JP3085698B2 - チオフェン誘導体およびその製造方法 - Google Patents
チオフェン誘導体およびその製造方法Info
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- JP3085698B2 JP3085698B2 JP02262282A JP26228290A JP3085698B2 JP 3085698 B2 JP3085698 B2 JP 3085698B2 JP 02262282 A JP02262282 A JP 02262282A JP 26228290 A JP26228290 A JP 26228290A JP 3085698 B2 JP3085698 B2 JP 3085698B2
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Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は新規化合物であるβ−オキソ−チオフェンプ
ロピオン酸エステル誘導体およびその製造方法、さらに
これより容易に得られるアセチルチオフェン誘導体の製
造方法に関する。これらアセチルチオフェン誘導体は、
医薬,農薬,高分子材料等を製造するための重要な中間
体として広く用いることができる。例えば、5−アセチ
ル−2−チオフェンカルボン酸は特開昭50−25562号公
報や特開昭50−76069号公報に記載されている不整脈、
各種心疾患及び高血圧治療剤であるチエニルチアゾリル
チオアミノアルコール誘導体 の重要な中間体である。
ロピオン酸エステル誘導体およびその製造方法、さらに
これより容易に得られるアセチルチオフェン誘導体の製
造方法に関する。これらアセチルチオフェン誘導体は、
医薬,農薬,高分子材料等を製造するための重要な中間
体として広く用いることができる。例えば、5−アセチ
ル−2−チオフェンカルボン酸は特開昭50−25562号公
報や特開昭50−76069号公報に記載されている不整脈、
各種心疾患及び高血圧治療剤であるチエニルチアゾリル
チオアミノアルコール誘導体 の重要な中間体である。
[従来の技術・発明が解決しようとする課題] 従来、5−アセチル−2−チオフェンカルボン酸及び
そのエステル、また2,5−ジアセチルチオフェンを工業
的に容易に且つ高収率にて製造し得る方法は知られてい
ない。例えば、5−アセチル−2−チオフェンカルボン
酸の製造方法として、5−シアノ−2−アセチルチオフ
ェンの加水分解による方法(J.Chem.Soc.,1937,911)、
2,5−ジアセチルチオフェンの酸化による方法(J.Am.Ch
em.Soc.,69,1012(1947))、2−テノイル酸エステル
のアシル化による方法(Ann.der Chem.,1(1962))、
2−メチル−2′−チエニル−1,3−ジオキソランのカ
ルボキシル化反応による方法、2−チエニル酢酸のアセ
チル化によって得られる5−アセチル−2−チエニル酢
酸又はそのエステルを酸化する方法(特開昭53−141264
号公報)等が知られているが、いずれも工業的には原
料、反応の安全性や制御性からみて好ましい方法ではな
い。
そのエステル、また2,5−ジアセチルチオフェンを工業
的に容易に且つ高収率にて製造し得る方法は知られてい
ない。例えば、5−アセチル−2−チオフェンカルボン
酸の製造方法として、5−シアノ−2−アセチルチオフ
ェンの加水分解による方法(J.Chem.Soc.,1937,911)、
2,5−ジアセチルチオフェンの酸化による方法(J.Am.Ch
em.Soc.,69,1012(1947))、2−テノイル酸エステル
のアシル化による方法(Ann.der Chem.,1(1962))、
2−メチル−2′−チエニル−1,3−ジオキソランのカ
ルボキシル化反応による方法、2−チエニル酢酸のアセ
チル化によって得られる5−アセチル−2−チエニル酢
酸又はそのエステルを酸化する方法(特開昭53−141264
号公報)等が知られているが、いずれも工業的には原
料、反応の安全性や制御性からみて好ましい方法ではな
い。
そこで、これらの方法における問題を解決するため
に、特開昭63−107974号公報や特開昭62−265282号公報
に記載されているように、2−(α−アルコキシイミ
ノ)エチルチオフェンをアセチル化する方法が提案され
ているが、この方法は反応工程数が多く、決して工業的
に有利な方法ではない。
に、特開昭63−107974号公報や特開昭62−265282号公報
に記載されているように、2−(α−アルコキシイミ
ノ)エチルチオフェンをアセチル化する方法が提案され
ているが、この方法は反応工程数が多く、決して工業的
に有利な方法ではない。
また、前記2,5−ジアセチルチオフェンの製造方法と
しては、例えば、2−アセチルチオフェンをアセチル化
する方法(J.Am.Chem.Soc.,69,1012(1947))が知られ
ているが、収率が極めて低く工業的に有利な方法ではな
い。
しては、例えば、2−アセチルチオフェンをアセチル化
する方法(J.Am.Chem.Soc.,69,1012(1947))が知られ
ているが、収率が極めて低く工業的に有利な方法ではな
い。
[課題を解決するための手段] 本発明者らは、例えば、前記した5−アセチル−2−
チオフェンカルボン酸及びそのエステル、また2,5−ジ
アセチルチオフェンの工業的に有利な製造方法を見出す
べく鋭意研究し、出発原料として2,5−チオフェンジカ
ルボン酸ジエステルに着目した。
チオフェンカルボン酸及びそのエステル、また2,5−ジ
アセチルチオフェンの工業的に有利な製造方法を見出す
べく鋭意研究し、出発原料として2,5−チオフェンジカ
ルボン酸ジエステルに着目した。
すなわち、出発原料である2,5−チオフェンジカルボ
ン酸ジエステルと酢酸エステルとの反応で得られる新規
なβ−オキソ−チオフェンプロピオン酸エステル誘導体
は、加水分解及び脱炭酸により、容易に目的とするアセ
チルチオフェン誘導体を与えることを見い出した。
ン酸ジエステルと酢酸エステルとの反応で得られる新規
なβ−オキソ−チオフェンプロピオン酸エステル誘導体
は、加水分解及び脱炭酸により、容易に目的とするアセ
チルチオフェン誘導体を与えることを見い出した。
本発明は、上記の知見に基づいて、新規化合物である
β−オキソ−チオフェンプロピオン酸エステル誘導体お
よびその製造方法、さらにβ−オキソ−チオフェンプロ
ピオン酸エステル誘導体の加水分解及び脱炭酸によるア
セチルチオフェン誘導体の製造方法に関する。
β−オキソ−チオフェンプロピオン酸エステル誘導体お
よびその製造方法、さらにβ−オキソ−チオフェンプロ
ピオン酸エステル誘導体の加水分解及び脱炭酸によるア
セチルチオフェン誘導体の製造方法に関する。
本発明の新規化合物であるβ−オキソ−チオフェンプ
ロピオン酸エステル誘導体は、一般式(I) (式中、Yは、−ORを示し、Rは炭素数1〜4のアルキ
ル基を示す。) で表わされる。
ロピオン酸エステル誘導体は、一般式(I) (式中、Yは、−ORを示し、Rは炭素数1〜4のアルキ
ル基を示す。) で表わされる。
上記一般式(I)において、Rは炭素数1〜4のアル
キル基を示し、このアルキル基は直鎖状でも分岐状でも
よい。従って、かかるアルキル基の具体例としては、メ
チル基,エチル基,n−プロピル基,イソプロピル基,n−
ブチル基,イソブチル基、s−ブチル基及びt−ブチル
基を挙げることができる。
キル基を示し、このアルキル基は直鎖状でも分岐状でも
よい。従って、かかるアルキル基の具体例としては、メ
チル基,エチル基,n−プロピル基,イソプロピル基,n−
ブチル基,イソブチル基、s−ブチル基及びt−ブチル
基を挙げることができる。
また本発明の好ましい化合物の具体例としては、次の
ようなものを例示することができる。
ようなものを例示することができる。
5−メトキシカルボニル−β−オキソ−2−チオフェン
プロピオン酸メチルエステル 5−エトキシカルボニル−β−オキソ−2−チオフェン
プロピオン酸エチルエステル 5−n−プロポキシカルボニル−β−オキソ−2−チオ
フェンプロピオン酸n−プロピルエステル 5−イソプロポキシカルボニル−β−オキソ−2−チオ
フェンプロピオン酸イソプロピルエステル 5−n−ブトキシカルボニル−β−オキソ−2−チオフ
ェンプロピオン酸n−ブチルエステル 本発明の前記一般式(I)で表わされるβ−オキソ−
チオフェンプロピオン酸エステル誘導体は、一般式(I
I) (式中、Rは炭素数1〜4のアルキル基を示す。)で表
わされる2,5−チオフェンジカルボン酸ジエステルに、
一般式(III) CH3COOR (III) (式中、Rは炭素数1〜4のアルキル基を示す。)で表
わされる酢酸エステルを塩基の存在下に反応させること
によって得ることができる。
プロピオン酸メチルエステル 5−エトキシカルボニル−β−オキソ−2−チオフェン
プロピオン酸エチルエステル 5−n−プロポキシカルボニル−β−オキソ−2−チオ
フェンプロピオン酸n−プロピルエステル 5−イソプロポキシカルボニル−β−オキソ−2−チオ
フェンプロピオン酸イソプロピルエステル 5−n−ブトキシカルボニル−β−オキソ−2−チオフ
ェンプロピオン酸n−ブチルエステル 本発明の前記一般式(I)で表わされるβ−オキソ−
チオフェンプロピオン酸エステル誘導体は、一般式(I
I) (式中、Rは炭素数1〜4のアルキル基を示す。)で表
わされる2,5−チオフェンジカルボン酸ジエステルに、
一般式(III) CH3COOR (III) (式中、Rは炭素数1〜4のアルキル基を示す。)で表
わされる酢酸エステルを塩基の存在下に反応させること
によって得ることができる。
一般式(II)で表わされる2,5−チオフェンジカルボ
ン酸ジエステルの具体例としては、2,5−チオフェンジ
カルボン酸ジメチルエステル、2,5−チオフェンジカル
ボン酸ジエチルエステル、2,5−チオフェンジカルボン
酸ジ−n−プロピルエステル、2,5−チオフェンジカル
ボン酸ジ−イソプロピルエステル、2,5−チオフェンジ
カルボン酸ジ−n−ブチルエステル等を挙げることがで
きる。
ン酸ジエステルの具体例としては、2,5−チオフェンジ
カルボン酸ジメチルエステル、2,5−チオフェンジカル
ボン酸ジエチルエステル、2,5−チオフェンジカルボン
酸ジ−n−プロピルエステル、2,5−チオフェンジカル
ボン酸ジ−イソプロピルエステル、2,5−チオフェンジ
カルボン酸ジ−n−ブチルエステル等を挙げることがで
きる。
2,5−チオフェンジカルボン酸ジエステルは、例えば
特願平1−61185号に記載されている製造方法又はこれ
に準じる方法により、アジピン酸から容易に合成するこ
とができる。即ち、アジピン酸から誘導されるα、α′
−ジハロアジピン酸ジエステルと無機硫化塩とを水不溶
性溶媒と水からなる2相系溶媒中で反応させて得られる
テトラヒドロチオフェンジカルボン酸ジエステルをハロ
ゲン化し、引き続き脱ハロゲン化水素反応させることに
より得られる。
特願平1−61185号に記載されている製造方法又はこれ
に準じる方法により、アジピン酸から容易に合成するこ
とができる。即ち、アジピン酸から誘導されるα、α′
−ジハロアジピン酸ジエステルと無機硫化塩とを水不溶
性溶媒と水からなる2相系溶媒中で反応させて得られる
テトラヒドロチオフェンジカルボン酸ジエステルをハロ
ゲン化し、引き続き脱ハロゲン化水素反応させることに
より得られる。
(式中、XはClまたはBrを示し、Rは炭素数1〜4のア
ルキル基を示す。) また、一般式(III)で表わされる酢酸エステルの具
体例としては、酢酸メチル,酢酸エチル,酢酸−n−プ
ロピル,酢酸−イソプロピル,酢酸−n−ブチル等を挙
げることができ、好ましくは酢酸メチル、酢酸エチルで
ある。
ルキル基を示す。) また、一般式(III)で表わされる酢酸エステルの具
体例としては、酢酸メチル,酢酸エチル,酢酸−n−プ
ロピル,酢酸−イソプロピル,酢酸−n−ブチル等を挙
げることができ、好ましくは酢酸メチル、酢酸エチルで
ある。
上記塩基としては、水素化ナトリウム,水素化カリウ
ム等の水素化アルカリ金属,ナトリウムメチラート,ナ
トリウムエチラート,カリウムエチラート,カリウム−
t−ブトキシド等のアルカリ金属アルコラート,ナトリ
ウムアミド,カリウムアミド等のアルカリ金属アミド等
を用いることができるが、特に水素化アルカリ金属を用
いると好結果が得られる。
ム等の水素化アルカリ金属,ナトリウムメチラート,ナ
トリウムエチラート,カリウムエチラート,カリウム−
t−ブトキシド等のアルカリ金属アルコラート,ナトリ
ウムアミド,カリウムアミド等のアルカリ金属アミド等
を用いることができるが、特に水素化アルカリ金属を用
いると好結果が得られる。
塩基および酢酸エステルの使用量は、目的により異な
る。即ち、2,5−チオフェンジカルボン酸ジエステルの
片方のエステルをβ−オキソ−プロピオン酸エステルに
変換し、一般式(I)′ (式中、Rは前記と同じである。) で表わされる5−アルコキシカルボニル−β−オキソ−
2−チオフェンプロピオン酸エステルを主に得る場合、
塩基および酢酸エステルの使用量は2,5チオフェンジカ
ルボン酸ジエステルに対し、いずれも1.5〜4.0倍モル、
好ましくは、2.0〜4.0倍モルの範囲である。
る。即ち、2,5−チオフェンジカルボン酸ジエステルの
片方のエステルをβ−オキソ−プロピオン酸エステルに
変換し、一般式(I)′ (式中、Rは前記と同じである。) で表わされる5−アルコキシカルボニル−β−オキソ−
2−チオフェンプロピオン酸エステルを主に得る場合、
塩基および酢酸エステルの使用量は2,5チオフェンジカ
ルボン酸ジエステルに対し、いずれも1.5〜4.0倍モル、
好ましくは、2.0〜4.0倍モルの範囲である。
反応温度は、使用する塩基および酢酸エステルの種類
により異なるが、通常20℃〜120℃の範囲であり、好ま
しくは30℃〜100℃の範囲である。反応温度が120℃より
も高いときは副反応が起こり、他方、反応温度が20℃よ
りも低いときは反応速度が実用上遅すぎるので好ましく
ない。
により異なるが、通常20℃〜120℃の範囲であり、好ま
しくは30℃〜100℃の範囲である。反応温度が120℃より
も高いときは副反応が起こり、他方、反応温度が20℃よ
りも低いときは反応速度が実用上遅すぎるので好ましく
ない。
反応時間は、反応温度により一概には言えないが、通
常1〜24時間の範囲である。
常1〜24時間の範囲である。
反応溶媒としては、本反応において不活性である限り
は特に限定されるものではないが、メタノール,エタノ
ール,イソプロパノール等の低級脂肪族アルコール類,
エチルエーテル,テトラヒドロフラン,ジオキサン等の
エーテル類,ジクロロエタン,クロロホルム,四塩化炭
素,クロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素類,ベンゼ
ン,トルエン,キシレン等の芳香族炭化水素類、N,N−
ジメチルホルムアミド,N,N−ジメチルアセトアミド等の
酸アミド類、及びこれらの2以上の混合物を挙げること
ができるが、当該溶媒としては後処理の容易な点からク
ロロベンゼン、トルエン等を使用するのが好ましい。
は特に限定されるものではないが、メタノール,エタノ
ール,イソプロパノール等の低級脂肪族アルコール類,
エチルエーテル,テトラヒドロフラン,ジオキサン等の
エーテル類,ジクロロエタン,クロロホルム,四塩化炭
素,クロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素類,ベンゼ
ン,トルエン,キシレン等の芳香族炭化水素類、N,N−
ジメチルホルムアミド,N,N−ジメチルアセトアミド等の
酸アミド類、及びこれらの2以上の混合物を挙げること
ができるが、当該溶媒としては後処理の容易な点からク
ロロベンゼン、トルエン等を使用するのが好ましい。
溶媒の使用量は、原料の2,5−チオフェンジカルボン
酸ジエステルの重量に対して、通常3〜20倍量である。
酸ジエステルの重量に対して、通常3〜20倍量である。
このようにして得られる本発明の新規なβ−オキソ−
チオフェンプロピオン酸エステル誘導体を、加水分解及
び脱炭酸することにより容易に公知の一般式(IV) (式中、Zは−OH又は−ORを示し、Rは炭素数1〜4の
アルキル基を示す。) で表わされるアセチルチオフェン誘導体を得ることがで
きる。
チオフェンプロピオン酸エステル誘導体を、加水分解及
び脱炭酸することにより容易に公知の一般式(IV) (式中、Zは−OH又は−ORを示し、Rは炭素数1〜4の
アルキル基を示す。) で表わされるアセチルチオフェン誘導体を得ることがで
きる。
加水分解は、アルカリ加水分解又は酸加水分解のいず
れも可能である。脱炭酸は、加水分解とほぼ同時にもし
くは加水分解後に起こる。
れも可能である。脱炭酸は、加水分解とほぼ同時にもし
くは加水分解後に起こる。
一般式(I)′で表わされる5−アルコキシカルボニ
ル−β−オキソ−2−チオフェンプロピオン酸エステル
をアルカリ加水分解及び脱炭酸すると、5−アセチル−
2−チオフェンカルボン酸が、酸加水分解及び脱炭酸す
ると5−アセチル−2−チオフェンカルボン酸エステル
が得られる。
ル−β−オキソ−2−チオフェンプロピオン酸エステル
をアルカリ加水分解及び脱炭酸すると、5−アセチル−
2−チオフェンカルボン酸が、酸加水分解及び脱炭酸す
ると5−アセチル−2−チオフェンカルボン酸エステル
が得られる。
アルカリ加水分解及び脱炭酸の場合、アルカリ源とし
ては特に限定されるものではないが、水酸化ナトリウ
ム,水酸化カリウム等の水酸化アルカリ金属,ナトリウ
ムメチラート,ナトリウムエチラート等のアルカリ金属
アルコラート、炭酸ナトリウム,炭酸カリウム等の炭酸
アルカリ金属等が挙げられるが、経済的見地からは水酸
化ナトリウムが好ましく用いられる。
ては特に限定されるものではないが、水酸化ナトリウ
ム,水酸化カリウム等の水酸化アルカリ金属,ナトリウ
ムメチラート,ナトリウムエチラート等のアルカリ金属
アルコラート、炭酸ナトリウム,炭酸カリウム等の炭酸
アルカリ金属等が挙げられるが、経済的見地からは水酸
化ナトリウムが好ましく用いられる。
β−オキソ−チオフェンプロピオン酸エステル誘導体
を単離することなく、2,5−チオフェンジカルボン酸ジ
エステルから直接アセチルチオフェン誘導体を製造する
場合は、アルカリ源としてβ−オキソ−チオフェンプロ
ピオン酸エステル誘導体を製造する場合に用いる塩基を
そのまま使用することができる。
を単離することなく、2,5−チオフェンジカルボン酸ジ
エステルから直接アセチルチオフェン誘導体を製造する
場合は、アルカリ源としてβ−オキソ−チオフェンプロ
ピオン酸エステル誘導体を製造する場合に用いる塩基を
そのまま使用することができる。
一方、酸加水分解及び脱炭酸の場合、酸源としては特
に限定されるものではないが、通常、塩酸,硫酸,リン
酸等が用いられる。
に限定されるものではないが、通常、塩酸,硫酸,リン
酸等が用いられる。
反応温度は、アルカリ加水分解及び脱炭酸、酸加水分
解及び脱炭酸のいずれの場合も30℃〜120℃、好ましく
は40℃〜90℃の範囲である。反応温度が120℃よりも高
いときには副反応が起こり、他方、反応温度が30℃より
も低いときには反応速度が実用上遅すぎるので好ましく
ない。反応時間は反応温度により一概には言えないが、
通常1〜24時間の範囲である。
解及び脱炭酸のいずれの場合も30℃〜120℃、好ましく
は40℃〜90℃の範囲である。反応温度が120℃よりも高
いときには副反応が起こり、他方、反応温度が30℃より
も低いときには反応速度が実用上遅すぎるので好ましく
ない。反応時間は反応温度により一概には言えないが、
通常1〜24時間の範囲である。
反応溶媒としては、水あるいは水と本反応において不
活性である溶媒例えばメタノール、エタノール、イソプ
ロパノール等の低級脂肪族アルコール類、エチルエーテ
ル、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル類、
ジクロロエタン、クロロホルム、四塩基炭素、クロロベ
ンゼン等のハロゲン化炭化水素類、ベンゼン、トルエ
ン、キシレン等の芳香族炭化水素類、N,N−ジメチルホ
ルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド等の酸アミド
類、及びこれらの2以上の混合物を挙げることができる
が、当該溶媒としては溶剤回収の必要がない点から水単
独あるいは水と先の酢酸エステルとの反応に用いた溶媒
をそのまま使用するのが好ましい。溶媒の使用量は、原
料のβ−オキソ−チオフェンプロピオン酸エステルある
いは2,5−チオフェンジカルボン酸ジエステルの重量に
対し、3〜20倍量である。
活性である溶媒例えばメタノール、エタノール、イソプ
ロパノール等の低級脂肪族アルコール類、エチルエーテ
ル、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル類、
ジクロロエタン、クロロホルム、四塩基炭素、クロロベ
ンゼン等のハロゲン化炭化水素類、ベンゼン、トルエ
ン、キシレン等の芳香族炭化水素類、N,N−ジメチルホ
ルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド等の酸アミド
類、及びこれらの2以上の混合物を挙げることができる
が、当該溶媒としては溶剤回収の必要がない点から水単
独あるいは水と先の酢酸エステルとの反応に用いた溶媒
をそのまま使用するのが好ましい。溶媒の使用量は、原
料のβ−オキソ−チオフェンプロピオン酸エステルある
いは2,5−チオフェンジカルボン酸ジエステルの重量に
対し、3〜20倍量である。
このようにして得られるアセチルチオフェン誘導体
は、通常の処理により例えば酸析あるいはそのまま濾過
することにより単離することができる。
は、通常の処理により例えば酸析あるいはそのまま濾過
することにより単離することができる。
[発明の効果] 本発明のβ−オキソ−チオフェンプロピオン酸エステ
ル誘導体は新規化合物であり、医薬、農薬等の製造のた
めの重要な中間体として広く用いることができる。また
本新規化合物を用いて、短い工程数で容易にかつ高収率
で目的のアセチルチオフェン誘導体を製造することがで
き、経済的にも有利である。
ル誘導体は新規化合物であり、医薬、農薬等の製造のた
めの重要な中間体として広く用いることができる。また
本新規化合物を用いて、短い工程数で容易にかつ高収率
で目的のアセチルチオフェン誘導体を製造することがで
き、経済的にも有利である。
[実施例] 以下に実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、
本発明はこれらの実施例により何ら限定されるものでは
ない。
本発明はこれらの実施例により何ら限定されるものでは
ない。
製造例1 2,5−チオフェンジカルボン酸ジメチルエステルの製造 攪拌機、温度計、滴下ロートおよび冷却器を備えた30
0ml容量4ツロフラスコにα,α′−ジブロモアジピン
酸ジメチルエステル33.2g(0.10モル)、クロルベンゼ
ン100mlおよび相間移動触媒としてベンザルコニウムク
ロライド(C1480%以上)0.3gを仕込み、攪拌下これに6
0%市販硫化ナトリウム13.65g(0.105モル)を水100ml
に溶解した溶液を40℃〜50℃の範囲で1時間を要して滴
下し、さらに同温度で2時間攪拌した。その後分液し、
クロルベンゼン溶液を水洗、乾燥し、テトラヒドロチオ
フェン−2,5−ジカルボン酸ジメチルエステルのクロル
ベンゼン溶液を得た。引き続き−10℃〜−5℃にて塩素
14.9g(0.21モル)を1時間で導入した。その後同温度
で1時間熟成し、塩素化反応を行なった。添加剤とし
て、メタノール35gを加え、80℃にて6時間攪拌し、脱
塩化水素反応を行なった。
0ml容量4ツロフラスコにα,α′−ジブロモアジピン
酸ジメチルエステル33.2g(0.10モル)、クロルベンゼ
ン100mlおよび相間移動触媒としてベンザルコニウムク
ロライド(C1480%以上)0.3gを仕込み、攪拌下これに6
0%市販硫化ナトリウム13.65g(0.105モル)を水100ml
に溶解した溶液を40℃〜50℃の範囲で1時間を要して滴
下し、さらに同温度で2時間攪拌した。その後分液し、
クロルベンゼン溶液を水洗、乾燥し、テトラヒドロチオ
フェン−2,5−ジカルボン酸ジメチルエステルのクロル
ベンゼン溶液を得た。引き続き−10℃〜−5℃にて塩素
14.9g(0.21モル)を1時間で導入した。その後同温度
で1時間熟成し、塩素化反応を行なった。添加剤とし
て、メタノール35gを加え、80℃にて6時間攪拌し、脱
塩化水素反応を行なった。
反応終了後、反応液を冷却し、折出した結晶を濾過、
洗浄、乾燥し、2,5−チオフェンジカルボン酸ジメチル
エステル13.2gを得た。α,α′−ジブロモアジピン酸
ジメチルエステルに対する収率は66.0%であった。
洗浄、乾燥し、2,5−チオフェンジカルボン酸ジメチル
エステル13.2gを得た。α,α′−ジブロモアジピン酸
ジメチルエステルに対する収率は66.0%であった。
実施例1 5−メトキシカルボニル−β−オキソ−2−チオフェン
プロピオン酸メチルエステルの合成 2,5−チオフェンジカルボン酸ジメチルエステル30.0g
(0.15モル)、60%水素化ナトリウム18g(0.45モ
ル)、モノクロルベンゼン255gを14ツロフラスコに
仕込み、撹拌下、85〜90℃にて酢酸メチル33.3g(0.45
モル)を約30分を要して滴下し、更に90〜95℃にて3時
間反応させた。反応後、10〜15℃にて希塩酸400g(0.45
モル)で中和し、水層とモノクロルベンゼン層とに分液
した。このモノクロルベンゼン溶液を水洗した後、モノ
クロルベンゼンを留去して、粗5−メトキシカルボニル
−β−オキソ−2−チオフェンプロピオン酸メチルエス
テル34.5gを得た。これをメタノール−水混合溶媒から
再結晶し、白色結晶32.8g(収率90.3%)を得た。
プロピオン酸メチルエステルの合成 2,5−チオフェンジカルボン酸ジメチルエステル30.0g
(0.15モル)、60%水素化ナトリウム18g(0.45モ
ル)、モノクロルベンゼン255gを14ツロフラスコに
仕込み、撹拌下、85〜90℃にて酢酸メチル33.3g(0.45
モル)を約30分を要して滴下し、更に90〜95℃にて3時
間反応させた。反応後、10〜15℃にて希塩酸400g(0.45
モル)で中和し、水層とモノクロルベンゼン層とに分液
した。このモノクロルベンゼン溶液を水洗した後、モノ
クロルベンゼンを留去して、粗5−メトキシカルボニル
−β−オキソ−2−チオフェンプロピオン酸メチルエス
テル34.5gを得た。これをメタノール−水混合溶媒から
再結晶し、白色結晶32.8g(収率90.3%)を得た。
この化合物の融点、元素分析値、H−核磁気共鳴吸収
スペクトルデータ及び質量分析による分子量を示す。
スペクトルデータ及び質量分析による分子量を示す。
融 点:54.6〜55.5℃ 元素分析値: C H S 測定値 49.45 4.10 13.18 計算値 49.59 4.13 13.22 NMR(δppm CDCl3): 3.80(S.2H)、3.95(S.6H)、7.65−7.85(dd.2H) 分子量:242 実施例2 5−エトキシカルボニル−β−オキソ−2−チオフェン
プロピオン酸エチルエステルの合成 実施例1において2,5−チオフェンジカルボン酸ジメ
チルエステルを2,5−チオフェンジカルボン酸ジエチル
エステル34.2g(0.15モル)に、また、酢酸メチル39.6g
(0.45モル)に変え、実施例1と同じ処法にて、白色結
晶の5−エトキシカルボニル−β−オキソ−2−チオフ
ェンプロピオン酸エチルエステル32.8g(収率81.0%)
を得た。
プロピオン酸エチルエステルの合成 実施例1において2,5−チオフェンジカルボン酸ジメ
チルエステルを2,5−チオフェンジカルボン酸ジエチル
エステル34.2g(0.15モル)に、また、酢酸メチル39.6g
(0.45モル)に変え、実施例1と同じ処法にて、白色結
晶の5−エトキシカルボニル−β−オキソ−2−チオフ
ェンプロピオン酸エチルエステル32.8g(収率81.0%)
を得た。
この化合物の融点、元素分析値、H−NMR、及び質量
分析による分子量を示す。
分析による分子量を示す。
融 点:42〜44℃ 元素分析値: C H S 測定値 53.18 5.10 11.81 計算値 53.33 5.19 11.85 NMR(δppm CDCl3): 1.2−1.5(t.6H)、3.80(S.2H) 4.05−4.40(q.4H)、7.60−7.80(dd.2H) 分子量:270 実施例3〜5 実施例1において、下表に示す塩基と反応溶媒に変え
る以外は、全て同様の反応を行い下表の結果を得た。5
−メトキシカルボニル−β−オキソ−2−チオフェンプ
ロピオン酸メチルエステルの単離精製は通常の方法によ
り行った。
る以外は、全て同様の反応を行い下表の結果を得た。5
−メトキシカルボニル−β−オキソ−2−チオフェンプ
ロピオン酸メチルエステルの単離精製は通常の方法によ
り行った。
実施例6 5−アセチル−2−チオフェンカルボン酸の合成 実施例1で得られた5−メトキシカルボニル−β−オ
キソ−2−チオフェンプロピオン酸メチルエステル24.2
g(0.1モル)、水酸化ナトリウム12g(0.3モル)、水25
0gを、500ml4ツロフラスコに仕込み、撹拌下、80〜90℃
にて、2時間加水分解、脱炭酸反応させた。反応後、室
温まで冷却し、反応液に36%塩酸30.4g(0.3モル)を滴
下しながら加えて、5−アセチル−2−チオフェンカル
ボン酸を析出させた。析出物を、濾取、水洗浄、乾燥し
て、淡黄白色固体として16.2g(収率92.3%)を得た。
キソ−2−チオフェンプロピオン酸メチルエステル24.2
g(0.1モル)、水酸化ナトリウム12g(0.3モル)、水25
0gを、500ml4ツロフラスコに仕込み、撹拌下、80〜90℃
にて、2時間加水分解、脱炭酸反応させた。反応後、室
温まで冷却し、反応液に36%塩酸30.4g(0.3モル)を滴
下しながら加えて、5−アセチル−2−チオフェンカル
ボン酸を析出させた。析出物を、濾取、水洗浄、乾燥し
て、淡黄白色固体として16.2g(収率92.3%)を得た。
実施例7 実施例6において、5−メトキシカルボニル−β−オ
キソ−2−チオフェンプロピオン酸メチルエステルを実
施例2で得られた5−エトキシカルボニル−β−オキソ
−2−プロピオン酸エチルエステル27.0g(0.1モル)に
変え、実施例6と同じ処法にて5−アセチル−2−チオ
フェンカルボン酸15.6g(収率91.8%)を得た。
キソ−2−チオフェンプロピオン酸メチルエステルを実
施例2で得られた5−エトキシカルボニル−β−オキソ
−2−プロピオン酸エチルエステル27.0g(0.1モル)に
変え、実施例6と同じ処法にて5−アセチル−2−チオ
フェンカルボン酸15.6g(収率91.8%)を得た。
実施例8 2,5−チオフェンジカルボン酸ジメチルエステル30.0g
(0.15モル)、60%水素化ナトリウム18g(0.45モ
ル)、モノクロルベンゼン255gを14ツロフラスコに
仕込み、撹拌下、85〜90℃にて酢酸メチル33.3g(0.45
モル)を、約30分を要して滴下し、更に90〜95℃にて3
時間反応させた。
(0.15モル)、60%水素化ナトリウム18g(0.45モ
ル)、モノクロルベンゼン255gを14ツロフラスコに
仕込み、撹拌下、85〜90℃にて酢酸メチル33.3g(0.45
モル)を、約30分を要して滴下し、更に90〜95℃にて3
時間反応させた。
反応後、反応混合物に水375gを加え、ついで還流下、
60%水素化ナトリウムをそのままアルカリ源として用い
て2時間加水分解、脱炭酸させた。その後反応液を室温
にて、水層とモノクロルベンゼン層とに分液し、この水
層に36%塩酸45.6g(0.45モル)を加えて酸析させた。
析出物を濾取、水洗浄、乾燥して、5−アセチル−2−
チオフェンカルボン酸23.5g(収率92.0%)を得た。
60%水素化ナトリウムをそのままアルカリ源として用い
て2時間加水分解、脱炭酸させた。その後反応液を室温
にて、水層とモノクロルベンゼン層とに分液し、この水
層に36%塩酸45.6g(0.45モル)を加えて酸析させた。
析出物を濾取、水洗浄、乾燥して、5−アセチル−2−
チオフェンカルボン酸23.5g(収率92.0%)を得た。
実施例9 5−アセチル−2−チオフェンカルボン酸メチルエステ
ルの合成 実施例1で得られた5−メトキシカルボニル−β−オ
キソ−2−チオフェンプロピオン酸メチルエステル24.2
g(0.1モル)、濃硫酸30.6g(0.3モル)、水300gを500m
l4ツロフラスコに仕込み、撹拌下、80〜90℃にて2時間
加水分解、脱炭酸させた。反応後、室温まで冷却し、析
出物を濾取、水洗浄、乾燥して、淡黄白色固体として5
−アセチル−2−チオフェンカルボン酸メチルエステル
16.1g(収率87.5%)を得た。
ルの合成 実施例1で得られた5−メトキシカルボニル−β−オ
キソ−2−チオフェンプロピオン酸メチルエステル24.2
g(0.1モル)、濃硫酸30.6g(0.3モル)、水300gを500m
l4ツロフラスコに仕込み、撹拌下、80〜90℃にて2時間
加水分解、脱炭酸させた。反応後、室温まで冷却し、析
出物を濾取、水洗浄、乾燥して、淡黄白色固体として5
−アセチル−2−チオフェンカルボン酸メチルエステル
16.1g(収率87.5%)を得た。
実施例10 5−アセチル−2−チオフェンカルボン酸エチルエステ
ルの合成 実施例9において、5−メトキシカルボニル−β−オ
キソ−2−チオフェンプロピオン酸メチルエステルを実
施例2で得られた5−エトキシ−β−オキソ−2−チオ
フェンプロピオン酸エチルエステル27.0g(0.1モル)に
変える以外は、全て同じ処法にて、5−アセチル−2−
チオフェンカルボン酸エチルエステル17.2g(収率86.9
%)を得た。
ルの合成 実施例9において、5−メトキシカルボニル−β−オ
キソ−2−チオフェンプロピオン酸メチルエステルを実
施例2で得られた5−エトキシ−β−オキソ−2−チオ
フェンプロピオン酸エチルエステル27.0g(0.1モル)に
変える以外は、全て同じ処法にて、5−アセチル−2−
チオフェンカルボン酸エチルエステル17.2g(収率86.9
%)を得た。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 西独国特許1076133(DE,B) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07D 333/40 CA(STN) REGISTRY(STN)
Claims (7)
- 【請求項1】一般式(I) (式中、Yは−ORを示し、Rは炭素数1〜4のアルキル
基を示す。) で表わされるβ−オキソ−チオフェンプロピオン酸エス
テル誘導体。 - 【請求項2】一般式(I)において、Rがメチル基又は
エチル基である請求項(1)記載の化合物。 - 【請求項3】一般式(II) (式中、Rは炭素数1〜4のアルキル基を示す。) で表わされる2,5−チオフェンジカルボン酸ジエステル
に、一般式(III) CH3COOR (III) (式中、Rは炭素数1〜4のアルキル基を示す。) で表わされる酢酸エステルを塩基の存在下に反応させる
ことを特徴とする一般式(I) (式中、Yは−ORを示し、Rは炭素数1〜4のアルキル
基を示す。) で表わされるβ−オキソ−チオフェンプロピオン酸エス
テル誘導体の製造方法。 - 【請求項4】一般式(I),(II)及び(III)におい
て、Rがメチル基又はエチル基である請求項(3)記載
の製造方法。 - 【請求項5】塩基が水素化アルカリ金属である請求項
(3)記載の製造方法。 - 【請求項6】水素化アルカリ金属が水素化ナトリウムで
ある請求項(5)記載の製造方法。 - 【請求項7】一般式(I)で表わされるβ−オキソ−チ
オフェンプロピオン酸エステル誘導体を加水分解及び脱
炭酸することを特徴とする一般式(IV) (式中、Zは−OH又は−ORを示し、Rは炭素数1〜4の
アルキル基を示す。) で表わされるアセチルチオフェン誘導体の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02262282A JP3085698B2 (ja) | 1990-09-29 | 1990-09-29 | チオフェン誘導体およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02262282A JP3085698B2 (ja) | 1990-09-29 | 1990-09-29 | チオフェン誘導体およびその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04139181A JPH04139181A (ja) | 1992-05-13 |
JP3085698B2 true JP3085698B2 (ja) | 2000-09-11 |
Family
ID=17373627
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP02262282A Expired - Fee Related JP3085698B2 (ja) | 1990-09-29 | 1990-09-29 | チオフェン誘導体およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3085698B2 (ja) |
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1990
- 1990-09-29 JP JP02262282A patent/JP3085698B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH04139181A (ja) | 1992-05-13 |
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