JP3090417B2 - 昇降作業装置 - Google Patents

昇降作業装置

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JP3090417B2
JP3090417B2 JP08044379A JP4437996A JP3090417B2 JP 3090417 B2 JP3090417 B2 JP 3090417B2 JP 08044379 A JP08044379 A JP 08044379A JP 4437996 A JP4437996 A JP 4437996A JP 3090417 B2 JP3090417 B2 JP 3090417B2
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久武 藤岡
吉嗣 中沢
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、作業者を乗せて昇降可
能であり、必要に応じて移動可能な昇降装置本体と、収
穫した果樹を収容した手籠等を載置し、前記昇降装置本
体側の操作手段の操作により昇降可能な作業台を備えた
作業台昇降装置とを着脱可能に連結した昇降作業装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、林檎,桃,梨,葡萄等の果樹
栽培を行う農家等においては、例えば春先の剪定,摘
果,受粉等の手入れ作業時や秋の果実の取り入れ作業時
等に、果樹の高所において作業する場合には、一般に作
業者が梯子をかけて昇降することにより作業を行い、梯
子をかける場所を順次変えながら作業を行っていた。
【0003】この梯子の昇降を繰り返しながら作業を行
い、梯子をかけ変えて作業を行うのは、就農者の高齢化
が進む今日では作業者の身体的負担が大きく、作業効率
も低いことから、作業者を乗せて昇降可能であり、必要
に応じて移動可能な昇降装置を用いて作業をする方法が
知られている。この昇降装置は、基台上にパンタグラフ
を介して支持された昇降台を油圧シリンダ等により昇降
させるもので、この昇降台に作業者が乗って果樹の高さ
に応じて作業を行うものである。また、作業位置を変え
る場合には、昇降装置の基台下部に設けたエンジンとこ
れにより駆動伝達されるクローラーにより所定位置まで
移動させて作業を行っていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記作
業者が昇降装置に乗って作業を行う場合には、作業者自
ら昇降動作を行わなくて済む点では省力化できるが、昇
降台上の載置スペースが少ない。即ち、例えば秋の果実
の収穫期に手籠に果実を収穫する場合には、昇降台上に
は果実で一杯になった手籠を載置するスペースが少な
い。従って、高所で収穫作業している作業者は、昇降台
の空いているスペースに果実で一杯になった手籠を置
き、手に持った手籠が果実が一杯になると、昇降台をそ
の都度降下させてこれを下にいる作業者に受け渡してか
ら、空の手籠を受け取って再度上昇して収穫作業を行わ
ねばならず、作業効率が悪いという課題があった。
【0005】また、上記昇降装置にフォークリフト等に
支持された作業台を組み合わせたとしても、果樹園等に
は傾斜地が多いため、作業台と昇降装置との水平を保つ
ことが困難であり、収穫した果実を収納した手籠を作業
台上に水平に載置できなくなるため、作業台が有効に利
用できなかったり、収穫作業が不安定になる等の課題が
ある。
【0006】また、従来の作業台をフォークリフトによ
り昇降させる場合には、作業台の昇降する移動範囲に限
界があり、必ずしも果樹園の果実の収穫作業に必要な高
さを確保できない場合がある。また、昇降装置の操作パ
ネルは、作業者が地上にいる場合と、昇降台に乗って操
作する場合とでは高低差があり、操作し難いという課題
もあった。
【0007】本発明の第1の目的は、上記従来技術の課
題を解決し、果樹の高所における果実の収穫作業スペー
スを十分確保すると共に、作業効率を向上させた昇降作
業装置を提供することにある。また、第2の目的は、傾
斜地においても、昇降装置本体及び作業台昇降装置の水
平状態を保って安定した作業を行える昇降作業装置を提
供することにある。また、第3の目的は、作業台の昇降
範囲を広げることにより果樹の高さに十分適応した高さ
で作業可能な昇降作業装置を提供することにある。ま
た、第4の目的は、昇降装置の操作パネルの操作性を向
上させた昇降作業装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため次の構成を備える。即ち、作業者を乗せて昇降
可能な昇降台を備え、必要に応じて移動可能な昇降装置
本体と、収穫した果実を収容した手籠等を載置し、前記
昇降装置本体側の操作により昇降可能な作業台を備えた
作業台昇降装置とを、着脱可能に連結し、昇降装置本体
は、作業者を乗せるための昇降台を昇降可能な第1昇降
手段と、昇降装置本体を必要に応じて移動させるための
移動手段と、作業台昇降装置に着脱可能に連結して該作
業台昇降装置の傾きを昇降装置本体に追従させるための
連結手段と、昇降装置本体を設置面の傾斜にかかわらず
昇降台を水平に保つ第1水平保持機構と、作業台昇降装
置及び装置本体の各部を作動させるための操作手段とを
備え、作業台昇降装置は、収穫した果樹を収容した手籠
等を載置するための作業台を昇降可能な第2昇降手段
と、昇降装置本体の第1水平保持機構に追従して設置面
の傾斜にかかわらず作業台を水平に保つ第2水平保持機
構と、連結手段により昇降装置本体と連結される被連結
部とを備えたことを特徴とする。
【0009】また、第1水平保持機構は、昇降台を支持
する基台を複数の電動シリンダにより前後左右方向の回
動支点を中心に回動させることにより水平に保持するの
が好ましい。 また、第2昇降手段は、一対の門型固定ガ
イドと、該門型固定ガイドに沿って前記作業台と共に昇
降する一対の門型移動ガイドと、前記門型移動ガイドの
上端に設けられた移動滑車を介して前記作業台と前記門
型固定ガイドとを連結するチェーンと、前記門型移動ガ
イドを昇降させるための作動手段とを備えていても良
い。また、第2水平保持機構は、第1水平保持機構に追
従して作業台を支持する基台を前後左右方向の回動支点
を中心に回動させることにより水平に保持するようにし
ても良い。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の態様
を添付図面に基づいて詳細に説明する。本実施の態様に
示す昇降作業装置は、主として林檎等の果実の収穫用に
用いる装置について説明するものとする。図1は昇降作
業装置の全体構成を示す説明図、図2は昇降装置本体の
構成を示す説明図、図3は昇降装置本体と作業台昇降装
置を連結する連結杆の説明図、図4は昇降装置本体の水
平保持機構の説明図、図5は操作パネルの操作位置を示
す説明図、図6は操作パネルの回動中心部の説明図、図
7及び図8は作業台の昇降動作を示す説明図、図9は作
業台昇降装置の水平保持機構の説明図、図10は昇降装
置本体と作業台昇降装置との連結動作を示す説明図であ
る。
【0011】(全体構成)先ず、図1を参照して昇降作
業装置の概略構成について説明する。1は昇降装置本体
であり、作業者を乗せて昇降可能に構成されると共に、
必要に応じて移動可能に構成されている。2は作業台昇
降装置であり、収穫した果実を収容した手籠等の荷物を
積載し、前記昇降装置本体1側の操作により昇降可能に
構成されている。上記昇降装置本体1と作業台昇降装置
2とは、後述する連結手段により着脱可能に連結されて
いる。
【0012】次に上記昇降装置本体1のより詳細な構成
について説明する。 (第1昇降手段)図1及び図2において、3は作業者を
乗せるための昇降台4を昇降可能な第1昇降手段として
の第1昇降機構である。この第1昇降機構3は、ベース
となる基台5上にパンタグラフ状に折り畳み可能な折り
畳みアーム6の一端側(図面下側)に連結されており、
該折り畳みアーム6の他端側(図面上側)には、昇降台
4が連結されている。上記折り畳みアーム6は、その両
端側で固定支点6a,6cと可動支点6b,6dを備え
ており、上記基台5上であって固定支点6a側の支持ア
ーム6に連結された昇降用シリンダ7(油圧シリンダ)
を作動させることにより、可動支点6b,6dをスライ
ドガイド6e,6fに沿ってスライドさせて、基台5に
折り畳まれた折り畳みアーム6を伸縮し得るように構成
されている。
【0013】(移動手段)8は昇降装置本体1を必要に
応じて移動させるための移動手段としての移動機構であ
り、エンジン9より駆動力がHST(hydrostatic tran
smission) 10を介して左右のクローラー11を駆動す
るスプロケットホイール12に伝達され、無段階に変速
できるように構成されている。上記HST10の左右の
レバー操作により昇降装置本体1を前後進或いは回転移
動可能に構成されている。
【0014】(連結手段)13はL字状に形成された着
脱ヒッチであり、支点14を中心に回動可能に取り付け
られている。上記着脱ヒッチ13の一端13a側の上縁
部及び側縁部には、嵌合凹部13b,13cがそれぞれ
形成されている。また上記着脱ヒッチ13の他端13d
側には、連結用シリンダ15(油圧シリンダ)が連結さ
れている。上記連結用シリンダ15は、移動機構8のベ
ースフレーム16に取り付けられており、該連結用シリ
ンダ15を作動させることにより、着脱ヒッチ13を回
動させて、前記作業台昇降装置2のロッドに嵌合凹部1
3b,13cを嵌合させることができる。上記嵌合凹部
13b,13cをロッドに嵌合させると、図示しない爪
によりロックして、嵌合状態を保持するように構成され
ている。また、図2及び図3において、17,17は連
結杆であり、昇降装置本体1の基台5に設けられた取付
部と、作業台昇降装置2の門型固定ガイド33aに設け
られた取付部との間に左右両側に架設され、両外側面側
より複数のピン18により回動可能に取り付けられてい
る。よって、昇降装置本体1と作業台昇降装置2は連結
杆17,17によりピン18を中心に揺動可能に連結さ
れている。上記連結杆17により作業台昇降装置2を昇
降装置本体1に着脱可能に連結して該作業台昇降装置2
の傾きを昇降装置本体1に追従させることができる。
【0015】尚、上記着脱ヒッチ13及び連結杆17に
より昇降装置本体1と作業台昇降装置2は機械的に連結
されるとともに、図2に示す昇降装置本体1側のコネク
タ部1aにより作業台昇降装置2のコネクタ部2a(図
参照)と電気的に導通を図ることが可能となり、装置
本体1側の操作により作業台昇降装置2を作動すること
が可能となる。
【0016】(第1水平保持機構)また図2及び図4に
おいて、ベースフレーム16上には支持軸19が立設さ
れており、該支持軸19には移動機構8の前後方向(図
4(a)に平行方向)に回動軸20が回動自在に取り付
けられている。この回動軸20には、連結ブロック21
が左右方向に回動可能に軸支されている。この連結ブロ
ック21には、移動機構8の左右方向(図4(a)に垂
直方向)に回動軸22が回動自在に取り付けられてい
る。上記回動軸22には、基台5の下部に設けられた支
持フレーム23が回動可能に軸支されている。また上記
ベースフレーム16には第1電動シリンダ24が設けら
れており、その先端は連結ブロック21の連結片21a
に連結している。また上記連結ブロック21の連結片2
1bには第2電動シリンダ25が設けられており、その
先端は基台5の先端側の連結部に連結している。
【0017】従って、図4(b)において、基台5及び
その上部に支持する第1昇降機構3の左右方向の傾き
は、第1電動シリンダ24を作動させることにより、連
結ブロック21を回動軸20を中心に所定方向に回動さ
せて、回動軸22,支持フレーム23を介して連結する
基台5及び第1昇降機構3の左右方向の傾きを補正して
昇降台4の水平状態を保持する。また、図4(a)にお
いて、基台5及びその上部に支持する第1昇降機構3の
前後方向の傾きは、第2電動シリンダ25を作動させる
ことにより、支持フレーム23を回動軸22を中心に所
定方向に回動させて、基台5及び第1昇降機構3の前後
方向の傾きを補正して昇降台4の水平状態を保持する。
上記第1水平保持機構に、第1,第2電動シリンダ2
4,25を用いたのは、昇降台4の僅かな傾きを補正す
るための微調整を行うのに好適だからである。上記第
1,第2電動シリンダ24,25の作動は、操作手段に
おける水準器等の計器を見ながら調整を行うか、或いは
スイングセンサー等を装備して昇降装置本体1の設置面
に対する前後左右の傾きに応じて自動的に補正するよう
に構成することも可能である。
【0018】(操作手段)図2及び図5において、26
は操作手段としての操作パネルであり、昇降装置本体1
の基台5に設けられた基台フレーム27の取付部27a
に回動可能に取り付けられたアーム28a,28bの先
端部に取り付けられている。この操作パネル26には、
第1昇降機構3の昇降操作、移動機構8の移動操作、第
1,第2電動シリンダ24,25の調整操作、作業台昇
降装置2の作業台昇降操作等を行うためのスイッチ,レ
バー,水準器等の計器類が装備されている。上記操作パ
ネル26は、アーム28a,28bの両端で4節リンク
により回動可能に取り付けられており、歩行操作位置A
と乗用操作位置Bとで、操作パネル26の操作面を水平
に保ったまま回動することができる。また、図6(a)
に示すように、アーム28a,28bの回動位置は、ア
ーム28bの回動中心側端部には、回動ピン30が挿入
されている。図6(b)に示すように、上記回動ピン3
0の先端部30aにはワッシャー30bが一体に取り付
けられており、該ワッシャー30bとアームケース28
c間に挿入されたコイルスプリング29により、先端部
30aが取付部27aに形成された挿入孔27bに挿入
してアーム28a,28bの回り止めをするように構成
されている。
【0019】よって、回動ピン30の把手30cをアー
ムケース28cの側面に形成されたスペーサー28dに
引っかけることにより、先端部30aを挿入孔27bよ
り引き抜いて、アーム28a,28bを回動させること
ができ、把手30cをスペーサー28d上より解放する
ことにより、コイルスプリング29に付勢されて先端部
30aを挿入孔27bに挿入して回り止めをすることが
できる。従って、昇降装置本体1の移動時及び昇降時に
応じて操作パネル26の高さを調節でき、操作面も水平
状態を保って移動できるので操作性が良い。
【0020】次に、前記作業台昇降装置2の構成につい
て図1を参照して説明する。 (第2昇降手段)31は作業台であり、収穫した果樹を
収容した手籠等の荷物を積載する。32は第2昇降手段
としての第2昇降機構であり、上記作業台31を昇降す
る。上記第2昇降機構32は、一対の門型固定ガイド3
3aと、該門型固定ガイド33aに沿って昇降する一対
の門型移動ガイド33bを備えている。上記作業台31
は門型移動ガイド33bに両側より一体に保持されてお
り、上記門型固定ガイド33aは、基台34の両側に固
定されている。また、上記門型移動ガイド33bの上端
にはスプロケットホイールを用いた移動滑車35,35
がそれぞれ回動自在に設けられている。この移動滑車3
5,35にはチェーン36,36が掛けられており、そ
の一端は上記作業台31に、他端は門型固定ガイド33
aにそれぞれ連結されている。
【0021】37,37は作動手段としての昇降用シリ
ンダであり、前記門型固定ガイド33aに固定されてい
る。上記昇降用シリンダ37,37のロッド先端部37
a,37aは、基台34に一端38a,38aを回動可
能に固定された折り畳みアーム38,38に連結されて
おり、該折り畳みアーム38,38の他端38b,38
bは折り畳みアーム39,39の一端39a,39aと
支点40,40において回動可能に連結している。また
上記折り畳みアーム39,39の他端39b,39b
は、門型移動ガイド33bに回動可能に取り付けられて
いる。
【0022】また、図7において、門型移動ガイド33
bは、上下に設けられた移動フレーム41,41に一体
に取り付けられており、該上下移動フレーム41,41
間にはガイドロッド42,42が支持されている。ま
た、前記作業台31には、上記ガイドロッド42,42
を両側より挟み込むV溝を形成したガイドプーリ43,
43が取り付けられている。上記作業台31がチェーン
36,36によって門型移動ガイド33bに沿って昇降
する際に、ガイドプーリ43,43がガイドロッド4
2,42に係合しながら移動することにより、作業台3
1を水平状態を保ったまま昇降させることができる。
【0023】また、上記門型移動ガイド33bは、門型
固定ガイド33aの凹溝内に回動自在に嵌め込まれたガ
イドローラ44,44に一体に連結されており、上記門
型移動ガイド33bを門型固定ガイド33aに沿ってス
ムーズに昇降させることができる。
【0024】図8に示すように、昇降用シリンダ37,
37を作動させて、ロッド先端部37a,37aを縮ま
せると、棒状に折り畳まれていた折り畳みアーム38,
39が支点40を中心に三角形状に開いて、門型移動ガ
イド33bを門型固定ガイド33aに沿って上昇させ
る。また、上記門型移動ガイド33bが上昇すると、移
動滑車35,35が回転してチェーン36,36が上方
に引っ張られ、作業台31はガイドロッド42,42及
び門型移動ガイド33bに沿って上昇する。
【0025】よって、作業台31の移動量は最大で、門
型移動ガイド33bの下端が門型固定ガイド33aの上
端に到達する距離L1と、移動滑車35,35によりチ
ェーン36,36が引っ張られて移動する距離L2との
合計L1+L2だけ移動可能となり、通常フォークリフ
ト等によりリフトアップする方式の2倍の移動量を確保
することができる。従って、樹木の高さが種々異なる果
樹園において、収穫期に想定される高所作業に十分対応
可能となり、汎用性が高い作業台昇降装置を提供でき
る。また、装置収納時は門型移動ガイド33bと門型固
定ガイド33aとがオーバーラップして収納できるの
で、収納スペースを最小限に抑えることも可能である。
【0026】(被連結部)また、図1において、上記作
業台昇降装置2の後端(図1の右側)側には、昇降装置
本体1の着脱ヒッチ13の嵌合凹部13b,13cに嵌
合可能な連結用ロッド51a,51bが設けられてい
る。また、上記着脱ヒッチ13が連結するときに、上記
昇降装置本体1のコネクタ1aが電気的に連結するコネ
クタ部2aが設けられている。また、門型固定ガイド3
3aの一部には、連結杆17,17を取付るための取付
部が形成されている。
【0027】(第2水平保持機構)また、図1におい
て、基台34の下方には、可動支持板45が設けられて
おり、該可動支持板45の前端部には車軸46が連結部
47を介して取り付けられている。上記車軸46の両側
には車輪48,48が取り付けられており、センターピ
ン49を抜き差しすることで車輪48,48の傾きが変
えられるように構成されている。これによって、設置面
の凹凸を吸収させることができ、昇降装置本体1側の設
置面の凹凸と異なる場合にも作業台昇降装置2の安定性
を維持することができる。
【0028】また、上記可動支持板45の後端部には、
作業台昇降装置2を支持するためのスタンド50が設け
られている。このスタンド50は、作業台昇降装置2を
昇降装置本体1に連結する前は、設置面に接地して該作
業台昇降装置2を支持し、前記作業台昇降装置2を昇降
装置本体1に連結したときには、設置面より浮くように
車輪48の径より短めに形成されている。また、図9に
おいて、上記可動支持板45の両側には取付片45aが
起立して取付られており、該取付片45aには、回動軸
52がベアリングを介して左右方向に回動自在に取り付
けられている。上記可動支持板45には、連結部材53
が溶接等により取り付けられており、該連結部材53に
は回動軸54が前後方向(図面に垂直方向)にベアリン
グを介して回動自在に取り付けられている。この回動軸
54には、基台34の下部に設けられた支持部材55が
回動可能に嵌め込まれている。
【0029】上記回動軸52,54を有する第2水平保
持機構により、作業台31を設置面の傾斜にかかわらず
水平に保持することが可能となる。即ち、図1に示すよ
うに、上記作業台昇降装置2は、前記昇降装置本体1と
連結杆17により連結しているため、装置本体1側の第
1水平保持機構に追従して、左右方向(図1に垂直方
向)の傾きは、回動軸54を中心に基台34を回動さ
せ、前後方向(図1の左右方向)の傾きは、回動軸52
を中心に基台34を回動させることにより、設置面の傾
斜にかかわらず作業台31の水平状態を保持することが
できる。
【0030】よって、設置面の傾斜にかかわらず、昇降
装置本体1及び作業台昇降装置2を水平に保持できるの
で、転倒事故を防止すると共に、作業台31上の荷物の
載置状態が安定するため、作業性が良く、作業スペース
を有効に活用することができる。尚、上記昇降装置本体
1と作業台昇降装置2の設置面の状態に変化がある場合
には、装置本体1側の水平保持動作により作業台昇降装
置2側が水平でなくなる場合も想定されるが、車輪4
8,48の傾きや、車軸46の揺動により設置面の傾き
の差を吸収することが可能である。
【0031】(連結動作)次に、昇降装置本体1と作業
台昇降装置2との連結動作について説明する。図10に
おいて、装置本体1側の連結用シリンダ15を作動させ
て、着脱ヒッチ13を支点14を中心に時計回り方向に
若干回転させて作業台昇降装置2に近づき、反時計回り
方向に若干回転させて、嵌合凹部13b,13cに連結
用ロッド51a,51bを嵌合させるように再び時計回
り方向に若干回転させる、という動作を繰り返しながら
連結を行う。上記連結用ロッド51a,51bは嵌合凹
部13b,13cに嵌合すると、図示しないロック爪に
よりロックされる。また、上記着脱ヒッチ13を連結す
るとき、昇降装置本体1側のコネクタ部1aが作業台昇
降装置2側のコネクタ部2aに連結して電気的導通が図
られる。次に、図1に示すように、基台5と門型固定ガ
イド33aとの間に連結杆17,17を架設して複数の
ピン18により両側より止めることにより機械的に連結
される。尚、上記連結動作は、操作パネル26を歩行操
作位置Aに倒した状態で地上にいる作業者が操作する。
【0032】(使用態様)次に、上記昇降作業装置を用
いて、例えば果樹園において林檎等の果実の収穫作業を
行う場合、作業者は昇降装置本体1のエンジン9を起動
して、作業台昇降装置2との連結作業を行う。即ち、操
作パネル26を歩行操作位置Aにおいて操作して、クロ
ーラー11を駆動させると共に、連結用シリンダ15を
作動させて着脱ヒッチ13の回動させながら嵌合凹部1
3b,13cを連結用ロッド51a,51bに連結す
る。また、作業者は連結杆17,17により昇降装置本
体1と作業台昇降装置2との連結作業を行う。尚、この
とき、昇降装置本体1の昇降台4及び作業台昇降装置2
の作業台31は移動下端まで降下した状態にある。
【0033】次に、作業者は回動ピン30を挿入孔27
bより抜いてアーム28a,28bを乗用操作位置Bに
回動させて回動ピン30を挿入孔27bに挿入して固定
した後、昇降台4に乗って果樹の作業位置までクローラ
ー11を駆動させて移動する。そして、操作パネル26
の水準器等の計器等により昇降装置本体1の前後左右方
向の傾きを確認して第1,第2電動シリンダ24,25
を作動させて設置面に対して基台5に支持される第1昇
降機構3の傾きを水平状態に補正する。このとき、連結
杆17,17により基台5と門型固定ガイド33aとが
連結されているので、基台34上に支持された第2昇降
機構32は、第1昇降機構3に追従して傾きが補正さ
れ、水平状態を保持する。よって、設置面の傾斜にかか
わらず昇降台4及び作業台31の水平状態を保持して作
業することができ、作業がし易く、果実を収容した手籠
等を置く作業台31上の載置状態も安定する。
【0034】次に、操作パネル26の昇降レバー26a
を操作することにより、昇降用シリンダ7を作動させて
昇降台4を所定作業位置まで上昇させ、昇降用シリンダ
37を作動させて作業台31を所定作業位置まで上昇さ
せる。このとき、作業台31は門型移動ガイド33bの
下端が門型固定ガイド33aの上端に到達する距離L1
と、移動滑車35,35によりチェーン36,36が引
っ張られて移動する距離L2との合計L1+L2の範囲
で移動できる。よって、作業台31が門型移動ガイド3
3bの長さの約2倍まで確保できるので、様々な果樹の
高さに十分対応した高さにセットして収穫作業を行うこ
とができる。 尚、作業台昇降装置2の収納時には、門
型移動ガイド33bを門型固定ガイド33aとオーバー
ラップするように収納できるので、高さ方向の収納スペ
ースを取らずに収納可能である。
【0035】また、収穫した果実を収容した手籠等が作
業台31上に一杯になると、昇降用シリンダ37を作動
させて作業台31のみを下降させて、下にいる選果作業
者に受け渡しを行い、代わりに空の手籠等を載置して再
び作業台31を作業位置まで上昇させることにより、昇
降台4に乗った収穫作業者が収穫物の受け渡しのために
その都度昇降しなくても済むため、収穫作業を中断する
ことなく、効率的に作業を行うことができる。尚、果実
の収穫作業は、収穫作業者と収穫した果実を選別して荷
造りする選果作業者とを分けて行う分業作業が一般的で
あり効率的である。
【0036】また、上記実施の態様は、主として果実の
収穫期の使用態様について説明したが、果樹の剪定,摘
果,受粉等の積載性が不要な作業時には、昇降装置本体
1のみを用いて果樹の高所において作業を行うことがで
きる。
【0037】尚、本発明は上記実施の態様に限定される
ものではなく、発明の精神を逸脱しない範囲内でさらに
多くの改変を施し得るのはもちろんのことである。
【0038】
【発明の効果】本発明は前述したように、昇降台を備え
た昇降装置本体と、作業台を備えた作業台昇降装置を連
結したことにより、高所において果実の収穫作業を行う
場合に、作業台を収穫物の載置用として使用することが
でき、載置スペースを十分確保することができる。ま
た、昇降台に乗った収穫作業者が収穫物の受け渡しのた
めに逐一昇降しなくても済むため、収穫作業を中断する
ことなく、省力化した方法で効率的に作業を行うことが
できる。
【0039】また、作業台昇降装置は連結杆により昇降
装置本体に連結しているので、昇降装置本体側に設けた
第1水平保持機構により設置面の傾斜に応じて昇降台の
傾きを補正すると、第2水平保持機構により作業台昇降
装置の作業台の傾きを昇降装置本体側に追従させて水平
状態を保持することができ、転倒事故を防止すると共に
収穫作業がし易く、果実を収容した手籠等を置く作業台
の載置状態も安定する。
【0040】また、前記作業台を設けた門型移動ガイド
は、門型固定ガイドの下端より上端まで昇降すると共
に、前記作業台は前記門型移動ガイドの上端に設けられ
た移動滑車に掛けられたチェーンにより門型固定ガイド
側に引っ張られて、前記門型移動ガイドの上端まで移動
に構成されているので、移動範囲が門型移動ガイドの長
さの約2倍まで確保できるため、作業台を想定される様
々な果樹の高さに十分対応した高さにセットして収穫作
業を行うことができる。
【0041】また、操作手段を、歩行操作位置と乗用操
作位置とで回動させることができるので、昇降装置本体
の移動操作時及び昇降操作時に応じて前記操作手段の高
さを調節でき、操作面も水平状態を保って移動できるの
で操作性が良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】昇降作業装置の全体構成を示す説明図である。
【図2】昇降装置本体の構成を示す説明図である。
【図3】昇降装置本体と作業台昇降装置を連結する連結
杆の説明図である。
【図4】昇降装置本体の水平保持機構の説明図である。
【図5】操作パネルの操作位置を示す説明図である。
【図6】操作パネルの回動中心部の説明図である。
【図7】作業台の昇降動作を示す説明図である。
【図8】作業台の昇降動作を示す説明図である。
【図9】作業台昇降装置の水平保持機構の説明図であ
る。
【図10】昇降装置本体と作業台昇降装置との連結動作
を示す説明図である。
【符号の説明】
1 昇降装置本体 2 作業台昇降装置 3 第1昇降機構 4 昇降台 5,34基台 6,38,39 折り畳みアーム 6a,6c 固定支点 6b,6d 可動支点 6e,6f スライドガイド 7,37 昇降用シリンダ 8 移動機構 9 エンジン 10 HST 11 クローラー 12 スプロケットホイール 13 着脱ヒッチ 13b,13c 嵌合凹部 14 支点 15 連結用シリンダ 16 ベースフレーム 17 連結杆 18 ピン 19 支持軸 20,22,52,54 回動軸 21 連結部材 21a,21b 連結片 23 支持フレーム 24 第1電動シリンダ 25 第2電動シリンダ 26 操作パネル 26a 昇降用レバー 27 基台フレーム 28a,28b アーム 28c アームケース 28d スペーサー 29 コイルスプリング 30 回動ピン 30a 先端部 30b ワッシャー 30c 把手 31 作業台 32 第2昇降機構 33a 門型固定ガイド 33b 門型移動ガイド 35 移動滑車 36 チェーン 40 支点 41 移動フレーム 42 ガイドロッド 43 ガイドプーリ 44 ガイドローラ 45 可動支持板 46 車軸 47 連結部 48 車輪 49 センターピン 50 スタンド 51a,51b 連結用ロッド 53 連結ブロック 55 支持部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B66F 9/00 - 11/04 A01D 46/20

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 作業者を乗せて昇降可能な昇降台を備
    え、必要に応じて移動可能な昇降装置本体と、収穫した
    果実を収容した手籠等を載置し、前記昇降装置本体側の
    操作により昇降可能な作業台を備えた作業台昇降装置と
    を、着脱可能に連結し 前記昇降装置本体は、作業者を乗せるための昇降台を昇
    降可能な第1昇降手段と、 前記装置本体を必要に応じて移動させるための移動手段
    と、 前記作業台昇降装置に着脱可能に連結して該作業台昇降
    装置の傾きを昇降装置本体に追従させるための連結手段
    と、 前記昇降装置本体を設置面の傾斜にかかわらず前記昇降
    台を水平に保つ第1水平保持機構と、 前記作業台昇降装置及び昇降装置本体の各部を作動させ
    るための操作手段とを備え、 前記作業台昇降装置は、収穫した果樹を収容した手籠等
    を載置するための作業台を昇降可能な第2昇降手段と、 前記昇降装置本体の第1水平保持機構に追従して設置面
    の傾斜にかかわらず前記作業台を水平に保つ第2水平保
    持機構と、 前記連結手段により前記昇降装置本体と連結される被連
    結部とを備えた ことを特徴とする昇降作業装置。
  2. 【請求項2】 前記第1水平保持機構は、昇降台を支持
    する基台を複数の電動シリンダにより前後左右方向の回
    動支点を中心に回動させることにより水平に保持するこ
    とを特徴とする請求項1記載の昇降作業装置。
  3. 【請求項3】 前記第2昇降手段は、一対の門型固定ガ
    イドと、該門型固定ガイドに沿って前記作業台と共に昇
    降する一対の門型移動ガイドと、前記門型移動ガイドの
    上端に設けられた移動滑車を介して前記作業台と前記門
    型固定ガイドとを連結するチェーンと、前記門型移動ガ
    イドを昇降させるための作動手段とを備えたことを特徴
    とする請求項1記載の昇降作業装置。
  4. 【請求項4】 前記第2水平保持機構は、前記第1水平
    保持機構に追従して 作業台を支持する基台を前後左右方
    向の回動支点を中心に回動させることにより水平に保持
    することを特徴とする請求項1記載の昇降作業装置。
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