JP2673056B2 - ドライクリーニング機 - Google Patents

ドライクリーニング機

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JP2673056B2
JP2673056B2 JP3134248A JP13424891A JP2673056B2 JP 2673056 B2 JP2673056 B2 JP 2673056B2 JP 3134248 A JP3134248 A JP 3134248A JP 13424891 A JP13424891 A JP 13424891A JP 2673056 B2 JP2673056 B2 JP 2673056B2
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clothing
dry cleaning
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英昭 和田
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富士車輌株式会社
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  • Control Of Washing Machine And Dryer (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ドライクリーニング
機、特に、各種類の衣料品に対して最適な加工条件を自
動的に選択してクリーニングするドライクリーニング機
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ドライクリーニングにおいて、衣料品の
収縮現象を発生させる要因としては、溶剤中の過剰水分
と、乾燥工程中の加熱温度、及びバスケットの回転によ
る機械的な作用とがある。
【0003】例えば、羊毛、絹、綿、レーヨン等の親水
性繊維では、製造工程における乾燥時に繊維が無理に伸
ばされた状態で固着されるため、ドライクリーニングの
洗浄中に溶剤中の水分を吸収すると、繊維の伸びが回復
し、緩和収縮を起こす。
【0004】一方、ポリエステル等の疎水性繊維では、
ドライクリーニングの乾燥工程で必要以上の熱が加わる
と、緩和収縮を起こす。また、羊毛や獣毛繊維等の表面
を覆っているスケール(鱗片)は、ドライクリーニング
の洗浄中、バスケットによるたたきやもみの機械的作用
によって収縮(フエルト収縮)を生じ、特に、水分の存
在下でこの徴候が顕著に現われる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来、上記のような衣
料品の収縮を引き起こす要因のうち、熱と機械的作用に
ついては、クリーニング処理の前に、作業者が、衣料品
の特性に応じて最適な乾燥温度や、バスケットの洗浄、
脱液、乾燥時の各回転数、或いは、バスケットの正逆回
転、揺動、間欠回転等の回転方法などを選択してクリー
ニング機に入力し、機械運転を行なうことで対処してい
る。
【0006】ところが、このようにクリーニング条件の
選択を作業者の判断にたよる方法では、作業者に高い熟
練度が必要になると共に、温度などの読取りや機械操作
に誤りが生じるなどの不具合がある。
【0007】一方、溶剤中の過剰水分に対しては、洗浄
時の溶剤を収集し、その溶剤中に含まれる水分の量を、
水と反応する試薬等を用いて測定する方法がとられてお
り、測定の結果、水分過剰となった場合は、溶剤を蒸留
して洗浄化するか、水分が溶剤と可溶化するまで溶剤を
補充するようにしている。
【0008】しかし、このような水分の管理は、全て作
業者の手作業を必要とするため、作業手間を多くすると
共に、機械の未稼動時間を増大させ、作業効率を悪くす
る欠点がある。
【0009】そこで、この発明は、衣料品の情報を与え
るだけで自動的に最適な加工条件が選択され、衣料品の
収縮のない効率的なクリーニング処理を行なうことがで
きるドライクリーニング機を提供することを目的として
いる。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、この発明のドライクリーニング機は、洗浄用溶剤の
循環経路に設けた水分検出器と、その洗浄用溶剤の循環
経路に切換弁を介して接続した水分除去回路と、乾燥用
空気の循環経路に設けた温度検出器と、バスケットの回
転状態を検出する回転状態検出器と、衣料品の各種類ご
とに最適な加工条件を定めた条件データを収納し、外部
から入力される衣料品の情報と上記条件データから加工
条件を選択して、その加工条件と上記検出器の検出値に
基づいて機械の作動と上記切換弁の作動を制御する制御
手段と、を具備した構成としたものである。
【0011】また、上記の構成において、制御手段に、
入力ボードを備えるデータ入力装置を接続し、その入力
ボードに、衣料品の種類と繊維素材と付属品の各情報を
組合せて制御手段に指令する選択キーを設けるようにす
ることができる。
【0012】
【作用】上記の構成においては、制御手段に外部から衣
料品の情報を入力すると、制御手段が条件データから加
工条件を選択し、その加工条件に各検出器の検出値が一
致するように、バスケットの回転状態(回転数や回転方
向)や、洗浄、乾燥等の処理サイクル時間、乾燥温度等
を制御する。
【0013】また、洗浄中の溶剤に含まれる水分を水分
検出器により検出し、水分が過剰になると、切換弁によ
り溶剤の流れを水分除去回路へ切換え、過剰水分を取除
く。これにより、溶剤中の水分を適正値以下に制御す
る。
【0014】
【実施例】図1は、実施例のドライクリーニング機の回
路構造を示している。
【0015】図において、1は溶剤タンク、2はバスケ
ット、3はボタントラップ、4は溶剤ポンプ、5は溶剤
中の固形のゴミや異臭等を取除くカートリッジフィルタ
であり、洗浄工程中、溶剤は、バスケット2→ボタント
ラップ3→ポンプ4→カートリッジフィルタ5→バスケ
ット2の循環経路Aを環流する。
【0016】この洗浄用溶剤の循環経路Aには、複数の
自動開閉弁7、8、9から構成される切換弁6を介し
て、吸水フィルタ10を有する水分除去回路Bが接続し
ている。この吸水フィルタ10は、ケース11の内部
に、水のみを吸着する合成樹脂エレメント12を収納し
て構成されており、エレメント12が目詰りするとケー
ス11から簡単に交換できるようになっている。この吸
水用の樹脂エレメント12としては、例えば、イソブチ
レンと無水マレイン酸の共重合体系およびポリアクリル
酸塩系の樹脂等が利用される。
【0017】また、上記溶剤の循環経路Aには、溶剤中
の水分量を検出する水分検出器13と、溶剤温度を検出
する温度検出器14が設けられている。上記水分検出器
13は、図2に示すように検出部15と発振器16とか
ら成り、検出部15が溶剤中の水分量に応じて電気抵抗
の変化を検出し、その変化を発振器16で電気信号に変
換して、後述する制御装置17に出力する。
【0018】また、バスケット2には、乾燥工程時に加
熱した空気を循環させるための循環経路Cが接続してい
る。この空気の循環経路Cは、リントフィルタ18と、
ファン19と、エアヒータ21及びエアクーラー22か
ら成る加熱凝縮器20と、水分離器23とを備えてお
り、その循環経路Cの途中に、循環する空気の温度を検
出する温度検出器24が設けられている。
【0019】さらに、上記バスケット2には、その回転
数及び回転方向(正逆、一方、揺動、間欠回転等)を検
出する回転状態検出器25が設けられている。
【0020】なお、図1において、26は蒸留器であ
り、バスケット2やカートリッジフィルタ5から排液さ
れた溶剤を清浄化するものである。
【0021】一方、図3は、ドライクリーニング機の制
御構造を示している。この図において、制御装置(CP
U)17には、マイクロコンピュータ等が用いられ、そ
の制御装置17に、上述した水分検出器13や、両温度
検出器14、24、回転状態検出器25から検出信号が
入力され、一方、制御装置17から、溶剤循環経路Aの
切換弁6や、加熱凝縮器20のエアヒータ21、及びバ
スケット2の駆動回路27、28、29に制御信号が出
力するようになっている。
【0022】また、制御装置17には、条件データを収
納したデータメモリ30が接続されている。このデータ
メモリ30に収納される条件データには、それぞれ衣料
品の複数の種類別、繊維素材別、付属品別、及び処理方
法別に最適と思われる加工条件が関連づけて設定されて
おり、衣料品の種類は、図4に示すように重衣、中衣、
軽衣、和服等の複数の項目で組合されている。また、繊
維素材は、綿、麻、エステル等から組合され、付属品
は、プリント、プリーツ、ビーズスパン、皮革等から組
合されており、一方、処理方法には、排水処理や柔軟処
理、抗菌処理の他、衣料品の種類や繊維素材に要求され
る風合い維持のための処理が含まれている。
【0023】また、制御装置17には、衣料品の情報を
指令するためのデータ入力装置31が接続され、その入
力装置31に接続した入力ボード32には、図4に示す
ような複数の選択キーと表示盤が設けられている。この
選択キーは、1〜9及び0から成る数字キー33と、作
動のスタートとストップを決める起動キー34とから成
り、この2つの選択キーの上に、衣料品の種類表示盤3
5、繊維素材表示盤36、付属品表示盤37、処理方法
表示盤38が配置されている。この各表示盤35〜38
には、それぞれ数字キー33の1〜9の数字に対応させ
て種類の異なる対象物名を表示した複数の表示枠39が
設けられており、(例えば、種類表示盤35の場合、1
−重衣、2−中衣、3−軽衣、4−和服・・・・・とい
うように)、数字キー33の任意の数字を押すと、その
数字に対応する各表示盤の表示枠39がランプ表示され
るようになっている。
【0024】この入力ボード32では、数字キー33の
キーを連続して押すと、種類表示盤35から素材表示盤
36、付属品表示盤37、処理方法表示盤38の順に所
定の表示枠39がランプ表示されて、その表示された各
対象物が制御装置17に指定され、ついで、起動キー3
4を押すと、指令終了信号が制御装置17に入力され、
機械の運転が開始されるように設定されている。
【0025】この実施例のドライクリーニング機は上記
のような構造で成り、クリーニングしようとする衣料品
に合わせて、入力ボード32により衣料品の種類、素
材、付属品、処理方法を数字キー33を介して制御装置
17に指定し、次に起動キー34を押すと、制御装置1
7が指定された情報に対応する加工条件をデータメモリ
30から引き出す。
【0026】ついで、制御装置17は、引き出した加工
条件に基づいてバスケットの回転数や回転方法、洗浄時
間、乾燥方法等を決定し、それに沿って運転を開始す
る。すなわち、運転中に温度検出器14、24や回転状
態検出器25から入力される検出値と、上記の加工条件
で設定される乾燥温度や回転数等の基準値とを比較し、
検出値が許容量を越えると、基準値に一致するようにエ
アヒーター21やバスケット2の駆動回路28、29の
動きを制御する。
【0027】また、洗浄中の溶剤内部の水分は、水分検
出器13で常に検出され、水分量が過剰になると、運転
を停止させるか又はその処理サイクルが終了した時点
で、循環回路Aの自動開閉弁7、9を閉じ、水分除去回
路Bの開閉弁8を開いて、溶剤を水分除去回路Bを通し
て循環させる。
【0028】これにより、溶剤中の過剰な水分が、吸水
フィルタ10で吸着されて取除かれる。一方、水分が許
容値になると、今度は上記開閉弁8を閉じ、開閉弁7、
9を開いて通常のクリーニング処理を再開する。
【0029】
【効果】以上のように、この発明のドライクリーニング
機においては、衣料品の情報に応じて、乾燥温度やバス
ケットの回転状態等が最適な条件に自動的に制御され、
しかも、溶剤中の水分が常に適正値以下に管理されるた
め、衣料品の収縮を未然に防止することができ、安定し
た良好な仕上りを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例のドライクリーニング機の回路構造図
【図2】同上の水分検出器の構造を示す図
【図3】同上の制御構造を示す回路図
【図4】同上の入力ボートを示す図
【符号の説明】
2 バスケット 6 切換弁 7、8、9 自動開閉弁 10 吸水フィルタ 13 水分検出器 14 温度検出器 17 制御装置 21 エアヒータ 24 温度検出器 25 回転状態検出器 27、28、29 駆動回路 30 データメモリ 31 データ入力装置 A 溶剤の循環経路 B 水分除去回路 C 空気の循環経路
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−24998(JP,A) 特開 昭61−125391(JP,A) 特開 平1−124498(JP,A) 特開 昭61−143093(JP,A) 特開 昭56−125092(JP,A) 特開 平3−12198(JP,A) 特開 平4−67898(JP,A) 特開 平3−178695(JP,A) 特開 昭62−35250(JP,A) 実開 昭60−148005(JP,U) 実開 昭60−148006(JP,U) 特公 平8−24792(JP,B2)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 洗浄用溶剤の循環経路に設けた水分検出
    器と、その洗浄用溶剤の循環経路に切換弁を介して接続
    した水分除去回路と、乾燥用空気の循環経路に設けた温
    度検出器と、バスケットの回転状態を検出する回転状態
    検出器と、衣料品の各種類ごとに最適な加工条件を定め
    た条件データを収納し、外部から入力される衣料品の情
    報と上記条件データから加工条件を選択して、その加工
    条件と上記検出器の検出値に基づいて機械の作動と上記
    切換弁の作動を制御する制御手段と、を具備して成るド
    ライクリーニング機。
  2. 【請求項2】 上記制御手段に、入力ボードを備えるデ
    ータ入力装置を接続し、上記入力ボードに、衣料品の種
    類と繊維素材と付属品の各情報を組合せて制御手段に指
    令する選択キーを設けた請求項1に記載のドライクリー
    ニング機。
JP3134248A 1991-06-05 1991-06-05 ドライクリーニング機 Expired - Lifetime JP2673056B2 (ja)

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CN113862961A (zh) * 2021-10-09 2021-12-31 珠海格力电器股份有限公司 一种衣物护理控制方法、装置、衣物护理机及存储介质

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