JP3089168B2 - 自動車用車椅子収納装置 - Google Patents

自動車用車椅子収納装置

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JP3089168B2
JP3089168B2 JP06292622A JP29262294A JP3089168B2 JP 3089168 B2 JP3089168 B2 JP 3089168B2 JP 06292622 A JP06292622 A JP 06292622A JP 29262294 A JP29262294 A JP 29262294A JP 3089168 B2 JP3089168 B2 JP 3089168B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車用車椅子収納装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車に車椅子を収納するための
装置として、例えば、米国特許第4,664,584号
の車椅子昇降装置や、実開平1−68030号公報に記
載された車椅子固定装置が知られている。
【0003】前者の従来装置は、車椅子を搭載可能なプ
ラットホームと、このプラットホームを上下移動可能に
支持しているコラムと、プラットホームを車室内と車室
外とに車体の開口部を通って移動させるためにコラムを
水平方向で回動させる回動機構とを備えた構成となって
いる。そして、車椅子を車室内に積み込む時には、ま
ず、回動機構を作動させてプラットホームを車外に移動
させ、次に、コラムを作動させてプラットホームを接地
させたら、このプラットホーム上に人が乗ったまま車椅
子を載せ、プラットホームを上昇させた後、回動機構に
よりコラムを回動させてプラットホームを車室内に移動
させる。これにより車椅子を車室内に搭載させることが
できる。
【0004】また、後者の装置は、このように搭載した
車椅子を固定するための装置であって、車椅子の車輪を
落とし込み可能に床に形成された規制溝や、床から起立
して車椅子に引っかける複数のフックなどを有したもの
である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、従来、
人が乗ったままで車椅子を積載可能な大きなスペースを
有した大型の車両に適用するための車椅子昇降装置や、
このように積み込んだ車椅子を床に固定する装置は、多
数提案されているものの、車椅子を折り畳んで搭載する
ペースしか有していない小型の車両にあっては、車椅子
をラゲッジルームに収納する装置がなく、全て人手によ
り積み込み作業を行っていた。
【0006】したがって、作業姿勢が悪く腰痛の原因に
なるという問題や、作業者の衣服や車椅子や自動車を汚
したり、傷つけたりするおそれがあるという問題や、自
動車運転時の車椅子の安定性に苦慮するという問題があ
った。
【0007】本発明は、上述の従来の問題点に着目して
なされたもので、車椅子の積込作業性の改善、衣服や車
椅子や自動車の汚れ・傷付きの防止、車載時の車椅子の
安定性向上を図ることを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに請求項1記載の発明では、車両の荷室の開口部近傍
位置に、先端を開口部の近傍に配置した起立位置から先
端を荷室の奥側に配置させた倒伏位置の範囲で回動可能
に支持されたメインアームと、このメインアームの先端
部にメインアームの回動軸と平行な軸心で回動可能に基
端側が軸支された第1サブアーム、メインアームの第1
サブアーム取付位置よりも基端側位置において第1サブ
アームの回動軸と平行な軸心で回動可能に基端側が軸支
された第2サブアーム、両サブアームの先端部に各回動
軸と平行な軸心で回動可能に軸支された連結サブアーム
の3つのサブアームならびに前記メインアームの先端部
によって平行リンクを構成する平行リンク構造体と、こ
の平行リンク構造体の連結サブアームに取り付けられ、
折畳状態の車椅子を支持可能に構成された車椅子支持部
材と、を備え、前記平行リンク構造体は、前記メインア
ームを起立位置に配置させた時に、前記連結サブアーム
を車外に配置するとともに前記車椅子支持部材を地面に
近接させて折畳状態の車椅子を起立状態で保持可能な
1の位置から、前記メインアームを倒伏位置に配置させ
た時に、前記連結サブアームを荷室の奥に配置させると
ともに前記車椅子支持部材全体を荷室内に収納させて折
畳状態の車椅子を寝かせた状態で荷室内に保持可能な
2の位置の範囲でメインアームに対して移動可能に構成
した。されていることを特徴とする
【0009】また、請求項2記載の発明では、前記メイ
ンアームを、開口部の左右に一対設けるとともに、両者
を連結部材で一体的に連結し、前記平行リンク構造体の
各サブアームも左右一対設けるとともに、両連結サブア
ームを一体的に連結する固定メンバを設け、この固定メ
ンバに前記車椅子支持部材を固定した。
【0010】請求項3記載の発明では、前記第2サブア
ームは、基端側を余して前記メインアームに軸支してい
るとともに、基端に各回動中心軸と平行な向きにガイド
ピンを立設し、このガイドピンをガイドするガイド長穴
が形成されたガイドプレートを荷室フロアに立設し、前
記ガイド長穴は、前記メインアームが起立位置から倒伏
位置の範囲で回動する際に、前記メインアームに対して
第2サブアームを前記平行リンク構造体が第1の位置で
ある時の角度に保持すべく前記メインアームの回動中心
を中心とした円弧形状に形成されている第1ガイド部
と、倒伏位置のメインアームに対して平行リンク構造体
を第1の位置から第2の位置に移動させるように第2サ
ブアームを回動させるべく、メインアームを倒伏位置に
配置させた時の第2サブアームの軸支位置を中心とした
円弧形状に形成されている第2ガイド部とを備えている
構成とした。
【0011】請求項4記載の発明では、前記車椅子支持
部材は、車椅子の後輪を支持可能に構成された第1支持
部材と、この第1支持部材との間に車椅子を挟持可能に
第1支持部材に回動可能に軸支された第2支持部材と、
この第2支持部材を車椅子を挟持する回動方向に付勢す
る挟持付勢手段とを備えている構成とした。
【0012】請求項5記載の発明では、前記車椅子支持
部材は、前記連結サブアームに着脱可能に取り付けた。
【0013】請求項6記載の発明では、前記メインアー
ムは、起立位置から倒伏位置の回動量を略90度に構成
し、前記車椅子支持部材は、メインアームを起立位置に
配置させるとともに平行リンク構造体を第1の位置に配
置させた状態で、連結サブアームから垂下されるように
取り付けた。
【0014】請求項7記載の発明では、前記メインアー
ムには、起立位置から倒伏位置に回動する方向に付勢す
る第1回動付勢手段を設た。
【0015】請求項8記載の発明では、前記第1サブア
ームあるいは第2サブアームに、そのサブアームをメイ
ンアームに対して前記第2の位置から第1の位置に回動
する方向に付勢する第2回動付勢手段を設けた。
【0016】請求項9記載の発明では、前記開口部は車
体の後端部に設けられてバックドアにより開閉可能に構
成した。
【0017】
【作用】本発明の自動車用車椅子収納装置により車椅子
を自動車内に収納する時には、まず、荷室の開口部を開
いた後、平行リンク構造体をメインアームに対して第1
の位置に配置させるとともに、メインアームを倒伏位置
から起立位置に回動させる。
【0018】これにより平行リンク構造体の連結サブア
ームが車外に配置されるとともに、この連結サブアーム
に支持された車椅子支持部材が地面に近接される。
【0019】次に、この地面に近接された車椅子支持部
材に、折り畳んだ車椅子を支持させた後、メインアーム
を倒伏位置まで回動させる。これにより、車椅子を支持
している車椅子支持部材がメインアームの回動中心を中
心としてメインアームと共に回動して地面への近接位置
から上方に持ち上げられる。
【0020】次に、平行リンク構造体をメインアームに
対して第1の位置から第2の位置に移動させる。この移
動により連結サブアームが荷室の奥へ移動し、それに伴
って連結サブアームに支持された車椅子支持部材ならび
にそれに支持された車椅子が荷室の奥へ平行移動して荷
室に収納される。この後、開口部を閉じて収容作業を終
える。
【0021】次に、上述のようにして収納した車椅子を
降ろす時には、まず、平行リンク構造体をメインアーム
に対して第2の位置から第1の位置へ移動させ、車椅子
支持部材ならびに車椅子を開口部に近づける方向に平行
移動させる。
【0022】次に、メインアームを倒伏位置から起立位
置へ回動させると、これに伴って、平行リンク構造体・
車椅子支持部材ならびに車椅子がメインアームの回動中
心を中心として回動し、平行リンク構造体の連結サブア
ームが車外に配置されるとともに、この連結サブアーム
に支持された車椅子支持部材が地面に近接される。
【0023】このように車椅子支持部材が地面に近接さ
れた状態で、車椅子を車椅子支持部材から降ろして接地
させる。
【0024】以上のように、車椅子は車椅子支持部材に
支持された状態で、車外から自動車の荷室内に移動し、
その移動は、メインアームの軸支位置を中心とする回動
ならびに平行リンク構造体の作動に基づく平行移動であ
り、移動の軌跡が一定しているので、本発明装置と自動
車と車椅子とが衝突しないようにして、これらならびに
作業者が汚れたり、これらが相互に傷付いたりするのを
防止でき、また、作業者が直接支持しないから作業が楽
になり、さらに、車載時に本発明装置により車椅子の移
動が規制されて安定する。
【0025】次に、請求項2記載の装置では、車椅子支
持部材は、平行リンク構造体を介して開口部左右のメイ
ンアームに支持されるため、高い安定性が得られる。
【0026】請求項3記載の装置では、メインアームを
起立位置から倒伏位置に回動させた時には、メインアー
ムの回動に伴って平行リンク構造体の第2サブアームの
基端のガイドピンがガイドプレートのガイド長穴の第1
ガイド部にガイドされてメインアームの軸支点を中心と
して回動する。したがって、メインアームを回動させた
時に第2サブアームはメインアームに対して一定の相対
位置を保ち、これにより平行リンク構造体がメインアー
ムに対して第1の位置に維持される。
【0027】また、メインアームを倒伏位置に回動させ
た時点でガイドピンがガイド長穴の第1ガイド部と第2
ガイド部との交差点に達し、この位置で平行リンク構造
体に対して第2の位置に向かう方向に力を加えると、第
2サブアームのガイドピンが第2ガイド部にガイドされ
ることにより第2サブアームがメインアームへの軸支点
を中心に回動し、平行リンク構造体が第2の位置に移動
する。
【0028】このように、ガイドプレートのガイド長穴
にガイドされて平行リンク構造体の第1の位置への保持
ならびに第1の位置と第2の位置の間の移動が成される
から作動が安定している。
【0029】請求項4記載の装置では、車椅子支持部材
に車椅子を支持させる時には、まず第2支持部材を挟持
付勢手段の付勢力に抗して第1支持部材から離れる方向
に回動させて両者の間隔を広げた後、第1支持部材に折
り畳み状態の車椅子を載せ、その後、挟持付勢手段の付
勢力に抗する力を取り除くと、第2支持部材が挟持付勢
手段の付勢力により回動して車椅子を第1支持部材との
間に挟持する。
【0030】このように請求項4記載の装置では、車椅
子が第1支持部材と第2支持部材との間に挟持されるた
め、高い支持安定性が得られる。
【0031】請求項5記載の装置では、装置の不使用時
に、車椅子支持部材を連結サブアームから取り外して、
車載スペースをコンパクトにすることができる。
【0032】請求項6記載の装置では、メインアームを
起立位置に配置させるとともに平行リンク構造体を第1
の位置に配置させた時には、車椅子支持部材が平行リン
ク構造体の連結サブアームから垂下される。そして、こ
の状態からメインアームを倒伏位置へ略90度回動させ
た時には、車椅子支持部材は略水平状態となって支持さ
れる。また、平行リンク構造体を第1の位置から第2の
位置へ移動させた時には、車椅子支持部材が略水平状態
を保ったままで荷室の奥へ移動する。
【0033】したがって、荷室への収納性が良い。
【0034】請求項7記載の装置では、メインアームを
起立位置から倒伏位置へ回動させる時、すなわち、車椅
子を車外から車室内方向へ移動させる時には、第1回動
付勢手段の付勢力がこの回動を補助するように作用する
ため、必要な操作力が軽減される。
【0035】請求項8記載の装置では、平行リンク構造
体を第2の位置から第1の位置へ移動させる時、すなわ
ち、荷室の奥に収容した車椅子を車外方向に平行移動さ
せる時に、第2回動付勢手段の付勢力がこの移動を補助
するように第1・第2サブアームの回動させるため、必
要な操作力が軽減される。
【0036】請求項9記載の装置では、上述の車椅子の
荷室への出し入れを行う際には、バックドアを開いて、
車体後端の開口部から行う。
【0037】
【実施例】本発明実施例を図面に基づいて説明する。
【0038】図3〜6は、本発明の実施例の自動車用車
椅子収納装置の動作を示す側面図であるが、これらに示
しているように、本実施例装置は、小型の自動車MBの
後端部に設けられている。すなわち、前記自動車MB
は、前席1と後席2とが前後に並んで設けられ、後席2
の後ろ側に荷室LRが設けられ、この荷室LRは後端の
開口部BSバックドアBDにより開閉可能に構成されて
おり、この荷室LRのフロアF上に実施例装置が設置さ
れている。なお、後席2は、シートバック2aを前方に
折り畳めるように構成されている。
【0039】図1は本実施例装置を示す分解斜視図であ
って、図中3はベースブラケットである。このベースブ
ラケット3は、前記フロアFの後端左右にボルトとナッ
トで固定されている(図1では左側のもののみ図示す
る)。
【0040】前記ベースブラケット3には、ヒンジブラ
ケット4が蝶ボルトをベースブラケット3に設けられて
いるウエルドナットに締結させることで着脱可能に取り
付けられている。前記ヒンジブラケット4には、後部に
2枚のヒンジプレート4a,4aが車両左右方向に離間
して平行に立設されており、また、左側に配置されてい
るヒンジブラケット4にはヒンジプレート4aの前側に
1枚のガイドプレート4bが車両前後方向に延在して立
設されている(図2参照のこと)。また、各ヒンジプレ
ート4aは、ヒンジ穴4cが同軸に形成されている一方
で、前記ガイドプレート4bには、ガイド長穴4dが形
成されている。
【0041】1組のヒンジプレート4a,4aには、メ
インアーム5が車両前後方向に回動可能にメインピン5
aにより支持されており、すなわち、図3に示すように
フロアF上に起立した起立位置(この時、図示を省略し
たストッパにより図中右方向の回動が規制されている)
から図4〜6に示すように先端部に設けたストッパブッ
シュ5eがフロアFに当接するまで倒伏した倒伏位置ま
での略90度の回動角度の範囲で回動可能に支持されて
いる。また、左右のメインアーム5,5は、基端部どう
しならびに先端部どうしが連結ブラケット5b,5cに
より一体的に連結されている。なお、前記メインピン5
aには、メインアーム5を車両前方(倒伏位置方向)へ
回動させる方向に付勢するアシストスプリング(第1回
動付勢手段)5dが設けられている。
【0042】さらに、前記メインアーム5の先端部に
は、平行リンク構造体6が取り付けられている。すなわ
ち、前記平行リンク構造体6は、各メインアーム5の先
端部に基端部がピン6aにより回動可能に軸支された第
1サブアーム6bと、この第1サブアーム6bの軸支位
置からメインアーム5の基端側の位置に基端よりも中間
側の部分がピン6cにより回動可能に軸支された第2サ
ブアーム6dと、これら第1サブアーム6bと第2サブ
アーム6dの先端に対して両端部をピン6eにより相対
回動可能に取り付けられた連結サブアーム6fと、第1
サブアーム6bの中間部どうしを一体的に連結した連結
メンバ6gと、前記連結サブアーム6fの間に固定され
たパイプ固定メンバ6hとで構成されている。そして、
第1サブアーム6bの軸支位置であるピン6aとピン6
eの間の距離と第2サブアーム6dの軸支位置であるピ
ン6cとピン6eの間の距離とが等しく形成されている
とともに、メインアーム5における軸支位置であるピン
6aとピン6cの間の距離と連結メンバ6gの軸支位置
であるピン6e,6e間の距離とが等しく設定されて各
サブアーム6b,6d,6fとメインアーム5の先端部
とで平行リンクが構成されている。また、前記第2サブ
アーム6dの基端にはガイドピン6jが車幅方向に立設
されており、このガイドピン6jの先端に設けられたガ
イドブッシュ6kを前記ガイド長穴4dに沿って移動可
能に挿通している。
【0043】なお、前記ガイド長穴4dは、上昇ガイド
部(第1ガイド部)4eと下降ガイド部(第2ガイド
部)4fとで構成されている。前記上昇ガイド部4e
は、図3に示す状態の時のガイドピン6jと前記メイン
ピン5aとの距離を半径としてメインピン5aを中心と
した円弧形状に形成されている。ちなみに、図3に示す
状態とは、メインアーム5を起立位置に配置させ、かつ
平行リンク構造体6をそのパイプ固定メンバ6hが車外
に配置されて前後方向縦断面の長手方向が垂直を向く角
度とした状態である(パイプ固定メンバ6hのこの向き
の状態を以後垂直状態という)。これにより、メインア
ーム5を図3の起立位置から図4の倒伏位置へと略90
度回動させた時に、平行リンク構造体6は、メインアー
ム5に対してこの時の平行四辺形の形状を保ったままメ
インピン5aを中心に回動して、パイプ固定メンバ6h
が垂直状態から水平状態へと変化する。
【0044】また、下降ガイド部4fは、図4のように
メインアーム5を倒伏位置に回動させた時のピン6cの
位置を中心とし、かつ、ピン6cとガイドピン6jとの
距離を半径とする円弧形状に形成されており、これによ
り、平行リンク構造体6は、図4と図5に示すようにパ
イプ固定メンバ6hを水平に保ったままこのパイプ固定
メンバ6hを折畳状態の後席2のシートバック2a上の
位置である前下方に移動させるように形態が変化する。
本明細書では、メインアーム5に対する平行リンク構造
体6の相対位置として図3ならびに図4の位置を第1の
位置といい、図5に示す位置を第2の位置という。
【0045】また、図1に示すように、前記メインアー
ム5と一体的な連結ブラケット5cと、前記第1サブア
ーム6bと一体的な連結メンバ6gとの間に、左右一組
(図2参照)の第1ガススプリング(第2回動付勢手
段)7が両端をピン7aにより回動可能に取り付けられ
て設けられており、平行リンク構造体6が図5の第2の
位置から図3,4の第1の位置へ移動する方向に第1サ
ブアーム6bを回動付勢している。
【0046】次に、前記パイプ固定メンバ6hには、車
椅子支持部材8が着脱可能に取り付けられている。この
車椅子支持部材8は、パイプ固定メンバ6hの内側に基
端が取り付けられた車椅子支持用パイプ8aと、この車
椅子支持用パイプ8aの先端部に取り付けられたクラン
プ用パイプ8bとを備えている。
【0047】前記車椅子支持用パイプ8aは、図示のよ
うに略U字形状に折り曲げられたパイプをさらに側面か
ら見てL字形状となるように折り曲げて形成されてお
り、その基端部を前記パイプ固定メンバ6hの内側に立
設されたボルト(図示省略)に取り付けて蝶ナット8c
で締結して固定されている。なお、この車椅子支持用パ
イプ8aは、基端側に対して略直角に折り曲げられてい
る先端部分が支持部8dであって、この支持部8dのパ
イプの間隔は、パイプ間に車椅子Aの後輪RWを落とし
込ませることのできる間隔に設定されている。
【0048】前記クランプ用パイプ8bは、前記車椅子
支持用パイプ8aの支持部8dにピン8e,8eにより
回動可能に取り付けられており、このクランプ用パイプ
8bも略U字形状に折り曲げられたパイプをさらに側面
から見て略への字形状となるように折り曲げられ、中間
部には補強パイプ8fが設けられている。そして、この
補強パイプ8fと前記車椅子支持用パイプ8aとの間に
は、第2ガススプリング(挟持付勢手段)9が両パイプ
8a,8bを近接させる方向(図3において左回転方
向)にばね力が作用するように両端をピン9aで軸支さ
れている。
【0049】次に、本実施例装置により車椅子Aを荷室
LRに収納する手順について説明する。
【0050】まず、後席2のシートバック2aを折り畳
むとともにバックドアBDを開いいた後、図3に示すよ
うにメインアーム5を起立位置まで回動させ、また、平
行リンク構造体6をメインアーム5に対して第1の位置
に配置させる。したがって、図示のようにパイプ固定メ
ンバ6hが垂直状態で車外に配置され、これに伴い車椅
子支持用パイプ8aがパイプ固定メンバ6hから下方に
垂下されて、支持部8dが地面GLに近接する。なお、
この時のメインアーム5の回動操作と平行リンク構造体
6の移動操作とは、いずれが先でもよいが、平行リンク
構造体6の移動操作は、第1ガススプリング7の付勢力
で第1サブアーム6bが回動付勢されることにより楽に
行うことができる。
【0051】次に、図3において実線で示すようにクラ
ンプ用パイプ8bを車両後方側に回動させて両パイプ8
a,8bの間隔を広げた後、車椅子支持用パイプ8aの
支持部8dのパイプ間に、折り畳み状態の車椅子Aの後
輪RWを乗せる。この時、本実施例では、開口部BSの
左右の幅と車椅子Aの前後の関係から、図中想像線で
示すようにその前輪FWが上になる向きにする。
【0052】その後、クランプ用パイプ8bを図におい
て想像線で示すように車両前方に回動させて車椅子Aを
両パイプ8a,8b間に挟持させる。なお、この挟持は
第2ガススプリング9のばね力により維持される。
【0053】このように車椅子Aを車椅子支持部材8で
挟持したら、次に、車椅子支持部材8を車両前上方(荷
室LR方向)に押し上げると、平行リンク構造体6が第
1の位置に配置されたままの状態でメインアーム5がメ
インピン5aを中心に車両前方に回動して、図3の状態
から図4の状態に変位する。この図4の状態では、パイ
プ固定メンバ6hが水平状態となって、車椅子Aも略水
平状態で支持される。なお、上記操作時には、アシスト
スプリング5dのばね力がメインアーム5の回動を補助
して操作力を軽減する。また、メインアーム5が回動し
た時に平行リンク構造体6がメインアーム5に対して第
1の位置に保持されるのは、第2サブアーム6dの端部
に設けられたガイドピン6jが、ガイド長穴4dの上昇
ガイド部4eによりメインピン5aを中心としてガイド
されるためであり、この時、ガイドピン6jは上昇ガイ
ド部4eを上端から下端へ移動する。
【0054】次に、図4の状態で、車椅子支持部材8な
らびに車椅子Aを荷室LRの奥に向け押し込むと、平行
リンク構造体6がパイプ固定メンバ6hを水平状態に保
ったままメインアーム5に対して第2の位置へ移動し、
パイプ固定メンバ6hが折り畳み状態のシートバック2
aの上方位置に配置され、これにより、車椅子支持部材
8が前下方に移動して、この車椅子支持部材8ならびに
車椅子Aが荷室LR内に完全に収納される。なお、この
時の平行リンク構造体6の第1の位置から第2の位置へ
の移動は、第2サブアーム6dのガイドピン6jがガイ
ド長穴4dの下降ガイド部4fの下端から上端へガイド
されながら、第1・第2サブアーム6dが、それぞれピ
ン6a,6cを中心として回動することで成される。ま
た、この時第1ガススプリング7のばね力は、この移動
に抗する方向に作用するが、これは車椅子支持部材8な
らびに車椅子Aの重量で第2の位置方向へ降下する緩衝
となる。
【0055】その後、バックドアBDを閉じて車椅子A
の収納を終える。
【0056】次に、上記とは逆に図5に示す収納状態か
ら車椅子Aを車外に取り出す時の手順を説明する。この
手順は基本的には、上記収納時の逆の手順となる。
【0057】まず、バックドアBDを図のように開き、
車椅子支持部材8を自動車MBの後上方に引き出す。
【0058】これにより、平行リンク構造体6の第2サ
ブアーム6dのガイドピン6jが下降ガイド部4fを上
端から下端にガイドされながら第1・第2サブアーム6
b,6dがピン6a,6cを中心に回動して、メインア
ーム5に対して第の位置から第の位置平行移動
し、それに伴って車椅子支持部材8ならびに車椅子Aが
図5のシートバック2a上の位置から、荷室LR後部に
平行移動する。この時、第1ガススプリング7のばね力
により操作力が軽減される。
【0059】次に、図4に示す状態から車椅子支持部材
8の後端を下方に押し下げると、ガイド長穴4dの上昇
ガイド部4eによるガイドピン6jのガイドに基づい
て、平行リンク構造体6がメインピン5aを中心に図中
右方向に回動し、これに伴ってメインアーム5が倒伏位
置から起立位置に向かって回動し、車椅子支持部材8は
図3に示すように地面GLに近接する状態となる。この
時、アシストスプリング5dのばね力はメインアーム5
の起立方向への回動に抗する向きに作用するが、これ
は、車椅子支持部材8ならびに車椅子Aの重量によりメ
インアーム5が急速に回動するのを緩衝することにな
る。
【0060】このようにして車椅子支持部材8を地面G
Lに近接するまで下降させた後は、クランプ用パイプ8
bを第2ガススプリング9のばね力に抗して図中右側に
回動させ、車椅子Aを車椅子支持用パイプ8aから地面
GLに降ろす。
【0061】その後、車椅子収納時と同様にしてメイン
アーム5を倒伏位置に戻した後、さらに、平行リンク構
造体6を第2の位置に移動させて、車椅子支持部材8を
荷室LR内に収納してバックドアBDを閉じる。
【0062】また、車椅子Aを収納する必要がなく、か
つ、後席2を使用したい時には、車椅子支持用パイプ8
aを蝶ナット8cを緩めてパイプ固定メンバ6hから取
り外し、図6に示すように、メインアーム5を倒伏位置
に配置させるとともに平行リンク構造体6を第1の位置
に配置させ、かつ、シートバック2aを起立させた状態
で、トノカバー10を取り付けて実施例装置を覆い隠
す。
【0063】以上説明したように、本実施例の自動車用
車椅子収納装置にあっては、本実施例装置で折畳状態の
車椅子Aを支持した状態で、車外から荷室LR内にある
いはその逆に移動させることができ、しかもこの移動
が、メインピン5aを中心とする回動ならびに平行リン
ク構造体6による平行移動により成されるように構成し
たため、小型の自動車MBにおいて車椅子Aを収納する
にあたり以下に列挙する効果が得られる。
【0064】 作業者が直接車椅子Aを支持したり、
担ぎ上げることが不要であり、作業性に優れる。
【0065】 車椅子Aは、移動の際に一定の軌跡で
移動して自動車MBに触れたり衝突することがなく、自
動車MBが車椅子Aの車輪の部分で汚れたり、両者が衝
突して相互に傷付いたり壊れたりするのを防止できる。
【0066】 車椅子Aを車載した時に本実施例装置
により移動が規制されて安定するさらに、本実施例装置
では、車椅子支持部材8により車椅子Aを挟持させた時
に、その挟持に第2ガススプリング9のばね力が作用す
るために、確実に挟持して高い支持安定性が得られる。
【0067】加えて、車椅子Aを荷室LRに収納する時
に、車椅子Aを図3に示す地面GLに近い位置から、図
4に示す開口部BSの上部まで持ち上げる際に、アシス
トスプリング5dのばね力がその操作の補助を行うか
ら、必要な操作力が軽くなって高い操作性が得られる。
しかも、アシストスプリング5dのばね力は、逆に車椅
子Aを図4の位置から図3の位置に下降させる際には、
車椅子Aの重量やその他装置の重量により急速に下降す
るのを防止するための緩衝になり、これによっても高い
操作性が得られる。
【0068】また、車椅子Aを図5に示す荷室LRの奥
の位置から図4に示す開口部BSの位置まで後上方へ持
ち上げる際に、第1ガススプリング7のばね力がその操
作を補助するから、必要な操作力が軽減されて高い操作
性が得られ、しかも、この第1ガススプリング7のばね
力は、車椅子Aを逆に開口部BSの位置から荷室LRの
奥へ向かって前下方に移動させる際には、車椅子Aの重
量により急速に下降するのを防止するための緩衝とな
り、これによっても高い操作性が得られる。
【0069】次に、図7に示す本発明第2実施例の自動
車用車椅子収納装置について説明する。なお、図におい
て第1実施例と同様の構成には同じ符号をつけて説明を
省略する。
【0070】この第2実施例は、第1実施例のガイドプ
レート4b,ガイドピン6jならびにガイドブッシュ6
jを廃止した例である。したがって、この実施例では、
メインアーム5を起立位置と倒伏位置との間で回動させ
る操作と、平行リンク構造体6を第1の位置と第2の位
置との間で回動させる操作とを同時に行うことができ
る。
【0071】次に、図8に示す本発明第3実施例の自動
車用車椅子収納装置について説明する。なお、図におい
て第1実施例と同様の構成には同じ符号をつけて説明を
省略する。
【0072】この第3実施例は、車椅子支持部材8を一
本のメインアーム35で支持するようにした例であっ
て、すなわち、開口部BSの左右に設けられたベースブ
ラケット3(図では左側のみを示す)に取り付けられる
ヒンジブラケット34は、第2実施例と同様にガイドプ
レート4bが廃止されていて、ヒンジプレート34a,
34aのみが立設されている。
【0073】このヒンジプレート34a,34aに回動
可能に軸支されるメインアーム35は、車幅方向に延在
された基部35aと、この基部35aの中間部に立設さ
れたアーム部35bとを備えている。なお、メインアー
ム35の軸支構造は、第1実施例と同様であるが、本実
施例では、メインピン5aとアシストスプリング5dと
の間にカラー35cが介在された構造となっている。
【0074】また、前記メインアーム35の先端部に取
り付けられている平行リンク構造体36は、第1実施例
とは異なり平行リンク構造の部分が1個だけで構成され
ている。そして、この平行リンク構造体36は、第1サ
ブアーム36b,第2サブアーム36d,連結サブアー
ム36f,ピン6a,6cを備えている点は第1実施例
と同様であるが、各サブアーム36b,36d,36f
は、第1実施例のものよりも幅広に形成されている。
【0075】また、前記連結サブアーム36fには、2
本の固定用ボルト36m,36mが立設され、この固定
用ボルト36mならびにナット36nにより車椅子支持
部材8が着脱可能に取り付けられている。
【0076】また、車椅子支持部材8の構造は、基本的
には第1実施例と同様であるが、車椅子支持用パイプ3
8aが、2本のU字状のパイプを結合して形成している
点、車椅子支持用パイプ8aの左右(左側のみ図示)な
らびに先端部分と、クランプ用パイプ8bの先端部分
に、弾性シートによるカバー8gが巻き付け状態で接着
されている点、車椅子支持用パイプ38aの脚部38h
にキャップ38jが取り付けられている点(左側のみ図
示)、第2ガススプリング9が2個設けられている点、
が第1実施例とは相違している。
【0077】第3実施例は、以上のように構成している
ため、全体の構成がコンパクトになり、車載性に優れる
という効果が得られる。また、第2ガススプリング9を
2個設けていることで、車椅子Aを挟持する力が高めら
れて、車椅子収納時の支持安定性が高いという効果が得
られる。
【0078】以上、実施例について説明してきたが具体
的な構成はこの実施例に限られるものではなく、本発明
の要旨を逸脱しない範囲の設計変更などがあっても本発
明に含まれる。
【0079】例えば、メインアーム5とヒンジプレート
4aとの間に、メインアーム5の回動を許したり規制し
たり切り替えるストッパ機構を設けたり、メインアーム
5と平行リンク構造体6の第1・第2アーム6b,6d
のいずれかとの間に、両アーム6b,6dの回動を許し
たり規制したり切り替えるストッパ機構を設けたり、ガ
イドピン6jとガイド長穴4dとの間に、ガイドピン6
jがガイド長穴4dをスライドするのを許したり規制し
たり切り替えるストッパ機構を設けたりして、車椅子A
の収納時に実施例装置のメインアーム5や平行リンク構
造体6が動かないようにしてもよい。
【0080】また、実施例では、荷室LRの後端部に開
口部BSを設けたが、開口部は荷室の左右に設けてもよ
いし、その場合、その開閉はスライドドアや、前あるい
は後ろにヒンジを有するドアにより行うようにしてもよ
い。
【0081】
【発明の効果】以上説明してきたように請求項1〜9に
記載の発明の自動車用車椅子収納装置にあっては、折り
畳み状態の車椅子を車外において地面に近接した状態の
車椅子支持部材に載せたら、メインアームの車体に対す
る起立位置・倒伏位置間の回動と平行リンク構造体のメ
インアームに対する第1の位置・第2位置間の相対移動
により、車椅子が自動車の荷室内に収納され、また、荷
室内から車外へ移動するように構成されているため、本
発明装置と自動車と車椅子とが衝突しないようにして、
これらならびに作業者が汚れたり、これらが相互に傷付
いたり壊れたりするのを防止でき、また、作業者が直接
支持しないから作業が楽になり、さらに、車載時に本発
明装置により車椅子の移動が規制されて安定するという
効果が得られる。
【0082】請求項2記載の装置では、車椅子支持部材
を、平行リンク構造体を介して開口部左右のメインアー
ムに支持するように構成したため、高い安定性が得られ
るという効果が得られる。
【0083】請求項3記載の装置では、平行リンク構造
体の第2サブアームにガイドピンを設け、このガイドピ
ンをガイドするガイド長穴を有したガイドプレートを荷
室フロアに立設して、このガイドピンとガイド長穴によ
るガイドにより平行リンク構造体の移動をガイドするよ
うに構成したため、平行リンク構造体の作動が安定して
いるという効果が得られる。
【0084】請求項4記載の装置では、車椅子支持部材
を、挟持付勢手段の付勢力を用いて第1支持部材と第2
支持部材との間に車椅子を挟持するように構成したた
め、車椅子支持部材において車椅子が移動しにくく、支
持安定性が高いという効果が得られる。
【0085】請求項5記載の装置では、車椅子支持部材
を連結サブアームに着脱可能に取り付けた構成としたた
め、装置の不使用時に、車椅子支持部材を連結サブアー
ムから取り外して、車載スペースをコンパクトにするこ
とができるという効果が得られる。
【0086】請求項6記載の装置では、メインアームを
起立位置に配置させ平行リンク構造体を第1の位置に配
置させた時には、車椅子支持部材が平行リンク構造体の
連結サブアームから垂下されるように構成するととも
に、メインアームの起立位置から倒伏位置への回動角度
を略90度に設定した構成としたため、車椅子支持部材
が車外では地面に略垂直に配置される一方で、車載時に
は略水平状態となり、車椅子を載せる作業が容易となる
とともに、荷室における収納性が良いという効果が得ら
れる。
【0087】請求項7記載の装置では、メインアームを
起立位置から倒伏位置へ回動させる時、すなわち、車椅
子を車外から車室内方向へ移動させる時には、第1回動
付勢手段の付勢力がこの回動を補助するように作用する
ため、必要な操作力が軽減されて操作性が良いという効
果が得られる。
【0088】請求項8記載の装置では、平行リンク構造
体を第2の位置から第1の位置へ移動させる時、すなわ
ち、荷室の奥に収容した車椅子を車外方向に平行移動さ
せる時に、第2回動付勢手段の付勢力がこの移動を補助
するように第1・第2サブアームの回動させるため、必
要な操作力が軽減されて操作性が良いという効果が得ら
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明第1実施例の自動車用車椅子収納装置を
示す分解斜視図である。
【図2】第1実施例装置を示す平面図である。
【図3】第1実施例装置の動作を示す側面図である。
【図4】第1実施例装置の動作を示す側面図である。
【図5】第1実施例装置の動作を示す側面図である。
【図6】第1実施例装置の動作を示す側面図である。
【図7】本発明第2実施例の自動車用車椅子収納装置を
示す分解斜視図である。
【図8】本発明第3実施例の自動車用車椅子収納装置を
示す分解斜視図である。
【符号の説明】
A 車椅子 BS 開口部 LR 荷室 BD バックドア 4b ガイドプレート 4d ガイド長穴 4e 上昇ガイド部(第1ガイド部) 4f 下降ガイド部(第2ガイド部) 5 メインアーム 5a メインピン(回動軸) 5d アシストスプリング(第1回動付勢手段) 6 平行リンク構造体 6b 第1サブアーム 6d 第2サブアーム 6f 連結サブアーム 6h パイプ固定メンバ 6j ガイドピン 7 第1ガススプリング(第2回動付勢手段) 8 車椅子支持部材 8a 車椅子支持用パイプ(第1支持部材) 8b クランプ用パイプ(第2支持部材) 35 メインアーム 36 平行リンク構造体 36b 第1サブアーム 36d 第2サブアーム 36f 連結サブアーム 38a 車椅子支持用パイプ(第1支持部材)

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の荷室の開口部近傍位置に、先端を
    開口部の近傍に配置した起立位置から先端を荷室の奥側
    に配置させた倒伏位置の範囲で回動可能に支持されたメ
    インアームと、 このメインアームの先端部にメインアームの回動軸と平
    行な軸心で回動可能に基端側が軸支された第1サブアー
    ム、メインアームの第1サブアーム取付位置よりも基端
    側位置において第1サブアームの回動軸と平行な軸心で
    回動可能に基端側が軸支された第2サブアーム、両サブ
    アームの先端部に各回動軸と平行な軸心で回動可能に軸
    支された連結サブアームの3つのサブアームならびに前
    記メインアームの先端部によって平行リンクを構成する
    平行リンク構造体と、 この平行リンク構造体の連結サブアームに取り付けら
    れ、折畳状態の車椅子を支持可能に構成された車椅子支
    持部材と、を備え、 前記平行リンク構造体は、前記メインアームを起立位置
    に配置させた時に、前記連結サブアームを車外に配置す
    るとともに前記車椅子支持部材を地面に近接させて折畳
    状態の車椅子を起立状態で保持可能な第1の位置から、
    前記メインアームを倒伏位置に配置させた時に、前記連
    結サブアームを荷室の奥に配置させるとともに前記車椅
    子支持部材全体を荷室内に収納させて折畳状態の車椅子
    を寝かせた状態で荷室内に保持可能な第2の位置の範囲
    でメインアームに対して移動可能に構成されていること
    を特徴とする自動車用車椅子収納装置。
  2. 【請求項2】 前記メインアームが、開口部の左右に一
    対設けられているとともに、両者が連結部材で一体的に
    連結され、 前記平行リンク構造体の各サブアームも左右一対設けら
    れているとともに、両連結サブアームを一体的に連結す
    る固定メンバが設けられ、 この固定メンバに前記車椅子支持部材が固定されている
    ことを特徴とする請求項1記載の自動車用車椅子収納装
    置。
  3. 【請求項3】 前記第2サブアームは、基端側を余して
    前記メインアームに軸支されているとともに、基端に各
    回動中心軸と平行な向きにガイドピンが立設され、 このガイドピンをガイドするガイド長穴が形成されたガ
    イドプレートが荷室フロアに立設され、 前記ガイド長穴は、前記メインアームが起立位置から倒
    伏位置の範囲で回動する際に、前記メインアームに対し
    て第2サブアームを前記平行リンク構造体が第1の位置
    である時の角度に保持すべく前記メインアームの回動中
    心を中心とした円弧形状に形成されている第1ガイド部
    と、倒伏位置のメインアームに対して平行リンク構造体
    を第1の位置から第2の位置に移動させるように第2サ
    ブアームを回動させるべく、メインアームを倒伏位置に
    配置させた時の第2サブアームの軸支位置を中心とした
    円弧形状に形成されている第2ガイド部とを備えている
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の自動車用車
    椅子収納装置。
  4. 【請求項4】 前記車椅子支持部材は、車椅子の後輪を
    支持可能に構成された第1支持部材と、この第1支持部
    材との間に車椅子を挟持可能に第1支持部材に回動可能
    に軸支された第2支持部材と、この第2支持部材を車椅
    子を挟持する回動方向に付勢する挟持付勢手段とを備え
    ていることを特徴とする請求項1ないし3に記載の自動
    車用車椅子収納装置。
  5. 【請求項5】 前記車椅子支持部材は、前記連結サブア
    ームに着脱可能に取り付けられていることを特徴とする
    請求項1ないし4に記載の自動車用車椅子収納装置。
  6. 【請求項6】 前記メインアームは、起立位置から倒伏
    位置の回動量が略90度に構成され、 前記車椅子支持部材は、メインアームを起立位置に配置
    させるとともに平行リンク構造体を第1の位置に配置さ
    せた状態で、連結サブアームから垂下されるように取り
    付けられていることを特徴とする請求項1ないし5に記
    載の自動車用車椅子収納装置。
  7. 【請求項7】 前記メインアームには、起立位置から倒
    伏位置に回動する方向に付勢する第1回動付勢手段が設
    けられていることを特徴とする請求項1ないし6に記載
    の自動車用車椅子収納装置。
  8. 【請求項8】 前記第1サブアームあるいは第2サブア
    ームには、そのサブアームをメインアームに対して前記
    第2の位置から第1の位置に回動する方向に付勢する第
    2回動付勢手段が設けられていることを特徴とする請求
    項1ないし7に記載の自動車用車椅子収納装置。
  9. 【請求項9】 前記開口部は車体の後端部に設けられて
    バックドアにより開閉可能に構成されていることを特徴
    とする請求項1ないし8に記載の自動車用車椅子収納装
    置。
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