JP3355397B2 - 対流循環融雪装置と対流循環融雪装置の使用方法 - Google Patents

対流循環融雪装置と対流循環融雪装置の使用方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規な構成を有す
る対流循環融雪装置に関するものである。特に、下記の
諸点に適したものである。 1.地熱による融雪のため地熱対流融雪能力以上の豪雪
時のみ、ヒートポンプによる加熱支援融雪で、少ない融
雪時間とCO2 の排出なく環境保全ができる。 2.融雪装置構成が簡単、堅牢のため故障が生じず、燃
料不要のため維持費が少なく、かつ家庭技術内構成で誰
でも管理できる。 3.装置内を洗浄し融雪能力更新できることと、融雪路
面上の融雪水を還元縦孔を通して地下還元できるので、
無積雪,無融雪水の快適融雪路として使用できる。
【0002】
【従来の技術】本特許出願人は、先に特許第25673
50号(発明の名称〜対流循環融雪装置)により、おお
よそ下記の構成を有する対流循環融雪装置を提案した。
各単体収熱装置下部には融雪冷却還元液を融雪地熱液に
変える地熱収集井戸が接続されている。各単体収熱装置
は上方地熱液貯留室と下方冷却液還元室とに構成され、
地熱収集井戸と連通されている。始端側収熱装置から終
端側収熱装置までの各収熱装置が対流循環配管によって
連通され、融雪媒体液が対流循環できるようになってい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術で述べたも
のにあっては、下記のような問題点を有していた。 1.長期間使用中に融雪装置内壁に水垢等の垢が付着し
たり、滓が沈殿して効率が下がる。 2.豪雪時の融雪路面には対流融雪能力以上の現象状況
として暫し残雪がある。 3.融雪で生じた融雪水が融雪路面に漂う。 本発明は、従来の技術の有するこのような問題点に鑑み
なされたものであり、その目的とするところは、次のよ
うなことのできるものを提供しようとするものである。 1.従来からある除雪方法は A.活力ある多くの人手を必要としたため、今後の高齢
化時代には不適になった。 B.除雪に機械力が導入されると順次高度化され、専門
技術が必要となりつつある。 C.多くの燃料と排雪運搬のため、交通路混雑等々の公
害が多くなりつつある。 2.上記理由から、人為エネルギー資源融雪方法と、天
然エネルギー資源による融雪方法へと順次変化しつつあ
る。しかし、かかる事態につついても下記の問題点を指
摘できる。 A.人為エネルギー資源融雪方法では、必ず必要とする
電熱、ガス、石油燃焼熱などを必要としない地球が温存
する地熱を利用する。天然エネルギー資源融雪方法で
は、融雪媒体液である水を一般に大量に使用するが、一
定適量の融雪媒体液で融雪稼働ができる開発が求められ
ている。 B.人手をできるだけ必要としない構成で故障がないこ
と。 C.融雪施設の運営管理を家庭人の技術知識でも継続管
理と維持ができると同時に、故障が生じても容易に手直
し補修ができる。 D.下水道施設等の都市型付属施設を不要とする。 E.融雪を必要とする如何なる場所でも、求められる融
雪施設ができる。 F.地下水汚染、地下水枯渇、空気汚染、雑音等の環境
汚染公害がないこと。 G.融雪稼働による運営維持費は安く、同時に誰でも管
理できる。 3.上記の理由から下記項目順に除雪融雪へと変化して
いる。 A.人手除雪〜昔から行われている多くの人による除
雪。 B.人為エネルギー資源除雪〜機械除雪(ブルドーザ除
雪、除雪機、トラック等) C.人為エネルギー資源+天然エネルギー資源による除
雪〜融雪機(石油等の燃料による融雪)、流雪溝(コン
クリート等で流水溝を造り、水流力で雪を流す)、撒水
融雪(地面下に配管し、これより地下水を散水して融雪
する)、無撒水融雪(地面下に配管し地下水または温水
を循環させ融雪する) D.天然エネルギー資源による融雪〜対流循環融雪(地
熱による対流現象を利用した融雪) E.天然エネルギー資源+人為エネルギー資源融雪(本
特許願で狙っているもの)
【0004】
【課題を解決するための手段】第1発明は、下記の始端
側収熱装置1と、終端側収熱装置11と、これら装置間
に配管された融雪配管部2と、始端側配管部3と、終端
側配管部4と、バイパス部5から構成されている対流循
環融雪装置である。 A.始端側収熱装置1と、終端側収熱装置11は、地層
に垂直状態で埋設された地熱収集井戸1Aと、この地熱
収集井戸の上面に連結され、かつ融雪舗装面Yに埋設状
態で配設された地熱液分離槽1Bとから構成され、 a.地熱収集井戸1Aは、底を有する縦パイプ状の地熱
収集ケーシング1A1と、この地熱収集ケーシング内に
設けられた断熱循環筒1A2とから構成され、この断熱
循環筒の外側には下向きの流路1A3が形成され、 b.地熱液分離槽1Bは、地熱収集井戸の地熱収集ケー
シング1A1の上面に連結された底盤1B1と、この底
盤に連設された側壁1B2と、この側壁の上面に張設さ
れた融雪盤1B3とからなる槽ケース1B4と、この槽
ケース内に水平に張設された断熱分離板1B5によって
形成された上方の地熱液貯留室1B6と、下方の冷却液
還元室1B7とから構成され、かつ断熱分離板には地熱
収集井戸の断熱循環筒1A2が連通され、槽ケース1B
4には還元縦孔1B8が適数個設けられ、 B.融雪配管部2は、往き融雪調整配管2Aと還り融雪
調整配管2Bから構成され、始端側収熱装置1と、終端
側収熱装置11との場合は、往き融雪調整配管2Aは、
始端側収熱装置1の上方の地熱液貯留室1B6と終端側
収熱装置11の下方の冷却液還元室1B7の間に連通状
態で配管され、かつこの往き融雪調整配管2Aには始端
側収熱装置1の近傍位置をもって往き融雪調整配管用バ
ルブ2A1が設けられ、還り融雪調整配管2Bは、始端
側収熱装置1の下方の冷却液還元室1B7と終端側収熱
装置11の上方の地熱液貯留室1B6の間に連通状態で
配管され、かつこの還り融雪調整配管2Bには始端側収
熱装置1の近傍位置をもって還り融雪調整配管用バルブ
2B1が設けられ、
【0005】C.始端側配管部3は、地熱液分離槽1B
における上方の地熱液貯留室1B6から外方に引出され
た始端側第1パイプ3Aと、下方の冷却液還元室1B7
から外方に引出された始端側第2パイプ3Bと、第1パ
イプ3Aと第2パイプ3Bの先端に連結されたポンプP
と、ポンプPとヒートポンプHPを連結する始端側第3
パイプ3Cと、ポンプPに連結された給水パイプ3E
と、始端側第1パイプ3Aに設けられた始端側第1バル
ブ3A1と、始端側第2パイプ3Bに設けられた始端側
第2バルブ3B1と、始端側第3パイプ3Cに設けられ
た始端側第3バルブ3C1と、給水パイプ3Eに設けら
れた給水パイプ用バルブ3E1から構成され、 D.終端側配管部4は、地熱液分離槽1Bにおける上方
の地熱液貯留室1B6から外方に引出された終端側第1
パイプ4Aと、下方の冷却液還元室1B7から外方に引
出された終端側第2パイプ4Bと、終端側第1パイプ4
Aと終端側第2パイプ4Bの先端に連結された終端側排
水パイプ4Cと、終端側第1パイプ4Aに設けられた終
端側第1バルブ4A1と、終端側第2パイプ4Bに設け
られた終端側第2バルブ4B1と、終端側排水パイプ4
Cに設けられた排水パイプ用バルブ4C1から構成さ
れ、 E.バイパス部5は、所定長さのパイプ5Aにおける始
端側は、一方5Bと他方5Cに分岐され、一方5Bはヒ
ートポンプ用バルブ5B1を介してヒートポンプHPに
連結され、他方5Cはポンプ用バルブ5C1を介してポ
ンプPに連結され、また、このパイプ5Aにおける終端
側5Dは、終端側バルブ5D1を介して終端側排水パイ
プ4Cに排水パイプ用バルブ4C1の位置より始端側に
連結されている。
【0006】第1発明は、下記の始端側収熱装置1と、
終端側収熱装置11と、これら装置間に配設された適数
個の中間収熱装置111、111...、と、始端側収
熱装置1と中間収熱装置111間に配管された融雪配管
部2と、中間収熱装置111同士間に配管された融雪配
管部2と、中間収熱装置111と終端側収熱装置11間
に配管された融雪配管部2と、始端側配管部3と、終端
側配管部4と、バイパス部5から構成することができ
る。 A.始端側収熱装置1と、終端側収熱装置11と、中間
収熱装置111は、地層に垂直状態で埋設された地熱収
集井戸1Aと、この地熱収集井戸の上面に連結され、か
つ融雪舗装面Yに埋設状態で配設された地熱液分離槽1
Bとから構成され、 B.融雪配管部2は、往き融雪調整配管2Aと還り融雪
調整配管2Bから構成され、始端側収熱装置1と中間収
熱装置111間の場合、往き融雪調整配管2Aは、始端
側収熱装置1の上方の地熱液貯留室1B6と中間収熱装
置111の下方の冷却液還元室1B7の間に連通状態で
配管され、かつこの往き融雪調整配管2Aには始端側収
熱装置1の近傍位置をもって往き融雪調整配管用バルブ
2A1が設けられ、還り融雪調整配管2Bは、始端側収
熱装置1の下方の冷却液還元室1B7と中間収熱装置1
11の上方の地熱液貯留室1B6の間に連通状態で配管
され、かつこの還り融雪調整配管2Bには始端側収熱装
置1の近傍位置をもって還り融雪調整配管用バルブ2B
1が設けられ、中間収熱装置111同士間の場合、往き
融雪調整配管2Aは、始端側に位置する中間収熱装置1
11の上方の地熱液貯留室1B6と終端側に位置する中
間収熱装置111の下方の冷却液還元室1B7の間に連
通状態で配管され、かつこの往き融雪調整配管2Aには
始端側に位置する中間収熱装置111の近傍位置をもっ
て往き融雪調整配管用バルブ2A1が設けられ、還り融
雪調整配管2Bは、始端側に位置する中間収熱装置11
1の下方の冷却液還元室1B7と終端側に位置する中間
収熱装置111の上方の地熱液貯留室1B6の間に連通
状態で配管され、かつこの還り融雪調整配管2Bには始
端側に位置する中間収熱装置111の近傍位置をもって
還り融雪調整配管用バルブ2B1が設けられ、中間収熱
装置111と終端側収熱装置11間の場合、往き融雪調
整配管2Aは、中間収熱装置111の上方の地熱液貯留
室1B6と終端側収熱装置11の下方の冷却液還元室1
B7の間に連通状態で配管され、かつこの往き融雪調整
配管2Aには中間収熱装置111の近傍位置をもって往
き融雪調整配管用バルブ2A1が設けられ、還り融雪調
整配管2Bは、中間収熱装置111の下方の冷却液還元
室1B7と終端側収熱装置11の上方の地熱液貯留室1
B6の間に連通状態で配管され、かつこの還り融雪調整
配管2Bには中間収熱装置111の近傍位置をもって還
り融雪調整配管用バルブ2B1が設けられている。
【0007】また、第1発明は、下記のように構成する
ことができる。還元縦孔1B8は槽ケースを貫通する縦
パイプ1B81と、縦パイプの上端に張設された通水穴
を有する蓋1B82から構成され、この場合、縦パイプ
1B81に通水穴を有する蓋1B82と中蓋1B83を
張設し、蓋と中蓋の間に砂利1B84を充填して構成さ
れるか、縦パイプ1B81内に張設された通水穴を有す
る中蓋1B83と、中蓋の上方部分に内蔵されたコイル
スプリング1B85と、コイルスプリングの上面に載置
された通水穴を有する蓋1B82から構成されている。
【0008】第2発明は、第1発明の対流循環融雪装置
を、下記のように操作する対流循環融雪装置の使用方法
である。 第1.自然対流による融雪の場合 A.始端側配管部3関係 a.始端側第1バルブ3A1〜閉、b.始端側第2バル
ブ3B1〜閉、 c.始端側第3バルブ3C1〜閉、d.給水パイプ用バ
ルブ3E1〜閉。 B.融雪配管部2関係 a.往き融雪調整配管用バルブ2A1〜開、b.還り融
雪調整配管用バルブ2B1〜開。 C.終端側配管部4関係 a.終端側第1バルブ4A1〜閉、b.終端側第2バル
ブ4B1〜閉、 c.排水パイプ用バルブ4C1〜閉。 D.バイパス部5関係 a.ヒートポンプ用バルブ5B1〜閉、b.ポンプ用バ
ルブ5C1〜閉、 c.終端側バルブ5D1〜閉。
【0009】第2.ポンプPの強制対流による融雪の場
合 A.始端側配管部3関係 a.始端側第1バルブ3A1〜閉、b.始端側第2バル
ブ3B1〜開、 c.始端側第3バルブ3C1〜閉、d.給水パイプ用バ
ルブ3E1〜閉。 B.融雪配管部2関係 a.往き融雪調整配管用バルブ2A1〜開、b.還り融
雪調整配管用バルブ2B1〜閉。 C.終端側配管部4関係 a.終端側第1バルブ4A1〜開、b.終端側第2バル
ブ4B1〜閉、 c.排水パイプ用バルブ4C1〜閉。 D.バイパス部5関係 a.ヒートポンプ用バルブ5B1〜閉、b.ポンプ用バ
ルブ5C1〜開、 c.終端側バルブ5D1〜開。
【0010】第3.ヒートポンプHPとポンプPの強制
対流による融雪の場合 A.始端側配管部3関係 a.始端側第1バルブ3A1〜閉、b.始端側第2バル
ブ3B1〜開、 c.始端側第3バルブ3C1〜開、d.給水パイプ用バ
ルブ3E1〜閉。 B.融雪配管部2関係 a.往き融雪調整配管用バルブ2A1〜開、b.還り融
雪調整配管用バルブ2B1〜閉。 C.終端側配管部4関係 a.終端側第1バルブ4A1〜開、b.終端側第2バル
ブ4B1〜閉、 c.排水パイプ用バルブ4C1〜閉。 D.バイパス部5関係 a.ヒートポンプ用バルブ5B1〜開、b.ポンプ用バ
ルブ5C1〜閉、 c.終端側バルブ5D1〜開。
【0011】第4.ポンプPによる清掃の場合 A.始端側配管部3関係 a.始端側第1バルブ3A1〜閉、b.始端側第2バル
ブ3B1〜開、 c.始端側第3バルブ3C1〜閉、d.給水パイプ用バ
ルブ3E1〜開。 B.融雪配管部2関係 a.往き融雪調整配管用バルブ2A1〜開、b.還り融
雪調整配管用バルブ2B1〜閉。 C.終端側配管部4関係 a.終端側第1バルブ4A1〜開、b.終端側第2バル
ブ4B1〜閉、 c.排水パイプ用バルブ4C1〜開。 D.バイパス部5関係 a.ヒートポンプ用バルブ5B1〜閉、b.ポンプ用バ
ルブ5C1〜閉、 c.終端側バルブ5D1〜閉。
【0012】第5.ポンプPによる逆流清掃の場合 A.始端側配管部3関係 a.始端側第1バルブ3A1〜開、b.始端側第2バル
ブ3B1〜閉、 c.始端側第3バルブ3C1〜閉、d.給水パイプ用バ
ルブ3E1〜開。 B.融雪配管部2関係 a.往き融雪調整配管用バルブ2A1〜閉、b.還り融
雪調整配管用バルブ2B1〜開。 C.終端側配管部4関係 a.終端側第1バルブ4A1〜閉、b.終端側第2バル
ブ4B1〜開、 c.排水パイプ用バルブ4C1〜開。 D.バイパス部5関係 a.ヒートポンプ用バルブ5B1〜閉、b.ポンプ用バ
ルブ5C1〜閉、 c.終端側バルブ5D1〜閉。
【0013】第3発明は、下記の始端側収熱装置6と、
終端側収熱装置61と、これら装置間に配管された融雪
液循環路部7と、始端側配管部8と、終端側配管部9
と、バイパス部10から構成されている対流循環融雪装
置である。 A.始端側収熱装置6と、終端側収熱装置61は、地層
に垂直状態で埋設された地熱収集井戸6Aと、この地熱
収集井戸の上面に連結され、かつ融雪舗装面Yに埋設状
態で配設された地熱液分離槽6Bとから構成され、 a.地熱収集井戸6Aは、底を有する縦パイプ状の地熱
収集ケーシング6A1と、この地熱収集ケーシング内に
設けられた断熱循環筒6A2とから構成され、この断熱
循環筒の外側には下向きの流路6A3が形成され、 b.地熱液分離槽6Bは、地熱収集井戸の地熱収集ケー
シング6A1の上面に連結された底盤6B1と、この底
盤に連設された側壁6B2と、この側壁の上面に張設さ
れた融雪盤6B3とからなる槽ケース6B4と、この槽
ケース内に水平に張設された断熱分離板6B5によって
形成された上方の地熱液貯留室6B6と、下方の冷却液
還元室6B7とから構成され、かつ断熱分離板には地熱
収集井戸の断熱循環筒6A2が連通され、上方の地熱液
貯留室6B6の側壁の所定箇所には往き用連結口6B6
1が、また、下方の冷却液還元室6B7の側壁の所定箇
所には還り用連結口6B71が開設され、槽ケース6B
4には還元縦孔6B8が適数個設けられ、 B.融雪液循環路部7は、始端側に位置するバルブ用ボ
ックス7Aと終端側に位置する融雪液循環路ケース7B
から構成され、 a.バルブ用ボックス7Aは、所定寸法に構成されたボ
ックス7A1と、このボックス内に設けられた往き融雪
液循環用バルブ7A2と、往き用連結口6B71と、還
り用連結口6B61に対応する還り融雪液循環用バルブ
7A3から構成され、 b.融雪液循環路ケース7Bは、所定寸法に構成された
ケース7B11と、このケース内に設けられた往き融雪
液循環路7B1と還り融雪液循環路7B2から構成さ
れ、
【0014】C.始端側収熱装置6と、終端側収熱装置
61との場合における融雪液循環路部7は、 a.始端側収熱装置6の上方の地熱液貯留室6B6と終
端側収熱装置61の下方の冷却液還元室6B7とは、バ
ルブ用ボックス7Aの往き融雪液循環用バルブ7A2を
介して往き融雪液循環路7B1で連結され、 b.始端側収熱装置6の下方の冷却液還元室6B7と終
端側収熱装置61の上方の地熱液貯留室6B6とは、バ
ルブ用ボックス7Aの還り融雪液循環用バルブ7A3を
介して還り融雪液循環路7B2で連結され、 D.始端側配管部8は、地熱液分離槽6Bにおける上方
の地熱液貯留室6B6から外方に引出された始端側第1
パイプ8Aと、下方の冷却液還元室6B7から外方に引
出された始端側第2パイプ8Bと、第1パイプ8Aと第
2パイプ8Bの先端に連結されたポンプPと、ポンプP
とヒートポンプHPを連結する始端側第3パイプ8C
と、ポンプPに連結された給水パイプ8Eと、始端側第
1パイプ8Aに設けられた始端側第1バルブ8A1と、
始端側第2パイプ8Bに設けられた始端側第2バルブ8
B1と、始端側第3パイプ8Cに設けられた始端側第3
バルブ8C1と、給水パイプ8Eに設けられた給水パイ
プ用バルブ8E1から構成され、 E.終端側配管部9は、地熱液分離槽6Bにおける上方
の地熱液貯留室6B6から外方に引出された終端側第1
パイプ9Aと、下方の冷却液還元室6B7から外方に引
出された終端側第2パイプ9Bと、終端側第1パイプ9
Aと終端側第2パイプ9Bの先端に連結された終端側排
水パイプ9Cと、終端側第1パイプ9Aに設けられた終
端側第1バルブ9A1と、終端側第2パイプ9Bに設け
られた終端側第2バルブ9B1と、終端側排水パイプ9
Cに設けられた排水パイプ用バルブ9C1から構成さ
れ、 F.バイパス部10は、所定長さのパイプ10Aにおけ
る始端側は、一方10Bと他方10Cに分岐され、一方
10Bはヒートポンプ用バルブ10B1を介してヒート
ポンプHPに連結され、他方10Cはポンプ用バルブ1
0C1を介してポンプPに連結され、また、このパイプ
10Aにおける終端側10Dは、終端側バルブ10D1
を介して終端側排水パイプ9Cに排水パイプ用バルブ9
C1の位置より始端側に連結されている。
【0015】第3発明は、下記の始端側収熱装置6と、
終端側収熱装置61と、これら装置間に配設された適数
個の中間収熱装置611、611...、と、始端側収
熱装置6と中間収熱装置611間に配管された融雪液循
環路部7と、中間収熱装置611同士間に配管された融
雪液循環路部7と、中間収熱装置611と終端側収熱装
置61間に配管された融雪液循環路部7と、始端側配管
部8と、終端側配管部9と、バイパス部10から構成す
ることができる。 A.始端側収熱装置6と、終端側収熱装置61と、中間
収熱装置611は、地層に垂直状態で埋設された地熱収
集井戸6Aと、この地熱収集井戸の上面に連結され、か
つ融雪舗装面Yに埋設状態で配設された地熱液分離槽6
Bとから構成され、 B.融雪液循環路部7は、始端側に位置するバルブ用ボ
ックス7Aと終端側に位置する融雪液循環路ケース7B
から構成され、始端側収熱装置6と中間収熱装置611
間における融雪液循環路部7は、 イ.始端側収熱装置6の上方の地熱液貯留室6B6と中
間収熱装置611の下方の冷却液還元室6B7とは、バ
ルブ用ボックス7Aの往き融雪液循環用バルブ7A2を
介して往き融雪液循環路7B1で連結され、 ロ.始端側収熱装置6の下方の冷却液還元室6B7と中
間収熱装置611の上方の地熱液貯留室6B6とは、バ
ルブ用ボックス7Aの還り融雪液循環用バルブ7A3を
介して還り融雪液循環路7B2で連結され、中間収熱装
置611同士間の場合における融雪液循環路部7は、 イ.始端側に位置する中間収熱装置611の上方の地熱
液貯留室6B6と終端側に位置する中間収熱装置611
の下方の冷却液還元室6B7とは、バルブ用ボックス7
Aの往き融雪液循環用バルブ7A2を介して往き融雪液
循環路7B1で連結され、 ロ.始端側に位置する中間収熱装置611の下方の冷却
液還元室6B7と終端側に位置する中間収熱装置611
の上方の地熱液貯留室6B6とは、バルブ用ボックス7
Aの還り融雪液循環用バルブ7A3を介して還り融雪液
循環路7B2で連結され、中間収熱装置611と終端側
収熱装置61間の場合における融雪液循環路部7は、 イ.中間収熱装置611の上方の地熱液貯留室6B6と
終端側収熱装置61の下方の冷却液還元室6B7とは、
バルブ用ボックス7Aの往き融雪液循環用バルブ7A2
を介して往き融雪液循環路7B1で連結され、 ロ.中間収熱装置611の下方の冷却液還元室6B7と
終端側収熱装置61の上方の地熱液貯留室6B6とは、
バルブ用ボックス7Aの還り融雪液循環用バルブ7A3
を介して還り融雪液循環路7B2で連結されている。
【0016】また、第3発明は、下記のように構成する
ことができる。還元縦孔6B8は槽ケースを貫通する縦
パイプ6B81と、縦パイプの上端に張設された通水穴
を有する蓋6B82から構成され、この場合、縦パイプ
6B81に通水穴を有する蓋6B82と中蓋6B83を
張設し、蓋と中蓋の間に砂利6B84を充填して構成さ
れるか、縦パイプ6B81内に張設された通水穴を有す
る中蓋6B83と、中蓋の上方部分に内蔵されたコイル
スプリング6B84と、コイルスプリングの上面に載置
された通水穴を有する蓋6B82から構成されている。
【0017】第4発明は、第3発明の対流循環融雪装置
を、下記のように操作する対流循環融雪装置の使用方法
である。 第1.自然対流による融雪の場合 A.始端側配管部8関係 a.始端側第1バルブ8A1〜閉、b.始端側第2バル
ブ8B1〜閉、 c.始端側第3バルブ8C1〜閉、d.給水パイプ用バ
ルブ8E1〜閉。 B.融雪液循環路部7関係 a.往き融雪液循環用バルブ7A2〜開、b.還り融雪
液循環用バルブ7A3〜開。 C.終端側配管部9関係 a.終端側第1バルブ9A1〜閉、b.終端側第2バル
ブ9B1〜閉、 c.排水パイプ用バルブ9C1〜閉。 D.バイパス部10関係 a.ヒートポンプ用バルブ10B1〜閉、b.ポンプ用
バルブ10C1〜閉、 c.終端側バルブ10D1〜閉。
【0018】第2.ポンプPの強制対流による融雪の場
合 A.始端側配管部8関係 a.始端側第1バルブ8A1〜閉、b.始端側第2バル
ブ8B1〜開、 c.始端側第3バルブ8C1〜閉、d.給水パイプ用バ
ルブ8E1〜閉。 B.融雪液循環路部7関係 a.往き融雪液循環用バルブ7A2〜開、b.還り融雪
液循環用バルブ7A3〜閉。 C.終端側配管部9関係 a.終端側第1バルブ9A1〜開、b.終端側第2バル
ブ9B1〜閉、 c.排水パイプ用バルブ9C1〜閉。 D.バイパス部10関係 a.ヒートポンプ用バルブ10B1〜閉、b.ポンプ用
バルブ10C1〜開、 c.終端側バルブ10D1〜開。
【0019】第3.ヒートポンプHPとポンプPの強制
対流による融雪の場合 A.始端側配管部8関係 a.始端側第1バルブ8A1〜閉、b.始端側第2バル
ブ8B1〜開、 c.始端側第3バルブ8C1〜開、d.給水パイプ用バ
ルブ8E1〜閉。 B.融雪液循環路部7関係 a.往き融雪液循環用バルブ7A2〜開、b.還り融雪
液循環用バルブ7A3〜閉。 C.終端側配管部9関係 a.終端側第1バルブ9A1〜開、b.終端側第2バル
ブ9B1〜閉、 c.排水パイプ用バルブ9C1〜閉。 D.バイパス部10関係 a.ヒートポンプ用バルブ10B1〜開、b.ポンプ用
バルブ10C1〜閉、 c.終端側バルブ10D1〜開。
【0020】第4.ポンプPによる洗浄の場合 A.始端側配管部8関係 a.始端側第1バルブ8A1〜閉、b.始端側第2バル
ブ8B1〜開、 c.始端側第3バルブ8C1〜閉、d.給水パイプ用バ
ルブ8E1〜開。 B.融雪液循環路部7関係 a.往き融雪液循環用バルブ7A2〜開、b.還り融雪
液循環用バルブ7A3〜閉。 C.終端側配管部9関係 a.終端側第1バルブ9A1〜開、b.終端側第2バル
ブ9B1〜閉、 c.排水パイプ用バルブ9C1〜開。 D.バイパス部10関係 a.ヒートポンプ用バルブ10B1〜閉、b.ポンプ用
バルブ10C1〜閉、 c.終端側バルブ10D1〜閉。
【0021】第5.ポンプPによる逆流洗浄の場合 A.始端側配管部8関係 a.始端側第1バルブ8A1〜開、b.始端側第2バル
ブ8B1〜閉、 c.始端側第3バルブ8C1〜閉、d.給水パイプ用バ
ルブ8E1〜開。 B.融雪液循環路部7関係 a.往き融雪液循環用バルブ7A2〜閉、b.還り融雪
液循環用バルブ7A3〜開。 C.終端側配管部9関係 a.終端側第1バルブ9A1〜閉、b.終端側第2バル
ブ9B1〜開、 c.排水パイプ用バルブ9C1〜開。 D.バイパス部10関係 a.ヒートポンプ用バルブ10B1〜閉、b.ポンプ用
バルブ10C1〜閉、 c.終端側バルブ10D1〜閉。
【0022】
【発明の実施の形態】発明の実施の形態について図面を
参照して説明する。(図1〜5参照) イは第1発明の対流循環融雪装置で、始端側収熱装置1
と、終端側収熱装置11と、これら装置間に配管された
融雪配管部2と、始端側配管部3と、終端側配管部4
と、バイパス部5から構成されている。
【0023】イ1は第1発明の他の実施例の対流循環融
雪装置で、始端側収熱装置1と、終端側収熱装置11
と、これら装置間に配設された適数個の中間収熱装置1
11、111...、と、始端側収熱装置1と中間収熱
装置111間に配管された融雪配管部2と、中間収熱装
置111同士間に配管された融雪配管部2と、中間収熱
装置111と終端側収熱装置11間に配管された融雪配
管部2と、始端側配管部3と、終端側配管部4と、バイ
パス部5から構成されている。(図13、14参照)
【0024】A.始端側収熱装置1と、終端側収熱装置
11と、中間収熱装置111はそれぞれ下記のように同
一の構造に構成されている。すなわち、始端側収熱装置
1と、終端側収熱装置11と、中間収熱装置111は、
地層に垂直状態で埋設された地熱収集井戸1Aと、この
地熱収集井戸の上面に連結され、かつ融雪舗装面Yに埋
設状態で配設された地熱液分離槽1Bとから構成されて
いる。 a.地熱収集井戸1Aは、底を有する縦パイプ状の地熱
収集ケーシング1A1と、この地熱収集ケーシング内に
設けられた断熱循環筒1A2とから構成され、この断熱
循環筒の外側には下向きの流路1A3が形成されてい
る。 b.地熱液分離槽1Bは、地熱収集井戸の地熱収集ケー
シング1A1の上面に連結された底盤1B1と、この底
盤に連設された側壁1B2と、この側壁に上面に張設さ
れた融雪盤1B3とからなる槽ケース1B4と、この槽
ケース内に水平に張設された断熱分離板1B5によって
形成された上方の地熱液貯留室1B6と、下方の冷却液
還元室1B7とから構成され、かつ断熱分離板には地熱
収集井戸の断熱循環筒1A2が連通されている。なお、
図36を参照して、槽ケース1B4には還元縦孔1B8
が適数個設けられている。還元縦孔1B8は槽ケースを
貫通する縦パイプ1B81と、縦パイプの上端に張設さ
れた通水穴を有する蓋1B82から構成されている。こ
の場合、図37のように、縦パイプ1B81に通水穴を
有する蓋1B82と中蓋1B83を張設し、蓋と中蓋の
間に砂利1B84を充填して構成することができる。図
38のように、縦パイプ1B81内に張設された通水穴
を有する中蓋1B83と、中蓋の上方部分に内蔵された
コイルスプリング1B85と、コイルスプリングの上面
に載置された通水穴を有する蓋1B82から構成するこ
とができる。
【0025】B.融雪配管部2は、往き融雪調整配管2
Aと還り融雪調整配管2Bから構成されている。 a.対流循環融雪装置イにおける始端側収熱装置1と、
終端側収熱装置11との場合は下記の通りに構成されて
いる。(図13参照) 往き融雪調整配管2Aは、始端側収熱装置1の上方の地
熱液貯留室1B6と終端側収熱装置11の下方の冷却液
還元室1B7の間に連通状態で配管され、かつこの往き
融雪調整配管2Aには始端側収熱装置1の近傍位置をも
って往き融雪調整配管用バルブ2A1が設けられてい
る。還り融雪調整配管2Bは、始端側収熱装置1の下方
の冷却液還元室1B7と終端側収熱装置11の上方の地
熱液貯留室1B6の間に連通状態で配管され、かつこの
還り融雪調整配管2Bには始端側収熱装置1の近傍位置
をもって還り融雪調整配管用バルブ2B1が設けられて
いる。
【0026】b.対流循環融雪装置イ1については場合
を分けて説明する。(図13、14参照) 第1.始端側収熱装置1と中間収熱装置111間の場合
(図13、14参照) 往き融雪調整配管2Aは、始端側収熱装置1の上方の地
熱液貯留室1B6と中間収熱装置111の下方の冷却液
還元室1B7の間に連通状態で配管され、かつこの往き
融雪調整配管2Aには始端側収熱装置1の近傍位置をも
って往き融雪調整配管用バルブ2A1が設けられてい
る。還り融雪調整配管2Bは、始端側収熱装置1の下方
の冷却液還元室1B7と中間収熱装置111の上方の地
熱液貯留室1B6の間に連通状態で配管され、かつこの
還り融雪調整配管2Bには始端側収熱装置1の近傍位置
をもって還り融雪調整配管用バルブ2B1が設けられて
いる。 第2.中間収熱装置111同士間の場合(図14参照) 往き融雪調整配管2Aは、始端側に位置する中間収熱装
置111の上方の地熱液貯留室1B6と終端側に位置す
る中間収熱装置111の下方の冷却液還元室1B7の間
に連通状態で配管され、かつこの往き融雪調整配管2A
には始端側に位置する中間収熱装置111の近傍位置を
もって往き融雪調整配管用バルブ2A1が設けられてい
る。還り融雪調整配管2Bは、始端側に位置する中間収
熱装置111の下方の冷却液還元室1B7と終端側に位
置する中間収熱装置111の上方の地熱液貯留室1B6
の間に連通状態で配管され、かつこの還り融雪調整配管
2Bには始端側に位置する中間収熱装置111の近傍位
置をもって還り融雪調整配管用バルブ2B1が設けられ
ている。 第3.中間収熱装置111と終端側収熱装置11間の場
合(図13、14参照) 往き融雪調整配管2Aは、中間収熱装置111の上方の
地熱液貯留室1B6と終端側収熱装置11の下方の冷却
液還元室1B7の間に連通状態で配管され、かつこの往
き融雪調整配管2Aには中間収熱装置111の近傍位置
をもって往き融雪調整配管用バルブ2A1が設けられて
いる。還り融雪調整配管2Bは、中間収熱装置111の
下方の冷却液還元室1B7と終端側収熱装置11の上方
の地熱液貯留室1B6の間に連通状態で配管され、かつ
この還り融雪調整配管2Bには中間収熱装置111の近
傍位置をもって還り融雪調整配管用バルブ2B1が設け
られている。
【0027】C.始端側配管部3は、地熱液分離槽1B
における上方の地熱液貯留室1B6から外方に引出され
た始端側第1パイプ3Aと、下方の冷却液還元室1B7
から外方に引出された始端側第2パイプ3Bと、第1パ
イプ3Aと第2パイプ3Bの先端に連結されたポンプP
と、ポンプPとヒートポンプHPを連結する始端側第3
パイプ3Cと、ポンプPに連結された給水パイプ3E
と、始端側第1パイプ3Aに設けられた始端側第1バル
ブ3A1と、始端側第2パイプ3Bに設けられた始端側
第2バルブ3B1と、始端側第3パイプ3Cに設けられ
た始端側第3バルブ3C1と、給水パイプ3Eに設けら
れた給水パイプ用バルブ3E1から構成されている。
(図4参照) 図中、Tは地層を示す。
【0028】D.終端側配管部4は、地熱液分離槽1B
における上方の地熱液貯留室1B6から外方に引出され
た終端側第1パイプ4Aと、下方の冷却液還元室1B7
から外方に引出された終端側第2パイプ4Bと、終端側
第1パイプ4Aと終端側第2パイプ4Bの先端に連結さ
れた終端側排水パイプ4Cと、終端側第1パイプ4Aに
設けられた終端側第1バルブ4A1と、終端側第2パイ
プ4Bに設けられた終端側第2バルブ4B1と、終端側
排水パイプ4Cに設けられた排水パイプ用バルブ4C1
から構成されている。(図5参照)
【0029】E.バイパス部5は、所定長さのパイプ5
Aにおける始端側は、一方5Bと他方5Cに分岐され、
一方5Bはヒートポンプ用バルブ5B1を介してヒート
ポンプHPに連結され、他方5Cはポンプ用バルブ5C
1を介してポンプPに連結され、また、このパイプ5A
における終端側5Dは、終端側バルブ5D1を介して終
端側排水パイプ4Cに排水パイプ用バルブ4C1の位置
より始端側に連結されている。(図4、5参照)
【0030】第2発明について説明する。(図7〜図1
1参照) この第2発明は、第1発明のものを下記のように使用す
る方法である。 第1.自然対流による融雪〜図7参照 各バルブの開閉は下記の通りである。 A.始端側配管部3関係 a.始端側第1バルブ3A1〜閉 b.始端側第2バルブ3B1〜閉 c.始端側第3バルブ3C1〜閉 d.給水パイプ用バルブ3E1〜閉 B.融雪配管部2関係 a.往き融雪調整配管用バルブ2A1〜開 b.還り融雪調整配管用バルブ2B1〜開 C.終端側配管部4関係 a.終端側第1バルブ4A1〜閉 b.終端側第2バルブ4B1〜閉 c.排水パイプ用バルブ4C1〜閉 D.バイパス部5関係 a.ヒートポンプ用バルブ5B1〜閉 b.ポンプ用バルブ5C1〜閉 c.終端側バルブ5D1〜閉
【0031】第2.ポンプPの強制対流による融雪〜図
8参照 各バルブの開閉は下記の通りである。 A.始端側配管部3関係 a.始端側第1バルブ3A1〜閉 b.始端側第2バルブ3B1〜開 c.始端側第3バルブ3C1〜閉 d.給水パイプ用バルブ3E1〜閉 B.融雪配管部2関係 a.往き融雪調整配管用バルブ2A1〜開 b.還り融雪調整配管用バルブ2B1〜閉 C.終端側配管部4関係 a.終端側第1バルブ4A1〜開 b.終端側第2バルブ4B1〜閉 c.排水パイプ用バルブ4C1〜閉 D.バイパス部5関係 a.ヒートポンプ用バルブ5B1〜閉 b.ポンプ用バルブ5C1〜開 c.終端側バルブ5D1〜開
【0032】第3.ヒートポンプHPとポンプPの強制
対流による融雪〜図9参照 各バルブの開閉は下記の通りである。 A.始端側配管部3関係 a.始端側第1バルブ3A1〜閉 b.始端側第2バルブ3B1〜開 c.始端側第3バルブ3C1〜開 d.給水パイプ用バルブ3E1〜閉 B.融雪配管部2関係 a.往き融雪調整配管用バルブ2A1〜開 b.還り融雪調整配管用バルブ2B1〜閉 C.終端側配管部4関係 a.終端側第1バルブ4A1〜開 b.終端側第2バルブ4B1〜閉 c.排水パイプ用バルブ4C1〜閉 D.バイパス部5関係 a.ヒートポンプ用バルブ5B1〜開 b.ポンプ用バルブ5C1〜閉 c.終端側バルブ5D1〜開
【0033】第4.ポンプPによる清掃〜図10参照 各バルブの開閉は下記の通りである。 A.始端側配管部3関係 a.始端側第1バルブ3A1〜閉 b.始端側第2バルブ3B1〜開 c.始端側第3バルブ3C1〜閉 d.給水パイプ用バルブ3E1〜開 B.融雪配管部2関係 a.往き融雪調整配管用バルブ2A1〜開 b.還り融雪調整配管用バルブ2B1〜閉 C.終端側配管部4関係 a.終端側第1バルブ4A1〜開 b.終端側第2バルブ4B1〜閉 c.排水パイプ用バルブ4C1〜開 D.バイパス部5関係 a.ヒートポンプ用バルブ5B1〜閉 b.ポンプ用バルブ5C1〜閉 c.終端側バルブ5D1〜閉
【0034】第5.ポンプPによる逆流清掃〜図11参
照 各バルブの開閉は下記の通りである。 A.始端側配管部3関係 a.始端側第1バルブ3A1〜開 b.始端側第2バルブ3B1〜閉 c.始端側第3バルブ3C1〜閉 d.給水パイプ用バルブ3E1〜開 B.融雪配管部2関係 a.往き融雪調整配管用バルブ2A1〜閉 b.還り融雪調整配管用バルブ2B1〜開 C.終端側配管部4関係 a.終端側第1バルブ4A1〜閉 b.終端側第2バルブ4B1〜開 c.排水パイプ用バルブ4C1〜開 D.バイパス部5関係 a.ヒートポンプ用バルブ5B1〜閉 b.ポンプ用バルブ5C1〜閉 c.終端側バルブ5D1〜閉 註 ポンプPによる清掃の場合、図10と図11の如く
バルブ操作により逆流洗浄すると効率よく清掃される。
【0035】ロは第3発明の対流循環融雪装置で、始端
側収熱装置6と、終端側収熱装置61と、これら装置間
に配管された融雪液循環路部7と、始端側配管部8と、
終端側配管部9と、バイパス部10から構成されてい
る。(図15、17参照)
【0036】ロ1は第3発明の他の実施例の対流循環融
雪装置で、始端側収熱装置6と、終端側収熱装置61
と、これら装置間に配設された適数個の中間収熱装置6
11、611...、と、始端側収熱装置6と中間収熱
装置611間に配管された融雪液循環路部7と、中間収
熱装置611同士間に配管された融雪液循環路部7と、
中間収熱装置611と終端側収熱装置61間に配管され
た融雪液循環路部7と、始端側配管部8と、終端側配管
部9と、バイパス部10から構成されている。(図3
4、35参照)
【0037】A.始端側収熱装置6と、終端側収熱装置
61と、中間収熱装置611はそれぞれ下記のように同
一の構造に構成されている。(図31、34参照) すなわち、始端側収熱装置6と、終端側収熱装置61
と、中間収熱装置611は、地層に垂直状態で埋設され
た地熱収集井戸6Aと、この地熱収集井戸の上面に連結
され、かつ融雪舗装面Yに埋設状態で配設された地熱液
分離槽6Bとから構成されている。 a.地熱収集井戸6Aは、底を有する縦パイプ状の地熱
収集ケーシング6A1と、この地熱収集ケーシング内に
設けられた断熱循環筒6A2とから構成され、この断熱
循環筒の外側には下向きの流路6A3が形成されてい
る。 b.地熱液分離槽6Bは、地熱収集井戸の地熱収集ケー
シング6A1の上面に連結された底盤6B1と、この底
盤に連設された側壁6B2と、この側壁の上面に張設さ
れた融雪盤6B3とからなる槽ケース6B4と、この槽
ケース内に水平に張設された断熱分離板6B5によって
形成された上方の地熱液貯留室6B6と、下方の冷却液
還元室6B7とから構成され、かつ断熱分離板には地熱
収集井戸の断熱循環筒6A2が連通されている。上方の
地熱液貯留室6B6の側壁の所定箇所には往き用連結口
6B61が、また、下方の冷却液還元室6B7の側壁の
所定箇所には還り用連結口6B71が開設されている。
図示では、往き用連結口と還り用連結口がそれぞれ2個
開設されたものとなっている。なお、図36を参照し
て、槽ケース6B4には還元縦孔6B8が適数個設けら
れている。還元縦孔6B8は槽ケースを貫通する縦パイ
プ6B81と、縦パイプの上端に張設された通水穴を有
する蓋6B82から構成されている。この場合、図37
のように、縦パイプ6B81に通水穴を有する蓋6B8
2と中蓋6B83を張設し、蓋と中蓋の間に砂利6B8
4を充填して構成することができる。図38のように、
縦パイプ6B81内に張設された通水穴を有する中蓋6
B83と、中蓋の上方部分に内蔵されたコイルスプリン
グ6B84と、コイルスプリングの上面に載置された通
水穴を有する蓋6B82から構成することができる。
【0038】B.融雪液循環路部7は、始端側に位置す
るバルブ用ボックス7Aと終端側に位置する融雪液循環
路ケース7Bから構成されている。(図15、17参
照) a.バルブ用ボックス7Aは、所定寸法に構成されたボ
ックス7A1と、このボックス内に設けられた往き融雪
液循環用バルブ7A2と、往き用連結口6B71と、還
り用連結口6B61に対応する還り融雪液循環用バルブ
7A3から構成されている。図示では、往き融雪液循環
用バルブ7A2と、還り融雪液循環用バルブ7A3がそ
れぞれ2個設けられたものとなっている。 b.融雪液循環路ケース7Bは、所定寸法に構成された
ケース7B11と、このケース内に設けられた往き融雪
液循環路7B1と還り融雪液循環路7B2から構成され
ている。図示では、往き融雪液循環路7B1と還り融雪
液循環路7B2が一対の状態で2組設けられたものとな
っている。
【0039】C.対流循環融雪装置ロにおける始端側収
熱装置6と、終端側収熱装置61との場合における融雪
液循環路部7は下記の通りに連結されている。(図1
5、17参照) a.始端側収熱装置6の上方の地熱液貯留室6B6と終
端側収熱装置61の下方の冷却液還元室6B7とは、バ
ルブ用ボックス7Aの往き融雪液循環用バルブ7A2を
介してこの往き融雪液循環路7B1で連結されている。 b.始端側収熱装置6の下方の冷却液還元室6B7と終
端側収熱装置61の上方の地熱液貯留室6B6とは、バ
ルブ用ボックス7Aの還り融雪液循環用バルブ7A3を
介して還り融雪液循環路7B2で連結されている。
【0040】D.対流循環融雪装置ロ1については場合
を分けて説明する。(図15,17参照) a.始端側収熱装置6と中間収熱装置611間における
融雪液循環路部7は下記の通りに連結されている。(図
31、32参照) イ.始端側収熱装置6の上方の地熱液貯留室6B6と中
間収熱装置611の下方の冷却液還元室6B7とは、バ
ルブ用ボックス7Aの往き融雪液循環用バルブ7A2を
介して往き融雪液循環路7B1で連結されている。 ロ.始端側収熱装置6の下方の冷却液還元室6B7と中
間収熱装置611の上方の地熱液貯留室6B6とは、バ
ルブ用ボックス7Aの還り融雪液循環用バルブ7A3を
介して還り融雪液循環路7B2で連結されている。 b.中間収熱装置611同士間の場合における融雪液循
環路部7は下記の通りに連結されている。(図34、3
5参照) イ.始端側に位置する中間収熱装置611の上方の地熱
液貯留室6B6と終端側に位置する中間収熱装置611
の下方の冷却液還元室6B7とは、バルブ用ボックス7
Aの往き融雪液循環用バルブ7A2を介して往き融雪液
循環路7B1で連結されている。 ロ.始端側に位置する中間収熱装置611の下方の冷却
液還元室6B7と終端側に位置する中間収熱装置611
の上方の地熱液貯留室6B6とは、バルブ用ボックス7
Aの還り融雪液循環用バルブ7A3を介して還り融雪液
循環路7B2で連結されている。 c.中間収熱装置611と終端側収熱装置61間の場合
における融雪液循環路部7は下記の通りに連結されてい
る。(図34、35参照) イ.中間収熱装置611の上方の地熱液貯留室6B6と
終端側収熱装置61の下方の冷却液還元室6B7とは、
バルブ用ボックス7Aの往き融雪液循環用バルブ7A2
を介して往き融雪液循環路7B1で連結されている。 ロ.中間収熱装置611の下方の冷却液還元室6B7と
終端側収熱装置61の上方の地熱液貯留室6B6とは、
バルブ用ボックス7Aの還り融雪液循環用バルブ7A3
を介し8還り融雪液循環路7B2で連結されている。
【0041】E.始端側配管部8は、地熱液分離槽6B
における上方の地熱液貯留室6B6から外方に引出され
た始端側第1パイプ8Aと、下方の冷却液還元室6B7
から外方に引出された始端側第2パイプ8Bと、第1パ
イプ8Aと第2パイプ8Bの先端に連結されたポンプP
と、ポンプPとヒートポンプHPを連結する始端側第3
パイプ8Cと、ポンプPに連結された給水パイプ8E
と、始端側第1パイプ8Aに設けられた始端側第1バル
ブ8A1と、始端側第2パイプ8Bに設けられた始端側
第2バルブ8B1と、始端側第3パイプ8Cに設けられ
た始端側第3バルブ8C1と、給水パイプ8Eに設けら
れた給水パイプ用バルブ8E1から構成されている。
(図19参照) 図18中、Tは地層を示す。
【0042】F.終端側配管部9は、地熱液分離槽6B
における上方の地熱液貯留室6B6から外方に引出され
た終端側第1パイプ9Aと、下方の冷却液還元室6B7
から外方に引出された終端側第2パイプ9Bと、終端側
第1パイプ9Aと終端側第2パイプ9Bの先端に連結さ
れた終端側排水パイプ9Cと、終端側第1パイプ9Aに
設けられた終端側第1バルブ9A1と、終端側第2パイ
プ9Bに設けられた終端側第2バルブ9B1と、終端側
排水パイプ9Cに設けられた排水パイプ用バルブ9C1
から構成されている。(図20参照)
【0043】G.バイパス部10は、所定長さのパイプ
10Aにおける始端側は、一方10Bと他方10Cに分
岐され、一方10Bはヒートポンプ用バルブ10B1を
介してヒートポンプHPに連結され、他方10Cはポン
プ用バルブ10C1を介してポンプPに連結され、ま
た、このパイプ10Aにおける終端側10Dは、終端側
バルブ10D1を介して終端側排水パイプ9Cに排水パ
イプ用バルブ9C1の位置より始端側に連結されてい
る。(図17、19、20、25、31、34参照)
【0044】第4発明について説明する。(図25〜図
29参照) この第4発明は、第3発明のものを下記のように使用す
る方法である。 第1.自然対流による融雪〜図25参照 各バルブの開閉は下記の通りである。 A.始端側配管部8関係 a.始端側第1バルブ8A1〜閉 b.始端側第2バルブ8B1〜閉 c.始端側第3バルブ8C1〜閉 d.給水パイプ用バルブ8E1〜閉 B.融雪液循環路部7関係 a.往き融雪液循環用バルブ7A2〜開 b.還り融雪液循環用バルブ7A3〜開 C.終端側配管部9関係 a.終端側第1バルブ9A1〜閉 b.終端側第2バルブ9B1〜閉 c.排水パイプ用バルブ9C1〜閉 D.バイパス部10関係 a.ヒートポンプ用バルブ10B1〜閉 b.ポンプ用バルブ10C1〜閉 c.終端側バルブ10D1〜閉
【0045】第2.ポンプPの強制対流による融雪〜図
26参照 各バルブの開閉は下記の通りである。 A.始端側配管部8関係 a.始端側第1バルブ8A1〜閉 b.始端側第2バルブ8B1〜開 c.始端側第3バルブ8C1〜閉 d.給水パイプ用バルブ8E1〜閉 B.融雪液循環路部7関係 a.往き融雪液循環用バルブ7A2〜開 b.還り融雪液循環用バルブ7A3〜閉 C.終端側配管部9関係 a.終端側第1バルブ9A1〜開 b.終端側第2バルブ9B1〜閉 c.排水パイプ用バルブ9C1〜閉 D.バイパス部10関係 a.ヒートポンプ用バルブ10B1〜閉 b.ポンプ用バルブ10C1〜開 c.終端側バルブ10D1〜開
【0046】第3.ヒートポンプHPとポンプPの強制
対流による融雪〜図27参照 各バルブの開閉は下記の通りである。 A.始端側配管部8関係 a.始端側第1バルブ8A1〜閉 b.始端側第2バルブ8B1〜開 c.始端側第3バルブ8C1〜開 d.給水パイプ用バルブ8E1〜閉 B.融雪液循環路部7関係 a.往き融雪液循環用バルブ7A2〜開 b.還り融雪液循環用バルブ7A3〜閉 C.終端側配管部9関係 a.終端側第1バルブ9A1〜開 b.終端側第2バルブ9B1〜閉 c.排水パイプ用バルブ9C1〜閉 D.バイパス部10関係 a.ヒートポンプ用バルブ10B1〜開 b.ポンプ用バルブ10C1〜閉 c.終端側バルブ10D1〜開
【0047】第4.ポンプPによる洗浄〜図28参照 各バルブの開閉は下記の通りである。 A.始端側配管部8関係 a.始端側第1バルブ8A1〜閉 b.始端側第2バルブ8B1〜開 c.始端側第3バルブ8C1〜閉 d.給水パイプ用バルブ8E1〜開 B.融雪液循環路部7関係 a.往き融雪液循環用バルブ7A2〜開 b.還り融雪液循環用バルブ7A3〜閉 C.終端側配管部9関係 a.終端側第1バルブ9A1〜開 b.終端側第2バルブ9B1〜閉 c.排水パイプ用バルブ9C1〜開 D.バイパス部10関係 a.ヒートポンプ用バルブ10B1〜閉 b.ポンプ用バルブ10C1〜閉 c.終端側バルブ10D1〜閉
【0048】第5.ポンプPによる逆流洗浄〜図29参
照(図28で示す洗浄の場合に対して逆流洗浄であ
る。) 各バルブの開閉は下記の通りである。 A.始端側配管部8関係 a.始端側第1バルブ8A1〜開 b.始端側第2バルブ8B1〜閉 c.始端側第3バルブ8C1〜閉 d.給水パイプ用バルブ8E1〜開 B.融雪液循環路部7関係 a.往き融雪液循環用バルブ7A2〜閉 b.還り融雪液循環用バルブ7A3〜開 C.終端側配管部9関係 a.終端側第1バルブ9A1〜閉 b.終端側第2バルブ9B1〜開 c.排水パイプ用バルブ9C1〜開 D.バイパス部10関係 a.ヒートポンプ用バルブ10B1〜閉 b.ポンプ用バルブ10C1〜閉 c.終端側バルブ10D1〜閉
【0049】
【実施例】さらに、以下のような条件で実験した結果、
極めて良好な結果が得られた。 1.特許第2567350号による対流循環融雪装置の
実験場での手入なしの放置状態でも、例年変わらずの融
雪効果で豪雪時のみ一定時間積雪があったが、積雪時の
みのヒートポンプ稼働で解決した。 2.融雪路面上に漂っていた融雪水がなくなったので、
通行による「跳ね水」がなく、通行物の「濡れ汚れと凍
結」がなくなった。 3.旧来の融雪機では考えられぬ無故障であった。 4.長期に融雪実験で融雪効果が低下した場合には、旧
来の大規模清掃が簡単に更新され、以前と変わらぬ融雪
効果が得られた。 5.人手不必要、CO2 発生なし、地下水不必要と地下
水汚染なし、空気汚染なし、雑音なし、故障事故減少。
【0050】
【発明の効果】本発明は、上述の通り構成されているの
で次に記載する効果を奏する。 1.第1発明,第2発明及び第3発明,第4発明の共通
の効果 A.始端側収熱装置+融雪配管部+終端側収熱装置を1
区画組立加工品として現場に持込み、この融雪面上に機
械を載せ実験施工の結果、施工期間の短縮ができた。 B.如何なる豪雪時でも必要とする融雪路面をヒートポ
ンプ調整で適当時間内で融雪できる。 C.長期実験で水垢等の付着または沈殿滓により融雪効
率が低下した融雪装置内をポンプ洗浄して更新された。 D.対流融雪装置をヒートポンプ並びにポンプを併せ利
用するので、この装置の合理的接続によって広範囲の必
要融雪面に活用できると同時に、一括した融雪管理がで
きる。 2.上記以外の第1発明を中心とする効果 A.融雪配管部はパイプなので現場合わせの工事ができ
る。 B.融雪路面に曲折部分または狭、広さの変化ある融雪
路面に適している。 C.融雪配管部はパイプ設置のため配管設置完了後の融
雪配管部を各収熱装置に合わせた路面舗装をしなければ
ならない。 3.上記以外の第3発明を中心とする効果 A.各収熱装置とケース状構成の融雪液循環路部は、設
計に基づく工場加工で大量生産ができる。 B.融雪路面が余り曲折部がなく、大規模融雪路面では
各収熱装置と融雪液循環路部とをセット設置で工期短縮
できる。 4.簡単構成のため安価に製造できると同時に、部品点
数が少ないので組立が容易で経済的でもある。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1発明の対流循環融雪装置における要部の1
部を切欠いた斜視図である。
【図2】同上の平面図である。
【図3】A−A線断面図である。
【図4】同上の要部拡大図である。
【図5】図3の要部拡大図である。
【図6】B−B線断面図である。
【図7】第2発明に関する自然対流時の作用を説明する
縦断面図である。
【図8】第2発明に関するポンプによる強制対流時の作
用を説明する縦断面図である。
【図9】第2発明に関するポンプとヒートポンプによる
強制対流時の作用を説明する縦断面図である。
【図10】第2発明に関するポンプによる清掃時の作用
を説明する縦断面図である。
【図11】第2発明に関するポンプによる逆流清掃時の
作用を説明する縦断面図である。
【図12】第1発明の他の実施例の平面図である。
【図13】同上の縦断面図である。
【図14】第1発明の他の実施例の縦断面図である。
【図15】第3発明の対流循環融雪装置に関する要部の
1部を切欠いた分解斜視図である。
【図16】同上の平面図である。
【図17】C−C線断面図である。
【図18】D−D線断面図である。
【図19】図17の要部拡大図である。
【図20】図17の要部拡大図である。
【図21】E−E線断面図である。
【図22】F−F線断面図である。
【図23】バルブ用ボックスの1部を切欠いた分解斜視
図である。
【図24】バルブ用ボックスの1部を切欠いた分解斜視
図である。
【図25】第2発明に関する自然対流時の作用を説明す
る縦断面図である。
【図26】第2発明に関するポンプによる強制対流時の
作用を説明する縦断面図である。
【図27】第2発明に関するポンプとヒートポンプによ
る強制対流時の作用を説明する縦断面図である。
【図28】第2発明に関するポンプによる清掃時の作用
を説明する縦断面図である。
【図29】第2発明に関するポンプによる逆流清掃時の
作用を説明する縦断面図である。
【図30】第2発明の他の実施例の平面図である。
【図31】同上の縦断面図である。
【図32】第3発明の他の実施例の1部を切欠いた分解
斜視図である。
【図33】第3発明の他の実施例の平面図である。
【図34】同上の縦断面図である。
【図35】第3発明の他の実施例の1部を切欠いた分解
斜視図である。
【図36】還元縦孔の拡大断面図である。
【図37】還元縦孔の他の実施例の拡大断面図である。
【図38】還元縦孔の他の実施例の拡大断面図である。
【符号の説明】
イ 第1発明の対流循環融雪装置 1 始端側収熱装置 11 終端側収熱装置 2 融雪配管部 3 始端側配管部 4 終端側配管部 5 バイパス部 イ1 第1発明の他の実施例の対流循環融雪装置 111 中間収熱装置 ロ 第3発明の対流循環融雪装置 6 始端側収熱装置 61 終端側収熱装置 7 融雪液循環路部 8 始端側配管部 9 終端側配管部 10 バイパス部 ロ1 第3発明の他の実施例の対流循環融雪装置 611 中間収熱装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E01C 11/26

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の始端側収熱装置(1)と、終端側
    収熱装置(11)と、これら装置間に配管された融雪配
    管部(2)と、始端側配管部(3)と、終端側配管部
    (4)と、バイパス部(5)から構成されていることを
    特徴とする対流循環融雪装置。 A.始端側収熱装置(1)と、終端側収熱装置(11)
    は、地層に垂直状態で埋設された地熱収集井戸(1A)
    と、この地熱収集井戸の上面に連結され、かつ融雪舗装
    面(Y)に埋設状態で配設された地熱液分離槽(1B)
    とから構成され、 地熱収集井戸(1A)は、底を有する縦パイプ状の地熱
    収集ケーシング(1A1)と、この地熱収集ケーシング
    内に設けられた断熱循環筒(1A2)とから構成され、
    この断熱循環筒の外側には下向きの流路(1A3)が形
    成され、地熱液分離槽(1B)は、地熱収集井戸の地熱
    収集ケーシング(1A1)の上面に連結された底盤(1
    B1)と、この底盤に連設された側壁(1B2)と、こ
    の側壁の上面に張設された融雪盤(1B3)とからなる
    槽ケース(1B4)と、この槽ケース内に水平に張設さ
    れた断熱分離板(1B5)によって形成された上方の地
    熱液貯留室(1B6)と、下方の冷却液還元室(1B
    7)とから構成され、かつ断熱分離板には地熱収集井戸
    の断熱循環筒(1A2)が連通され、槽ケース(1B
    4)には還元縦孔(1B8)が適数個設けられ、 B.融雪配管部(2)は、往き融雪調整配管(2A)と
    還り融雪調整配管(2B)から構成され、 始端側収熱装置(1)と、終端側収熱装置(11)との
    場合、往き融雪調整配管(2A)は、始端側収熱装置
    (1)の上方の地熱液貯留室(1B6)と終端側収熱装
    置(11)の下方の冷却液還元室(1B7)の間に連通
    状態で配管され、かつこの往き融雪調整配管(2A)に
    は始端側収熱装置(1)の近傍位置をもって往き融雪調
    整配管用バルブ(2A1)が設けられ、還り融雪調整配
    管(2B)は、始端側収熱装置(1)の下方の冷却液還
    元室(1B7)と終端側収熱装置(11)の上方の地熱
    液貯留室(1B6)の間に連通状態で配管され、かつこ
    の還り融雪調整配管(2B)には始端側収熱装置(1)
    の近傍位置をもって還り融雪調整配管用バルブ(2B
    1)が設けられ、 C.始端側配管部(3)は、地熱液分離槽(1B)にお
    ける上方の地熱液貯留室(1B6)から外方に引出され
    た始端側第1パイプ(3A)と、下方の冷却液還元室
    (1B7)から外方に引出された始端側第2パイプ(3
    B)と、第1パイプ(3A)と第2パイプ(3B)の先
    端に連結されたポンプ(P)と、ポンプ(P)とヒート
    ポンプ(HP)を連結する始端側第3パイプ(3C)
    と、ポンプ(P)に連結された給水パイプ(3E)と、
    始端側第1パイプ(3A)に設けられた始端側第1バル
    ブ(3A1)と、始端側第2パイプ(3B)に設けられ
    た始端側第2バルブ(3B1)と、始端側第3パイプ
    (3C)に設けられた始端側第3バルブ(3C1)と、
    給水パイプ(3E)に設けられた給水パイプ用バルブ
    (3E1)から構成され、 D.終端側配管部(4)は、地熱液分離槽(1B)にお
    ける上方の地熱液貯留室(1B6)から外方に引出され
    た終端側第1パイプ(4A)と、下方の冷却液還元室
    (1B7)から外方に引出された終端側第2パイプ(4
    B)と、終端側第1パイプ(4A)と終端側第2パイプ
    (4B)の先端に連結された終端側排水パイプ(4C)
    と、終端側第1パイプ(4A)に設けられた終端側第1
    バルブ(4A1)と、終端側第2パイプ(4B)に設け
    られた終端側第2バルブ(4B1)と、終端側排水パイ
    プ(4C)に設けられた排水パイプ用バルブ(4C1)
    から構成され、 E.バイパス部(5)は、所定長さのパイプ(5A)に
    おける始端側は、一方(5B)と他方(5C)に分岐さ
    れ、一方(5B)はヒートポンプ用バルブ(5B1)を
    介してヒートポンプ(HP)に連結され、他方(5C)
    はポンプ用バルブ(5C1)を介してポンプ(P)に連
    結され、また、このパイプ(5A)における終端側(5
    D)は、終端側バルブ(5D1)を介して終端側排水パ
    イプ(4C)に排水パイプ用バルブ(4C1)の位置よ
    り始端側に連結されている。
  2. 【請求項2】 下記の始端側収熱装置(1)と、終端側
    収熱装置(11)と、これら装置間に配設された適数個
    の中間収熱装置(111、111...、)と、始端側
    収熱装置(1)と中間収熱装置(111)間に配管され
    た融雪配管部(2)と、中間収熱装置(111)同士間
    に配管された融雪配管部(2)と、中間収熱装置(11
    1)と終端側収熱装置(11)間に配管された融雪配管
    部(2)と、始端側配管部(3)と、終端側配管部
    (4)と、バイパス部(5)から構成されている請求項
    1記載の対流循環融雪装置。 A.始端側収熱装置(1)と、終端側収熱装置(11)
    と、中間収熱装置(111)は、地層に垂直状態で埋設
    された地熱収集井戸(1A)と、この地熱収集井戸の上
    面に連結され、かつ融雪舗装面(Y)に埋設状態で配設
    された地熱液分離槽(1B)とから構成され、 B.融雪配管部(2)は、往き融雪調整配管(2A)と
    還り融雪調整配管(2B)から構成され、 始端側収熱装置(1)と中間収熱装置(111)間の場
    合、往き融雪調整配管(2A)は、始端側収熱装置
    (1)の上方の地熱液貯留室(1B6)と中間収熱装置
    (111)の下方の冷却液還元室(1B7)の間に連通
    状態で配管され、かつこの往き融雪調整配管(2A)に
    は始端側収熱装置(1)の近傍位置をもって往き融雪調
    整配管用バルブ(2A1)が設けられ、還り融雪調整配
    管(2B)は、始端側収熱装置(1)の下方の冷却液還
    元室(1B7)と中間収熱装置(111)の上方の地熱
    液貯留室(1B6)の間に連通状態で配管され、かつこ
    の還り融雪調整配管(2B)には始端側収熱装置(1)
    の近傍位置をもって還り融雪調整配管用バルブ(2B
    1)が設けられ、 中間収熱装置(111)同士間の場合、往き融雪調整配
    管(2A)は、始端側に位置する中間収熱装置(11
    1)の上方の地熱液貯留室(1B6)と終端側に位置す
    る中間収熱装置(111)の下方の冷却液還元室(1B
    7)の間に連通状態で配管され、かつこの往き融雪調整
    配管(2A)には始端側に位置する中間収熱装置(11
    1)の近傍位置をもって往き融雪調整配管用バルブ(2
    A1)が設けられ、還り融雪調整配管(2B)は、始端
    側に位置する中間収熱装置(111)の下方の冷却液還
    元室(1B7)と終端側に位置する中間収熱装置(11
    1)の上方の地熱液貯留室(1B6)の間に連通状態で
    配管され、かつこの還り融雪調整配管(2B)には始端
    側に位置する中間収熱装置(111)の近傍位置をもっ
    て還り融雪調整配管用バルブ(2B1)が設けられ、 中間収熱装置(111)と終端側収熱装置(11)間の
    場合、往き融雪調整配管(2A)は、中間収熱装置(1
    11)の上方の地熱液貯留室(1B6)と終端側収熱装
    置(11)の下方の冷却液還元室(1B7)の間に連通
    状態で配管され、かつこの往き融雪調整配管(2A)に
    は中間収熱装置(111)の近傍位置をもって往き融雪
    調整配管用バルブ(2A1)が設けられ、還り融雪調整
    配管(2B)は、中間収熱装置(111)の下方の冷却
    液還元室(1B7)と終端側収熱装置(11)の上方の
    地熱液貯留室(1B6)の間に連通状態で配管され、か
    つこの還り融雪調整配管(2B)には中間収熱装置(1
    11)の近傍位置をもって還り融雪調整配管用バルブ
    (2B1)が設けられている。
  3. 【請求項3】 還元縦孔(1B8)は槽ケースを貫通す
    る縦パイプ(1B81)と、縦パイプの上端に張設され
    た通水穴を有する蓋(1B82)から構成され、この場
    合、縦パイプ(1B81)に通水穴を有する蓋(1B8
    2)と中蓋(1B83)を張設し、蓋と中蓋の間に砂利
    (1B84)を充填して構成されるか、縦パイプ(1B
    81)内に張設された通水穴を有する中蓋(1B83)
    と、中蓋の上方部分に内蔵されたコイルスプリング(1
    B85)と、コイルスプリングの上面に載置された通水
    穴を有する蓋(1B82)から構成されている請求項1
    あるいは請求項2記載の対流循環融雪装置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし請求項3のいずれかに記
    載の対流循環融雪装置を、下記のように操作することを
    特徴とする対流循環融雪装置の使用方法。 第1.自然対流による融雪の場合 始端側配管部(3)関係 始端側第1バルブ(3A1)〜閉、始端側第2バルブ
    (3B1)〜閉、始端側第3バルブ(3C1)〜閉、給
    水パイプ用バルブ(3E1)〜閉。 融雪配管部(2)関係 往き融雪調整配管用バルブ(2A1)〜開、還り融雪調
    整配管用バルブ(2B1)〜開。 終端側配管部(4)関係 終端側第1バルブ(4A1)〜閉、終端側第2バルブ
    (4B1)〜閉、排水パイプ用バルブ(4C1)〜閉。 バイパス部(5)関係 ヒートポンプ用バルブ(5B1)〜閉、ポンプ用バルブ
    (5C1)〜閉、終端側バルブ(5D1)〜閉。 第2.ポンプ(P)の強制対流による融雪の場合 始端側配管部(3)関係 始端側第1バルブ(3A1)〜閉、始端側第2バルブ
    (3B1)〜開、始端側第3バルブ(3C1)〜閉、給
    水パイプ用バルブ(3E1)〜閉。 融雪配管部(2)関係 往き融雪調整配管用バルブ(2A1)〜開、還り融雪調
    整配管用バルブ(2B1)〜閉。 終端側配管部(4)関係 終端側第1バルブ(4A1)〜開、終端側第2バルブ
    (4B1)〜閉、排水パイプ用バルブ(4C1)〜閉。 バイパス部(5)関係 ヒートポンプ用バルブ(5B1)〜閉、ポンプ用バルブ
    (5C1)〜開、終端側バルブ(5D1)〜開。 第3.ヒートポンプ(HP)とポンプ(P)の強制対流
    による融雪の場合 始端側配管部(3)関係 始端側第1バルブ(3A1)〜閉、始端側第2バルブ
    (3B1)〜開、始端側第3バルブ(3C1)〜開、給
    水パイプ用バルブ(3E1)〜閉。 融雪配管部(2)関係 往き融雪調整配管用バルブ(2A1)〜開、還り融雪調
    整配管用バルブ(2B1)〜閉。 終端側配管部(4)関係 終端側第1バルブ(4A1)〜開、終端側第2バルブ
    (4B1)〜閉、排水パイプ用バルブ(4C1)〜閉。 バイパス部(5)関係 ヒートポンプ用バルブ(5B1)〜開、ポンプ用バルブ
    (5C1)〜閉、終端側バルブ(5D1)〜開。 第4.ポンプ(P)による清掃の場合 始端側配管部(3)関係 始端側第1バルブ(3A1)〜閉、始端側第2バルブ
    (3B1)〜開、始端側第3バルブ(3C1)〜閉、給
    水パイプ用バルブ(3E1)〜開。 融雪配管部(2)関係 往き融雪調整配管用バルブ(2A1)〜開、還り融雪調
    整配管用バルブ(2B1)〜閉。 終端側配管部(4)関係 終端側第1バルブ(4A1)〜開、終端側第2バルブ
    (4B1)〜閉、排水パイプ用バルブ(4C1)〜開。 バイパス部(5)関係 ヒートポンプ用バルブ(5B1)〜閉、ポンプ用バルブ
    (5C1)〜閉、終端側バルブ(5D1)〜閉。 第5.ポンプ(P)による逆流清掃の場合 始端側配管部(3)関係 始端側第1バルブ(3A1)〜開、始端側第2バルブ
    (3B1)〜閉、始端側第3バルブ(3C1)〜閉、給
    水パイプ用バルブ(3E1)〜開。 融雪配管部(2)関係 往き融雪調整配管用バルブ(2A1)〜閉、還り融雪調
    整配管用バルブ(2B1)〜開。 終端側配管部(4)関係 終端側第1バルブ(4A1)〜閉、終端側第2バルブ
    (4B1)〜開、排水パイプ用バルブ(4C1)〜開。 バイパス部(5)関係 ヒートポンプ用バルブ(5B1)〜閉、ポンプ用バルブ
    (5C1)〜閉、終端側バルブ(5D1)〜閉。
  5. 【請求項5】 下記の始端側収熱装置(6)と、終端側
    収熱装置(61)と、これら装置間に配管された融雪液
    循環路部(7)と、始端側配管部(8)と、終端側配管
    部(9)と、バイパス部(10)から構成されているこ
    とを特徴とする対流循環融雪装置。 A.始端側収熱装置(6)と、終端側収熱装置(61)
    は、地層に垂直状態で埋設された地熱収集井戸(6A)
    と、この地熱収集井戸の上面に連結され、かつ融雪舗装
    面(Y)に埋設状態で配設された地熱液分離槽(6B)
    とから構成され、 地熱収集井戸(6A)は、底を有する縦パイプ状の地熱
    収集ケーシング(6A1)と、この地熱収集ケーシング
    内に設けられた断熱循環筒(6A2)とから構成され、
    この断熱循環筒の外側には下向きの流路(6A3)が形
    成され、地熱液分離槽(6B)は、地熱収集井戸の地熱
    収集ケーシング(6A1)の上面に連結された底盤(6
    B1)と、この底盤に連設された側壁(6B2)と、こ
    の側壁の上面に張設された融雪盤(6B3)とからなる
    槽ケース(6B4)と、この槽ケース内に水平に張設さ
    れた断熱分離板(6B5)によって形成された上方の地
    熱液貯留室(6B6)と、下方の冷却液還元室(6B
    7)とから構成され、かつ断熱分離板には地熱収集井戸
    の断熱循環筒(6A2)が連通され、上方の地熱液貯留
    室(6B6)の側壁の所定箇所には往き用連結口(6B
    61)が、また、下方の冷却液還元室(6B7)の側壁
    の所定箇所には還り用連結口(6B71)が開設され、
    槽ケース(6B4)には還元縦孔(6B8)が適数個設
    けられ、 B.融雪液循環路部(7)は、始端側に位置するバルブ
    用ボックス(7A)と終端側に位置する融雪液循環路ケ
    ース(7B)から構成され、 バルブ用ボックス(7A)は、所定寸法に構成されたボ
    ックス(7A1)と、このボックス内に設けられた往き
    融雪液循環用バルブ(7A2)と、往き用連結口(6B
    71)と、還り用連結口(6B61)に対応する還り融
    雪液循環用バルブ(7A3)から構成され、融雪液循環
    路ケース(7B)は、所定寸法に構成されたケース(7
    B11)と、このケース内に設けられた往き融雪液循環
    路(7B1)と還り融雪液循環路(7B2)から構成さ
    れ、 C.始端側収熱装置(6)と、終端側収熱装置(61)
    との場合における融雪液循環路部(7)は、 始端側収熱装置(6)の上方の地熱液貯留室(6B6)
    と終端側収熱装置(61)の下方の冷却液還元室(6B
    7)とは、バルブ用ボックス(7A)の往き融雪液循環
    用バルブ(7A2)を介して往き融雪液循環路(7B
    1)で連結され、始端側収熱装置(6)の下方の冷却液
    還元室(6B7)と終端側収熱装置(61)の上方の地
    熱液貯留室(6B6)とは、バルブ用ボックス(7A)
    の還り融雪液循環用バルブ(7A3)を介して還り融雪
    液循環路(7B2)で連結され、 D.始端側配管部(8)は、地熱液分離槽(6B)にお
    ける上方の地熱液貯留室(6B6)から外方に引出され
    た始端側第1パイプ(8A)と、下方の冷却液還元室
    (6B7)から外方に引出された始端側第2パイプ(8
    B)と、第1パイプ(8A)と第2パイプ(8B)の先
    端に連結されたポンプ(P)と、ポンプ(P)とヒート
    ポンプ(HP)を連結する始端側第3パイプ(8C)
    と、ポンプ(P)に連結された給水パイプ(8E)と、
    始端側第1パイプ(8A)に設けられた始端側第1バル
    ブ(8A1)と、始端側第2パイプ(8B)に設けられ
    た始端側第2バルブ(8B1)と、始端側第3パイプ
    (8C)に設けられた始端側第3バルブ(8C1)と、
    給水パイプ(8E)に設けられた給水パイプ用バルブ
    (8E1)から構成され、 E.終端側配管部(9)は、地熱液分離槽(6B)にお
    ける上方の地熱液貯留室(6B6)から外方に引出され
    た終端側第1パイプ(9A)と、下方の冷却液還元室
    (6B7)から外方に引出された終端側第2パイプ(9
    B)と、終端側第1パイプ(9A)と終端側第2パイプ
    (9B)の先端に連結された終端側排水パイプ(9C)
    と、終端側第1パイプ(9A)に設けられた終端側第1
    バルブ(9A1)と、終端側第2パイプ(9B)に設け
    られた終端側第2バルブ(9B1)と、終端側排水パイ
    プ(9C)に設けられた排水パイプ用バルブ(9C1)
    から構成され、 F.バイパス部(10)は、所定長さのパイプ(10
    A)における始端側は、一方(10B)と他方(10
    C)に分岐され、一方(10B)はヒートポンプ用バル
    ブ(10B1)を介してヒートポンプ(HP)に連結さ
    れ、他方(10C)はポンプ用バルブ(10C1)を介
    してポンプ(P)に連結され、また、このパイプ(10
    A)における終端側(10D)は、終端側バルブ(10
    D1)を介して終端側排水パイプ(9C)に排水パイプ
    用バルブ(9C1)の位置より始端側に連結されてい
    る。
  6. 【請求項6】 下記の始端側収熱装置(6)と、終端側
    収熱装置(61)と、これら装置間に配設された適数個
    の中間収熱装置(611、611...、)と、始端側
    収熱装置(6)と中間収熱装置(611)間に配管され
    た融雪液循環路部(7)と、中間収熱装置(611)同
    士間に配管された融雪液循環路部(7)と、中間収熱装
    置(611)と終端側収熱装置(61)間に配管された
    融雪液循環路部(7)と、始端側配管部(8)と、終端
    側配管部(9)と、バイパス部(10)から構成されて
    いる請求項5記載の対流循環融雪装置。 A.始端側収熱装置(6)と、終端側収熱装置(61)
    と、中間収熱装置(611)は、地層に垂直状態で埋設
    された地熱収集井戸(6A)と、この地熱収集井戸の上
    面に連結され、かつ融雪舗装面(Y)に埋設状態で配設
    された地熱液分離槽(6B)とから構成され、 B.融雪液循環路部(7)は、始端側に位置するバルブ
    用ボックス(7A)と終端側に位置する融雪液循環路ケ
    ース(7B)から構成され、 始端側収熱装置(6)と中間収熱装置(611)間にお
    ける融雪液循環路部(7)は、始端側収熱装置(6)の
    上方の地熱液貯留室(6B6)と中間収熱装置(61
    1)の下方の冷却液還元室(6B7)とは、バルブ用ボ
    ックス(7A)の往き融雪液循環用バルブ(7A2)を
    介して往き融雪液循環路(7B1)で連結され、始端側
    収熱装置(6)の下方の冷却液還元室(6B7)と中間
    収熱装置(611)の上方の地熱液貯留室(6B6)と
    は、バルブ用ボックス(7A)の還り融雪液循環用バル
    ブ(7A3)を介して還り融雪液循環路(7B2)で連
    結され、 中間収熱装置(611)同士間の場合における融雪液循
    環路部(7)は、始端側に位置する中間収熱装置(61
    1)の上方の地熱液貯留室(6B6)と終端側に位置す
    る中間収熱装置(611)の下方の冷却液還元室(6B
    7)とは、バルブ用ボックス(7A)の往き融雪液循環
    用バルブ(7A2)を介して往き融雪液循環路(7B
    1)で連結され、始端側に位置する中間収熱装置(61
    1)の下方の冷却液還元室(6B7)と終端側に位置す
    る中間収熱装置(611)の上方の地熱液貯留室(6B
    6)とは、バルブ用ボックス(7A)の還り融雪液循環
    用バルブ(7A3)を介して還り融雪液循環路(7B
    2)で連結され、 中間収熱装置(611)と終端側収熱装置(61)間の
    場合における融雪液循環路部(7)は、中間収熱装置
    (611)の上方の地熱液貯留室(6B6)と終端側収
    熱装置(61)の下方の冷却液還元室(6B7)とは、
    バルブ用ボックス(7A)の往き融雪液循環用バルブ
    (7A2)を介して往き融雪液循環路(7B1)で連結
    され、中間収熱装置(611)の下方の冷却液還元室
    (6B7)と終端側収熱装置(61)の上方の地熱液貯
    留室(6B6)とは、バルブ用ボックス(7A)の還り
    融雪液循環用バルブ(7A3)を介して還り融雪液循環
    路(7B2)で連結されている。
  7. 【請求項7】 還元縦孔(6B8)は槽ケースを貫通す
    る縦パイプ(6B81)と、縦パイプの上端に張設され
    た通水穴を有する蓋(6B82)から構成され、この場
    合、縦パイプ(6B81)に通水穴を有する蓋(6B8
    2)と中蓋(6B83)を張設し、蓋と中蓋の間に砂利
    (6B84)を充填して構成されるか、縦パイプ(6B
    81)内に張設された通水穴を有する中蓋(6B83)
    と、中蓋の上方部分に内蔵されたコイルスプリング(6
    B84)と、コイルスプリングの上面に載置された通水
    穴を有する蓋(6B82)から構成されている請求項5
    あるいは請求項6記載の対流循環融雪装置。
  8. 【請求項8】 請求項5ないし請求項7のいずれかに記
    載の対流循環融雪装置を、下記のように操作することを
    特徴とする対流循環融雪装置の使用方法。 第1.自然対流による融雪の場合 始端側配管部(8)関係 始端側第1バルブ(8A1)〜閉、始端側第2バルブ
    (8B1)〜閉、始端側第3バルブ(8C1)〜閉、給
    水パイプ用バルブ(8E1)〜閉。 融雪液循環路部(7)関係 往き融雪液循環用バルブ(7A2)〜開、還り融雪液循
    環用バルブ(7A3)〜開。 終端側配管部(9)関係 終端側第1バルブ(9A1)〜閉、終端側第2バルブ
    (9B1)〜閉、排水パイプ用バルブ(9C1)〜閉。 バイパス部(10)関係 ヒートポンプ用バルブ(10B1)〜閉、ポンプ用バル
    ブ(10C1)〜閉、終端側バルブ(10D1)〜閉。 第2.ポンプ(P)の強制対流による融雪の場合 始端側配管部(8)関係 始端側第1バルブ(8A1)〜閉、始端側第2バルブ
    (8B1)〜開、始端側第3バルブ(8C1)〜閉、給
    水パイプ用バルブ(8E1)〜閉。 融雪液循環路部(7)関係 往き融雪液循環用バルブ(7A2)〜開、還り融雪液循
    環用バルブ(7A3)〜閉。 終端側配管部(9)関係 終端側第1バルブ(9A1)〜開、終端側第2バルブ
    (9B1)〜閉、排水パイプ用バルブ(9C1)〜閉。 バイパス部(10)関係 ヒートポンプ用バルブ(10B1)〜閉、ポンプ用バル
    ブ(10C1)〜開、終端側バルブ(10D1)〜開。 第3.ヒートポンプ(HP)とポンプ(P)の強制対流
    による融雪の場合 始端側配管部(8)関係 始端側第1バルブ(8A1)〜閉、始端側第2バルブ
    (8B1)〜開、始端側第3バルブ(8C1)〜開、給
    水パイプ用バルブ(8E1)〜閉。 融雪液循環路部(7)関係 往き融雪液循環用バルブ(7A2)〜開、還り融雪液循
    環用バルブ(7A3)〜閉。 終端側配管部(9)関係 終端側第1バルブ(9A1)〜開、終端側第2バルブ
    (9B1)〜閉、排水パイプ用バルブ(9C1)〜閉。 バイパス部(10)関係 ヒートポンプ用バルブ(10B1)〜開、ポンプ用バル
    ブ(10C1)〜閉、終端側バルブ(10D1)〜開。 第4.ポンプ(P)による洗浄の場合 始端側配管部(8)関係 始端側第1バルブ(8A1)〜閉、始端側第2バルブ
    (8B1)〜開、始端側第3バルブ(8C1)〜閉、給
    水パイプ用バルブ(8E1)〜開。 融雪液循環路部(7)関係 往き融雪液循環用バルブ(7A2)〜開、還り融雪液循
    環用バルブ(7A3)〜閉。 終端側配管部(9)関係 終端側第1バルブ(9A1)〜開、終端側第2バルブ
    (9B1)〜閉、排水パイプ用バルブ(9C1)〜開。 バイパス部(10)関係 ヒートポンプ用バルブ(10B1)〜閉、ポンプ用バル
    ブ(10C1)〜閉、終端側バルブ(10D1)〜閉。 第5.ポンプ(P)による逆流洗浄の場合 始端側配管部(8)関係 始端側第1バルブ(8A1)〜開、始端側第2バルブ
    (8B1)〜閉、始端側第3バルブ(8C1)〜閉、給
    水パイプ用バルブ(8E1)〜開。 融雪液循環路部(7)関係 往き融雪液循環用バルブ(7A2)〜閉、還り融雪液循
    環用バルブ(7A3)〜開。 終端側配管部(9)関係 終端側第1バルブ(9A1)〜閉、終端側第2バルブ
    (9B1)〜開、排水パイプ用バルブ(9C1)〜開。 バイパス部(10)関係 ヒートポンプ用バルブ(10B1)〜閉、ポンプ用バル
    ブ(10C1)〜閉、終端側バルブ(10D1)〜閉。
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