JP3091950B2 - 導電性塗料の静電塗装装置 - Google Patents

導電性塗料の静電塗装装置

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JP3091950B2
JP3091950B2 JP07067997A JP6799795A JP3091950B2 JP 3091950 B2 JP3091950 B2 JP 3091950B2 JP 07067997 A JP07067997 A JP 07067997A JP 6799795 A JP6799795 A JP 6799795A JP 3091950 B2 JP3091950 B2 JP 3091950B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、導電性塗料に高電圧を
印加して塗装を行う静電塗装装置に関し、特に塗料供給
路を高圧側と接地側とに絶縁し得る絶縁分離バルブを備
えた導電性塗料の静電塗装装置に関する。
【0002】
【従来の技術】導電性塗料が噴霧される静電塗装装置で
は、塗装ガンに供給された導電性塗料に高電圧が印加さ
れるため、塗料供給路を一時的に分断して電気的な絶縁
状態を形成するための絶縁分離バルブが塗料供給路の途
中に設けられている。この絶縁分離バルブによって、塗
装時においては高圧側である塗装ガンと接地側である塗
料供給源とが電気的に絶縁される一方で、塗装ガンへの
塗料供給時においては塗装ガンと塗料供給源とを結ぶ塗
料供給路が機械的に接続され塗料の供給が可能となる。
【0003】従来、この種の絶縁分離バルブとして、例
えば実開平4−87755号公報により、洗浄カバー内
に接離自在な雌雄1対のカプラを設け、各カプラに夫々
ばねで閉じ側に付勢される弁を設け、両カプラの接合時
に一方のカプラの弁に取付けたロッドが他方のカプラの
弁に当接して両弁が共に開かれ、両カプラに形成した塗
料通孔が連通し、両カプラの切離し時に各弁が閉じら
れ、両カプラ間が電気的に絶縁されるようにしたものが
知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来例のもので
は、両カプラの切離しで各弁が閉じられる際に、各カプ
ラの嵌合端から塗料が多少とも押し出されて、各カプラ
の嵌合端外面に塗料が付着し、このままでは両カプラの
接合時のシール性を確保できなくなる。そのため、両カ
プラを洗浄カバーに収納し、両カプラの切離し時に洗浄
カバー内に洗浄液を流して両カプラの外面を洗浄するよ
うにしているが、これでは洗浄に時間がかかると共に多
量の洗浄液が必要となって、作業能率の低下やランニン
グコストの増加といった不具合を生ずる。本発明は、以
上の点に鑑み、絶縁分離バルブの接合時のシール性を洗
浄を要することなく確保し得るようにした装置を提供す
ることをその目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の導電性塗料の静電塗装装置は、高電圧が印
加される塗装ガンに塗料供給路を介して導電性塗料を供
給する導電性塗料の静電塗装装置であって、前記塗料供
給路を前記高電圧が印加される高圧側とそれ以外とに電
気的に絶縁分離し得る絶縁分離バルブを備えるものにお
いて、前記絶縁分離バルブは、前記塗料供給路に連通す
る塗料通孔が形成された弁座と該塗料通孔を開閉する弁
と該弁の開閉手段とをそれぞれ有する上バルブと下バル
ブとから構成され、前記上バルブ及び下バルブは、前記
両塗料通孔が連通可能に、かつ略水平な接合面で前記そ
れぞれの弁座が略上下方向に対して接合分離可能に設け
られ、前記下バルブには、前記下バルブの閉塞時に下バ
ルブの弁座と前記下バルブの弁とにより画される塗料溜
まり部が形成され、前記上バルブと前記下バルブとの接
合時における前記各弁の閉弁で前記上バルブと前記下バ
ルブとの間に画成される空間の容積が、前記上バルブと
前記下バルブとの分離時における前記塗料溜まり部に収
容可能な前記導電性塗料の容積以下とされていることを
特徴としている。
【0006】
【作用】本発明の導電性塗料の静電塗装装置の絶縁分離
バルブは、塗料供給路に連通する塗料通孔が形成された
弁座及び該塗料通孔を開閉する弁をそれぞれ有する上バ
ルブと下バルブとから構成されており、この上バルブ及
び下バルブは、両塗料通孔が連通可能に、かつ略水平な
接合面でそれぞれの弁座が略上下方向に対して接合分離
可能に設けられているので、それぞれの弁座が接合面で
接合するように上バルブと下バルブとを接合して両塗料
通孔を連通させ、上バルブ及び下バルブのそれぞれに設
けられた弁を開くと、塗装ガンへ導電性塗料を供給する
ことができる。
【0007】一方、それぞれに設けられた弁を閉じた状
態でそれぞれの弁座が接合面で分離するように上バルブ
と下バルブとを分離すると、塗料通孔が分断されて塗料
供給路を高電圧側とそれ以外とに絶縁分離することがで
きる。これにより、印加された高電圧を保持したまま塗
装ガンから導電性塗料を噴霧することができる。
【0008】本発明に係る絶縁分離バルブにおいて、下
バルブには、下バルブを閉塞した時に当該下バルブの弁
座と下バルブの弁とにより画される塗料溜まり部が形成
されており、しかも上バルブと下バルブとの接合時にお
ける各弁の閉弁で上バルブと下バルブとの間に画成され
る空間の容積が、上バルブと下バルブとの分離時におけ
る塗料溜まり部に収容可能な導電性塗料の容積以下とさ
れているので、これら上バルブと下バルブとを分離して
も、前記空間に残留する塗料は、下バルブに形成された
塗料溜まり部から溢れることなく収容され、弁座の接合
面に付着することはない。これにより、上バルブと下バ
ルブとのシール性の低下を防止することができる。
【0009】なお、本発明に係る絶縁分離バルブにおい
て、上バルブと下バルブとを接合したときに両バルブで
画された空間に臨む弁表面に、ハードクロムメッキ処
理、研摩処理、又はフッ素系樹脂コーティング(例えば
PTFE)などを施すことが好ましい。このような処理
が施された表面では塗料が離れ易くなるため、特に上バ
ルブの弁表面にのみこの種の処理を施すと、上バルブと
下バルブとの間に残留した塗料は下バルブの塗料溜まり
部へ残ることとなり、上バルブからの塗料の滴下を防止
することができる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1は本発明の一実施例に係る導電性塗料の静
電塗装装置を示す正面図、図2は本発明の導電性塗料の
静電塗装装置の絶縁分離バルブの一実施例を示す縦断面
図、図3は図2のA部を拡大した断面図、図4は本発明
の導電性塗料の静電塗装装置の絶縁分離バルブの他の実
施例を示す図2のA部に相当する縦断面図、図5は本発
明の導電性塗料の静電塗装装置の絶縁分離バルブのさら
に他の実施例を示す図2のA部に相当する縦断面図、図
6は図3に示す実施例において絶縁分離バルブが分離し
た状態を示す断面図である。
【0011】図1に示すように、本実施例の導電性塗料
の静電塗装装置100では、ベル型塗装ガン10が上下
及び左右に往復動可能なラム11に固定されており、被
塗物の形状に応じてこのラム11を上下又は左右に往復
動させることにより、塗装ガン10と被塗物との間隔を
ほぼ一定に保つことができる。塗装ガン10への塗料の
供給は、図示しない複数の塗料タンクからカラーチェン
ジバルブCV、塗料供給路20、及び中間貯留槽12を
介して行われる。カラーチェンジバルブCVは、色替え
時等に用いられるエアー(A)と洗浄液である水(W)
の供給を制御する洗浄弁SV1に連なる弁CV1と、複
数の塗料タンクにそれぞれ接続され当該各塗料の供給を
制御する塗料弁CV2とを備えており、図示しない制御
手段からの制御信号(例えばエアー信号)により各弁S
V1,CV1,CV2の開閉が制御され、目的とする塗
料、エアー又は水が塗料供給路20へ圧送される。
【0012】図1及び図2に示すように、塗料供給路2
0には絶縁分離バルブ50が介設されている。該絶縁分
離バルブ50は、ラム11に固定されたエアーシリンダ
13によって上下移動が可能に設けられた上バルブ60
と、塗装ガン10に固定された下バルブ80とから構成
されており、エアーシリンダ13のピストン14を下動
させると上バルブ60が下バルブ80に接合し、また、
ピストン14を上動させると上バルブ60は下バルブ8
0から分離する。
【0013】図2に示す上バルブ60において、バルブ
ボディ63の先端には弁座61が、また基端にはエンド
キャップ64がそれぞれ取り付けられており、さらにこ
れらの内部には基端にピストン62aを有する弁62が
設けられている。バルブボディ63には、上述したカラ
ーチェンジバルブCVから塗料供給路20の上流側部材
たる塗料ホース21を介して圧送される塗料等の流入口
65が開設されており、この流入口65から弁座61の
接合面40に至る通孔22が上バルブ60の塗料通孔と
なっている。
【0014】上記弁62は、弁座61の接合面40の近
傍で当該塗料通孔22を閉塞及び開放するが、この弁6
2は基端に形成されたピストン62a及びコイルバネ6
6の作用によって作動する。すなわち、弁62のピスト
ン62aとエンドキャップ64との間には、当該弁62
を図2において下方向(塗料通孔22を閉塞する方向)
に付勢するコイルバネ66が介装されており、一方、ピ
ストン62aの下面を含むシリンダ67には当該ピスト
ン62a(弁62)を図2において上方向に押し上げる
ためのエアーがエアー通孔68を介して供給されるよう
になっている。したがって、エアー通孔68からエアー
が供給されていない状態では、弁62はコイルバネ66
の弾撥力により塗料通孔22を閉塞するように図2にお
いて下方向に押し下げられる一方で、エアー通孔68か
らシリンダ67内へエアーが供給されると、弁62は、
ストッパ69に当接するまでコイルバネ66の弾撥力に
抗して図2において上方向へ押し上げられる。これによ
り、塗料通孔22が開放され、流入口65から流入した
塗料が塗料通孔22を通って下バルブ80に至ることに
なる。
【0015】なお、弁62の先端面に、ハードクロムメ
ッキ処理、研摩処理、又はフッ素系樹脂コーティング
(例えばPTFE)などを施すことが好ましい。このよ
うな処理が施された表面では塗料が離れ易くなるため、
特に上バルブ60の弁62の先端面にのみこの種の処理
を施すと、上バルブ60と下バルブ80との間に残留し
た塗料は下バルブ80の塗料溜まり部Rへ残ることとな
り、上バルブ60からの塗料の滴下を防止することがで
きる。
【0016】図2に示すように、下バルブ80も上述し
た上バルブ60とほぼ同じように構成されている。すな
わち、バルブボディ83の先端には弁座81が、また基
端にはエンドキャップ84がそれぞれ取り付けられてお
り、さらにこれらの内部には基端にピストン82aを有
する弁82が設けられている。弁座81及びバルブボデ
ィ83には、上述した上バルブ60から送られる塗料等
の塗料通孔23が形成されており、この塗料通孔23の
端末には、塗料を図1に示す中間貯留槽12へ送るため
の流出口85が形成されている。
【0017】上記弁82は、弁座81の接合面40の近
傍で当該塗料通孔23を閉塞及び開放するが、この弁8
2は基端に形成されたピストン82a及びコイルバネ8
6の作用によって作動する。すなわち、弁82のピスト
ン82aとエンドキャップ84との間には、当該弁82
を図2において上方向(塗料通孔23を閉塞する方向)
に付勢するコイルバネ86が介装されており、一方、ピ
ストン82aの上面を含むシリンダ87には当該ピスト
ン82a(弁82)を図2において下方向に押し下げる
ためのエアーがエアー通孔88を介して供給されるよう
になっている。したがって、エアー通孔88からエアー
が供給されていない状態では、弁82はコイルバネ86
の弾撥力により塗料通孔23を閉塞するように図2にお
いて上方向に押し上げられる一方で、エアー通孔88か
らシリンダ87内へエアーを供給すると、弁82は、ス
トッパ89に当接するまでコイルバネ86の弾撥力に抗
して図2において下方向へ押し下げられる。これによ
り、塗料通孔23が開放され、上バルブ60から流入し
た塗料は塗料通孔23を通って流出口85から中間貯留
槽12へ送られることになる。
【0018】これら上バルブ60と下バルブ80とは、
下バルブ80のバルブボディ83に形成された凹部90
に上バルブ60の先端凸部70が嵌合されることにより
接合される。そして、上バルブ60及び下バルブ80に
それぞれ設けられたOリング71,91によって接合面
40のシールが確保されるようになっている。
【0019】本実施例の絶縁分離バルブ50の下バルブ
80においては、図3に示すように、当該下バルブ80
の弁82が塗料通孔23を閉塞した状態において、下バ
ルブ80の弁座81と下バルブ80の弁82の先端面と
により画される空間が塗料溜まり部Rとされている。換
言すれば、弁82が塗料通孔23を閉塞した状態におい
て、弁82の先端面が接合面40より僅かに後退して形
成されており、上バルブ60と下バルブ80とを分離す
ると、この塗料溜まり部Rに塗料が収容されるようにな
っている。
【0020】さらに、図3(A)に示す如く上バルブ6
0の弁62が塗料通孔22を閉塞すると共に下バルブ8
0の弁82も塗料通孔23を閉塞し、かつ上バルブ60
と下バルブ80とを接合した状態において、上バルブ6
0の弁62の先端面、下バルブ80の弁82の先端面、
及び上下バルブ60,80の両弁座61,81で画され
る空間Sの容積が、上バルブ60と下バルブ80とを分
離した状態において塗料溜まり部Rに収容可能な塗料の
容積以下となるよう、上バルブ60の弁62の先端面の
位置を考慮している。
【0021】すなわち、上バルブ60と下バルブ80と
を接合し、上下バルブ60,80の弁62,82をそれ
ぞれ開いて塗料を流したのち両弁62,82を閉じる
と、上記空間Sには塗料Pが残留することになる。そし
て、この塗料Pは、上下バルブ60,80を分離する
と、図3(B)に示すように塗料溜まり部Rにて受容さ
れることになるが、本実施例では、上記空間Sに残留す
る塗料Pの容積、つまり上記空間Sの容積を、同図に示
す如く塗料Pの表面張力をも考慮しながら、上下バルブ
60,80を分離したときに塗料溜まり部Rに収容可能
な塗料Pの容積以下としているので、残留した塗料Pが
塗料溜まり部Rから周辺の接合面40へ溢れ出ることが
なく、したがって、接合面40のシール性及び絶縁性を
損なうこともない。
【0022】なお、上記空間Sの容積を塗料溜まり部R
に収容可能な塗料Pの容積以下とするためには、図3に
示す実施例以外にも種々の態様が考えられる。例えば、
図4に示す実施例では、下バルブ80の弁82が塗料通
孔23を閉塞した状態において、下バルブ80の弁座8
1と下バルブ80の弁82の先端面とにより画される空
間に塗料溜まり部Rを形成すると共に、上バルブ60の
弁62の先端面を接合面40から下バルブ80側へ突出
させている。このように構成すると、図4に示す如く上
バルブ60の弁62が塗料通孔22を閉塞すると共に下
バルブ80の弁82も塗料通孔23を閉塞し、かつ上バ
ルブ60と下バルブ80とを接合した状態において、上
バルブ60の弁62の先端面、下バルブ80の弁82の
先端面、及び上下バルブ60,80の両弁座61,81
で画される空間Sの容積は、塗料Pの表面張力を考慮し
なくとも、常に、上バルブ60と下バルブ80とを分離
した状態において塗料溜まり部Rに収容可能な塗料の容
積以下となる。
【0023】また、図5に示すように、下バルブ80の
弁82の先端面に凹部を形成し、この凹部を塗料溜まり
部Rとすることもできる。このように構成した場合は、
下バルブ80の塗料通孔23と弁82とのシール面を広
く保ったまま塗料溜まり部Rを形成することができる点
で有利である。
【0024】このような絶縁分離バルブ50を通過した
塗料は、塗料ホース24を介して塗装ガン10に設けら
れた中間貯留槽12に送られる。中間貯留槽12には、
サーボモータ15により精密制御されるピストン16が
設けられており、当該ピストン16を前進させることに
より中間貯留槽12内に送られた塗料は塗装ガン12へ
圧送される。また、ピストン16を後退させると上述し
た絶縁分離バルブ50からの塗料が吸引されるようにな
っている。
【0025】なお、図1において17は中間貯留槽12
から送られた塗料の塗装ガン10への供給をON/OF
Fするためのトリガバルブ、18は色替え時等における
塗料の廃液をON/OFFするためのダンプバルブ、S
V2は塗装ガン10用の洗浄バルブである。
【0026】次に作用を説明する。所望の塗料を塗装ガ
ン10へ供給する場合には、まずカラーチェンジバルブ
CVによって目的とする塗料を選択し、この塗料を塗料
ホース21を通して絶縁分離バルブ50の上バルブ60
へ圧送する。この場合、エアーシリンダ13を伸張させ
ることにより絶縁分離バルブ50を接合状態としてお
く。また、絶縁分離バルブ50の上バルブ60と下バル
ブ80の両弁62,82を開き、それぞれ塗料通孔2
2,23を連通させておく。これにより、上バルブ60
の流入口65に流入した塗料は、上バルブ60の塗料通
孔22を通って下バルブ80の塗料通孔23に至り、流
出口85から塗料ホース24を介して中間貯留槽12に
送られることになる。所定量の塗料が中間貯留槽12に
送られると、上バルブ60と下バルブ80との両弁6
2,82を閉じ、塗料供給路20を塗装ガン10側とそ
れ以外とに分断する。
【0027】以上で、塗装ガン10への塗料の供給が終
了するが、次に塗装ガン10に高電圧を印加するため、
この印加前に、エアーシリンダ13を収縮させて絶縁分
離バルブ50を分離状態とする。このとき、図3に示す
空間Sに残留した塗料Pは下バルブ80に形成された塗
料溜まり部Rに全て収容されることになり、その周辺の
接合面40に塗料Pが付着することはない。したがっ
て、接合面40のシール性の低下を防止することができ
る。このように本実施例の静電塗装装置は絶縁性に優れ
た絶縁分離バルブ50を用いているので、塗装ガン10
に高電圧を印加しても、リークすることなくその印加レ
ベルを維持したまま塗装することができ、その結果、塗
料の塗着効率が高まると共に塗装条件が安定することに
より塗装品質が向上することになる。
【0028】ちなみに、色替えを行う場合は、絶縁分離
バルブ50を接合した状態で塗料供給路20の洗浄が行
われるが、本実施例の絶縁分離バルブ50では、前色が
下バルブ80の塗料溜まり部Rから溢れ出ることがない
ので、洗浄がきわめて容易となり、その結果、色替え時
の混色を防止することができる。
【0029】なお、以上説明した実施例は、本発明の理
解を容易にするために記載されたものであって、本発明
を限定するために記載されたものではない。したがっ
て、上記の実施例に開示された各要素は、本発明の技術
的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨で
ある。
【0030】
【発明の効果】本発明の導電性塗料の静電塗装装置の絶
縁分離バルブは上バルブと下バルブとから構成され、し
かもこれら上下バルブで画される空間の容積が、下バル
ブの塗料溜まり部に収容可能な導電性塗料の容積以下と
されているので、上バルブと下バルブとを分離したとき
に、上下バルブで画された空間に残留していた塗料は、
下バルブに形成された塗料溜まり部から溢れることなく
収容され、弁座の接合面に付着することはない。従っ
て、このままで上下バルブの接合時のシール性を確保で
き、洗浄が不要となって、作業能率の向上とランニング
コストの低減とを図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る導電性塗料の静電塗装
装置を示す正面図である。
【図2】本発明の導電性塗料の静電塗装装置の絶縁分離
バルブの一実施例を示す縦断面図である。
【図3】(A)図2のA部を拡大した断面図、(B)分
離状態の断面図である。
【図4】本発明の導電性塗料の静電塗装装置の絶縁分離
バルブの他の実施例を示す図2のA部に相当する縦断面
図である。
【図5】本発明の導電性塗料の静電塗装装置の絶縁分離
バルブのさらに他の実施例を示す図2のA部に相当する
縦断面図である。
【符号の説明】
100…導電性塗料の静電塗装装置 10…塗装ガン 20…塗料供給路 22,23…塗料通孔 40…接合面 50…絶縁分離バルブ 60…上バルブ 61…弁座 62…弁 67…シリンダ(開閉手段) 80…下バルブ 81…弁座 82…弁 87…シリンダ(開閉手段) S…空間 R…塗料溜まり部 P…導電性塗料
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B05B 5/00 - 5/16 B05C 11/10

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】高電圧が印加される塗装ガンに塗料供給路
    を介して導電性塗料を供給する導電性塗料の静電塗装装
    置であって、前記塗料供給路を前記高電圧が印加される
    高圧側とそれ以外とに電気的に絶縁分離し得る絶縁分離
    バルブを備えるものにおいて、 前記絶縁分離バルブは、前記塗料供給路に連通する塗料
    通孔が形成された弁座と該塗料通孔を開閉する弁と該弁
    の開閉手段とをそれぞれ有する上バルブと下バルブとか
    ら構成され、前記上バルブ及び下バルブは、前記両塗料
    通孔が連通可能に、かつ略水平な接合面で前記それぞれ
    の弁座が略上下方向に対して接合分離可能に設けられ、 前記下バルブには、前記下バルブの閉塞時に下バルブの
    弁座と前記下バルブの弁とにより画される塗料溜まり部
    が形成され、 前記上バルブと前記下バルブとの接合時における前記各
    弁の閉弁で前記上バルブと前記下バルブとの間に画成さ
    れる空間の容積が、前記上バルブと前記下バルブとの分
    離時における前記塗料溜まり部に収容可能な前記導電性
    塗料の容積以下とされていることを特徴とする導電性塗
    料の静電塗装装置。
JP07067997A 1995-03-27 1995-03-27 導電性塗料の静電塗装装置 Expired - Fee Related JP3091950B2 (ja)

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