JP3091290B2 - 記録媒体 - Google Patents

記録媒体

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インクジェット記録に
好適に用いられる記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】文字、画像情報の出力方式としてインク
ジェット方式による出力が普及するのに伴い、記録媒体
に対しても低価格で、且つ、画像品位の良好なものが求
められるようになっている。従来、インク定着性に優
れ、ドット形状が真円に近く、画像濃度の高い記録媒体
として、特開昭56−148585号公報に記載されて
いる様なインク吸収性の低い基材上にインク受容層を設
けてなる記録媒体や、特開昭59−185690号公報
に記載されている様なインク吸収性の高い基材上にイン
ク受容層を設けてなる記録媒体が提案されている。又、
インクジェット記録画像の耐候性を向上させることを目
的として、特開昭61−57380号公報に記載させて
いる様なインク受容層中に多孔性無機顔料、カチオン性
樹脂、難溶性マグネシウム化合物を含有させた記録媒体
や、特開昭63−203896号公報に記載されている
様なキトサンを含有する記録媒体が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとしている問題点】しかしながら、
以上の様な従来例においては、以下の様な欠点を有す
る。基材にインク受容層を設けてなる記録媒体において
は、高い画像濃度が得られる反面、表面吸着活性の高い
顔料を用いている為、記録画像の室内変色等の問題を生
ずる。室内変色とは、記録画像をオフィス内や外気のあ
たる室内の壁等に貼って保持した場合に発生する染料の
変褪色であり、コート紙における特有の問題である。
又、基材上にインク受容層を設けてなる記録媒体では、
基材のインク吸収性が低い場合に高品位な記録画像を形
成しようとすると、多量のインクを急速に吸収出来、且
つ、定着させることが必要となる為、インク受容層の塗
工厚を厚くしたり、顔料とバインダーとの比率を上げた
りしなければならない。この為、紙粉が発生し易いこ
と、製造上の負担が大きいこと、及びコスト高となるこ
と等の問題が生じる。これに対し、基材のインク吸収性
が高い場合には、比較的薄いインク受容層であっても優
れたインク吸収性が得られるので、上記の様な紙粉の発
生は少なく、低コストで製造することが出来るという利
点はあるが、基材の影響を受け易く、ベタ印字部の均一
性に劣るという別の問題が生じる。又、基材のインク吸
収性が高いと多量のインクが基材の深部まで浸透してし
まう為、インク中の染料が記録媒体表面にあまり捕捉さ
れず十分な画像濃度が得られないという問題もある。更
に、複数のインク滴が連続して付着した部分(混色部
等)では、色相の変化、彩度の低下等の問題がある。
又、キトサン及び/又はキトサン塩を普通紙表面に塗工
した記録媒体では、耐水性に優れているものの、画像の
均一性に欠ける等の問題がある。以上の様に、従来の粉
落ちの発生が少なく、且つ、低コストで製造することが
可能な基材にインクを吸収させるタイプの記録媒体にお
いては、画像の耐室内変色性優れ、且つ、画像濃度及
びベタ印字部の均一性等に優れた画質を満足するものは
得られなかった。従って、本発明の目的は上記従来技術
の問題点を解決した優れた記録媒体を提供することにあ
り、特に、カラーインクジェット記録に好適な記録媒体
を提供することにある。
【0004】
【問題点を解決するための手段】上記の目的は以下の本
発明によって達成される。即ち、本発明は、インク吸収
性を有する基材表層に、カチオン性顔料及びキトサン
び/又はキトサン塩を存在せしめてなり、上記カチオン
性顔料のBET比表面積が5〜170m 2 /gであり、
且つキトサン及び/又はキトサン塩の表層における添加
量が上記顔料に対して0.01〜15重量%であること
を特徴とする記録媒体である。
【0005】
【作用】本発明者らは上記の目的を解決すべく鋭意研究
の結果、基材上に特定のBET比表面積を有するカチオ
ン性顔料と特定量のキトサン及び/又はキトサン塩を含
有するインク受容層を設けた記録媒体とすれば、得られ
る画像が耐室内変色性、及び、画像濃度・ベタ印字部の
均一性等に優れた画質を満足出来るものであることを知
見して本発明に至った。本発明で提案するところのカチ
オン性顔料とは、そのBET比表面積が5〜170m 2
/gであり、且つゼータ電位が正の値を示すものをい
う。一般に、正のゼータ電位を有する粉体は、その表面
にアニオン性物質を吸着し易く、この為、アニオン性染
料を用いたインクジェット記録において高濃度な記録画
像が得られるものと考えられる。上記のゼータ電位
(ξ)とは、粉体層に電解質溶液を流したときに発生す
る電位(流動電位)より、下記の式により求められる値
である。
【0006】
【数1】 尚、本発明においては、1000分の1規定の塩化カリ
ウム溶液を流したときの流動電位より求まる値をゼータ
電位とした。
【0007】又、使用するカチオン性顔料のBET比表
面積としては、5〜170m2/gの範囲内のものであ
。BET比表面積が5m2/gに満たない場合は、イ
ンク吸収性、画像濃度の面で不十分であり、170m2
/gを超すと、上記の画像の室内変色が顕著となるので
好ましくない。本発明者らの知見によれば、記録画像の
室内変色は染料の酸化分解により発生するものと考えら
れ、染料が表層に捕捉された場合はそれだけ染料が空気
に接触し、酸化され易くなる。特に、比表面積の大きな
顔料程、空気との接触面が増し、室内変色が発生し易く
なるものと思われる。本発明に使用するカチオン性顔料
として好ましいものは、上記のBET比表面積を有する
酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、水酸化マグネシ
ウム、塩基性炭酸マグネシウム等が挙げられる。又、こ
れらのカチオン性顔料は単独でも、多種を併用してもか
まわない。
【0008】上記の様なカチオン性顔料を含有するイン
ク受容層を、インク吸収性の高い基材上に比較的薄く設
け、画像濃度や耐室内変色性に優れ、且つ、粉落ちの少
ない低コストのカラーインクジェット用の記録媒体を得
ようとする場合は、基紙の影響を受け易く、染料の捕捉
され方にムラがある等の理由により、特に、ベタ印字部
でその均一性がやや劣っていた。本発明の記録媒体で使
用するキトサンとは、下記の一般式(Ι)で表されるも
のであり、カニ、エビ、オキアミ等に含まれるキチン
(N−アセチル−D−グルコサミンがβ(1→4)結合
したホモ多糖)を、脱アセチル化して得られた化合物で
ある。かかるキトサンの分子内には多数の反応性に富む
アミノ基を持っており、このアミノ基は、塩酸、酢酸等
の各種の酸と塩を形成し、水に溶解してカチオン性を示
す。
【0009】
【化1】 本発明で提案する記録媒体を得るにあたり、キトサン及
び/又はキトサン塩の添加量は、顔料に対して0.01
〜15wt%である添加量が顔料に対して0.01w
t%より少ない場合には、キトサン及び/又はキトサン
塩の効果が得られず、画質の改善は望めない。又、添加
量が顔料に対して15wt%より多い場合には、インク
吸収性の低下、塗液の増粘等の問題がある。上記の様な
キトサン及び/又はキトサン塩とカチオン性顔料を含有
したインク受容層を基材上に設けると、カチオン性顔料
が被覆しきれずに露出した基材の部分や基材と顔料間、
顔料のすき間等は、基材繊維とからみ合うカチオン性を
示すキトサン及び/又はキトサン塩が覆う。この為、直
接染料、塩基性染料を用いたインクジェット記録では、
染料中のアニオン性のスルホン基、カルボキシル基がカ
チオン性を示すキトサン及び/又はキトサン塩と電気的
に結合し、染料を表層に捉える為、得られる記録物の画
像濃度が高く、ベタ印字部の均一性に優れ、フェザリン
グがない鮮明な画像が得られるものと思われる。
【0010】
【好ましい実施態様】本発明の記録媒体に使用される基
材としては、前述の様な問題を解決するためインク吸収
性を有する基紙を用いるのが好ましい。具体的には、ブ
リストウ法による液体吸収性試験において、ヘッドボッ
クスに80μlのインクを添加して求めた、紙−ヘッド
接触時間、0.08sec.時の液体転移量が、10m
l/m2〜70ml/m2の範囲にある基紙を用いる。但
し、ここでいうインクとは、水にジエチレングリコール
を20%含有させた混合溶媒に、重量百分率で2重量%
の黒色染料C.I.フードブラック2を溶解して作成さ
れるものである。又、ブリストウ法による液体吸収性試
験とは、ある紙−ヘッド接触時間における液体の浸透量
を表す量であり、本発明では、J TAPPI紙パルプ
試験方法No.51に記載されている液体を、水から上
記のインクに置き換えて試験を行った。この液体転移量
が10ml/m2より小さな基紙の場合は、適当なイン
ク吸収性を持たせる為に厚いインク受容層を設ける必要
があり、前述の様な粉落ち等の問題を生じる。又、液体
転移量が70ml/m2より大きな基紙の場合には、基
紙の上にインク受容層を設けても基紙の影響を強く受
け、ベタ均一性が低下したり、インク吸収性が良好すぎ
て染料が記録媒体表面に留まらず画像の濃度や彩度が低
下する等の問題を生ずる。
【0011】本発明の記録媒体のインク受容層は、上述
したカチオン性顔料、キトサン及び/又はキトサン塩の
他、バインダー及びその他の添加剤によって構成され
る。カチオン性顔料、キトサン及び/又はキトサン塩に
関しては上記の通りであるが、本発明の記録媒体では本
発明の目的達成を妨げない範囲において、カチオン性顔
料に加えて、従来一般に使用されている他の無機顔料や
有機顔料を併用することも出来る。又、本発明の記録媒
体に用いることの出来るバインダーとしては、例えば、
従来公知のポリビニルアルコール、澱粉、酸化澱粉、カ
チオン化澱粉、カゼイン、カルボキシメチルセルロー
ス、ゼラチン、ヒドロキシエチルセルロース、アクリル
系樹脂等の水溶性高分子及びSBRラテックス、ポリ酢
酸ビニルエマルジョン等の水分散型高分子の1種又は2
種以上が混合して用いられる。本発明の記録媒体に使用
される、顔料とバインダーとの好適な使用割合は、重量
比で顔料/バインダー(P/B)が10/1〜1/4の
範囲内、より好適には6/1〜1/1の範囲内であり、
1/4よりバインダー量が多いとインク受容層の持つイ
ンク吸収性が低下し、一方、10/1より顔料が多いと
インク受容層の粉落ちが激しくなり、好ましくない。更
に、本発明の記録媒体においては、インク受容層に必要
に応じて染料固着剤、(耐水化剤)、蛍光増白剤、界面
活性剤、消泡剤、pH調整剤、防かび剤、紫外線吸収
剤、酸化防止剤、分散剤、減粘剤等の添加剤を含有させ
てもよい。これらの添加剤については、従来公知の化合
物から目的に応じて任意に選択し添加すればよい。例え
ば、添加剤の一例として染料固着剤について説明する
と、下記の様な染料固着剤を併用することによって形成
された画像の耐水性を向上させることが出来る。
【0012】
【化2】
【化3】
【化4】
【化5】 尚、上記の例は単なる例示であって、本発明はこれらに
限定されるものではない。又、染料固着剤はインクジェ
ット記録に使用される染料によっても耐水化効果が異な
るので、添加する際には、記録に使用される染料との組
合せについても十分に考慮することが望ましい。
【0013】本発明の記録媒体を調製するに当たって
は、上記の如きカチオン性顔料、バインダー、及びその
他の添加剤を含む水系塗工液を、公知の方法、例えば、
ロールコーター法、ブレードコーター法、エアナイフコ
ーター法、ゲートロールコーター法、サイズプレス法等
により基材表面に塗工してもよいし、抄紙の際内添して
もよい。その後、例えば、熱風乾燥炉、熱ドラム等を用
いて乾燥し本発明の記録媒体が得られる。更に、記録媒
体の表面を平滑化する為、或いは記録媒体の表面強度を
上げる為に、スーパーカレンダー処理を施してもよい。
基材表層上の顔料塗工量としては、顔料の総量として
0.2〜20g/m2、より好ましくは0.2〜10g
/m2の範囲内である。尚、塗工量が少ない場合に、基
材の一部が表面に露出していてもよい。塗工量が0.2
g/m2に満たない場合には、インク受容層を設けなか
った場合と比べて染料の発色性の点で効果がなく、一
方、20g/m2を超えて設けた場合にはコート層の粉
落ちが発生し、好ましくない。
【0014】これらの顔料及びそれに対するキトサン及
び/又はキトサン塩は、前記した様なインク吸収性を有
する基材表層上に存在せしめる。ここでいう基材とは、
好適には基紙のことを指す。即ち、基材とは、パルプ繊
維が絡まり合って構成されるものであり、基材表層と
は、絡み合い積み重なったパルプ繊維の厚さ30μm程
度の上層部を指す。顔料及びキトサン及び/又はキトサ
ン塩を基材表層に存在せしめるとき、図1に示した基材
表面部の拡大図に示す様に、顔料1は、基材表面のパル
プ繊維2の上又はパルプ繊維2間に存在している。パル
プ繊維2の空隙を伝ってパルプ繊維2の下にもぐり込ん
でいる顔料1もある。図2は、インク吸収性を有する基
材表層に顔料1及びキトサン及び/又キトサン塩を存在
せしめた記録媒体の断面図を示す。図3は、別の実施例
における基材表面部の拡大図であり、図4はその記録媒
体断面図であるが、図4に示した様に顔料及びキトサン
及び/又はキトサン塩は層を形成していてもかまわな
い。
【0015】以上説明した本発明の記録媒体に、インク
ジェット記録を行う場合のインクそれ自体は、従来公知
のもの等を問題なく使用することが出来る。又、色剤と
しては、直接染料、酸性染料、塩基性染料、反応性染
料、食用色素に代表される水溶性染料が使用可能であ
り、通常のインクジェット記録用のものであれば特に制
限なく使用することが出来る。この様な水溶性染料は、
従来のインク中において、一般には約0.1〜20重量
%を占める割合で使用されており、本発明の記録媒体に
使用する場合においてもこの割合と同様でよい。本発明
に用いる水系インクに使用する溶媒は、水又は水と水溶
性有機溶剤との混合溶媒であり、特に好適なものとして
は、水と水溶性有機溶剤との混合溶媒であって、水溶性
有機溶剤としてインクの乾燥防止効果を有する多価アル
コールを含有するものである。
【0016】本発明の記録媒体に上記の様なインクを付
与して記録を行う為の方法として好ましいものは、イン
クジェット記録方法である。該インクジェット記録方法
は、インクをノズルより効果的に離脱させて、射程体で
ある記録媒体にインクを付与し得る方式であればいかな
る方式でもよい。特に、特開昭54−59936号公報
に記載されている方法で、熱エネルギーの作用を受けた
インクが急激な体積変化を生じ、この状態変化による作
用力によって、インクをノズルから吐出させるインクジ
ェット方式を有効に使用することが出来る。
【0017】
【実施例】次に、実施例及び比較例を挙げて本発明を更
に詳細に説明する。尚、文中、部又は%とあるのは特に
断りのない限り重量基準である。実施例1〜4 本発明の記録媒体を作成するに当たって、表1に示す平
均粒子径、BET比表面積を有するカチオン性顔料を夫
々使用した。球状塩基性炭酸マグネシウムとしては、特
開昭60−54915号公報に開示されたものと同じ方
法により、反応条件を変化させて合成した。又、本発明
に記録媒体に使用するキトサン及び/又はキトサン塩と
しては、キトサンの酢酸塩(大日精化工業(株)製 ダ
イキトサン Mtype、カチオン量4.2m・eg/
g以上)を用いた。
【0018】
【表1】 上記のカチオン性顔料、キトサン酢酸塩、及び、坪量6
5g/m2を基準に換算したブリストウ法による液体転
移量が30ml/m2である基紙を使用し、これらの組
合せで以下に述べる方法により、本発明の記録媒体1〜
4を作成した。先ず、カチオン性顔料15部を水85部
に混合し、市販のホモジナイザーにて3,000rpm
で10分間撹拌する。その後、この顔料と、別に用意し
ておいたバインダー10%水溶液(クラレ(株)製 P
VA117 けん化度99%重合度1700)とを所望
の顔料/バインダー比(固形分換算)が得られるように
混合して5分間撹拌し、次に、これに前述のキトサン酢
酸塩を特定量加えた後、更に5分間撹拌を行う。以上の
様にして得られた塗料を、ワイヤーバーコーターによっ
て5g/m2となるよう基紙上に塗布し、110℃にて
5分間乾燥後、スーパーカレンダーにより処理して本発
明の記録媒体を夫々得る。表2に、この様にして作成し
た実施例1〜4の記録媒体の、顔料構成、顔料/バイン
ダー比、キトサン酢酸塩の顔料に対する添加量の割合を
夫々示す。
【0019】
【表2】 上記の様にして得られた実施例1〜4の記録媒体に、下
記組成のインクを用いて単色当り8nl/mm2のイン
ク量でインクジェット記録を行った。
【0020】 インク組成 染料 5部 ジエチレングリコール 20部 水 80部 染 料 Y:C.Iダイレクトイエロー86 M:C.Iアシッドレッド35 C:C.Iダイレクトブルー199 Bk:C.Iフードブラック2
【0021】上記のインクジェット記録により得られた
カラー印字物について、の評価項目を、(1)画像濃
度、(2)ベタ均一性、(3)室内保存性の3点とし、
以下の評価基準で夫々評価し、その結果を表3に示し
た。画像濃度は、ブラックベタ印字部の反射濃度OD
(Bk)を、マクベス反射濃度計RD−918を用いて測
定し、評価した。又、ベタ均一性については、得られた
ベタ印字物について官能試験により評価を行った。室内
保存性は、印字物を、オフィス内における、外気はよく
流通しているが太陽の直射光は当らないという環境下に
放置し、1ヶ月後、及び、3ヶ月後の色差(ΔE*)を
村上色彩研究所(株)製の色差計CA−35にて夫々測
定し、評価した。
【0022】比較例1 カチオン性顔料でない顔料として、シリカ(水沢化学工
業(株)製 シリカP−78−D 平均粒子径8.0μ
m、BET比表面積300m2/g)を用いた以外は実
施例1と同様にして、比較例1の記録媒体を得た。上記
の様にして調製した比較例1の記録媒体について、実施
例と同様に評価したところ、表3に示す様に画像濃度は
実施例4の記録媒体と同程度であったが、ベタ均一性及
び室内保存性は良好であるとはいえなかった。
【0023】
【表3】
【0024】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明の記録媒体
は、インク受容層を構成する材料として特定のBET比
表面積のカチオン性顔料と特定量のキトサン及び/又は
キトサン塩を用いることにより、特に、本発明の記録媒
体をインクジェット用記録媒体に用いた場合に、得られ
る画像の濃度及びベタ均一性に優れ、且つ、室内変色の
ない印字物を得ることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の記録媒体の基材表面部の拡大図。
【図2】本発明の記録媒体の断面概略図。
【図3】本発明の別の実施例の基材表面部の拡大図。
【図4】本発明の別の実施例の記録媒体の断面概略図。
【符号の説明】
1:顔料 2:パルプ繊維
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−203896(JP,A) 特開 平1−157884(JP,A) 特開 平2−9676(JP,A) 特開 昭56−148585(JP,A) 特開 昭61−57380(JP,A) 特開 昭61−277481(JP,A) 特開 平2−263683(JP,A) 特開 平3−281283(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41M 5/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インク吸収性を有する基材表層に、カチ
    オン性顔料及びキトサン及び/又はキトサン塩を存在せ
    しめてなり、上記カチオン性顔料のBET比表面積が5
    〜170m 2 /gであり、且つキトサン及び/又はキト
    サン塩の表層における添加量が上記顔料に対して0.0
    1〜15重量%であることを特徴とする記録媒体。
  2. 【請求項2】 カチオン性顔料が酸化アルミニウム、酸
    化マグネシウム、水酸化マグネシウム、塩基性炭酸マグ
    ネシウムの中から選択された少なくとも一種を含有する
    ものである請求項1に記載の記録媒体。
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