JP2567350B2 - 対流循環融雪装置 - Google Patents

対流循環融雪装置

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JP2567350B2
JP2567350B2 JP6173657A JP17365794A JP2567350B2 JP 2567350 B2 JP2567350 B2 JP 2567350B2 JP 6173657 A JP6173657 A JP 6173657A JP 17365794 A JP17365794 A JP 17365794A JP 2567350 B2 JP2567350 B2 JP 2567350B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、対流循環融雪装置に係
るもので、詳しくはそれぞれ単体対流循環融雪装置と左
右一対対流循環融雪装置と多数連帯対流循環融雪装置な
どと云うべきものに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のものにあっては、下記の
ようなものになっている。従来行われている融雪ロード
方法には、人為エネルギー資源融雪方法と、天然エネル
ギー資源融雪方法との2方法がある。人為エネルギー資
源融雪方法は、電気熱融雪、ガス、石油燃料融雪等、昔
から順次開発、発達した理解のしやすいものである。天
然エネルギー資源融雪方法は、現在、地下水利用の散水
方式と無散水方式とがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術で述べたも
のにあっては、下記のような問題点を有していた。人為
エネルギー資源融雪方法は、人手を必要とすることが割
と多い。天然エネルギー資源融雪方法である散水方式は
地下水の枯渇が叫ばれ、無散水方式は一般には融雪媒体
液の凍結で1季節不能になったり、電力、石油エンジン
の停止に対応する管理の難しさも指摘されている。すな
わち、従来の融雪技術では、いずれも一般家庭技術では
故障対策等の維持管理が難しく電気代、石油代等の経費
も嵩み、時として種々の公害を発生させる心配もあるの
が現状である。しかも、従来の技術は既に成熟技術とし
て完成度が高い割には、公害等解決の難しく新しい問題
点が増える状況にある今日である。
【0004】本願は、従来の技術の有するこのような問
題点に鑑みなされたものであり、その目的とするところ
は、次のような狙いを達成できるものを提供しようとす
るものである。 1.人為エネルギー資源融雪方法では、必ず必要とする
電熱、ガス、石油燃焼熱などを必要としない地球が温存
する地熱を利用する。 2.天然エネルギー資源融雪方法では、融雪媒体液であ
る水を一般に大量に使用するが、一定適量の融雪媒体液
で融雪稼働ができる開発が求められている。 3.人々の人手をできるだけ必要としない構成であっ
て、故障がないこと。 4.融雪施設の運営管理を家庭人技術知識でも継続管理
と維持ができると同時に、故障があっても容易に手直し
補修ができる。 5.下水道施設等の都市型付属施設を不要とする。 6.融雪を必要とする如何なる場所でも、求められる融
雪施設ができる。 7.地下水汚染、地下水枯渇、空気汚染、雑音等の環境
汚染公害がないこと。 8.融雪稼働による運営維持管理費は安く、同時に誰で
も管理できる。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は下記のようになるものである。第1発明の
対流循環融雪装置1は、単体収熱槽1Aと、この単体収
熱槽に配管された斜め下向き融雪配管1Bとから構成さ
れ、単体収熱槽1Aは、地層4に垂直状態で埋設された
地熱収集井戸1A1と、この地熱収集井戸の上面に連結
され、かつ融雪舗装面5に埋設状態で配設された地熱液
分離槽1A2とから構成され、地熱収集井戸1A1は、
底を有する縦パイプ状の地熱収集ケーシング1A11
と、この地熱収集ケーシング内に設けられた断熱循環筒
1A12とで構成され、この断熱循環筒の外側には下向
きの流路1A13が形成され、地熱液分離槽1A2は、
槽ケース1A24と、この槽ケース内に水平に張設され
た断熱分離板1A25によって形成された上方の地熱液
貯留室1A26と、下方の冷却液還元室1A27とから
構成され、かつ断熱分離板には地熱収集井戸の断熱循環
筒1A12が連通され、斜め下向き融雪配管1Bは、単
体収熱槽1Aの上方の地熱液貯留室1A26と、下方の
冷却液還元室1A27間に張設連通されていると共に、
所定範囲の融雪舗装面5内に配管され、内部には融雪媒
体水Wが充填されている。この場合、斜め下向き融雪配
管1Bは、単体収熱槽1Aを中心として、平面放射状に
配設することができる。
【0006】第2発明の対流循環融雪装置2は、左右一
対の単体収熱槽2A,2Bと、これら左右一対の単体収
熱槽を連結する第1斜め下向き襷掛け融雪配管2Cと、
第2斜め下向き襷掛け融雪配管2Dとから構成され、左
右の単体収熱槽2A,2Bは、地層4に垂直状態で埋設
された地熱収集井戸2A1,2B1と、この地熱収集井
戸の上面に連結され、かつ融雪舗装面5に埋設状態で配
設された地熱液分離槽2A2,2B2とから構成され、
地熱収集井戸2A1,2B1は、底を有する縦パイプ状
の地熱収集ケーシング2A11,2B11と、この地熱
収集ケーシング内に設けられた断熱循環筒2A12,2
B12とで構成され、この断熱循環筒の外側には下向き
の流路2A13,2B13が形成され、地熱液分離槽2
A2,2B2は、槽ケース2A24,2B24と、この
槽ケース内に水平に張設された断熱分離板2A25,2
B25によって形成された上方の地熱液貯留室2A2
6,2B26と、下方の冷却液還元室2A27,2B2
7とから構成され、かつ断熱分離板には地熱収集井戸の
断熱循環筒2A12,2B12が連通され、第1斜め下
向き襷掛け融雪配管2Cは、左の単体収熱槽2Aの上方
の地熱液貯留室2A26と右の単体収熱槽2Bの下方の
冷却液還元室2B27間に張設連通され、第2斜め下向
き襷掛け融雪配管2Dは、右の単体収熱槽2Bの上方の
地熱液貯留室2B26と左の単体収熱槽2Aの下方の冷
却液還元室2A27間に張設連通され、内部には融雪媒
体水Wが充填されている。この場合、地熱液分離槽2A
2,2B2は、平面方形,平面円形,平面三角形などに
構成できると共に、1個の地熱液分離槽2A2,2B2
に数本の地熱収集井戸2A1,2B1を取付けることが
できる。
【0007】第3発明の対流循環融雪装置3は、適数個
の単体収熱槽3Aと、これら単体収熱槽を連結する適数
本の第1斜め下向き襷掛け融雪配管3Bおよび第2斜め
下向き襷掛け融雪配管3Cとから構成され、各単体収熱
槽3Aは、地層4に垂直状態で埋設された地熱収集井戸
3A1と、この地熱収集井戸の上面に連結され、かつ融
雪舗装面5に埋設状態で配設された地熱液分離槽3A2
とから構成され、地熱収集井戸3A1は、底を有する縦
パイプ状の地熱収集ケーシング3A11と、この地熱収
集ケーシング内に設けられた断熱循環筒3A12とで構
成され、この断熱循環筒の外側には下向きの流路3A1
3が形成され、地熱液分離槽3A2は、槽ケース3A2
4と、この槽ケース内中間に水平に張設された断熱分離
板3A25によって形成された上方の地熱液貯留室3A
26と、下方の冷却液還元室3A27とから構成され、
かつ断熱分離板には地熱収集井戸の断熱循環筒3A12
が連通され、第1斜め下向き襷掛け融雪配管3Bと第2
斜め下向き襷掛け融雪配管3Cは、基準となる単体収熱
槽3Aと、この基準となる単体収熱槽に相対する単体収
熱槽3A間において、第1斜め下向き襷掛け融雪配管3
Bは、基準となる単体収熱槽3Aの上方の地熱液貯留室
3A26と相対する単体収熱槽3Aの下方の冷却液還元
室3A27間に張設連通され、第2斜め下向き襷掛け融
雪配管3Cは、相対する単体収熱槽3Aの上方の地熱液
貯留室3A26と基準となる単体収熱槽3Aの下方の冷
却液還元室3A27間に張設連通され、以下、順にこの
基準となる単体収熱槽と相対する単体収熱槽の関係を維
持しながら所定間隔をもった適数個の単体収熱槽3A間
には第1斜め下向き襷掛け融雪配管3Bと第2斜め下向
き襷掛け融雪配管3Cが張設連通されている。この場
合、適数個の単体収熱槽3Aを平面一直線状、平面方形
状、平面円形状、平面三角状に配設することができる。
【0008】
【作用】
1.単体収熱槽は上下室を直接連通する斜め下向き融雪
配管で、また2個以上の単体収熱槽でなるものにあって
は、左右一対に相対する単体収熱槽を斜め下向き襷掛け
融雪配管で連通することで、内部の融雪媒体水は融雪路
面で対流循環放熱して融雪冷却還元液となり、斜め下向
き襷掛け融雪配管を通って、相対する単体収熱槽の地熱
収集井戸に至り、地熱を収集して融雪地熱液に蘇生す
る。すなわち、一定適量の融雪媒体水が地球地層に温存
される地熱を収集したり、放熱で自然科学対流循環によ
って繰り返し継続の融雪を行う。これにより、上述狙い
1,2を達成することができる。 2.本願のもので融雪稼働を行うと、融雪路面で冷却放
熱された冷却融雪還元液と、地熱収集井戸より地熱を収
集した融雪地熱液との温度差で対流循環が自然発生す
る。日常生活の中で体験している一般家庭技術として
は、融雪装置が故障を起こさず、補修手直しも容易であ
る単純、簡単、堅牢であるべきとされている。この点、
本願のものは、構造が単純、簡単、堅牢であることと、
対流循環の自然科学現象の応用のため、故障は起こりづ
らく、一般家庭技術でも融雪装置の継続管理と維持がで
きると同時に人手を要しない。これにより、上述狙い
3,4を達成することができる。
【0009】3.本願のものは、一定適量の融雪媒体水
だけの使用なので、融雪を計画する如何なる場所でも、
また、融雪を計画する場所の地下地層に消融雪液に使用
する地下水が存在しなくても地球地熱は必ず温存されて
いるので、対流循環融雪装置とすることができる。しか
も、大量の地下水を使用する散水式融雪装置のように使
用済融雪水を処理する下水道施設等の都市型付属施設を
不要とすることができる。これにより、上述狙い5,6
を達成することができる。 4.融雪媒体水の対流循環稼働によって融雪が行われる
ように構成されているので、融雪地熱液の汲み上げ、融
雪冷却還元液の地下還元がないため、地下水不足、地盤
沈下、地下水汚染がなく、その上、電熱融雪、ガス及び
石油燃焼融雪をしないため、空気汚染、雑音等の環境汚
染等の公害もなく、融雪装置構造が単純、簡単、堅牢な
ので故障もないので融雪装置の運営維持管理費は安く一
般常識的技術でも管理ができる。これにより、上述狙い
7,8を達成することができる。
【0010】
【実施例】実施例について図面を参照して説明する。1
は単体対流循環融雪装置と云うべき第1発明の対流循環
融雪装置で、単体収熱槽1Aと、この単体収熱槽に配管
された斜め下向き融雪配管1Bとから構成されている。
図中、4は地層、5は融雪舗装面をそれぞれ示す。単体
収熱槽1Aは、地層に垂直状態で埋設された地熱収集井
戸1A1と、この地熱収集井戸の上面に連結され、かつ
融雪舗装面5に埋設状態で配設された地熱液分離槽1A
2とから構成されている。そこで、地熱収集井戸1A1
は、底を有する縦パイプ状の地熱収集ケーシング1A1
1と、この地熱収集ケーシング内に設けられた断熱循環
筒1A12とで構成され、この断熱循環筒の外側には下
向きの流路1A13が形成されている。
【0011】また、地熱液分離槽1A2は、地熱収集井
戸の地熱収集ケーシング1A11の上面に連結された底
盤1A21と、この底盤に連設された側壁1A22と、
この側壁の上面に張設された融雪盤1A23とからなる
槽ケース1A24と、この槽ケース内に水平に張設され
た断熱分離板1A25によって形成された上方の地熱液
貯留室1A26と、下方の冷却液還元室1A27とから
構成され、かつ断熱分離板には地熱収集井戸の断熱循環
筒1A12が連通されている。斜め下向き融雪配管1B
は、単体収熱槽1Aの上方の地熱液貯留室1A26と、
下方の冷却液還元室1A27間に張設連通されていると
共に、所定範囲の融雪舗装面5内に配管されている。そ
して、内部には融雪媒体水Wが充填されている。
【0012】この結果、内部に充填された融雪媒体水W
は、地熱収集井戸1A1で地熱を収集して融雪地熱液と
なり上方の地熱液貯留室1A26に入り、この上方の地
熱液貯留室の上面に位置する融雪盤1A23で融雪冷却
され、さらに、斜め下向き融雪配管1Bに至り融雪稼働
を続け融雪冷却還元液となり、下方の冷却液還元室を通
って地熱収集井戸1A1に還流される対流稼働を継続し
て融雪路面を確保することができる。なお、斜め下向き
融雪配管1Bは、図3のごとく単体収熱槽1Aを中心と
して、平面放射状に配設することができる。
【0013】2は左右一対対流循環融雪装置と云うべき
第2発明の対流循環融雪装置で、左右一対の単体収熱槽
2A,2Bと、これら左右一対の単体収熱槽を連結する
第1斜め下向き襷掛け融雪配管2Cと、第2斜め下向き
襷掛け融雪配管2Dとから構成されている。図中、4は
地層、5は融雪舗装面をそれぞれ示す。左右の単体収熱
槽2A,2Bは、地層に垂直状態で埋設された地熱収集
井戸2A1,2B1と、この地熱収集井戸の上面に連結
され、かつ融雪舗装面5に埋設状態で配設された地熱液
分離槽2A2,2B2とから構成されている。そこで、
地熱収集井戸2A1,2B1は、底を有する縦パイプ状
の地熱収集ケーシング2A11,2B11と、この地熱
収集ケーシング内に設けられた断熱循環筒2A12,2
B12とで構成され、この断熱循環筒の外側には下向き
の流路2A13,2B13が形成されている。
【0014】また、地熱液分離槽2A2,2B2は、地
熱収集井戸の地熱収集ケーシング2A11,2B11の
上面に連結された底盤2A21,2B21と、この底盤
に連設された側壁2A22,2B22と、この側壁の上
面に張設された融雪盤2A23,2B23とからなる槽
ケース2A24,2B24と、この槽ケース内に水平に
張設された断熱分離板2A25,2B25によって形成
された上方の地熱液貯留室2A26,2B26と、下方
の冷却液還元室2A27,2B27とから構成され、か
つ断熱分離板には地熱収集井戸の断熱循環筒2A12,
2B12が連通されている。
【0015】第1斜め下向き襷掛け融雪配管2Cは、左
の単体収熱槽2Aの上方の地熱液貯留室2A26と右の
単体収熱槽2Bの下方の冷却液還元室2B27間に張設
連通され、第2斜め下向き襷掛け融雪配管2Dは、右の
単体収熱槽2Bの上方の地熱液貯留室2B26と左の単
体収熱槽2Aの下方の冷却液還元室2A27間に張設連
通されている。そして、内部には融雪媒体水Wが充填さ
れている。この結果、融雪媒体水Wは、相互に相対する
地熱収集井戸2A,2Bで地熱を収集して融雪地熱液と
なり対流上昇して、上方の地熱液貯留室2A26,2B
26に入り、当該各上方の地熱液貯留室の上面に位置す
る融雪盤2A23,2B23によって融雪冷却され、さ
らに、第1斜め下向き襷掛け融雪配管2Cと第2斜め下
向き襷掛け融雪配管2Dによって融雪稼働を続け融雪冷
却還元液となり、互に相対する下方の冷却液還元室2A
27,2B27を通って双方の地熱収集井戸2A1,2
B1に還流される対流稼働を継続して融雪路面を確保す
ることになる。なお、地熱液分離槽2A2,2B2は、
平面方形,平面円形,平面三角形などに構成できると共
に、1個の地熱液分離槽2A2,2B2に数本の地熱収
集井戸2A1,2B1を取付けることができる。
【0016】3は多数連帯対流循環融雪装置と云うべき
第3発明の対流循環融雪装置で、適数個の単体収熱槽3
Aと、これら単体収熱槽を連結する適数本の第1斜め下
向き襷掛け融雪配管3Bおよび第2斜め下向き襷掛け融
雪配管3Cとから構成されている。図中、4は地層、5
は融雪舗装面をそれぞれ示す。各単体収熱槽3Aは、地
層4に垂直状態で埋設された地熱収集井戸3A1と、こ
の地熱収集井戸の上面に連結され、かつ融雪舗装面5に
埋設状態で配設された地熱液分離槽3A2とから構成さ
れている。そこで、地熱収集井戸3A1は、底を有する
縦パイプ状の地熱収集ケーシング3A11と、この地熱
収集ケーシング内に設けられた断熱循環筒3A12とで
構成され、この断熱循環筒の外側には下向きの流路3A
13が形成されている。
【0017】また、地熱液分離槽3A2は、地熱収集井
戸の地熱収集ケーシング3A11の上面に連結された底
盤3A21と、この底盤に連設された側壁3A22と、
この側壁の上面に張設された融雪盤3A23とからなる
槽ケース3A24と、この槽ケース内中間に水平に張設
された断熱分離板3A25によって形成された上方の地
熱液貯留室3A26と、下方の冷却液還元室3A27と
から構成され、かつ断熱分離板には地熱収集井戸の断熱
循環筒3A12が連通されている。
【0018】第1斜め下向き襷掛け融雪配管3Bと第2
斜め下向き襷掛け融雪配管3Cの配管状態は、基準とな
る単体収熱槽3Aと、この基準となる単体収熱槽に相対
する単体収熱槽3A間において、第1斜め下向き襷掛け
融雪配管3Bは、基準となる単体収熱槽3Aの上方の地
熱液貯留室3A26と相対する単体収熱槽3Aの下方の
冷却液還元室3A27間に張設連通され、第2斜め下向
き襷掛け融雪配管3Cは、相対する単体収熱槽3Aの上
方の地熱液貯留室3A26と基準となる単体収熱槽3A
の下方の冷却液還元室3A27間に張設連通されてい
る。以下、順にこの基準となる単体収熱槽と対応状態と
なる単体収熱槽の関係を維持しながら所定間隔をもった
適数個の単体収熱槽3A間には第1斜め下向き襷掛け融
雪配管3Bと第2斜め下向き襷掛け融雪配管3Cが張設
連通されている。そして、内部には融雪媒体水Wが充填
されている。
【0019】この結果、融雪稼働単位としての基準とな
る単体収熱槽3Aとこの基準となる単体収熱槽に相対す
る単体収熱槽3A間において、融雪媒体水Wは、各地熱
収集井戸3A1で地熱を収集して融雪地熱液となり対流
上昇して各上方の地熱液貯留室3A26に入る。各上方
の地熱液貯留室の上面に位置する各融雪盤3A23で融
雪冷却しながら融雪冷却還元液となり、第1,第2斜め
下向き襷掛け融雪配管3B,3Cによって相対する相手
側の下方の冷却液還元室3A27を通ってそれぞれの地
熱収集井戸3A1に還流され地熱を収集する。このよう
にして、それぞれ多数の単体収熱槽が連帯して対流稼働
を継続して融雪路面を確保することになる。なお、上述
の如く単体収熱槽3Aを平面一直線状に配設するほか、
図10の如く、平面前後左右の方形状に配設することが
できる。図示は省略するが、平面円形状、三角状に配設
することができる。
【0020】
【発明の効果】本発明は、上述の通り構成されているの
で次に記載する効果を奏する。 1.融雪媒体水で満たされると、相互連帯自然稼働で、
融雪装置全体に自然対流循環稼働が始まり、融雪媒体水
は融雪地熱液になり、融雪路面で放熱して融雪稼働を行
って融雪冷却還元液となり、さらに継続対流循環稼働に
よって地球地層地熱を収集して蘇生融雪地熱液になり、
再度融雪稼働をする。このような自然対流循環融雪稼働
が繰り返し続けられるので、一定適量の融雪媒体水が本
発明の装置に一度満たされると、特別の事故がない限
り、融雪媒体水の消耗や地下水の使用はない。 2.本発明のものは、自然科学現象の対流循環稼働を利
用した融雪装置であるから無動力で良く、電力・ガス・
石油などの燃料が不要であるため空気汚染がなく、自然
科学現象である対流循環利用の融雪であるから雑音発生
もない。
【0021】3.本発明のものは、地球地層には必ず温
存する地熱と、全融雪装置を満たす一定適量の融雪媒体
水で相互連帯融雪稼働を繰り返し継続するので使用済み
融雪媒体水は無く、地下水不要なので、融雪希望地に融
雪装置の設置ができる。 4.上述の通り地下水を使用しないため、地下水枯渇・
地下水汚染が無く、更に使用済み融雪媒体水を処理する
下水道・排水溝等の都市施設が不要である。動力稼働を
不必要とするため所謂省エネになり、燃料燃焼の公害と
雑音発生の公害もないと共に大変経済的である。なお、
自然科学現象の対流循環を利用した融雪装置であるか
ら、技術的に複雑でなく、一般家庭技術で理解のできる
構成で、構造は簡単、堅牢で、故障は発生しない。万が
一、故障があっても修理は簡単で、一般家庭常識技術で
充分維持管理ができると同時に安くすむ等の有用融雪装
置として活用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1発明の対流循環融雪装置の縦断面図であ
る。
【図2】同上の平面図である。
【図3】第1発明の他の実施例の平面図である。
【図4】第2発明の対流循環融雪装置の縦断面図であ
る。
【図5】同上の平面図である。
【図6】第2発明の他の実施例の平面図である。
【図7】第3発明の対流循環融雪装置の縦断面図であ
る。
【図8】同上の平面図である。
【図9】第3発明の対流循環融雪装置における単体収熱
槽の拡大縦断面図である。
【図10】第3発明の他の実施例の平面図である。
【図11】斜め下向き融雪配管と単体収熱槽との連結状
態を説明する図1における要部拡大図である。
【図12】第1斜め下向き襷掛け融雪配管および第2斜
め下向き襷掛け融雪配管と単体収熱槽との連結状態を説
明する図4における要部拡大図である。
【符号の説明】
1 対流循環融雪装置 1A 単体収熱槽 1A1 地熱収集井戸 1A11 地熱収集ケーシング 1A12 断熱循環筒 1A13 流路 1A2 地熱液分離槽 1A21 底盤 1A22 側壁 1A23 融雪盤 1A24 槽ケース 1A25 断熱分離板 1A26 地熱液貯留室 1A27 冷却液還元室 1B 斜め下向き融雪配管 2 対流循環融雪装置 2A,2B 単体収熱槽 2A1,2B1 地熱収集井戸 2A2,2B2 地熱液分離槽 2A11,2B11 地熱収集ケーシング 2A12,2B12 断熱循環筒 2A13,2B13 流路 2A2,2B2 地熱液分離槽 2A21,2B21 底盤 2A22,2B22 側壁 2A23,2B23 融雪盤 2A24,2B24 槽ケース 2A25,2B25 断熱分離板 2A26,2B26 地熱液貯留室 2A27,2B27 冷却液還元室 2C 第1斜め下向き襷掛け融雪配管 2D 第2斜め下向き襷掛け融雪配管 3 対流循環融雪装置 3A 単体収熱槽 3A1 地熱収集井戸 3A2 地熱液分離槽 3A11 地熱収集ケーシング 3A12 断熱循環筒 3A13 流路 3A2 地熱液分離槽 3A21 底盤 3A22 側壁 3A23 融雪盤 3A24 槽ケース 3A25 断熱分離板 3A26 地熱液貯留室 3A27 冷却液還元室 3B 第1斜め下向き襷掛け融雪配管 3C 第2斜め下向き襷掛け融雪配管 4 地層 5 融雪舗装面 W 融雪媒体水

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 単体収熱槽(1A)と、この単体収熱槽
    に配管された斜め下向き融雪配管(1B)とから構成さ
    れ、単体収熱槽(1A)は、地層(4)に垂直状態で埋
    設された地熱収集井戸(1A1)と、この地熱収集井戸
    の上面に連結され、かつ融雪舗装面(5)に埋設状態で
    配設された地熱液分離槽(1A2)とから構成され、地
    熱収集井戸(1A1)は、底を有する縦パイプ状の地熱
    収集ケーシング(1A11)と、この地熱収集ケーシン
    グ内に設けられた断熱循環筒(1A12)とで構成さ
    れ、この断熱循環筒の外側には下向きの流路(1A1
    3)が形成され、地熱液分離槽(1A2)は、槽ケース
    (1A24)と、この槽ケース内に水平に張設された断
    熱分離板(1A25)によって形成された上方の地熱液
    貯留室(1A26)と、下方の冷却液還元室(1A2
    7)とから構成され、かつ断熱分離板には地熱収集井戸
    の断熱循環筒(1A12)が連通され、斜め下向き融雪
    配管(1B)は、単体収熱槽(1A)の上方の地熱液貯
    留室(1A26)と、下方の冷却液還元室(1A27)
    間に張設連通されていると共に、所定範囲の融雪舗装面
    (5)内に配管され、内部には融雪媒体水(W)が充填
    されていることを特徴とする対流循環融雪装置。
  2. 【請求項2】 斜め下向き融雪配管(1B)は、単体収
    熱槽(1A)を中心として、平面放射状に配設した請求
    項1記載の対流循環融雪装置。
  3. 【請求項3】 左右一対の単体収熱槽(2A,2B)
    と、これら左右一対の単体収熱槽を連結する第1斜め下
    向き襷掛け融雪配管(2C)と、第2斜め下向き襷掛け
    融雪配管(2D)とから構成され、左右の単体収熱槽
    (2A,2B)は、地層(4)に垂直状態で埋設された
    地熱収集井戸(2A1,2B1)と、この地熱収集井戸
    の上面に連結され、かつ融雪舗装面(5)に埋設状態で
    配設された地熱液分離槽(2A2,2B2)とから構成
    され、地熱収集井戸(2A1,2B1)は、底を有する
    縦パイプ状の地熱収集ケーシング(2A11,2B1
    1)と、この地熱収集ケーシング内に設けられた断熱循
    環筒(2A12,2B12)とで構成され、この断熱循
    環筒の外側には下向きの流路(2A13,2B13)が
    形成され、地熱液分離槽(2A2,2B2)は、槽ケー
    ス(2A24,2B24)と、この槽ケース内に水平に
    張設された断熱分離板(2A25,2B25)によって
    形成された上方の地熱液貯留室(2A26,2B26)
    と、下方の冷却液還元室(2A27,2B27)とから
    構成され、かつ断熱分離板には地熱収集井戸の断熱循環
    筒(2A12,2B12)が連通され、第1斜め下向き
    襷掛け融雪配管(2C)は、左の単体収熱槽(2A)の
    上方の地熱液貯留室(2A26)と右の単体収熱槽(2
    B)の下方の冷却液還元室(2B27)間に張設連通さ
    れ、第2斜め下向き襷掛け融雪配管(2D)は、右の単
    体収熱槽(2B)の上方の地熱液貯留室(2B26)と
    左の単体収熱槽(2A)の下方の冷却液還元室(2A2
    7)間に張設連通され、内部には融雪媒体水(W)が充
    填されていることを特徴とする対流循環融雪装置。
  4. 【請求項4】 地熱液分離槽(2A2,2B2)は、平
    面方形,平面円形,平面三角形などに構成できると共
    に、1個の地熱液分離槽(2A2,2B2)に数本の地
    熱収集井戸(2A1,2B1)を取付けた請求項3記載
    の対流循環融雪装置。
  5. 【請求項5】 適数個の単体収熱槽(3A)と、これら
    単体収熱槽を連結する適数本の第1斜め下向き襷掛け融
    雪配管(3B)および第2斜め下向き襷掛け融雪配管
    (3C)とから構成され、各単体収熱槽(3A)は、地
    層(4)に垂直状態で埋設された地熱収集井戸(3A
    1)と、この地熱収集井戸の上面に連結され、かつ融雪
    舗装面(5)に埋設状態で配設された地熱液分離槽(3
    A2)とから構成され、地熱収集井戸(3A1)は、底
    を有する縦パイプ状の地熱収集ケーシング(3A11)
    と、この地熱収集ケーシング内に設けられた断熱循環筒
    (3A12)とで構成され、この断熱循環筒の外側には
    下向きの流路(3A13)が形成され、地熱液分離槽
    (3A2)は、槽ケース(3A24)と、この槽ケース
    内中間に水平に張設された断熱分離板(3A25)によ
    って形成された上方の地熱液貯留室(3A26)と、下
    方の冷却液還元室(3A27)とから構成され、かつ断
    熱分離板には地熱収集井戸の断熱循環筒(3A12)が
    連通され、第1斜め下向き襷掛け融雪配管(3B)と第
    2斜め下向き襷掛け融雪配管(3C)は、基準となる単
    体収熱槽(3A)と、この基準となる単体収熱槽に相対
    する単体収熱槽(3A)間において、第1斜め下向き襷
    掛け融雪配管(3B)は、基準となる単体収熱槽(3
    A)の上方の地熱液貯留室(3A26)と相対する単体
    収熱槽(3A)の下方の冷却液還元室(3A27)間に
    張設連通され、第2斜め下向き襷掛け融雪配管(3C)
    は、相対する単体収熱槽(3A)の上方の地熱液貯留室
    (3A26)と基準となる単体収熱槽(3A)の下方の
    冷却液還元室(3A27)間に張設連通され、以下、順
    にこの基準となる単体収熱槽と相対する単体収熱槽の関
    係を維持しながら所定間隔をもった適数個の単体収熱槽
    (3A)間には第1斜め下向き襷掛け融雪配管(3B)
    と第2斜め下向き襷掛け融雪配管(3C)が張設連通さ
    れていることを特徴とする対流循環融雪装置。
  6. 【請求項6】 適数個の単体収熱槽(3A)が平面一直
    線状、平面方形状、平面円形状、平面三角状に配設され
    た請求項5記載の対流循環融雪装置。
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