JP3086721U - 高さ調整可能なダミー体 - Google Patents

高さ調整可能なダミー体

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JP3086721U
JP3086721U JP2001008175U JP2001008175U JP3086721U JP 3086721 U JP3086721 U JP 3086721U JP 2001008175 U JP2001008175 U JP 2001008175U JP 2001008175 U JP2001008175 U JP 2001008175U JP 3086721 U JP3086721 U JP 3086721U
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英司 藤井
栄正 岡崎
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株式会社マルイチ藤井
株式会社エヌアンドエス
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 上下背板同士をねじりが生じ難い安定な状態
で当接させることができ、高さ調整をする際の上下背板
同士の上下動を円滑にできる高さ調整可能なダミー体を
提供すること。 【解決手段】 自動販売機の展示台12に固定される底
体4の端部から上方に向けて下背板5が形成されている
第1ダミー体本体2と、上蓋体6の端部から下方に向け
て上背板7が形成されている第2ダミー体本体3とより
なり、下背板5の内面A又は外面に対し上背板7の外面
B又は内面が当接または近接した状態で縦方向に摺動可
能に構成されている高さ調整可能なダミー体1におい
て、いずれか一方の背板5の内側に、中空の柱20を設
け、他方の背板7の内側に、前記中空の柱20に摺動可
能に内嵌する柱21を設けてある。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
この考案は、ジュースやコーヒー,ビールなどの飲物の自動販売機に設置され るダミー体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の高さ調整可能なダミー体の一例を図8に示す。図8において、ダミー体 80を組み立てるにあたり、まず、上部材81の上背板82の下側に設けた導入 孔83,83に、下部材84の下背板85の上側に設けた係止部86,86を上 背板82の内側から挿通し、上部材81を縦方向下向きに移動させたり、下部材 82を縦方向上向きに移動させたりすることにより、係止部86,86に連通す る線状のガイド孔87内に係止部86,86を位置させる。このとき、係止部8 6,86の背面が、ガイド孔87の両側に位置する線状突部88,88に線接触 状態で接触しており、係止部86,86と適宜の弾性により、上部材81が下方 にずり下がらない程度に係止部86,86は線状突部88,88と軽く接触して いるので、上部材81および/または下部材84に軽く力を加えるだけで、上部 材81の上蓋体89と下部材84の底体90との距離、すなわち、ダミー体80 の全長を可変にしている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、係止部86,86と線状突部88,88とは線接触状態で接触してい るだけであることから、従来の前記ダミー体80はねじりに弱く、ラベル91を 取り付けても上部材81と下部材84が不安定な状態となり、最悪の場合、上部 材81と下部材84がスムーズに動かないという事態になるおそれがあった。
【0004】 この考案は、上記の点に留意してなされたものであって、その目的とするとこ ろは、上下背板同士をねじりが生じ難い安定な状態で当接させることができ、高 さ調整をする際の上下背板同士の上下動を円滑にできる高さ調整可能なダミー体 を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、この考案に係る高さ調整可能なダミー体は、自 動販売機の展示台に固定される底体の端部から上方に向けて下背板が形成されて いる第1ダミー体本体と、上蓋体の端部から下方に向けて上背板が形成されてい る第2ダミー体本体とよりなり、下背板の内面又は外面に対し上背板の外面又は 内面が当接または近接した状態で縦方向に摺動可能に構成されている高さ調整可 能なダミー体において、いずれか一方の背板の内側に、中空の柱を設け、他方の 背板の内側に、前記中空の柱に摺動可能に内嵌する柱を設けてあることを特徴と している。
【0006】
【考案の実施の形態】
以下、この考案の実施の形態を、図面を参照して説明する。
【0007】 図1〜図5は、第1ダミー体本体の下背板の内面に第2ダミー体本体の上背板 の外面が当接した状態で縦方向に摺動可能に構成されているこの考案の第1の実 施形態を示す。
【0008】 図1〜図5において、高さ調整可能なダミー体1は、下部材を構成する第1ダ ミー体本体2と、上部材を構成する第2ダミー体本体3とから主としてなる。ダ ミー体1は、耐熱・耐候性の高い例えばポリカーボネート(その他ポリプロピレ ン等)のような合成樹脂材料によって、おおかたの場合、不透明ないし半透明で 、インジェクション成形等により得られる。
【0009】 第1ダミー体本体2は、自動販売機内に固定される底体4と、この底体4の端 部から上方に向けて形成された平面視円弧形状の下背板5とから構成される。底 体4は、外形と内形は円形状である。
【0010】 なお、この実施形態では、底体4と下背板5は一体成形されているが、両者4 ,5を別体に成形して、両者4,5の連結を、係合片とこれに係合する係合爪等 の係合手段を用いて行ったり、接着等の連結手段を用いて行ってもよい。
【0011】 一方、第2ダミー体本体3は、上蓋体6と、この上蓋体6の端部から下方に向 けて形成された平面視円弧形状の上背板7とから構成される。
【0012】 なお、この実施形態では、上蓋体6と上背板7は一体成形されているが、両者 6,7を別体に成形して、両者6,7の連結を、係合片とこれに係合する係合爪 等の係合手段を用いて行ったり、接着等の連結手段を用いて行ってもよい。
【0013】 また、上蓋体6は、ボトルの肩部から口部にかけての上部形状に合わせるよう 、肩部6aと口部6bとこの口部6bを覆うキャップ6cを設けてあるが、その 他の形状のものにも適用できることは勿論であり、例えば缶タイプのダミー体の 場合には缶体の上部形状に上蓋体6を合わせればよい。
【0014】 そしてこの実施形態では、下背板5の内面Aに上背板7の外面Bが当接した状 態で、第2ダミー体本体3を縦方向下向きに摺動させたり、第1ダミー体本体2 を縦方向上向きに摺動させたりすることにより、高さ調整が行われるよう構成さ れている。
【0015】 8は、商品表示ラベルで、第1ダミー体本体2と第2ダミー体本体3の前面の 光透過部において保持されている。
【0016】 すなわち、図5に示すように、底体4の上面の外周部近傍には商品表示ラベル が挿入可能な大きさの溝部9が設けられる一方、上蓋体6は、商品表示ラベル8 が下端8bの側から差し込み可能な大きさの隙間11を開けた状態で、かつ、帯 状体に形成されたラベル止め片10を下端部に有する。すなわち、前記隙間11 は、肩部6aの外周部における下端面Cと前記止め片10との間に形成されてい る。したがって、止め片10によって肩部6aとの間に形成された前記隙間11 の上方から商品表示ラベル8の下端8bを前記隙間11に差し込み、この隙間1 1に差し込まれた商品表示ラベル8の下端8bを下方に位置する前記溝部9に挿 入することができ、商品表示ラベル8の上端8aと下端8bの保持動作を容易に できる。同時に、商品表示ラベル8の上端8aおよび下端8bをそれぞれ溝部9 および隙間11に挿入した状態で、商品表示ラベル8の左右両端8cおよび8d をそれぞれ、下背板5の左端部を構成するラベル保持部分5aと上背板7の左端 部を構成するラベル保持部分7aとの間、ならびに、下背板5の右端部を構成す るラベル保持部分5bと上背板7の右端部を構成するラベル保持部分7bとの間 に挿入することにより、商品表示ラベル8の左右両端部8c,8dは両ラベル保 持部5a,7a、5b,7b、の間で挟むようにして保持され、その位置が確定 される。 なお、図6に示すように、前記隙間11に替えて溝部11’を形成し てもよい。
【0017】 前記自動販売機は、商品補充のために開閉自在に設けられた前面扉の上部に、 複数個のダミー体1を展示するための金属製の展示台12を有する展示部を備え 、更に、この展示部の下部に、各ダミー体1に関連づけてある商品選択用の押し ボタンを有し、前面扉の下部側に、商品取り出し口を有し、更に、前面扉に、金 銭投入口、釣銭口、金銭返却用の操作レバーを有するとともに、展示台12の底 面に形成してあるダミー体取り付け用の穴13を介して照明光源となる蛍光灯1 00を有する。
【0018】 前記底体4は、下面に短円筒状フランジ14を有する。また、底体4は、例え ば2条突出成形されている雄ねじ部分15を短円筒状フランジ14の周面に18 0°間隔で有する。また、短円筒状フランジ14は、各雄ねじ部分15の直上に 突起部15aを有する。そして、高さ調整が行われたダミー体1を自動販売機の 前記取り付け用の穴13に取り付けるにあたり、雄ねじ部分15と共に前記突起 部15aを前記取り付け用の穴13に挿入した後に、ダミー体1を例えば時計回 りに回動させることにより、前記突起部15aが内側に弾性変形され、前記取り 付け用の穴13に設けた切り込み内に前記突起部15aが係合し、ダミー体1の 回動が定位置で阻止されるとともに、係合が容易に解除されることなく、ダミー 体1が前記展示台12の上面に、常に真正面になる位置で確実に固定される。固 定後は、短円筒状フランジ14によって形成される光透過孔14aの下側にある 照明光源(蛍光灯)100から照射される光をダミー体1の内部に導入し、更に 、ダミー体1の前面にある商品表示ラベル8の内側から外部前方に向かって光は 透過して、商品表示ラベル8の絵文字が表示される。
【0019】 以下、この考案の特徴的構成について説明する。
【0020】 下背板5は、前記ラベル保持部分5bを有する右側円弧面部22と、前記ラベ ル保持部分5aを有する左側円弧面部23と、両面部22,23間に位置する中 央円弧面部Zとよりなる。
【0021】 20は、縦方向に長い中空の柱で、下背板5の内側に下背板5とは前記中央円 弧面部Zを共有する形で一体に成形されている。この中空の柱20は、横断面が 略四角形で、円弧辺5cを有する前記中央円弧面部Zと、これに対向する前面部 Xと、右面部Vと、左面部Nとで構成されている。5dは、右面部Vの辺、5e は、前面部Xの辺、5fは、左面部Nの辺である。
【0022】 一方、上背板7は、前記ラベル保持部分7bを有する右側円弧面部22’と、 前記ラベル保持部分7aを有する左側円弧面部23’と、両面部22’,23’ 間に位置する中央円弧面部Z’とよりなる。
【0023】 21は、前記中空の柱20と略相似形で、前記中空の柱20に摺動可能に内嵌 するよう前記中空の柱20よりも縮小された柱である。この縮小された柱21は 、上背板7の内側に上背板7とは前記中央円弧面部Z’を共有する形で一体に成 形されている。この縮小された柱21も、縦方向に長い中空の柱である。
【0024】 更に、前記縮小された柱21は、横断面が略四角形で、円弧辺21cを有する 前記中央円弧面部Z’と、これに対向する前面部X’と、右面部V’と、左面部 N’とで構成されている。21dは、右面部V’の辺、21eは、前面部X’の 辺、21fは、左面部N’の辺である。
【0025】 また、上背板7は、図3に示すように、下背板5の内面Aに、右側円弧面部2 2’、中央円弧面部Z’および左側円弧面部23’のそれぞれの外面B1 2 お よびB3 が当接した状態で、第2ダミー体本体3を縦方向下向きに摺動させたり 、第1ダミー体本体2を縦方向上向きに摺動させたりするときのガイドを行うた めに設けられた縦方向に長く切欠いて形成された一対の線状のガイド孔30およ び31を、それぞれ、右側円弧面部22’と中央円弧面部Z’間ならびに中央円 弧面部Z’と左側円弧面部23’間に有する。
【0026】 また、中空の柱20は、前面部Xの中央部で、縦方向に沿う上下の位置にそれ ぞれ係止穴60を有する一方、縮小された柱21は、前面部X’の中央部で、縦 方向に沿う下端近傍位置に、前記係止穴60に係合する高さ調整用の係止突起6 1を有する。そして、前面部X’は、前記係止突起61が弾性変形可能なように 係止突起61の左右位置に切欠き63,63を有する。したがって、この実施形 態では、第1ダミー体本体2と第2ダミー体本体3との摺動位置は2段階に切換 えられ、ダミー体1は2種類の容量の飲料に適合した大きさに変化でき、ダミー 体1を取り替える必要がなく、商品表示ラベル8を変えるだけで対応できる。例 えば250ml,300mlの異なる容量である飲料のダミー体を一つのダミー 体1によって形成できる。
【0027】 而して、上背板7に設けた線状のガイド孔30および31に、それぞれ、中空 の柱20の右面部Vおよび左面部Nを挿入していく。この場合、縮小された柱2 1の中央円弧面部Z’が中空の柱20の中央円弧面部Z、右面部V’が右面部V に、前面部X’が前面部X、左面部N’が左面部Nにそれぞれ面接触状態で接触 しながら、縮小された柱21が中空の柱20に内嵌する。同時に、前記係止突起 61が係止穴60に係合する。
【0028】 続いて、商品表示ラベル8の前記隙間11の上方から商品表示ラベル8の下端 8bを前記隙間11に差し込み、この隙間11に差し込まれた商品表示ラベル8 の下端8bを下方に位置する前記溝部9に挿入した状態で、商品表示ラベル8の 左右両端8cおよび8dをそれぞれ、ラベル保持部分5aとラベル保持部分7a との間、ならびに、ラベル保持部分5bとラベル保持部分7bとの間に挿入する ことにより、商品表示ラベル8の左右両端部8c,8dは両ラベル保持部5a, 7a、5b,7b、の間で挟むようにして保持され、その位置が確定される。
【0029】 このように、従来のように係止部86,86と線状突部88,88とを線接触 状態で接触させるのではなく、中空の柱20と縮小された柱21同士を面接触状 態で接触させるように構成したので、ねじりに強いダミー体1を得ることができ る。
【0030】 また、商品表示ラベル8を取り付けても第1ダミー体本体2と第2ダミー体本 体3が不安定な状態とはならないので、第1ダミー体本体2と第2ダミー体本体 3をスムーズに動かすことができる。
【0031】 なお、上記実施形態では中空の柱20と縮小された柱21の形状として、横断 面形状が略四角形のものを用いたが、この考案は前記形状に限るものではない。 例えば、図7に示すように、中空の柱20の中央円弧面部Z以外の胴部70の横 断面形状を円弧形状にし、縮小された柱21の中央円弧面部Z’以外の胴部69 の横断面形状を円弧形状にしてもよい。要は、中空の柱20と縮小された柱21 同士を面接触状態で接触させるような形状の横断面形状であればよい。
【0032】
【考案の効果】
以上説明したようにこの考案の高さ調整可能なダミー体は、上背板と下背板同 士をねじりが生じ難い安定な状態で当接させることができ、高さ調整をする際の 上背板と下背板同士の上下動を円滑にできる高さ調整可能なダミー体を提供する ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施形態における第1ダミー体本
体と第2ダミー体本体を示す構成説明図である。
【図2】上記実施形態において、前面側からみた分解斜
視図である。
【図3】上記実施形態において、背面側からみた分解斜
視図である。
【図4】図1におけるa−a矢視図である。
【図5】上記実施形態において、商品表示ラベルの保持
状態を示す要部構成説明図である。
【図6】上記実施形態において、商品表示ラベルの別の
保持状態を示す要部構成説明図である。
【図7】上記実施形態において、中空の柱と縮小された
柱の変形例を示す図である。
【図8】従来例を示す分解斜視図である。
【符号の説明】
1…ダミー体、2…第1ダミー体本体、3…第2ダミー
体本体、4…底体、5…下背板、6…上蓋体、7…上背
板、20…中空の柱、21…縮小された柱、60…係止
穴、61…係止突起、A…下背板の内面、B…上背板の
外面。

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動販売機の展示台に固定される底体の
    端部から上方に向けて下背板が形成されている第1ダミ
    ー体本体と、上蓋体の端部から下方に向けて上背板が形
    成されている第2ダミー体本体とよりなり、下背板の内
    面又は外面に対し上背板の外面又は内面が当接または近
    接した状態で縦方向に摺動可能に構成されている高さ調
    整可能なダミー体において、いずれか一方の背板の内側
    に、中空の柱を設け、他方の背板の内側に、前記中空の
    柱に摺動可能に内嵌する柱を設けてあることを特徴とす
    る高さ調整可能なダミー体。
  2. 【請求項2】 前記中空の柱には、係止穴又は係止突起
    を設ける一方、前記縮小された柱には、係止突起又は係
    止穴を設けてある請求項1に記載の高さ調整可能なダミ
    ー体。
  3. 【請求項3】 前記中空の柱に摺動可能に内嵌する柱
    は、前記中空の柱と略相似形で、かつ、前記中空の柱よ
    りも縮小されてなる請求項1または請求項2に記載の高
    さ調整可能なダミー体。
  4. 【請求項4】 前記上蓋体は、商品表示ラベルが差し込
    み可能な大きさの隙間を開けた状態で、かつ、帯状体に
    形成されたラベル止め片を下端部に有する請求項1ない
    し請求項3のいずれかに記載の高さ調整可能なダミー
    体。
JP2001008175U 2001-12-14 2001-12-14 高さ調整可能なダミー体 Expired - Lifetime JP3086721U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06165336A (ja) * 1992-11-19 1994-06-10 Kiso Seisakusho:Kk 高圧電線の端部外周研磨装置

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