JP3090460B2 - ブレーキ機構 - Google Patents

ブレーキ機構

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JP3090460B2 JP02097585A JP9758590A JP3090460B2 JP 3090460 B2 JP3090460 B2 JP 3090460B2 JP 02097585 A JP02097585 A JP 02097585A JP 9758590 A JP9758590 A JP 9758590A JP 3090460 B2 JP3090460 B2 JP 3090460B2
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【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、供給側のリールからテープを送出し、巻取
り側のリールにてテープを巻取ることでテープ走行を行
なわせ、記録・再生を行なう磁気記録再生装置において
使用され、弾性部材の付勢力によってリールにブレーキ
をかけるブレーキ機構に関する。
[従来の技術] 例えば、回転するドラムにテープを巻付けて記録・再
生を行なうヘリカルスキャン方式の磁気記録再生装置に
おいて、両側のリールを停止させるためのブレーキ機構
としては、従来、両側のリールにそれぞれブレーキをか
ける両側のブレーキ動作部材と、この両側のブレーキ動
作部材を制御するブレーキ解除部材とを設け、このブレ
ーキ解除部材を、複数の機構の駆動制御を行うモード部
材によって駆動制御する機構が存在している。
しかしながら、このようなブレーキ機構においては、
ブレーキ解除部材が、両側のブレーキ動作部材に渡って
配置されることから、大型化してしまう。特に、リール
周辺には、ブレーキ機構以外にも、リール回転駆動機構
を初めとする各種の機構が設けられ、多数の部材が配置
されるため、ブレーキ機構専用の大型のブレーキ解除部
材が設けられることは、周辺の各種機構の配置を制限
し、結果として、装置全体の大型・複雑化、設計の自由
度の低下などにつながるという欠点を生じていた。
また、以上のようなヘリカルスキャン方式の磁気記録
再生装置のブレーキ機構においては、両側のリールに同
時にブレーキをかける両側ブレーキ状態と、両側のリー
ルのブレーキを解除する両側解除状態に加えて、片側の
リールのみにブレーキをかける片側ブレーキ状態が要求
される。すなわち、テープ走行停止時においては、テー
プ走行を停止させるために、両側のリールに同時にブレ
ーキをかけることが必要であり、また、プレイ時または
早巻き時においては、両側のリールのブレーキを解除す
ることが必要であるが、テープローディングまたはアン
ローディング時においては、テープの位置ずれを生じる
ことなくテープローディングおよびアンローディングを
行う関係から、供給側のリールのブレーキを解除し、巻
取り側のリールのみにブレーキをかけることが必要であ
る。
このような3段階のブレーキ操作の要求に対して、前
述したような従来のブレーキ機構においては、ブレーキ
解除部材を3段階の位置に駆動制御することで、3段階
の切換を行う構成が存在している。
しかしながら、前述したように大型のブレーキ解除部
材を、さらに3段階の位置に駆動制御する場合には、ブ
レーキ解除部材の設計が制約されてしまう。特に、巻取
り方向に応じて、供給側となるリールに強いブレーキを
かける必要があることから、両側のブレーキ動作部材の
支点位置が制約されるため、これによってブレーキ解除
部材の設計がさらに制約され、ブレーキ解除部材がさら
に大型化してしまう欠点もあった。
なお、以上のようは欠点は、ヘリカルスキャン方式の
磁気記録再生装置に限られず、同様に、両側のリールに
ブレーキをかけるブレーキ機構一般に存在していた。
[発明が解決しようとする課題] 本発明は、以上のような従来技術の課題を解決するた
めに提案されたものであり、その目的は、ブレーキ機構
専用の部品点数を削減して、小型・簡略化に貢献でき、
しかも、機構の設計の自由度を改善し得るような、優れ
たブレーキ機構を提供することである。
また、両側ブレーキ状態、片側ブレーキ状態、両側解
除状態との3段階の切換を可能としながら、しかも、小
型・簡略で、設計の自由度に優れたブレーキ機構を得る
ことも目的の一つである。
[課題を解決するための手段] 本発明のブレーキ機構は、他の機構のモード切換を行
う切換部材を、ブレーキ動作部材を解除位置に駆動、保
持する部材として利用するものであり、弾性部材の付勢
力によって供給側リールと巻取側リールにブレーキをか
けるブレーキ機構において、 任意に設けられた支点で回動可能に設けられるととも
に、圧着によって供給側リールと巻取側リールにブレー
キをかけるブレーキ部を有し、前記支点と前記ブレーキ
部との間で互いに他方と交差して、リールにブレーキを
かけるブレーキ位置とリールをブレーキから解放する解
除位置との間を移動可能なように設けられた供給側リー
ルと巻取側リールの両側のブレーキ動作部材と、 前記ブレーキ動作部材をブレーキ方向へ付勢するよう
に、両側の前記ブレーキ動作部材の一端間に配設された
弾性部材と、 複数の移動位置に応じて他の機構のモード切換を行う
モード切換動作部材に設けられ、前記ブレーキ動作部材
のモード切換を行う両側ブレーキ切換部と片側ブレーキ
切換部と、 任意の方向に往復動可能に設けられ、少なくとも一つ
の所定一から他の所定位置への移動によって前記モード
切換動作部材を直線方向へ駆動し、前記両側ブレーキ切
換部及び前記片側ブレーキ切換部を制御する駆動制御部
材とを備え、 前記両側ブレーキ切換部は、回動可能且つ複数の所定
位置の間を移動可能で、第1の所定位置から第2の所定
位置への移動によって、両側の前記ブレーキ動作部材を
前記弾性部材の付勢力に逆らって解除位置に駆動、保持
し、第1の所定位置においては両側の前記ブレーキ動作
部材を解放するように設けられ、 前記片側ブレーキ切換部は、回動可能且つ複数の所定
位置の間を移動可能で、第1の所定位置から第2の所定
位置への移動によって、供給側または巻取側のいずれか
一方の前記ブレーキ動作部材を前記弾性部材の付勢力に
逆らって解除位置に駆動、保持し、第1の所定位置にお
いては該ブレーキ動作部材を解放するように設けられ、 前記両側ブレーキ切換部の第2の所定位置への移動に
より解除位置に駆動された両側ブレーキ動作部材は、前
記両側ブレーキ切換部の第1の所定位置への移動後も、
プランジャによって解除位置に保持され且つ任意のタイ
ミングで解放可能のように設けられていること、を特徴
とする。
[作用] 以上のような構成を有する本発明のブレーキ機構の作
用は次の通りである。
まず、モード恣意動作部材を駆動して両側ブレーキ切
換部を第1の所定位置に移動することにより、供給側リ
ールと巻取側リールの両側のリールに対するブレーキ動
作部材が前記両側ブレーキ切換部から解放されるため、
弾性部材によってブレーキ位置に保持され、両側のリー
ルにブレーキがかけられる。また、モード切換動作部材
を駆動して両側ブレーキ切換部を第1の所定位置から第
2の所定位置に移動することによって、供給側リールと
巻取側リールの両側のリールに対するブレーキ動作部が
前記両側ブレーキ切換部により弾性部材の付勢力に逆ら
って解除位置に駆動及び保持され、両側のリールが解放
される。
また、この両側ブレーキ切換部の第2の所定位置への
移動によって解除位置に駆動された供給側リールと巻取
側リールの両側のリールに対するブレーキ動作部は、前
記両側ブレーキ切換部が再び第1の所定位置への移動し
た後、プランジャによって解除位置に保持され、任意の
タイミングで両側のリールが解放される。
さらに、モード切換動作部材を駆動して片側ブレーキ
切換部を第2の所定位置に移動することにより、供給側
または巻取側のいずれか一方の対象となる片側のリール
に対するブレーキ動作部が弾性部材の付勢力に逆らって
解除位置に駆動及び保持され、これに対応する片側のリ
ールが解放される。また、他方のリールに対するブレー
キはそのまま保持される。そして、この片側ブレーキ切
換部を第2の所定位置から第1の所定位置に移動するこ
とにより、対象となる該片側のブレーキ動作部材が片側
ブレーキ切換部から解放されるため、該片側のブレーキ
動作部材は弾性部材によってブレーキ位置に保持され、
供給側リールと巻取側リールの両側のリールにブレーキ
がかけられる。
すなわち、本発明のブレーキ機構では、他の機構のモ
ード切換を行う切換部材にブレーキ動作部材を配設し
て、該モード切替の駆動を利用してブレーキ動作部を解
除位置に駆動及び保持することから、ブレーキ機構専用
の大型のブレーキ解除部材が必要となり、部品点数を削
減できるため、構成を小型・簡略化できる。
また、このように、ブレーキ機構専用の大型のブレー
キ解除部材が不要となることにより、周辺の各種機構の
配置に対する制限がなくなるため、結果として、装置全
体の小型・簡略化、設計の自由度の改善などに貢献でき
るという利点もある。
特に、両側ブレーキ切換部、片側ブレーキ切換部とし
ては、ブレーキ機構の周辺に設けられている適当な既存
のモード切換部材を利用可能であるため、任意の一つの
モード切換部材を両側ブレーキ切換部として利用すると
同時に、任意の別の一つのモード切換部材を片側ブレー
キ切換部として利用した場合には、両側ブレーキ切換部
によって両側ブレーキ状態および両側解除状態の切換を
行い、且つ片側ブレーキ切換部によって片側ブレーキ状
態の切換を行うことが可能となる。よって、この既存の
モード切換部材に、両側ブレーキ切換部または片側ブレ
ーキ切換部を設け、ブレーキ機構専用の部材として2個
のブレーキ動作部材及び弾性部材を使用するだけで、3
段階のブレーキ操作、すなわち、両側ブレーキ、片側ブ
レーキ、両側解除を容易に行うことができる。
また、駆動制御部材としては、利用した既存のモード
切換部材を駆動制御する既存の駆動制御部材をそのまま
使用可能である。
さらに、ブレーキ動作部材をブレーキ方向に付勢する
弾性部材は、支点と前記ブレーキ部の間で互いに他方と
交差するように設けられた両側のブレーキ動作部材間
に、両側のブレーキ動作部材をそれぞれ圧着方向に付勢
させるように取付けられるため、構成が簡略化される。
[実施例] 以下に、本発明によるブレーキ機構を、ヘリカルスキ
ャン方式の磁気記録再生装置において、両側ブレーキ、
片側ブレーキ、両側解除の3段階のブレーキ操作を行う
ためのブレーキ機構に適用してなる一実施例について、
第1乃至第9図を参照して具体的に説明する。なお、本
実施例は、プリロードブレーキの切換を行うリバースプ
レイプレートを両側ブレーキ切換部として利用すると同
時に、伝達トルクの切換を行うFFプレートを片側ブレー
キ切換部として利用し、これらの両側ブレーキ切換部及
び片側ブレーキ切換部を、カムを有する同一のモードプ
レート(駆動制御部材)にて駆動制御すると共に、さら
にFF/REMモードから両側のリールに瞬時にブレーキをか
けるためのプランジャを使用したブレーキ機構である。
また、第1図及び第2図はテープアンローディング状
態、第3図及び第4図はポーズ状態(またはプランジャ
オフによる両側ブレーキ状態)、第5図及び第6図はFF
/REW(早送り/巻戻し)状態、第7図及び第8図はリバ
ースプレイ状態を示している。ここで、同一の状態をそ
れぞれ2枚の図面で表示したのは、複雑形状を有する各
部材を明瞭に表示するためである。すなわち、第1図、
第3図、第5図、第7図においては、プランジャ保持構
成を省略すると共に、リバースプレイプレート(両側ブ
レーキ切換部として利用)及びFFプレート(片側ブレー
キ切換部として利用)の本体形状を省略し、これら両側
ブレーキ切換部及び片側ブレーキ切換部の軸部、カムフ
ォロワ及びブレーキ切換部及びカムフォロワと両側のブ
レーキプレート(ブレーキ動作部材)の位置関係を示し
ており、第2図、第4図、第6図、第8図においては、
逆に両側のブレーキプレート(ブレーキ動作部材)を省
略し、モードプレートによって駆動制御されたリバース
プレート(両側ブレーキ切換部として利用)、FFプレー
ト(片側ブレーキ切換部として利用)、及びプランジャ
保持構成の状態を示している。さらに、第9図は、モー
ドプレート(駆動制御部材)のみを示している。
*実施例の構成* 構成部材の概要…第1図乃至第9図 まず、第1図、第3図、第5図、第7図において、1
はプレイ時に巻取り側(テークアップ側)となるTリー
ル、2はプレイ時に供給側(サプライ側)となるSリー
ル、3,4はTリール1及びSリール2にそれぞれブレー
キをかけるTブレーキプレート(ブレーキ動作部材)及
びSブレーキプレート(ブレーキ動作部材)、5は両側
のブレーキプレート3,4間にかけられ、両側のブレーキ
プレート3,4をそれぞれブレーキ方向に付勢する弾性部
材である。
次に、第2図、第4図、第6図、第8図において、6
は両側ブレーキ切換部として利用されるリバースプレー
ト、7は片側ブレーキ切換部おして利用されるFFプレー
ト、8はFFギヤ、9はシャーシ上に設けられたFFギヤ規
制孔、10はプランジャ、11,12は第1、第2のプランジ
ャプレート、13は第1、第2のプランジャプレート11,1
2を連結する弾性部材である。
さらに、第1図乃至第9図において、14はリバースプ
レイプレート6及びFFプレート7を駆動制御するモード
プレートであり、15はモードプレート14を駆動する駆動
リンクである。
ブレーキプレート(ブレーキ動作部材)…第1図、第
3図、第5図、第7図 Tブレーキプレート3は、その左端にて軸3aにより回
動可能に設けられ、回動先端である右端に、Tリール1
に圧着するブレーキパッド(ブレーキ部)3bを有してお
り、Tリール1にブレーキパッド3bを圧着させる図中下
方のブレーキ位置(第1図及び第3図)と、Tリール1
からブレーキパッド3bを解除する図中上方の解除位置
(第5図及び第7図)との間を移動するようになってい
る。このTブレーキプレート3の軸3aに近い一端には、
弾性部材5の一端が取付けられ、Tブレーキプレート3
は、この弾性部材5の付勢力によって、ブレーキ方向へ
付勢され、ブレーキ位置において、Tリール1を停止さ
せる圧着力を加えるのに充分な付勢力を与えられるよう
になっている。
また、Tブレーキプレート3の軸3aの近傍には、Sブ
レーキプレート4と係合してSブレーキプレート4をブ
レーキ位置に位置規制する位置規制ピン3cが設けられて
いる。さらに、位置規制ピン3cの近傍の縁部には、リバ
ースプレイプレート6と係合する係合部3dが形成され、
また、位置規制ピン3cのブレーキパッド3bの間には、第
1のプランジャプレート11と係合する係合ピン3eが設け
られ、Tブレーキプレート3は、リバースプレイプレー
ト6(第7図)または第1のプランジャプレート11(第
5図)によって解除位置に位置規制されるようになって
いる。
Sブレーキプレート4は、その右端にて軸4aにより回
動可能に設けられ、その中央部に、Sリール2に圧着す
るブレーキパッド(ブレーキ部)4bを有しており、Sリ
ール2にブレーキパッド4bを圧着させる図中下方のブレ
ーキ位置(第3図)と、Sリール2からブレーキパッド
4bを解除する図中上方の第1の解除位置(第5図、第7
図)との間を移動するようになっている。この第1の解
除位置は、前記Tブレーキプレート3の解除位置に対応
する解除位置であるが、Sブレーキプレート4において
は、この第1の解除位置に加えて、さらに、第1の解除
位置とブレーキ位置との間に、第1図に示すような、S
リール2からわずかに開離だけの第2の解除位置にも位
置規制されるようになっている。このSブレーキプレー
ト4の軸4aに近い一端には、前述の通り、その一端をT
ブレーキプレート3に取付けられた弾性部材5の他端が
取付けられ、Sブレーキプレート4は、この弾性部材5
の付勢力によって、ブレーキ方向へ付勢され、ブレーキ
位置において、Sリール2を停止させる圧着力を加える
のに充分な付勢力を与えられるようになっている。
また、Sブレーキプレート4の軸4aの近傍には、Tブ
レーキプレート3の位置規制ピン3cを挿入する係合孔4c
が設けられている。この係合孔4cは、第5図及び第7図
に示すように、Tブレーキプレート3が第1のプランジ
ャプレート11またはリバースプレイプレート6によって
解除位置に位置規制されている場合には、Tブレーキプ
レート3の位置規制ピン3cがSブレーキプレート4の係
合孔4cの縁部に係合して、Sブレーキプレート4を第1
の解除位置に位置規制し、且つ、第1図及び第3図に示
すように、Tブレーキプレート3が第1のプランジャプ
レート11またはリバースプレイプレート6による位置規
制を解かれている場合には、このTブレーキプレート3
を弾性部材5の付勢力によってブレーキ位置に保持しな
がら、Sブレーキプレート4が第3図のブレーキ位置か
ら第1図に示すような第2の解除位置まで移動できるよ
うに、位置規制ピン3cとの間に若干の遊びを持って形成
されている。
さらに、Sブレーキプレート4のブレーキパッド4bよ
りも回動先端部に突設する左端部は、FFプレート7と係
合する係合部4dとされ、第1図に示すように、Sブレー
キプレート4はFFプレート7によって第2の解除位置に
位置規制されるようになっている。
リバースプレイプレート(両側ブレーキ切換部として
利用)及びFFプレート(片側ブレーキ切換部として利
用)…第2図、第4図、第6図、第8図 リバースプレイプレート6は、シャーシ上に設けられ
た第1の固定ピン16によりその左端を回動可能に支持さ
れており、図中下方の第1の所定位置(第2図、第4
図、第6図)と図中上方の第2の所定位置(第8図)と
の間を移動するようになっている。このリバースプレイ
プレート6は、その右端に、図示していないプリロード
ブレーキの切換を行う切換動作部6aを有し、また、その
中央部に、Tブレーキプレート3を解除位置に駆動する
ブレーキ切換部6bを有している。
このブレーキ切換部6bは、リバースプレイプレート6
の第1の所定位置から第2の所定位置への移動によっ
て、Tブレーキプレート3の係合部3dに係合し、Tブレ
ーキプレート3を弾性部材5の付勢力に逆らって解除位
置に駆動、保持し(第7図)、第1の所定位置において
は、Tブレーキプレート3を解放し(第1図、第3図、
第5図)、さらに、このようなTブレーキプレート3の
解除位置への駆動、保持を介して、前述の通り、Sブレ
ーキプレート4を解除位置へ駆動、保持し(第7図)、
また、Tブレーキプレート3の解放によってSブレーキ
プレート4をも解放する(第1図、第3図、第5図)も
のであり、両側ブレーキ切換部に相当する。
また、リバースプレイプレート6の第1の固定ピン16
の近傍には、カムフォロワ6cが設けられ、モードプレー
ト14の第1のガイド溝14Aの一部に形成された第1のカ
ム21に係合しており、リバースプレイプレート6は、モ
ードプレート14の動作及び停止位置に従って、第1の所
定位置または第2の所定位置に駆動制御されるようにな
っている。
FFプレート7は、リバースプレイプレート6を回動可
能に支持する第1の固定ピン16により、その図中上方の
一端を回動可能に支持されており、図中右側の第1の所
定位置(第4図、第6図)と図中左側の第2の所定位置
(第2図)との間を移動するようになっている。また、
FFプレート7は、第8図に示すように、第1、第2の所
定位置の間の第3の所定位置にも位置規制されるように
なっている。このFFプレート7は、回動先端にある図中
下方の一端の支軸7aにFFギヤ(切換動作部)8を取付け
られており、左右に回動することによって、図示しない
フリクション機構に対するFFギヤ8の噛合わせ・解除を
行い、伝達トルクの切換を行う切換部材である。この場
合、FFギヤ8の噛合い位置は、シャーシ上に設けられた
FFギヤ規制孔9によって正確に位置決めされるようにな
っている。
また、FFプレート7の第1の固定ピン16の左右には、
それぞれアーム状の突出部が設けられ、左側の突出部先
端には、Sブレーキプレート4を第2の解除位置に駆動
する切換ピン7bを有している。
この切換ピン7bは、FFプレート7の第1の所定位置か
ら第2の所定位置への移動によって、Sブレーキプレー
ト4を弾性部材5の付勢力に逆らって第2の解除位置に
駆動、保持し(第1図)、第1の所定位置においてはS
ブレーキプレート4を解放する(第3図、第5図)もの
であり、片側ブレーキ切換部に相当する。
さらに、FFプレート7を右側の突出部先端には、カム
フォロワ7cが設けられ、モードプレート14の第2のカム
22に係合しており、FFプレート7は、モードプレート14
の動作及び停止位置に従って、第1の所定位置、第2の
所定位置、または第3の所定位置に駆動制御されるよう
になっている。なお、FFプレート7は、図示していない
弾性部材によって、そのカムフォロワ7cがモードプレー
ト14の第2のカム22に係合する方向(図中反時計方向)
に、常時付勢されている。
プランジャ保持構成……第2図、第4図、第6図、第
8図 プランジャ10はFF/REWモード時において、通電により
両側のブレーキプレート3,4を解除位置に保持し、FF/RE
Wモード時からの停止時に、通電オフにより瞬時にブレ
ーキをかけるための部材である。
第1のプランジャプレート11は、シャーシ上に設けら
れた第2の固定ピン17により、その中央部にて回動可能
に支持されており、図中反時計方向側の開離位置(第2
図、第4図)と、図中時計方向側のプランジャ圧着位置
(第6図、第8図)との間を移動するようになってい
る。この第1のプランジャプレート11の一端には、Tブ
レーキプレート3の係合ピン3eに係合する係合部11aが
設けられ、他端には、第2のプランジャプレート12に係
合する係合ピン11bが設けられている。また、第1のプ
ランジャプレート11は、第2のプランジャプレート12に
対して弾性部材13を介して連結され、第1のプランジャ
プレート11の回動に従い、第2のプランジャプレート12
が同方向に回動するようになっている。そして、第1の
プランジャプレート11は、第1図及び第3図に示すよう
に、Tブレーキプレート3が圧着位置にある場合には、
第2図及び第4図に示すように、Tブレーキプレート3
の係合ピン3eによって図中反時計方向の開離位置に位置
規制され、第2のプランジャプレート12に係合してこれ
をプランジャ10から開離する開離位置に規制し、第7図
に示すように、Tブレーキプレート3がモードプレート
14によって解除位置に駆動制御された場合には、第8図
に示すように、図中時計方向のプランジャ圧着位置に第
2のプランジャプレート12と共に回動し、プランジャ圧
着位置より弾性部材13を介して、オーバーストロークを
吸収するようになっている。
第2のプランジャプレート12は、第1のプランジャプ
レート11を支持する第2の固定ピン17に、その一端にて
回動可能に支持されており、プランジャ10に圧着するプ
ランジャ圧着位置と、プランジャ10から開離する開離位
置との間を移動するようになっていると共に、前述の通
り、第1のプランジャプレート11に対して弾性部材13を
介して連結され、第1のプランジャプレート11と同方向
に回動するようになっている。第2のプランジャプレー
ト12の回動先端となる他端には、プランジャ10に吸着す
るプランジャコア12aが設けられ、また、中央部には、
第1のプランジャプレート11の係合ピン11bに係合する
係合部12bが設けられている。
そして、第2の固定ピン17と、第1のプランジャプレ
ート11の係合ピン11bとの間には前述の通り、弾性部材1
3が設けられ、第1のプランジャプレート11の係合ピン1
1bを、第2のプランジャプレート12の係合部12bに係合
させる方向に常時付勢している。なお、この弾性部材13
の付勢力は、両側のブレーキプレート3,4をブレーキ方
向に付勢する弾性部材5の付勢力よりも格段に小さく設
定され、ブレーキ動作の障害とならないようになってい
る。
モードプレート(駆動制御部材)、駆動リンク…第1
図乃至第9図 第9図に示すように、モードプレート14は、左右に長
尺な部材とされ、その左側に左右に伸びる第1のガイド
溝14Aを有し、その右側に、左右に伸びる第2のガイド
溝14Bを有しており、第1図乃至第8図に示すように、
これら第1、第2のガイド溝14A,14Bに、前記第1、第
2の固定ピン16,17をそれぞれ挿入されることにより、
左右に往復可能に設けられており、第1図及び第2図に
示すような最も右側のテープアンローディング位置か
ら、第3図乃至第6図に示すFF/REW位置、第7図及び第
8図に示すリバースプレイ位置、及び図示していない最
も左側のプレイ位置までの間を移動するようになってい
る。
モードプレート14の第1のガイド溝14Aは、前述の通
り、リバースプレイプレート6を駆動制御する第1のカ
ム21を有している。この第1のカム21は、第9図に示す
ように、第1のガイド溝14Aの長尺なガイド部14aと、そ
の右側に設けられたリバース切換部14Abとから構成され
ており、第2図、第4図、及び第6図に示すように、モ
ードプレート14がテープアンローディング位置からFF/R
EW位置までの範囲にある場合には、そのガイド部14Aaに
よってリバースプレイプレート6を第1の所定位置に保
持し、また、第8図に示すように、モードプレート14が
リバースプレイ位置に達した後は、そのリバース切換部
14Abによってリバースプレイプレート6を第2の所定位
置に保持するようになっている。
さらに、第9図に示すように、第1のガイド溝14Aの
ガイド部14aの左端には、図示していないテープローデ
ィング機構の駆動制御部及びストローク吸収部14Acが設
けられている。
このように、モードプレート14の第1のガイド溝14A
は、モードプレート14の動作支持用のガイド溝として使
用されるだけでなく、リバースプレイプレート6の駆動
制御部及びテープローディング機構の駆動制御部をも兼
ねている。
モードプレート14の第2のガイド溝14Bは、第9図に
示すように、長尺なガイド部14Baと、テープローディン
グ機構の駆動制御部及びストローク吸収部14Bcとを有し
ており、モードプレート14の動作指示用のガイド溝とし
て使用されると共に、テープローディング機構の駆動制
御部を兼ねている。
モードプレート14の第2のカム22は、第9図に示すよ
うに、FFプレート7を第1の所定位置に保持する第1の
保持部22aと、第2の所定位置に保持する第2の保持部2
2b、及び第3の所定位置に保持する第3の保持部22cと
を有しており、第2図に示すように、モードプレート14
がテープアンローディング位置にある場合には、その第
2の保持部22bによってFFプレート7を第2の所定位置
に保持し、第4図及び第6図に示すように、モードプレ
ート14がFF/REW位置にある場合には、その第1の保持部
22aによってFFプレート7を第1の所定位置に保持し、
第8図に示すように、モードプレート14がリバースプレ
イ位置に達した後は、その第3の保持部22cによってFF
プレート7を第3の所定位置(この場合は第2の所定位
置と同位置)に保持するようになっている。
さらに、モードプレート14には、図示していない他の
機構のモード制御を行う第3乃至第5のカム23〜25、及
び後述する駆動リンク15に係合する係合溝14Cが設けら
れており、この係合溝14Cの第5のカム25とは、L字状
に連続して設けられている。
一方、駆動リンク15は、軸15aにて回動可能に設けら
れており、その一方の回動自由端に駆動ピン15bが設け
られ、この駆動ピン15bがモードプレート14の係合溝14C
に挿入されている。この駆動リンク15の図示しない他方
の回動自由端には、図示しない駆動モータ側のギヤが連
結されており、駆動リンク15は、この駆動モータの駆動
力によっていずれか一方に回動し、その回動方向に応じ
てモードプレート14を左右いずれかに駆動し、各モード
位置に保持するようになっている。
*実施例の作用* 以上のような構成を有する本実施例の作用は次の通り
である。
テープアンローディング状態…第1図、第2図 テープアンローディング状態においては、第2図に示
すように、FFプレート7によって機械的にSブレーキプ
レート4を第2の解除位置に制御することにより、第1
図に示すように、Tリール1のみにブレーキをかける片
側ブレーキ状態にある。
すなわち、第2図に示すように、モードプレート14が
最も右側のテープアンローディング位置にある際には、
リバースプレイプレート6のカムフォロワ6cが、モード
プレート14の第1のカム21のガイド部14Aaにあるため、
リバースプレイプレート6は、第1の所定位置に保持さ
れている。従って、第1図に示すように、Tブレーキプ
レート3の係合部3dが、リバースプレイプレート6のブ
レーキ切換部6bから解放されているため、Tブレーキプ
レート3は、弾性部材5の付勢力によってプレート位置
にあり、そのブレーキパッド3bが、Tリール1に圧着
し、Tリール1が停止している。
また、このように、モードプレート14が最も右側のテ
ープアンローディング位置にある際には、FFプレート7
のカムフォロワ7cが、モードプレート14の第2のカム22
の第2の保持部22bにあるため、FFプレート7は、第2
の所定位置に保持されている。従って、第1図に示すよ
うに、Sブレーキプレート4の係合部4dが、FFプレート
の切換ピン7bによって位置規制されているため、Sブレ
ーキプレート4は、弾性部材5の付勢力に逆らって、S
リール2からわずかに開離する第2の解除位置に保持さ
れている。
ポーズ状態…第3図、第4図 ポーズ状態においては、第3図に示すように、両側の
リール1,2にブレーキをかける両側ブレーキ状態にあ
る。
すなわち、第4図に示すように、モードプレート14が
テープアンローディング位置からFF/REW位置に移動した
段階において、リバースプレイプレート6のカムフォロ
ワ6cは、テープアンローディング状態と同様、モードプ
レート14の第1のカム21のガイド部14Aaにあるため、リ
バースプレイプレート6は、第1の所定位置に保持され
ている。従って、第3図に示すように、Tブレーキプレ
ート3の係合部3dも、テープアンローディング状態と同
様、リバースプレイ6のブレーキ切換部6bから解放され
ているため、Tブレーキプレート3は、弾性部材5の付
勢力によってブレーキ位置にある。
これに対し、モードプレート14がテープアンローディ
ング位置からFF/REW位置に移動した段階においては、第
4図に示すように、FFプレート7のカムフォロワ7cが、
モードプレート14の第2のカム22の第1の保持部22aに
あるため、FFプレート7は、第1の所定位置に保持され
ている。従って、第3図に示すように、Sブレーキプレ
ート4の係合部4dが、FFプレート7の切換ピン7bから解
放されるため、Sブレーキプレート4は、弾性部材5の
付勢力によって、ブレーキ位置にあり、そのブレーキパ
ッド4bが、Sリール2に圧着し、Tリール2が停止して
いる。
FF/REW状態…第5図、第6図 (第3図→第7図→第5図) (第4図→第8図→第6図) 第3図及び第4図に示すようなポーズ状態から第5図
及び第6図に示すようなFF/REW状態に移行するにあたっ
ては、一旦第7図及び第8図に示すようなリバースプレ
イ状態を経由し、プランジャ10を通電した後、再びモー
ドプレート14をFF/REW位置に戻し、第6図に示すよう
に、プランジャ10によって電気的に両側のブレーキプレ
ート3,4を解除位置に制御することにより、第5図に示
すように、両側のリール1,2のブレーキを解除する両側
解除状態とする。
すなわち、第3図及び第4図に示すようなポーズ位置
からモードプレート14をさらに左に駆動し、第7図及び
第8図に示すようなリバースプレイ位置に移動させた段
階においては、第8図に示すように、リバースプレイプ
レート6のカムフォロワ6cが、モードプレート14の第1
のカム21のガイド部14Aaからリバース切換部14Abに移行
するため、リバースプレイプレート6は、第1の所定位
置から第2の所定位置に切換えられる。従って、第7図
に示すように、Tブレーキプレート3の係合部3dが、リ
バースプレイプレート6のブレーキ切換部6bに係合する
ため、Tブレーキプレート3は、解除方向に回動し、解
除位置に保持される。また、このTブレーキプレート3
の回動に伴い、Tブレーキプレート3上に設けられた位
置規制ピン3cが移動するため、この位置規制ピン3cによ
って、Sブレーキプレート4の係合孔4cの縁部が押圧さ
れ、Sブレーキプレート4が、解除方向に回動し、Tブ
レーキプレート3が解除位置に保持された時点で、第1
の解除位置に保持される。
一方、このように、Tブレーキプレート3が解除位置
に駆動制御されると、Tブレーキプレート3上に設けら
れた係合ピン3eも移動し、第1のプランジャプレート11
の係合部11aを押圧するため、第1のプランジャプレー
ト11は、第8図に示すように、図中時計方向のプランジ
ャ圧着位置に回動し、第2のプランジャプレート12を解
放する。この場合、第2のプランジャプレート12は、第
1のプランジャプレート11との間に設けられた弾性部材
13によって、第1のプランジャプレート11と同方向に回
動し、そのプランジャコア12aがプランジャ10に圧着
し、さらに弾性部材13によりオーバーストロークを得た
時点で停止する。
この時点で、プランジャ10を通電することにより両側
のブレーキプレート3,4の解除状態を保持し、再びモー
ドプレート14をFF/REW位置に戻すことにより、第5図、
第6図に示すようなFF/REW状態を得る。
なお、このようなFF/REW状態においては、モードプレ
ート14はFF/REW位置にあるため、リバースプレイプレー
ト6は、前述のポーズ状態と同様に、Tブレーキプレー
ト3を解放する第1の所定位置に保持され、また、FFプ
レート7も、Sブレーキプレート4を解放する第1の所
定位置に保持されており、プランジャ10の吸着力のみに
よって、両側のブレーキプレート3,4が解除位置に保持
された状態となっている。
従って、このようなFF/REW状態において、ストップ指
令がなされた際、或いはテープエンドを検出した際など
において、通電が断たれれば、弾性部材5の付勢力によ
って、瞬時に両側のブレーキプレート3,4がブレーキ位
置に移動し、第3図及び第4図に示すような両側ブレー
キ状態に移行する。
リバースプレイ状態…第7図、第8図 リバースプレイ状態においては、第8図に示すよう
に、リバースプレイプレート6により、機械的に両側の
ブレーキプレート3,4を解除位置に制御することによ
り、第7図に示すように、両側のリール1,2のブレーキ
を解除する両側解除状態とする。
このようなリバースプレイ状態への移行は、前記FF/R
EW状態への移行途中として説明した動作と同様である。
すなわち、第8図に示すように、リバースプレイプレ
ート6のカムフォロワ6cが、モードプレート14の第1の
カム21のリバース切換部14Abに達するため、リバースプ
レイプレート6は、第2の所定位置に駆動され、同位置
に保持される。従って、第7図に示すように、リバース
プレイプレート6のブレーキ切換部6bにより、Tブレー
キプレート3は、解除方向に解除位置に保持される。ま
た、このTブレーキプレート3の回動に伴い、Tブレー
キプレート3の位置規制ピン3cによって、Sブレーキプ
レート4の係合孔4cの縁部が押圧され、Sブレーキプレ
ート4が、解除方向に回動し、第1の解除位置に保持さ
れる。
一方、このように、Tブレーキプレート3が解除位置
に駆動制御されると、Tブレーキプレート3上に設けら
れた係合ピン3eにより、第1のプランジャプレート11
は、第8図に示すように、図中時計方向のプランジャ圧
着位置に回動し、第2のプランジャプレート12が、第1
のプランジャプレート11と同方向に回動し、そのプラン
ジャコア12aがプランジャ10に圧着する。
プレイ状態 なお、図示していないが、プレイ状態においては、モ
ードプランジャ14がさらに左側に移動するが、リバース
プレイ状態と同様に、リバースプレイプレート6のカム
フォロワ6cが、モードプレート14の第1のカム21のリバ
ース切換部14Abに位置するため、リバースプレイプレー
ト6は、第2の所定位置に保持される。従って、リバー
スプレイ状態と同様、リバースプレイプレート6によ
り、機械的に両側のブレーキプレート3,4が解除位置に
制御され、両側のリール1,2のブレーキが解除される両
側解除状態となる。
*実施例の効果* 以上説明した通り、本実施例においては、プリロード
ブレーキの切換を行うリバースプレイプレート6とFFギ
ヤ8の切換を行うFFプレート7とを使用し、それぞれ
に、ブレーキ切換部6b及び切換ピン7bを設けることによ
り、リバースプレイプレート6によって、両側ブレーキ
状態から両側解除状態への切換を行い、且つ、FFブレー
ト7によって、片側ブレーキ状態への切換を行うことが
できる。すなわち、従来、両側のブレーキ動作部材にわ
たる専用の大型ブレーキ解除部材を使用していたのに対
し、本実施例では、このような専用の大型部材を使用す
ることなく、ブレーキ機構専用の部材としては、両側の
ブレーキプレート3,4及び弾性部材5を使用するだけ
で、3段階のブレーキ操作を行うことができ、構成が格
段に小型・簡略化されている。
また、このように、ブレーキ機構専用の大型のブレー
キ解除部材が不要であることから、周辺の各種機構の配
置に対する制限がなくなるため、装置全体の小型・簡略
化、設計の自由度の改善などに貢献できる利点もある。
特に、本実施例においては、両側のブレーキプレート
3,4を、同一弾性部材5によってブレーキ方向に付勢す
るように構成しているため、さらに部品点数が削減さ
れ、構成が簡略化されている。
一方、同一のモードプレート(駆動制御部材)14によ
り、リバースプレイプレート6及びFFプレート7を駆動
制御するものとし、さらに、このモードプレート14によ
って、他の各種機構の駆動制御を行なうように構成して
いるため、この点からも装置全体としての構成が簡略化
されている。
さらに、本実施例のモードプレート14においては、こ
のモードプレート14を支持し、左右方向に動作させるた
めの第1、第2のガイド溝14A,14Bに、テープローディ
ング機構の駆動制御部を設け、これに加えて、第1のガ
イド溝14Aにはさらにリバースプレイプレート6の駆動
制御ようのカム21を設けるというように、ガイド溝を駆
動制御部として兼用しているため、この点からも一層の
構成の簡略化が果されている。
*他の実施例* なお、本発明は、前記実施例に限定されるものではな
く、本発明の両側ブレーキ切換部及び片側ブレーキ切換
部として使用するモード切換部材は、リバースプレイプ
レート、FFプレートに限定されるものではなく、適用す
る装置の構成に応じて、適当な切換部材を自由に選択可
能である。
また、本発明は、3段階の切換を要しないブレーキ機
構にも同様に適用可能であり、同様の作用効果を得られ
る。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明においては、他の機構の
モード切換を行う切換部材を、ブレーキ動作部材を解除
位置に駆動、保持する切換部として兼用するという簡単
な構成の改良により、従来必要であったブレーキ機構専
用のブレーキ解除部材を省略できるため、ブレーキ機構
専用の部品点数が削減され、小型・簡略化に貢献でき、
しかも、装置全体の機構の設計の自由度の改善に貢献し
得るような、優れたブレーキ機構を提供できる。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第9図は、本発明によるブレーキ機構を、ヘ
リカルスキャン方式の磁気記録再生装置において、両側
ブレーキ、片側ブレーキ、両側解除の3段階のブレーキ
操作を行うためのブレーキ機構に適用してなる一実施例
を示す図である。第1図及び第2図はテープアンローデ
ィング状態を示す平面図、第3図及び第4図はポーズ状
態(またはプランジャオフによる両側ブレーキ状態)を
示す平面図、第5図及び第6図はFF/REW(早送り/巻戻
し)状態を示す平面図、第7図及び第8図はリバースプ
レイ状態を示す平面図であり、第1図、第3図、第5
図、第7図は、リバースプレイプレート(両側ブレーキ
切換部として利用)及びFFプレート(片側ブレーキ切換
部として利用)のブレーキ切換部及び切換ピン(片側ブ
レーキ切換部)と両側ブレーキプレート(ブレーキ動作
部材)との位置関係を主に示す図であり、第2図、第4
図、第6図、第8図は、モードプレート(駆動制御部
材)によって駆動制御されたリバースプレイプレート
(両側ブレーキ切換部として利用)及びFFプレート(片
側ブレーキ切換部として利用)の位置を主に示す図であ
る。 第9図はモードプレート(駆動制御部材)を示す平面図
である。 1……Tリール、2……Sリール、3……Tブレーキプ
レート、3a……軸、3b……ブレーキパッド、3c……位置
規制ピン、3d……係合部、3e……係合ピン、4……Sブ
レーキプレート、4a……軸、4b……ブレーキパッド、4c
……係合孔、4d……係合部、5……弾性部材、6……リ
バースプレイプレート(両側ブレーキ切換部として利
用)、6a……切換動作部、6b……ブレーキ切換部、6c…
…カムフォロワ、7……FFプレート(片側ブレーキ切換
部として利用)、7a……支軸、7b……切換ピン(片側ブ
レーキ切換部)、7c……カムフォロワ、8……FFギヤ、
9……FFギヤ規制孔、10……プランジャ、11……第1の
プランジャプレート、11a……係合部、11b……係合ピ
ン、12……第2のプランジャプレート、12a……プラン
ジャコア、12b……係合部、13……弾性部材、14……モ
ードプレート、14A……第1のガイド溝、14Aa,14Ba……
ガイド部、14Ab……リバース切換部、14Ac,14Bc……テ
ープローディング機構の駆動制御部及びストローク吸収
部、14B……第2のガイド溝、14C……係合溝、15……駆
動リンク、15a……軸、15b……駆動ピン、16……第1の
固定ピン、17……第2の固定ピン、21……第1のカム、
22……第2のカム、22a……第1の保持部、22b……第2
の保持部、22c……第3の保持部、23……第3のカム、2
4……第4のカム、25……第5のカム。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 浅沼 敏行 東京都文京区白山5丁目35番2号 クラ リオン株式会社内 (72)発明者 伊藤 征夫 東京都文京区白山5丁目35番2号 クラ リオン株式会社内 (56)参考文献 特開 昭59−87642(JP,A) 特開 昭63−160044(JP,A) 実開 昭61−136351(JP,U) 実開 昭61−37146(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 15/18 G11B 15/22

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】弾性部材の付勢力によって供給側リールと
    巻取側リールにブレーキをかけるブレーキ機構におい
    て、 任意に設けられた支点で回動可能に設けられるととも
    に、圧着によって供給側リールと巻取側リールにブレー
    キをかけるブレーキ部を有し、前記支点と前記ブレーキ
    部との間で互いに他方と交差して、リールにブレーキを
    かけるブレーキ位置とリールをブレーキから解放する解
    除位置との間を移動可能なように設けられた供給側リー
    ルと巻取側リールの両側のブレーキ動作部材と、 前記ブレーキ動作部材をブレーキ方向へ付勢するよう
    に、両側の前記ブレーキ動作部材の一端間に配設された
    弾性部材と、 複数の移動位置に応じて他の機構のモード切換を行うモ
    ード切換動作部材に設けられ、前記ブレーキ動作部材の
    モード切換を行う両側ブレーキ切換部と片側ブレーキ切
    換部と、 任意の方向に往復動可能に設けられ、少なくとも一つの
    所定位置から他の所定位置への移動によって前記モード
    切換動作部材を直線方向へ駆動し、前記両側ブレーキ切
    換部及び前記片側ブレーキ切換部を制御する駆動制御部
    材とを備え、 前記両側ブレーキ切換部は、回動可能且つ複数の所定位
    置の間を移動可能で、第1の所定位置から第2の所定位
    置への移動によって、両側の前記ブレーキ動作部材を前
    記弾性部材の付勢力に逆らって解除位置に駆動、保持
    し、第1の所定位置においては両側の前記ブレーキ動作
    部材を解放するように設けられ、 前記片側ブレーキ切換部は、回動可能且つ複数の所定位
    置の間を移動可能で、第1の所定位置から第2の所定位
    置への移動によって、供給側または巻取側のいずれか一
    方の前記ブレーキ動作部材を前記弾性部材の付勢力に逆
    らって解除位置に駆動、保持し、第1の所定位置におい
    ては該ブレーキ動作部材を解放するように設けられ、 前記両側ブレーキ切換部の第2の所定位置への移動によ
    り解除位置に駆動された両側の前記ブレーキ動作部材
    は、前記両側ブレーキ切換部の第1の所定位置への移動
    後も、プランジャによって解除位置に保持され且つ任意
    のタイミングで解放可能なように設けられていること、
    を特徴とする。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101803231B1 (ko) * 2017-04-25 2017-12-28 김예원 미세먼지 방지용 친환경 선풍기

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101803231B1 (ko) * 2017-04-25 2017-12-28 김예원 미세먼지 방지용 친환경 선풍기

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