JP3091621B2 - 石油系ドライクリーナ - Google Patents

石油系ドライクリーナ

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JP3091621B2 JP06008710A JP871094A JP3091621B2 JP 3091621 B2 JP3091621 B2 JP 3091621B2 JP 06008710 A JP06008710 A JP 06008710A JP 871094 A JP871094 A JP 871094A JP 3091621 B2 JP3091621 B2 JP 3091621B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、第2石油類又は第3石
油類のいずれの石油系溶剤にも対応可能な石油系ドライ
クリーナに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、石油系溶剤を使用して、洗
浄、脱液、乾燥の一連の行程を同一のドラム内で行うと
共に、乾燥行程において使用した石油系溶剤を回収する
回収乾燥機能が付与された石油系ドライクリーナが種々
提案されている。上記石油系ドライクリーナにおいて、
回収乾燥処理を行う際には、洗濯物を収容したドラムを
通過する循環路に従って空気を循環させる。これによ
り、ドラム内に残留している溶剤及び洗濯物に含浸して
いる溶剤が気化され、空気と共にドラム外に流出され
る。このドラムから流出された空気中には、気化した溶
剤が多量に含まれている。したがって、ドラムから流出
された空気は上記循環路中のドラムの下流側に配置され
た乾燥クーラによって冷却される。その結果、ドラムか
ら流出された空気中に含まれている気化溶剤が結露す
る。この結露した溶剤を回収することによって溶剤が回
収され、回収乾燥処理が達成される。回収された溶剤
は、次の洗浄行程に再利用される。
【0003】ところで、一般に、石油系ドライクリーナ
に使用される石油系溶剤には、消防法上の理由から第4
類第2石油類(以下、単に「第2石油類」という。)が
使用されていた。この第2石油類は、引火点が40℃と
低い。そのため、溶剤の引火に対する安全上の問題か
ら、最近では、石油系溶剤として引火点が70℃と高い
第4類第3石油類(以下、単に「第3石油類」とい
う。)が使用されるようになってきている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】引火点の低い第2石油
類又は引火点の高い第3石油類のどちらを使用するか
は、石油系ドライクリーナを据え付けた後の使用者の選
択に任されている。しかし、第2石油類は、第3石油類
に比べ種類が多く、以前として石油系溶剤に主流となっ
ているのが実情である。そのため、ドライクリーナを据
え付ける前においては、乾燥制御は、第2石油類の使用
を想定してプログラムされている。
【0005】具体的には、乾燥制御は、溶剤の蒸発の多
い乾燥行程前半で低温乾燥を所定時間行い、溶剤の蒸発
の少ない乾燥行程後半で高温乾燥を行うようにし、第2
石油類又は第3石油類のいずれの石油系溶剤を使用して
も安全が確保されるようになっている。しかしながら、
第3石油類を使用する場合、乾燥しにくい分、後半の高
温乾燥の時間を第2石油類を使用した場合よりも延長す
る必要がある。そのため、第3石油類を使用する場合に
は、その都度使用者側で洗濯物の種類毎に乾燥時間を延
長するプログラムを組まなければならない。
【0006】このような乾燥時間の変更操作は煩雑であ
るばかりか、乾燥時間の変更を忘れたり、誤ったりする
と、無駄な乾燥を行ったり、乾燥時間が短く乾燥不良が
生じたりすることがあった。本発明は、上記技術的課題
に鑑みなされたもので、溶剤の種類を選択するだけで乾
燥時間を自動的に変更することができるようにすること
で、乾燥時間の設定ミスを防止すると共に、無駄な乾燥
時間及び乾燥不良をなくす石油系ドライクリーナの提供
を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1による
石油系ドライクリーナは、石油系溶剤を使用して、洗
浄、脱液、乾燥の一連の行程を同一のドラム内で行う
共に、上記乾燥行程は、溶剤の蒸発の多い乾燥行程前半
において相対的に低い温度で乾燥を行い、溶剤の蒸発の
少ない乾燥行程後半において相対的に高い温度で乾燥を
行うものであって、上記ドラム内に熱風を送風して、当
該ドラム内に収容されている洗濯物に含浸した石油系溶
剤を蒸発気化させて洗濯物を乾燥させるための乾燥手段
と、基準となる石油系溶剤に対応する乾燥時間を含む基
準シーケンスを記憶している記憶手段と、上記ドラム内
に供給される石油系溶剤の種類を設定するための設定手
段と、上記設定手段により基準となる石油系溶剤が設定
されると、上記記憶手段に記憶されている基準シーケン
スの乾燥時間に基づいて上記乾燥手段を駆動させ、上記
設定手段により基準となる石油系溶剤と引火点の異なる
石油系溶剤が設定されると、上記記憶手段に記憶されて
いる基準シーケンスの乾燥行程後半における高温乾燥時
間を変更し、乾燥行程前半の低温乾燥時間を変更させず
上記乾燥手段を駆動させる乾燥制御手段とを備えてい
るものである。
【0008】
【0009】
【0010】
【0011】
【作用】上記請求項1による石油系ドライクリーナにお
いて、乾燥手段は、ドラム内に熱風を送風し、当該ドラ
ム内に収容されている洗濯物に含浸した石油系溶剤を蒸
発気化させて洗濯物を乾燥させる。このとき、設定手段
により基準となる石油系溶剤が設定されると、乾燥制御
手段は、記憶手段に記憶されている基準シーケンスの乾
燥時間に基づいて乾燥手段を駆動させる。一方、設定手
段により基準となる石油系溶剤と引火点の異なる石油系
溶剤が設定されると、乾燥制御手段は、記憶手段に記憶
されている基準シーケンスの乾燥行程後半における高温
乾燥時間を変更して上記乾燥手段を駆動させる。このよ
うに石油系溶剤の種類を選択するだけで乾燥時間を自動
的に変更させることができる、また、溶剤に引火の恐れ
のない乾燥行程後半の高温乾燥時間のみを変更するの
で、乾燥中の引火による爆発を防止でき、安全性を確保
できる。
【0012】
【0013】
【0014】
【0015】
【0016】
【実施例】以下、本発明の一実施例を添付図面に基づき
詳細に説明する。図1は、本発明の一実施例に係る石油
系ドライクリーナの配管系統図である。同図を参照し
て、本実施例の石油系ドライクリーナは、石油系溶剤を
使用して、洗浄、脱液、乾燥の一連の行程を同一のドラ
ム11内で行うものである。
【0017】洗浄行程時は、洗濯槽内1のドラム11内
に洗濯物を収容した後、石油系溶剤を貯留する溶剤タン
ク2から石油系溶剤をドラム11内に供給し、ドラム1
1を低速回転させて達成される。具体的には、バルブV
1、V6が開放されると共に、三方弁V9の溶剤ヒータ
3に連通するaポート及びドラム11に連通するbポー
トが開放される。そして、予め溶剤タンク2に溜められ
た溶剤がポンプ4によって汲み出される。ポンプ4によ
って汲み出された溶剤は、流路R1から溶剤クーラ5に
流れ込み、所定温度に冷却される。溶剤クーラ5には、
バルブ22が開放され、図示しない冷却水源から冷却水
が供給される。溶剤クーラ5で冷却された溶剤は、流路
R2から溶剤ヒータ3に流れ込み、所定温度に加熱され
る。溶剤ヒータ3には、バルブV20,V21が開放さ
れ、図示しないスチーム発生源からスチームが供給され
る。溶剤ヒータ3で加熱された溶剤は、流路R3から三
方弁V9に流れ込み、三方弁V9のa−bポートを通過
してドラム11内に供給される。ドラム11内に供給さ
れた溶剤は、洗濯槽1の底部に接続されたボタントラッ
プ6にトラップされてからドラム11内に貯留される。
ボタントラップ6内には、ドラム11内に溶剤が所定量
溜められたことを検知する液位センサーS1が備えられ
ている。この液位センサーS1がドラム11内に溶剤が
所定量溜められたことを検知すると、バルブV1が閉鎖
され、溶剤の供給が停止される。
【0018】溶剤ヒータ3には、溶剤に含まれるソープ
濃度を検出するソープ濃度センサーS2が備えられてい
る。このソープ濃度センサーS2が、所定のソープ濃度
に達していないことを検出した場合には、バルブV17
が開放され、ポンプ4により図示しないソープタンクか
らソープが汲み出される。ポンプ4によって汲み出され
た溶剤に含まれるソープは、溶剤と同様、流路R1〜R
3を介してドラム11内に供給される。この際、ソープ
濃度センサーS2が所定のソープ濃度を検出すると、バ
ルブV17が閉鎖されると共に、ポンプ4が停止され、
ソープの供給が停止される。
【0019】ドラム11への溶剤及びソープの供給が終
了すると、ドラム11が低速回転され、ドラム11内の
洗濯物が溶剤と共に攪拌され洗浄される。上記洗浄行程
が終了すると、バルブV3、V4が開放され、ドラム1
1内に残留している汚れ成分を含んだ溶剤がボタントラ
ップ6からドレンタンク7に排液される。
【0020】上記排液処理が終了すると、脱液行程が行
われる。具体的には、バルブV3、V4を開放したま
ま、ドラム11が高速回転される。これにより、洗濯物
に含浸した溶剤が遠心力により脱液され、この脱液され
た溶剤がボタントラップ6からドレンタンク7に排液さ
れる。上記脱液行程が終了すると、ドレンタンク7に溜
められた溶剤をフィルターF1,F2を通して清浄して
溶剤タンク2に回収する回収処理が行われる。具体的に
は、まずエアーバルブSV1及びバルブV5、V7が開
放され、フィルターF1,F2に詰まっているエアーが
抜かれる。この際、フィルターF1,F2内に残留して
いる汚染溶剤がドレン路DR1介してドレンタンク7に
排液される。エアー抜きが終了すると、エアーバルブS
V1及びバルブV5が閉鎖される。つづいて、バルブV
3、V15が開放されると共に、三方弁V9のaポート
及び溶剤タンク2に連通するcポートが開放される。そ
して、ドレンタンク7に溜められた溶剤がポンプ4によ
って汲み出される。ポンプ4によって汲み出された溶剤
は、流路R1からフィルターF1,F2に流れ込む。こ
のフィルターF1,F2には、活性炭が混入されてい
る。それゆえ、溶剤をフィルターF1,F2に通すこと
によって、糸屑等の固形汚れが除去されると共に、溶剤
の脱色、脱酸、脱臭及び脱水が行われて清浄化される。
清浄化された溶剤は、流路R4から三方弁V9に流れ込
み、三方弁V9のa−cポートを通過して溶剤タンク2
に回収される。
【0021】上記回収処理が終了すると、乾燥行程が行
われる。乾燥行程では、回収乾燥処理と、排気乾燥処理
とが行われる。回収乾燥処理では、ブロアファン8によ
って、ドラム11内の空気は、乾燥クーラ91,92及
び乾燥ヒータ10を通って再びドラム11に戻される循
環路ARに従って循環される。この循環空気中には、洗
濯物から蒸発気化した溶剤や水分が含まれている。この
気化した溶剤や水分は、乾燥クーラ91,92によって
冷却凝縮され、流路R4に送られる。そして、水分離器
20によって水分が除去された後、ドレンタンク7に排
液される。なお、乾燥ヒータ10は、乾燥クーラ91,
92によって冷却された空気を再び加熱するものであっ
て、再加熱された空気がドラム11に送られる。これに
より、ドラム11内の洗濯物に含浸した溶剤が除去さ
れ、乾燥される。循環路ARのドラム入口側には、ドラ
ム11の入口温度を検知するドラム入口温度センサーT
h1が配置されており、ドラム出口側には、ドラム11
の出口温度を検知するドラム出口温度センサーTh2が
配置されている。この温度センサーTh1,Th2の検
知出力に基づき、バルブ12の開放/閉鎖して乾燥ヒー
タ10へのスチームの供給を制御し、溶剤の蒸発の多い
乾燥行程前半では低温乾燥を行い、溶剤の蒸発の少ない
乾燥行程後半では高温乾燥を行うようなっている。
【0022】これと並行して、バルブV3、バルブV7
が開放されると共に、三方弁V9のa−cポートが開放
される。そして、ドレンタンク7に溜められた溶剤がポ
ンプ4によって汲み出される。ポンプ4によって汲み出
された溶剤は、流路R1からフィルターF1,F2に流
れ込み、フィルターF1,F2によって清浄化される。
清浄化された溶剤は、流路R5から溶剤クーラ5に流れ
込み冷却される。溶剤クーラ5で冷却された溶剤は、流
路R2から溶剤ヒータ3に流れ込み加熱される。溶剤ヒ
ータ3で加熱された溶剤は、流路R3から三方弁V9に
流れ込み、三方弁V9のa−cポートを通過して溶剤タ
ンク2に回収される。
【0023】排気乾燥処理では、バルブ13Aから外気
を吸気して乾燥ヒータ10で加熱した後、ドラム11内
を通過させてバルブ13Bから排気する流路を形成す
る。そして、吸気された外気がドラム内を通過する際
に、ドラム内の洗濯物に含浸した溶剤を気化させて除去
する。これにより、回収乾燥処理で除去できなかった溶
剤を除去し、洗濯物を乾燥させることができる。
【0024】なお、バルブV21は、ドラム11内の空
気と外部の新鮮な空気と換気する際に開放されるもので
ある。図2は、石油系ドライクリーナの電気的構成を示
すブロック図である。同図を参照して、30は制御中枢
をなすマククロコンピュータである。このマイクロコン
ピュータ30は、CPU及びデータRAM、プログラム
ROM等を備えており、予めROMに記憶されているプ
ログラムに従って制御を行う。そして、マイクロコンピ
ュータ30は、I/O部31A,31Bとインターフェ
イスをとっている。
【0025】I/O部31Aは、ソープ濃度センサーS
2、ドラム入口温度センサーTh1、ドラム出口温度セ
ンサーTh2の各検知出力及びキーボード32の操作出
力が与えられており、表示装置33及び行程表示装置3
4に制御信号を出力する。なお、図中35a,35b,
35cはD/A変換器、36a,36b,36cはコン
パレータである。
【0026】I/O部31Bは、液位センサーS1の検
知出力及びソープ溶剤選定スイッチ37、行程呼出しキ
ー38、運転スタートキー39の操作出力が与えられて
おり、ドラムモータ40、ポンプ4及びバルブV1,V
3〜V7、V9,V13A,V13B,V14,V1
7,V20〜V22,SV1に制御信号を出力する。ソ
ープ溶剤選定スイッチ37は、ソープ濃度検知のため、
ソープ種類、溶剤種類(第2石油類及び第3石油類)を
設定するためのものである。石油系ドライクリーナで
は、洗浄力を向上させるため、ソープ濃度を0.3〜
0.5%溶剤内にチャージして使用される。しかし、ソ
ープは、汚れ吸着用のフィルターF1,F2内の活性炭
に吸着されたり、衣類にしみこむため減少し、定期的に
追加しなければならず変化する。そのため、上述したよ
うに、ソープ濃度センサーS2を設け、ソープ濃度を管
理するシステムがとられている。ソープ濃度は、一般に
溶剤の電気抵抗を測定することで行っているが、この抵
抗は、溶剤の種類(同じ第2石油類でもメーカにより異
なる。)やソープの種類により異なる。そのため、ソー
プと溶剤とのペアーを選定する切替スイッチとしてソー
プ溶剤選定スイッチ37が設けられている。
【0027】マイクロコンピュータ30には、表1に示
すように、溶剤とソープとのペアーに対応したデータテ
ーブルが記憶されている。各データテーブルには、各溶
剤とソープとのペアーに適したソープ濃度が設定されて
いる。ソープ溶剤選定スイッチ37にて溶剤とソープと
のペアーを選定すると、表1に対応したテーブルナンバ
ーのデータテーブルが読み出され、このデータテーブル
に設定されているソープ濃度を指標としてソープ濃度管
理が行われる。なお、テーブルナンバー「0」〜「8」
は第2石油類に属する石油系溶剤とソープとのペアーに
適したソープ濃度が設定されているデータテーブルであ
り、テーブルナンバー「F」は第3石油類に属する石油
系溶剤とソープとのペアーに適したソープ濃度が設定さ
れているデータテーブルである。
【0028】
【表1】
【0029】また、マイクロコンピュータ30には、引
火点が40℃以上の第2石油類の属する石油系溶剤に対
応する洗浄、脱液、乾燥の各行程の基準シーケンスが記
憶されれいる。図3は、溶剤とソープとのペアーの選定
に応じて乾燥行程の高温乾燥時間を設定する動作を表す
フローチャートである。同図を参照して、電源をONし
た後、ステップS1では運転スタートキー39をON操
作前に、プログラムの内容を確認するために、行程呼出
しキー38がON操作されたか否かが判別される。ここ
で、行程呼出しキー38がON操作されると、ステップ
S2でソープ溶剤選定スイッチ37にて第3石油類とソ
ープとのペアーが選定、即ちソープ溶剤選定スイッチ3
7が「F」にセットされたか否かが判別される。ソープ
溶剤選定スイッチ37が「F」にセットされると、ステ
ップS3で既にソープ溶剤選定スイッチ37が「F」に
セットされており高温乾燥時間が延長済みであるか否か
が判別される。未だ高温乾燥時間が延長されていなけれ
ば、ステップS4で基準シーケンスで設定されている高
温乾燥時間が10分延長して設定され、ステップS5で
変更された行程に則した行程表示がなされる。このよう
に、乾燥行程前半の低温乾燥時間を延長せず、乾燥行程
後半の高温乾燥時間を延長するのは、低温乾燥では溶剤
の蒸発量が多く、溶剤に引火する恐れがあり、この点を
考慮して安全性を確保するためである。一方、既にソー
プ溶剤選定スイッチ37が「F」にセットされており高
温乾燥時間が延長済みであると、さらに高温乾燥時間延
長されることなく、ステップS5で変更された行程に則
した行程表示がなされる。
【0030】ステップS2で、ソープ溶剤選定スイッチ
37が「F」にセットされず、第2石油類とソープとの
ペアーが選定された場合には、ステップS5で基準シー
ケンスに則した行程表示がなされる。ステップS6で
は、行程呼出しキー38をON操作することなく、運転
スタートキー39がON操作されたか否かが判別され
る。ここで、運転スタートキー39がON操作される
と、ステップS7でソープ溶剤選定スイッチ37が
「F」にセットされたか否かが判別される。ソープ溶剤
選定スイッチ37が「F」にセットされると、ステップ
S8で既にソープ溶剤選定スイッチ37が「F」にセッ
トされており高温乾燥時間が延長済みであるか否かが判
別される。未だ高温乾燥時間が延長されていなければ、
ステップS9で基準シーケンスで設定されている高温乾
燥時間が10分延長して設定され、さらにステップS1
0でデータテーブル「F」で設定されているソーブ濃度
センサS2で管理すべきソープ濃度が選択される。その
後、ステップS11で運転がスタートされると、ステッ
プS12で変更された行程に則した行程表示がなされ
る。一方、既にソープ溶剤選定スイッチ37が「F」に
セットされており高温乾燥時間が延長済みであると、さ
らに高温乾燥時間延長されることなく、ステップS11
に移行される。ステップS11で運転がスタートされる
と、ステップS12で変更された行程に則した行程表示
がなされる。
【0031】ステップS6で、ソープ溶剤選定スイッチ
37が「F」にセットされず、第2石油類とソープとの
ペアーが選定された場合には、ステップS13でデータ
テーブル「0」〜「8」で設定されているソーブ濃度セ
ンサS2で管理すべきソープ濃度が選択され、ステップ
S11に移行される。ステップS11で運転がスタート
されると、ステップS12で基準シーケンスに則した行
程表示がなされる。
【0032】このように、上記石油系ドライクリーナで
は、ソープ濃度検知のため、ソープ種類、溶剤種類を設
定するためのソープ溶剤選定スイッチ37を設け、さら
に第2石油類に属する石油系溶剤に対応した基準シーケ
ンスが記憶されているが、ソープ溶剤選定スイッチ37
によるソープと溶剤とのペアーの選定を利用して、引火
点が70℃以上の第3石油類が選定された場合には、第
2石油類に則した基準シーケンスの乾燥時間に対して自
動的に10分延長するように乾燥時間を切り替えるよう
になっている。そのため、第3石油類を使用する場合に
は、従来のように、乾燥時間を変更すべくプログラムを
改めて組む必要がなくなる。その結果、操作性が向上
し、乾燥時間の設定ミスを防止すると共に、無駄な乾燥
時間及び乾燥不良をなくすことができる。
【0033】なお、本発明は、上記実施例に限定される
ものではなく、本発明の範囲内で多くの修正及び変更を
加え得ることは勿論である。上記実施例においては、第
2石油類を基準石油系溶剤とし、第3石油類を選択した
場合に乾燥時間を延長する例について記載したが、第3
石油類を基準石油系溶剤とし、第2石油類を選択した場
合に乾燥時間を短縮するように構成してよい。
【0034】
【発明の効果】以上の説明から明らかな通り、本発明に
よると、溶剤の種類を選択するだけで高温乾燥時間を自
動的に変更することができる結果、乾燥時間の設定ミス
を防止すると共に、無駄な乾燥時間及び乾燥不良をなく
すことができる。剤に引火の恐れがある乾燥行程前半
の低温乾燥時間を変更させないで、溶剤に引火の恐れの
ない乾燥行程後半の高温乾燥時間のみを変更するので、
乾燥中の引火による爆発を防止でき、安全性を確保でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る石油系ドライクリーナ
の配管系統図である。
【図2】石油系ドライクリーナの電気的構成を示すブロ
ック図である。
【図3】溶剤とソープとのペアーの選定に応じて乾燥行
程の高温乾燥時間を設定する動作を表すフローチャート
である。
【符号の説明】
11 ドラム AR 循環路 8 ブロアファン 91,92 乾燥クーラ 10 乾燥ヒータ 30 マイクロコンピュータ 37 ソープ溶剤選定スイッチ
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−37097(JP,A) 特開 平6−339594(JP,A) 特開 平4−357999(JP,A) 特開 平2−118167(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D06F 33/02 D06F 43/08

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】石油系溶剤を使用して、洗浄、脱液、乾燥
    の一連の行程を同一のドラム内で行うと共に、上記乾燥
    行程は、溶剤の蒸発の多い乾燥行程前半において相対的
    に低い温度で乾燥を行い、溶剤の蒸発の少ない乾燥行程
    後半において相対的に高い温度で乾燥を行うものであっ
    て、 上記ドラム内に熱風を送風し、当該ドラム内に収容され
    ている洗濯物に含浸した石油系溶剤を蒸発気化させて洗
    濯物を乾燥させるための乾燥手段と、 基準となる石油系溶剤に対応する乾燥時間を含む基準シ
    ーケンスを記憶している記憶手段と、 上記ドラム内に供給される石油系溶剤の種類を設定する
    ための設定手段と、 上記設定手段により基準となる石油系溶剤が設定される
    と、上記記憶手段に記憶されている基準シーケンスの乾
    燥時間に基づいて上記乾燥手段を駆動させ、上記設定手
    段により基準となる石油系溶剤と引火点の異なる石油系
    溶剤が設定されると、上記記憶手段に記憶されている基
    準シーケンスの乾燥行程後半における高温乾燥時間を変
    更し、乾燥行程前半の低温乾燥時間を変更させずに上記
    乾燥手段を駆動させる乾燥制御手段とを備えていること
    を特徴する石油系ドライクリーナ。
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