JP3092540B2 - 高周波受信回路 - Google Patents
高周波受信回路Info
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- JP3092540B2 JP3092540B2 JP09035796A JP3579697A JP3092540B2 JP 3092540 B2 JP3092540 B2 JP 3092540B2 JP 09035796 A JP09035796 A JP 09035796A JP 3579697 A JP3579697 A JP 3579697A JP 3092540 B2 JP3092540 B2 JP 3092540B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はヘテロダイン方式の
高周波受信回路に関し、特にTV/VTRに用いられる
高周波受信回路に関する。
高周波受信回路に関し、特にTV/VTRに用いられる
高周波受信回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のTVやVTRに用いられる高周波
受信回路、特にヘテロダイン方式を用いた高周波受信回
路の一例を図6に示す。同図はブロック構成図であり、
VHF側とUHF側のうち、VHF側の構成を中心に説
明する。アンテナ1で受信したRF入力の受信周波数つ
まりRF受信周波数をfRFとし、これをRF増幅器2で
増幅し、増幅されたfRFをミキサ3により周波数変換
し、中間周波数のIF出力として出力する。このミキサ
3では、外付けのLC共振回路4によって設定される発
振器5からの局部発振周波数fOSC で周波数変換され
る。このIF周波数をfIFとし、これをIF増幅器7で
増幅する。その後、同調回路8により所望の周波数が選
択され、第2IF増幅器9で増幅されてIF出力として
出力される。この構成はUHF側においても同様であ
り、それぞれ同一符号に「’」を付して示している。そ
して、前記したLC共振回路4,4’の中の図外の可変
容量コンデンサをコントロールする電圧つまりチューニ
ング電圧VtuはPLLシンセサイザ10から出力され
る。なお、このPLLシンセサイザ10からは、VHF
/UHFを切り替えるスイッチング信号VL,VH,U
が出力され、前記LC共振回路4,4’に入力される。
また、前記発振器5,5’の出力はバッファ6を介して
PLLシンセサイザ10に帰還される。
受信回路、特にヘテロダイン方式を用いた高周波受信回
路の一例を図6に示す。同図はブロック構成図であり、
VHF側とUHF側のうち、VHF側の構成を中心に説
明する。アンテナ1で受信したRF入力の受信周波数つ
まりRF受信周波数をfRFとし、これをRF増幅器2で
増幅し、増幅されたfRFをミキサ3により周波数変換
し、中間周波数のIF出力として出力する。このミキサ
3では、外付けのLC共振回路4によって設定される発
振器5からの局部発振周波数fOSC で周波数変換され
る。このIF周波数をfIFとし、これをIF増幅器7で
増幅する。その後、同調回路8により所望の周波数が選
択され、第2IF増幅器9で増幅されてIF出力として
出力される。この構成はUHF側においても同様であ
り、それぞれ同一符号に「’」を付して示している。そ
して、前記したLC共振回路4,4’の中の図外の可変
容量コンデンサをコントロールする電圧つまりチューニ
ング電圧VtuはPLLシンセサイザ10から出力され
る。なお、このPLLシンセサイザ10からは、VHF
/UHFを切り替えるスイッチング信号VL,VH,U
が出力され、前記LC共振回路4,4’に入力される。
また、前記発振器5,5’の出力はバッファ6を介して
PLLシンセサイザ10に帰還される。
【0003】このような高周波受信回路では、VHFの
特定の周波数受信時のみ歪みが発生し、受信特性を劣化
させるという問題が生じる。この歪み特性は6chビー
トと称される。この6chビートについて説明する。ア
メリカチャンネルにおいて受信周波数(fRF)は音声用
と映像用との2つがあり、それぞれfRF(S),fRF
(P)と示す。これらはVHF(LOW)帯(VL),
VHF(HIGH)帯(VH),UHF帯(U)の3バ
ンドに大きく分かれている。また、周波数変換した後の
中間周波数(fIF)にも音声用と映像用の2つがあり、
それぞれ、 fIF(S)=41.25MHz fIF(P)=45.75MHz である。さらにfIFを作り出すのに必要な局部発振周波
数(fOSC )は次の(1)式が成り立つように定められ
る。 fOSC =(fRF(S)+fRF(P))/2+(fIF(S)+fIF(P))/2… (1)式
特定の周波数受信時のみ歪みが発生し、受信特性を劣化
させるという問題が生じる。この歪み特性は6chビー
トと称される。この6chビートについて説明する。ア
メリカチャンネルにおいて受信周波数(fRF)は音声用
と映像用との2つがあり、それぞれfRF(S),fRF
(P)と示す。これらはVHF(LOW)帯(VL),
VHF(HIGH)帯(VH),UHF帯(U)の3バ
ンドに大きく分かれている。また、周波数変換した後の
中間周波数(fIF)にも音声用と映像用の2つがあり、
それぞれ、 fIF(S)=41.25MHz fIF(P)=45.75MHz である。さらにfIFを作り出すのに必要な局部発振周波
数(fOSC )は次の(1)式が成り立つように定められ
る。 fOSC =(fRF(S)+fRF(P))/2+(fIF(S)+fIF(P))/2… (1)式
【0004】このときに歪みが発生する周波数を算出す
る式を次の(2)式に示す。 (歪みが発生する周波数)=fOSC −(fIF(S)+fIF(P))…(2)式 ここで、アメリカチャンネルにおいて6ch受信時の各
周波数は、 fRF(S)=83.25MHz fRF(P)=87.75MHz(VLOW帯) fOSC ==129MHz (以上、(3)式) であり、これらの値を(2)式に代入すると歪みが発生
する周波数は42MHz時という結果が得られる。これ
は前記した2つの中間周波数の間にあり、この歪みのレ
ベルが大きくなるとTV画面等に影響が生じる。このよ
うに周波数関係上必然的に発生し、かつそれが中間周波
数帯に発生するのはこれらの周波数関係のときのみであ
り、このとき発生する歪みを特に「6chビート」と呼
ぶ。
る式を次の(2)式に示す。 (歪みが発生する周波数)=fOSC −(fIF(S)+fIF(P))…(2)式 ここで、アメリカチャンネルにおいて6ch受信時の各
周波数は、 fRF(S)=83.25MHz fRF(P)=87.75MHz(VLOW帯) fOSC ==129MHz (以上、(3)式) であり、これらの値を(2)式に代入すると歪みが発生
する周波数は42MHz時という結果が得られる。これ
は前記した2つの中間周波数の間にあり、この歪みのレ
ベルが大きくなるとTV画面等に影響が生じる。このよ
うに周波数関係上必然的に発生し、かつそれが中間周波
数帯に発生するのはこれらの周波数関係のときのみであ
り、このとき発生する歪みを特に「6chビート」と呼
ぶ。
【0005】このため、図6に示したような回路構成の
VHF側においては、図7のように、ミキサ3の入力側
と接地との間にダンピング抵抗と称される抵抗12を接
続し、ミキサ3ヘの入カレベルを抑制することにより、
前記した6chビートの改善を行っている。
VHF側においては、図7のように、ミキサ3の入力側
と接地との間にダンピング抵抗と称される抵抗12を接
続し、ミキサ3ヘの入カレベルを抑制することにより、
前記した6chビートの改善を行っている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図7に
示したように、6chビートを改善するためにミキサ3
の入力にダンピング抵抗12を挿入した場合、6chビ
ートが発生しない受信周波数においても変換利得が低下
し、雑音指数が悪化するという問題がある。その理由
は、ダンピング抵抗12の有無を切り替える機能がなく
VHF受信時は常にダンピング抵抗12が接続された状
態でアンテナ1からの信号を受信するためである。
示したように、6chビートを改善するためにミキサ3
の入力にダンピング抵抗12を挿入した場合、6chビ
ートが発生しない受信周波数においても変換利得が低下
し、雑音指数が悪化するという問題がある。その理由
は、ダンピング抵抗12の有無を切り替える機能がなく
VHF受信時は常にダンピング抵抗12が接続された状
態でアンテナ1からの信号を受信するためである。
【0007】本発明の目的は、特定の周波数受信時のみ
ダンピング抵抗を動作させることにより、6chビート
を改善することが可能な高周波受信回路を提供すること
である。
ダンピング抵抗を動作させることにより、6chビート
を改善することが可能な高周波受信回路を提供すること
である。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、ヘテロダイン
構成の高周波受信回路に設けられるミキサの入力端と接
地との間にダンピング抵抗とスイッチング素子が直列に
接続され、かつこのスイッチング素子を所定の受信周波
数のときにのみオン状態とする回路手段を備えることを
特徴とする。この回路手段は、局部発振回路から出力さ
れる局部発振信号の周波数を検出し、前記所定の受信周
波数を周波数変換する際の局部発振周波数のときにスイ
ッチング素子をオン状態とする構成とされる。また、ス
イッチング素子はトランジスタであり、前記回路手段は
前記所定の受信周波数を検出したときにこのトランジス
タをオンさせる電圧を出力するように構成される。これ
らの場合、回路手段は所定の受信回路を周波数変換する
際の局部発振周波数を検出したときにのみ所定のレベル
信号を出力するウィンドウ型のコンパレータ回路で構成
されることが好ましい。さらに、VHF受信回路とUH
F受信回路とを一体的に有する高周波受信回路の場合に
は、前記ダンピング抵抗、スイッチング素子、および回
路手段はVHF受信回路にのみ設けられ、かつ前記回路
手段はVHF受信回路が駆動されるときのみ動作される
ように構成される。
構成の高周波受信回路に設けられるミキサの入力端と接
地との間にダンピング抵抗とスイッチング素子が直列に
接続され、かつこのスイッチング素子を所定の受信周波
数のときにのみオン状態とする回路手段を備えることを
特徴とする。この回路手段は、局部発振回路から出力さ
れる局部発振信号の周波数を検出し、前記所定の受信周
波数を周波数変換する際の局部発振周波数のときにスイ
ッチング素子をオン状態とする構成とされる。また、ス
イッチング素子はトランジスタであり、前記回路手段は
前記所定の受信周波数を検出したときにこのトランジス
タをオンさせる電圧を出力するように構成される。これ
らの場合、回路手段は所定の受信回路を周波数変換する
際の局部発振周波数を検出したときにのみ所定のレベル
信号を出力するウィンドウ型のコンパレータ回路で構成
されることが好ましい。さらに、VHF受信回路とUH
F受信回路とを一体的に有する高周波受信回路の場合に
は、前記ダンピング抵抗、スイッチング素子、および回
路手段はVHF受信回路にのみ設けられ、かつ前記回路
手段はVHF受信回路が駆動されるときのみ動作される
ように構成される。
【0009】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態を図面を
参照して説明する。図1は本発明の第1の実施形態の回
路図である。アンテナ1で受信したRF入力の受信周波
数つまりRF受信周波数をfRFとし、これをRF増幅器
2で増幅し、増幅されたfRFをミキサ3により周波数変
換し、中間周波数のIF出力として出力する。このミキ
サ3では、外付けのLC共振回路4によって設定される
発振器5での局部発振周波数fOSC で周波数変換され
る。このIF周波数をfIFとし、これをIF増幅器7で
増幅する。その後、同調回路8により所望の周波数が選
択され、第2IF増幅器9で増幅されてIF出力として
出力される。なお、IF増幅器7までの構成はUHF側
においても同様であり、同一符号に「’」を付してあ
る。さらに、前記LC共振回路4の中の図外の可変容量
コンデンサをコントロールする電圧つまりチューニング
電圧VtuはPLLシンセサイザ10から出力される。
また、このPLLシンセサイザ10からは、VHF/U
HFを切り替えるスイッチング信号VL,VH,Uが出
力され、前記LC共振回路4,4’に入力される。な
お、6はLC発振器5,5’での発振周波数をPLLシ
ンセサイザ10に帰還する際に用いられるバッファであ
る。
参照して説明する。図1は本発明の第1の実施形態の回
路図である。アンテナ1で受信したRF入力の受信周波
数つまりRF受信周波数をfRFとし、これをRF増幅器
2で増幅し、増幅されたfRFをミキサ3により周波数変
換し、中間周波数のIF出力として出力する。このミキ
サ3では、外付けのLC共振回路4によって設定される
発振器5での局部発振周波数fOSC で周波数変換され
る。このIF周波数をfIFとし、これをIF増幅器7で
増幅する。その後、同調回路8により所望の周波数が選
択され、第2IF増幅器9で増幅されてIF出力として
出力される。なお、IF増幅器7までの構成はUHF側
においても同様であり、同一符号に「’」を付してあ
る。さらに、前記LC共振回路4の中の図外の可変容量
コンデンサをコントロールする電圧つまりチューニング
電圧VtuはPLLシンセサイザ10から出力される。
また、このPLLシンセサイザ10からは、VHF/U
HFを切り替えるスイッチング信号VL,VH,Uが出
力され、前記LC共振回路4,4’に入力される。な
お、6はLC発振器5,5’での発振周波数をPLLシ
ンセサイザ10に帰還する際に用いられるバッファであ
る。
【0010】さらに、前記VHF側では、前記ミキサ3
への入力端にダンピング抵抗12の一端を接続し、かつ
このダンピング抵抗12の他端はスイッチング素子13
としてのPNPトランジスタのエミッタに接続し、この
トランジスタ13のコレクタは接地している。また、こ
のトランジスタ13をオン、オフ動作させるためのコン
パレータ回路14が設けられており、前記スイッチング
信号VLとチューニング電圧Vtuに基づいてその出力
をトランジスタ13のベースに入力している。これらは
6chビート制御回路11を構成しており、前記コンパ
レータ回路14では、PLLシンセサイザ10より出力
されるスイッチング電圧VLをその電源電圧として回路
内に入力させており、またにPLLシンセサイザ10か
ら出力されるチューニング電圧Vtuを可変抵抗VRお
よび抵抗Rにより分圧してコンパレータ回路14に入力
させている。なお、このコンパレータ回路14にはある
範囲内の入力が入ったときのみ出力がLOWとなるウィ
ンドウ型のコンパレータ回路を使用している。
への入力端にダンピング抵抗12の一端を接続し、かつ
このダンピング抵抗12の他端はスイッチング素子13
としてのPNPトランジスタのエミッタに接続し、この
トランジスタ13のコレクタは接地している。また、こ
のトランジスタ13をオン、オフ動作させるためのコン
パレータ回路14が設けられており、前記スイッチング
信号VLとチューニング電圧Vtuに基づいてその出力
をトランジスタ13のベースに入力している。これらは
6chビート制御回路11を構成しており、前記コンパ
レータ回路14では、PLLシンセサイザ10より出力
されるスイッチング電圧VLをその電源電圧として回路
内に入力させており、またにPLLシンセサイザ10か
ら出力されるチューニング電圧Vtuを可変抵抗VRお
よび抵抗Rにより分圧してコンパレータ回路14に入力
させている。なお、このコンパレータ回路14にはある
範囲内の入力が入ったときのみ出力がLOWとなるウィ
ンドウ型のコンパレータ回路を使用している。
【0011】以上の構成の回路における6chビートの
改善動作を説明する。前記した6chビート発生時を判
定する条件はアメリカチャンネルの場合(3)式から次
のように示される。 「VL帯受信時でかつ、OSC周波数が129MHz時」 …(4) これを図2の局部発振周波数(fOSC )とチューニング
電圧(Vtu)の相関図を参照して説明する。まず、V
L帯受信時を判定するためにPLLシンセサイザ10か
ら出力されるVLへのスイッチング出力をコンパレータ
回路14の電源電圧として使用する。これによりコンパ
レータ回路14はVL時のみ動作する。
改善動作を説明する。前記した6chビート発生時を判
定する条件はアメリカチャンネルの場合(3)式から次
のように示される。 「VL帯受信時でかつ、OSC周波数が129MHz時」 …(4) これを図2の局部発振周波数(fOSC )とチューニング
電圧(Vtu)の相関図を参照して説明する。まず、V
L帯受信時を判定するためにPLLシンセサイザ10か
ら出力されるVLへのスイッチング出力をコンパレータ
回路14の電源電圧として使用する。これによりコンパ
レータ回路14はVL時のみ動作する。
【0012】次に局部発振周波数(fOSC )が129M
Hzであることを判定するために局部発振周波数(fOS
C )はチューニング電圧(Vtu)によって決定される
ことを利用する。ここでは、Vtu=X(V)時に、f
OSC =129MHzと仮定する。また、コンパレータ回
路14では、基準電圧を(×±Y)(V)に設定する。
図3はこのコンパレータ回路14の入出力特性である。
ここで、前記Yはばらつき等を考えたときの幅を示して
いる。これから、 (X−Y)<Vtu<(X+Y) の範囲内のチューニング電圧(Vtu)が入力されたと
きこのコンパレータ回路14はLOWの信号を出力する
ことになる。このとき、このLOW信号によってスイッ
チング素子としてのトランジスタ13がオン状態とな
り、ダンピング抵抗12がミキサの入力端を接地状態と
し、これによりミキサ3への入力が抑圧され6chビー
トによる歪みが改善される。
Hzであることを判定するために局部発振周波数(fOS
C )はチューニング電圧(Vtu)によって決定される
ことを利用する。ここでは、Vtu=X(V)時に、f
OSC =129MHzと仮定する。また、コンパレータ回
路14では、基準電圧を(×±Y)(V)に設定する。
図3はこのコンパレータ回路14の入出力特性である。
ここで、前記Yはばらつき等を考えたときの幅を示して
いる。これから、 (X−Y)<Vtu<(X+Y) の範囲内のチューニング電圧(Vtu)が入力されたと
きこのコンパレータ回路14はLOWの信号を出力する
ことになる。このとき、このLOW信号によってスイッ
チング素子としてのトランジスタ13がオン状態とな
り、ダンピング抵抗12がミキサの入力端を接地状態と
し、これによりミキサ3への入力が抑圧され6chビー
トによる歪みが改善される。
【0013】このように、この回路では、6chビート
が発生する周波数受信時のときのみ、VHF側のミキサ
3の入力端にダンピング抵抗12が接続されて6chビ
ート特性を改善し、それ以外の6chビートが発生しな
い周波数受信時にはダンピング抵抗が接続されることが
ないため、これら周波数受信時における変換利得や雑音
指数特性を劣化させることはない。
が発生する周波数受信時のときのみ、VHF側のミキサ
3の入力端にダンピング抵抗12が接続されて6chビ
ート特性を改善し、それ以外の6chビートが発生しな
い周波数受信時にはダンピング抵抗が接続されることが
ないため、これら周波数受信時における変換利得や雑音
指数特性を劣化させることはない。
【0014】図4は本発明の第2の実施形態であり、こ
こでは本発明を実現するためのスイッチング素子として
のPNPトランジスタとコンパレータ回路を、ミキサ・
オシレータを有する高周波受信回路に内蔵した例であ
る。ここでは、現存のTV/VTRチューナ用として広
く出回っているU/VlチップチューナlC(例:μP
C27944GS:NEC製)20に、PNPトランジ
スタ13とコンパレータ回路14を内蔵し、これにダン
ピング抵抗12を外付けすることで、極めて簡単に本発
明の回路が構成できるようにしたものである。この回路
においても、前記した第1の実施形態と全く同様の動作
により6chビート特性を改善することができる。この
実施形態では、前記したようにチューナ用IC20にダ
ンピング抵抗12を外付け抵抗として付加するだけでよ
いため、その製造は極めて容易である。
こでは本発明を実現するためのスイッチング素子として
のPNPトランジスタとコンパレータ回路を、ミキサ・
オシレータを有する高周波受信回路に内蔵した例であ
る。ここでは、現存のTV/VTRチューナ用として広
く出回っているU/VlチップチューナlC(例:μP
C27944GS:NEC製)20に、PNPトランジ
スタ13とコンパレータ回路14を内蔵し、これにダン
ピング抵抗12を外付けすることで、極めて簡単に本発
明の回路が構成できるようにしたものである。この回路
においても、前記した第1の実施形態と全く同様の動作
により6chビート特性を改善することができる。この
実施形態では、前記したようにチューナ用IC20にダ
ンピング抵抗12を外付け抵抗として付加するだけでよ
いため、その製造は極めて容易である。
【0015】因みに、この第2の実施形態における6c
hビート特性について測定を行った結果を図5に示す。
同図(a)はダンピング抵抗が接続されない場合、
(b)はダンピング抵抗が接続された場合である。な
お、電源は9V、ダンピング抵抗値は470Ωである。
これから、ダンピング抵抗が接続されない場合の6ch
ビートは47.6dBcであるが、ダンピング抵抗を接
続したことにより55.8dBcに改善できたことが確
認された。
hビート特性について測定を行った結果を図5に示す。
同図(a)はダンピング抵抗が接続されない場合、
(b)はダンピング抵抗が接続された場合である。な
お、電源は9V、ダンピング抵抗値は470Ωである。
これから、ダンピング抵抗が接続されない場合の6ch
ビートは47.6dBcであるが、ダンピング抵抗を接
続したことにより55.8dBcに改善できたことが確
認された。
【0016】なお、本発明におけるスイッチング素子
は、NPNトランジスタで構成され、あるいはFETで
構成されてもよい。また、所定の受信周波数を検出する
ための回路手段は、前記したウィンド構成のコンパレー
タ回路に限られるものではなく、例えば特定の周波数で
共振して設定された電圧を出力する共振回路等で構成す
ることも可能である。
は、NPNトランジスタで構成され、あるいはFETで
構成されてもよい。また、所定の受信周波数を検出する
ための回路手段は、前記したウィンド構成のコンパレー
タ回路に限られるものではなく、例えば特定の周波数で
共振して設定された電圧を出力する共振回路等で構成す
ることも可能である。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、ヘテロダ
イン構成の高周波受信回路に設けられている周波数変換
用のミキサの入力端と接地との間にダンピング抵抗とス
イッチング素子が直列に接続され、かつこのスイッチン
グ素子を所定の受信周波数のときにのみオン状態とする
回路手段を備えているので、6chビートが発生される
所定の周波数を受信したときにのみダンピング抵抗が接
続状態とされてミキサヘの入カレベルが抑圧され、6c
hビートによる歪みが改善される。また、他の周波数を
受信する際にはダンピング抵抗が接続されることがない
ため、変換利得や雑音指数特性の劣化は防止される。
イン構成の高周波受信回路に設けられている周波数変換
用のミキサの入力端と接地との間にダンピング抵抗とス
イッチング素子が直列に接続され、かつこのスイッチン
グ素子を所定の受信周波数のときにのみオン状態とする
回路手段を備えているので、6chビートが発生される
所定の周波数を受信したときにのみダンピング抵抗が接
続状態とされてミキサヘの入カレベルが抑圧され、6c
hビートによる歪みが改善される。また、他の周波数を
受信する際にはダンピング抵抗が接続されることがない
ため、変換利得や雑音指数特性の劣化は防止される。
【図1】本発明の第1の実施形態の回路図である。
【図2】チューニング電圧と局部発振周波数との関係を
示す図である。
示す図である。
【図3】コンパレータ回路のウィンドウ動作を説明する
ための図である。
ための図である。
【図4】本発明の第2の実施形態の回路図である。
【図5】本発明の実施例の効果を説明するための特性図
である。
である。
【図6】本発明が適用される従来の高周波受信回路の回
路図である。
路図である。
【図7】従来の6chビート特性改善対策を説明するた
めの回路図である。
めの回路図である。
1,1’ アンテナ 2,2’ RF増幅器 3,3’ ミキサ 4,4’ LC共振回路 5,5’ 発振器 7,7’ IF増幅器 8,8’ 同調回路 9 第2IF増幅器 10 PLLシンセサイザ 11 6chビート制御回路 12 ダンピング抵抗 13 スイッチング素子(トランジスタ) 14 コンパレータ回路
Claims (5)
- 【請求項1】 受信信号を局部発振回路からの局部発振
信号によりミキサにおいて周波数変換するヘテロダイン
構成の高周波受信回路において、前記ミキサの入力端と
接地との間にダンピング抵抗とスイッチング素子が直列
に接続され、かつ前記スイッチング素子を所定の受信周
波数のときにのみオン状態とする回路手段を備えること
を特徴とする高周波受信回路。 - 【請求項2】 前記回路手段は、前記局部発振回路から
出力される周波数を検出し、前記所定の受信周波数を周
波数変換する際の局部発振周波数のときにスイッチング
素子をオン状態とする請求項1の高周波受信回路。 - 【請求項3】 スイッチング素子はトランジスタであ
り、前記回路手段は前記所定の受信周波数を検出したと
きにこのトランジスタをオンさせる電圧を出力する請求
項2の高周波受信回路。 - 【請求項4】 回路手段は所定の受信回路を周波数変換
する際の局部発振周波数を検出したときにのみ所定のレ
ベル信号を出力するウィンドウ型のコンパレータ回路で
ある請求項3の高周波受信回路。 - 【請求項5】 VHF受信回路とUHF受信回路とを一
体的に有し、前記ダンピング抵抗、スイッチング素子、
および回路手段はVHF受信回路にのみ設けられ、かつ
前記回路手段はVHF受信回路が駆動されるときのみ動
作されるように構成される請求項1ないし4のいずれか
の高周波受信回路。
Priority Applications (1)
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