JP3090422B2 - パイプ内面のライニング方法 - Google Patents
パイプ内面のライニング方法Info
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Description
々の設備配管等の既設配管若しくは同種の新設配管等に
おいて、管内面の錆こぶ、スケール又は水垢若しくは油
分等の汚れを除去した後に、適宜の塗料をライニングす
る方法に関するものである。
ば特公昭62−21588号公報に開示されたものが従
来例として周知である。この従来例においては、被処理
管の入口端へ樹脂塗料と空気との混合流体を供給してラ
イニングを行うものであり、その混合流体を供給するに
当たり、被処理管の入口側圧力をレギュレータにより適
宜の設定値に保持し、被処理管の末端に接続した定流量
弁により管端より放出される空気流量を、形成すべき塗
膜厚さに応じて予め設定した流量に制御するライニング
方法である。
は、塗料と空気流とが加速器に供給され、その加速器で
充分混合された後に被処理管内へ噴霧状に噴射し、噴射
された塗料粒子が管入口端の内壁面へ順次積層され、そ
の積層された塗料を後続の噴射塗料によって前方に押し
進めるものであり、その際に入口側圧力をレギュレータ
により設定値に保持し、末端側の空気流量を定流量弁に
より予め設定した流量値に制御するものであるが、塗料
が噴霧状で且つ管入口端に順次積層するように供給され
ることから、長尺の被処理管を塗装する場合に、入口端
側に最後に供給した塗料が出口端側に移送されて塗膜を
形成するようになるので、著しく時間が掛かるばかりで
なく、被処理管が既設配管のように複雑に折れ曲がって
長尺に配管されているような場合には、塗料の流れが一
定せず変則的になり、実質的に管全体の内周面を均一に
塗装できない。
を向上させること、及び長尺の配管において、管全体の
内周面に対して均一に塗装することに解決しなければな
らない課題を有している。
する具体的手段として本発明は、被処理パイプの一端に
塗料供給手段を設け、該塗料供給手段に被処理パイプの
長さ及び内径に対応して予め計算された膜厚の塗膜が形
成できる量の塗料を一括して収納し、該塗料を圧縮気体
によりスラグ流として押し出してラフな塗料層を形成
し、そのラフな塗料層は追従する環状流によって順次所
定厚さの塗膜に形成されることを特徴とするパイプ内面
のライニング方法を提供するものであり、更に、被処理
パイプの両端部における圧縮気体流の風圧を制御して塗
装するパイプ内面のライニング方法である。
に、その被処理パイプ内壁面に予定した塗膜が形成でき
る量の塗料を一括して収納し、その一括した塗料を圧縮
気体によりスラグ流として押し出すことにより、管の内
壁面にラフな塗料層が形成されるが、追従する環状流に
よって所定厚さの塗膜が形成されるので、作業能率が著
しく向上すると共に、パイプ内面を略均一に塗装するこ
とができるのである。
更に詳しく説明すると、図1において、1はライニング
されるべき被処理パイプであり、該被処理パイプの一端
側に所定容量の塗料が一括して収納できる塗料供給手段
2を接続し、他端側に塗料到達検出手段3を接続する。
パイプ状の容器であり、その内部に予め計算された量の
塗料、即ち前記被処理パイプ1の管径及び長さと塗膜厚
さ等を計算して、被処理パイプの内面が全体的に均一に
塗装ができる量の塗料が収納される。
パイプとそのパイプの両側面に配設した光センサー4と
から構成されている。
るに充分な塗料を一括して投入し、該塗料を圧縮気体に
より押し延ばしてライニングを行うものであり、その圧
縮気体はコンプレッサー5によって送気され、その流量
又は圧力が調整されて前記塗料供給手段2に供給され
る。
動圧力調整弁7、流量計8、手動弁9、連結ホース10
及び簡易連結部11を介して前記塗料供給手段2に接続
されている。
圧力調整弁12及び手動弁13が接続され、手動弁13
以降は通常、消音又は集塵手段等を介して開放状態にし
てある。
と、前記圧力調整弁12の手前との間、つまり前記被処
理パイプ1の両端間に圧力検出管14を配設し、その途
上に差圧リレー15を設け、該差圧リレー15は前記光
センサー4の信号により作動状態になり、その作動に伴
って前記出口圧力調整弁12が駆動されるようになって
いる。
を参照して説明すると、被処理パイプ1の内面が研掃さ
れライニングの準備ができた段階で、ライニングの直前
に塗料供給手段2に計算された所要量の塗料16を一括
して収納し、コンプレッサー5を駆動した状態で手動弁
9を開にして圧縮気体を供給する。
り調整されて供給されるが、その調整は、流量計8を見
ながら手動弁9の開閉度を調整することによって行い、
余剰の圧縮気体はコンプレッサー5に装備してある安全
弁5aから外部に放出するようになっている。
料の粘度などによって、圧縮気体の流量が予め計算され
ており、それに基づいて手動弁9により概ねの流量調整
が行われる。この場合に使用される塗料は、例えばエポ
キシ樹脂系の塗料であり、その粘度は略8,000〜1
0,000cpsの範囲のものである。
イプ10から連結部11を介して塗料供給手段2に供給
され、該塗料供給手段2に収納してある塗料を順次被処
理パイプ1内に押し出す。この時の圧縮気体は、配管の
エルボ継ぎ手部分又は曲管部分を通過することにより、
全体が必然的に乱流状態になる。
料が比較的高粘度であるため、被処理パイプ1の内周面
を引きずられた状態で移動し、被処理パイプの長さにも
よるが略1/3程度まで纏まった状態で送出される。
2に示したように、初期の段階で一部に気泡又は気体が
入り込んで、スラグ流16aとなって被処理パイプ1の
内壁面に沿って順次押し出され、その押し出し作用によ
って被処理パイプ1の内壁面に塗料が付着し比較的ラフ
な塗料層を順次形成し、そのラフな塗料層がその後から
吹き込まれる空気流により所謂環状流16bとなって前
記スラグ流16aを追従し、順次所定の厚さの塗膜16
cを付着形成し、その付着した分の塗料が減少しながら
送出される。この状態では未だラフな塗料層しか形成さ
れていない。
ら、図3に示すように、乱流状態の圧縮気体が纏まった
塗料の中心部を吹き抜け、その圧縮気体の吹き抜けによ
って実質的に環状流16bが形成される。
部を流れ、塗料はその粘性によって被処理パイプ1の内
壁面に付着して沿う環状流16bとなって押し出され、
その環状流16bによって塗料が吹き延ばされ、後半の
パイプの内壁面に塗料を付着させて塗装されるのであ
る。
イプ1の中心部を流れる圧縮気体により押し延ばされる
現象によるものであり、塗料が比較的高粘度を有してい
るため、被処理パイプ1の内壁面に付着した塗料は、中
心部を流れる高圧の圧縮気体でダレ現象を生ずることな
く効率良く、しかも略均等に吹き延ばされて塗膜16c
を形成するのである。
暫く続けることにより、特に終端側において被処理パイ
プ1の内壁面にラフに厚く付着した塗料16が、順次環
状流16bで吹き延ばされて始端側と同じように塗膜厚
さが略均等になるようにすると、未だラフな塗料層には
変わりはないが塗料は被処理パイプ1の他端側に至り、
塗料到達検出手段3に至ることになる。
センサー4により検出した時に、その信号により差圧リ
レー15が作動し、圧力検出管14を介して被処理パイ
プ1の両端間の圧力を検出し、出口圧力調整弁12を駆
動して必要な差圧を確保しながら更に圧縮気体を吹き込
んで塗料の押し延ばし作用を行わせる。
とすると、出口側の圧力を2.5kgに維持するように
して暫くの圧縮気体の吹き込みを継続する。
流れる高圧の圧縮気体により内部圧が高く維持されて流
通することにより、塗料の環状流16bを維持して吹き
延ばされることになり、図4に示したように、被処理パ
イプ1の内周面が全面的に略均等な厚さの塗膜16cが
形成されるのである。
段3として光センサーを示したが、ライニングしようと
する配管が分岐している場合には、その分岐点に塗料が
到達したことを検知すれば足りるので、その分岐点にお
ける圧力変化を検知して、前記同様に差圧リレー15を
作用させ、圧力検出管14を介して被処理パイプ1の両
端間の圧力を検出し、出口圧力調整弁12を駆動して必
要な差圧を確保しながら更に圧縮気体を吹き込んで塗料
の吹き延ばし作用を行わせることができるのである。
に塗装される塗膜16cの厚さは、塗料の粘度と圧縮気
体の流通の速度によって決定される。即ち、図5に示し
たように、所定粘度の塗料を使用した場合に、気体流の
流速が遅ければ塗膜が厚く形成され、早くなればなるほ
ど塗膜が薄く形成されるのである。
へ纏まって押し出された塗料16の初期状態は、一部に
おいて気体流が塗料の内部に入り込んだスラグ流であっ
て、パイプ内壁面に順次ラフに付着した状態で塗布され
ることで塗料の量が順次減少し、且つ圧縮気体によって
順次吹き延ばされていることで、そのラフに付着してい
る塗料層が次第に環状流となって追従し、パイプ内壁面
がライニングされるのである。
初期風量及び風速は小さく、パイプ内壁面への塗料の順
次付着によりその量が減ずることで風量が増加して必然
的に風速が増大することになる。
厚が予定した膜厚よりも薄くなるのを抑制するため、一
部の塗料が塗料到達検出手段3に到達した段階で、被処
理パイプ1の両端における風圧を検出し、出口圧力調整
弁12の開閉度を調整して必要な差圧を確保しながら、
圧縮気体流を所定の流速に調整して塗料の押し延ばし
度、即ち塗膜厚さを調整するのである。
内面のライニング方法は、被処理パイプの一端に塗料供
給手段を設け、該塗料供給手段に被処理パイプの長さ及
び内径に対応して予め計算された膜厚の塗膜が形成でき
る量の塗料を一括して収納し、該塗料を圧縮気体により
スラグ流として押し出してラフな塗料層を形成し、その
ラフな塗料層は追従する環状流によって順次所定厚さの
塗膜に形成されるようにしたことにより、長尺な既設配
管で複数回曲がっていても、一括して供給した塗料が圧
縮気体により中間部近くまで纏まって押し出されラフな
塗料層を形成すると共に、それに追従して環状流により
そのラフな塗料層が順次押し延ばされることから、被処
理パイプの内周面に効率良くしかも略均一に塗膜が形成
されると云う優れた効果を奏する。
た時点で、被処理パイプの両端部における圧縮気体流の
風圧を制御して塗装することにより、被処理パイプの内
周面に付着塗装された塗膜を、更に押し延ばして均等化
するので塗膜厚さが全面的に略均等になると云う優れた
効果を奏する。
系統図を示す説明図である。
内に押し出された塗料の移動状態を略示的に示した説明
図である。
内に押し出された塗料の終端近くにおける移動状態を略
示的に示した説明図である。
れた被処理パイプの断面図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 被処理パイプの一端に塗料供給手段を設
け、該塗料供給手段に被処理パイプの長さ及び内径に対
応して予め計算された膜厚の塗膜が形成できる量の塗料
を一括して収納し、該塗料を圧縮気体によりスラグ流と
して押し出してラフな塗料層を形成し、そのラフな塗料
層は追従する環状流によって順次所定厚さの塗膜に形成
されることを特徴とするパイプ内面のライニング方法。 - 【請求項2】 被処理パイプの両端部における圧縮気体
流の風圧を制御して塗装する請求項1に記載のパイプ内
面のライニング方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08254295A JP3090422B2 (ja) | 1996-09-26 | 1996-09-26 | パイプ内面のライニング方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08254295A JP3090422B2 (ja) | 1996-09-26 | 1996-09-26 | パイプ内面のライニング方法 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25116689A Division JP2899325B2 (ja) | 1989-09-27 | 1989-09-27 | パイプ内面のライニング方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09103738A JPH09103738A (ja) | 1997-04-22 |
JP3090422B2 true JP3090422B2 (ja) | 2000-09-18 |
Family
ID=17262997
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP08254295A Expired - Lifetime JP3090422B2 (ja) | 1996-09-26 | 1996-09-26 | パイプ内面のライニング方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3090422B2 (ja) |
-
1996
- 1996-09-26 JP JP08254295A patent/JP3090422B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09103738A (ja) | 1997-04-22 |
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