JP3091634U - ファンモータ及びファンモータにおけるリード線固定構造 - Google Patents

ファンモータ及びファンモータにおけるリード線固定構造

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JP3091634U JP2002004588U JP2002004588U JP3091634U JP 3091634 U JP3091634 U JP 3091634U JP 2002004588 U JP2002004588 U JP 2002004588U JP 2002004588 U JP2002004588 U JP 2002004588U JP 3091634 U JP3091634 U JP 3091634U
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 リード線の線径や本数等が変わっても確実に
リード線がファンモータの一部に固定されたファンモー
タを提供することにある。また、ファンモータにおいて
リード線の線径や本数等が変わっても確実にリード線が
ファンモータの一部に固定することができるリード線の
固定構造を提供することにある。 【解決手段】 インペラ4を有するモータと、内部にそ
のモータを支持し、インペラ4による空気流のための空
気流路を形成すると共に、この空気流路の外側に貫通孔
8cを有するハウジングと、そのモータに電流を供給す
るためにモータからそのハウジング外へ引き出されるリ
ード線16と、を備えるファンモータにおいて、リード
線16を結束する結束部材30を設け、リード線16を
結束した結束部材30を、貫通孔8cに関連して固定し
たことを特徴とするファンモータ。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、OA機器や家電機器等の各種機器に使用されるファンモータに関し 、特にそのモータから引き出されるリード線をファンモータに固定する固定構造 に関する。
【0002】
【従来の技術】
ファンモータは、コンピュータ、プリンタ、複写機、炊飯器、ゴミ処理機、便 座、通信中継局等の各種機器に搭載され、搭載目的に応じてサイズだけでなく軸 流型、シロッコ型等の特性が異なる各種タイプのものが使用される。
【0003】 ファンモータの基本な構造としては、インペラを有するモータと、内部にモー タを支持しつつインペラによる空気流のための空気流路を形成するハウジングと 、そのモータに電流を供給するためにそのハウジング外へ引き出されるリード線 を備えている。リード線は、一端がモータ内に設けられた回路基板に接続され、 回路基板を介してモータの電機子と電気的に接続され、他端がモータとは別に設 けられる電源等に電気的に接続される。その回路基板は、その電機子の巻線に接 続される。なお、このリード線とは、電流が通る線材に絶縁用の被覆がなされた ものである。
【0004】 それ故に、モータ内のリード線は、ハウジング外へ引き出す途中に、空気流路 内に浸入してインペラやモータのロータに接触したり、空気流の抵抗とならない ように、或いは当該ファンモータを各種機器に取り付ける際の邪魔にならないよ うに何らかの固定構造が必要となる。
【0005】 これまでの固定構造としては、例えば、実開昭62-178770号公報、実開昭60-10 3250号公報、特開平6-6951号公報に記載のものが知られている。これらは、ファ ンモータのハウジングに、奥側にリード線の線径より十分大きい凹部を設け、こ の凹部の開口側にリード線の線径より小さい開口幅の開口部を設け、リード線は 、この開口部から幾分、押圧して凹部内に収容する固定構造である。
【0006】 また、別の固定構造としては、例えば、実開昭63-134197号公報、実開平3-101 155号公報のように、ハウジングの一部に凹部を設けこの凹部にリード線を収容 し、その外部に補助部材を固定して、リード線を凹部と補助部材とで挟持するよ うな固定構造も知られており、補助部材を使用することで上記固定構造に比べて 一層確実に固定することができる。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、当該ファンモータが搭載される機器の搭載位置次第では、例えば、 リード線が大きく屈曲して外部に引き出されたり、或いはその屈曲量が小さくて もリード線の線径が大きいことから、リード線に大きな応力が作用しながら引き 出される場合がある。
【0008】 このような一層大きな応力がリード線に作用する場合には、上記した従来の固 定構造では、リード線の外れに対する信頼性に欠けることがあり、より確実に固 定する固定構造が望まれていた。
【0009】 そこで、本考案の目的は、リード線の線径や本数等が変わっても確実にリード 線がファンモータの一部に固定されたファンモータを提供することにある。また 、ファンモータにおいてリード線の線径や本数等が変わっても確実にリード線が ファンモータの一部に固定することができるリード線の固定構造を提供すること にある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本考案のファンモータは、インペラを有するモー タと、内部に該モータを支持し、該インペラによる空気流のための空気流路を形 成すると共に、該空気流路の外側に貫通孔を有するハウジングと、該モータに電 流を供給するために該モータから該ハウジング外へ引き出されるリード線と、を 備えるファンモータにおいて、該リード線を結束する結束部材を設け、該リード 線を結束した結束部材を、該貫通孔に関連して固定したものである。
【0011】 この対象とするファンモータは、軸流型ファン、遠心型ファン、クロスフロー 型ファン等種々のものをあげることができる。
【0012】 結束部材とは、リード線を束ねることができれば、帯状のものを束ねて環状に 連結するもの、環状の帯体を束ねてから連結するもの、帯状以外のもの等、種々 のものを使用することができるが、特に、可撓性を有する帯状のバンド部と、該 バンド部の基部に設けられ、外形が該貫通孔よりも大きく形成されると共に該バ ンド部の先端より挿入される挿入孔を有する連結部と、該バンド部と連結部とに 設けられ、その挿入孔に挿入されたバンド部の引き抜きを阻止する係止機構とも のが好適である。
【0013】 この結束部材であれば、前記リード線は、該バンド部の両端を除く中間部が前 記貫通孔の一方側から他方側へ挿通されてその他方側に形成されるバンド部の環 状部に通され、該貫通孔の一方側において該係止機構にて該バンド部が係止され 、該リード線が通る環状部は、該貫通孔の他方側へ挿通できず、同時に該連結部 は、該貫通孔の一方側へ挿通することができないようになり、ファンモータにリ ード線が固定される。
【0014】 つまり、リード線を結束した結束部材が貫通孔に固定されることで、その貫通 孔の一方側でリード線と結束部材とが交差し且つ孔径に対して大きいため、リー ド線が孔を抜けることはなく、また、その貫通孔の他方側では結束部材の外形が 孔径よりも大きいため孔から抜けることはない。
【0015】 貫通孔とは、ハウジングに空気流路の外側でリード線が固定される部位であれ ばよいが、例えば、ファンモータが所望の機器に搭載するために設けられた取付 孔が好適である。この取付孔は、通常はハウジングの空気流路の外側に形成され 、汎用性をもたせるために複数個形成されており、必ずしも全ての取付孔が使用 されるとは限らず、そのような未使用の取付孔を使用することができる。或いは 、ハウジングが樹脂一体成形されると成形歪み防止のために空隙を設ける場合が あるが、その空隙を貫通させて利用してもよい。
【0016】
【考案の実施の形態】
この考案のファンモータの実施形態について図1乃至図4を参照して説明する 。図1はファンモータの切断正面図、図2は図1の要部斜視図、図3は図2のX −Y線による切断面図、図4は結束部材の平面図をそれぞれ示す。なお、このフ ァンモータは、OA機器内の冷却用に使用される軸流型である。
【0017】 1.ファンモータについて このファンモータ1は、図1に示すように、合成樹脂により一体成型されてな るハウジング2と、これの内側に配置されるインペラ4を備えたモータ本体6と を有する。ハウジング2は、矩形の外枠部8と、中央にモータ本体6を支持する ためにその外枠部8の底面側に位置する円形のベース部10と、ベース部10を 外枠部8に連結して支持するためにベース部10から外枠部8に放射状にのびる 複数の支持脚12とを備えている。外枠部8は、内側が略円筒状面でインペラ4 によって空気流が生じる空気流路8aを有し、外側も略円筒状面を有するととも に、四隅の上下(上面側と底面側)に三角状の鍔部8b1、8b2が形成され( 図2参照)、平面視にて矩形をなしている。上下の鍔部8b1、8b2には、軸 線方向に貫通する貫通孔8cが全てに形成されている。この貫通孔8cは、当該 ファンモータ1が搭載されるOA機器に取り付ける際に固定具としてのネジが挿 通する。これら貫通孔8cは、種々の取付条件に対応するために、通常は四隅の 上下それぞれに貫通孔8cが形成され汎用性をもたせている。
【0018】 2.モータ本体について このモータ本体6は、ベース部10から立設する円筒部の外周面に電機子が固 定され、円筒部の内周面に軸受手段が嵌合され、回転軸がこの軸受手段によって 回転支持され、回転軸には合成樹脂製のインペラ4とともにカップ状のロータが 一体成型され、ロータの内周面には磁性材からなるヨークを介して円筒状のマグ ネットが嵌合され電機子に対向している。電機子に電流が供給されると対向する マグネットとの磁気的相互作用によりロータに回転力が発生し、インペラ4が回 転することで空気流路8aを軸線方向に沿って矢印Aの向きに空気流が生じる。
【0019】 3.リード線について 電機子の巻線は、ハウジング2のベース部10と電機子との間に設けられた回 路基板14に接続され、さらに回路基板14に接続された2本のリード線16が ベース部10からこれに近接する支持脚12に設けられた挿通路12aに収容さ れ外枠部8まで引き出される。挿通路12aは、収容されるリード線16がはみ 出ない程度の深さの溝が複数の支持脚12のうちの一つに対して長手方向にのび て形成されている。
【0020】 リード線16が支持脚12の挿通路12aに収容されるのは、リード線16が 空気流路8aに浸入して回転中のインペラ4やロータに接触したり空気流の抵抗 となることがないように、或いは当該ファンモータ1をOA機器に取り付ける際 の邪魔にならないようにするためである。このとき、リード線16が移動して挿 通路12aからはみ出ないようにリード線16を固定する構造が必要となるが、 本実施形態では従来にはない固定構造が採用されている。
【0021】 4.リード線の固定構造について 4-1 ハウジング 即ち、各支持脚12は外枠部8の内周面にそれぞれ連結されているが、そのう ちの挿通路12aを備えた支持脚12は、図2に示すように、挿通路12aがさ らに外枠部8の内周面をこえて外周面まで形成されており、底面側の鍔部8b2 につながっている。そして、この挿通路12aの端部につながるように、その貫 通孔8cから十分離れた鍔部8b2の側面から内側に窪む凹部22が形成されて いる。この凹部22は、その鍔部8b2の側面から内側にその挿通路12aの幅 と同等の長さを有し、開口側はその奥側よりも十分に小さく、かつリード線16 の線径よりも幾分小さい。さらに上面側の鍔部8b1では、上記凹部22が設け られたのと同じ側の側面に、内側にV字状をなす切欠部24が形成されている。 この切欠部24は、2本のリード線16を合計した線径に対して十分大きい開口 幅で奥側に向かうに応じて狭く、さらにその貫通孔8cから十分に離れている。
【0022】 2本のリード線16は、上記凹部22の底面側から上面側を通り、切欠部24 を通って鍔部8b1の上面側に案内されている。この部位に案内されたリード線 16は、結束部材30を用いてハウジング2に固定される。
【0023】 なお、凹部22及び切欠部24は、リード線16が外部にはみ出て邪魔になっ たり、任意に移動して断線の原因とならないように設けられているため、そのよ うな作用をなすものであれば、凹部22が異なる幅を有する略矩形状であったり 切欠部24がV字状である必要はなく、例えば、凹部22に代えて同一の幅の矩 形状に補助部材にて固定する構成であったり、或いは切欠部24がコ字状であっ てもよい。
【0024】 4-2 結束部材について 結束部材30は、図4に示すように、ナイロンのような可撓性を有する材料か らなる一体成型品であって、表面に複数の突起を有する帯状のバンド部30aと 、このバンド部30aの基部にこのバンド部30aの先端より挿入される挿入孔 30b1を有する連結部30bと、このバンド部30aと連結部30bとに設け られ、その挿入孔30b1に挿入されたバンド部30aの引き抜きを阻止する係 止機構とを有するものである。この係止機構とは、先細りしたバンド部30aの 先端を挿入部孔30b1に挿入すると、バンド部30aの突起がその挿入孔30 b1の孔内に強固に噛み合わさり、一度、締め付けるとそこからは元の方向に戻 すことができなくなる機構である。この係止機構により、帯状のバンド部30b を環状に係止する作業を極めて簡単に行うことができるが、係止後に解除するに は、バンド部30aを切断するか、或いは破断する程の引っ張り力を要し実質的 に解除不能となっている。よって、この結束部材30は、複数の線状体(被結束 体)を結束するときに、バンド部30aにてその線状体を取り囲みバンド部30 aの先端を連結部30bに挿入して係止機構にて結束状態を維持するもので、簡 単かつ強固に結束することができ、しかもバンド部30aの挿入位置を変更する ことで種々の大きさの被結束体に対応することができるもので、例えばタイトン 株式会社より市販されてものが知られている。
【0025】 4-3 リード線固定構造 このような結束部材30は、鍔部8b1の貫通孔8cの上面側にバンド部30 aの環状部が突出し、この環状部にリード線16が通されている。一方、鍔部8 b1の貫通孔8cの底面側には、結束部材30の連結部30bにバンド部30a の先端が係止機構にて係止された部位が突出している。この係止部分は、上下の 鍔部8b1、8b2の間に形成される空隙内に位置する。2本のリード線16は 、切欠部24の手前からモータ外部にかけてゴムチューブ26にて一括して覆わ れ、結束部材30の締め付け応力や切欠部24の角部分に押圧されることによる 断線を防止する。ゴムチューブ26は、リード線16を円滑に覆うことができる ように熱収縮チューブが使用されている。
【0026】 貫通孔8cの上面側では、リード線16と結束部材30とが交差し且つ孔径に 対してリード線16が大きい線径を有するため、リード線16及び結束部材30 が孔を通って底面側へ抜けることはない。貫通孔8cの底面側では、結束部材3 0の係止部分が貫通孔8cの孔径に対して大きいため孔を通って上面側へ抜ける こともない。このようにして、リード線16が結束部材30を用い、貫通孔8c を利用してハウジング2に固定されている。なお、本実施形態では、2本のリー ド線16がゴムチューブ26に被覆されているが、ゴムチューブ26はリード線 16の断線防止のためのものであって、これがなくても同等の固定構造を形成す ることができる。
【0027】 4-4 リード線固定構造の作業手順 上記のリード線16の固定構造は、次の手順で達成することができる。まず、 支持脚12から引き出された2本のリード線16にゴムチューブ26を装着しハ ウジング2の凹部22と切欠部24に収容した状態にする。その後、結束部材3 0を十分に大きな環状にして係止機構にて仮止めし、バンド部30aの環状部を 鍔部8b1の貫通孔8cの底面側から上面側に向けて挿入し、鍔部8b1の上面 側から突出するバンド部30aの環状部にリード線16を通す。そして、仮止め した係止機構のバンド部30aの先端をさらに引っぱり出してバンド部30aの 環状部の径が小さくなるように絞る。これにより、リード線16は、結束部材3 0にしごかれて貫通孔8cの上面側付近に密着し、強固にリード線16がハウジ ング2に固定される。係止機構の締め付け後のバンド部30aが連結部30bか ら過剰に突出する場合は、邪魔にならないようにニッパー等で切断するとよい。 また、結束部材30の係止部分が鍔部8b1から離れ過ぎると、リード線16と 結束部材30が貫通孔8cに対して動く恐れがあるので、その場合はさらにバン ド部30aを絞って結束部材30と鍔部8b1との隙間をなくすようにするとよ い。
【0028】 なお、本実施形態における貫通孔8cは、上記のように取付用として設けられ ているものを使用しているが、当該固定構造に利用することができる貫通孔8c は、当該ファンモータ1をOA機器に取り付ける際に使用しない貫通孔に限られ る。例えば、四隅に取付用貫通孔があるファンモータにおいて、当該ファンモー タを平面的に取り付ける場合に対角となる二隅の貫通孔にネジ止めして取り付け ると、残りの二隅の貫通孔は未使用となるため、これらの貫通孔を固定構造に使 用することができる。或いはそのファンモータを立てて取り付ける場合に設置側 の二隅の貫通孔にネジ止めして取り付けると、残りの二隅の貫通孔は未使用とな るため、これらの貫通孔を固定構造に使用することができる。
【0029】 5.当該固定構造の特徴 (1) この固定構造は、一旦、固定構造が完成するとその結束部材30が解除さ れない限り外れない。その結束部材30の係止機構は、結束部材30の一部が切 断されない限り解除することができない程に強固であり、当該ファンモータ1の 使用形態でそのような過大な力が作用することはほとんどないことから、実質的 に外れない強固なものとなり極めて信頼性が高い。
【0030】 (2) この固定構造は、結束部材30のような帯状の部材を環状にし、これによ り形成された環状部をリード線16の固定構造の一部に利用するため、被結束体 であるリード線16の線径に誤差があったり、仕様変更により線径や本数が変わ っても、その結束部材30の全長が許容される範囲でその環状部の径を自由に変 更することで、同じ結束部材30にて固定することができる。つまり、結束部材 30が被結束体に対して比較的ラフに設定することができるため、種々の線径や 本数を有するリード線16に対して共通の結束部材30を使用でき、部品の共通 化が図れる。例えば、上述した実開昭63-134197号公報、実開平3-101155号公報 のような補助部材を使用した固定構造では、もともと補助部材とこれが固定され る凹部の形状とが合致することで固定構造が完成する構成となっているため、被 固定体の大きさの誤差があったり被固定体の大きさの変更等により、大きな挿通 孔が必要となったり反対に小さい挿通孔でよい場合に凹部または補助部材の形状 変更が必須となり、そのような変更に伴うコストが必要となる。
【0031】 (3) この固定構造は、上記のように結束部材30の特性を活かし作業が極めて 簡単に行うことができ熟練を要しない。
【0032】 (4) この固定構造は、ハウジング2の取付用の貫通孔8cを利用しているため 、当該固定構造のための加工が必要ない。
【0033】 (5) この固定構造は、ハウジング2の側面からはみ出ないため、当該ファンモ ータ1をOA機器に取り付けるときの邪魔にならない。
【0034】 6.本実施形態に対する変形例 =第1変形例= 本考案に係る結束部材は、上記結束部材30のようなもの以外として、図5に 示すような結束部材40も適用できる。結束部材40は、ナイロンのような可撓 性を有する材料からなる一体成型品であって、予め略環状に形成された線体40 aと、この両端部が互いに離れる向きに拡がり先端に係止機構としての突起40 bとを有する。この結束部材40は、両端部を交差させるとその突起40bが互 いに係止されて線体40aが完全な環状部が形成されることから、複数の線状体 (被結束体)を結束するときにその線体40aで取り囲み、両端部を交差させる だけで簡単に結束することができるもので、例えば株式会社フジックスより市販 されているものが知られている。
【0035】 この結束部材40は、上記実施形態と同様に線体40aを貫通孔8cに挿入し て、貫通孔8cの上面側から突出する環状部にリード線16を挿通し、その底面 側で線体40aの両端部を互いに交差させることで固定構造が形成されている。 結束部材40は、上記結束部材30と同様に帯状であることからリード線16の 線径や本数にそれ以外は同等の特徴を有するものである。特にこの結束部材40 は、上記結束部材30に比べて係止機構が簡単であるので作業性が良い。
【0036】 =第2変形例= さらに、本考案に係る別の結束部材として、図6に示すような結束部材50も 適用できる。結束部材50は、ナイロンのような可撓性を有する材料からなる一 体成型品であって、貫通孔8cの内径とほぼ同径の外径を有する円柱部50aと 、この円柱部50aに円柱部50aよりも大きい外径を有する略円錐部50bと 、その略円錐部50bから円柱部50aの途中まで軸線に沿ったスリット50c を備えている。スリット50cは、円柱部50a及び略円錐部50bが円柱部5 0aの基部を基点にして内側に縮径するように弾性変形させるためと、奥側にリ ード線16を保持するために設けられている。このスリット50cの奥側は、被 結束体である2本のリード線16の線径に対して十分に大きな空間となっている 。略円錐部50bの最大外径部は、平常時は貫通孔8cの内径よりも十分に大き いが縮径時にはその内径とほぼ同一の大きさとなる。このため、略円錐部50b の最小外径部を貫通孔8cの上面側から挿入すると徐々に縮径する。略円錐部5 0bの最大外径部が貫通孔8cを通り抜けると、貫通孔8cからの拘束が解除さ れ略円錐部50bは拡径し、略円錐部50bの最大外径部が貫通孔8cの底面側 周縁に当接し、結束部材50が鍔部8b1に固定される。それ故に、予めリード 線16をスリット50cの奥側に収容した結束部材50を貫通孔8cにはめ込む と、リード線16は結束部材50によって鍔部8c1に固定された固定構造が形 成される。
【0037】 この結束部材50は、貫通孔8cの上面側では、リード線16と結束部材50 とが交差して且つ孔径に対してリード線16が大きい線径を有するため、リード 線16及び結束部材50が孔を通って底面側へ抜け出ることはない。また、貫通 孔8cの底面側では、略円錐部50bがストッパーとなって上面側へ抜け出るこ ともない。結束部材50は、貫通孔8cにはめ込むだけで固定構造が形成される ので、上記結束部材30,40のような係止機構が不要になるので、作業性が一 層良好である。また、スリット8cの奥側を大きくしておくことで種々のリード 線16にも対応できる。
【0038】 7.本実施形態の他の変形例 上記では、結束部材30、40、50が貫通孔8cの一方側から挿入されてい るが、反対にして他方側から挿入するようにしてもよいし、その貫通孔8cは上 面側の鍔部8b1のものを使用しているが、底面側のそれを使用してもよい。ま た、上記固定構造は、当該ファンモータ1の取付用として設けられた貫通孔8c で未使用のものを利用しているが、これ限らず固定構造のために貫通孔を設けて もよい。また、上記ハウジング2は、合成樹脂の一体成形品であることから、肉 厚が大きい部位は成形歪み防止用の空隙が設けられることがあり、上記の取付用 孔の代わりにこの空隙を貫通孔として固定構造に利用しても良い。また、上記フ ァンモータは、軸流型を示したがシロッコ型やクロスフロー型等そのファンモー タの種類を限定するものではないし、その用途も上記OA機器に限定するもので はない。
【0039】
【考案の効果】
以上より、本考案のファンモータは、種々のリード線に対してリード線が確実 に固定されたものとなり、しかもそのリード線の固定にかかる取付作業を極めて 簡単に行うことができる。
【0040】 また、本考案のファンモータにおけるリード線固定構造は、種々のリード線に 対してリード線を確実に固定することができ、しかもそのリード線の固定にかか る取付作業が極めて簡単に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施形態のファンモータ示す切断正面
図である。
【図2】図1におけるファンモータの要部斜視図であ
る。
【図3】図2のX−Y線の切断面図である。
【図4】本考案の実施形態の結束部材を示す平面図であ
る。
【図5】本実施形態の結束部材の第1変形例を示す側面
図である。
【図6】本実施形態の結束部材の第2変形例を示す要部
斜視図である。
【符号の説明】
2 ハウジング 4 インペラ 6 モータ本体 8 外枠部 8a 空気流路 8b1、8b2 鍔部 8c 貫通孔 10 ベース部 12 支持脚 14 回路基板 16 リード線 22 凹部 24 切欠部 26 ゴムチューブ 50 結束部材

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】インペラを有するモータと、 内部に該モータを支持し、該インペラによる空気流のた
    めの空気流路を形成すると共に、該空気流路の外側に貫
    通孔を有するハウジングと、 該モータに電流を供給するために該モータから該ハウジ
    ング外へ引き出されるリード線と、を備えるファンモー
    タにおいて、 該リード線を結束する結束部材を設け、 該リード線を結束した結束部材を、該貫通孔に関連して
    固定したことを特徴とするファンモータ。
  2. 【請求項2】前記結束部材は、可撓性を有する帯状のバ
    ンド部と、該バンド部の基部に設けられ、外形が該貫通
    孔よりも大きく形成されると共に該バンド部の先端より
    挿入される挿入孔を有する連結部と、該バンド部と連結
    部とに設けられ、その挿入孔に挿入されたバンド部の引
    き抜きを阻止する係止機構と、を有するものであり、 前記リード線は、該バンド部の両端を除く中間部が前記
    貫通孔の一方側から他方側へ挿通されてその他方側に形
    成されるバンド部の環状部に通され、該貫通孔の一方側
    において該係止機構にて該バンド部が係止されている請
    求項1に記載のファンモータ。
  3. 【請求項3】前記貫通孔は、前記ファンモータが所定位
    置に固定するのに使用することができる取付孔である請
    求項1又は2に記載のファンモータ。
  4. 【請求項4】インペラを有するモータと、 内部に該モータを支持し、該インペラによる空気流のた
    めの空気流路を形成すると共に、該空気流路の外側に貫
    通孔を有するハウジングと、 該モータに電流を供給するために該モータから該ハウジ
    ング外へ引き出されるリード線と、を備えるファンモー
    タにおけるリード線固定構造において、 可撓性を有する帯状のバンド部と、該バンド部の基部に
    設けられ、外形が該貫通孔よりも大きく形成されると共
    に該バンド部の先端より挿入される挿入孔を有する連結
    部と、該バンド部と連結部とに設けられ、その挿入孔に
    挿入されたバンド部の引き抜きを阻止する係止機構と、
    を有する結束部材によって該リード線が結束され、 該リード線は、該バンド部の両端を除く中間部が前記貫
    通孔の一方側から他方側へ挿通されてその他方側に形成
    されるバンド部の環状部に通され、該貫通孔の一方側に
    おいて該係止機構にて該バンド部が係止されていること
    を特徴とするファンモータのリード線固定構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017115796A (ja) * 2015-12-25 2017-06-29 ミネベアミツミ株式会社 遠心ファン

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