JP3090549U - 車椅子用補助具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 車椅子に着脱できるように取付けて、身体的
機能の低下した者が安楽な状態で着座できるようにする
と共に、車椅子に取付けたままで車椅子の折畳みに応じ
て折畳み収納ができるようにした車椅子補助具を提供す
る。 【解決手段】 身体の頭部又は首部を凭れかけるように
する補助具１と、腕又は肱を載せ当てるようにする補助
具２，２と、足の下肢部を載せ当てるようにする補助具
３とを、車椅子の本体フレーム４に着脱可能に取付けて
安楽な着座が得られるようにすると共に、車椅子の折畳
みに応じて前記補助具１，２，３を取付けたままで折畳
み収納を可能にした車椅子の補助具である。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、車椅子に着脱できるように取付けて、身体的機能の低下した者が、 安楽な状態で着座できるようにすると共に、車椅子に取付けたままで車椅子の折 畳みに応じて折畳み収納できるようにした車椅子用補助具に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、車椅子には、肱当て等の補助具が車椅子本体と一体にして取付けられた ものはあり、また車椅子に着脱可能にして取付けられるようにしたアームレスト やヘッドレスト等の車椅子用補助具も種々開示され周知されている。例えば特開 平０８−３０８８８１号公報においては、安定した着座姿勢を維持し、乗り降り が容易に行えるようにした車椅子のアームレストが開示され、実開平０３−９７ ２３号公報においては、車椅子に着脱自在に、安定に取付できるようにした車椅 子用安頭用具（ヘッドレスト）が開示され周知されている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、上記従来の車椅子用補助具は、身体の頭部や首部の部位を当て るのみのものであったり、腕や肱の部位を当てるのみであったりして、身体的機 能の低下した者が安楽な状態で着座できるようにはなっておらず、例えば病院で の診察待ちやリハビリ待ち、及び離床している時など、車椅子に長時間着座して いると種々の身体的苦痛が生ずる問題点を有する。

【０００４】 又、補助具を車椅子に着脱することはできても、車椅子に取付け装着したまま で車椅子の折畳みに応じて折畳んだり、収納したりするようにはなっておらず、 補助具を車椅子から取外して別々に保管した場合、取付けに手間を要したり、紛 失したりして迅速に対応できない問題点を有する。

【０００５】 更に、補助具を取付けて使用する時に、車椅子の車輪がぐらついて安定しなか ったり、肱当てから腕が外れて車輪に接触したりするおそれがあり、安全な状態 で着座できない問題点を有する。 そこで本考案は、上記諸問題点に鑑みてなされた車椅子用補助具を提供するこ とを課題とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

上記課題を達成するため、本考案は以下に記載する解決手段を講じてなる車椅 子用補助具とした。 すなわち、 （１）車椅子の本体フレームに、身体の頭部又は首部を凭れかけるようにする 補助具と、腕又は肱を載せ当てるようにする補助具と、足の下肢部を載せ当てる ようにする補助具とを着脱可能にして取付け、車椅子の折畳みに応じて車椅子と 一体に折畳み収納可能に構成されてなることを特徴とする車椅子用補助具である 。

【０００７】 （２）頭部又は首部を凭れかけるようにする補助具は、車椅子移動用の左右両 ハンドルの前方部本体フレームに、ポールを挿入してポールの高さ位置が定まる ようにした支持部材を取付け、該支持部材に挿入して、立てられたポールとポー ルの間を布又は柔軟な皮革で折畳み可能に縫い付けて構成されてなることを特徴 とする前項（１）記載の車椅子用補助具であり、車椅子の本体フレームに着脱可 能に取付けられ、頭部又は首部を凭れかけて安楽になるようにすると共に、車椅 子を折畳む時は、車椅子に取付けたままでも折畳めるようにしたものである。

【０００８】 （３）腕又は肱を載せ当てるようにする補助具は、剛性を有する芯板の表面を スポンジ性のシートで包着して車椅子の車輪の上方を覆うように形成し、裏面の 四隅にＵ字状のフックを設けて車椅子の車輪に隣接する本体フレームに係止させ ると共に、折畳み可能なストッパーを立てて車輪を押え付けるように構成されて なることを特徴とする前項（１）又は（２）記載の車椅子用補助具であり、裏面 の四隅に設けられたＵ字状のフックにより車椅子の本体フレームに着脱自在に係 止させて取付けられ、腕や肱を載せ当てて安楽になるようにしたもので、車輪の 上方が覆われて腕や肱が外れて車輪に接触することなく安全であると共に、腕又 は肱を載せ当てることにより裏面に立てられたストッパーで車輪が押さえつけら れて、ぐらつくことなく安定した状態が得られる。又、前記補助具を使用しない 時は、立てられたストッパーを折畳み、使用しているときとは別側のフックを本 体フレームに係止させた状態で車椅子の座椅子内側に収納することで、車椅子の 移動時や折畳み時に支障がないようにしたものである。

【０００９】 （４）足の下肢部を載せ当てるようにする補助具は、本体フレームの前方下部 両サイドに、ポールを挿入してポールの延出位置が定まるようにした支持部材を 取付け、該支持部材に挿入して、前方へ延出させたポールとポールの間を布又は 柔軟な皮革で折畳み可能に縫い付けて構成されてなることを特徴とする前項（１ ）乃至（３）のいずれか１項に記載の車椅子用補助具であり、車椅子の本体フレ ームに着脱可能に取付けられ、足の下肢部を載せ当てて安楽になるようにすると 共に、車椅子を折畳む時は、車椅子に取付けたままでも折畳めるようにしたもの である。

【００１０】 （５）前記支持部材に挿入して支持されたポールの支持部は、回動可能に軸支 して下肢部の載せ当て高さ位置を変えて設定されるようにすると共に、下肢部を 載せ当てる部位は、下肢部の傾きに応じて回動可能に構成されてなることを特徴 とする前項（１）乃至（４）のいずれか１項に記載の車椅子用補助具であり、ポ ールの支持部を回動させることにより下肢部の載せ当て高さ位置を変えると共に 、下肢部の載せ当て高さ位置を変えることによる下肢部の傾きに応じて下肢部の 載せ当て部位が回動するようにすることにより下肢部の安楽な載せ当て状態が得 られるようにしたものである。

【００１１】 （６）ポールとポールの間は、布又は柔軟な皮革で袋状のポケットを設けて縫 い付け、ポケットの開口部がファスナーで開閉自在に閉じられるように構成され てなることを特徴とする前項（１）乃至（５）のいずれか１項に記載の車椅子用 補助具であり、前記ポケットに例えばタオルやスポンジを入れてクッションを良 くしたり、或いは夏場の暑い時などはアイスノンをいれて頭部や首部を冷やした り、冬場の寒い時などは足温器を入れて下肢部を温めたりすることにより快適さ が得られるようにしたものである。

【００１２】

【考案の実施の形態】

本考案の実施の形態を図面に基づいて説明すると、本考案は図１に示すように 、身体の頭部又は首部を凭れかけるようにする補助具１と、腕又は肱を載せ当て るようにする補助具２，２と、足の下肢部を載せ当てるようにする補助具３とを 、車椅子の本体フレーム４に着脱できるように取付け構成されるものである。

【００１３】 頭部又は首部を凭れかけるようにする補助具１は、車椅子移動用のハンドル５ ，５の前方部の本体フレーム４Ａ，４Ａに、ポール６，６を挿入して立てるよう にした支持部材７，７を取付け、支持部材７，７に挿入して立てられたポール６ ，６の間は、布又は柔軟な皮革を用いて縫い付けられた縫い付け部材８にして折 畳みできるようにしてある。

【００１４】 前記補助具１を、図２において説明すると、支持部材７，７は、本体フレーム ４Ａ，４Ａを上下から挟持するように形成された支持部材７Ａ，７Ａと、ポール ６，６を挿入して支持する支持部材７Ｂ，７Ｂとをボルトとナットで共締めする ことにより前記本体フレームに取付け固定されるようにしてあり、支持部材７Ｂ ，７Ｂのポール挿入穴７ａ，７ａに挿入されたポール６，６には、図３に示すよ うに複数の凹み穴６ａ，・・・を設け、該凹み穴に、ボール７ｂをバネ７ｃで付勢 させて食い込むように支持部材７Ｂに手段を講ずることにより、ポールの高さ位 置を変えて所要の高さ位置に設定できるようにしてある。

【００１５】 ポール６，６の間に縫い付ける縫い付け部材８は、折畳みできるように布又は 柔軟な皮革を用いて縫い付けられ、頭部又は首部を凭れかけるようにしてあり、 本考案では縫付け部材８をキルティング布を用いて縫付けており、縫い付け部材 ８をポール６，６に縫い付けたまま支持部材７，７への着脱ができるようにする と共に、縫い付け部材８をポール６，６に着脱できるように縫い付けることによ り、縫い付け部材８の洗濯の際の便宜が図られている。

【００１６】 又、ポール６，６の間は、袋状のポケット８ａを設け、該ポケットの上方に開 口部を設けてファスナー８ｂ，・・・により開閉自在に閉じられるようにしてあり 、ポケット８ａに、例えばタオルやスポンジ等を入れてクッションを良くしたり 、アイスノンを入れて夏場の暑い時などに頭部や首部を冷やしたりすることによ り、快適さが得られるようにしてある。

【００１７】 腕又は肱を載せ当てるようにする補助具２，２は、座椅子の左右両サイドに対 称にして取付けられており、片側のみを示す図４において説明すると、剛性を有 する芯板２Ａの表面をスポンジ性のマット２Ｂで包着して車椅子の車輪９の上方 覆うように形成し、裏面の四隅にＵ字状のフック２Ｃ，・・・を設けて車輪９に隣 接する本体フレーム４Ｂに係止させて取付けると共に、折畳めるようにしたスト ッパー１０を立てて腕や肱を載せ当てた時に車輪９を押さえ付けるようにして、 腕や肱を載せ当てて安楽にできるようにしてある。又、車輪９の上方を覆うよう に形成して取付けることにより、腕や肱が載せ当て部から外れても車輪９に接触 することなく安全であり、且つ腕や肱を載せ当てることにより車輪９はストッパ ー１０で押え付けられてぐらつくことなく安定する。

【００１８】 前記ストッパー１０は、芯板２Ａの裏面に回動できるように片端を折曲げて支 持されたリンク部材１１，１１の別端部を折曲げて係合させることにより支持さ れており、本体フレーム４Ｂと車輪９の段差の高さに立てて車輪９の上面に当接 させた状態で、腕又は肱の載せ当て面が略水平になるようにすると共に、ストッ パー１０の両端部にリンク部材１１，１１の別端部を折曲げて係合させる係合穴 １０ａ，１０ａを設けて該係合穴１０ａ，１０ａをガイド穴１０ｂで連通させる ことで、ストッパー１０が芯板２Ａの裏面に折畳めるようにしている。

【００１９】 そして、使用しない時、或いは車椅子を折畳む時は、図５に示すようにストッ パー１０を折り畳んだ状態で、使用している時とは別側のフック２ｃ，・・・を本 体フレーム４Ｂに係止させて、車椅子の座椅子内側に収納されるようにしてある 。

【００２０】 足の下肢部を載せ当てるようにする補助具３は、車椅子の前方下方部両サイド の本体フレーム４Ｃ，４Ｃに、ポール１２，１２を挿入してポールの延出位置を 定めて支持する支持部材１３，１３を取付け、該支持部材に挿入して、前方へ延 出させたポール１２，１２の間は、布又は柔軟な皮革を用いて縫い付けられた縫 い付け部材１４にして折畳みできるようにしてあり、レバー１５，１５により支 持部材１３，１３にて支持されたポール１２，１２を回動させて下肢部の載せ当 て高さ位置を変え、下肢部が安楽な状態になるような載せ当て位置に設定できる ようにしてある。

【００２１】 前記補助具３をその要部を示す図６において説明すると、支持部材１３は、本 体フレーム４Ｃを左右から挟持するように形成された支持部材１３Ａ，１３Ｂと 、ポール１２を挿入して支持する支持部材１３Ｃとからなり、支持部材１３Ａ， １３Ｂはボルトとナットで締付けることにより本体フレーム４Ｃに取付け固定さ れるようにしてある。

【００２２】 支持部材１３Ｃは、前記支持部材１３Ａ，１３Ｂの側面に穴を穿設して、図７ に示すように軸受ブシュ１６を挿嵌し、該軸受ブシュ１６に回動できるように嵌 合させた回転軸１７の内側端部に取付け固定されており、回転軸１７の外側端部 にレバー１５を取付けて支持部材１３Ｃを回動させるようにしてあり、支持部材 の回動により、支持部材１３の挿入穴１３ａに挿入されて支持されたポール１２ は回動する。

【００２３】 ポール１２の回動により、ポール１２の延出部に縫い付けられた縫い付け部材 １４の下肢部載せ当て高さ位置が変わり、一定の高さ位置に設定するため、支持 部材１３Ａには一定の回動角度で複数に割出した割出し穴１３ｄ，・・・を穿設し て、該割出し穴に係合させて止めるための止めピン１５ａがレバー１５に植設さ れており、レバー１５を支持ピン１８で軸接続して回転軸１７に取付け固定し、 横方向に作動させることで止めピン１５ａを割出し穴１３ｄ，・・・に着脱自在に 係合させるようにしてある。

【００２４】 又、レバー１５にはスプリング１９の一端を取付け固定して、別端を回転軸１ ７の外端面に当接させてレバー１５にスプリング押圧がかかるようにしてあり、 レバー１５を作動させない時は、止めピン１５ａを割出し穴１３ｄ，・・・のいず れかに係合させて縫い付け部材１４の下肢部載せ当て高さが一定の高さ位置で保 持されるようにしてある。

【００２５】 更に、縫付け部材１４の下肢部載せ当て高さが変わるに伴い、下肢部の載せ当 て角度が変わるため、縫付け部材１４を縫付けたポール１２の延出部は、支持部 材１３Ｃに挿入され支持されたポール１２に対し、上下に回動して傾斜するよう に支持ピン１２Ａにより軸支されると共に、捩りバネ１２Ｂにより一定の姿勢に 保持されるようにしてあり、下肢部の載せ当て角度に応じてスプリング圧が下肢 部にかかるようにしてある。

【００２６】 前記縫付け部材１４の下肢部載せ当て部の前方への延出位置は、前記補助具１ と同様に、ポール１２に複数の凹み穴１２ａ，・・・を設けて、該凹み穴に、ボー ル１３ｂをバネ１３ｃで付勢させて食い込むように支持部材１３Ｃに手段を講ず ることにより延出位置を変えて設定できるようにしてある。

【００２７】 又、ポール１２，１２の間に縫付ける縫付け部材１４は、前記補助具１の縫付 け部材と同様に、折畳みできるように布又は皮革を用いて縫付けられるが、本考 案ではキルティング布を用いて縫付けており、縫付け部材１４をポール１２，１ ２に縫付けたまま支持部材１３，１３への着脱ができるようにすると共に、縫付 け部材１４をポール１２，１２に着脱できるように縫付けることにより、縫付け 部材の洗濯の際の便宜が図られている。

【００２８】 更に、ポール１２，１２の間は、前記補助具１と同様に、ポケット１４ａを設 け、該ポケット１４ａの前方に開口部を設けてファスナー１４ｂ，・・・により開 閉自在に閉じられるようにしてあり、ポケット１４ａに、例えばタオルやスポン ジ等を入れてクッションを良くしたり、足温器を入れたりして冬場の寒いときな どに下肢部を温めることにより快適さが得られるようにしてある。

【００２９】 図８は、以上のようにしてなる補助具３に、足（二点鎖線図示）の下肢部Ｐを 載せ当てて使用している状態を示す側面図で、縫付け部材１４は断面で示したも のである。縫付け部材１４のポケット１４ａには、スポンジ１４ｃを入れて開口 部をファスナー１４ｂ，・・・で閉じ、載せ当てクッションが良くなるようにして 下肢部Ｐを載せ当ててある。

【００３０】

【考案の効果】

以上説明したように、本考案は身体の頭部又は首部を凭れかけるようにする補 助具と、腕又は肱を載せ当てるようにする補助具と、足の下肢部を載せ当てるよ うにする補助具とを車椅子に着脱できるように取付けて、安楽に着座できるよう にしたものであるから、身体的機能の低下した者が長時間着座するに伴う身体的 苦痛を和らげるのに効果を奏する。

【００３１】 補助具は、既成の車椅子に取付け解体が容易で、且つ車椅子に取付けたままで 車椅子の折畳み収納ができるようにしたものであるから、補助具の紛失が防止さ れると共に、取付けに手間を要することなく必要な時に迅速に対応できる効果を 奏する。

【００３２】 腕又は肱を載せ当てる補助具は、車椅子の車輪の上方部を覆うように形成して 取付けられるから、腕又は肱を載せ当てて使用するときに腕や肱が外れて車輪に 接触したりすることもなく、また腕又は肱を載せ当てた状態で車輪がストッパー で押さえ付けられるようにするから、車輪がぐらついたりすることもなく、安全 で安定した状態を得るのに効果を奏する。

【００３３】 下肢部の載せ当てる補助具は、載せ当て位置を変えて設定するようにすると共 に、下肢部を載せ当てる部位が下肢部の傾きに応じて回動するようにしたもので あるから、使用者の好みの載せ当て位置にして安楽な状態を得るのに効果を奏す る。

【００３４】 頭部又は首部を凭れかける補助具と、足の下肢部を載せ当てる補助具のポール とポールの間を布又は柔軟な皮革で縫付けることにより、折畳みできると共に、 ポールとポールの間にポケットを縫付けて、ポケットにタオルやスポンジ等を入 れてクッションを良くしたり、アイスノンや足温器を入れることにより快適さが 得られる効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る車椅子用補助具を車椅子に取付け
た実施例を示す斜視図である。

【図２】頭部又は首部を凭れかけるようにする補助具の
実施例を示す断面図である。

【図３】図２のＡ−Ａ断面図である。

【図４】腕又は肱を載せ当てるようにする補助具の実施
例を示す断面図である。

【図５】腕又は肱を載せ当てるようにする補助具が、折
畳み収納されている状態を示す断面図である。

【図６】足の下肢部を載せ当てるようにする補助具の実
施例を示す要部斜視図である。

【図７】下肢部を載せ当てるようにする補助具の支持部
材の要部断面図である。

【図８】足の下肢部を載せ当てるようにする補助具に足
の下肢部を載せ当てた状態を示す側面図である。

【符号の説明】

１，２，３ 補助具 ２Ａ 芯板 ２Ｂ マット ２Ｃ フック ４，４Ａ，４Ｂ，４Ｃ 本体フレーム ５ ハンドル ６ａ，１２ａ 凹み穴 ６，１２ ポール ７，７Ａ，７Ｂ，１３，１３Ａ，１３Ｂ，１３Ｃ 支持
部材 ７ａ １３ａ 挿入穴 ７ｂ，１３ｂ ボール ７ｃ，１３ｃ バネ ８，１４ 縫付け部材 ８ａ，１４ａ ポケット ８ｂ，１４ｂ ファスナー ９ 車輪 １０ ストッパー １０ａ 係合穴 １０ｂ ガイド穴 １１ リンク部材 １２Ａ，１８ 支持ピン １２Ｂ 捩りバネ １３ｄ 割出し穴 １５ レバー １５ａ 止めピン １６ 軸受ブシュ １７ 回転軸 １９ スプリング Ｐ 下肢部

Claims (6)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 車椅子の本体フレームに、身体の頭部又
   は首部を凭れかけるようにする補助具と、腕又は肱を載
   せ当てるようにする補助具と、足の下肢部を載せ当てる
   ようにする補助具とを着脱可能にして取付け、車椅子の
   折畳みに応じて車椅子と一体に折畳み収納可能に構成さ
   れてなることを特徴とする車椅子用補助具。
2. 【請求項２】 頭部又は首部を凭れかけるようにする補
   助具は、車椅子移動用の左右両ハンドルの前方部本体フ
   レームに、ポールを挿入してポールの高さ位置が定まる
   ようにした支持部材を取付け、該支持部材に挿入して、
   立てられたポールとポールの間を布又は柔軟な皮革で折
   畳み可能に縫い付けて構成されてなることを特徴とする
   請求項１記載の車椅子用補助具。
3. 【請求項３】 腕又は肱を載せ当てるようにする補助具
   は、剛性を有する芯板の表面をスポンジ性のシートで包
   着して車椅子の車輪の上方を覆うように形成し、裏面の
   四隅にＵ字状のフックを設けて車椅子の車輪に隣接する
   本体フレームに係止させると共に、折畳み可能なストッ
   パーを立てて車輪を押え付けるように構成されてなるこ
   とを特徴とする請求項１又は請求項２記載の車椅子用補
   助具。
4. 【請求項４】 足の下肢部を載せ当てるようにする補助
   具は、本体フレームの前方下部両サイドに、ポールを挿
   入してポールの延出位置が定まるようにした支持部材を
   取付け、該支持部材に挿入して、前方へ延出させたポー
   ルとポールの間を布又は柔軟な皮革で折畳み可能に縫い
   付けて構成されてなることを特徴とする請求項１乃至請
   求項３のいずれか１項に記載の車椅子用補助具。
5. 【請求項５】 前記支持部材に挿入して支持されたポー
   ルの支持部は、回動可能に軸支して下肢部の載せ当て高
   さ位置を変えて設定されるようにすると共に、下肢部を
   載せ当てる部位は、下肢部の傾きに応じて回動可能に構
   成されてなることを特徴とする請求項１乃至請求項４の
   いずれか１項に記載の車椅子用補助具。
6. 【請求項６】 ポールとポールの間は、布又は柔軟な皮
   革で袋状のポケットを設けて縫い付け、ポケットの開口
   部がファスナーで開閉自在に閉じられるように構成され
   てなることを特徴とする請求項１乃至請求項５のいずれ
   か１項に記載の車椅子用補助具。