 嵌合溝
501 固定部材
502 ボルト
503 下端面
510 開口部
511 パッキン
521 嵌込部
522 ストッパーハンドル
523 ストッパー
610 集塵筒
611 空気取込カバー
612 開閉扉
613 空気取入管
613a 空気取入管
614 集塵室
615 ロック機構
616 通気調整部
617 空気取込口
631 温度センサー
632 整流板
641 送風口
7 ハウジング
8 遮断部材
20 取付口
21 補助燃焼バーナ
71 ハウジング本体
72 バーナ受部
73 ハウジング軸
74 軸受部
81 左側面部
82 右側面部
83 連結部
84a,84b 内軸体
85 アーム
86 ソレノイド装置
87 コイルバネ
201 パッキン
210 バーナ噴射口
211 バーナノズル
212 フランジ部
711 開口部
712 左側面部
713 右側面部
714 頂面部
715 底面部
721 受部本体
722 フランジ部
723 固定具
731 回転ハンドル
851 孔
861 作動体

Claims (4)

  1. 被焼却物を燃焼室(1a)に投入する焼却炉の投入装置(3)であって、
    被焼却物の入口部(4a)と出口部(4b)を有し、該出口部(4b)が上記燃焼室(1a)に連通する投入装置本体(4)と、
    開口部(510)を有する枠体(51)と該開口部(510)を閉じる開閉部(52)を有し、上記入口部(4a)を閉じる蓋として機能すると共に、入口部(4a)と出口部(4b)が連通することを防止しながら、または入口部(4a)と出口部(4b)の間を遮断しながら、該入口部(4a)側から出口部(4b)側へ向けて投入装置本体(4)内を移動することにより、被焼却物を出口部(4b)へ投入するプッシャとして機能する外蓋(5a)と、
    該外蓋(5a)と連動しており、上記出口部(4b)を閉じることができる内蓋(5b)と、
    を備えており、
    外蓋(5a)が入口部(4a)を閉じている状態では内蓋(5b)は出口部(4b)を閉じており、外蓋(5a)が投入装置本体(4)内を移動している状態では、内蓋(5b)は出口部(4b)を開くように構成されていることを特徴とする、
    焼却炉の投入装置。
  2. 開口部(510)を閉じた開閉部(52)を固定する固定手段を備えており、外蓋(5a)が移動して投入装置本体(4)内に位置している状態では、上記固定手段を解除することができないように構成されていることを特徴とする、
    請求項1記載の焼却炉の投入装置。
  3. 外蓋(5a)と内蓋(5b)は、一体となった状態で投入装置本体(4)に着脱できるように構成されていることを特徴とする、
    請求項1または2記載の焼却炉の投入装置。
  4. 請求項1,2または3記載の焼却炉の投入装置(3)を備えていることを特徴とする、
    焼却炉。
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