JP3060944U - 金属管継手の構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 楽に金属管を串接でき串接後に管内の流体の
漏出させない金属管継手の構造の提供。 【解決手段】 側継手、パッキンリング、シールブシュ
及び中継継手で組成され、側継手の一端に側板が設けら
れ、側板の中央に穿孔が設けられ、側継手内と側板の間
に先細りのテーパ面が設けられ、側継手内に上記パッキ
ンリングが嵌合され、パッキンリング内縁に複数の凸塊
が環状に配置形成され、パッキンリング内にシールブシ
ュが装着された金属管継手の構造において、パッキンリ
ングの各凸塊間に軸方向に凹んだ凹所を設けてパッキン
リングに多爪状部を形成したことを特徴としている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は一種の金属管継手の構造に係り、特に、２本或いはそれ以上の金属管 を串接するのに用いられ、且つ各金属管串接後に各金属管内の流体を外に漏らさ ない金属管継手の構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来の金属管継手の構造は図４に示されるようであり、それは、側継手Ａ、パ ッキンリングＢ、シールブシュＣ及び中継継手Ｄで組成され、側継手Ａの一端に 側板Ａ１が設けられ、側板Ａ１の中央に穿孔Ａ１１が設けられ、側継手Ａ内と側 板Ａ１の間に先細りのテーパ面Ａ２が設けられ（図５参照）、且つ側継手Ａ内に 上記パッキンリングＢが嵌合され、パッキンリングＢ内縁に複数の凸塊Ｂ１が環 状に配置形成され、パッキンリングＢ内にシールブシュＣが装着され、さらに金 属管Ｅが側継手Ａの側板Ａ１の穿孔Ａ１１より挿通され、側継手Ａが中継継手Ｄ に螺接されるようにしてある。

【０００３】 一般の金属管継手の構造によると、側継手Ａが中継継手Ｄに螺接緊締される時 、側継手Ａ内のテーパ面Ａ２がパッキンリングＢの凸塊Ｂ１を緊迫し、パッキン リングＢの一側が側継手Ａのテーパ面Ａ２の圧迫を受けることで、パッキンリン グＢ内のシールブシュＣが中継継手Ｄに向けて押され、シールブシュＣの漸縮面 Ｃ１と中継継手Ｄの案内面Ｄ１により一部のシールブシュＣが中継継手Ｄ中に導 入されて、中継継手Ｄに導入されたシールブシュＣが金属管Ｅと中継継手Ｄの間 隙で圧迫されて、中継継手Ｄと金属管Ｅ内の流体が外部に漏れださないようにし てある。前述のパッキンリングＢが側継手Ａのテーパ面Ａ２の圧迫を受けて変形 する時、パッキンリングＢは凸塊Ｂ１間の構造強度が比較的弱い所に向けて凹み 、このとき凸塊Ｂ１が金属管Ｅの外縁を抓持するため、金属管Ｅと中継継手Ｄが 緊密に結合される。

【０００４】 図５に示されるように、一般の金属管継手の構造によると、側継手Ａが金属管 Ｅを中継継手Ｄに緊締する時、側継手Ａ内のテーパ面Ａ２がパッキンリングＢを 圧迫し、並びにパッキンリングＢを変形させることでパッキンリングＢ内縁の凸 塊Ｂ１により金属管Ｅをきつく抓持していた。ただしパッキンリングＢの変形に は相当に大きな外力を使用する必要がある。このことが従来の構造の実施上の大 きな欠点であり、ゆえに従来の金属管継手の構造には改良の必要があった。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、一種の金属管継手の構造を提供し、それは、金属管と中継継手を接 合する時に大きな力を必要とすることなく両者を相互に連接可能で、金属管と中 継継手接合後に管内の流体が管外に漏れださないようにする構造であるものとす る。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

請求項１の考案は、側継手１、パッキンリング２、シールブシュ３及び中継継 手４で組成され、側継手１の一端に側板１１が設けられ、側板１１の中央に穿孔 １１１が設けられ、側継手１内と側板１１の間に先細りのテーパ面１２が設けら れ、側継手１内に上記パッキンリング２が嵌合され、パッキンリング２内縁に中 央に向けて突出する複数の凸塊２１が環状に配置形成され、パッキンリング２内 にシールブシュ３が装着されてなる金属管継手の構造において、パッキンリング ２の各凸塊２１間に軸線方向に凹んだ凹所２２が設けられて、パッキンリング２ に複数の片状の爪体を具えた多爪状部が形成されたことを特徴とする、金属管継 手の構造としている。

【０００７】 請求項２の考案は、前記シールブシュ３にパッキンリング２の各凹所２２に対 応するシール凸点３２が形成され、該シール凸点３２がシールブシュ３の周縁に 沿ってシールブシュ３の軸線方向に形成されて側継手１に向けて突出するように 形成されたことを特徴とする、請求項１に記載の金属管継手の構造としている。

【０００８】

【考案の実施の形態】

本考案は、側継手、パッキンリング、シールブシュ及び中継継手で組成され、 側継手の一端に側板が設けられ、側板の中央に穿孔が設けられ、側継手内と側板 の間に先細りのテーパ面が設けられ、側継手内に上記パッキンリングが嵌合され 、パッキンリング内縁に複数の凸塊が環状に配置形成され、パッキンリング内に シールブシュが装着された金属管継手の構造において、パッキンリングの各凸塊 間に軸線方向に凹んだ凹所を設けてパッキンリングに複数の爪片を形成したこと を特徴としている。

【０００９】

【実施例】

図１に示されるように、本考案の実施例は、側継手１、パッキンリング２、シ ールブシュ３及び中継継手４で組成され、側継手１の一端に側板１１が設けられ 、側板１１の中央に穿孔１１１が設けられ、側継手１内と側板１１の間に先細り のテーパ面１２が設けられ、側継手１内に上記パッキンリング２が嵌合され、パ ッキンリング２内縁に中央に向けて突出する複数の凸塊２１が環状に配置形成さ れ、パッキンリング２内にシールブシュ３が装着され、金属管Ｅが側継手１の穿 孔１１１より側継手１に挿通されて側継手１が中継継手４に固定されるようにし てある金属管継手の構造において、パッキンリング２の各凸塊２１間に軸線方向 に凹んだ凹所２２が設けられて、パッキンリング２が複数の片状の爪体を具えた 多爪状部が形成され、シールブシュ３にこのパッキンリング２の各凹所２２に対 応するシール凸点３２が形成され、該シール凸点３２がシールブシュ３の周縁に 沿ってシールブシュ３の軸線方向に設置されていることを特徴としている。

【００１０】 図２、３に示されるように、本考案の側継手１内に順にパッキンリング２とシ ールブシュ３が挿入され、さらに金属管Ｅが側継手１の穿孔１１１より側継手１ に挿通され、さらに側継手１が中継継手４に螺接される時、シールブシュ３の案 内面３１及び中継継手４の案内面４１の相互案内作用により、シールブシュ３の 一部が中継継手４と金属管Ｅの間に進入してこれを塞ぐ。側継手１が持続的に中 継継手４に螺合される時、側継手１内のテーパ面１２がパッキンリング２の凹所 ２２を漸次収合させ、パッキンリング２の凹所２２が相当程度収合した後、パッ キンリング２の凸塊２１が金属管Ｅを緊迫抓持し、パッキンリング２が金属管Ｅ を緊迫抓持する時、シールブシュ３が金属管Ｅの制限を受けてそのシール凸点３ ２がパッキンリング２の各凹所２２中に進入し、中継継手４と金属管Ｅが密接に 結合されると共に、側継手１内のパッキンリング２も金属管Ｅと緊密に結合する 。

【００１１】

【考案の効果】

総合すると、本考案は、金属管継手の構造において、金属管と中継継手を接合 する時に大きな力を必要とすることなく両者を相互に連接可能で、金属管と中継 継手接合後に管内の流体が管外に漏れださないものとなす目的を達成しており、 新規性、実用性を有し、産業上の利用価値を有する考案であるといえる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の分解斜視図である。

【図２】本考案の一部断面表示した斜視図である。

【図３】本考案の、金属管と接合後の側継手の径方向断
面図である。

【図４】従来の構造の分解斜視図である。

【図５】従来の構造の一部断面表示した斜視図である。

【符号の説明】

Ａ 側継手 Ａ１ 側板 Ａ１１ 穿孔 Ａ２ テーパ面 Ｂ パッキンリング Ｂ１ 凸塊 Ｃ シールブシュ Ｃ１ 漸縮面 Ｄ 中継継手 Ｄ１ 案内面 Ｅ 金属管 １ 側継手 １１ 側板 １１１ 穿孔 １２ テーパ面 ２ パッキンリング ２１ 凸塊 ２２ 凹所 ３ シールブシュ ３１ 案内面 ３２ シール凸点 ４ 中継継手 ４１ 案内面

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 側継手１、パッキンリング２、シールブ
   シュ３及び中継継手４で組成され、側継手１の一端に側
   板１１が設けられ、側板１１の中央に穿孔１１１が設け
   られ、側継手１内と側板１１の間に先細りのテーパ面１
   ２が設けられ、側継手１内に上記パッキンリング２が嵌
   合され、パッキンリング２内縁に中央に向けて突出する
   複数の凸塊２１が環状に配置形成され、パッキンリング
   ２内にシールブシュ３が装着されてなる金属管継手の構
   造において、パッキンリング２の各凸塊２１間に軸線方
   向に凹んだ凹所２２が設けられて、パッキンリング２に
   複数の片状の爪体を具えた多爪状部が形成されたことを
   特徴とする、金属管継手の構造。
2. 【請求項２】 前記シールブシュ３にパッキンリング２
   の各凹所２２に対応するシール凸点３２が形成され、該
   シール凸点３２がシールブシュ３の周縁に沿ってシール
   ブシュ３の軸線方向に形成されて側継手１に向けて突出
   するように形成されたことを特徴とする、請求項１に記
   載の金属管継手の構造。