JP3082320U - 外気遮断した回転扉構造の投入装置を備えた廃棄物焼却炉 - Google Patents

外気遮断した回転扉構造の投入装置を備えた廃棄物焼却炉

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JP3082320U
JP3082320U JP2001003827U JP2001003827U JP3082320U JP 3082320 U JP3082320 U JP 3082320U JP 2001003827 U JP2001003827 U JP 2001003827U JP 2001003827 U JP2001003827 U JP 2001003827U JP 3082320 U JP3082320 U JP 3082320U
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等 久保田
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株式会社大東
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】焼却能力1時間当り200kg未満の小型焼却
炉について、投入扉に外気を遮断した状態で定量ずつ廃
棄物を投入できる回転扉構造の投入装置を装備すること
により、投入時の安定燃焼を保ち、黒煙やダイオキシン
類の発生を抑えるようにした。 【解決手段】焼却炉の親扉1の中央に長方形の開口部を
設け、その開口部にスッポリと嵌まる長方形の子扉3を
取り付ける。子扉はその天地の中央に通したシャフト4
を中心として縦方向に回転する。子扉はその前面を、子
扉の回転軌跡に合わせた半円筒カマボコ状のドラムボッ
クス6で覆われている。ドラムボックスの前面上部に
は、取手の付いたボックスフタ7があり、廃棄物を投入
する時に開閉する。ドラムボックスの右側にあるハンド
ルを回転することによりシャフトで連結された子扉がド
ラムボックス内で回転し、廃棄物を外気と遮断した状態
のまま投入できる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】 現在、焼却能力が1時間当り200kg未満の小型焼却炉は、投入扉を開けた まま廃棄物を燃焼室へ投入するものがほとんどである。
【0002】 焼却能力が1時間当り200kg以上の焼却炉は、プッシャー式や回転スクリ ュー式などのように、外気と遮断された状態で、動力を使い連続的に廃棄物を燃 焼室へ供給する機械式の投入装置が使われているものが多い。
【0003】 焼却炉は、燃焼中に廃棄物を燃焼室へ投入するために、投入扉を開けると、外 気が燃焼室へ流入し、燃焼室の温度を下げ、また過剰に酸素が供給され燃焼室の 燃焼バランスが崩れ、黒煙やダイオキシン類が発生しやすくなる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は、焼却能力1時間当り200kg未満の小型焼却炉において、外気を 遮断した状態で定量ずつ廃棄物を投入することができる回転扉構造の投入装置を 備えることにより、廃棄物を投入する際に外気が燃焼室へ流入することを防ぎ安 定燃焼をさせて黒煙やダイオキシン類の発生を抑え、廃棄物の適切な焼却処理を 図ることを課題としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案の構造は次のとおりである。親扉1は向かって右側に上下に支点2があ り、その支点2を中心に左側から右側へ開く。親扉1の中央部に長方形の開口部 を設け、その開口部にピッタリと嵌る子扉3がある。子扉3は、燃焼室13側の 片面は耐火材が施されていて、ドラムボックス6側の片面は鉄材となっており燃 焼室13の温度が外側へ伝わることを防いでいる。また、ドラムボックス6側の 片面中央にはシャフト4を通すシャフトパイプ5が水平方向に溶接により取り付 けられており、シャフト4を中心に縦方向に回転するようになっている。親扉1 の前面には、子扉3を覆うようにドラムボックス6が取り付けられている。ドラ ムボックス6は、子扉3の縦方向の回転運動の軌跡に合わせ、円筒型を半分にし たカマボコ状の形をしている。 ドラムボックス6の正面上部に投入用の開口部があり、開口部を覆うボックス フタ7が上部を蝶番で取り付けられており、右縁中央に取り付けられた取手8に よって開閉することができる。
【0006】 シャフト4は親扉1の左右両端のシャフト受9と子扉3のシャフトパイプ5を 通りドラムボックス6の右外側のハンドル10に繋っている。ハンドル10を回 転させることにより、子扉3がドラムボックス6内で回転し子扉3の上半分は手 前ドラムボックス6方向へ回転し、ドラムボックス6内の一時収納されていた廃 棄物を下へ押すと同時に、子扉3の下半分は向う燃焼室13方向へ回転しドラム ボックス5と燃焼室13との間が開き、ドラムボックス6に一時収納されていた 廃棄物は燃焼室13へ投入される。 子扉3はシャフト4に取り付けられた左側のストップピン11により通常時は 耐火材の面を燃焼室13へ向け垂直を保っており、また投入時には、右側のスト ップピン12により廃棄物を押し込むのに必要な位置まで回転し停止するように なっている。
【0007】 ドラムボックス6とボックスフタ7は、同一曲面で制作されているため、ピッ タリと重なっており、またシャフト4を通すためのドラムボックス6の左右両側 の切り欠き箇所は、左右のシャフト受9が密着してすき間を防いでいるため、ボ ックスフタ7を閉じている時には、ドラムボックス16内への外気の流入はない 。 ボックスフタ7を開けている時にも、親扉1の開口部と子扉3とは、ピッタリ と嵌っているため、燃焼室13への外気の流入はほとんどない。
【0008】
【投入動作の説明】
本考案の投入装置を使って焼却炉へ廃棄物を投入する時は次の手順で行う。 ドラムボックス6の右側にある取手8を上に引き上げボックスフタ7を開ける 。 ドラムボックス6の投入口からドラムボックス6内へ廃棄物を投入する。(図 4参照) 取手8を下に降ろし、ボックスフタ7を閉じる。 ハンドル10を手前に回転させると、シャフト4に接合された子扉3がシャフ ト4を中心にして、上半分が手前ドラム方向に、下半分が向う側燃焼室13方 向へ回転する。 子扉3の上半分は、ドラムボックス6内へ一時収納された廃棄物を手前から下 方向へ押し、それと同時に子扉3の下半分は、ドラムボックス6と燃焼室13 との開口部を開ける。(図5参照) 子扉3が回転し、回転角度が90°を越えると子扉3の上半分は廃棄物を下方 向から燃焼室13方向へ押し出し投入されることになる。さらに子扉3が回転 し回転角度180°を越えると廃棄物は全て燃焼室13へ投入されることにな る。(図6参照) ハンドル10は右側ストップピン12の働きで下向き回転角度180°を過ぎ た位置で停止する。それと同時に子扉3も回転角度180°を過ぎた位置で停 止する。(図10参照) 廃棄物の投入が終わったあとは、子扉3の金属面を燃焼室13の高熱から保護 するため、速やかにハンドル10を元の位置に戻す。ハンドル10は左側スト ップピン11の働きで当初の位置で停止する。(図9参照)その時には、子扉 3も耐火面を燃焼室13側へ垂直に向けた当初の状態となり停止する。 さらに追加投入する時には、〜の同一手順を繰り返す。
【0009】
【考案の効果】
焼却能力1時間当り200kg未満の小型焼却炉に、本考案の投入装置を装備す ると、外気と遮断された状態で、定量ずつ廃棄物を燃焼室に投入することができ るようになるため燃焼中に外気が燃焼室に流入することが無く、黒煙やダイオキ シン類の発生を抑え、廃棄物を適正に焼却処理することができる。
【0010】 小型焼却炉は、全国の多数の事業所で使用され、産業廃棄物の適正処理と減量 化に大きく寄与している。平成13年3月26日公布の「廃棄物の処理及び清掃 に関する法律施行規則の一部を改正する省令」によると、「外気と遮断された状 態で定量ずつ廃棄物を燃焼室に投入することができるものであること。」とされ ており、平成14年12月1日施行され、全ての焼却炉に適用されることとなる 。 現在、焼却能力1時間当り200kg未満の小型焼却炉では、このような投入 装置を装備したものはほとんどなく法施行後においても、小型焼却炉を継続して 使用していくことが困難となる。 本考案の投入装置は既設の焼却炉にも扉の交換をするだけで簡単に取り付ける ことができ、又焼却炉本体の価格と比較しても適切な価格アップで供給できるた め、投入装置を装備した焼却炉への買い換えが可能であり、今後も小型焼却炉を 使用して廃棄物の排出事業所ごとの適正処理や減量化を維持することができる。
【0011】
【図面の簡単な説明】
【図1】は、廃棄物焼却炉の平面図である。
【図2】は、廃棄物焼却炉の側面断面図である。
【図3】は、廃棄物焼却炉の正面図である。
【図4】は、投入装置の投入動作の途中の側面断面図で
ある。(ボックフタを開け廃棄物を投入したところ)
【図5】は、投入装置の投入動作の途中の側面断面図で
ある。(ボックスフタを閉じ子扉を半分ほど回転させた
ところ)
【図6】は、投入装置の投入動作完了時の側面断面図で
ある。
【図7】は、子扉を右前方より見た図である。
【図8】は、親扉を右前方より見た図である。
【図9】は、左側ストップピンの構造図である。
【図10】は、右側ストップピンの構造図である。
【0012】
【符号の説明】
1 親扉 2 支点 3 子扉 4 シャフト 5 シャフトパイプ 6 ドラムボックス 7 ボックスフタ 8 取手 9 シャフト受 10 ハンドル 11 左側のストップピン 12 右側のストップピン 13 燃焼室

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】外気を遮断した状態で、定量ずつ廃棄物を
    燃焼室に投入することができる回転扉構造の投入装置を
    備えた廃棄物焼却炉。
JP2001003827U 2001-05-09 2001-05-09 外気遮断した回転扉構造の投入装置を備えた廃棄物焼却炉 Expired - Fee Related JP3082320U (ja)

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