JP2004122085A - 塗装装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ポンプ30には、塗装作業、即ち塗装機20における塗料Pの噴出及びポンプ30による圧送が停止した状態において、逆止弁44〜47を開弁状態に保持する規制部材53(閉弁規制手段)を設けた。塗装作業が停止した状態では、規制部材53によって逆止弁44〜47が開弁状態に保持されるので、逆止弁44〜47よりも塗装機20側の二次側流路21は、ポンプ30内を経てタンク10に至る流路に連通している。したがって、二次側流路21内の塗料Pが高温になっても、その塗料Pは温度上昇に伴う体積の増大分だけタンク10側へ戻ることになり、塗料Pの圧力上昇が抑えられる。
【選択図】 図4
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、塗装装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
塗装装置では、タンクに貯留されている塗料をポンプによって塗装機に圧送し、その圧送力によって塗装機から塗料を噴出させるようになっており、ポンプとしては逆止弁を備えたものが用いられる。逆止弁を備えたポンプの一例としてはダイヤフラムポンプがある。これは、ダイヤフラムを移動させることによって弁室内の容積を周期的に増減させるとともに、この弁室の容積増減に伴って逆止弁が開閉を繰り返すようにしたものであって、これにより、タンク内の塗料が、一旦弁室内に吸引された後に塗装機側へ吐出されるという行程を繰り返しつつ一定量ずつ圧送されようになっている。(例えば、特許文献1参照)
【0003】
【特許文献1】
特開平8−52395号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このように逆止弁を備えたポンプを用いて塗料の圧送を行う場合には、次のような不具合が懸念される。逆止弁は、タンクから塗装機に至る流路において塗料の逆流を防止するために設けられたものであって、逆止弁よりも下流側(塗装機側)の二次側流路内に貯留されている塗料の流体圧によって閉弁されるようになっている。したがって、塗装機が停止した状態でも、二次側(塗装機側)の流路内の塗料の圧力によって、逆止弁は自然に閉弁状態に保たれるようになっている。一方、塗装機においては、塗料の噴出を停止するため、塗装機内に設けられた開閉弁が閉弁状態となっている。つまり、塗装停止状態では、逆止弁と塗装機との間の二次側流路内に塗料が貯留されたままとなるのである。
【0005】
このように塗料が逃げ場のない二次側流路内に充満されている状態において、その二次側流路内の塗料の温度が上昇した場合には、その塗料の圧力が増大し、その圧力によって二次側流路が破損する虞がある。
本願発明は上記事情に鑑みて創案され、塗装停止時における二次側流路内の塗料の圧力増大を回避することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、塗料が貯留されるタンクと、塗料を噴出する塗装機と、前記タンクと前記塗装機との間に介設され、逆止弁の開閉動作によって前記タンク内の塗料を前記塗装機へ圧送するポンプとを備えた塗装装置であって、前記ポンプには、前記塗装機における塗料の噴出及び前記ポンプによる圧送が停止した状態において、前記逆止弁を開弁状態に保持する閉弁規制手段が設けられている構成とした。
【0007】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記逆止弁が、円形の弁シートに対して弁体を同心状に当接させることで閉弁状態となるようにものであって、前記閉弁規制手段は、前記弁体が前記弁シートに対して同心状に当接することを許容する規制解除位置と、前記弁体を前記弁シートに対して偏心した位置に保持する規制位置との間での移動を可能に設けられている構成とした。
請求項3の発明は、請求項2の発明において、前記閉弁規制手段はエアシリンダのピストンと一体移動するように設けられており、前記エアシリンダに対してエアを供給・排出することにより、前記閉弁規制手段が規制位置と規制解除位置との間で移動する構成とした。
【0008】
【発明の作用及び効果】
[請求項1の発明]
塗装作業、即ち塗装機における塗料の噴出及びポンプによる圧送が停止した状態では、閉弁規制手段によって逆止弁が開弁状態に保持されているので、逆止弁よりも塗装機側の塗料流路は、ポンプ内を経てタンクに至る流路に連通している。したがって、塗装機側の塗料流路内の塗料が高温になっても、その塗料は温度上昇に伴う体積の増大分だけタンク側へ戻ることになり、これにより、塗料の圧力上昇が抑えられる。
【0009】
[請求項2の発明]
塗装作業、即ち塗装機からの塗料の噴出及びポンプによる塗料の圧送が行われている間は、閉弁規制手段を規制解除位置に移動しておけば、弁体が弁シートに当接する閉弁動作が可能となる。塗装作業が停止している間は、閉弁規制手段を規制位置に移動させれば、弁体は弁シートに対して偏心した位置に保持されるので、逆止弁は閉弁不能となって開弁状態に保持される。
[請求項3の発明]
閉弁規制手段の移動はエアの供給・排出によって行われるので、手動による操作が不要となる。また、エアの圧力によって閉弁規制手段を規制位置又は規制解除位置に保持しておくことができるので、専用のストッパが不要となる。さらには、塗装機側の塗料流路の圧力を管理する装置を用いて、あらかじめ設定された塗料の圧力に達した時にエアシリンダを作動させて閉弁規制手段を規制位置又は規制解除位置に保持しておくことで、自動的に塗料圧力を減圧することが可能である。
【0010】
【発明の実施の形態】
[実施形態1]
以下、本発明を具体化した実施形態1を図1乃至図5を参照して説明する。
本実施形態の塗装装置は、液体の塗料Pが貯留されるタンク10と、塗料Pを噴出する塗装機20と、タンク10と塗装機20との間に介設され、逆止弁44,45,46,47の開閉動作によってタンク10内の塗料Pを塗装機20へ圧送するポンプ30とを備えて構成されている。
【0011】
タンク10とポンプ30の流入ポート31との間には、剛性の高いパイプ又は可撓性を有するホースからなる一次側流路11が配索され、その一次側流路11の上流端がタンク10内に貯留された塗料Pの中に浸漬されている。また、タンク10の内部は大気に解放されているため、一次側流路11内の塗料Pがタンク10内に逆流することが可能となっている。
ポンプ30の流出ポート32と塗装機20との間には、可撓性を有するホースからなる二次側流路21が配索されている。塗装機20は、液体の塗料Pを霧化状に噴出させるためのノズル23と、図示しない開閉弁(例えば、ニードル弁)とが設けられており、トリガ22を引き操作すると、開閉弁が開弁して前端のノズル23から塗料Pが霧化状態となって噴出するようになっている。
尚、本実施形態では塗装機20を作業者が把持して使用するハンドガンとしたが、自動機のレシプロケータに取り付けられた自動ガンや、ガン以外の塗料噴出装置とすることもできる。また、ポンプ30と塗装機20との間の二次側流路21には、必要に応じて、二次側流路21の開閉切替、塗料Pの流量や圧力の調整を行うための制御弁を設けることもできる。
【0012】
ポンプ30は、ダイヤフラム式のものであって、内部には2対の逆止弁44,45,46,47が設けられており、以下、その詳しい構造を説明する。流入ポート31と流出ポート32との間には、その両ポート31,32を直線的に連通させる第1ポンプ内流路33が設けられ、流入ポート31には、第1ポンプ内流路33と直角をなす一次側分岐路34の一端が接続され、流出ポート32には、第1ポンプ内流路33と直角をなす二次側分岐路35の一端が接続され、一次側分岐路34の他端と二次側分岐路35の他端との間には、両者を直線的に連通させる第2ポンプ内流路36が第1ポンプ内流路33と平行に設けられている。つまり、流入ポート31と流出ポート32との間には、2系統のポンプ30内流路が並列して設けられている。
【0013】
第1ポンプ内流路33と第2ポンプ内流路36との間にはその両流路33,36と直交するロッド37が設けられている。ロッド37は、図示しない周知の駆動手段(例えば、加圧エアの給排など)によって軸方向へ往復駆動されるようになっていて、そのロッド37の両端には、第1と第2のダイヤフラム38,41の中央部が固着されている。第1ダイヤフラム38は、第1ポンプ内流路33に連通する第1弁室39と、大気に解放された第1エア室40とを気密状に仕切っている。一方、第2ダイヤフラム41は、第2ポンプ内流路36に連通する第2弁室42と、大気に解放された第2エア室43とを気密状に仕切っている。そして、ロッド37が往復すると、両ダイヤフラム38,41が変形しつつ、第1弁室39内の容積と第2弁室42内の容積が周期的に且つ交互に増減されるようになっている。
【0014】
第1ポンプ内流路33には、第1弁室39との連通孔51aよりも上流側(流入ポート31側)に位置する一次側第1逆止弁44と、第1弁室39との連通孔51aよりも下流側(流出ポート32側)に位置する二次側第1逆止弁45とが設けられている。この2つの逆止弁44,45は、同一構造をなし、第1ポンプ内流路33に対してその軸方向(第1ポンプ内流路33を流れる塗料Pの流通方向とほぼ同じ方向)と同心の円形をなす弁口48と、この弁口48における下流側の開口縁に形成された球面状(略テーパ状)をなす弁シート49と、この弁シート49に対して下流側から液密状に密着可能な球形の弁体50とから構成されている。弁体50が弁シート49に当接すると弁口48が塞がれて逆止弁44,45が閉弁状態となり、弁体50が弁シート49から離間すると弁口48が開放されて逆止弁44,45が開弁状態となる。
【0015】
かかる逆止弁44,45は、逆止弁44,45よりも下流側(一次側第1逆止弁44においては第1ポンプ内流路33側であり、二次側第1逆止弁45においては流出ポート32側)において塗料Pの圧力(流体圧)が増大すると、弁体50が弁シート49に当接する位置へ押し動かされることにより、閉弁状態となる。また、閉弁状態では円形の弁口48、円形の弁シート49及び球形の弁体50が互いに同心状(同軸状)に位置するのであるが、弁体50が強制的に弁口48及び弁シート49に対して偏心した位置に保持された状態では、弁体50が弁シート49側へ押し動かされても弁シート49に密着することができず、逆止弁44,45は開弁状態に保持されるようになっている。
【0016】
第2ポンプ内流路36には、第1ポンプ内流路33と同様に、第2弁室42との連通孔51bよりも上流側(流入ポート31側)に位置する一次側第2逆止弁46と、第2弁室42との連通孔51bよりも下流側(流出ポート32側)に位置する二次側第2逆止弁47とが設けられている。この2つの逆止弁46,47についても、上記一次側第1逆止弁44及び二次側第1逆止弁45と同じ構造なので、同一構成について同一符号を付すに留め、詳しい説明は省略する。
【0017】
さて、一次側第1逆止弁44には、この一次側第1逆止弁44を必要に応じて開弁状態に保つための手段が設けられている。第1ポンプ内流路33を構成する壁部には、その外面から内面に貫通する貫通孔52が形成され、この貫通孔52には、丸ピン状をなす規制部材53(本発明の構成要件である閉弁規制手段)が、その軸方向(貫通孔52の貫通方向)への往復移動を可能に取り付けられている。この規制部材53の移動方向は、一次側第1逆止弁44(弁口48、弁シート49及び弁体50)の軸方向、即ち弁シート49に対する弁体50の当接方向に対して直交する方向とされている。
【0018】
規制部材53の移動方向先端部は弁体50の外周に対向する押圧部54となっており、規制部材53が外側の規制解除位置にある状態では、弁体50が弁シート49に対して同心状に当接すること、即ち一次側第1逆止弁44の閉弁動作が許容される。一方、規制部材53が内側の規制位置に移動した状態では、押圧部54が弁体50を押すことによりその弁体50を弁シート49に対して強制的に偏心させる。つまり、弁体50が弁シート49に対して同心状の位置に移動することを阻止する。したがって、この状態では、弁体50が弁シート49に密着することが不可能になるため、一次側第1逆止弁44は開弁状態に保たれる。
【0019】
尚、押圧部54の外周には抜止め用のC形リング55が装着されているため、規制部材53が外面側へ抜け出ることはない。また、規制部材53の外側の端部には拡径部56が形成されており、この拡径部56を摘むことによって規制部材53を規制位置(図3及び図4を参照)と規制解除位置(図1及び図2を参照)との間で移動させることができる。尚、貫通孔52と規制部材53の外周との間はOリング57によって防水されている。
【0020】
さらに、一次側第2逆止弁46にも、この一次側第2逆止弁46を必要に応じて開弁状態に保つための手段として規制部材53(本発明の構成要件である閉弁規制手段)が設けられている。この規制部材53の構成は、上記一次側第1逆止弁44の規制部材53と同一なので、同じ構成については同一符号を付すに留め、詳しい説明は省略する。
次に、本実施形態の作用を説明する。
塗装機20による塗装作業は、塗装機20の開閉弁を開弁し、2つの規制部材53を規制解除位置に移動させた状態でポンプ30を駆動することによって行われる。ポンプ30を駆動すると、ロッド37が周期的に往復移動する。
【0021】
即ち、図1に示すようにロッド37が同図の右方へ移動する行程では、第1ダイヤフラム38が第1弁室39の容積を増大させるように変形するのに伴なって第1弁室39及び第1ポンプ内流路33が負圧となるために、二次側第1逆止弁45が閉弁されるとともに一次側第1逆止弁44が開弁し、タンク10内の塗料Pが第1弁室39及び第1ポンプ内流路33内に吸引される。この塗料Pの吸引と同時に、第2ダイヤフラム41が第2弁室42の容積を減少させるように変形するのに伴なって第2弁室42内及び第2ポンプ内流路36内が加圧されるために、一次側第2逆止弁46が閉弁されるとともに二次側第2逆止弁47が開弁し、第2弁室42及び第2ポンプ内流路36内の塗料Pが塗装機20側へ吐出され、塗装機20のノズル23から霧化された塗料Pが噴出される。
【0022】
一方、図2に示すようにロッド37が同図の左方へ移動する行程では、図1の行程とは逆に、第2弁室42の容積が増大するのに伴なって二次側第2逆止弁47が閉弁されるとともに一次側第2逆止弁46が開弁し、タンク10内の塗料Pが第2弁室42及び第2ポンプ内流路36内に吸引されるとともに、第1弁室39の容積が減少するのに伴なって一次側第1逆止弁44が閉弁されるとともに二次側第1逆止弁45が開弁し、第1弁室39及び第1ポンプ内流路33内の塗料Pが塗装機20側へ吐出され、塗装機20から塗料Pが噴出される。
【0023】
このように、ロッド37の往動と復動の両行程において塗料Pが塗装機20に圧送されるので、塗装機20においては連続的に塗料Pが噴出される。
さて、塗装作業が停止した状態、即ち、塗装機20の開閉弁を閉弁するとともに、ポンプ30の駆動を停止した状態では、ポンプ30と塗装機20との間の二次側流路21内の塗料Pの圧力によって全ての逆止弁44,45,46,47が閉弁状態に保たれるため、二次側流路21内の塗料Pがタンク10側へ戻ることが規制され、一方、塗装機20においては開閉弁が閉弁状態となっているため、二次側流路21内の塗料Pが塗装機20側へ流動することも規制されている。即ち、塗装停止状態では、ポンプ30(逆止弁)と塗装機20との間の二次側流路21内に塗料Pが貯留されたままとなる。このように塗料Pが逃げ場のない二次側流路21内に充満されている状態において、その二次側流路21内の塗料Pの温度が上昇した場合には、その塗料Pの圧力が増大し、その圧力によって二次側流路21が破損することが懸念される。
【0024】
そこで、塗装が停止した状態では、図3に示すように、一次側第1逆止弁44と二次側第1逆止弁45に設けた規制部材53を、規制解除位置へ押し込む。すると、両逆止弁44,45の弁体50が弁シート49に対して偏心した位置に押し動かされるため、両逆止弁44,45は開弁状態に保たれる。この両逆止弁44,45の開弁により、二次側流路21(逆止弁44,45よりも塗装機20側の塗料流路)は、ポンプ30内を経てタンク10に至る一次側流路11に連通した状態となる。したがって、二次側流路21内の塗料Pが高温になっても、その塗料Pは温度上昇に伴う体積の増大分だけポンプ30を経てタンク10側へ逆流することになり、これによって、塗料Pの圧力上昇が回避される。
【0025】
また、ポンプ30の内部に貯留されている塗料Pが高温になった場合にも、塗料Pの圧力上昇が回避される。即ち、第1ポンプ内流路33及び第1弁室39内の塗料Pについては、温度上昇に伴なう体積増加分だけ一次側第1逆止弁44を通ってタンク10側へ流出することによって圧力上昇が回避される。一方、第2ポンプ内流路36及び第2弁室42内の塗料Pの温度が上昇した場合には、その塗料Pの圧力によって二次側第2逆止弁47が開弁するため、この二次側第2逆止弁47、二次側分岐路35、二次側第1逆止弁45及び一次側第1逆止弁44を通ってタンク10側へ流出することで、圧力上昇が回避される。このように、ポンプ30内の塗料Pの圧力上昇が抑えられることで、ダイヤフラム38,41の破損も回避される。
【0026】
[実施形態2]
次に、本発明を具体化した実施形態2を図5を参照して説明する。
本実施形態は、閉弁規制手段を上記実施形態1とは異なる構成としたものである。その他の構成については上記実施形態1と同じであるため、同じ構成については、同一符号を付し、構造、作用及び効果の説明は省略する。
本実施形態2では、実施形態1の規制部材53と同様に、丸ピン状をなす規制部材60(本発明の構成要件である閉弁規制手段)が用いられている。規制部材60の外部側の端部には実施形態1の拡径部56に相当する部位が一体に形成されているが、この拡径部相当部は、エアシリンダ61の内部に移動可能に収容されたピストン62を構成している。このエアシリンダ61はエア流路63を介してコンプレッサ64に接続されている。コンプレッサ64から加圧エアをエアシリンダ61の一方の内室65aに供給すると、そのエアの圧力によって規制部材60が図5に示す規制位置へ押し動かされ、規制部材60が弁体50を押して二次側第1逆止弁45を開弁状態に保持する。規制部材60を規制解除位置へ移動させる際には、エアシリンダ61の他方の内室65bに加圧エアを供給すれば、規制部材60が図5の左方へ移動する。また、一次側第1逆止弁44にも、上記と同様のエアによって移動する規制部材60が設けられている。
尚、本実施形態2では、規制部材60を規制解除位置へ移動させる手段として、エアシリンダ61の他方の内室65bに加圧エアを供給するようにしたが、これに替えて、図6に示すように、他方の内室65bに圧縮コイルバネ66を設け、この圧縮コイルバネ66の弾性復元力によって機械的にピストン62及び規制部材60を規制解除位置(図6における左方位置)へ移動させるようにしてもよい。
【0027】
このように本実施形態では、規制部材60がエアシリンダ61のピストン62と一体に移動するように設けられており、エアシリンダ61に対してエアを供給・排出することによりって規制部材60が規制位置と規制解除位置との間で移動するようになっている。したがって、規制部材60を移動させるに際して、手動による操作が不要となる。また、エアの圧力によって規制部材60を規制位置又は規制解除位置に保持しておくことができるので、専用のストッパや保持手段が不要となる。
【0028】
[他の実施形態]
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施態様も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)上記実施形態ではダイヤフラム式のポンプに適用した場合について説明したが、本発明は、プランジャ式などの逆止弁を備える他の形式のポンプにも適用することができる。
【0029】
(2)上記実施形態ではポンプ内の2系統の塗料流路のうち一方の系統のみに開弁閉弁規制手段を設けたが、本発明によれば、2系統の塗料流路の双方共に開弁閉弁規制手段を設けてもよい。
(3)上記実施形態ではポンプ内に2系統の塗料流路を並列して設けたが、本発明によれば、ポンプ内の塗料流路を1系統のみとしてもよい。
(4)上記実施形態では閉弁規制手段として閉弁規制手段によって弁体を押し動かすようにしたが、本発明によれば、弁シートの一部を弁体側へ移動させるようにしてもよい。
【0030】
(5)上記実施形態では閉弁規制手段が弁体が弁シートに対して偏心した位置に移動させるようにしたが、本発明によれば、閉弁規制手段が弁口を貫通することによって弁体を弁シートとほぼ同心状態のままで弁シートとは非接触の位置まで押し動かすようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1においてポンプが駆動している状態をあらわす断面図
【図2】ポンプが駆動している状態をあらわす断面図
【図3】ポンプが停止している状態をあらわす断面図
【図4】逆止弁が開弁状態に保持されている様子をあらわす部分拡大断面図
【図5】実施形態2において逆止弁が開弁状態に保持されている様子をあらわす部分拡大断面図
【図6】実施形態2において規制部材を規制解除位置へ移動させる手段の変形例をあらわす部分拡大断面図
【符号の説明】
10…タンク
20…塗装機
30…ポンプ
39…第1弁室
42…第2弁室
44…一次側第1逆止弁
45…二次側第1逆止弁
46…一次側第2逆止弁
47…二次側第2逆止弁
49…弁シート
50…弁体
53…閉弁規制手段(規制部材)
60…閉弁規制手段(規制部材)
61…エアシリンダ
62…ピストン
Claims (3)
- 塗料が貯留されるタンクと、
塗料を噴出する塗装機と、
前記タンクと前記塗装機との間に介設され、逆止弁の開閉動作によって前記タンク内の塗料を前記塗装機へ圧送するポンプとを備えた塗装装置であって、
前記ポンプには、前記塗装機における塗料の噴出及び前記ポンプによる圧送が停止した状態において、前記逆止弁を開弁状態に保持する閉弁規制手段が設けられていることを特徴とする塗装装置。 - 前記逆止弁が、円形の弁シートに対して弁体を同心状に当接させることで閉弁状態となるようにものであって、
前記閉弁規制手段は、前記弁体が前記弁シートに対して同心状に当接することを許容する規制解除位置と、前記弁体を前記弁シートに対して偏心した位置に保持する規制位置との間での移動を可能に設けられていることを特徴とする請求項1記載の塗装装置。 - 前記閉弁規制手段はエアシリンダのピストンと一体移動するように設けられており、前記エアシリンダに対してエアを供給・排出することにより、前記閉弁規制手段が規制位置と規制解除位置との間で移動する構成としたことを特徴とする請求項2記載の塗装装置。
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2007007509A (ja) * | 2005-06-28 | 2007-01-18 | Trinity Ind Corp | バルブ装置とそれを用いた塗装機 |
JP2015526651A (ja) * | 2012-08-27 | 2015-09-10 | ミルトン ロイ, エルエルシーMilton Roy, Llc | 脱気システムを有するダイアフラム定量ポンプ |
KR101592218B1 (ko) * | 2014-01-02 | 2016-02-05 | 현대삼호중공업(주) | 본딩 디스펜서 |
-
2002
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Legal Events
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