JP3089400B2 - 対流循環融雪装置 - Google Patents

対流循環融雪装置

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JP3089400B2 JP09102628A JP10262897A JP3089400B2 JP 3089400 B2 JP3089400 B2 JP 3089400B2 JP 09102628 A JP09102628 A JP 09102628A JP 10262897 A JP10262897 A JP 10262897A JP 3089400 B2 JP3089400 B2 JP 3089400B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、対流循環融雪装置
に係るもので、詳しくはそれぞれ単体対流循環融雪装置
と左右一対対流循環融雪装置と多数連帯対流循環融雪装
置などと云うべきものに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のものにあっては、下記の
ようなものになっている。従来行われている融雪ロード
方法には、人為エネルギー資源融雪方法と、天然エネル
ギー資源融雪方法との2方法がある。人為エネルギー資
源融雪方法は、電気熱融雪、ガス、石油燃料融雪等、昔
から順次開発、発達した理解のしやすいものである。天
然エネルギー資源融雪方法は、現在、地下水利用の散水
方式と無散水方式とがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術で述べたも
のにあっては、下記のような問題点を有していた。人為
エネルギー資源融雪方法は、人手を必要とすることが割
と多い。天然エネルギー資源融雪方法である散水方式は
地下水の枯渇が叫ばれ、無散水方式は一般には融雪媒体
液の凍結で1季節不能になったり、電力、石油エンジン
の停止に対応する管理の難しさも指摘されている。すな
わち、従来の融雪技術では、いずれも一般家庭技術では
故障対策等の維持管理が難しく電気代、石油代等の経費
も嵩み、時として種々の公害を発生させる心配もあるの
が現状である。しかも、従来の技術は既に成熟技術とし
て完成度が高い割には、公害等解決の難しく新しい問題
点が増える状況にある今日である。
【0004】本願は、従来の技術の有するこのような問
題点に鑑みなされたものであり、その目的とするところ
は、次のような狙いを達成できるものを提供しようとす
るものである。 1.人為エネルギー資源融雪方法では、必ず必要とする
電熱、ガス、石油燃焼熱などを必要としない地球が温存
する地熱を利用する。 2.天然エネルギー資源融雪方法では、融雪媒体液であ
る水を一般に大量に使用するが、一定適量の融雪媒体液
で融雪稼働ができる開発が求められている。 3.人々の人手をできるだけ必要としない構成であっ
て、故障がないこと。 4.融雪施設の運営管理を家庭人技術知識でも継続管理
と維持ができると同時に、故障があっても容易に手直し
補修ができる。 5.下水道施設等の都市型付属施設を不要とする。 6.融雪を必要とする如何なる場所でも、求められる融
雪施設ができる。 7.地下水汚染、地下水枯渇、空気汚染、雑音等の環境
汚染公害がないこと。 8.融雪稼働による運営維持管理費は安く、同時に誰で
も管理できる。 9.例えば、1昼夜25cm以上の豪雪時にも確実に融
雪できる。 10.融雪路面上に滞留する雨水、散水、融雪水を浸透
させ、地下還元するための通水路を有する還元縦孔群を
有する左右の単体収熱槽と、接続とを融雪媒体水対流循
環出入口の相互逆転交換で交互接続して融雪媒体水の対
流循環がたすき掛け交差で融雪稼働する。なお、融雪盤
上には還元縦孔群によって滞留水は無く、水による汚染
がない融雪路になる。 11.雨水、散水、融雪水などを地下還元する還元縦孔
群を滞留循環融雪装置に適当位置適当個数装着すること
によって対流循環融雪装置の構成に更なる支柱補強柱と
もなる相乗効果によって重車両の頻繁交通にも耐え得る
堅牢なものとなり、超重量車両交通にも適した対流循環
融雪装置になる。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は下記のようになるものである。第1発明の
対流循環融雪装置1は、単体収熱槽1Aと、この単体収
熱槽に連結された循環路部1Bと、還元縦孔群1Cから
構成され、 A.単体収熱槽1Aは、路盤6より地層4に垂直状態で
埋設された地熱収集井戸1A1と、この地熱収集井戸の
上面に連結され、かつ融雪舗装面5に埋設状態で配設さ
れた地熱液分離槽1A2とから構成され、地熱収集井戸
1A1は、底を有する縦パイプ状の地熱収集ケーシング
1A11と、この地熱収集ケーシング内に設けられた断
熱循環筒1A12とから構成され、この断熱循環筒の外
側には下向きの流路1A13が形成され、地熱収集井戸
1A1における断熱循環筒1A12内には、適数個の第
1水中ヒーター1A3が配設され、地熱液分離槽1A2
は、地熱収集井戸の地熱収集ケーシング1A11の上面
に連結された底盤1A21と、この底盤に連設された側
壁1A22と、この側壁の上面に張設された融雪盤1A
23とからなる槽ケース1A24と、この槽ケース内に
水平に張設された断熱分離板1A25によって形成され
た上方の地熱液貯留室1A26と、下方の冷却液還元室
1A27とから構成され、かつ断熱分離板には地熱収集
井戸の断熱循環筒1A12が連通され、 B.循環路部1Bは、内方端が地熱液分離槽1A2の側
壁1A22に水平状態で連結連通され、かつ、外方端が
密閉されている所定寸法の横向きの角パイプ状に構成さ
れた適数本のケース1B1と、このケース内に水平に張
設された断熱分離板1B2で形成された上方循環路1B
3と下方循環路1B4から構成され、上方循環路と下方
循環路とは外方端部分で連通され、上方循環路1B3
は、地熱液分離槽の上方の地熱液貯留室1A26に連通
され、下方循環路1B4は、地熱液分離槽の下方の冷却
液還元室1A27に連通され、 C.還元縦孔群1Cは、地熱液分離槽に配設された適数
個の地熱液分離槽用還元縦孔1C1と、循環路部に配設
された適数個の循環路部用還元縦孔1C2から構成さ
れ、地熱液分離槽用還元縦孔1C1は、槽ケース1A2
4に貫通させた縦パイプPの上下端を外部に対して開口
させて構成され、循環路部用還元縦孔1C2は、ケース
1B1に貫通させた縦パイプPの上下端を外部に対して
開口させて構成され、 D.内部には融雪媒体水Wが充填されている対流循環融
雪装置である。
【0006】この場合、下記のように構成することがで
きる。 イ.断熱循環筒1A12内の第1水中ヒーター1A3に
代えて、地熱液分離槽1A2における融雪盤1A23の
下面には、当該融雪盤と適当な間隔を保持した状態で第
2水中ヒーター1Dが配設されている。 ロ.第1水中ヒーター1A3に加えて、地熱液分離槽1
A2における融雪盤1A23の下面に、当該融雪盤と適
当な間隔を保持した状態で第2水中ヒーター1Dが配設
されている。
【0007】第2発明の対流循環融雪装置2は、左右一
対の単体収熱槽2A,2Bと、これら左右一対の単体収
熱槽を連結する第1循環路部2Cと、第2循環路部2D
と、還元縦孔群2Gから構成され、 A.左右の単体収熱槽2A,2Bは、路盤6より地層4
に垂直状態で埋設された地熱収集井戸2A1,2B1
と、この地熱収集井戸の上面に連結され、かつ融雪舗装
面5に埋設状態で配設された地熱液分離槽2A2,2B
2とから構成され、地熱収集井戸2A1,2B1は、底
を有する縦パイプ状の地熱収集ケーシング2A11,2
B11と、この地熱収集ケーシング内に設けられた断熱
循環筒2A12,2B12とで構成され、この断熱循環
筒の外側には下向きの流路2A13,2B13が形成さ
れ、地熱収集井戸2A1,2B1における断熱循環筒2
A12,2B12には、適数個の第1水中ヒーター2E
が配設され、地熱液分離槽2A2,2B2は、地熱収集
井戸の地熱収集ケーシング2A11,2B11の上面に
連結された底盤2A21,2B21と、この底盤に連設
された側壁2A22,2B22と、この側壁の上面に張
設された融雪盤2A23,2B23とからなる槽ケース
2A24,2B24と、この槽ケース内に水平に張設さ
れた断熱分離板2A25,2B25によって形成された
上方の地熱液貯留室2A26,2B26と、下方の冷却
液還元室2A27,2B27とから構成され、かつ断熱
分離板には地熱収集井戸の断熱循環筒2A12,2B1
2が連通され、 B.第1循環路部2Cは、左の単体収熱槽2Aと右の単
体収熱槽2Bとの間に水平状態で掛架された横向きの角
パイプ状に構成された適数本のケース2C1と、このケ
ース内に傾斜して張設された傾斜板2C2で形成された
上方循環路2C3から構成され、上方循環路2C3の左
の上方端は、左の単体収熱槽2Aにおける上方の地熱液
貯留室2A26に連通され、また、上方循環路2C3の
右の下方端は、右の単体収熱槽2Bにおける下方の冷却
液還元室2B27に連通され、 C.第2循環路部2Dは、左の単体収熱槽2Aと右の単
体収熱槽2Bとの間に水平状態で掛架された横向きの角
パイプ状に構成された適数本のケース2D1と、このケ
ース内に傾斜して張設された傾斜板2D2で形成された
上方循環路2D3から構成され、上方循環路2D3の右
の上方端は、右の単体収熱槽2Bにおける上方の地熱液
貯留室2B26に連通され、上方循環路2D3の左の下
方端は、左の単体収熱槽2Aにおける下方の冷却液還元
室2A27に連通され、 D.還元縦孔群2Gは、地熱液分離槽に配設された適数
個の地熱液分離槽用還元縦孔2G1と、循環路部に配設
された適数個の循環路部用還元縦孔2G2から構成さ
れ、地熱液分離槽用還元縦孔2G1は、槽ケース2A2
4,2B24に貫通させた縦パイプPの上下端を外部に
対して開口させて構成され、循環路部用還元縦孔2G2
は、ケース2C1,2D1に貫通させた縦パイプPの上
下端を外部に対して開口させて構成され、 E.内部には融雪媒体水Wが充填されている対流循環融
雪装置である。
【0008】この場合、下記のように構成することがで
きる。 イ.断熱循環筒2A12,2B12内の第1水中ヒータ
ー2Eに代えて、左右の単体収熱槽2A,2Bにおける
融雪盤2A23,2B23の下面には、当該融雪盤と適
当な間隔を保持した状態で第2水中ヒーター2Fが配設
され、この第2水中ヒーターからのリード線2F1は単
体収熱槽2A,2Bの外部に引き出され電源に連結され
ている対流循環融雪装置である。 ロ.第1水中ヒーター2Eに加えて、左右の単体収熱槽
2A,2Bにおける融雪盤2A23,2B23の下面
に、当該融雪盤と適当な間隔を保持した状態で第2水中
ヒーター2Fが配設されている。
【0009】第3発明の対流循環融雪装置3は、適数個
の単体収熱槽3Aと、これら単体収熱槽を連結する適数
本の第1循環路部3Bおよび第2循環路部3Cと、還元
縦孔群3Fから構成され、 A.各単体収熱槽3Aは、路盤6より地層4に垂直状態
で埋設された地熱収集井戸3A1と、この地熱収集井戸
の上面に連結され、かつ融雪舗装面5に埋設状態で配設
された地熱液分離槽3A2とから構成され、地熱収集井
戸3A1は、底を有する縦パイプ状の地熱収集ケーシン
グ3A11と、この地熱収集ケーシング内に設けられた
断熱循環筒3A12とで構成され、この断熱循環筒の外
側には下向きの流路3A13が形成され、地熱収集井戸
3A1における断熱循環筒3A12内には、適数個の第
1水中ヒーター3Dが配設され、地熱液分離槽3A2
は、地熱収集井戸の地熱収集ケーシング3A11の上面
に連結された底盤3A21と、この底盤に連設された側
壁3A22と、この側壁の上面に張設された融雪盤3A
23とからなる槽ケース3A24と、この槽ケース内中
間に水平に張設された断熱分離板3A25によって形成
された上方の地熱液貯留室3A26と、下方の冷却液還
元室3A27とから構成され、かつ断熱分離板には地熱
収集井戸の断熱循環筒3A12が連通され、 B.第1循環路部3Bは、基準となる単体収熱槽3Aと
この基準となる単体収熱槽に相対する一方の単体収熱槽
3Aの間に水平状態で掛架された横向きの角パイプ状に
構成された適数本のケース3B1と、このケース内に傾
斜して張設された傾斜板3B2で形成された上方循環路
3B3から構成され、上方循環路3B3の左の上方端は
基準となる単体収熱槽3Aの地熱液分離槽3A2におけ
る上方の地熱液貯留室3A26に連通され、上方循環路
3B3の右の下方端は、一方の単体収熱槽3Aの地熱液
分離槽3A2における下方の冷却液還元室3A27に連
通され、 C.第2循環路部3Cは、基準となる単体収熱槽3Aと
この基準となる単体収熱槽に相対する一方の単体収熱槽
3Aの間に水平状態で掛架された横向きの角パイプ状に
構成された適数本のケース3C1と、このケース内に傾
斜して張設された傾斜板3C2で形成された上方循環路
3C3から構成され、上方循環路3C3の右の上方端は
一方の単体収熱槽3Aの地熱液分離槽3A2における上
方の地熱液貯留室3A26に連通され、上方循環路3C
3の左の下方端は、基準となる単体収熱槽3Aの地熱液
分離槽3A2における下方の冷却液還元室3A27に連
通され、 D.以下、順にこの基準となる単体収熱槽と一方の単体
収熱槽の関係を維持しながら所定間隔をもった適数個の
単体収熱槽3A間には第1循環路部3Bと第2循環路部
3Cが張設連通され、 E.還元縦孔群3Fは、地熱液分離槽に配設された適数
個の地熱液分離槽用還元縦孔3F1と、循環路部に配設
された適数個の循環路部用還元縦孔3F2から構成さ
れ、地熱液分離槽用還元縦孔3F1は、基準となる単体
収熱槽3Aの地熱液分離槽3A2における槽ケース3A
24,一方の単体収熱槽3Aの地熱液分離槽3A2にお
ける槽ケース3A24に貫通させた縦パイプPの上下端
を外部に対して開口させて構成され、循環路部用還元縦
孔3F2は、第1循環路部3Bのケース3B1,第2循
環路部3Cのケース3C1に貫通させた縦パイプPの上
下端を外部に対して開口させて構成されている対流循環
融雪装置である。
【0010】この場合、下記のように構成することがで
きる。 イ.断熱循環筒3A12内の第1水中ヒーター3Dに代
えて、地熱液分離槽3A2における融雪盤3A23の下
面には、当該融雪盤と適当な間隔を保持した状態で第2
水中ヒーター3Eが配設され、第2水中ヒーターからの
リード線3E1は単体収熱槽3Aの外部に引き出され電
源に連結されている。 ロ.第1水中ヒーター3Dに加えて、地熱液分離槽3A
2における融雪盤3A23の下面に、当該融雪盤と適当
な間隔を保持した状態で第2水中ヒーター3Eが配設さ
れている。 ハ.地熱液分離槽用還元縦孔と循環路部用還元縦孔にお
ける縦パイプP内には蓋を有する内パイプP1を嵌め込
み、蓋の通水孔を開けたもの。 ニ.地熱液分離槽用還元縦孔と循環路部用還元縦孔にお
ける縦パイプP内には蓋と底を有する内パイプP2を嵌
め込み、蓋と底には通水孔を開け、内部に砂利などを充
填したもの。 ホ.地熱液分離槽用還元縦孔と循環路部用還元縦孔にお
ける縦パイプP内には蓋と底を有する内パイプP3を嵌
め込み、蓋と底には通水孔を開け、内部にコイルスプリ
ングを充填したもの。
【0011】作用について説明する。 1.単体収熱槽は上下室を直接連通する斜め下向き融雪
配管で、また、2個以上の単体収熱槽でなるものにあっ
ては、左右一対に相対する単体収熱槽を循環路部で連通
することで、内部の融雪媒体水は融雪路面で対流循環放
熱して融雪冷却還元液となり、循環路部を通って、相対
する単体収熱槽の地熱収集井戸に至り、地熱を収集して
融雪地熱液に蘇生する。すなわち、一定適量の融雪媒体
水が地球地層に温存される地熱を収集したり、放熱で自
然科学対流循環によって繰り返し継続の融雪を行う。こ
れにより、上述狙い1,2を達成することができる。 2.本願のもので融雪稼働を行うと、融雪路面で冷却放
熱された冷却融雪還元液と、地熱収集井戸より地熱を収
集した融雪地熱液との温度差で対流循環が自然発生す
る。日常生活の中で体験している一般家庭技術として
は、融雪装置が故障を起こさず、補修手直しも容易であ
る単純、簡単、堅牢であるべきとされている。この点、
本願のものは、構造が単純、簡単、堅牢であることと、
対流循環の自然科学現象の応用のため、故障は起こりづ
らく、一般家庭技術でも融雪装置の継続管理と維持がで
きると同時に人手を要しない。これにより、上述狙い
3,4を達成することができる。
【0012】3.本願のものは、一定適量の融雪媒体水
だけの使用なので、融雪を計画する如何なる場所でも、
また、融雪を計画する場所の地下地層に消融雪液に使用
する地下水が存在しなくても地球地熱は必ず温存されて
いるので、対流循環融雪装置とすることができる。しか
も、大量の地下水を使用する散水式融雪装置のように使
用済融雪水を処理する下水道施設等の都市型付属施設を
不要とすることができる。これにより、上述狙い5,6
を達成することができる。 4.融雪媒体水の対流循環稼働によって融雪が行われる
ように構成されているので、融雪地熱液の汲み上げ、融
雪冷却還元液の地下還元がないため、地下水不足、地盤
沈下、地下水汚染がなく、その上、電熱融雪、ガス及び
石油燃焼融雪をしないため、空気汚染、雑音等の環境汚
染等の公害もなく、融雪装置構造が単純、簡単、堅牢な
ので故障もないので融雪装置の運営維持管理費は安く一
般常識的技術でも管理ができる。これにより、上述狙い
7,8を達成することができる。 5.第1,第2水中ヒーターを設けたので、豪雪時のみ
これらを作動させ融雪媒体水Wを暖め融雪能力を増すこ
とができる。これにより、上述狙い9を達成することが
できる。 6.単体収熱槽と、これに接続する融雪盤ケースの適当
位置に還元縦孔群を装着すると融雪盤上に滞留する雨
水、散水、融雪水は還元縦孔群を流下して地下還元す
る。これにより、上述狙い10を達成することができ
る。 7.還元縦孔群が接着接続された地熱液分離槽と循環路
部が堅牢強化され、重車両交通にも超重量車両交通にも
適した対流循環融雪装置になる。これにより、上述狙い
11を達成することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】発明の実施の形態について図面を
参照して説明する。1は単体対流循環融雪装置と云うべ
き第1発明の対流循環融雪装置で、単体収熱槽1Aと、
この単体収熱槽に連結された循環路部1Bと、還元縦孔
群1Cから構成されている。(図1〜3参照) 図中、4は地層、5は融雪舗装面、6は路盤をそれぞれ
示す。 A.単体収熱槽1Aは、路盤6より地層4に垂直状態で
埋設された地熱収集井戸1A1と、この地熱収集井戸の
上面に連結され、かつ融雪舗装面5に埋設状態で配設さ
れた地熱液分離槽1A2とから構成されている。そこ
で、地熱収集井戸1A1は、底を有する縦パイプ状の地
熱収集ケーシング1A11と、この地熱収集ケーシング
内に設けられた断熱循環筒1A12とから構成され、こ
の断熱循環筒の外側には下向きの流路1A13が形成さ
れている。そして、地熱収集井戸1A1における断熱循
環筒1A12内には、適数個の第1水中ヒーター1A3
が配設されている。この第1水中ヒーターからのリード
線1A31は単体収熱槽1Aの外部に引き出され電源に
連結されている。また、地熱液分離槽1A2は、地熱収
集井戸の地熱収集ケーシング1A11の上面に連結され
た底盤1A21と、この底盤に連設された側壁1A22
と、この側壁の上面に張設された融雪盤1A23とから
なる槽ケース1A24と、この槽ケース内に水平に張設
された断熱分離板1A25によって形成された上方の地
熱液貯留室1A26と、下方の冷却液還元室1A27と
から構成され、かつ断熱分離板には地熱収集井戸の断熱
循環筒1A12が連通されている。
【0014】B.循環路部1Bは、内方端が地熱液分離
槽1A2の側壁1A22に水平状態で連結連通され、か
つ、外方端が密閉されている所定寸法の横向きの角パイ
プ状に構成された適数本のケース1B1と、このケース
内に水平に張設された断熱分離板1B2で形成された上
方循環路1B3と下方循環路1B4から構成され、上方
循環路と下方循環路とは外方端部分で連通され、上方循
環路1B3は、地熱液分離槽の上方の地熱液貯留室1A
26に連通され、下方循環路1B4は、地熱液分離槽の
下方の冷却液還元室1A27に連通されている。そし
て、この循環路部1Bは、所定範囲の融雪舗装面5内に
配管されている。なお、単体収熱槽1Aの地熱液分離槽
1A2における上面と、循環路部1Bにおける上面とは
同一レベルに構成されている。 C.還元縦孔群1Cは、地熱液分離槽に配設された適数
個の地熱液分離槽用還元縦孔1C1と、循環路部に配設
された適数個の循環路部用還元縦孔1C2から構成さ
れ、地熱液分離槽用還元縦孔1C1は、槽ケース1A2
4に貫通させた縦パイプPの上下端を外部に対して開口
させて構成され、循環路部用還元縦孔1C2は、ケース
1B1に貫通させた縦パイプPの上下端を外部に対して
開口させて構成されている。なお、地熱液分離槽用還元
縦孔1C1と、循環路部用還元縦孔1C2における縦パ
イプP部分を下記のように構成することができる。図4
のように、縦パイプP内に蓋を有する内パイプP1を嵌
め込み、蓋の通水孔を開けたもの。図5のように、縦パ
イプP内に蓋と底を有する内パイプP2を嵌め込み、蓋
と底には通水孔を開け、内部に砂利などを充填したも
の。図6のように、縦パイプP内に蓋と底を有する内パ
イプP3を嵌め込み、蓋と底には通水孔を開け、内部に
コイルスプリングを充填したもの。 D.内部には融雪媒体水Wが充填されている。
【0015】第1発明の対流循環融雪装置1の他の実施
例について A.第1の実施例は下記のように構成することができ
る。(図7,8参照)断熱循環筒1A12内の第1水中
ヒーター1A3に代えて、地熱液分離槽1A2における
融雪盤1A23の下面には、当該融雪盤と適当な間隔を
保持した状態で第2水中ヒーター1Dが配設されてい
る。この第2水中ヒーターからのリード線1D1は単体
収熱槽1Aの外部に引き出され電源に連結されている。 B.第2の実施例は下記のように構成することができ
る。(図9参照) 第1水中ヒーター1A3に加えて、地熱液分離槽1A2
における融雪盤1A23の下面に、当該融雪盤と適当な
間隔を保持した状態で第2水中ヒーター1Dが配設され
ている。
【0016】この結果、内部に充填された融雪媒体水W
は、地熱収集井戸1A1で地熱を収集して融雪地熱液と
なり上方の地熱液貯留室1A26に入り、この上方の地
熱液貯留室の上面に位置する融雪盤1A23で融雪冷却
され、さらに、循環路部1Bに至り融雪稼働を続け融雪
冷却還元液となり、下方の冷却液還元室を通って地熱収
集井戸1A1に還流される対流稼働を継続して融雪路面
を確保することができる。なお、循環路部1Bは、図1
0のごとく単体収熱槽1Aを中心として、平面放射状に
配設することができる。
【0017】2は左右一対対流循環融雪装置と云うべき
第2発明の対流循環融雪装置で、左右一対の単体収熱槽
2A,2Bと、これら左右一対の単体収熱槽を連結する
第1循環路部2Cと、第2循環路部2Dと、還元縦孔群
2Gから構成されている。(図11〜16参照) 図中、4は地層、5は融雪舗装面、6は路盤をそれぞれ
示す。 A.左右の単体収熱槽2A,2Bは、路盤6より地層4
に垂直状態で埋設された地熱収集井戸2A1,2B1
と、この地熱収集井戸の上面に連結され、かつ融雪舗装
面5に埋設状態で配設された地熱液分離槽2A2,2B
2とから構成されている。そこで、地熱収集井戸2A
1,2B1は、底を有する縦パイプ状の地熱収集ケーシ
ング2A11,2B11と、この地熱収集ケーシング内
に設けられた断熱循環筒2A12,2B12とで構成さ
れ、この断熱循環筒の外側には下向きの流路2A13,
2B13が形成されている。そして、地熱収集井戸2A
1,2B1における断熱循環筒2A12,2B12に
は、適数個の第1水中ヒーター2Eが配設されている。
この第1水中ヒーターからのリード線2E1は、単体収
熱槽2A,2Bの外部に引き出され電源に連結されてい
る。
【0018】また、地熱液分離槽2A2,2B2は、地
熱収集井戸の地熱収集ケーシング2A11,2B11の
上面に連結された底盤2A21,2B21と、この底盤
に連設された側壁2A22,2B22と、この側壁の上
面に張設された融雪盤2A23,2B23とからなる槽
ケース2A24,2B24と、この槽ケース内に水平に
張設された断熱分離板2A25,2B25によって形成
された上方の地熱液貯留室2A26,2B26と、下方
の冷却液還元室2A27,2B27とから構成され、か
つ断熱分離板には地熱収集井戸の断熱循環筒2A12,
2B12が連通されている。
【0019】B.第1循環路部2Cは、左の単体収熱槽
2Aと右の単体収熱槽2Bとの間に水平状態で掛架され
た横向きの角パイプ状に構成された適数本のケース2C
1と、このケース内に傾斜して張設された傾斜板2C2
で形成された上方循環路2C3から構成され、上方循環
路2C3の左の上方端は、左の単体収熱槽2Aにおける
上方の地熱液貯留室2A26に連通され、また、上方循
環路2C3の右の下方端は、右の単体収熱槽2Bにおけ
る下方の冷却液還元室2B27に連通されている。
【0020】C.第2循環路部2Dは、右の単体収熱槽
2Aと左の単体収熱槽2Bとの間に水平状態で掛架され
た横向きの角パイプ状に構成された適数本のケース2D
1と、このケース内に傾斜して張設された傾斜板2D2
で形成された上方循環路2D3から構成され、上方循環
路2D3の右の上方端は、右の単体収熱槽2Bにおける
上方の地熱液貯留室2B26に連通され、また、上方循
環路2D3の左の下方端は、左の単体収熱槽2Aにおけ
る下方の冷却液還元室2A27に連通されている。な
お、左右一対の単体収熱槽2A,2Bの地熱液分離槽2
A2,2B2における上面と、第1循環路部2C及び第
2循環路部2Dにおける上面とは同一レベルに構成され
ている。 D.還元縦孔群2Gは、地熱液分離槽に配設された適数
個の地熱液分離槽用還元縦孔2G1と、循環路部に配設
された適数個の循環路部用還元縦孔2G2から構成さ
れ、地熱液分離槽用還元縦孔2G1は、槽ケース2A2
4,2B24に貫通させた縦パイプPの上下端を外部に
対して開口させて構成され、循環路部用還元縦孔2G2
は、ケース2C1,2D1に貫通させた縦パイプPの上
下端を外部に対して開口させて構成されている。なお、
地熱液分離槽用還元縦孔2G1と、循環路部用還元縦孔
2G2における縦パイプP部分を下記のように構成する
ことができる。図19のように、縦パイプP内に蓋を有
する内パイプP1を嵌め込み、蓋の通水孔を開けたも
の。図20のように、縦パイプP内に蓋と底を有する内
パイプP2を嵌め込み、蓋と底には通水孔を開け、内部
に砂利などを充填したもの。図21のように、縦パイプ
P内に蓋と底を有する内パイプP3を嵌め込み、蓋と底
には通水孔を開け、内部にコイルスプリングを充填した
もの。E.内部には融雪媒体水Wが充填されている。
【0021】第2発明の対流循環融雪装置2の他の実施
例について A.第1の実施例は下記のように構成することができ
る。(図17参照) 断熱循環筒2A12,2B12内の第1水中ヒーター2
Eに代えて、左右の単体収熱槽2A,2Bにおける融雪
盤2A23,2B23の下面には、当該融雪盤と適当な
間隔を保持した状態で第2水中ヒーター2Fが配設され
ている。この第2水中ヒーターからのリード線2F1は
単体収熱槽2A,2Bの外部に引き出され電源に連結さ
れている。 B.第2の実施例は下記のように構成することができ
る。(図18参照) 第1水中ヒーター2Eに加えて、左右の単体収熱槽2
A,2Bにおける融雪盤2A23,2B23の下面に、
当該融雪盤と適当な間隔を保持した状態で第2水中ヒー
ター2Fが配設されている。
【0022】この結果、融雪媒体水Wは、相互に相対す
る地熱収集井戸2A,2Bで地熱を収集して融雪地熱液
となり対流上昇して、上方の地熱液貯留室2A26,2
B26に入り、当該各上方の地熱液貯留室の上面に位置
する融雪盤2A23,2B23によって融雪冷却され、
さらに、第1循環路部2Cと第2循環路部2Dによって
融雪稼働を続け融雪冷却還元液となり、互に相対する下
方の冷却液還元室2A27,2B27を通って双方の地
熱収集井戸2A1,2B1に還流される対流稼働を継続
して融雪路面を確保することになる。なお、地熱液分離
槽2A2,2B2は、平面方形,平面円形,平面三角形
などに構成できると共に、1個の地熱液分離槽2A2,
2B2に数本の地熱収集井戸2A1,2B1を取付ける
ことができる。(図示略)
【0023】3は多数連帯対流循環融雪装置と云うべき
第3発明の対流循環融雪装置で、適数個の単体収熱槽3
Aと、これら単体収熱槽を連結する適数本の第1循環路
部3Bおよび第2循環路部3Cと、還元縦孔群3Fから
構成されている。(図22〜25参照) 図中、4は地層、5は融雪舗装面、6は路盤をそれぞれ
示す。
【0024】A.各単体収熱槽3Aは、路盤6より地層
4に垂直状態で埋設された地熱収集井戸3A1と、この
地熱収集井戸の上面に連結され、かつ融雪舗装面5に埋
設状態で配設された地熱液分離槽3A2とから構成され
ている。そこで、地熱収集井戸3A1は、底を有する縦
パイプ状の地熱収集ケーシング3A11と、この地熱収
集ケーシング内に設けられた断熱循環筒3A12とで構
成され、この断熱循環筒の外側には下向きの流路3A1
3が形成されている。そして、地熱収集井戸3A1にお
ける断熱循環筒3A12内には、適数個の第1水中ヒー
ター3Dが配設されている。この第1水中ヒーターから
のリード線3D1は単体収熱槽3Aの外部に引き出され
電源に連結されている。地熱液分離槽3A2は、地熱収
集井戸の地熱収集ケーシング3A11の上面に連結され
た底盤3A21と、この底盤に連設された側壁3A22
と、この側壁の上面に張設された融雪盤3A23とから
なる槽ケース3A24と、この槽ケース内中間に水平に
張設された断熱分離板3A25によって形成された上方
の地熱液貯留室3A26と、下方の冷却液還元室3A2
7とから構成され、かつ断熱分離板には地熱収集井戸の
断熱循環筒3A12が連通されている。
【0025】B.第1循環路部3Bは、基準となる単体
収熱槽3Aとこの基準となる単体収熱槽に相対する一方
の単体収熱槽3Aの間に水平状態で掛架された横向きの
角パイプ状に構成された適数本のケース3B1と、この
ケース内に傾斜して張設された傾斜板3B2で形成され
た上方循環路3B3から構成され、上方循環路3B3の
左の上方端は基準となる単体収熱槽3Aの地熱液分離槽
3A2における上方の地熱液貯留室3A26に連通さ
れ、また、上方循環路3B3の右の下方端は、一方の単
体収熱槽3Aの地熱液分離槽3A2における下方の冷却
液還元室3A27に連通されている。 C.第2循環路部3Cは、基準となる単体収熱槽3Aと
この基準となる単体収熱槽に相対する一方の単体収熱槽
3Aの間に水平状態で掛架された横向きの角パイプ状に
構成された適数本のケース3C1と、このケース内に傾
斜して張設された傾斜板3C2で形成された上方循環路
3C3から構成され、上方循環路3C3の右の上方端は
一方の単体収熱槽3Aの地熱液分離槽3A2における上
方の地熱液貯留室3A26に連通され、また、上方循環
路3C3の左の下方端は、基準となる単体収熱槽3Aの
地熱液分離槽3A2における下方の冷却液還元室3A2
7に連通されている。なお、適数個の単体収熱槽3Aの
地熱液分離槽3A2における上面と、第1循環路部3B
および第2循環路部3Cにおける上面とは同一レベルに
構成されている。 D.以下、順にこの基準となる単体収熱槽と一方の単体
収熱槽の関係を維持しながら所定間隔をもった適数個の
単体収熱槽3A間には第1循環路部3Bと第2循環路部
3Cが張設連通されている。 E.還元縦孔群3Fは、地熱液分離槽に配設された適数
個の地熱液分離槽用還元縦孔3F1と、循環路部に配設
された適数個の循環路部用還元縦孔3F2から構成さ
れ、地熱液分離槽用還元縦孔3F1は、基準となる単体
収熱槽3Aの地熱液分離槽3A2における槽ケース3A
24,一方の単体収熱槽3Aの地熱液分離槽3A2にお
ける槽ケース3A24に貫通させた縦パイプPの上下端
を外部に対して開口させて構成され、循環路部用還元縦
孔3F2は、第1循環路部3Bのケース3B1,第2循
環路部3Cのケース3C1に貫通させた縦パイプPの上
下端を外部に対して開口させて構成されている。なお、
地熱液分離槽用還元縦孔3F1と、循環路部用還元縦孔
3F2における縦パイプP部分を下記のように構成する
ことができる。図26のように、縦パイプP内に蓋を有
する内パイプP1を嵌め込み、蓋の通水孔を開けたも
の。図27のように、縦パイプP内に蓋と底を有する内
パイプP2を嵌め込み、蓋と底には通水孔を開け、内部
に砂利などを充填したもの。図28のように、縦パイプ
P内に蓋と底を有する内パイプP3を嵌め込み、蓋と底
には通水孔を開け、内部にコイルスプリングを充填した
もの。 F.内部には融雪媒体水Wが充填されている。
【0026】第3発明の対流循環融雪装置3の他の実施
例について A.第1の実施例は下記のように構成することができ
る。(図29参照) 断熱循環筒3A12内の第1水中ヒーター3Dに代え
て、地熱液分離槽3A2における融雪盤3A23の下面
には、当該融雪盤と適当な間隔を保持した状態で第2水
中ヒーター3Eが配設されている。この第2水中ヒータ
ーからのリード線3E1は単体収熱槽3Aの外部に引き
出され電源に連結されている。 B.第2の実施例は下記のように構成することができ
る。(図30参照) 第1水中ヒーター3Dに加えて、地熱液分離槽3A2に
おける融雪盤3A23の下面に、当該融雪盤と適当な間
隔を保持した状態で第2水中ヒーター3Eが配設されて
いる。
【0027】この結果、融雪稼働単位としての基準とな
る単体収熱槽3Aとこの基準となる単体収熱槽に相対す
る単体収熱槽3A間において、融雪媒体水Wは、各地熱
収集井戸3A1で地熱を収集して融雪地熱液となり対流
上昇して各上方の地熱液貯留室3A26に入る。各上方
の地熱液貯留室の上面に位置する各融雪盤3A23で融
雪冷却しながら融雪冷却還元液となり、第1,第2循環
路部3B,3Cによって相対する相手側の下方の冷却液
還元室3A27を通ってそれぞれの地熱収集井戸3A1
に還流され地熱を収集する。このようにして、それぞれ
多数の単体収熱槽が連帯して対流稼働を継続して融雪路
面を確保することになる。なお、上述の如く単体収熱槽
3Aを平面一直線状に配設するほか、平面前後左右の方
形状に配設することができる。図示は省略するが、平面
円形状、三角状に配設することもできる。この場合、上
述の如く単体収熱槽3Aを平面一直線状に配設する構成
によって、適用範囲の広い多数連帯した還元縦孔群を有
する対流循環融雪装置になる。この場合、還元縦孔群に
ついては、内部に粗粒砂・小砂利などを充填したり、ス
プリングの反動を利用するように構成されているから、
融雪装置の構成との熔着加工によって頻繁車両交通に適
したものにでき、さらにその他適当な補強によって重車
両・超重量車両にも適したものとすることがでる。
【0028】なお、第1,第2水中ヒーターは、公知の
ものである。すなわち、第1水中ヒーターは丸棒状に構
成されており、家庭用の一般電気部品販売品である。第
2水中ヒーターは平板状に構成されており、家庭用の一
般電気部品販売品である。上述のように融雪盤に対して
当該融雪盤と適当な間隔を保持した状態で第2水中ヒー
ターを装着する理由は、融雪盤上を走行する自動車など
の振動が第2水中ヒーターに直接伝達して、当該第2水
中ヒーターの破損,漏電などの障害を防止するためであ
る。図31を参照して、第2水中ヒーター1Dを例に詳
述するが、当然第2水中ヒーター2F,3Eの場合も同
様である。第2水中ヒーター1Dは内部の電熱線をエポ
キシガラスなどで覆った平板状に構成され、融雪盤1A
23に対してゴム,エボナイト,木片などの絶縁物1D
2を介して皿ビス1D3により取付けられている。
【0029】
【発明の効果】本発明は、上述の通り構成されているの
で次に記載する効果を奏する。 1.融雪媒体水で満たされると、相互連帯自然稼働で、
融雪装置全体に自然対流循環稼働が始まり、融雪媒体水
は融雪地熱液になり、融雪路面で放熱して融雪稼働を行
って融雪冷却還元液となり、さらに継続対流循環稼働に
よって地球地層地熱を収集して蘇生融雪地熱液になり、
再度融雪稼働をする。このような自然対流循環融雪稼働
が繰り返し続けられるので、一定適量の融雪媒体水が本
発明の装置に一度満たされると、特別の事故がない限
り、融雪媒体水の消耗や地下水の使用はない。 2.本発明のものは、自然科学現象の対流循環稼働を利
用した融雪装置であるから無動力で良く、電力・ガス・
石油などの燃料が不要であるため空気汚染がなく、自然
科学現象である対流循環利用の融雪であるから雑音発生
もない。
【0030】3.本発明のものは、地球地層には必ず温
存する地熱と、全融雪装置を満たす一定適量の融雪媒体
水で相互連帯融雪稼働を繰り返し継続するので使用済み
融雪媒体水は無く、地下水不要なので、融雪希望地に融
雪装置の設置ができる。 4.上述の通り地下水を使用しないため、地下水枯渇・
地下水汚染が無く、更に使用済み融雪媒体水を処理する
下水道・排水溝等の都市施設が不要である。動力稼働を
不要とするため所謂省エネになり、燃料燃焼の公害と雑
音発生の公害もないと共に大変経済的である。なお、自
然科学現象の対流循環を利用した融雪装置であるから、
技術的に複雑でなく、一般家庭技術で理解のできる構成
で、構造は簡単、堅牢で、故障は発生しない。万が一、
故障があっても修理は簡単で、一般家庭常識技術で充分
維持管理ができると同時に安くすむなど有用な融雪装置
として活用できる。 5.第1水中ヒーター,第2水中ヒーターを設けたか
ら、一時的な豪雪時のみこれら両水中ヒーターの一方あ
るいは双方を作動させることにより融雪媒体水を暖め融
雪能力を増し確実な融雪処理を行うことができる。 6.本発明のものは、還元縦孔群によって融雪盤上の雨
水・散水・融雪水を地下に浸透還元させ、地下水枯渇を
防止すると共に、滞留水の無い快適路面にすると同時
に、この還元縦孔群によって地熱液分離槽と循環路部の
堅牢増加により車道・超重量車両交通にも対応すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1発明の対流循環融雪装置の平面図である。
【図2】同上の縦断面図である。
【図3】単体収熱槽の分解斜視図である。
【図4】還元縦孔部分の他の実施例の縦断面図である。
【図5】還元縦孔部分の他の実施例の縦断面図である。
【図6】還元縦孔部分の他の実施例の縦断面図である。
【図7】第1発明の他の実施例の平面図である。
【図8】第1発明の他の実施例の縦断面図である。
【図9】第1発明の他の実施例の縦断面図である。
【図10】第1発明の他の実施例の平面図である。
【図11】第2発明の対流循環融雪装置の平面図であ
る。
【図12】A−A線断面図である。
【図13】B−B線断面図である。
【図14】第2発明の対流循環融雪装置の分解斜視図で
ある。
【図15】第1循環路部の状態を説明する一部を切欠い
た斜視図である。
【図16】第2循環路部の状態を説明する一部を切欠い
た斜視図である。
【図17】第2発明の他の実施例の縦断面図である。
【図18】第2発明の他の実施例の縦断面図である。
【図19】還元縦孔部分の他の実施例の縦断面図であ
る。
【図20】還元縦孔部分の他の実施例の縦断面図であ
る。
【図21】還元縦孔部分の他の実施例の縦断面図であ
る。
【図22】第3発明の対流循環融雪装置の平面図であ
る。
【図23】C−C線断面図である。
【図24】同上における要部拡大図である。
【図25】D−D線断面図である。
【図26】還元縦孔部分の他の実施例の縦断面図であ
る。
【図27】還元縦孔部分の他の実施例の縦断面図であ
る。
【図28】還元縦孔部分の他の実施例の縦断面図であ
る。
【図29】第3発明の他の実施例の縦断面図である。
【図30】第3発明の他の実施例の縦断面図である。
【図31】融雪盤に対する第2水中ヒーターの配設状態
を説明する要部拡大縦断面図である。
【符号の説明】
1 第1発明の対流循環融雪装置 1A 単体収熱槽 1A3 第1水中ヒーター 1B 循環路部 1C 還元縦孔群 1D 第2水中ヒーター 2 第2発明の対流循環融雪装置 2A,2B 単体収熱槽 2C 第1循環路部 2D 第2循環路部 2E 第1水中ヒーター 2F 第2水中ヒーター 2G 還元縦孔群 3 第3発明の対流循環融雪装置 3A 単体収熱槽 3B 第1循環路部 3C 第2循環路部 3D 第1水中ヒーター 3E 第2水中ヒーター 3F 還元縦孔群

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 単体収熱槽(1A)と、この単体収熱槽
    に連結された循環路部(1B)と、還元縦孔群(1C)
    から構成され、 A.単体収熱槽(1A)は、路盤(6)より地層(4)
    に垂直状態で埋設された地熱収集井戸(1A1)と、こ
    の地熱収集井戸の上面に連結され、かつ融雪舗装面
    (5)に埋設状態で配設された地熱液分離槽(1A2)
    とから構成され、地熱収集井戸(1A1)は、底を有す
    る縦パイプ状の地熱収集ケーシング(1A11)と、こ
    の地熱収集ケーシング内に設けられた断熱循環筒(1A
    12)とから構成され、この断熱循環筒の外側には下向
    きの流路(1A13)が形成され、地熱収集井戸(1A
    1)における断熱循環筒(1A12)内には、適数個の
    第1水中ヒーター(1A3)が配設され、地熱液分離槽
    (1A2)は、地熱収集井戸の地熱収集ケーシング(1
    A11)の上面に連結された底盤(1A21)と、この
    底盤に連設された側壁(1A22)と、この側壁の上面
    に張設された融雪盤(1A23)とからなる槽ケース
    (1A24)と、この槽ケース内に水平に張設された断
    熱分離板(1A25)によって形成された上方の地熱液
    貯留室(1A26)と、下方の冷却液還元室(1A2
    7)とから構成され、かつ断熱分離板には地熱収集井戸
    の断熱循環筒(1A11)が連通され、 B.循環路部(1B)が、内方端を地熱液分離槽(1A
    2)の側壁(1A22)に水平状態で連結連通され、か
    つ、外方端が密閉されている所定寸法の横向きの角パイ
    プ状に構成された適数本のケース(1B1)と、このケ
    ース内に水平に張設された断熱分離板(1B2)で形成
    された上方循環路(1B3)と下方循環路(1B4)か
    ら構成され、上方循環路と下方循環路とは外方端部分で
    連通され、上方循環路(1B3)は、地熱液分離槽の上
    方の地熱液貯留室(1A26)に連通され、下方循環路
    (1B4)は、地熱液分離槽の下方の冷却液還元室(1
    A27)に連通され、 C.還元縦孔群(1C)は、地熱液分離槽に配設された
    適数個の地熱液分離槽用還元縦孔(1C1)と、循環路
    部に配設された適数個の循環路部用還元縦孔(1C2)
    から構成され、地熱液分離槽用還元縦孔(1C1)は、
    槽ケース(1A24)に貫通させた縦パイプ(P)の上
    下端を外部に対して開口させて構成され、循環路部用還
    元縦孔(1C2)は、ケース(1B1)に貫通させた縦
    パイプ(P)の上下端を外部に対して開口させて構成さ
    れ、 D.内部には融雪媒体水(W)が充填されていることを
    特徴とする対流循環融雪装置。
  2. 【請求項2】 断熱循環筒(1A12)内の第1水中ヒ
    ーター(1A3)に代えて、地熱液分離槽(1A2)に
    おける融雪盤(1A23)の下面には、当該融雪盤と適
    当な間隔を保持した状態で第2水中ヒーター(1D)が
    配設されている請求項1記載の対流循環融雪装置。
  3. 【請求項3】 第1水中ヒーター(1A3)に加えて、
    地熱液分離槽(1A2)における融雪盤(1A23)の
    下面に、当該融雪盤と適当な間隔を保持した状態で第2
    水中ヒーター(1D)が配設されている請求項1記載の
    対流循環融雪装置。
  4. 【請求項4】 左右一対の単体収熱槽(2A,2B)
    と、これら左右一対の単体収熱槽を連結する第1循環路
    部(2C)と、第2循環路部(2D)と、還元縦孔群
    (2G)から構成され、 A.左右の単体収熱槽(2A,2B)は、路盤(6)よ
    り地層(4)に垂直状態で埋設された地熱収集井戸(2
    A1,2B1)と、この地熱収集井戸の上面に連結さ
    れ、かつ融雪舗装面(5)に埋設状態で配設された地熱
    液分離槽(2A2,2B2)とから構成され、地熱収集
    井戸(2A1,2B1)は、底を有する縦パイプ状の地
    熱収集ケーシング(2A11,2B11)と、この地熱
    収集ケーシング内に設けられた断熱循環筒(2A12,
    2B12)とで構成され、この断熱循環筒の外側には下
    向きの流路(2A13,2B13)が形成され、地熱収
    集井戸(2A1,2B1)における断熱循環筒(2A1
    2,2B12)には、適数個の第1水中ヒーター(2
    E)が配設され、地熱液分離槽(2A2,2B2)は、
    地熱収集井戸の地熱収集ケーシング(2A11,2B1
    1)の上面に連結された底盤(2A21,2B21)
    と、この底盤に連設された側壁(2A22,2B22)
    と、この側壁の上面に張設された融雪盤(2A23,2
    B23)とからなる槽ケース(2A24,2B24)
    と、この槽ケース内に水平に張設された断熱分離板(2
    A25,2B25)によって形成された上方の地熱液貯
    留室(2A26,2B26)と、下方の冷却液還元室
    (2A27,2B27)とから構成され、かつ断熱分離
    板には地熱収集井戸の断熱循環筒(2A12,2B1
    2)が連通され、 B.第1循環路部(2C)は、左の単体収熱槽(2A)
    と右の単体収熱槽(2B)との間に水平状態で掛架され
    た横向きの角パイプ状に構成された適数本のケース(2
    C1)と、このケース内に傾斜して張設された傾斜板
    (2C2)で形成された上方循環路(2C3)から構成
    され、上方循環路(2C3)の左の上方端は、左の単体
    収熱槽(2A)における上方の地熱液貯留室(2A2
    6)に連通され、また、上方循環路(2C3)の右の下
    方端は、右の単体収熱槽(2B)における下方の冷却液
    還元室(2B27)に連通され、 C.第2循環路部(2D)は、左の単体収熱槽(2A)
    と右の単体収熱槽(2B)との間に水平状態で掛架され
    た横向きの角パイプ状に構成された適数本のケース(2
    D1)と、このケース内に傾斜して張設された傾斜板
    (2D2)で形成された上方循環路(2D3)から構成
    され、上方循環路(2D3)の右の上方端は、右の単体
    収熱槽(2B)における上方の地熱液貯留室(2B2
    6)に連通され、上方循環路(2D3)の左の下方端
    は、左の単体収熱槽(2A)における下方の冷却液還元
    室(2A27)に連通され、 D.還元縦孔群(2G)は、地熱液分離槽に配設された
    適数個の地熱液分離槽用還元縦孔(2G1)と、循環路
    部に配設された適数個の循環路部用還元縦孔(2G2)
    から構成され、地熱液分離槽用還元縦孔(2G1)は、
    槽ケース(2A24,2B24)に貫通させた縦パイプ
    (P)の上下端を外部に対して開口させて構成され、循
    環路部用還元縦孔(2G2)は、ケース(2C1,2D
    1)に貫通させた縦パイプ(P)の上下端を外部に対し
    て開口させて構成され、 E.内部には融雪媒体水(W)が充填されていることを
    特徴とする対流循環融雪装置。
  5. 【請求項5】 断熱循環筒(2A12,2B12)内の
    第1水中ヒーター(2E)に代えて、左右の単体収熱槽
    (2A,2B)における融雪盤(2A23,2B23)
    の下面には、当該融雪盤と適当な間隔を保持した状態で
    第2水中ヒーター(2F)が配設され、この第2水中ヒ
    ーターからのリード線(2F1)は単体収熱槽(2A,
    2B)の外部に引き出され電源に連結されている請求項
    4記載の対流循環融雪装置。
  6. 【請求項6】 第1水中ヒーター(2E)に加えて、左
    右の単体収熱槽(2A,2B)における融雪盤(2A2
    3,2B23)の下面に、当該融雪盤と適当な間隔を保
    持した状態で第2水中ヒーター(2F)が配設されてい
    る請求項4記載の対流循環融雪装置。
  7. 【請求項7】 適数個の単体収熱槽(3A)と、これら
    単体収熱槽を連結する適数本の第1循環路部(3B)お
    よび第2循環路部(3C)と、還元縦孔群(3F)から
    構成され、 A.各単体収熱槽(3A)は、路盤(6)より地層
    (4)に垂直状態で埋設された地熱収集井戸(3A1)
    と、この地熱収集井戸の上面に連結され、かつ融雪舗装
    面(5)に埋設状態で配設された地熱液分離槽(3A
    2)とから構成され、地熱収集井戸(3A1)は、底を
    有する縦パイプ状の地熱収集ケーシング(3A11)
    と、この地熱収集ケーシング内に設けられた断熱循環筒
    (3A12)とで構成され、この断熱循環筒の外側には
    下向きの流路(3A13)が形成され、地熱収集井戸
    (3A1)における断熱循環筒(3A12)内には、適
    数個の第1水中ヒーター(3D)が配設され、地熱液分
    離槽(3A2)は、地熱収集井戸の地熱収集ケーシング
    (3A11)の上面に連結された底盤(3A21)と、
    この底盤に連設された側壁(3A22)と、この側壁の
    上面に張設された融雪盤(3A23)とからなる槽ケー
    ス(3A24)この槽ケース内中間に水平に張設された
    断熱分離板(3A25)によって形成された上方の地熱
    液貯留室(3A26)と、下方の冷却液還元室(3A2
    7)とから構成され、かつ断熱分離板には地熱収集井戸
    の断熱循環筒(3A12)が連通され、 B.第1循環路部(3B)は、基準となる単体収熱槽
    (3A)とこの基準となる単体収熱槽に相対する一方の
    単体収熱槽(3A)の間に水平状態で掛架された横向き
    の角パイプ状に構成された適数本のケース(3B1)
    と、このケース内に傾斜して張設された傾斜板(3B
    2)で形成された上方循環路(3B3)から構成され、
    上方循環路(3B3)の左の上方端は基準となる単体収
    熱槽(3A)の地熱液分離槽(3A2)における上方の
    地熱液貯留室(3A26)に連通され、上方循環路(3
    B3)の右の下方端は、一方の単体収熱槽(3A)の地
    熱液分離槽(3A2)における下方の冷却液還元室(3
    A27)に連通され、 C.第2循環路部(3C)は、基準となる単体収熱槽
    (3A)とこの基準となる単体収熱槽に相対する一方の
    単体収熱槽(3A)の間に水平状態で掛架された横向き
    の角パイプ状に構成された適数本のケース(3C1)
    と、このケース内に傾斜して張設された傾斜板(3C
    2)で形成された上方循環路(3C3)から構成され、
    上方循環路(3C3)の右の上方端は一方の単体収熱槽
    (3A)の地熱液分離槽(3A2)における上方の地熱
    液貯留室(3A26)に連通され、上方循環路(3C
    3)の左の下方端は、基準となる単体収熱槽(3A)の
    地熱液分離槽(3A2)における下方の冷却液還元室
    (3A27)に連通され、 D.以下、順にこの基準となる単体収熱槽と一方の単体
    収熱槽の関係を維持しながら所定間隔をもった適数個の
    単体収熱槽(3A)間には第1循環路部(3B)と第2
    循環路部(3C)が張設連通され、 E.還元縦孔群(3F)は、地熱液分離槽に配設された
    適数個の地熱液分離槽用還元縦孔(3F1)と、循環路
    部に配設された適数個の循環路部用還元縦孔(3F2)
    から構成され、地熱液分離槽用還元縦孔(3F1)は、
    基準となる単体収熱槽(3A)の地熱液分離槽(3A
    2)における槽ケース(3A24),一方の単体収熱槽
    (3A)の地熱液分離槽(3A2)における槽ケース
    (3A24)に貫通させた縦パイプ(P)の上下端を外
    部に対して開口させて構成され、循環路部用還元縦孔
    (3F2)は、第1循環路部(3B)のケース(3B
    1),第2循環路部(3C)のケース(3C1)に貫通
    させた縦パイプ(P)の上下端を外部に対して開口させ
    て構成されていることを特徴とする対流循環融雪装置。
  8. 【請求項8】 断熱循環筒(3A12)内の第1水中ヒ
    ーター(3D)に代えて、地熱液分離槽(3A2)にお
    ける融雪盤(3A23)の下面には、当該融雪盤と適当
    な間隔を保持した状態で第2水中ヒーター(3E)が配
    設され、第2水中ヒーターからのリード線(3E1)は
    単体収熱槽(3A)の外部に引き出され電源に連結され
    ている請求項7記載の対流循環融雪装置。
  9. 【請求項9】 第1水中ヒーター(3D)に加えて、地
    熱液分離槽(3A2)における融雪盤(3A23)の下
    面に、当該融雪盤と適当な間隔を保持した状態で第2水
    中ヒーター(3E)が配設されている請求項7記載の対
    流循環融雪装置。
  10. 【請求項10】 地熱液分離槽用還元縦孔と循環路部用
    還元縦孔における縦パイプ(P)内には蓋を有する内パ
    イプ(P1)を嵌め込み、蓋の通水孔を開けた請求項
    1,請求項4,請求項7のうちのいずれかに記載の対流
    循環融雪装置。
  11. 【請求項11】 地熱液分離槽用還元縦孔と循環路部用
    還元縦孔における縦パイプ(P)内には蓋と底を有する
    内パイプ(P2)を嵌め込み、蓋と底には通水孔を開
    け、内部に砂利などを充填した請求項1,請求項4,請
    求項7のうちのいずれかに記載の対流循環融雪装置。
  12. 【請求項12】 地熱液分離槽用還元縦孔と循環路部用
    還元縦孔における縦パイプ(P)内には蓋と底を有する
    内パイプ(P3)を嵌め込み、蓋と底には通水孔を開
    け、内部にコイルスプリングを充填した請求項1,請求
    項4,請求項7のうちのいずれかに記載の対流循環融雪
    装置。
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