JP3092498U

JP3092498U - 壁面隅部構造

Info

Publication number: JP3092498U
Application number: JP2002005539U
Authority: JP
Inventors: 雄嗣大渕
Original assignee: 株式会社三山産業
Priority date: 2002-08-30
Filing date: 2002-08-30
Publication date: 2003-03-14
Anticipated expiration: 2008-08-30

Abstract

(57)【要約】【課題】壁面隅部の外側を直角でなくし怪我の心配が
なく、当て板による段差解消のため充填材を用いる必要
がなく施工の手間がかからず、外観上からも暖か味のあ
る壁面隅部構造を得る。【解決手段】直交する内側の壁面芯材(3) と外側の表
面下地材(4) とを含む壁面隅部構造であって、平面視断
面において外側の円弧面(1a)と内側の平坦な直角交差面
(1b)と、前記円弧面(1a)の左右端部と前記直角交差面(1
b)の左右端部を繋げる一対の平坦側面(1c)とで上下方向
長手に連続して形成された壁面隅部構成材(1) を備え、
前記芯材(3) の交差する角の外側に前記直角交差面(1b)
を当接し前記円弧面(1a)を外側に置いて前記壁面隅部構
成材(1) を固着し、前記平坦側面(1c)及び前記芯材(3)
外面に前記表面下地材(4) を当接して固着した壁面隅部
構造である。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、建物の例えば室内等に配置され交差する壁面隅部構造の改良に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来の交差する壁面隅部構造は、図３に示す通り一対の壁面芯材３の端部を直交させて組み、壁面芯材３の外表面に沿って一対の表面下地材４例えば石膏ボード等を端部を直交させて接着し、必要により表面下地材４外表面全体に図示しない表面仕上材例えば壁紙、ビニールクロス等を貼着して仕上げていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

前記従来の壁面隅部構造にあっては、角が直角に形成されており、鋭いので老人、病人、子供等が接触して怪我をすることがあり、クッション性のある例えばプラスチック製等の略Ｌ型の当て板５を交差する壁面隅部の表面下地材４又は表面仕上材外側上下に渡って固着し衝撃を緩和していた。当て板５の厚みによって表面下地材４又は表面仕上材外表面との間に段差が生ずるので、当該段差を解消するためにパテやシール材等の充填材６を用い左右段差部分を埋めていた。このため、施工に手間がかかり、美観上からも好ましく、角が突出しており接触事故の対策が十分とはいえなかった。これに対し、本考案は壁面隅部の外側を直角でなくし怪我の心配がなく、段差が生ぜず充填材による段差解消の必要がなく施工の手間がかからず、外観上からも暖か味があって好ましい交差する壁面隅部構造を得ることを目的とする。又下部の損傷、汚れ防止に有効な壁面隅部構造を得ることを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

この目的を達成するために、請求項１の考案にあっては、直交する内側の壁面芯材(3) と外側の表面下地材 (4) とを含む壁面隅部構造であって、平面視断面において外側の円弧面(1a)と内側の平坦な直角交差面(1b)と、前記円弧面(1a)の左右端部と前記直角交差面(1b) の左右端部を繋げる一対の平坦側面(1c)とで上下方向長手に連続して形成された壁面隅部構成材(1) を備え、前記芯材(3) の交差する角の外側に前記直角交差面 (1b)を当接し前記円弧面(1a)を外側に置いて前記壁面隅部構成材(1) を固着し、前記平坦側面(1c)及び前記芯材(3) 外面に前記表面下地材(4) を当接して固着した壁面隅部構造により解決した。請求項２の考案にあっては、請求項１に記載の壁面隅部構造において、平面視断面において内側が壁面隅部構成材(1) の円弧面(1a)と同径の小径円弧面(2b)で外側が該小径円弧面(2b)より僅かに大きい大径円弧面(2a)と、前記小径円弧面(2 b)及び大径円弧面(2a)の左右端部を繋げる一対の平坦側面(2c)とで上下方向に幅木材(7) と同幅に形成された幅木隅部構成材(2) を備え、前記壁面隅部構成材(1 ) の前記円弧面(1a)外面下部から床面(G) に渡り前記小径円弧面(2b)を当接し前記大径円弧面(2a)を外側に向けて前記幅木隅部構成材(2) を固着し、前記幅木材 (7) を前記幅木隅部構成材(2) の各平坦側面(2c)及び表面下地材(4) 外面に当接して固着した壁面隅部構造とすることができる。請求項３の考案にあっては、請求項１に記載の壁面隅部構造において、壁面隅部構成材(1) 及び表面下地材(4) の外表面全体に表面仕上材を貼着した壁面隅部構造とすることができる。請求項４の考案にあっては、請求項３に記載の壁面隅部構造において、平面視断面において内側が壁面隅部構成材(1) の円弧面(1a)と同径の小径円弧面(2b)で外側が該小径円弧面(2b)より僅かに大きい大径円弧面(2a)と、前記小径円弧面(2 b)及び大径円弧面(2a)の左右端部を繋げる一対の平坦側面(2c)とで上下方向に幅木材(7) と同幅に形成された幅木隅部構成材(2) を備え、前記壁面隅部構成材(1 ) の前記円弧面(1a)外側の表面仕上材に下部から床面(G) に渡り前記小径円弧面 (2b)を当接し前記大径円弧面(2a)を外側に向けて前記幅木隅部構成材(2) を固着し、幅木材(7) を前記幅木隅部構成材(2) の各平坦側面(2c)及び表面下地材(4) 外側の表面仕上材に当接し固着した壁面隅部構造とすることができる。

【０００５】

【考案の実施の形態】

本考案の実施の形態を図面に基づき以下詳細に説明する。図１は、本考案の一例の壁面隅部構造を示す組立て斜視図である。図２は、図１の壁面隅部構造に用いる壁面隅部構成材及び幅木隅部構成材の斜視図である。図３は、従来の壁面隅部構造を示す組立て斜視図である。以下の各説明においては、交差する壁面隅部構成材が凸状に見える側すなわち図１及び３においては手前側、図２においては背面側を外側とし、外側と反対の凹状に見える側を内側とし、組立て状態において外側よりみて上下左右として説明する。本考案の一例の壁面隅部構造に用いる壁面隅部構成材１は、図１、図２（ａ）に示す通り、外側が平面視断面において半径ｒの円弧面１ａと、内側が平面視断面において平坦な直角交差面１ｂと、円弧面１ａの左右端部と直角交差面１ｂの左右端部を繋げる左右対称位置の一対の平坦側面１ｃとが上下方向長手に連続して形成されている。壁面隅部構成材１は、通常木質、プラスチック、軽金属又はこれらの組合わせ材が用いられる。半径ｒは使用場所、周辺の構成材等によって選定されるので特に限定はないが、一例として２５ｍｍにとられる。

【０００６】図１、図２（ｂ）により壁面隅部構成材１に付加して用いられる幅木隅部構成材２について説明する。幅木隅部構成材２は、内側が平面視断面において半径ｒの小径円弧面２ｂと、外側が平面視断面において半径ｒより僅かに大きい半径Ｒの大径円弧面２ａと、小径円弧面２ｂの左右端部と大径円弧面２ａの左右端部とを繋げる左右一対の平坦側面２ｃとで上下方向に後述する幅木材７の同幅に連続して形成されている。半径Ｒは使用場所、周辺の構成材のサイズ等によって選定されるので特に限定はないが、一例として前記半径ｒが２５ｍｍのとき３３ｍｍにとられ、このときＲ−ｒは８ｍｍとなる。

【０００７】次に、図１により壁面隅部構成材１及び幅木隅部構成材２が装着された交差する壁面隅部構造の一例について説明する。図３について従来の壁面隅部構造で説明したと同様に一対の壁面芯材３を直交させて組み、壁面芯材３端部の交差する角に壁面隅部構成材１の直角交差面１ｂを当接し円弧面１ａを外側に置いてビス等の固着具により上下に固着する。次いで壁面隅部構成材１の各平坦側面１ｃ及び壁面芯材３表面に一対の表面下地材４を当接して接着等により固着する。更に図示しないが、必要により表面下地材４及び壁面隅部構成材１外表面全体に従来例で説明した表面仕上材を貼着して仕上げるのが美観及び損傷、汚れ防止上好ましい。ここで壁面隅部の外側を直角でなく円弧状としたので怪我の心配がなく、段差が生ぜず充填材による段差解消の必要がないので施工の手間がかからず、外観上からも好ましい。幅木隅部構成材２を付加する場合は、壁面隅部構成材１の円弧面１ａ下部から床面ＧＧに渡り幅木隅部構成材２の内側の円弧面２ｂを当接し円弧面２ａを外側に向けて接着する。次いで一対の長方形状幅木材７を左右において幅木隅部構成材２の各平坦側面２ｃ及び表面下地材４表面に当接し、表面下地材４外面にビス、木ねじ、タック等の固着具により固着する。表面下地材４表面に表面仕上材が貼着してある場合には、壁面隅部構成材１の円弧面１ａ外面の表面仕上材外側に下部から床面Ｇに渡り小径円弧面２ｂを当接し大径円弧面２ａを外側に向けて幅木隅部構成材２を固着し、幅木材７を幅木隅部構成材２の各平坦側面２ｃ及び表面下地材４外側の表面仕上材に当接し固着具により固着する。幅木隅部構成材２は必須のものではなく選択的構成要素であるが、これを用いることにより壁面隅部構成材１を装着した壁面隅部構造下部の損傷、汚れ防止に有効である。

【０００８】

【考案の効果】

本考案の壁面隅部構造によれば、用いた壁面隅部構成材が壁面隅部の外側を直角でなく円弧状としたので怪我の心配がなく、当て板による段差解消のために充填材を用いる必要がないので施工の手間がかからず、外観上からも暖か味がある。又幅木隅部構成材を付加することにより、壁面隅部構造の下部の損傷、汚れ防止に有効である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一例の壁面隅部構造を示す組立て斜視
図である。

【図２】図１の図１の壁面隅部構造に用いる壁面隅部構
成材及び幅木隅部構成材の各構成要素の斜視図で、
（ａ）壁面隅部構成材、（ｂ）幅木隅部構成材を示す。

【図３】従来の壁面隅部構造を示す組立て斜視図であ
る。

【符号の説明】

１壁面隅部構成材１ａ円弧面２ａ大径円弧面２ｂ小径円弧面１ｂ直角交差面１ｃ、２ｃ平坦側面２幅木隅部構成材３壁面芯材４表面下地材５当て板６充填材７幅木材Ｇ床面ｒ、Ｒ半径

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】直交する内側の壁面芯材(3) と外側の表
面下地材(4) とを含む壁面隅部構造であって、平面視断
面において外側の円弧面(1a)と内側の平坦な直角交差面
(1b)と、前記円弧面(1a)の左右端部と前記直角交差面(1
b)の左右端部を繋げる一対の平坦側面(1c)とで上下方向
長手に連続して形成された壁面隅部構成材(1) を備え、
前記芯材(3) の交差する角の外側に前記直角交差面(1b)
を当接し前記円弧面(1a)を外側に置いて前記壁面隅部構
成材(1) を固着し、前記平坦側面(1c)及び前記芯材(3)
外面に前記表面下地材(4) を当接して固着したことを特
徴とする壁面隅部構造。
【請求項２】請求項１に記載の壁面隅部構造におい
て、平面視断面において内側が壁面隅部構成材(1) の円
弧面(1a)と同径の小径円弧面(2b)で外側が該小径円弧面
(2b)より僅かに大きい大径円弧面(2a)と、前記小径円弧
面(2b)及び大径円弧面(2a)の左右端部を繋げる一対の平
坦側面(2c)とで上下方向に幅木材(7) と同幅に形成され
た幅木隅部構成材(2) を備え、前記壁面隅部構成材(1)
の前記円弧面(1a)外面下部から床面(G) に渡り前記小径
円弧面(2b)を当接し前記大径円弧面(2a)を外側に向けて
前記幅木隅部構成材(2) を固着し、前記幅木材(7) を前
記幅木隅部構成材(2) の各平坦側面(2c)及び表面下地材
(4) 外面に当接して固着したことを特徴とする壁面隅部
構造。
【請求項３】請求項１に記載の壁面隅部構造におい
て、壁面隅部構成材(1) 及び表面下地材(4) の外表面全
体に表面仕上材を貼着したことを特徴とする壁面隅部構
造。
【請求項４】請求項３に記載の壁面隅部構造におい
て、平面視断面において内側が壁面隅部構成材(1) の円
弧面(1a)と同径の小径円弧面(2b)で外側が該小径円弧面
(2b)より僅かに大きい大径円弧面(2a)と、前記小径円弧
面(2b)及び大径円弧面(2a)の左右端部を繋げる一対の平
坦側面(2c)とで上下方向に幅木材(7) と同幅に形成され
た幅木隅部構成材(2) を備え、前記壁面隅部構成材(1)
の前記円弧面(1a)外側の表面仕上材に下部から床面(G)
に渡り前記小径円弧面(2b)を当接し前記大径円弧面(2a)
を外側に向けて前記幅木隅部構成材(2) を固着し、幅木
材(7) を前記幅木隅部構成材(2) の各平坦側面(2c)及び
表面下地材(4) 外側の表面仕上材に当接し固着したこと
を特徴とする壁面隅部構造。