JP3091616U - 光ディスク装置 - Google Patents

光ディスク装置

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JP3091616U JP2002004567U JP2002004567U JP3091616U JP 3091616 U JP3091616 U JP 3091616U JP 2002004567 U JP2002004567 U JP 2002004567U JP 2002004567 U JP2002004567 U JP 2002004567U JP 3091616 U JP3091616 U JP 3091616U
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Abstract

(57)【要約】 【課題】PLL回路が目標とする周波数以外の周波数に
ロックすることの防止と、ロック状態となるまでの時間
の短縮とを行う。 【解決手段】光ディスク1に記録された情報を読み取る
ときのピックアップ2の出力信号の周波数に近似した周
波数の信号である疑似データ信号を生成する疑似データ
信号生成回路7を備えている。そして、疑似データ信号
を位相比較の対象としてPLL回路8に導くことによ
り、復調回路4において復調用クロックが必要となる前
にはPLL回路8を疑似データ信号にロックした状態に
設定し、復調回路4において復調用クロックが必要とな
ったときには、位相比較の対象としてPLL回路8に導
く信号を、疑似データ信号からピックアップ2の出力信
号に切り換えている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、復調回路が復調用クロックを必要としないときには、ピックアップ の出力信号に周波数が近似した疑似データ信号を位相比較の対象としてPLL回 路に導き、復調用クロックが必要となったときには、位相比較の対象としてPL L回路に導く信号を、疑似データ信号からピックアップの出力信号に切り換える 光ディスク装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
DVD再生装置等のように、光ディスクを再生する装置では、ピックアップの 出力信号からデジタルデータを復調するとき、ピックアップの出力信号に位相同 期したクロックを必要とする。このため、PLL回路を設けることによって、前 記したクロックを生成するようになっている(第1の従来技術とする)。
【0003】 また、光ディスク再生装置の従来技術の1つである特開2000−33135 2号の段落0011〜0015においては、所定の回路ブロックに、PLL回路 から出力されるクロックと、マイコンから出力されるクロックとを切り換えて与 える構成が開示されている。すなわち、ピックアップの出力のエンベロープ信号 を取り出すRFリップル信号生成回路、および、トラッキングエラー信号を生成 するトラッキングエラー信号生成回路のそれぞれに内蔵されるフィルタの時定数 や、ピックアップの出力信号のイコライザーとなる波形等価回路の時定数を、P LL回路がロック状態にあるときには、PLL回路から出力されるクロックによ って制御するようになっている。その一方で、PLL回路がアンロック状態とな るときでは、マイコンが出力する固定クロックによって、前記した時定数を制御 するようになっている。
【0004】 従って、前記したフィルタの時定数は、PLL回路がアンロック状態となると きにも、それなりの動作が可能な範囲の値に設定されることになる。このため、 PLL回路がアンロック状態となるときにも、トラッキングを行うことは可能と なる。そして、トラッキングが行われるようになったときには、波形等価回路、 RFリップル信号生成回路、および、トラッキングエラー信号生成回路のそれぞ れに、PLL回路から出力されるクロックを与えるようになっている。従って、 以後では、PLL回路による引き込みが行われるので、やがて、PLL回路はア ンロック状態からロック状態に移行する。そして、PLL回路がロック状態とな ったときには、前記した時定数は最適値に設定されるので、以後では、安定した 動作が行われることになる。
【0005】 また、段落0021〜0026においては、RFリップル信号生成回路および トラッキングエラー信号生成回路のそれぞれに内蔵されたフィルタの時定数を、 マイコンから出力されるクロックによって制御するときにも、波形等価回路の時 定数を制御するためのクロックを、PLL回路から出力されるクロックとするこ とによって、クロックの切り換えの手順を少なくすることができ、シーク時間が 短縮されることも併せて開示されている(第2の従来技術とする)。
【0006】 また、特開平2−87330号として提案された技術では、PLL回路がアン ロック状態にあるときには、フォーカスサーチモードの動作を行わせている。そ して、PLL回路がロック信号を出力するときには、フォーカスサーチモードか らフォーカスサーボ制御モードに動作を移行させている。従って、合焦点検出の ための専用回路が省略化されることになる(第3の従来技術とする)。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
以下に、第1の従来技術における問題点を、図5を参照しつつ説明する。図5 の縦軸は、PLL回路に使用される電圧制御発振回路(以下ではVCOと称する )に入力される制御電圧(発振周波数を制御する電圧)を示している。また、横 軸は、時間の経過を示している。なお、同図における時刻T5は、ピックアップ がトラックオンしたタイミングを示していて、時刻T5以前では、ピックアップ はトラックオンしていない。このため、位相比較回路には、位相比較の対象とな る信号が入力されない。従って、時刻T5以前では、比較結果は不定となり、V COに入力される制御電圧はランダムな変化を示す。そして、時刻T5となった ときから、PLL回路としての引き込み動作が開始される。そして、引き込み期 間t9が経過した後には、PLL回路がロック状態となり、VCOに入力される 制御電圧は、ピックアップの出力信号の周波数、すなわち、ロックの目標とする 周波数に対応した電圧VLとなる。
【0008】 しかし、引き込みを開始する以前の状態によっては、引き込み完了時の周波数 が、目標とする周波数の1/2、あるいは、1/3となる疑似ロックが生じるこ とがある(同図の電圧V8は、引き込み完了時の周波数が、目標とする周波数の 1/2になってしまったときの制御電圧を示している)。そして、このような事 態が生じたときでは、復調に用いるクロックの周波数が正しくないため、データ を復調することができなくなっていた。
【0009】 また、引き込みが正しく行われるときであっても、ピックアップがトラックオ ンしたとき(時刻T5)の制御電圧が、例えば、0V近傍の電圧等のように、引 き込みが完了するときの制御電圧VLから大きく隔たった電圧となるときでは、 引き込みが完了するまでの期間t9が長くなり、データの再生が開始されるまで の時間が長くなるという問題もあった。
【0010】 一方、第2の従来技術は、PLL回路がアンロック状態となるときに、マイコ ンから出力されるクロックを用いて、波形等価回路の時定数や、RFリップル信 号生成回路およびトラッキングエラー信号生成回路のそれぞれに内蔵されたフィ ルタの時定数を制御するものとなっている。このため、PLL回路そのものの引 き込み動作を安定化するための構成や、引き込み時間を短縮するための構成につ いては記載されていない。また、第3の従来技術は、PLL回路から出力される ロック信号を利用した技術となっている。従って、上記した第1の従来技術にお ける問題、すなわち、PLL回路が異なる周波数にロックする、あるいは、ロッ クまでの時間が長くなるという問題を解決しようとする観点から見る場合、第2 の従来技術や第3の従来技術は適用することが困難な技術となっていた。
【0011】 本考案は上記課題を解決するため創案されたものであって、その目的は、PL L回路が目標とする周波数以外の周波数にロックすることを防止するとともに、 ロックするまでに要する時間を短縮することのでき、且つ、電圧制御発振回路に おける制御電圧と発振周波数との関係の補正を行うときにも、信号源の増加を防 止することのでき、且つ、PLL回路に導く信号を、疑似データ信号からピック アップの出力信号に切り換えるときの制御の複雑化を回避することのできる光デ ィスク装置を提供することにある。
【0012】 また本考案の目的は、復調用クロックが必要でないときには、PLL回路を、 ピックアップの出力信号の周波数に近似した周波数の疑似データ信号にロックさ せ、復調用クロックが必要となったときには、位相比較の対象としてPLL回路 に導く信号を、疑似データ信号からピックアップの出力信号に切り換えることに より、PLL回路が目標とする周波数以外の周波数にロックすることを防止する とともに、ロックするまでに要する時間を短縮することのできる光ディスク装置 を提供することにある。
【0013】 また上記目的に加え、ピックアップがトラックの追従を開始したときに、PL L回路に導く信号を、疑似データ信号からピックアップの出力信号に切り換える ことにより、PLL回路がロックするまでに要する時間を、より短いものとする ことのできる光ディスク装置を提供することにある。
【0014】 また上記目的に加え、復調用クロックが必要でないときに位相同期の対象とし てPLL回路に与える疑似データ信号を、電圧制御発振回路に入力される制御電 圧と電圧制御発振回路の発振周波数との関係を補正するためにPLL回路に与え る信号と共用とすることにより、電圧制御発振回路における制御電圧と発振周波 数との関係の補正を行うときにも、信号源の増加を防止することのできる光ディ スク装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため本考案に係る光ディスク装置は、光ディスクに記録さ れた情報を読み取るときのピックアップの出力信号の周波数に近似した周波数の 信号である疑似データ信号を生成する疑似データ信号生成回路を備えている。そ して、疑似データ信号を位相比較の対象としてPLL回路に導くことにより、ピ ックアップがトラックの追従を開始する前にはPLL回路を疑似データ信号にロ ックした状態に設定し、ピックアップがトラックの追従を開始したときには、位 相比較の対象としてPLL回路に導く信号を、疑似データ信号からピックアップ の出力信号に切り換えている。且つ、PLL回路が疑似データ信号にロックした 状態にあるときに、PLL回路に設けられた電圧制御発振回路を調整することに よって、電圧制御発振回路に入力される制御電圧と電圧制御発振回路の発振周波 数との関係を所定の関係に補正するようになっている。また、PLL回路が疑似 データ信号にロックした後には、PLL回路のループゲインを、位相比較の対象 となる信号に乱れが生じるときにも安定したロックを行うことが可能となるゲイ ンに設定し、且つ、PLL回路のループゲインを前記ゲインに設定した状態にお いて、PLL回路に導く信号を、疑似データ信号からピックアップの出力信号に 切り換えている。
【0016】 すなわち、ピックアップの出力信号にロックする動作を開始する直前のPLL 回路の状態は、ピックアップの出力信号にロックしたときの状態に近似した状態 にある。従って、PLL回路は、僅かに状態を変化させるのみで(電圧制御発振 回路に入力される制御電圧を僅かに変化させるのみで)、ピックアップの出力信 号にロックすることができる。また、ピックアップから信号の送出が開始された ときには、直ちに、PLL回路による引き込み動作が開始される。また、疑似デ ータ信号を生成するのみで、電圧制御発振回路に入力される制御電圧と電圧制御 発振回路の発振周波数との関係の補正をも併せて行うことができる。また、PL L回路に導く信号を、疑似データ信号からピックアップの出力信号に切り換える ときにも、PLL回路のループゲインを変更するための制御が不要となる。
【0017】 また本考案に係る光ディスク装置は、光ディスクに記録された情報を読み取る ときのピックアップの出力信号の周波数に近似した周波数の信号である疑似デー タ信号を生成する疑似データ信号生成回路を備えている。そして、疑似データ信 号を位相比較の対象としてPLL回路に導くことにより、復調回路において復調 用クロックが必要となる前にはPLL回路を疑似データ信号にロックした状態に 設定し、復調回路において復調用クロックが必要となったときには、位相比較の 対象としてPLL回路に導く信号を、疑似データ信号からピックアップの出力信 号に切り換えるようにしている。
【0018】 すなわち、疑似データ信号の周波数は、光ディスクに記録された情報を読み取 るときのピックアップの出力信号の周波数に近似している。このため、ピックア ップの出力信号にロックするための動作を開始する直前のPLL回路の状態は、 ピックアップの出力信号にロックしたときの状態に近似した状態にある。従って 、PLL回路は、僅かに状態を変化させるのみで(電圧制御発振回路に入力され る制御電圧を僅かに変化させるのみで)、ピックアップの出力信号にロックする ことができる。
【0019】 また上記構成に加え、位相比較の対象としてPLL回路に導く信号を、疑似デ ータ信号からピックアップの出力信号に切り換えるタイミングは、ピックアップ がトラックの追従を開始したときとなっている。すなわち、ピックアップが信号 の送出を開始したときには、直ちに、PLL回路による引き込み動作が開始され ることになる。
【0020】 また上記構成に加え、PLL回路が疑似データ信号にロックした状態にあると きに、PLL回路に設けられた電圧制御発振回路を調整することによって、電圧 制御発振回路に入力される制御電圧と電圧制御発振回路の発振周波数との関係を 所定の関係に補正するようになっている。すなわち、疑似データ信号を生成する のみで、電圧制御発振回路に入力される制御電圧と電圧制御発振回路の発振周波 数との関係の補正をも併せて行うことができる。
【0021】
【考案の実施の形態】
以下に本考案の実施例の形態を、図面を参照しつつ説明する。 図1は、本考案に係る光ディスク装置の一実施形態の電気的構成を示すブロッ ク線図であり、具体的には、CDやDVDの再生を行うディスク再生装置を示し ている。
【0022】 スピンドルモータ14により回転駆動されるDVD(光ディスク)1に記録さ れた情報を読み取るピックアップ2の出力信号は、RFアンプ3において増幅さ れた後、復調回路4、スイッチ5、および、サーボ制御回路10に導かれている 。疑似データ信号生成回路7は、DVD1に記録された情報を読み取るときのピ ックアップ2の出力信号の周波数に近似した周波数の信号である疑似データ信号 を生成し、スイッチ5にするブロックとなっている。2値化回路6は、スイッチ 5から出力される信号を所定レベルでスライスすることによって、スイッチ5か ら出力される信号を2値化する。
【0023】 PLL回路8は、2値化回路6から出力される信号に位相同期したクロックを 生成する。すなわち、スイッチ5から出力される信号が、ピックアップ2から送 出され、RFアンプ3によって増幅された出力信号となるときには、復調回路4 が復調に必要とするクロックである復調用クロックを生成する。また、スイッチ 5から出力される信号が、疑似データ信号生成回路7から出力される疑似データ 信号となるときには、疑似データ信号に位相同期したクロックを生成する。
【0024】 このため、PLL回路8は、電圧制御発振回路(以下ではVCOと称する)2 4の出力とスイッチ5の出力との位相を比較する位相周波数比較器21、位相周 波数比較器21の出力から高域周波数成分を除去するフィルタ23、フィルタ2 3から出力される制御電圧31によって発振周波数が変化するVCO24、VC O24の出力を分周して位相周波数比較器21に与える分周器22を備えている 。且つ、PLL回路8は、ループゲインを変更可能に構成されている。また、V CO24は、制御電圧31と発振周波数との関係を変更することが可能に構成さ れている(後に詳述する)。
【0025】 復調回路4は、PLL回路8において生成された復調用クロックに基づき、R Fアンプ3を介して導かれたピックアップ2の出力信号からデジタルデータを復 調する。そして、復調したデジタルデータをAVデコーダ13に出力する。AV デコーダ13は、復調回路4から出力されるデジタルデータの伸長を行うととも に、伸長したデジタルデータをD/A変換することにより、アナログ方式の映像 信号と音声信号とを生成し、出力する。
【0026】 サーボ制御回路10は、RFアンプ3より送出される信号から、フォーカスエ ラー信号とトラッキングエラー信号とを生成する。そして、生成したフォーカス エラー信号とトラッキングエラー信号とに基づき、駆動回路11を介して、ピッ クアップ2内部のアクチュエータを駆動することにより、ピックアップ2のフォ ーカシングとトラッキングとを行う。
【0027】 CPU9は、RFアンプ3、復調回路4、スイッチ5、2値化回路6、疑似デ ータ信号生成回路7、PLL回路8、サーボ制御回路10とともに、1つのIC 15の内部に集積化されたブロックとなっており、IC15としての主要動作を 制御する。また、マイクロコンピュータ12は、CPU9に動作の指示を与える ことによって、IC15、駆動回路11、スピンドルモータ14、ピックアップ 2等からなるフロンドエンドブロック16の主要動作を制御する。
【0028】 このため、CPU9とマイクロコンピュータ12とは、互いに通信を行うこと により、疑似データ信号生成回路7において生成された疑似データ信号をスイッ チ5から出力させることによって、遅くとも、ピックアップ2がトラックの追従 を開始する前には、PLL回路8を、疑似データ信号にロックした状態に設定す る。そして、復調回路4において復調用クロックが必要になったとき、すなわち 、ピックアップ2がトラックオンとなり、復調回路4がデジタルデータの復調を 行うときには、位相比較の対象としてPLL回路8に導く信号を、疑似データ信 号から、ピックアップ2の出力信号(RFアンプ3により増幅された信号)に切 り換える。
【0029】 図2は、実施形態の主要動作を示すフローチャート、図3は、VCO24に入 力される制御電圧と発振周波数との関係を示す説明図、図4は、VCO24に入 力される制御電圧の変化を示す説明図である。必要に応じて同図を参照しつつ、 実施形態の動作を説明する。
【0030】 電源がオン状態となったとき、CPU9とマイクロコンピュータ12とからな る制御手段(以下では単に制御手段と称する)は、疑似データ信号が2値化回路 6に導かれるようにスイッチ5の接続を制御する。また、PLL回路8のループ ゲインを高いゲインに設定する。従って、PLL回路8は、速やかに、疑似デー タ信号に対するロック状態に移行する(ステップS1)。
【0031】 上記した状態において、制御手段は、VCO24に入力される制御電圧(信号 線31の電圧)が所定電圧となるように、制御電圧31に対するVCO24内部 のゲインを補正する。すなわち、PLL回路8が疑似データ信号にロックしたと きには、VCO24の発振周波数は、図3に示す周波数fになる。一方、VCO 24における制御電圧31に対するゲインが大きい場合、制御電圧31が電圧V 3となるときに発振周波数が周波数fとなる。一方、VCO24における制御電 圧31に対するゲインが小さい場合、制御電圧31が電圧V4となるときに発振 周波数が周波数fとなる。そして、VCO24における制御電圧31に対するゲ インが適正となる場合には、制御電圧31が電圧V2となるときに発振周波数が 周波数fとなる。このため、制御手段は、PLL回路8がロックを示すとき、制 御電圧31が電圧V2となるように、VCO24内部の制御電圧31に対するゲ インを補正する(ステップS2)。
【0032】 上記した動作が終了したときには、VCO24における制御電圧31に対する ゲインは適正となるように補正されている。また、疑似データ信号の周波数は、 DVD1に記録された情報を読み取るときのピックアップ2の出力信号の周波数 に近似した周波数となっている。従って、VCO24の発振周波数は、DVD1 からピックアップ2が情報の読み取りを行うとき、復調回路4が必要とする復調 用クロックの周波数に極めて近似した周波数となっている。この状態において、 制御手段は、PLL回路8のループゲインを低くする(ステップS3)。従って 、以後では、PLL回路8に入力される信号に乱れ等が生じるときにも、VCO 24の発振には乱れが生じにくくなる。
【0033】 上記状態において、DVD1の再生がユーザから指示されたときには、サーボ 制御回路10により、ピックアップ2のフォーカシングとトラッキングとのサー ボ制御が行われる。このサーボ制御においては、まず、フォーカスオンとなり、 次いでトラックオンとなる(ステップS4,S5)。サーボ制御回路10がトラ ックオンとなったことを示すと、制御手段は、RFアンプ3の出力が2値化回路 6に導かれるようにスイッチ5の接続を制御する。すなわち、位相比較の対象と してPLL回路8に入力される信号を、疑似データ信号から、ピックアップ2の 出力信号に切り換える(ステップS6)。
【0034】 図4に示す時刻T1は、スイッチ5の接続が切り換えられ、PLL回路8に入 力される信号が、疑似データ信号から、ピックアップ2の出力信号に切り換わっ たタイミングを示している。すなわち、時刻T1以前では、PLL回路8は、ピ ックアップ2の出力信号の周波数に近い周波数の疑似データ信号にロックした状 態にあり、時刻T1以後では、PLL回路8は、ピックアップ2の出力信号の引 き込みを行う。
【0035】 いま、PLL回路8がピックアップ2の出力信号にロックしたときの制御電圧 31を電圧VLにより示し、PLL回路8が疑似データ信号にロックしたときの 制御電圧31を電圧V2により示すとすると、疑似データ信号の周波数は、ピッ クアップ2の出力信号の周波数に近似しているため、電圧V2と電圧VLとは近 似した関係となる。このことは、スイッチ5の接続を切り換え、PLL回路8に 入力される信号を、疑似データ信号から、ピックアップ2の出力信号に切り換え た場合、ループゲインを低いままにしておいても、極めて短い期間t1のうちに 、PLL回路8は、ピックアップ2の出力信号に正しくロックすることを意味し ている。
【0036】 すなわち、PLL回路8は、目標とする周波数の1/2や1/3の周波数に疑 似ロックすることなく、速やかに、目標とする周波数(ピックアップ2の出力信 号の周波数)にロックすることになる。また、スイッチ5の接続を切り換えると きには、ループゲインの切り換えを行わないので、ピックアップ2がトラックオ ンしたときの制御は、単にスイッチ5の切り換えのみとなる。すなわち、簡単化 された制御となる。
【0037】 そして、再生の終了となったときには、ピックアップ2がトラックオン状態に ある間に、スイッチ5の接続を切り換え、PLL回路8に疑似データ信号を導く ことによって、PLL回路8を、ピックアップ2の出力信号に対するロック状態 から、疑似データ信号に対するロック状態に移行させる(ステップS7,S8) 。そして後、再生の指示が再び与えられたときには、ステップS4以降の動作を 再開する。
【0038】 なお、疑似データ信号生成回路7により生成された疑似データ信号をスイッチ 5から出力させ、PLL回路8を疑似データ信号にロックさせる動作を開始する タイミングについては、電源のオンの後、VCO24における制御電圧31と発 振周波数との関係の補正を行った後、あるいは、再生を終了した直後とした場合 について説明したが、ピックアップ2がトラックオンとなる前に、PLL回路8 を疑似データ信号にロックさせた状態とすることが可能であるなら、ピックアッ プ2をトラックに追従させる前の任意のタイミングにおいて、疑似データ信号を スイッチ5から出力させ、PLL回路8を疑似データ信号にロックさせる動作を 開始させる構成とすることができる。
【0039】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案では、光ディスクに記録された情報を読み取ると きのピックアップの出力信号の周波数に近似した周波数の疑似データ信号を生成 する疑似データ信号生成回路を備えている。そして、疑似データ信号を位相比較 の対象としてPLL回路に導くことにより、ピックアップがトラックの追従を開 始する前にはPLL回路を疑似データ信号にロックした状態に設定し、ピックア ップがトラックの追従を開始したときには、位相比較の対象としてPLL回路に 導く信号を、疑似データ信号からピックアップの出力信号に切り換えている。ま た、PLL回路が疑似データ信号にロックした状態にあるときに、PLL回路に 設けられた電圧制御発振回路を調整することによって、電圧制御発振回路に入力 される制御電圧と電圧制御発振回路の発振周波数との関係を所定の関係に補正し ている。また、PLL回路が疑似データ信号にロックした後には、PLL回路の ループゲインを、位相比較の対象となる信号に乱れが生じるときにも安定したロ ックを行うことが可能となるゲインに設定し、且つ、PLL回路のループゲイン を前記ゲインに設定した状態において、PLL回路に導く信号を、疑似データ信 号からピックアップの出力信号に切り換えている。従って、ピックアップの出力 信号にロックする動作を開始する直前から、ピックアップの出力信号にロックし た状態となるまでの変化は僅かとなる。つまり、PLL回路は、僅かに状態を変 化させるのみで、ピックアップの出力信号にロックする。また、ピックアップか ら信号の送出が開始されたときには、直ちに、PLL回路による引き込み動作が 開始される。また、疑似データ信号を生成するのみで、電圧制御発振回路に入力 される制御電圧と電圧制御発振回路の発振周波数との関係の補正をも併せて行う ことができる。また、PLL回路に導く信号を、疑似データ信号からピックアッ プの出力信号に切り換えるときにも、PLL回路のループゲインを変更するため の制御が不要となる。このため、PLL回路が目標とする周波数以外の周波数に ロックすることを防止できるとともに、ロックするまでに要する時間を短縮する ことができる。また、電圧制御発振回路における制御電圧と発振周波数との関係 の補正を行うときにも、信号源の増加を防止することができ、且つ、位相比較の 対象としてPLL回路に導く信号を、疑似データ信号からピックアップの出力信 号に切り換えるときの制御の複雑化を回避することができる。
【0040】 また本考案では、光ディスクに記録された情報を読み取るときのピックアップ の出力信号の周波数に近似した周波数の信号である疑似データ信号を生成する疑 似データ信号生成回路を備えている。そして、疑似データ信号を位相比較の対象 としてPLL回路に導くことにより、復調回路において復調用クロックが必要と なる前にはPLL回路を疑似データ信号にロックした状態に設定し、復調回路に おいて復調用クロックが必要となったときには、位相比較の対象としてPLL回 路に導く信号を、疑似データ信号からピックアップの出力信号に切り換えるよう にしている。すなわち、ピックアップの出力信号にロックする動作を開始する直 前のPLL回路の状態は、ピックアップの出力信号にロックしたときの状態に近 似した状態にある。従って、PLL回路は、僅かに状態を変化させるのみで、ピ ックアップの出力信号にロックするので、PLL回路が目標とする周波数以外の 周波数にロックすることを防止できるとともに、ロック状態となるまでに要する 時間を短縮することができる。
【0041】 またさらに、位相比較の対象としてPLL回路に導く信号を、疑似データ信号 からピックアップの出力信号に切り換えるタイミングは、ピックアップがトラッ クの追従を開始したときとなっている。従って、ピックアップから信号の送出が 開始されたときには、直ちに、PLL回路による引き込み動作が開始されるので 、PLL回路がロック状態となるまでに要する時間を、より短いものとすること ができる。
【0042】 またさらに、PLL回路が疑似データ信号にロックした状態にあるときに、P LL回路に設けられた電圧制御発振回路を調整することによって、電圧制御発振 回路に入力される制御電圧と電圧制御発振回路の発振周波数との関係を所定の関 係に補正するようになっている。従って、疑似データ信号を生成するのみで、電 圧制御発振回路に入力される制御電圧と電圧制御発振回路の発振周波数との関係 の補正をも併せて行うことができるので、電圧制御発振回路における制御電圧と 発振周波数との関係の補正を行うときにも、信号源の増加を防止することができ る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る光ディスク装置の一実施形態の電
気的構成を示すブロック線図である。
【図2】実施形態の主要動作を示すフローチャートであ
る。
【図3】電圧制御発振回路に入力される制御電圧と発振
周波数との関係を示す説明図である。
【図4】実施形態の電圧制御発振回路に入力される制御
電圧の時間的変化を示す説明図である。
【図5】従来技術の電圧制御発振回路に入力される制御
電圧の時間的変化を示す説明図である。
【符号の説明】
1 DVD(光ディスク) 2 ピックアップ 4 復調回路 7 疑似データ信号生成回路 8 PLL回路 15 フロンドエンド用IC 16 フロンドエンドブロック 24 電圧制御発振回路 31 制御電圧 S6 PLL回路に導く信号を、疑似データ信号から、
ピックアップの出力信号に切り換えるステップ

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ディスクに記録された情報を読み取る
    ピックアップの出力信号に位相同期した復調用クロック
    を生成するPLL回路と、 復調用クロックに基づいてピックアップの出力信号から
    デジタルデータを復調する復調回路とを備えた光ディス
    ク装置において、 光ディスクに記録された情報を読み取るときのピックア
    ップの出力信号の周波数に近似した周波数の信号である
    疑似データ信号を生成する疑似データ信号生成回路を備
    え、 疑似データ信号を位相比較の対象としてPLL回路に導
    くことにより、ピックアップがトラックの追従を開始す
    る前にはPLL回路を疑似データ信号にロックした状態
    に設定し、ピックアップがトラックの追従を開始したと
    きには、位相比較の対象としてPLL回路に導く信号
    を、疑似データ信号からピックアップの出力信号に切り
    換え、 且つ、PLL回路が疑似データ信号にロックした状態に
    あるときに、PLL回路に設けられた電圧制御発振回路
    を調整することによって、電圧制御発振回路に入力され
    る制御電圧と電圧制御発振回路の発振周波数との関係を
    所定の関係に補正し、 且つ、PLL回路が疑似データ信号にロックした後に
    は、PLL回路のループゲインを、位相比較の対象とな
    る信号に乱れが生じるときにも安定したロックを行うこ
    とが可能となるゲインに設定し、且つ、PLL回路のル
    ープゲインを前記ゲインに設定した状態において、PL
    L回路に導く信号を疑似データ信号からピックアップの
    出力信号に切り換えることを特徴とする光ディスク装
    置。
  2. 【請求項2】 光ディスクに記録された情報を読み取る
    ピックアップの出力信号に位相同期した復調用クロック
    を生成するPLL回路と、 復調用クロックに基づいてピックアップの出力信号から
    デジタルデータを復調する復調回路とを備えた光ディス
    ク装置において、 光ディスクに記録された情報を読み取るときのピックア
    ップの出力信号の周波数に近似した周波数の信号である
    疑似データ信号を生成する疑似データ信号生成回路を備
    え、 疑似データ信号を位相比較の対象としてPLL回路に導
    くことにより、復調回路において復調用クロックが必要
    となる前にはPLL回路を疑似データ信号にロックした
    状態に設定し、復調回路において復調用クロックが必要
    となったときには、位相比較の対象としてPLL回路に
    導く信号を、疑似データ信号からピックアップの出力信
    号に切り換えることを特徴とする光ディスク装置。
  3. 【請求項3】 位相比較の対象としてPLL回路に導く
    信号を疑似データ信号からピックアップの出力信号に切
    り換えるタイミングは、ピックアップがトラックの追従
    を開始したときであることを特徴とする請求項2記載の
    光ディスク装置。
  4. 【請求項4】 PLL回路が疑似データ信号にロックし
    た状態にあるときに、PLL回路に設けられた電圧制御
    発振回路を制御することによって、電圧制御発振回路に
    入力される制御電圧と電圧制御発振回路の発振周波数と
    の関係を所定の関係に補正することを特徴とする請求項
    2または請求項3記載の光ディスク装置。
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