JP3091513U - 光ピックアップの傾き制御装置 - Google Patents

光ピックアップの傾き制御装置

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JP3091513U JP2002004454U JP2002004454U JP3091513U JP 3091513 U JP3091513 U JP 3091513U JP 2002004454 U JP2002004454 U JP 2002004454U JP 2002004454 U JP2002004454 U JP 2002004454U JP 3091513 U JP3091513 U JP 3091513U
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光ピックアップの傾き制御装置において、光
ピックアップをディスク面に対して平行に配置するため
の構造を簡略化して装置の製造コストを低減すると共
に、傾き制御時の被駆動部を軽量化して傾き制御の追従
特性の向上を図る。 【解決手段】 光ピックアップ3を摺動自在に軸支する
摺動軸4の一端部4a側は保持部材14により保持さ
れ、摺動軸4の他端部4bは弾性を有する軸平行度調整
部材13によって支持される。保持部材14を揺動駆動
する駆動部材15の動作に伴い摺動軸4が傾斜され、光
ピックアップ3の傾きが制御される。他端部4bは軸平
行度調整部材13によって傾斜自在に支持されているの
で、摺動軸4は保持部材14の揺動に追従して傾斜可能
とされ、光ピックアップ3の傾き制御が適正に成され
る。上記構成により装置の構造が簡略化され、また、被
駆動部である保持部材14は軽量化可能とされる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、光ディスクの記録面の反りに応じて光ピックアップの傾きを制御す る光ピックアップの傾き制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、光ディスクドライブ装置においては、2本の摺動軸によって支持さ れた光ピックアップを光ディスクの半径方向に摺動させ、データの記録/再生を 行うようにしている。このような光ディスクドライブ装置では、記録/再生時の ジッタを低減するため、光ピックアップを光ディスクのディスク面(データ記録 面)に対して平行に配置して、光ピックアップの対物レンズの光軸と、ディスク 面とを直交させることが望ましいとされている。そこで、バネ部材及び調整ビス を用いて上記摺動軸の傾きを調整することにより、上記対物レンズの光軸の傾き を調整可能に構成した光ディスクドライブ装置が知られている(例えば、特開平 11−149724号公報、特開2000−195062号公報及び特開200 0−105932号公報参照)。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、光ディスクは、その構造上、光ディスク個体ごとに僅かながら異な る反りを有している。この反りによって、対物レンズの光軸とディスク面との成 す角はディスクごとに変動しジッタが発生する。そこで、ジッタの低減を図るた めには、装填された光ディスクの反りに応じて上記対物レンズの光軸の傾きを制 御する機構を備えることが望ましい。しかしながら、上記公報に示された装置は 、いずれも工場出荷時等における摺動軸(対物レンズの光軸)の傾きを初期設定 するための機構を備えたものである。すなわち、これらの機構は、光ディスクに 反りがない場合、又は光ディスクに個体差はなく、いずれの光ディスクにおいて も一様な反りを有している場合において有効な機構であり、上述したような光デ ィスク個体ごとに反りが異なっている場合には対応できない。
【0004】 そこで、上記摺動軸両端の軸受けを保持する保持部材を設け、この保持部材を 装置のシャーシ上に揺動自在に搭載し、さらに、別途設けた駆動部材によって該 保持部材を光ディスクの反りに応じて揺動駆動し、対物レンズの光軸の傾きを制 御するように光ディスクドライブ装置を構成することも可能である。しかしなが ら、このような構成にあっては、装置の構造が複雑となり、装置の製造コストを 削減することができない。また、上記保持部材は、摺動軸両端の軸受けを保持す る構造上、光ピックアップの摺動距離に応じたサイズが必要となる。これに伴い 、保持部材(上記駆動部材に駆動される被駆動部)の重量が嵩むため、高トルク の駆動源が必要となり装置の製造コストが上昇する。また、保持部材の重量が嵩 むことにより、傾き制御の追従特性が悪化する。
【0005】 本考案は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、光ピックア ップをディスク面に対して平行に配置するための構造を簡略化して装置の製造コ ストを低減すると共に、被駆動部を軽量化して傾き制御の追従特性の向上を図っ た光ピックアップの傾き制御装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1の考案は、光ディスクを保持し回転させる ターンテーブルと、このターンテーブルを回転自在に支持するプレート部材と、 光ピックアップを光ディスクの半径方向に摺動自在に軸支する少なくとも2本の 摺動軸と、摺動軸の各一端部を支持する支持部材と、摺動軸の各他端部をプレー ト部材に対して高さ位置調整可能に支持することにより該摺動軸の平行度を調整 する軸平行度調整部材と、支持部材を保持し、プレート部材に搭載される保持部 材と、光ディスクの記録面の傾きを検出するセンサの出力に基いて保持部材を押 し上げる方向に揺動駆動し、該保持部材の前記プレート部材に対する姿勢を制御 する駆動部材とを備え、この駆動部材の動作により光ピックアップの傾きを制御 する光ピックアップの傾き制御装置であって、軸平行度調整部材は、下辺部がプ レート部材に固定され、上辺部が摺動軸を傾斜自在に保持し、かつ、該摺動軸を プレート部材方向に付勢するバネ部材と、プレート部材に螺着され、下端部が調 整頭部となり、上端部が摺動軸のバネ部材による保持位置よりも端部側に形成さ れた孔部に当接して端部側を押上げ付勢する高さ調整用ビスとを含み、駆動部材 によって保持部材が揺動駆動されることに伴い、摺動軸が孔部を支点として揺動 するように構成されているものである。
【0007】 この構成においては、光ピックアップを軸支する摺動軸は、その他端部側の高 さ位置調整用ビスによって互いの平行度が調整され、その一端部側が揺動駆動さ れることにより、上記平行度を維持しつつ傾斜され、光ピックアップは、ディス ク面に対して平行となるように傾き制御される。他端側は、軸平行度調整部材に 含まれるバネ部材によって傾斜自在に支持されているので、摺動軸は保持部材の 揺動に追従して傾斜可能とされ、光ピックアップの傾き制御が適正に成される。 ここで、上記保持部材は摺動軸の各一端部側の支持部材を保持できる程度の大き さであればよく、小型・軽量化可能とされる。
【0008】 また、他端部の高さ位置は、高さ調整用ビスの締結・弛緩により調整される。 高さ調整用ビスが締め込まれると、該ビスに当接される孔部が押上げ付勢され、 摺動軸にはバネ部材による保持位置を支点とするモーメントが発生する。これに よって保持部材は駆動部材側に付勢され、両者の当接状態は安定し、保持部材は 駆動部材の駆動に応じて正確に揺動されるようになる。
【0009】 また、請求項2の考案は、光ディスクを保持し回転させるターンテーブルと、 このターンテーブルを回転自在に支持するプレート部材と、光ピックアップを光 ディスクの半径方向に摺動自在に軸支する少なくとも2本の摺動軸と、摺動軸の 各一端部を支持する支持部材と、摺動軸の各他端部をプレート部材に対して高さ 位置調整可能に支持することにより、該摺動軸の平行度を調整する軸平行度調整 部材と、支持部材を保持し、プレート部材に搭載される保持部材と、保持部材を 揺動駆動し、該保持部材のプレート部材に対する姿勢を制御する駆動部材とを備 え、この駆動部材の動作により光ピックアップの傾きを制御する光ピックアップ の傾き制御装置であって、軸平行度調整部材は、摺動軸の各他端部を支点として 該摺動軸を揺動自在に支持する弾性部材を含み、駆動部材によって保持部材が揺 動駆動されることに伴い、摺動軸が揺動するように構成されているものである。
【0010】 この構成においては、光ピックアップを軸支する摺動軸の一端部側が揺動駆動 されることにより、光ピックアップはディスク面に対して平行となるように傾き 制御される。摺動軸の他端側は、軸平行度調整部材に含まれるバネ部材によって 傾斜自在に支持されているので、摺動軸は保持部材の揺動に追従して傾斜可能と され、光ピックアップの傾き制御が適正に成される。ここで、上記保持部材は摺 動軸の各一端部側の支持部材を保持できる程度の大きさであればよく、小型・軽 量化可能とされる。
【0011】 また、請求項3の考案は、請求項2に記載の光ピックアップの傾き制御装置に おいて、軸平行度調整部材は、各他端部又は弾性部材を押上げ付勢する高さ調整 用ビスを含み、該弾性部材は、摺動軸を傾斜自在に支持するバネ部材を有して成 るものである。この構成においては、摺動軸の他端部は、高さ調整用ビスによっ てその高さ位置が調整され、バネ部材によって傾斜自在に支持される。これによ り、摺動軸は互いの平行度を維持しつつ、保持部材の揺動に追従して傾斜可能と される。
【0012】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の一実施形態による光ピックアップの傾き制御装置を備えた光デ ィスクドライブ装置について図面を参照して説明する。図1において、光ディス クドライブ装置1は、装填された光ディスクDをターンテーブル2によって保持 し回転させると共に、光ピックアップ3を光ディスクDの半径方向に摺動させ、 データの記録/再生を行う装置である。光ピックアップ3は2本の摺動軸4によ って軸支され、スクリューシャフト5によって摺動駆動される。データの記録/ 再生は、光ピックアップ3より光ディスクDにレーザ光を照射することにより成 される。レーザ光は、光ピックアップ3に設けられた対物レンズ6によって光デ ィスクDの記録面に集光される。光ディスクドライブ装置1は、光ディスクDの 記録面の反りに応じて光ピックアップ3の傾きを制御し、記録面と対物レンズ6 の光軸を直交させる光ピックアップの傾き制御装置10を備え、記録/再生中に おけるジッタを低減するようにしている。光ピックアップの傾き制御装置10は 、光ディスクドライブ装置1のシャーシ7に搭載される。
【0013】 図2及び図3において、光ピックアップの傾き制御装置10は、ターンテーブ ル2と、プレート部材11と、2本の摺動軸4と、支持部材12と、軸平行度調 整部材13と、保持部材14と、駆動部材15とを備えている。ターンテーブル 2は、装填された光ディスクDを保持し、プレート部材11の下部に配置された スピンドルモータ(図示せず)から駆動を受け、光ディスクDを回転させる。プ レート部材11は、ターンテーブル2を回転自在に支持し、シャーシ7に搭載さ れる。摺動軸4は、各一端部4aが支持部材12によって、各他端部4bが軸平 行度調整部材13によって支持されており、他端部4bの高さ位置調整により、 側面視で互いに平行に配置され、光ピックアップ3を上記半径方向に摺動自在に 軸支する。これら2本の摺動軸4の傾きを制御することによって、光ピックアッ プ3の傾きが制御される。また、摺動軸4の他端部4bには、高さ調整用ビス2 1の上端部21bが当接する孔部4cが形成され、両者の当接により他端部4b が固定される。支持部材12は摺動軸4の各一端部4aを支持し、保持部材14 に保持される。摺動軸4、支持部材12及び保持部材14は、接着剤又はビス締 めによってそれぞれ結合されている。
【0014】 軸平行度調整部材13は、図4に示されるように、摺動軸4を傾斜自在に保持 するステンレス製のバネ部材20と、プレート部材11に螺着される高さ調整用 ビス21とを有し、他端部4bを傾斜自在に、かつ、プレート部材11に対して 高さ位置調整可能に支持する。バネ部材20は、摺動軸4を傾斜自在に保持する 上辺部22と、プレート部材11に固定される下辺部23とによって構成される 。上辺部22の上部は、摺動軸4を保持できるように円筒状に形成され、その内 径は摺動軸4の軸径より若干大きく設定されている。これにより、摺動軸4と上 辺部22の間には、高さ調整用ビス21が締め込まれたとき上辺部22が弾性変 形可能な隙間空間が生じ、この上辺部22の弾性変形によって、摺動軸4はプレ ート部材11の方向に付勢される。また、下辺部23は、ビス24によってプレ ート部材11に固定される。
【0015】 高さ調整用ビス21は、下端の調整頭部21aが回転されることにより締結又 は弛緩され、これにより、上端部21bのプレート部材11からの突出し量が調 整される。上端部21bが高さ調整初期段階における孔部4cに当接した後、さ らに高さ調整用ビス21が締め込まれると、孔部4cは高さ調整用ビス21によ って押上げ付勢され他端部4bは上昇し、高さ調整用ビス21が弛緩されると上 辺部22の付勢力により他端部4bは降下する。こうして、他端部4bの高さ位 置が容易に調整される。この調整は工場出荷時に成され、これによって2本の摺 動軸4が側面視で平行に配置され、光ピックアップ3の円滑な移動が可能とされ る。
【0016】 摺動軸4の一端部4aを支持する支持部材12は、図5に示されるように、保 持部材14によって保持され、保持部材14は、ダンパ16を介してプレート部 材11に搭載される。このダンパ16はバネ効果を有する弾性体によって形成さ れており、保持部材14の傾きを防止すると共に、摺動軸4の振れを防止する。 また、保持部材14は、その下面に駆動部材15のカム15aと当接する半球形 状の凸部14aを有しており、駆動部材15の回転に伴い揺動駆動され、上下に 揺動する。駆動部材15は、傾き制御用モータ(図示せず)によって回転駆動さ れ、上部に形成されているカム15aによって保持部材14を揺動駆動する。傾 き制御用モータは、光ディスクDの記録面の傾きを検出するチルトセンサ(図示 せず)の出力に基いて動作制御される。
【0017】 軸平行度調整部材は、図6に示されるような形態であってもよい。この軸平行 度調整部材30は、摺動軸4の他端部4bを傾斜自在に保持するバネ部材31と 、プレート部材11に螺着される高さ調整用ビス32と、高さ調整用ビス32の 上端部32bが当接するビス当接部材33とを有し、摺動軸4の他端部4bを傾 斜自在に、かつ、プレート部材11に対して高さ位置調整可能に支持する。バネ 部材31は、摺動軸4をプレート部材11方向に付勢する上辺部34と、ビス3 5によってプレート部材11に固定される下辺部36とを有している。上辺部3 4は、側面視で略A字状の形状とされ、摺動軸4が結合される上段部34aと、 ビス当接部材33が装着される下段部34bとによって成る。摺動軸4は、上段 部34aに設けられた挿入孔に挿入されることにより、上段部34aに結合され る。このとき、一端部4側より矢印C方向に加えられた付勢力によって上記結合 が確実なものとされる。上辺部34は弾性を有しており、摺動軸4は、上段部3 4aによって傾斜自在とされ、高さ調整用ビス32が締め込まれたとき、下段部 34bによってプレート部材11の方向に付勢される。
【0018】 高さ調整用ビス32は、下端の調整頭部32aが回転されることにより締結又 は弛緩され、これにより、上端部32bのプレート部材11からの突出し量が調 整される。上端部32bが高さ調整初期段階におけるビス当接部材33に当接し た後、さらに高さ調整用ビス32が締め込まれると、ビス当接部材33は高さ調 整用ビス32によって押上げ付勢され他端部4bは上昇し、高さ調整用ビス32 が弛緩されると、他端部4bは下段部34bの付勢力によって下降する。こうし て、他端部4bの高さ位置が容易に調整され、この調整によって2本の摺動軸4 が側面視で平行に配置される。
【0019】 上述のように構成された光ディスクドライブ装置1においては、光ピックアッ プ3を軸支する摺動軸4の他端部4bは、軸平行度調整部材13,30に含まれ るバネ部材20,31によって傾斜自在に保持されている。これにより、摺動軸 4は保持部材14の揺動に追従して傾斜可能とされ、光ピックアップ3の傾き制 御が適正に成され、記録/再生時のジッタが低減される。また、このとき、摺動 軸4の各一端部4aは支持部材12を介して保持部材14に保持され、各他端部 4bはバネ部材20及び高さ位置調整用ネジ21によって位置決めされ、保持さ れているので、各摺動軸4は、互いの平行度が維持された状態で傾斜され、これ によっても記録/再生時のジッタが低減される。
【0020】 また、上述したように摺動軸4は、その他端部4b側が軸平行度調整部材13 ,30によって傾斜自在に保持されているので、他端部4bを傾斜自在に保持す るための部材を別途設けることなく、光ピックアップ3の傾きを制御でき、装置 を簡略化してその製造コストの低減を図ることができる。また、保持部材14は 摺動軸4の一端部4a側の支持部材12を保持できる程度の大きさであればよく 、摺動軸4の両端に亘って形成される必要がなくなり、小型・軽量化可能とされ る。これによって、駆動部材14を駆動する傾き制御用モータとして低トルクの モータを適用することができ、装置の製造コストを低減すると共に、装置の消費 電力を低減することができる。さらに、駆動部材15によって駆動される被駆動 部とされる保持部材14が軽量化されることにより、傾き制御の追従特性が良好 なものとなりジッタが低減される。
【0021】 また、軸平行度調整部材13においては、高さ調整用ビス21の上端部21b に当接される孔部4cがバネ部材20よりも端部側に形成されているので、高さ 調整用ビス21の締結によって、孔部4cが押上げ付勢され、摺動軸4にはバネ 部材による保持位置を支点とするモーメントが発生する。これにより、一端部4 aは駆動部材15側に付勢され、両者の当接状態は安定し、保持部材14は、駆 動部材15の駆動に応じて正確に揺動されるようになり、ジッタが低減される。 また、摺動軸4の孔部4cと高さ調整用ビス21の上端部21bとの当接により 、他端部4bが固定されるので、他端部4bの光ディスクDの周方向への位置ず れが防止される。これにより、光ピックアップ3の位置決めが正確に成され、記 録/再生時のエラーを防止することができる。
【0022】 なお、本考案は上記実施形態の構成に限られることなく種々の変形が可能であ り、例えば、平行度調整部材に含まれるバネ部材は、上記構成で示したバネ部材 20又はバネ部材31に限られることなく、摺動軸4の他端部4bを傾斜自在に 保持できる形態であれば、その材質及び形状は特に限定されない。また、摺動軸 4の他端部4bの高さ調整機構は、高さ調整用ビス21,32の締結/弛緩によ る形態に限られることなく、プレート部材11に対するバネ部材20,31の取 付け高さ位置を調整するような形態であってもよい。また、孔部4cを省略する 構成としてもよい。さらにまた、3本以上の摺動軸4を備えた構成であっても構 わない。
【0023】
【考案の効果】
以上のように請求項1の考案によれば、光ピックアップを軸支する摺動軸は、 その他端部側が軸平行度調整部材によって傾斜自在に保持されているので、その 他端部を傾斜自在に保持するための部材を別途設けることなく、光ピックアップ の傾きを制御でき、装置を簡略化してその製造コストの低減を図ることができる 。また、保持部材は軽量化可能とされるので、傾き制御の追従特性が良好となり ジッタが低減されると共に、駆動部材の駆動に必要なトルクが軽減され、装置の 製造コストを低減することができる。また、高さ調整用ビスの締め込みによって 保持部材が駆動部材側に付勢されるように構成しているので、保持部材は正確に 揺動駆動されジッタが低減される。
【0024】 請求項2の考案によれば、光ピックアップを軸支する摺動軸は、その他端部側 が軸平行度調整部材によって傾斜自在に保持されているので、その他端部を傾斜 自在に保持するための部材を別途設けることなく、光ピックアップの傾きを制御 でき、装置を簡略化してその製造コストの低減を図ることができる。また、保持 部材は軽量化可能とされるので、傾き制御の追従特性が良好となりジッタが低減 されると共に、駆動部材の駆動に必要なトルクが軽減され、装置の製造コストを 低減することができる。
【0025】 請求項3の考案によれば、摺動軸の他端部は、高さ調整用ビスによってその高 さ位置が調整され、バネ部材によって傾斜自在に支持されるように構成している ので、装置の構造が簡略化される。また、摺動軸の平行度の調整が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の一実施形態による光ディスクドライ
ブ装置の全体構成を示した斜視図。
【図2】 同装置に適用される光ピックアップの傾き制
御装置の斜視図。
【図3】 (a)は同装置の平面図、(b)は同装置の
側面図。
【図4】 (a)は同装置における軸平行度調整部材の
側面図、(b)は図3における矢印A方向から見た同部
材の側面図。
【図5】 図3におけるB−B線断面図。
【図6】 (a)は同装置における別の軸平行度調整部
材の側面図、(b)は図3における矢印A方向から見た
同部材の側面図。
【符号の説明】
2 ターンテーブル 3 光ピックアップ 4 摺動軸 4a 一端部 4b 他端部 4c 孔部 10,30 光ピックアップの傾き制御装置 11 プレート部材 11 プレート部材 12 支持部材 13 軸平行度調整部材 14 保持部材 15 駆動部材 20,31 バネ部材 21,32 高さ調整用ビス 21a,32a 調整頭部 21b,32b 上端部 22 上辺部 23 下辺部 D 光ディスク

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ディスクを保持し回転させるターンテ
    ーブルと、 このターンテーブルを回転自在に支持するプレート部材
    と、 光ピックアップを光ディスクの半径方向に摺動自在に軸
    支する少なくとも2本の摺動軸と、 前記摺動軸の各一端部を支持する支持部材と、 前記摺動軸の各他端部を前記プレート部材に対して高さ
    位置調整可能に支持することにより該摺動軸の平行度を
    調整する軸平行度調整部材と、 前記支持部材を保持し、前記プレート部材に搭載される
    保持部材と、 光ディスクの記録面の傾きを検出するセンサの出力に基
    いて前記保持部材を押上げる方向に揺動駆動し、該保持
    部材の前記プレート部材に対する姿勢を制御する駆動部
    材とを備え、この駆動部材の動作により光ピックアップ
    の傾きを制御する光ピックアップの傾き制御装置であっ
    て、 前記軸平行度調整部材は、 下辺部が前記プレート部材に固定され、上辺部が前記摺
    動軸を傾斜自在に保持し、かつ、該摺動軸を前記プレー
    ト部材方向に付勢するバネ部材と、 前記プレート部材に螺着され、下端部が調整頭部とな
    り、上端部が前記摺動軸の前記バネ部材による保持位置
    よりも端部側に形成された孔部に当接して端部側を押上
    げ付勢する高さ調整用ビスとを含み、 前記駆動部材によって前記保持部材が揺動駆動されるこ
    とに伴い、前記摺動軸が前記孔部を支点として揺動する
    ように構成されていることを特徴とする光ピックアップ
    の傾き制御装置。
  2. 【請求項2】 光ディスクを保持し回転させるターンテ
    ーブルと、 このターンテーブルを回転自在に支持するプレート部材
    と、 光ピックアップを光ディスクの半径方向に摺動自在に軸
    支する少なくとも2本の摺動軸と、 前記摺動軸の各一端部を支持する支持部材と、 前記摺動軸の各他端部を前記プレート部材に対して高さ
    位置調整可能に支持することにより、該摺動軸の平行度
    を調整する軸平行度調整部材と、 前記支持部材を保持し、前記プレート部材に搭載される
    保持部材と、 前記保持部材を揺動駆動し、該保持部材の前記プレート
    部材に対する姿勢を制御する駆動部材とを備え、この駆
    動部材の動作により光ピックアップの傾きを制御する光
    ピックアップの傾き制御装置であって、 前記軸平行度調整部材は、前記摺動軸の各他端部を支点
    として該摺動軸を揺動自在に支持する弾性部材を含み、 前記駆動部材によって前記保持部材が揺動駆動されるこ
    とに伴い、前記摺動軸が揺動するように構成されている
    ことを特徴とする光ピックアップの傾き制御装置。
  3. 【請求項3】 前記軸平行度調整部材は、前記各他端部
    又は前記弾性部材を押上げ付勢する高さ調整用ビスを含
    み、該弾性部材は、前記摺動軸を傾斜自在に支持するバ
    ネ部材を有して成ることを特徴とする請求項2に記載の
    光ピックアップの傾き制御装置。
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