JP4240654B2 - 静電塗装装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、塗装ガンに塗料供給路を介し導電性塗料を供給して静電塗装を行う静電塗装装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般的に、導電性塗料の静電塗装装置は、高電圧が印加される塗装ガンに、塗料供給源から塗料供給路を介して導電性塗料が供給されることにより、ワークに対して静電塗装を行うように構成されている。このため、塗装ガンによる静電塗装時に、前記塗装ガンと塗料供給源とを電気的に絶縁する必要がある。
【0003】
そこで、塗料供給源と塗装ガンとを連通する塗料供給路が、その途上で絶縁距離を有して分離可能に構成された導電性塗料の静電塗装装置が知られている(例えば、EP 0 467 626 A1等参照)。
【0004】
上記の静電塗装装置では、塗料供給路をその途上で分離させるための接続機構を備えており、この接続機構は、塗料供給源側に設けられた第1接続部と塗装ガン側に設けられた第2接続部とを有するとともに、前記第1および第2接続部には第1および第2開閉弁が構成されている。
【0005】
第1および第2接続部は、一方が雄型構造に、他方が雌型構造に構成されており、Oリング等のシール手段を介装して互いに連結可能である。そして、第1および第2接続部は、互いに分離した状態で第1および第2開閉弁が閉じられて、塗料の漏洩を防止する一方、互いに連結された状態で前記第1および第2開閉弁が開放されることにより、塗料の流通が可能となっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の従来技術では、第1および第2接続部がOリング等によりシール機能を有するものの、前記第1および第2接続部の着脱動作が何万回も繰り返して行われると、シール部分から塗料漏れが発生するという問題が指摘されている。これにより、導電性塗料に高電圧を印加することができず、塗装不良が発生したり、色替え時に塗料漏れが発生している前色の塗料と新たな色の塗料との混色が惹起する等の問題がある。そこで、シールパッキンを頻繁に交換する等の対策が施されているが、塗装作業の効率が相当に低下してしまうという問題がある。
【0007】
本発明はこの種の問題を解決するものであり、簡単な構成で、シール性能を有効に向上させるとともに、耐久性に優れる接続機構を備えた静電塗装装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る静電塗装装置では、第1接続部と第2接続部とに設けられた第1および第2押圧面間に樹脂製シール部材が配置されるとともに、このシール部材のシール面が小面積側の前記第1押圧面の外周よりも広範囲にわたって形成される。さらに、シール部材を保持する保持面には、第1接続部の直径よりも大径な円周上に形成されて該シール部材に突き当てられる突起部が設けられている。このため、第1および第2接続部の着脱が繰り返し行われる際に、シール部材を保持する保持面からの塗料漏れが、このシール部材に突き当てられている突起部により阻止されて確実に回避される。しかも、シール部材の劣化を阻止することができ、前記シール部材の耐久性が有効に向上する。
【0009】
また、本発明に係る静電塗装装置では、第1接続部と第2接続部とに設けられた第1および第2押圧面間に樹脂製シール部材が配置されるとともに、このシール部材のシール面が小面積側の前記第1押圧面の外周よりも広範囲にわたって形成される。さらに、シール部材を保持する保持面とこのシール部材との間には、第1接続部の直径よりも大径な円周上に段状部を設けて凹部が形成されている。このため、シール部材が押圧(圧縮)される際に、このシール部材の外方への変形が凹部内に吸収され、前記シール部材の耐久性が向上するとともに、該保持面からの塗料漏れを確実に阻止することができる。
【0010】
さらにまた、シール部材が、このシール部材よりも高硬度なホルダ部材により保持されるとともに、このホルダ部材に該ホルダ部材よりも低硬度なパッキン部材が積層されている。これにより、シール部材のシール性能を有効に維持しつつ、前記シール部材の損傷を可及的に阻止することができ、該シール部材の耐久性を大幅に向上させることが可能になる。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の第1の実施形態に係る静電塗装装置20の概略構成説明図である。
【0012】
この静電塗装装置20は、複数の異なる導電性塗装塗料を選択的に供給する接地された色替弁機構(塗料供給源)22と、塗料を噴射する塗装ガン24と、前記色替弁機構22と前記塗装ガン24との間に介装される中間貯留槽26と、前記色替弁機構22から前記塗装ガン24に塗料を供給する塗料供給路28を、前記色替弁機構22に連通する第1供給経路部28aと高電圧が印加される第2供給経路部28bとに電気的に絶縁分離する接続機構30とを備える。
【0013】
色替弁機構22は、エア(A)、水(W)および洗浄液(S)等の供給を制御する第1洗浄弁32と、異なる塗料を供給することが可能な複数の塗料弁34a〜34cとを備えている。接続機構30は、色替弁機構22に非印加側の第1供給経路部28aを介して接続される可動ブロック36を備え、図2に示すように、この可動ブロック36は、エアシリンダ38から延在するロッド40に連結され、レール42の案内作用下に矢印A方向に進退自在である。
【0014】
図3および図4に示すように、接続機構30は、第1開閉弁44を有して第1供給経路部28aに設けられる第1接続部46と、第2開閉弁48を有して第2供給経路部28bに設けられるとともに、前記第1接続部46に連結可能な第2接続部50とを備える。第1接続部46は雄型連結部を構成する一方、第2接続部50は雌型連結部を構成している。
【0015】
第1および第2押圧端面52、54は、それぞれ第1および第2接続部46に設けられており、互いに突き当て支持される前記第1および第2押圧端面52、54間には、シール部材56、ホルダ部材58およびパッキン部材60が積層して配設される。図4〜図6に示すように、シール部材56は、中央に孔部62が形成された略リング状を有しており、膨出リング部63が形成された端面には、小面積側の第1押圧端面52の外周よりも広範囲にわたってシール面64が設けられる。
【0016】
ホルダ部材58は、外周面に形成された周溝66にOリング68を装着して、第2接続部50の凹部50cに気密に嵌合される。ホルダ部材58の軸方向一端側には、この軸方向に突出してリング部70が膨出形成されており、このリング部70内には、シール部材56が軸方向に摺動可能に配置される。リング部70が設けられたホルダ部材58の一端部側には、シール部材56を保持する保持面72が設けられ、この保持面72には、第1押圧端面52の外周より外側を囲繞してシール部材56に突き当てられる突起部74が形成される。この突起部74は、保持面72に対してホルダ部材58の中央部に形成された孔部76と同心円上に周回形成されている。パッキン部材60は、第2押圧端面54とホルダ部材58とに挟持されて凹部50cに配置されている。
【0017】
接続機構30では、第1接続部46が超高分子ポリエチレンで形成されるとともに、シール部材56がポリテトラフルオロエチレンで、ホルダ部材58がポリアセタールで、パッキン部材60が前記ホルダ部材58よりも低高度なポリアセタールで、およびOリング68がフッ素ゴムで、それぞれ構成されている。
【0018】
図3に示すように、可動ブロック36には、第1供給経路部28aに連通する第1通孔84が形成された第1接続部46が設けられるとともに、この第1通孔84と前記第1供給経路部28aとが、第1開閉弁44を介して開閉される。第1開閉弁44は、ばね86の弾発力と空気ポート88に導入、導出されるエアを介して進退自在な弁体90と、この弁体90が着座可能な弁座92とを備える。
【0019】
可動ブロック36には、第1接続部46に近接して第1供給経路部28aから分岐された第1および第2ダンプ経路94、96が設けられる。この第1および第2ダンプ経路94、96の途上には、第1開閉弁44に可及的に近接して該第1および第2ダンプ経路94、96を開閉する第1および第2ダンプ弁98、100が配設される。第1および第2ダンプ弁98、100は、ばね102、104の弾発力と空気ポート106、108に導入、導出されるエアを介して進退自在な弁体110、112と、この弁体110、112が着座自在な弁座114、116とを備える。
【0020】
第1接続部46の第1通孔84には、第2ダンプ経路96を介して第1洗浄経路118が連通しており、可動ブロック36には、この第1洗浄経路118から前記第1通孔84に向かう洗浄液の流れのみを許容する第1チェック弁120が装着される。第1洗浄経路118は、図1に示すように、第1切換弁122を介して第2洗浄弁124に連通する。
【0021】
図2に示すように、ケーシング145内には、第1接続部46に対向するように固定型の第2接続部50が配置される。図4に示すように、この第2接続部50には、第2通孔128が形成されており、この第2通孔128が第2開閉弁48を介して印加側の第2供給経路部28bに連通自在である。第2接続部50および第2開閉弁48は、固定ブロック132内に設けられている。第2接続部50の近傍には、第2チェック弁136を介して第2洗浄経路138が連通し、この第2洗浄経路138が第2切換弁140を介して第2洗浄弁124に連通する(図1参照)。
【0022】
図2に示すように、中間貯留槽26はシリンダ142を備え、このシリンダ142内には、ピストン144が往復摺動自在に配置され、このシリンダ142の内壁部と前記ピストン144の先端部によって塗料充填用シリンダ室146が形成される。シリンダ142のシリンダ器壁148には、その内周端縁部に位置して第2供給経路部28bに連通する注入孔部150が形成される一方、その中央部に位置して塗装ガン24に連通する排出孔部152が設けられる。ピストン144にプランジャ154が連結され、このプランジャ154内に設けられたナット部材156は、サーボモータ158の回転軸160に連結されたボールねじ162が螺合する。
【0023】
塗装ガン24は、低電圧ケーブル164に接続された高電圧印加手段166を備えており、この低電圧ケーブル164が図示しない電源に接続されている。塗装ガン24の先端側には、第3洗浄経路168を介して第3洗浄弁170が連通している(図1参照)。
【0024】
このように構成される静電塗装装置20の動作について、以下に説明する。
【0025】
先ず、静電塗装に際して、接続機構30を構成するエアシリンダ38の作用下に、可動ブロック36がレール42に案内されて矢印A1方向に移動する(図2中、二点鎖線参照)。これにより、第1接続部46が第2接続部50に接合され、第1および第2通孔84、128が互いに連通する(図6参照)。
【0026】
そこで、色替弁機構22の塗料弁34aから所定の色の塗料が圧送されると、この塗料は、第1および第2開閉弁44、48の開放作用下に、第1供給経路部28aから第2供給経路部28bに供給される。このため、塗料は注入孔部150からシリンダ室146に充填され、さらに排出孔部152を通って塗装ガン24まで充填される。
【0027】
次に、第1および第2開閉弁44、48が閉じられた状態で、第1および第2接続部46、50間の洗浄作業が行われる。すなわち、図1に示すように、第2切換弁140が開放され、第2洗浄弁124から第2洗浄経路138を介して第2接続部50に水およびエアが順次供給される。第2接続部50に導入された水やエアは、第2接続部50の第2通孔128側から残留塗料を洗浄した後、第2ダンプ弁100の開放作用下に第2ダンプ経路96に排出される(図1中、矢印X参照)。
【0028】
上記の洗浄作業終了後、エアシリンダ38が駆動されて第1接続部46が第2接続部50から絶縁距離を有して分離される(図2中、実線参照)。一方、中間貯留槽26では、サーボモータ158の作用下に回転軸160と一体的にボールねじ162が回転される。このため、ボールねじ162に螺合するナット部材156を介して、プランジャ154がピストン144と一体的に、図2中、矢印A1方向に移動するとともに、高電圧印加手段166が駆動される。これにより、高電圧が印加された塗料が、塗装ガン24から図示しないワークに向かって塗布される。
【0029】
この第1の実施形態では、図4〜図6に示すように、接続機構30を構成する第1および第2接続部46、50間には、シール部材56、ホルダ部材58およびパッキン部材60が積層して配置されている。そして、ホルダ部材58の保持面72には、第1接続部46の第1押圧端面52の外周より外側を囲繞してシール部材56に突き当てられる突起部74が周回形成されている。
【0030】
このため、エアシリンダ38の作用下に、可動ブロック36を介して第1接続部46の第1押圧端面52が第2接続部50の第2押圧端面54側に移動すると、前記第1および第2押圧端面52、54間でシール部材56、ホルダ部材58およびパッキン部材60が挟持されるとともに、突起部74が前記シール部材56に突き当てられて前記第1および第2接続部46、50間が液密に連結可能となる。
【0031】
すなわち、塗装作業が継続されることにより、第1および第2接続部46、50の着脱動作が繰り返し行われると、シール部材56を保持している保持面72から塗料漏れが惹起され易い。しかしながら、第1の実施形態では、シール部材56側に突出する突起部74が、第1接続部46の直径よりも大径な円周上に突出形成されている。従って、保持面72からの塗料漏れが、突起部74に阻止されて確実に回避されるという効果が得られる。
【0032】
さらに、第1の実施形態では、シール部材56が、このシール部材56よりも高硬度なホルダ部材58により接続機構30の着脱方向である軸方向にスライド自在に保持されるとともに、前記ホルダ部材58よりも低硬度なパッキン部材60を介して第2接続部50の凹部50cに配設されている。これにより、シール部材56のシール機能を有効に維持するとともに、このシール部材56の損傷を可及的に阻止し、該シール部材56の耐久性が一層向上するという利点が得られる。
【0033】
そこで、従来の構造と第1の実施形態に係る構造およびその変形例を用いて、それぞれの耐久性を比較する実験を行った。図7に示す従来の接続機構1では、雄型の第1接続部2と雌型の第2接続部3とがOリング4を介して連結されており、図8に示す従来の他の接続機構1aでは、第1および第2接続部2、3間にシール部材56が配設されている。
【0034】
図10に示す接続機構30aは、図9に示す第1の実施形態に係る接続機構30の変形例であり、同一の構成要素には同一の参照符号を付してその詳細な説明は省略する。この接続機構30aでは、ホルダ部材58およびパッキン部材60を用いることがなく、第2接続部50aにシール部材56を保持する保持面72aが直接設けられるとともに、この保持面72aに前記シール部材56に突き当てられる突起部74aが周回形成されている。接続機構30、30aでは、それぞれの突起部74、74aの高さが0.2mmに設定されている。
【0035】
これらを用いた耐久実験の結果、Oリング4のみを備えた接続機構1では、第1および第2接続部2、3の着脱動作が1万回行われると塗料漏れが発生し、シール部材56を配置した接続機構1aでは、前記第1および第2接続部2、3の着脱動作が4万回行われると塗料漏れが発生した。
【0036】
これに対して、第2接続部50aに直接突起部74aを設けた接続機構30aでは、第1および第2接続部46a、50aの着脱動作が10万回行われると塗料漏れが発生し、接続機構30では、第1および第2接続部46、50の着脱動作が15万回行われても塗料漏れが発生しなかった。従って、少なくともシール部材56を備えるとともに、このシール部材56に突き当てられる突起部74を設けたホルダ部材58を用いることにより、あるいは第2接続部50aに直接突起部74aを形成することにより、塗料漏れを有効に削減することができるという効果が得られた。
【0037】
また、突起部74、74aの高さおよび頂角を種々変化させて、シール性能の効果を比較する実験を行った。これによると、突起部74、74aの高さが0.1mm程度ではシール効果が小さくなる一方、0.6mm以上ではシール部材56が浮いて塗料漏れが発生していた。そして、この突起部74の高さが、0.2mm〜0.5mmの範囲内であれば、上記の耐久実験と同等の効果が得られた。さらに、突起部74、74aの頂角が20゜以下であるとシール効果が小さくなるとともに、前記突起部74、74a自体の強度が不足する一方、130゜以上ではシール部材56に浮きが発生してしまった。そして、突起部74、74aの頂角が、30゜〜120゜の範囲内であれば、所望の効果が得られた。
【0038】
図11は、本発明の第2の実施形態に係る静電塗装装置を構成する接続機構180の分解斜視説明図であり、図12は、前記接続機構180の縦断面説明図である。なお、第1の実施形態に係る接続機構30と同一の構成要素には同一の参照符号を付して、その詳細な説明は省略する。
【0039】
この接続機構180はホルダ部材182を備えており、前記ホルダ部材182のシール部材56を保持する保持面184には、第1接続部46の第1押圧端面52の外周より外側を囲繞して前記シール部材56との間に凹部186を形成する段状部188が設けられる。
【0040】
このように構成される第2の実施形態では、第1接続部46が第2接続部50側に進出すると、この第1接続部46の第1押圧端面52がシール部材56、ホルダ部材182およびパッキン部材60を前記第2接続部50の第2押圧端面54側に押圧する。その際、ホルダ部材182は、その中心側に設けられた狭小な保持面184でシール部材56を保持しており、前記保持面184の外周側には凹部186が形成されている。従って、シール部材56の径方向への変形が凹部186内に吸収され、このシール部材56の損傷が有効に阻止されるとともに、保持面184から塗料が漏洩することを確実に阻止することができる。
【0041】
そこで、図7および図8に示す接続機構1、1aと、図12および図13に示す接続機構180、180aとを用いてそれぞれの耐久性を比較する実験を行った。この接続機構180aでは、ホルダ部材182を設けることがなく、第2接続部50bに保持面184aが直接設けられるとともに、この保持面184aにシール部材56との間に凹部186aを形成する段状部188aが設けられている。
【0042】
耐久実験の結果、接続機構180aでは、第1および第2接続部46a、50bの着脱動作が8万回行われると塗料漏れが発生し、接続機構180では、15万回の着脱動作でも塗料漏れが発生しなかった。従って、段状部188を設けたホルダ部材182を用い、あるいは第2接続部50bに直接段状部188aを形成することにより、従来例に比べて耐久性が有効に向上するという効果が得られた。
【0043】
なお、第2の実施形態では、ホルダ部材182に段状部188を設けているが、シール部材56の保持面184側の端面に段状部を形成するようにしてもよい。
【0044】
【発明の効果】
本発明に係る静電塗装装置では、着脱される第1および第2接続部間に樹脂製シール部材が設けられるとともに、このシール部材を保持する保持面には、前記第1接続部に設けられる小面積側の第1押圧端面の外周より外側を囲繞して突起部が設けられ、この突起部により前記シール部材が突き当て支持されることによって、前記保持面からの塗料漏れを、簡単な構成で確実に阻止することができる。
【0045】
また、本発明に係る静電塗装装置では、着脱される第1および第2接続部間にシール部材が設けられるとともに、このシール部材と保持面との間には、前記第1接続部の小面積側の第1押圧端面の外周より外側を囲繞して凹部が形成されることによって、簡単な構成で、前記シール部材の耐久性を向上させるとともに、前記保持面からの塗料漏れを確実に阻止することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る静電塗装装置の概略構成説明図である。
【図2】前記静電塗装装置の要部縦断面説明図である。
【図3】前記静電塗装装置を構成する可動ブロックの断面説明図である。
【図4】前記静電塗装装置を構成する固定ブロックの断面説明図である。
【図5】前記静電塗装装置を構成する接続機構の要部分解斜視説明図である。
【図6】前記接続機構の縦断面説明図である。
【図7】耐久実験に使用される従来の接続機構の縦断面説明図である。
【図8】前記耐久実験に使用される従来の他の接続機構の縦断面説明図である。
【図9】前記耐久実験に使用される第1の実施形態に係る接続機構の縦断面説明図である。
【図10】前記耐久実験に使用される変形例であるホルダ部材を用いない接続機構の縦断面説明図である。
【図11】本発明の第2の実施形態に係る静電塗装装置を構成する接続機構の要部分解斜視説明図である。
【図12】前記接続機構の縦断面説明図である。
【図13】前記耐久実験に使用される、第2接続部に直接段状部を有した接続機構の縦断面説明図である。
【符号の説明】
20…静電塗装装置 22…色替弁機構
24…塗装ガン 28…塗料供給路
28a、28b…供給経路部
1、1a、30、30a、180、180a…接続機構
34a〜34c…塗料弁 36…可動ブロック
44、48…開閉弁
46、46a、50、50a、50b…接続部
52、54…押圧端面 56…シール部材
58、182…ホルダ部材 60…パッキン部材
64…シール面 68…Oリング
72、72a、184、184a…保持面
74、74a…突起部 84、128…通孔
142…シリンダ 186、186a…凹部
188、188a…段状部
Claims (3)
- 塗料供給源から塗装ガンに導電性塗料を供給する塗料供給路を、前記塗料供給源に連通する第1供給経路部と高電圧が印加される第2供給経路部とに電気的に絶縁分離する接続機構を備えた静電塗装装置であって、
前記接続機構は、第1開閉弁を有して前記第1供給経路部に設けられる第1接続部と、
第2開閉弁を有して前記第2供給経路部に設けられるとともに、前記第1接続部に連結可能な第2接続部と、
前記第1および第2接続部に設けられて互いに突き当て支持される第1および第2押圧端面間に配置され、小面積側の前記第1押圧端面の外周よりも広範囲にわたってシール面が設けられた樹脂製シール部材と、
前記シール部材を保持する保持面に設けられ、前記第1接続部の直径よりも大径な円周上に形成されて該シール部材に突き当てられる突起部と、
を備えることを特徴とする静電塗装装置。 - 塗料供給源から塗装ガンに導電性塗料を供給する塗料供給路を、前記塗料供給源に連通する第1供給経路部と高電圧が印加される第2供給経路部とに電気的に絶縁分離する接続機構を備えた静電塗装装置であって、
前記接続機構は、第1開閉弁を有して前記第1供給経路部に設けられる第1接続部と、
第2開閉弁を有して前記第2供給経路部に設けられるとともに、前記第1接続部に連結可能な第2接続部と、
前記第1および第2接続部に設けられて互いに突き当て支持される第1および第2押圧端面間に配置され、小面積側の前記第1押圧端面の外周よりも広範囲にわたってシール面が設けられた樹脂製シール部材と、
前記シール部材を保持する保持面と該シール部材との間に、前記第1接続部の直径よりも大径な円周上に段状部を設けて形成される凹部と、
を備えることを特徴とする静電塗装装置。 - 請求項1または2記載の静電塗装装置において、前記保持面は前記シール部材よりも高硬度なホルダ部材に設けられており、
前記第1および第2押圧端面間には、前記シール部材、前記ホルダ部材および該ホルダ部材よりも低硬度なパッキン部材が積層して配設されることを特徴とする静電塗装装置。
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