JP3085457U - ホースパッキン - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 通水時に水圧が高くても水密を確保して漏水
を防止することのできるホースパッキンを提供すること
である。 【構成】 ホースパッキン３は円環状に形成されてお
り、継手リング４の内面に接触する外周面３１に周方向
に延びる溝３０が形成されている。ホース１端に当接す
る端面３４において、内側縁及び外側縁に内側縁突条３
２及び外側縁突条３６を間隔をおいて立設させ、外側斜
面３３と内側斜面３５とにより両側縁が拡開する開放溝
３７を形成する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案が属する技術分野】

本考案は、消防ホース等の継手に用いられるホースパッキンに関する。

【０００２】

【従来の技術】

一般に、消防ホースにおいては、個々の消防ホースの端部に口金が装着され、 異なる消防ホースの口金を結合させることで必要な長さの消防ホースを得るもの である。 一例として図３に示すように、ホース１の端部の内側にエキスパンションリン グ２を配設するとともに、ホース１の先端と継手リング４の内面開口底面との間 に環状のホースパッキン３Ａを接触させて挟むとともに、エキスパンションリン グ２の外周をホース１とホースパッキン３Ａの内周面に当接させ、エキスパンシ ョンリング２の拡開（加締め）圧力により、ホース１とホースパッキン３Ａを継 手リング４に押圧して水密を保持する。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、上記従来のホースパッキン３Ａにおいては、断面が単なる矩形 であるために、エキスパンションリング２の拡開（加締め）圧力による変形が一 様であるため、ホース１とエキスパンションリング２との接触面が変形して接触 圧が不均一になり、通水時に水密を確保することが困難になり、漏水を生じると いう問題があった。

【０００４】 本考案の目的は、通水時に水圧が高くても水密を確保して漏水を防止すること のできるホースパッキンを提供することである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために本考案のホースパッキンは、継手を取り付けるホー ス端部に用いる環状のホースパッキンにおいて、外周面に周方向に延びる溝を、 全周にわたって連続して設けることにより、内周に較べて外周が変形し易いため に、エキスパンションリングの拡開（加締め）圧力によりホースパッキンが無理 なく変形し、ホース端との接触面の変形は抑制され、当たりが線接触となって水 密機能を高めることができる。 さらに、水が流れて水圧がかかると、内側に較べて外周が伸びるため、上記加 締め力に加えて、水圧によりホースパッキンが変形し、ホース面との当たりが線 接触となって水密機能を高めることができる。 また、ホース端が突き当たる面において、内側縁及び外側縁に２本の突条を間 隔をおいて立設させたことにより、ホース端が２本の突条の間に位置して接触す るから、２本の突条がホースの内外壁面に挟持する形で、結合効果を高めること ができる。

【０００６】

【考案の実施の形態】

図を参照して実施例を説明する。 図２において、ホース１の端部の内側にエキスパンションリング２を配設する とともに、ホース１の先端と継手リング４の内面開口底面との間に環状のホース パッキン３を接触させて挟むとともに、エキスパンションリング２の外周をホー ス１とホースパッキン３Ａの内周面に当接させ、エキスパンションリング２の拡 開（加締め）圧力により、ホース１とホースパッキン３Ａを継手リング４に押圧 して水密を保持する。

【０００７】 図１において、ホースパッキン３は円環状に形成されており、継手リング４の 内面に接触する外周面３１に周方向に延びる溝３０が形成されている。 なお溝３０の断面形の底部を略半円としているが矩形でも良いものである。

【０００８】 この構成により、内周に較べて外周が変形し易いために、エキスパンションリ ングの拡開（加締め）圧力によりホースパッキンが無理なく変形し、ホース端と の接触面の変形は抑制され、当たりが線接触となって水密機能を高めることがで きる。

【０００９】 さらに、水が流れて水圧がかかると、内側に較べて外周が伸びるため、上記加 締め力に加えて、水圧によりホースパッキンが変形し、ホース面との当たりが線 接触となって水密機能を高めることができる。

【００１０】 ホース１端に当接する端面３４において、内側縁及び外側縁に、先端が鋭角断 面の２本の内側縁突条３２及び外側縁突条３６を間隔をおいて立設させ、外側斜 面３３と内側斜面３５とにより両側縁が拡開する開放溝３７を形成する。

【００１１】 また、ホース端が突き当たる面において、内側縁及び外側縁に２本の突条を間 隔をおいて立設させたことにより、ホース端が２本の突条の間に位置して接触す るから、２本の突条がホースの内外壁面に挟持する形で、結合力を高め、水密効 果を高めることができる。

【００１２】 外側縁突条３２よりも内側縁突条３６を高く形成することにより、ホース１と エキスパンションリング２との間に、十分長く挟み込まれることになり、一層結 合力を高め、水密効果を高めることができる。 内周壁３８及び継手リング４への当接面３９は変形を抑えられるから、十分に 高い水密効果が得られる。

【００１３】

【考案の効果】

本考案は、上述のとおり構成されているから次に述べる効果を奏する。 継手を取り付けるホース端部に用いる環状のホースパッキンにおいて、外周面 に周方向に延びる溝を、全周にわたって連続して設けることにより、内周に較べ て外周が変形し易いために、エキスパンションリングの拡開（加締め）圧力によ りホースパッキンが無理なく変形し、ホース端との接触面の変形は抑制され、当 たりが線接触となって水密機能を高めることができる。 さらに、水が流れて水圧がかかると、内側に較べて外周が伸びるため、上記加 締め力に加えて、水圧によりホースパッキンが変形し、ホース面との当たりが線 接触となって水密機能を高めることができる。 また、ホース端が突き当たる面において、内側縁及び外側縁に２本の突条を間 隔をおいて立設させたことにより、ホース端が２本の突条の間に位置して接触す るから、２本の突条がホースの内外壁面に挟持する形で、結合力を高め、水密効 果を高めることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例の断面図である。

【図２】本考案を適用した継手構造の構造断面図であ
る。

【図３】従来のホースの継手構造の構造断面図である。

【符号の説明】 １ ホース ２ エキスパンションリング ３ ホースパッキン ４ 継手リング ３０ （ホースパッキンの周方向の）溝 ３１ （ホースパッキンの）外周面 ３２ （ホースパッキンの）外側突条 ３３ （ホースパッキンの）外側斜面 ３４ （ホース端に当接する）端面 ３５ （ホースパッキンの）内側斜面 ３６ （ホースパッキンの）内側突条 ３７ （ホースパッキンの拡開する）溝 ３８ 内周壁 ３９ （継手リングへの）当接面

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 内藤 雅道 東京都西東京市新町５丁目９番25号 ハイ ムリンデンＡ201

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 継手を取り付けるホース端部に用いる環
   状のホースパッキンにおいて、外周面に周方向に延びる
   溝を、全周にわたって連続して設けることを特徴とする
   ホースパッキン。
2. 【請求項２】 ホース端が突き当たる面において、内側
   縁及び外側縁に２本の突条を間隔をおいて立設させたこ
   とを特徴とする請求項１記載のホースパッキン。