JP3092796U

JP3092796U - 調理用プレート

Info

Publication number: JP3092796U
Application number: JP2002005860U
Authority: JP
Inventors: 幸男亀谷
Original assignee: 幸男亀谷
Priority date: 2002-09-17
Filing date: 2002-09-17
Publication date: 2003-03-28
Anticipated expiration: 2008-09-17

Abstract

(57)【要約】【課題】本考案の目的は、牛肉、豚肉、鶏肉、魚肉等
の食材を焼いても煙がほとんど発生せず、しかも焦げず
に美味しく焼き上げることのできる調理用プレートを提
供することである。【解決手段】プレート１１の厚さが２３〜３３ｍｍの
溶岩からなる調理用プレートである。この調理用プレー
トを、牛肉、豚肉、鶏肉、魚肉等の食材を焼く際に使用
することにより、食材を焦がさずにじっくりと焼くこと
ができ、うまみを逃がすことがなく、また、焦げにくい
ので煙がほとんど発生しない。また、この調理用プレー
トを、一辺の長さが３００ｍｍの四角形を超えない寸法
にすることにより、割れにくくなり、長期間にわたって
使用することができる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、牛肉、豚肉、鶏肉、魚肉等を調理するための調理用プレートに関する。

【従来の技術】

【０００２】従来、焼肉等には、鉄板等の金属プレートが使用されている。しかし、金属プレートは熱伝導が良いため、温度調節が困難であり、このためプレートの表面の温度が高くなりすぎ、肉等の食材から水分と共にうまみがとんでしまったり、肉を焼く際に食材が焼けすぎて焦げやすく、煙も発生しやすかった。

【０００３】一方、ガスコンロ等の加熱装置の上に細かく砕いた溶岩（石ころ）等を敷き詰め、その上方に網を設け、その上に食材をのせて溶岩の輻射熱により食材を焼く方法が知られている（実開平１１−１６４７８１号公報）。しかし、このような方法を利用した焼肉やバーベキューでは、肉汁等が溶岩の上に落ちて付着するめ、使用後に溶岩を洗浄する必要があるが、溶岩は細かく砕かれているため、洗浄に非常に手間がかかる。また、溶岩をプレート状に切削加工した溶岩プレートも知られている（実開昭６３―１４７１３７号公報）。しかし、一般に市販されている溶岩プレートは、厚さが２０ｍｍまたはそれ以下であるため、肉に火が通り過ぎて、すぐに硬くなって食感や食味が悪くなり、また、肉も焦げやすく、煙も発生しやすいという問題がある。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

本考案の目的は、牛肉、豚肉、鶏肉、魚肉等の食材を焼いても煙がほとんど発生せず、焦げずに美味しく焼き上げることができる調理用プレートを提供することである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案の調理用プレートは、厚さが２３〜３３ｍｍの溶岩からなる。すなわち、溶岩は多孔質の岩石であるため、金属に比べて熱伝導が低いという特性がある。本考案ではこの溶岩の厚さを２３〜３３ｍｍのプレートに加工しているため、プレート表面温度の上昇が抑制され、この結果、肉等を焦がさずに、じっくりと焼くことができ、うまみを逃がすことがない。また、多孔質のプレートであるため、食材から流れた油を吸い取ることができるため、肉等の食材を一層美味しく焼くことができる。しかも、焦げにくいので、煙もほとんど発生しない。

【０００６】また、この調理用プレートは、一辺の長さが３００ｍｍの四角形を超えない寸法を有することにより、割れにくくなり、長期間にわたって使用することができる。

【０００７】

【考案の実施の形態】

図１は、本発明の一実施形態に係る調理用プレートを示す斜視図である。図１に示すように、この調理用プレートは、溶岩からなるプレート１１である。このプレート１１の表面には、円形の溝部１３が形成されている。

【０００８】プレート１１は、多孔質の溶岩をプレート状に切削加工し、その表面を研磨したものである。このプレート１１は、図１に示すように、ガスコンロなどの加熱装置１２の上方に設置して使用される。

【０００９】プレート１１の厚さとしては２３〜３３ｍｍであるのがよい。プレート１１の厚さが２３ｍｍ未満であると、火の回りが早いため、食材に火が伝わりやすく、肉はすぐに硬くなり食感が悪くなる。また、肉汁も焦げやすくなり、うまみが逃げてしまう。一方、プレート１１の厚さが３３ｍｍを超えると。熱伝導が悪くなり、火の回りが遅くなり、使用時にプレート１１が温まりにくく、食材を焼くのに時間がかかる。

【００１０】プレート１１の形状としては、一辺の長さが３００ｍｍの四角形を超えない寸法であるのが好ましい。一辺の長さが３００ｍｍを超えると、プレート１１は使用時に割れやすくなるため、長期間使用するのに適さない。上記プレート１１の形状は特に限定されるものではなく、上記四角形の枠をはみ出さない範囲で、矩形、多角形、楕円形、円形等、任意の形状とすることができる。また、プレート１１には必要に応じて取っ手を設けてもよく、これにより未使用時にプレート１１の取り外しや持ち運びが容易になる。

【００１１】また、このプレート１１の表面には、図１に示すように、溝部１３を設けるのが好ましく、これにより、この溝部１３に油が溜まり、加熱装置１２に落ちて汚れが付着するのを防止することができる。溝部１３の深さとしては、３〜１０ｍｍ程度であるのが好ましい。また、溝部１３を円形とすることにより、プレート１１に溝部１３を加工するのが容易である。また、本実施形態では円形の溝部１３を使用したが、本実施形態は特にこれに限定されるものではなく、矩形、多角形、楕円形等、プレート１１の形状に合わせて任意の形状とすることができる。

【００１２】

【考案の効果】

本考案によれば、プレート表面温度の上昇が抑制されるため、牛肉、豚肉、鶏肉、魚肉等の食材を焼く際に、食材を焦がさずにじっくりと焼くことができ、従ってうまみを逃がすことがなく、また焦げにくいので美味しく焼き上げることができ、しかも煙もほとんど発生しないという効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施形態にかかる調理用プレートを
示す斜視図である。

【符号の説明】

１１プレート

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】厚さが２３〜３３ｍｍの溶岩からなる調理
用プレート。
【請求項２】一辺の長さが３００ｍｍの四角形を超えな
い寸法を有する請求項１記載の調理用プレート。