JP3086094B2 - インクジェット記録装置およびインクジェット記録物の製法 - Google Patents

インクジェット記録装置およびインクジェット記録物の製法

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JP3086094B2 JP04340618A JP34061892A JP3086094B2 JP 3086094 B2 JP3086094 B2 JP 3086094B2 JP 04340618 A JP04340618 A JP 04340618A JP 34061892 A JP34061892 A JP 34061892A JP 3086094 B2 JP3086094 B2 JP 3086094B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インク等の液体を噴射
する液体噴射ヘッドを用いたインクジェット記録装置お
よびインクジェット記録物の製法に関し、特に、1m以
上の記録幅を有する布等の記録媒体に画像を長時間連続
して記録するのに適したインクジェット記録装置および
インクジェット記録物の製法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、インクジェット方式による、シリ
アル型の画像形成装置が商品化されている。この画像形
成装置においては、複数の吐出口からインク滴を吐出さ
せる記録ヘッドは、記録時には、紙,OHP用シート,
布等の記録媒体の搬送方向(副走査方向)に対して垂直
方向(主走査方向)にシリアルスキャンされ、非記録時
には、記録媒体を記録幅に等しい送り量で間欠的に副走
査方向に搬送される。この画像形成装置において用いら
れる記録方法は、記録信号に応じてインクを記録媒体に
吐出させることにより記録を行うため、ランイングコス
トが安く、静かであるという特徴を有する。また、この
画像形成装置では、多数のノズルを記録媒体と記録ヘッ
ドとの相対移動方向である主走査方向と垂直な方向(す
なわち、副走査方向)に直線状に形成した記録ヘッドを
用いることにより、記録ヘッドと記録媒体とを主走査方
向に一回走査(スキャン)するだけで、ノズル数に対応
した幅を記録することができるため、比較的容易に高速
化を達成することができるという特徴をも有する。
【0003】さらに、昨今では3〜4色の記録ヘッドを
搭載し、フルカラーで画像形成できる記録装置も実用化
されている。この記録装置は、比較的容易にA1サイズ
等の大判記録が可能であるため、画像を読み取るリーダ
ーを接続して原稿を複写するA1版カラー画像形成装置
も製品化されている。
【0004】また、従来の代表的な捺染装置としては、
シルクスクリーン版を用いて布帛等に直接印刷するシル
クスクリーン捺染方式がある。シルクスクリーン捺染方
式は、印刷すべき原画像に対して、その原画像に使われ
ている色毎にスクリーン版を作成し、シルクの目を通し
てインクを直接布帛に転写して染色を行うものである。
しかしながら、このようなシルクスクリーン捺染方式に
おいては、スクリーン版を作成するに当たり、多大な工
程と日数とを要するほか、印刷に必要な各色のインクの
調合やスクリーン版の位置合わせ等の作業も要する。さ
らに、装置自体も大きく、使用する色の数に比例して大
型化して設置スペースを要するほか、スクリーン版の保
存スペースも要する。
【0005】そこで、このようなシルクスクリーン捺染
方式の問題を解決するために、本発明者は、微小なイン
クを飛翔させて画像形成を行うインクジェット記録方式
を応用して、インクジェット記録装置から直接布帛上に
印刷する染色装置を研究している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなインクジェット記録装置は、1m以上の記録幅を有
する記録媒体を対象とするため、画像形成速度を向上す
ることが課題として挙げられるほか、高画質記録を長時
間連続して行えることが課題として挙げられる。
【0007】本発明の目的は、画質の向上および画像形
成速度の向上が図れるインクジェット記録装置およびイ
ンクジェット記録物の製法を提供することにある。
【0008】
【0009】
【0010】
【0011】
【0012】
【0013】
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明のインクジェット
記録装置は、複数の吐出口からインク滴を吐出させる記
録ヘッドを主走査方向に移動させて、記録媒体に画像を
記録するインクジェット記録装置において、前記記録ヘ
ッドを搭載するための複数個のヘッドホルダーと、該各
ヘッドホルダーを前記主走査方向と垂直方向にそれぞれ
装着可能であり、前記ヘッドホルダーを前記主走査方向
に移動させるヘッドキャリッジとを具備する。
【0015】本発明のインクジェット記録物の製法は、
複数の吐出口からインク滴を吐出させる記録ヘッドを主
走査方向に移動させて、記録媒体に画像を記録するイン
クジェット記録物の製法において、前記記録ヘッドが搭
載された複数個のヘッドホルダーを前記主走査方向と垂
直方向に配置し、該ヘッドホルダーを前記主走査方向に
移動させて、前記記録媒体に画像を記録する。
【0016】
【0017】本発明のヘッドホルダーの交換方法は、複
数の吐出口からインク滴を吐出させる記録ヘッドを主走
査方向に移動させて、記録媒体に画像を記録するインク
ジェット記録装置のヘッドホルダーの交換方法であっ
て、前記記録ヘッドが搭載されたヘッドホルダーが装着
されたヘッドキャリッジと前記記録ヘッドにインクを供
給するインクタンクが搭載されたインクタンクキャリッ
ジとを記録媒体の面と垂直方向に並べてそれぞれ別々の
スライドレールに沿って移動させて、前記記録媒体に画
像を記録し、前記ヘッドホルダーを交換する際に、前記
ヘッドキャリッジと前記インクタンクキャリッジとを前
記主走査方向にずらす。
【0018】
【0019】
【0020】
【0021】
【0022】
【0023】
【0024】
【作用】本発明のインクジェット記録装置は、記録ヘッ
ドを搭載するための複数個のヘッドホルダーと、各ヘッ
ドホルダーを主走査方向と垂直方向にそれぞれ装着可能
であり、ヘッドホルダーを主走査方向に移動させるヘッ
ドキャリッジとを具備することにより、多段ヘッド構成
として、一回の走査で複数ライン記録することができ
る。
【0025】本発明のインクジェット記録物の製法は、
記録ヘッドが搭載された複数個のヘッドホルダーを主走
査方向と垂直方向に配置し、ヘッドホルダーを主走査方
向に移動させて、記録媒体に画像を記録することによ
り、一回の走査で複数ライン記録することができる。
【0026】
【0027】本発明のヘッドホルダーの交換方法は、記
録ヘッドが搭載されたヘッドホルダーが装着されたヘッ
ドキャリッジと記録ヘッドにインクを供給するインクタ
ンクが搭載されたインクタンクキャリッジとを記録媒体
の面と垂直方向に並べてそれぞれ別々のスライドレール
に沿って移動させて、記録媒体に画像を記録し、ヘッド
ホルダーを交換する際に、ヘッドキャリッジとインクタ
ンクキャリッジとを主走査方向にずらすことにより、ヘ
ッドホルダーの交換をインクタンクキャリッジ側から行
うことができる。
【0028】
【実施例】以下、本発明の参考例および実施例につい
て、図面を参照して説明する。
【0029】まず、本発明の参考例について説明する。 A.本発明の第1の参考例である第1のインクジェット
記録装置および第1のインクジェット記録物の製法につ
いて 図1は、本発明の第1の参考例である第1のインクジェ
ット記録装置の一例を示す概略構成図である。
【0030】インクジェット記録装置10は、本体11
と、ヘッドキャリッジ20と、ヘッドキャリッジ台21
と、2本のヘッドキャリッジ用スライドレール221
222と、ヘッドキャリッジ駆動系と、インクタンクキ
ャリッジ30と、インクタンクキャリッジ台31と、2
本のインクタンクキャリッジ用スライドレール321
322と、インクタンクキャリッジ駆動系と、回復系装
置40とを具備し、ヘッドキャリッジ20とインクタン
クキャリッジ30とがそれぞれ別々のスライドレールに
沿って主走査方向(矢印P方向)に移動される点を特徴
とする。
【0031】次に、インクジェット記録装置10の各構
成要素について説明する。
【0032】(1)ヘッドキャリッジ20,ヘッドキャ
リッジ台21,ヘッドキャリッジ用スライドレール22
1,222およびヘッドキャリッジ駆動系 ヘッドキャリッジ20には、複数の吐出口からインク滴
を吐出させる記録ヘッド(不図示)が、シアン用,マゼ
ンタ用,イエロー用,ブラック用およびその他の特殊な
4色用の8個ほど搭載さている。また、ヘッドキャリッ
ジ20は、ヘッドキャリッジ台21に載置されている。
ヘッドキャリッジ台21は、2本のヘッドキャリッジ用
スライドレール221,222に摺動自在に支持されてい
る。ヘッドキャリッジ駆動系は、無端のヘッドキャリッ
ジ用主走査ベルト23と、ヘッドキャリッジ用主走査ベ
ルト23を回転させるためのヘッドキャリッジ用主走査
モータ24とを有する。
【0033】したがって、ヘッドキャリッジ台21がヘ
ッドキャリッジ用主走査ベルト23に固定されるととも
に、ヘッドキャリッジ用主走査ベルト23がヘッドキャ
リッジ用主走査モータ24により回転させられることに
より、ヘッドキャリッジ20は、主走査方向に移動され
る。
【0034】(2)インクタンクキャリッジ30,イン
クタンクキャリッジ台31,インクタンクキャリッジ用
スライドレール321,322およびインクタンクキャリ
ッジ駆動系 インクタンクキャリッジ30には、前記各記録ヘッドに
所定のインクを供給するための8個のインクタンクがそ
れぞれ搭載さている。また、インクタンクキャリッジ3
0は、インクタンクキャリッジ台31に載置されてい
る。インクタンクキャリッジ台31は、2本のインクタ
ンクキャリッジ用スライドレール321,3222に摺動
自在に支持されている。インクタンクキャリッジ駆動系
は、無端のインクタンクキャリッジ用主走査ベルト(不
図示)と、インクタンクキャリッジ用主走査ベルトを回
転させるためのインクタンクキャリッジ用主走査モータ
(不図示)とを有する。
【0035】したがって、インクタンクキャリッジ台3
1がインクタンクキャリッジ用主走査ベルトに固定され
るとともに、インクタンクキャリッジ用主走査ベルトが
インクタンクキャリッジ用主走査モータにより回転させ
られることにより、インクタンクキャリッジ30は、主
走査方向に移動される。なお、記録時には、インクタン
クキャリッジ30は、ヘッドキャリッジ20と同期して
主走査方向に移動される。
【0036】(3)回復系装置40 回復系装置40は、各記録ヘッドの不吐出を回復させる
ためのものであるが、本発明とは直接関係ないため、詳
細な説明は省略する。
【0037】次に、インクジェット記録装置10の特徴
点である、ヘッドキャリッジ20とインクタンクキャリ
ッジ30とをそれぞれ別々のスライドレールに沿って主
走査方向に移動させることの利点について、図2
(A),(B),(C)をそれぞれ参照して説明する。
【0038】本発明者らは、インクジェット記録装置1
0を設計するに際し、図2(A)に示すように、ヘッド
キャリッジ20とインクタンクキャリッジ30とを同一
の2本のスライドレール501,502に沿って主走査方
向(図示矢印方向)に移動させることを検討した。しか
し、1m以上の記録幅を有する記録物1に長時間連続し
て記録するインクジェット記録装置を実現するために
は、ヘッドキャリッジ20およびインクタンクキャリッ
ジ30の重量が数kg〜数十kgとなるので、以下に示
す問題があることがわかった。
【0039】(1)ヘッドキャリッジ20,インクタン
クキャリッジ30およびスライドレール501,502
体の重量により、各スライドレール501,502の径が
小さいと、ヘッドキャリッジ20およびインクタンクキ
ャリッジ30がスライドレール501,502の主走査方
向の中央付近に移動されたときに、各スライドレール5
1,502にたわみが生じる。その結果、図2(B)に
示すように、記録物1の主走査方向に対して中央部から
端部にいくに従って、走査(ライン)ごとに画素51の
ずれが生じ、画質が低下する。この画質低下を防止する
ために、たとえば一つの画素51の主走査方向の幅を6
0μmとした場合に走査ごとの画素51の最大ずれ量を
30μm以下に抑えるには、一設計例では、100φの
各スライドレール501,502が必要となり、各スライ
ドレール501,502の重量も約240kg程度とな
る。
【0040】(2)各インクタンク内のインクの消費に
よるインク液面の変動によりインクタンクキャリッジ3
0が振動する。その結果、インクタンクキャリッジ30
の振動がスライドレール501,502を介してヘッドキ
ャリッジ20に伝わり、記録品位の低下をもたらす。
【0041】(3)ヘッドキャリッジ20とインクタン
クキャリッジ30とを各スライドレール501,502
沿って主走査方向に移動させるためには、図2(A)に
示すように、ヘッドキャリッジ20とインクタンクキャ
リッジ30とを横並びに配置する構成となる。その結
果、インジュジェット記録装置の本体52の主走査方向
に対する幅として、インクタンクキャリッジ30の主走
査方向に対する幅分だけ余分に必要となる。
【0042】これに対して、本例のインクジェット記録
装置10のように、ヘッドキャリッジ20とインクタン
クキャリッジ30とをそれぞれ別々のスライドレールに
沿って主走査方向に移動させることにより、以下に示す
利点が生じる。
【0043】(1)各ヘッドキャリッジ用スライドレー
ル221,222および各インクタンク用スライドレール
321,322にかかる重量をそれぞれ減らすことができ
るため、各スライドレール221,222,321,322
の径を小さくすることができ、各スライドレール2
1,222,321,322の軽量化(一設計例では、7
0kg)が図れる。
【0044】(2)各インクタンク内のインクの消費に
よるインク液面の変動によりインクタンクキャリッジ3
0が振動しても、インクタンクキャリッジ30の振動が
ヘッドキャリッジ20に伝わることを防止することがで
きる。
【0045】(3)図2(C)に示すように、ヘッドキ
ャリッジ20とインクタンクキャリッジ30とを縦並び
に配置して、ヘッドキャリッジ20とインクタンクキャ
リッジ30とを主走査方向に移動させることにより、イ
ンジュジェット記録装置10の本体11の主走査方向の
幅を最小にすることができる。
【0046】以上の説明では、インクジェット記録装置
10はインクタンクキャリッジ駆動系を有したが、イン
クタンクキャリッジ駆動系を有せず、インクタンクキャ
リッジ台31をヘッドキャリッジ台21に固定して、ヘ
ッドキャリッジ台21とともに移動するようにしてもよ
い。ただし、インクタンクキャリッジ駆動系を有するこ
とにより、たとえば、図2(C)に示したように、ヘッ
ドキャリッジ20とインクタンクキャリッジ30とを縦
並びに配置してヘッドキャリッジ20とインクタンクキ
ャリッジ30とを主走査方向に移動させる場合には、ヘ
ッドキャリッジ20を交換する際に、インクタンクキャ
リッジ駆動系でインクタンクキャリッジ30のみを自動
的に移動させることにより、ヘッドキャリッジ20をイ
ンクタンクキャリッジ30側からも取り外せるため、作
業性の向上が図れる。
【0047】B.本発明の第2の参考例である第2のイ
ンクジェット記録装置および第2のインクジェット記録
物の製法について 図3は、本発明の第2の参考例である第2のインクジェ
ット記録装置の一例を示す概略構成図である。
【0048】インクジェット記録装置110 は、本体111
と、ヘッドキャリッジ120 と、2本のヘッドキャリッジ
用スライドレール1221,1222と、ヘッドキャリッジ駆動
系(不図示)と、インクタンクキャリッジ130 と、2本
のインクタンクキャリッジ用スライドレール1321,1322
と、インクタンクキャリッジ駆動系(不図示)と、回復
系装置(不図示)とを具備し、ヘッドキャリッジ120 と
インクタンクキャリッジ130 とがそれぞれ別々のスライ
ドレールに沿って主走査方向に移動される点について
は、図1に示したインクジェット記録装置10と同様で
ある。しかし、各第1の支持台1281,1282がそれぞれ固
定された第1のI鋼1291,1292と、各第2の支持台13
81,1382がそれぞれ固定された第2のI鋼1391,1392
を具備する点、および、ヘッドキャリッジ120 が4個の
ヘッドキャリッジ用スライドブッシュ1251〜1254(2個
のヘッドキャリッジ用スライドブッシュ1251,1252のみ
図示)を介して各ヘッドキャリッジ用スライドレール12
21,1222に摺動自在に支持されているとともに、インク
タンクキャリッジ130 が4個のインクタンクキャリッジ
用スライドブッシュ1351〜1354(2個のインクタンクキ
ャリッジ用スライドブッシュ1351,1352のみ図示)を介
して各インクタンクキャリッジ用スライドレール1321
1322に摺動自在に支持されている点で、図1に示したイ
ンクジェット記録装置10と異なる。ここで、第1のI
鋼1281,1282および第2のI鋼1381,1382の両端はそれ
ぞれ、本体111 の両側面にそれぞれ設けられた窓1511
1514,1521〜1524(片方の側面に設けられた窓1511〜15
14のみ図示)に取り付けられた支持部材(不図示)に固
定されている。
【0049】なお、図1には図示しなかったが、ヘッド
キャリッジ120 とインクタンクキャリッジ130 との間に
は、インクチューブ束160 と電気ケーブル束161 とが設
けられている。
【0050】本例のインクジェット記録装置110 は、図
4(A)に示すように、各ヘッドキャリッジ用スライド
レール1221,1222を各第1の支持台1281,1282上にそれ
ぞれ固定するとともに、各インクタンクキャリッジ用ス
ライドレール1321,1322を各第2の支持台1381,1382
それぞれ固定することにより、以下に示す利点を有す
る。
【0051】図4(B)に示すように、図1に示したイ
ンクジェット記録装置10と同様にして、ヘッドキャリ
ッジ120 とインクタンクキャリッジ130 とを別々のスラ
イドレール1721,1722,1821,1822に摺動自在に支持さ
せることにより、ヘッドキャリッジ120 とインクタンク
キャリッジ130 とを同一のスライドレールに摺動自在に
支持させるよりも各スライドレールの軽量化やインクタ
ンクキャリッジ130 の振動のヘッドキャリッジ120 への
伝達防止を図ることができる。しかし、各スライドレー
ル1721,1722,1821,1822としては、ヘッドキャリッジ
120 の重量またはインクタンクキャリッジ130 の重量に
よる各スライドレール1721,1722,1821,1822のたわみ
量が画質の劣化を生じさせない程度となるのに十分な径
を有するものが必要となる。さらに、ヘッドキャリッジ
120 に設けられる4個のスライドブッシュ1751〜175
4(2個のスライドブッシュ1751,1752のみ図示)およ
びインクタンクキャリッジ130 に設けられる4個のスラ
イドブッシュ1851〜1854(2個のスライドブッシュ18
51,1852のみ図示)としても、各スライドレール1721
1722,1821,1822の径に応じた大きさのものが必要とな
る。たとえば、一設計例では、長さ3500mmのスラ
イドレールの最大たわみ量を0.3mm以下にするに
は、100φのスライドレールが必要となり、また、ス
ライドブッシュの重量も10kgとなる。
【0052】これに対して、本例のインクジェット記録
装置110 では、ヘッドキャリッジ120 の重量を各第1の
I鋼1291,1292で支えることができるとともに、インク
タンクキャリッジ130 の重量を各第2のI鋼1391,1392
で支えることができるため、各ヘッドキャリッジ用スラ
イドレール1221,1222の径および各インクタンクキャリ
ッジ用スライドレール1321,1322の径をより小さくする
ことができる。その結果、各スライドレール1221,12
22,1321,1322の軽量化が図れる。また、これに伴い、
各ヘッドキャリッジ用スライドブッシュ1251,1252およ
び各インクタンクキャリッジ用スライドブッシュ1351
1352の小型化が図れる。たとえば、一設計例では、各ス
ライドレール1221,1222,1321,1322としては、20φ
〜30φのもので構成でき、また、各スライドブッシュ
1251,1252,1351,1352の重量も300g〜800gと
することができる。
【0053】図5は、本発明の第2のインクジェット記
録装置の他の例を示す要部構成図である。
【0054】本例のインクジェット記録装置210 は、ヘ
ッドキャリッジ用スライドレール2221,2222の位置合わ
せ機構およびインクタンクキャリッジ用スライドレール
2321,2322の位置合わせ機構を具備する点で、図3に示
したインクジェット記録装置110 と異なる。なお、該2
つの位置合わせ機構は同様の構成を有するものであるた
め、以下、図5図示右端のインクタンクキャリッジ用ス
ライドレール2322の位置合わせ機構を例としてその構成
および動作について説明する。
【0055】インクタンクキャリッジ用スライドレール
2322の位置合わせ機構は、レール台310 と、第1の調整
部材320 と、第2の調整部材330 (図6参照)とを具備
する。ここで、レール台310 は、第2のI鋼2392が載置
されて固定される載置面311と、本体211 の側面の窓252
4の図示上方に設けられた第1のダボ291 が嵌合される
第1のスライド穴312 と、本体211 の側面の窓2524の図
示下方に設けられた第2のダボ292 が嵌合される第2の
スライド穴313 とを備える。また、第1の調整部材320
は、円板状の第1のハンドル321 と、軸の中心が第1の
ハンドル321 の中心と一致するように一端が第1のハン
ドル321 に取り付けられた第1の軸部322 と、軸の中心
が第1の軸部322 の中心とずらされて一端が第1の軸部
322 の他端に取り付けられた第1の嵌合軸323 とを備え
る。なお、第1の嵌合軸323 は、本体211 の側面の第2
のダボ292 よりも図示下方に設けられた第1の嵌合穴29
3に嵌合される。さらに、第2の調整部材330 は、図6
に示すように、円板状の第2のハンドル331 と、軸の中
心が第2のハンドル331 の中心と一致するように一端が
第2のハンドル331 に取り付けられた第2の嵌合軸332
と、軸の中心が第2の嵌合軸332 の中心とずらされて一
端が第2の嵌合軸332 の他端に取り付けられた第2の軸
部333 とを備える。なお、第2の嵌合軸332 は、レール
台310 の載置面311 に設けられた第2の嵌合穴319 に嵌
合され、また、第2の軸部333 は、第2のI鋼2392に設
けられた長穴350 に嵌合される。
【0056】インクタンクキャリッジ用スライドレール
2322の図示左右方向の位置合わせは、第2の嵌合軸333
を第2の嵌合穴319 に嵌合させるとともに第2の軸部33
3 を長穴350 に嵌合させたのち、第2のハンドル331 を
回転させて、第2のI鋼2392を図示左右方向に移動させ
ることにより行う。このようにして図示左右方向の位置
合わせが終了すると、第2のI鋼2392をレール台310 の
載置面311 に2本の固定ねじで固定する。また、インク
タンクキャリッジ用スライドレール2322の図示上下方向
の位置合わせは、第1の嵌合軸323 を第1の嵌合穴293
に嵌合させたのち、第1のハンドル321 を回転させて、
第1の軸部322 と当接するレール台310の押上げ面351
を上下に移動させることにより行われる。このようにし
て図示上下方向の位置合わせが終了すると、レール台31
0 を本体211 の側面に4本の固定ねじで固定する。な
お、インクタンクキャリッジ用スライドレール2322の位
置合わせ機構は、本体211 の他の側面にも設けられてい
る。
【0057】以上説明したインクタンクキャリッジ用ス
ライドレール2322の位置合わせと同様にして、2本のヘ
ッドキャリッジ用スライドレール2221,2222および他方
のインクタンクキャリッジ用スライドレール2321の位置
合わせをそれぞれ行うことにより、各スライドレール22
21,2222,2321,2322の平行性および水平性が確保でき
る。
【0058】C.本発明の第3の参考例である第3のイ
ンクジェット記録装置および第3のインクジェット記録
物の製法について 図7は、本発明の第3の参考例である第3のインクジェ
ット記録装置の一例を示す概略構成図である。
【0059】インクジェット記録装置410 は、本体411
と、ヘッドキャリッジ420 と、2本のヘッドキャリッジ
用スライドレール4221,4222と、ヘッドキャリッジ駆動
系(不図示)と、インクタンクキャリッジ430 と、2本
のインクタンクキャリッジ用スライドレール4321,4322
と、インクタンクキャリッジ駆動系(不図示)と、回復
系装置(不図示)とを具備し、ヘッドキャリッジ420 と
インクタンクキャリッジ430 とがそれぞれ別々のスライ
ドレールに沿って主走査方向に移動される点,各第1の
支持台4281,4282がそれぞれ固定された第1のI鋼42
91,4292と、各第2の支持台4381,4382がそれぞれ固定
された第2のI鋼4391,4392とを具備する点、および、
ヘッドキャリッジ420 が4個のヘッドキャリッジ用スラ
イドブッシュ4251〜4254(2個のヘッドキャリッジ用ス
ライドブッシュ4251,4252のみ図示)を介して各ヘッド
キャリッジ用スライドレール4221,4222に摺動自在に支
持されているとともに、インクタンクキャリッジ430 が
4個のインクタンクキャリッジ用スライドブッシュ4351
〜4354(2個のインクタンクキャリッジ用スライドブッ
シュ4351,4352のみ図示)を介して各インクタンクキャ
リッジ用スライドレール4321,4322に摺動自在に支持さ
れている点については、図3に示したインクジェット記
録装置110 と同じである。
【0060】しかし、インクジェット記録装置410 は、
本体411 の底板411aに設けられた凹部411bと、凹部411b
内に設けられたフロートセンサ510 とを具備する点、お
よび、記録ヘッドを駆動するヘッド駆動手段501 ,ヘッ
ドキャリッジ駆動系,インクタンクキャリッジ駆動系お
よび電源(不図示)等の電装部材が本体411 の外に設け
られている点で、図3に示したインクジェット記録装置
110 と異なる。なお、たとえば、ヘッドキャリッジ420
に内蔵されている記録ヘッドとヘッド駆動手段501 との
電気的な接続は、第1の電気束線502 と第2の電気束線
503 と電気ケーブル束461 とを介して行われる。
【0061】このように構成されたインクジェット記録
装置410 は、以下に示す利点を有する。
【0062】(1)インクジェット記録装置410 では、
インクタンクキャッリッジ430 に搭載されたインクタン
ク内のインクがなくなると、外部のメインタンクからイ
ンクが供給されるが、この際に、何等かの原因でインク
が本体411 内部に漏れてしまうという事故が発生する可
能性がある。このとき、各種電装部材を本体411 内部に
設けていると、漏れてきたインクにより電気的ショート
が生じ、各種電装部材が破壊されてしまう危険性がある
ため、各種電装部材に電気的ショートを防止する機構を
設ける必要がある。しかし、記録幅が1m以上の記録媒
体に対して長時間連続して記録を行うようなインクジェ
ット記録装置410 では、ワープロ等と異なり、各種電装
部材を本体411 内部に設ける必要性は必ずしもない。し
たがって、可能な限り各種電装部材を本体411 外部に設
けることにより、上記問題を容易に解決することができ
る。
【0063】(2)作業者が知らないうちにインクが本
体411 内部に漏れてしまった場合に、本体411 内部を汚
染してしまい、本体411 内部を清掃する期間インクジェ
ット記録装置410 の稼働を停止させなければならない。
このことは、インクジェット記録装置411 を業務用とし
て長時間連続稼働させる場合には、生産性の低下という
問題を生じさせる。したがって、本体411 の底板411aに
凹部411bを設けるとともに、凹部411b内にフロートセン
サ510 を設けることにより、インク漏れを早期に発見
し、本体411 内部の汚染を最小限に止めることができる
ため、生産性の低下を防止することができる。
【0064】次に、本発明の実施例について説明する。
D.本発明のインクジェット記録装置およびインクジェ
ット記録物の製法について 図8は、本発明のインクジェット記録装置の一実施例に
おける2段ヘッド構成を示す概略構成図である。
【0065】本実施例のインクジェット記録装置は、2
段ヘッド構成とした点を特徴とする。すなわち、1m以
上の記録幅を有する記録媒体に対して長時間連続して記
録するインクジェット記録装置の課題の一つとして、前
述したように、画像形成速度の向上が挙げられる。した
がって、1段ヘッド構成よりも2段ヘッド構成とした方
が画像形成速度の向上という点では有利である。そこ
で、本実施例のインクジェット記録装置では、以下に示
すようにして、2段ヘッド構成を実現している。
【0066】ヘッドキャリッジ1000の内部空間を上下2
段の内部空間に分割し、各内部空間に、記録ヘッドが内
蔵されたヘッドホルダー1100,1200をそれぞれ搭載す
る。このとき、各ヘッドホルダー1100,1200の搭載およ
び位置決めは、次のようにして行う。
【0067】ヘッドホルダー1100は、位置決め部材とし
て、2つの前方固定部材11111,11112(前方固定部材11
111 のみ図示)と、2つの後方固定部材11151,1115
2(後方固定部材11151 のみ図示)と、2本の位置決め
軸11201,11202(位置決め軸1120 1 のみ図示)とを備え
る。
【0068】ここで、前方固定部材11111 は、ヘッドホ
ルダー1100のヘッドホルダー枠1101の側面の記録ヘッド
側(図示左側)に取り付けられている。前方固定部材11
111の上面には、クリック山11121 が取り付けられてい
る。また、図9に示すように、前方固定部材11111 の記
録ヘッド側の面には、2段の凹部と貫通孔がそれぞれ形
成されている。前方固定部材11111 の1段目の凹部に
は、ナット部材11131 が、図11に示すように、まわり
止めがなされ、かつ、前方固定部材11111 と所定のがた
をもって嵌め込まれている。これにより、ナット部材11
131 を前方固定部材11111 に固定した場合に生じる調整
ねじ11211 (後述)の偏心の影響をなくして、ナット部
材11131 のねじのセンターと位置決め軸11201 のセンタ
ーとを常に一致させることができるため、位置決め精度
の向上が図れる。残りの前方固定部材11112 についても
同様である。
【0069】後方固定部材11151 は、ヘッドホルダー枠
1101の側面の記録ヘッドと反対側(図示右側)に取り付
けられている。後方固定部材11151 には、図9に示すよ
うに、貫通孔が穿設されているとともに、セットビス11
301 が設けられている。残りの後方固定部材11152 につ
いても同様である。
【0070】位置決め軸11101 の記録ヘッドと反対側の
端面には、ドライバ嵌合穴11251 が形成されている。位
置決め軸11101 の記録ヘッド側の端の近傍には、記録ヘ
ッド側に長穴11221 が形成された、ナット部材11131
螺合する調整ねじ11211 が取り付けられている。また、
位置決め軸11101 の記録ヘッド側の端と調整ねじ1121 1
との間には、平行ピン11231 が設けられている。位置決
め軸11101 は、記録ヘッドと反対側の端が前方固定部材
11111 の貫通孔と後方固定部材11151 の貫通孔とを順次
貫通されたのち、調整ねじ11211 がナット部材11131
螺合するよう回転されることにより、前方固定部材1111
1 と後方固定部材11151 とに装着される。残りの位置決
め軸11102 についても同様である。
【0071】ヘッドキャリッジ1000は、位置決め部材と
して、図8に示すように、2個のZステージ12111,121
12(Zステージ12111 のみ図示)と、2個の前方支え部
材12121,12122(前方支え部材12121 のみ図示)と、2
個の前方押付け部材12201,12202(前方押付け部材1220
1 のみ図示)と、2個の後方支え部材12311,12312(後
方支え部材12311 のみ図示)と、2個の後方押付け部材
12401,12402(後方押付け部材12401 のみ図示)とを備
える。
【0072】ここで、各Zステージ12111,12112は、ヘ
ッドキャリッジ1000の図示下段の内部空間の記録面側
(図示左側)に該記録面と平行にそれぞれ設けられてい
る。また、各前方支え部材12121,12122はそれぞれ、各
Zステージ12111,12112に固定ねじで固定されていると
ともに、貫通孔が穿設されている。
【0073】前方押付け部材12201 は、前方支え部材12
121 の図示上方に設けられている。また、前方押付け部
材12201 は、記録面側の一端近傍が支点12221 により支
持された軸12211 と、軸12211 の他端にコロ軸12231
介して設けられたクリックコロ12241 と、軸12211 の他
端側を図示下方に付勢する加圧ばね12251 とを備える。
残りの前方押付け部材12202 についても同様である。
【0074】各後方支え部材12311,12402は、ヘッドキ
ャリッジ1000の図示下段の内部空間の記録面と反対側
(図示右側)に該記録面と平行にそれぞれ設けられてい
る。また、各後方支え部材12311,12402の上面には、凹
部がそれぞれ形成されている。
【0075】後方押付け部材12401 は、後方支え部材12
311 の図示上方に設けられている。また、後方押付け部
材12401 は、中央より記録面側が支点12421 により支持
された軸12411 と、軸12411 の記録面と反対側の一端を
図示下方に付勢する加圧ばね12431 とを備える。なお、
後方押付け部材12401の他端は、図示上方への移動が規
制されている。残りの後方押付け部材12402 についても
同様である。
【0076】ヘッドホルダー1100のヘッドキャリッジ10
00への搭載は、各位置決め軸11201,11202の記録面側の
一端が各前方支え部材12121,12122の貫通孔にそれぞれ
貫通されたのち、各位置決め軸11201,11202の他端近傍
が各後方支え部材12311,12312の凹部にそれぞれ載せら
れることにより行われる。なお、ヘッドホルダー1100が
ヘッドキャリッジ1000へ搭載された状態では、図10に
示すように、クリック山11121 が前方押付け部材12201
のクリックコロ12241 により図示左斜め下方に押し付け
られるとともに、後方固定部材11151 の上面が後方押付
け部材12401の軸12411 により図示下方に押し付けられ
ることにより、ヘッドホルダー1100がヘッドキャリッジ
1000に固定される。
【0077】ヘッドホルダー1100の図8図示左右方向の
位置決めは、図10に示すように、位置決め軸11201
ドライバ嵌合穴11251 にドライバ 1300の先端を嵌め込
んで、ドライバ1300により位置決め軸11201 を回転させ
て、調整ねじ11211 を回転させることにより行う。前方
固定部材11111 と前方支え部材12121 との間の距離を遠
ざける方向に位置決め軸11201 を回転させた場合には、
調整ねじ11211 の長穴側の先端面が前方支え部材12121
に当接したのち、ヘッドホルダー1100が前方固定部材11
111 ,後方固定部材11151 および位置決め軸11201 とと
もに前方支え部材12121 から遠ざかる方向(図示右方
向)に移動する。一方、ドライバ1300により位置決め軸
11201 を押し込むように逆方向に回転させた場合には、
同様にして、ヘッドホルダー1100が前方固定部材1111
1 ,後方固定部材11151 および位置決め軸11201 ととも
に前方支え部材12121 に近付く方向(図示左方向)に移
動する。このようにして、ヘッドホルダー1100の図8図
示左右方向の位置決めを行ったのち、位置決め軸11201
が回転しないようにセットビス11301 を締める。
【0078】ヘッドホルダー1100の図8図示上下方向の
位置決めは、図12に示すように、Zステージ12111
調節つまみ13101 を回転させることにより、前方支え部
材12121 を図示上下方向に移動させて行う。その後、ヘ
ッドキャリッジ1000の本体に穿設した長孔133011,1331
1を介して固定ねじ132011,13211により前方支え部材12
121 を固定させる。
【0079】以上の説明では、2段ヘッド構成のものを
例としたが、ヘッドの段数は2段に限らず、多数段であ
ってもよい。
【0080】E.本発明のインクジェット記録装置のヘ
ッドホルダーの交換方法について 図13は、本発明のヘッドホルダーの交換方法が適用さ
れるインクジェット記録装置の一実施例を示す概略構成
図である。
【0081】本実施例のインクジェット記録装置2000
は、図2(C)に示したようなヘッドキャリッジとイン
クタンクキャリッジとを縦に並べて主走査方向に移動さ
せるとともに、図8に示したような記録ヘッドが搭載さ
れたヘッドホルダーをヘッドキャリッジに装着して記録
を行うインクジェット記録装置において、ヘッドホルダ
ーの装着をインクタンクキャリッジ側から行うことによ
り、ヘッドホルダーの交換作業の作業効率を向上させた
点を特徴とする。
【0082】インクジェット記録装置2010は、図13に
示すように、本体2011と、ヘッドホルダー2050(図14
参照)が装着されたヘッドキャリッジ2020と、2本のヘ
ッドキャリッジ用スライドレール20221,20222と、ヘッ
ドキャリッジ駆動系(不図示)と、インクタンクキャリ
ッジ2030と、2本のインクタンクキャリッジ用スライド
レール20321,20322と、インクタンクキャリッジ駆動系
(不図示)と、回復系装置2040(図14参照)とを具備
し、ヘッドキャリッジ2020とインクタンクキャリッジ20
30とがそれぞれ別々のスライドレールに沿って主走査方
向に移動される。ここで、ヘッドキャリッジ2020は、4
個のヘッドキャリッジ用スライドブッシュ20251〜20254
(2個のヘッドキャリッジ用スライドブッシュ20251,2
0252のみ図示)を介して各ヘッドキャリッジ用スライド
レール20221,20222に摺動自在に支持されている。ま
た、インクタンクキャリッジ2030は、4個のインクタン
クキャリッジ用スライドブッシュ20351〜20354(3個の
インクタンクキャリッジ用スライドブッシュ20351,203
52,20354 のみ図示)を介して各インクタンクキャリッ
ジ用スライドレール20321,20322に摺動自在に支持され
ている。
【0083】また、インクジェット記録装置2010は、ヘ
ッドキャリッジ2020とインクタンクキャリッジ2030との
間に設けられたインクチューブ束2060および電気ケーブ
ル束2061と、インクチューブ束2060および電気ケーブル
束2061を押えるための、一端が開放可能な束押え部材20
62とを具備する。ここで、インクチューブ束2060および
電気ケーブル束2061は、ヘッドキャリッジ2020とインク
タンクキャリッジ2030の主走査方向の幅よりも長い長さ
を有する。
【0084】インクジェット記録装置2010においては、
図13に示すように、インクチューブ束2060および電気
ケーブル束2061を束押え部材2062で押さえた状態で、ヘ
ッドキャリッジ2020とインクタンクキャリッジ2030とを
縦に並べて主走査方向に移動させることにより、記録が
行われる。したがって、記録時に、インクチューブ束20
60および電気ケーブル束2061が、ヘッドキャリッジ2020
およびインクタンクキャリッジ2030の移動を妨げること
を防止することができる。
【0085】これに対して、ヘッドホルダー2050を交換
する際には、図14に示すように、束押え部材2062の一
端を開放することによりインクチューブ束2060および電
気ケーブル束2061を自由にしたのち、インクタンクキャ
リッジ2030のみを主走査方向に移動させて、ヘッドキャ
リッジ2020とインクタンクキャリッジ2030とをずらす。
その後、ヘッドキャリッジ2020のインクタンクキャリッ
ジ2030側からヘッドホルダー2050を取り出したのち、新
たなヘッドホルダー2050をヘッドキャリッジ2020のイン
クタンクキャリッジ2030側から装着する。なお、ヘッド
キャリッジ2020およびヘッドホルダー2050の構成は、図
8に示したものと同様の構成となっている。
【0086】このように、インクジェット記録装置2010
では、ヘッドホルダー2050の装着をインクタンクキャリ
ッジ2030側から行うことができるため、特に、図8に示
したような多数個のヘッドホルダー2050をヘッドキャリ
ッジ2020に装着する場合のヘッドホルダーの交換作業の
作業効率を飛躍的に向上させることができる。
【0087】なお、ヘッドホルダー2050の交換時にイン
クタンクキャリッジ2030を主走査方向に移動させる際の
移動量が大きすぎると、インクチューブ束2060および電
気ケーブル束2061に過大な負荷がかかるおそれがある
が。しかし、図15(A)に示すように、ヘッドキャリ
ッジ2020とインクタンクキャリッジ2030とに、ストッパ
2091,2092をそれぞれ設けておくことにより、図15
(B)に示すように、インクタンクキャリッジ2030の移
動量をヘッドキャリッジ2020およびインクタンクキャリ
ッジ2030の主走査方向の幅以内に制限することができる
ため、インクチューブ束2060および電気ケーブル束2061
に過大な負荷がかかることを防止することができる。
【0088】なお、ヘッドホルダー2050交換時のインク
タンクキャリッジ2030の移動は、インクタンクキャリッ
ジ駆動系を用いて行ってもよく、手動で行ってもよい。
また、インクタンクキャリッジ駆動系は必ずしも必要で
はない。
【0089】以上、本発明の参考例および実施例につい
て個々に説明したが、各発明を組み合せて用いることも
可能である。
【0090】次に、インクジェット捺染用布帛として
は、(1)インクを十分な濃度に発色させ得ること、
(2)インクの染着率が高いこと、(3)インクが布帛
上で速やかに乾燥すること、(4)布帛上での不規則な
インクの滲みの発生が少ないこと、(5)装置内での搬
送性に優れていること、等の性能が要求される。これら
の要求性能を満足させるために、必要に応じて布帛に対
し、あらかじめ前処理を施しておくことができる。例え
ば、特開昭62−53492号公報においてはインク受
容層を有する布帛類が開示され、また、特公平3−46
589号公報においては還元防止剤やアルカリ性物質を
含有させた布帛の提案がなされている。このような前処
理の例としては、布帛に、アルカリ性物質、水溶性高分
子、合成高分子、水溶性金属塩、尿素およびチオ尿素か
ら選ばれる物質を含有させる処理を挙げることができ
る。
【0091】アルカリ性物質としては、例えば、水酸化
ナトリウム、水酸化カリウム等の水酸化アルカリ金属、
モノ、ジ、トリエタノ−ルアミン等のアミン類、炭酸ナ
トリウム、炭酸カリウム、重炭酸ナトリウム等の炭酸も
しくは重炭酸アルカリ金属塩等が挙げられる。さらに酢
酸カルシウム、酢酸バリウム等の有機酸金属塩やアンモ
ニア及びアンモニア化合物等がある。また、スチ−ミン
グ及び乾熱下でアルカリ物質となるトリクロロ酢酸ナト
リウム等も用い得る。特に好ましいアルカリ性物質とし
ては、反応性染料の染色に用いられる炭酸ナトリウム及
び重炭酸ナトリウムがある。水溶性高分子としては、ト
ウモロコシ、小麦等のデンプン物質、カルボキシメチル
セルロ−ス、メチルセルロ−ス、ヒドロキシエチルセル
ロ−ス等のセルロ−ス系物質、アルギン酸ナトリウム、
アラビアゴム、ロ−カスイトビ−ンガム、トラガントガ
ム、グアガム、タマリンド種子等の多糖類、ゼラチン、
カゼイン等の蛋白質物質、タンニン系物質、リグニン系
物質等の天然水溶性高分子が挙げられる。
【0092】また、合成高分子としては、例えば、ポリ
ビニルアルコ−ル系化合物、ポリエチレンオキサイド系
化合物、アクリル酸系水溶性高分子、無水マレイン酸系
水溶性高分子等が挙げられる。これらの中でも多糖類系
高分子やセルロ−ス系高分子が好ましい。
【0093】水溶性金属塩としては、例えば、アルカリ
金属、アルカリ土類金属のハロゲン化物のように、典型
的なイオン結晶を作るものであって、pH4〜10であ
る化合物が挙げられる。かかる化合物の代表的な例とし
ては、例えば、アルカリ金属では、NaCl,Na2
4 ,KCl及びCH3 COONa等が挙げられ、ま
た、アリカリ土類金属としては、CaCl2 及びMgC
2 等が挙げられる。中でもNa,K及びCaの塩類が
好ましい。
【0094】前処理において上記物質等を布帛に含有さ
せる方法は、特に制限されないが、通常行われる浸漬
法、パッド法、コ−ティング法、スプレ−法などを挙げ
ることができる。
【0095】さらに、インクジェット捺染用布帛に付与
される捺染インクは、布帛上に付与した状態では単に付
着しているに過ぎないので、引き続き繊維への染料の反
応定着工程(染着工程)を施すのが好ましい。このよう
な反応定着工程は、従来公知の方法でよく、例えば、ス
チ−ミング法、HTスチ−ミング法、サ−モフィックス
法、あらかじめアルカリ処理した布帛を用いない場合
は、アルカリパッドスチ−ム法、アルカリブロッチスチ
−ム法、アルカリショック法、アルカリコ−ルドフィッ
クス法等が挙げられる。
【0096】さらに未反応の染料の除去および前処理に
用いた物質の除去は、上記反応定着工程の後に従来公知
の方法に準じ、洗浄により行うことができる。なお、こ
の洗浄の際に従来のフィックス処理を併用することが好
ましい。本発明は、特にインクジェット記録方式の中で
も熱エネルギーを利用して飛翔的液滴を形成し、記録を
行うインクジェット方式の記録ヘッド、記録装置におい
て、優れた効果をもたらすものである。
【0097】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式はいわゆるオンデマンド
型、コンティニュアス型のいずれにも適用可能である
が、特に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)
が保持されているシートや液路に対応して配置されてい
る電気熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越
える急速な温度上昇を与える少なくとも一つの駆動信号
を印加することによって、電気熱変換体に熱エネルギー
を発生せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさ
せて、結果的にこの駆動信号に一対一で対応した液体
(インク)内の気泡を形成できるので有効である。この
気泡の成長、収縮により吐出用開口を介して液体(イン
ク)を吐出させて、少なくとも一つの滴を形成する。こ
の駆動信号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成
長収縮が行なわれるので、特に応答性に優れた液体(イ
ンク)の吐出が達成でき、より好ましい。
【0098】このパルス形状の駆動信号としては、米国
特許第4463359号明細書、同第4345262号
明細書に記載されているようなものが適している。な
お、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明の米国特許
第4313124号明細書に記載されている条件を採用
すると、更に優れた記録を行なうことができる。
【0099】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組み合わせ構成(直線状液流路または直角液流路)の
他に、熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を
開示する米国特許第4558333号明細書、米国特許
第4459600号明細書を用いた構成も本発明に含ま
れるものである。
【0100】加えて、複数の電気熱変換体に対して、共
通するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開
示する特開昭59−123670号公報や熱エネルギー
の圧力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を開
示する特開昭59−138461号公報に基づいた構成
としても本発明は有効である。
【0101】また、本発明の記録装置の構成として設け
られる、記録ヘッドに対しての回復手段、予備的な補助
手段等を付加することは本発明の効果を一層安定できる
ので好ましいものである。これらを具体的に挙げれば、
記録ヘッドに対してのキャッピング手段、クリーニング
手段、加圧あるいは吸引手段、電気熱変換体あるいはこ
れとは別の加熱素子あるいはこれらの組み合わせによる
予備加熱手段、記録とは別の吐出を行う予備吐出モード
を行うことも安定した記録を行うために有効である。
【0102】さらに、記録装置の記録モードとしては黒
色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘッ
ドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによってで
もよいが、異なる色の複色カラー、または混色によるフ
ルカラーの少なくとも一つを備えた装置にも本発明は極
めて有効である。
【0103】以上説明した本発明実施例においては、イ
ンクを液体として説明しているが、室温やそれ以下で固
化するインクであって、室温で軟化するもの、もしくは
液体であるもの、あるいは上述のインクジェット方式で
はインク自体を30℃以上70℃以下の範囲内で温度調
整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあるように温
度制御するものが一般的であるから、使用記録信号付与
時にインクが液状をなすものであれば良い。
【0104】加えて、積極的に熱エネルギーによる昇温
をインクの固形状態から液体状態への状態変化のエネル
ギーとして使用せしめることで防止するか、またはイン
クの蒸発防止を目的として放置状態で固化するインクを
用いるかして、いずれにしても熱エネルギーの記録信号
に応じた付与によってインクが液化し、液状インクとし
て吐出するものや、記録媒体に到達する時点では既に固
化し始めるもの等のような、熱エネルギーによって初め
て液化する性質のインクの使用も本発明には適用可能で
ある。このような場合インクは、特開昭54−5684
7号公報あるいは特開昭60−71260号公報に記載
されるような、多孔質シート凹部または貫通孔に液状ま
たは固形物として保持された状態で、電気熱変換体に対
して対向するような形態としても良い。本発明において
は、上述した各インクに対して最も有効なものは、上述
した膜沸騰方式を実行するものである。
【0105】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成されている
ので、次の効果を奏する。
【0106】
【0107】
【0108】
【0109】本発明のインクジェット記録装置および本
発明のインクジェット記録物の製法は、一回の走査で複
数ライン記録することができるため、画像形成速度を向
上させることができる。
【0110】本発明のインクジェット記録装置のヘッド
ホルダーの交換方法は、ヘッドホルダーの交換をインク
タンクキャリッジ側から行うことができるため、多段ヘ
ッド構成を容易に実現することができ、画像形成速度を
向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の参考例である第1のインクジェ
ット記録装置の一例を示す概略構成図である。
【図2】図1に示したインクジェット記録装置の利点を
説明するための図である。
【図3】本発明の第2の参考例である第2のインクジェ
ット記録装置の一例を示す概略構成図である。
【図4】図3に示したインクジェット記録装置の利点を
説明するための図である。
【図5】本発明の第2の参考例である第2のインクジェ
ット記録装置の他の例を示す要部構成図である。
【図6】図5に示したインクタンクキャリッジ用スライ
ドレールの図示左右方向の位置合わせを説明するための
図である。
【図7】本発明の第3の参考例である第3のインクジェ
ット記録装置の一例を示す概略構成図である。
【図8】本発明のインクジェット記録装置の一実施例に
おける2段ヘッド構成を示す概略構成図である。
【図9】図8に示したヘッドホルダーの搭載および位置
決めを説明するための図である。
【図10】図8に示したヘッドホルダーの搭載および位
置決めを説明するための図である。
【図11】図8に示したヘッドホルダーの搭載および位
置決めを説明するための図である。
【図12】図8に示したヘッドホルダーの搭載および位
置決めを説明するための図である。
【図13】本発明のヘッドホルダーの交換方法が適用さ
れるインクジェット記録装置の一実施例を示す概略構成
図である。
【図14】図13に示したインクジェット記録装置のイ
ンクホルダー交換時の動作を説明するための図である。
【図15】図13に示したインクジェット記録装置のイ
ンクホルダー交換時におけるインクタンクキャリッジの
移動量を制限する一手段を説明するための図である。
【符号の説明】
1 記録物 10 インクジェット記録装置 11,52 本体 20 ヘッドキャリッジ 21 ヘッドキャリッジ台 221,222 ヘッドキャリッジ用スライドレール 23 ヘッドキャリッジ用主走査ベルト 24 ヘッドキャリッジ用主走査モータ 30 インクタンクキャリッジ 31 インクタンクキャリッジ台 321,322 インクタンクキャリッジ用スライドレ
ール 40 回復系装置 501,502 スライドレール 51 画素 110 インクジェット記録装置 111 本体 120 ヘッドキャリッジ 1221,1222 ヘッドキャリッジ用スライドレール 1251,1252 ヘッドキャリッジ用スライドブッシュ 1281,1282 第1の支持台 1291,1292 第1のI鋼 130 インクタンクキャリッジ 1321,1322 インクタンクキャリッジ用スライドレー
ル 1351,1352 インクタンクキャリッジ用スライドブッ
シュ 1381,1382 第2の支持台 1391,1392 第2のI鋼 1511〜1514 窓 160 インクチューブ束 161 電気ケーブル束 1721,1722,1821,1822 スライドレール 1751,1752,1851,1852 スライドブッシュ 210 インクジェット記録装置 211 本体 2221,2222 ヘッドキャリッジ用スライドレール 2321,2322 インクタンクキャリッジ用スライドレー
ル 2392 第2のI鋼 2524 窓 291 第1のダボ 292 第2のダボ 293 第1の嵌合穴 310 レール台 311 載置面 312 第1のスライド穴 313 第2のスライド穴 319 第2の嵌合穴 320 第1の調整部材 321 第1のハンドル 322 第1の軸部 323 第1の嵌合軸 330 第2の調整部材 331 第2のハンドル 332 第2の嵌合軸 333 第2の軸部 350 長穴 410 インクジェット記録装置 411 本体 411a 底板 411b 凹部 420 ヘッドキャリッジ 4221,4222 ヘッドキャリッジ用スライドレール 4251,4252 ヘッドキャリッジ用スライドブッシュ 4281,4282 第1の支持台 4291,4292 第1のI鋼 430 インクタンクキャリッジ 4321,4322 インクタンクキャリッジ用スライドレー
ル 4351,4352 インクタンクキャリッジ用スライドブッ
シュ 4381,4382 第2の支持台 4391,4392 第2のI鋼 461 電気ケーブル束 510 フロートセンサ 501 ヘッド駆動手段 502 第1の電気束線 503 第2の電気束線 1000 ヘッドキャリッジ 1100,1200 ヘッドホルダー 1101 ヘッドホルダー枠 11111 前方固定部材 11121 クリック山 11131 ナット部材 11151 後方固定部材 11201 位置決め軸 11211 調整ねじ 11221 長穴 11231 平行ピン 11251 ドライバ嵌合穴 11301 セットビス 12111 Zステージ 12121 前方支え部材 12201 前方押付け部材 12211 軸 12221 支点 12231 コロ軸 12241 クリックコロ 12251 加圧ばね 12311 後方支え部材 12401 後方押付け部材 12411 軸 12421 支点 12431 加圧ばね 1300 ドライバ 13101 調節つまみ 13201,13211 固定ねじ 13301,13311 長孔 2010 インクジェット記録装置 2011 本体 2020 ヘッドキャリッジ 20221,20222 ヘッドキャリッジ用スライドレール 20251,20252 ヘッドキャリッジ用スライドブッシュ 2030 インクタンクキャリッジ 20321,20322 インクタンクキャリッジ用スライドレ
ール 20351,20352,20354 インクタンクキャリッジ用スラ
イドブッシュ 2040 回復系装置 2050 ヘッドホルダー 2060 インクチューブ束 2061 電気ケーブル束 2062 束押え部材 2091,2092 ストッパ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高中 康之 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−227653(JP,A) 特開 平4−320853(JP,A) 実開 昭57−189857(JP,U) 実開 平4−77463(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D41J 2/01 D41J 19/20 D06P 5/00 111

Claims (15)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の吐出口からインク滴を吐出させる
    記録ヘッドを主走査方向に移動させて、記録媒体に画像
    を記録するインクジェット記録装置において、 前記記録ヘッドを搭載するための複数個のヘッドホルダ
    ーと、 該各ヘッドホルダーを前記主走査方向と垂直方向にそれ
    ぞれ装着可能であり、 前記ヘッドホルダーを前記主走査方向に移動させるヘッ
    ドキャリッジとを具備することを特徴とするインクジェ
    ット記録装置。
  2. 【請求項2】 前記記録ヘッドは、熱エネルギーを利用
    してインクを吐出する記録ヘッドであって、インクに与
    える熱エネルギーを発生するための熱エネルギー変換体
    を備えているインクジェット記録ヘッドである請求項1
    記載のインクジェット記録装置。
  3. 【請求項3】 前記記録ヘッドは、前記熱エネルギー変
    換体によって印加される熱エネルギーによりインクに状
    態変化を生起させ、該状態変化に基づいて吐出口よりイ
    ンクを吐出させることを特徴とする請求項2記載のイン
    クジェット記録装置。
  4. 【請求項4】 複数の吐出口からインク滴を吐出させる
    記録ヘッドを主走査方向に移動させて、記録媒体に画像
    を記録するインクジェット記録物の製法において、 前記記録ヘッドが搭載された複数個のヘッドホルダーを
    前記主走査方向と垂直方向に配置し、 該ヘッドホルダーを前記主走査方向に移動させて、前記
    記録媒体に画像を記録することを特徴とするインクジェ
    ット記録物の製法。
  5. 【請求項5】 前記記録媒体が、布帛であることを特徴
    とする請求項4記載のインクジェット記録物の製法。
  6. 【請求項6】 前記記録媒体が、織布であることを特徴
    とする請求項5記載のインクジェット記録物の製法。
  7. 【請求項7】 前記記録媒体へインクを付与して記録を
    行ったのちに、該記録媒体にインクを定着させる工程を
    さらに備えることを特徴とする請求項4乃至請求項6い
    ずれかに記載のインクジェット記録物の製法。
  8. 【請求項8】 前記インクを定着させる工程のあとに、
    記録を行った記録媒体を洗浄処理する工程をさらに備え
    ることを特徴とする請求項7記載のインクジェット記録
    物の製法。
  9. 【請求項9】 前記記録ヘッドからのインクの吐出によ
    る記録前に前記記録媒体に前処理剤を含有させる前処理
    工程をさらに備えることを特徴とする請求項4乃至請求
    項8いずれかに記載のインクジェット記録物の製法。
  10. 【請求項10】 前記記録ヘッドは、熱エネルギーを利
    用してインクを吐出する記録ヘッドであって、インクに
    与える熱エネルギーを発生するための熱エネルギー変換
    体を備えているインクジェット記録ヘッドである請求項
    4乃至請求項9いずれかに記載のインクジェット記録物
    の製法。
  11. 【請求項11】 前記記録ヘッドは、前記熱エネルギー
    変換体によって印加される熱エネルギーによりインクに
    状態変化を生起させ、該状態変化に基づいて吐出口より
    インクを吐出させることを特徴とする請求項10記載の
    インクジェット記録物の製法。
  12. 【請求項12】 請求項4乃至請求項11いずれかに記
    載のインクジェット記録物の製法により記録された記録
    物。
  13. 【請求項13】 複数の吐出口からインク滴を吐出させ
    る記録ヘッドを主走査方向に移動させて、記録媒体に画
    像を記録するインクジェット記録装置のヘッドホルダー
    の交換方法であって、 前記記録ヘッドが搭載されたヘッドホルダーが装着され
    たヘッドキャリッジと前記記録ヘッドにインクを供給す
    るインクタンクが搭載されたインクタンクキャリッジと
    を記録媒体の面と垂直方向に並べてそれぞれ別々のスラ
    イドレールに沿って移動させて、前記記録媒体に画像を
    記録し、 前記ヘッドホルダーを交換する際に、前記ヘッドキャリ
    ッジと前記インクタンクキャリッジとを前記主走査方向
    にずらすことを特徴とするインクジェット記録装置のヘ
    ッドホルダーの交換方法。
  14. 【請求項14】 前記記録ヘッドは、熱エネルギーを利
    用してインクを吐出する記録ヘッドであって、インクに
    与える熱エネルギーを発生するための熱エネルギー変換
    体を備えているインクジェット記録ヘッドである請求項
    13記載のインクジェット記録装置のヘッドホルダーの
    交換方法。
  15. 【請求項15】 前記記録ヘッドは、前記熱エネルギー
    変換体によって印加される熱エネルギーによりインクに
    状態変化を生起させ、該状態変化に基づいて吐出口より
    インクを吐出させることを特徴とする請求項14記載の
    インクジェット記録装置のヘッドホルダーの交換方法。
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