JP3087704B2 - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法

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JP3087704B2 JP09305805A JP30580597A JP3087704B2 JP 3087704 B2 JP3087704 B2 JP 3087704B2 JP 09305805 A JP09305805 A JP 09305805A JP 30580597 A JP30580597 A JP 30580597A JP 3087704 B2 JP3087704 B2 JP 3087704B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置及びそ
の製造方法に関し、特に、半導体基板に、WSi膜をシ
ョットキー金属膜として、複数の金属膜が積層されたゲ
ート電極を備えた電界効果型の半導体装置及びその製造
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図4は、従来の半導体装置の製造方法の
工程を説明するための説明図である。まず、図4(a)
に示すように、半導体基板であるGaAs基板3上にS
iO2膜2を成膜し、そのSiO2膜2のうちゲート電極
領域部分を通常のリソグラフィ技術とエッチング技術に
より開口する。
【0003】次いで、図4(b)に示すように、ショッ
トキー金属であるWSi膜3と低抵抗金属であるW膜4
とを、連続してスパッタ蒸着法によりそれぞれ厚さ10
0nm、500nmに成膜する。
【0004】次いで、図4(c)に示すように、通常の
リソグラフィ技術により、レジスト5のパターニングを
行い、レジスト5をマスクにして通常のエッチング技術
により、WSi膜3及びW膜4をパターニングし、ゲー
ト電極を形成する。図4(d)はレジスト5を剥離して
形成されたゲート電極を示す。なお、ゲート容量の低減
のために、全面エッチングによりSiO2膜2を除去す
る場合もある。
【0005】ここで、WSi膜3あるいはW膜4の成膜
条件によっては、内部ストレスが非常に大きくなり、図
5に示すようにWSi膜3とGaAs基板1の界面でゲ
ート端部に剥がれ6が生じるという問題がある。
【0006】このような金属膜の剥がれを防止するた
め、従来から種々の技術が提案されている。例えば、特
開昭61ー111525号公報には、高融点金属合金の
電極を有する半導体素子の電極形成方法において、高融
点金属合金の構成物質の同時スパッタを行い、かつスパ
ッタ時に半導体基板に負バイアスを印可して高融点金属
合金の膜を形成する半導体素子の電極形成方法が開示さ
れている。この方法によれば、金属合金膜の膜応力を小
さくできるという効果が得られる、としている。
【0007】また、特開平2ー234442号公報に
は、WSi膜とW膜との界面に生じる応力を低減するた
めに、WSi膜とW膜との間にLaB6膜が挿入された
ゲート電極を備えた半導体装置が開示されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】特開昭61ー1115
25号公報に開示されている従来の技術は、半導体基板
のバイアス条件を変えて金属膜の応力を抑制しようとす
るものである。しかし、成膜条件を変更した場合には応
力を緩和することはできるものの、ショットキー界面の
障壁高さや抵抗値が変化し所望の特性が得られない場合
がある。また、上層にAuのような低抵抗ではあるが熱
に対して拡散性の高い金属を用いていると、膜質の変化
によりAuに対するバリア性が変化し信頼性が低下する
場合もある。従って、この従来の技術は、ショットキー
特性の変動や信頼性の低下を招くため、実用的には種々
の制限があり、実用性に欠けるものである。
【0009】一方、特開平2ー234442号公報に開
示されている従来の技術では、3層構造の最下層金属膜
を残したまま上層の2層金属のみをマスクとしてイオン
注入を行い、半導体基板上のゲートエッジがないため応
力集中もおこらず異常拡散が生じないようにすることを
主な目的としている。また、この公報には、金属を3層
構造にして例えばLaB6層を挿入してW/WSi界面
の応力を緩和し、金属の剥がれを抑制する点については
開示されているが、各層の応力に関する説明や応力と剥
がれとの関係に関する説明が不明確である。むしろ異な
る金属層を挿入したことによる密着性の向上による効果
が大きいと考えられる。従って、この従来の技術は、ゲ
ート電極の金属膜の剥がれ防止について、実用性に欠け
るものである。
【0010】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたものであり、実用性があり、ゲート電極の剥がれを
抑制できる半導体装置及びその製造方法を提供すること
を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の半導体装置は、
半導体基板に、WSi膜をショットキー金属膜として、
複数の金属膜が積層されたゲート電極を備えた電界効果
型の半導体装置において、ゲート電極の積層された各金
属膜の応力と膜厚とを掛けた数値の合計が、4.2×1
5dyn/cmを越えない、ことを特徴とするもので
ある。
【0012】上記ゲート電極は、引っ張り応力を備えた
金属膜と圧縮応力を備えた金属膜とを有してもよい。
【0013】上記ゲート電極は、例えば、W膜とWSi
膜の2層構造やTiN膜、W膜及びWSi膜の3層構造
である。
【0014】上記半導体基板は、例えば、GaAs基板
である。
【0015】本発明の半導体装置の製造方法は、半導体
基板に、WSi膜をショットキー金属膜として、複数の
金属膜を積層してゲート電極を形成する電界効果型の半
導体装置の製造方法において、積層すべき各金属膜の応
力と膜厚とを掛けた数値の合計が、4.2×105dyn
/cmを越えないように、金属膜を積層していく、こと
を特徴とするものである。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照して説明する。ー般に、2種類の薄膜か
らなる2層構造の場合、互いに膜応力に起因する力を及
ぼしあう。この力は接合面に平行な方向の応力と接合面
に垂直な方向の膜厚との積で表され、この力が接合界面
の単位面積当たりに加わると考えられる。つまり応力が
小さくても膜厚が厚ければ、他方の膜に与える力は大き
くなる。
【0017】従って、モホロジー等の膜の界面の状態が
同じと仮定すれば、膜の密着性は応力と厚さの積に依存
し、この積がある限界値を越えた場合に膜の剥がれが生
じると考えられる。また、3層以上の多層構造の場合で
も膜が十分に薄く同一層内での変形が少なければ、上層
の力が中間層の薄膜を介して最終的には下層膜まで到達
すると考えられる。
【0018】本発明者はこの点に着目し、半導体基板上
に形成された多層構造を有するWSiショットキーゲー
ト電極が、基板との界面で剥がれるという不良の発生を
抑制するために、ゲート電極の層構造を変えて、各層か
ら基板に加わる力の総和とゲート電極剥がれが生じるか
どうかとの関係を実験的に求めた。
【0019】図1は、本発明者による実験の結果であ
り、機軸に各金属膜の応力と厚さの積の総和をとり、縦
軸にゲート電極の剥がれの有無をとったグラフである。
図1に示すように、膜応力と厚さの積の総和Σσiti
が4.2×105dyn/cmを越えるとゲート電極剥が
れが生じることが判明した(ここで、σiはi番目の層
の応力、tiはi番目の層の厚さである。また応力は+
が引っ張り応力を、−が圧縮応力を表している)。従っ
て、この限界値を越えないような層構造にすることで、
ゲート電極の剥がれを抑制できる。
【0020】図2は、本発明の第1の実施の形態を説明
するための断面図である。図2に示すように、第1の実
施の形態に係る半導体装置のゲート電極は、W/WSi
の2層構造であり、W膜4は応力がσw=7.5×109
dyn/cm2、厚さがtw=250nmであり、WSi
膜3は応力がσwSi=5×109dyn/cm2、厚さが
twSi=100nmである。従って、Σσiti=約2.
4×105dyn/cmである。
【0021】従来の半導体装置では、W膜が厚さ500
nmであったため、Σσiti=約4.25×105dy
n/cmであり、ゲート電極の剥がれが生じていたのに
対し、第1の実施の形態では、Σσitiが4.2×1
5dyn/cmを越えていないので、ゲート電極の剥
がれを抑制できる。
【0022】図3は、本発明の第2の実施の形態を説明
するための図である。図3に示すように、第2の実施の
形態に係る半導体装置のゲート電極は、TiN/W/W
Siの3層構造であり、TiN膜7は応力がσTiN=ー
8×109dyn/cm2、厚さがtTiN=150nmで
あり、W膜4は応力がσw=7.5×109dyn/c
2、厚さがtw=500nmであり、WSi膜3は応力
がσwSi=5×109dyn/cm2、厚さがtwSi=10
0nmである。従って、Σσiti=約3.1×105
yn/cmである。
【0023】第2の実施の形態によれば、Σσitiが
4.2×105dyn/cmを越えていないので、ゲート
電極の剥がれを抑制できる。また、3層目にW膜4及び
WSi膜3と反対の圧縮応力を持つTiN膜7を用いた
ため、従来例と同様にW膜4が500nmと厚くするこ
とができる。その結果、W膜4の厚さが減ることに伴う
ゲート抵抗の増加を防止することができる。
【0024】本発明は、上記実施の形態に限定されるこ
とはなく、特許請求の範囲に記載された技術的事項の範
囲内において、種々の変更が可能である。例えば、ゲー
ト電極を4層以上に形成してもよい。また、WSi膜3
上に積層する金属膜を他の金属で成膜してもよい。さら
に、GaAs基板以外の半導体基板を用いてもよい。
【0025】
【発明の効果】本発明によれば、半導体基板に、WSi
膜をショットキー金属膜として、複数の金属膜が積層さ
れたゲート電極を備え、そのゲート電極の積層された各
金属膜の応力と膜厚とを掛けた数値の合計が、4.2×
105dyn/cmを越えないので、ゲート電極の剥が
れを抑制することができる。その結果、信頼性の高い半
導体装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】機軸に各金属膜の応力と厚さの積の総和をと
り、縦軸にゲート電極の剥がれの有無をとったグラフで
ある。
【図2】本発明の第1の実施の形態を説明するための断
面図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態を説明するための断
面図である。
【図4】従来の半導体装置の製造方法の工程を説明する
ための説明図である。
【図5】従来例におけるW/WSi構造のゲート電極の
剥がれを説明するための説明図である。
【符号の説明】
1:GaAs基板(半導体基板) 2:SiO2膜 3:WSi膜 4:W膜 5:レジスト 6:剥がれ 7:TiN膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 29/872 H01L 21/338 H01L 29/812

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体基板に、WSi膜をショットキー金
    属膜として、複数の金属膜が積層されたゲート電極を備
    えた電界効果型の半導体装置において、 前記ゲート電極の積層された各金属膜の応力と膜厚とを
    掛けた数値の合計が、4.2×105dyn/cmを越え
    ない、 ことを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】前記ゲート電極は、引っ張り応力を備えた
    金属膜と圧縮応力を備えた金属膜とを有することを特徴
    とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 【請求項3】前記ゲート電極は、W膜とWSi膜の2層
    構造であることを特徴とする請求項1に記載の半導体装
    置。
  4. 【請求項4】前記ゲート電極は、TiN膜、W膜及びW
    Si膜の3層構造であることを特徴とする請求項1に記
    載の半導体装置。
  5. 【請求項5】前記半導体基板は、GaAs基板であるこ
    とを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1つの項に記
    載の半導体装置。
  6. 【請求項6】半導体基板に、WSi膜をショットキー金
    属膜として、複数の金属膜を積層してゲート電極を形成
    する電界効果型の半導体装置の製造方法において、 積層すべき各金属膜の応力と膜厚とを掛けた数値の合計
    が、4.2×105dyn/cmを越えないように、金属
    膜を積層していく、 ことを特徴とする半導体装置の製造方法。
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