JP3084950B2 - スイッチング電源装置 - Google Patents
スイッチング電源装置Info
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- JP3084950B2 JP3084950B2 JP04234399A JP23439992A JP3084950B2 JP 3084950 B2 JP3084950 B2 JP 3084950B2 JP 04234399 A JP04234399 A JP 04234399A JP 23439992 A JP23439992 A JP 23439992A JP 3084950 B2 JP3084950 B2 JP 3084950B2
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- switching element
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は各種電子機器に安定な直
流電圧を供給するスイッチング電源装置に関するもので
ある。
流電圧を供給するスイッチング電源装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】近年、スイッチング電源装置は電子機器
の小型・高機能化に伴い、高効率・低ノイズなものが要
求されている。
の小型・高機能化に伴い、高効率・低ノイズなものが要
求されている。
【0003】以下に従来のスイッチング電源装置につい
て説明する。図3は従来のスイッチング電源装置で、Z
ETAコンバータと称される入出力非反転の昇降圧コン
バータの回路構成図である。図3において、1は入力直
流電圧源であり、その電圧をEiとする。2はスイッチ
ング素子であり、3は第1のチョークコイルであり、4
はコンデンサである。スイッチング素子2は入力直流電
圧Eiを高周波交流電圧に変換し、第1のチョークコイ
ル3及びコンデンサ4へ伝達する。コンデンサ4の静電
容量は十分大きく、その電圧は図3中に示す方向に直流
電圧Ecとみなす。5はダイオードである。6は第2の
チョークコイルであり、第1のチョークコイル3とは図
3中に示す極性で磁気結合可能である。7は出力コンデ
ンサであり、8は負荷である。出力コンデンサ7の静電
容量は十分大きく、負荷8へは出力直流電圧Eoが出力
される。9は制御回路であり、出力直流電圧Eoを安定
化すべくスイッチング素子2を所定のオンオフ期間で駆
動する。
て説明する。図3は従来のスイッチング電源装置で、Z
ETAコンバータと称される入出力非反転の昇降圧コン
バータの回路構成図である。図3において、1は入力直
流電圧源であり、その電圧をEiとする。2はスイッチ
ング素子であり、3は第1のチョークコイルであり、4
はコンデンサである。スイッチング素子2は入力直流電
圧Eiを高周波交流電圧に変換し、第1のチョークコイ
ル3及びコンデンサ4へ伝達する。コンデンサ4の静電
容量は十分大きく、その電圧は図3中に示す方向に直流
電圧Ecとみなす。5はダイオードである。6は第2の
チョークコイルであり、第1のチョークコイル3とは図
3中に示す極性で磁気結合可能である。7は出力コンデ
ンサであり、8は負荷である。出力コンデンサ7の静電
容量は十分大きく、負荷8へは出力直流電圧Eoが出力
される。9は制御回路であり、出力直流電圧Eoを安定
化すべくスイッチング素子2を所定のオンオフ期間で駆
動する。
【0004】以上のように構成されたスイッチング電源
装置について、以下にその動作を説明する。まず、スイ
ッチング素子2がオンの時、第1のチョークコイル3に
は電圧Eiが印加されるとともに、第2のチョークコイ
ル6には電圧Ei+Ec−Eoが印加される。スイッチ
ング素子2には第1のチョークコイル3と第2のチョー
クコイル6との励磁電流の和の電流が流れる。またコン
デンサ4には第2のチョークコイル6の励磁電流が流れ
る。この期間をTonとする。次にスイッチング素子2
がオフの時、各チョークコイルの電圧は反転し、ダイオ
ード5が導通する。この時第1のチョークコイル3には
電圧Ecが印加されるとともに、第2のチョークコイル
6には電圧Eoが印加される。ダイオード5には第1の
チョークコイル3と第2のチョークコイル6との消磁電
流の和の電流が流れる。またコンデンサ4には第1のチ
ョークコイル3の消磁電流が流れる。この期間をTof
fとする。安定動作状態においては各チョークコイルの
磁束は一周期でリセットされるから、次式が成立する。
装置について、以下にその動作を説明する。まず、スイ
ッチング素子2がオンの時、第1のチョークコイル3に
は電圧Eiが印加されるとともに、第2のチョークコイ
ル6には電圧Ei+Ec−Eoが印加される。スイッチ
ング素子2には第1のチョークコイル3と第2のチョー
クコイル6との励磁電流の和の電流が流れる。またコン
デンサ4には第2のチョークコイル6の励磁電流が流れ
る。この期間をTonとする。次にスイッチング素子2
がオフの時、各チョークコイルの電圧は反転し、ダイオ
ード5が導通する。この時第1のチョークコイル3には
電圧Ecが印加されるとともに、第2のチョークコイル
6には電圧Eoが印加される。ダイオード5には第1の
チョークコイル3と第2のチョークコイル6との消磁電
流の和の電流が流れる。またコンデンサ4には第1のチ
ョークコイル3の消磁電流が流れる。この期間をTof
fとする。安定動作状態においては各チョークコイルの
磁束は一周期でリセットされるから、次式が成立する。
【0005】 Ei・Ton=Ec・Toff ( Ei+Ec−Eo)・Ton=Eo・Toff ∴ Eo=Ec=(Ton/Toff)・Ei 即ち出力直流電圧Eoは、スイッチング素子2のオンオ
フ比を調整することにより、安定化することができる。
図4に各部動作波形図を示しておく。
フ比を調整することにより、安定化することができる。
図4に各部動作波形図を示しておく。
【0006】また、各チョークコイルに印加される電圧
が等しいことから、第1のチョークコイル3と第2のチ
ョークコイル6とが同一巻数で磁気結合可能であること
がわかる。詳しい説明は省くが、このスイッチング電源
装置は、第1のチョークコイル3と第2のチョークコイ
ル6との巻数比をその結合係数と等しくすることによ
り、第2のチョークコイル6に流れる電流を交流成分の
ない直流電流とすることができ、出力直流電圧Eoに重
畳されるリップル電圧を0Vにすることができるという
特徴を有している。
が等しいことから、第1のチョークコイル3と第2のチ
ョークコイル6とが同一巻数で磁気結合可能であること
がわかる。詳しい説明は省くが、このスイッチング電源
装置は、第1のチョークコイル3と第2のチョークコイ
ル6との巻数比をその結合係数と等しくすることによ
り、第2のチョークコイル6に流れる電流を交流成分の
ない直流電流とすることができ、出力直流電圧Eoに重
畳されるリップル電圧を0Vにすることができるという
特徴を有している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の構成では、軽負荷時にチョークコイル3に流れる電流
が0Aになると、出力直流電圧Eoの安定化のためには
Tonを短くするような動作をするため、負荷急変のあ
る出力仕様によってはチョークコイル3のインダクタン
スを大きく設定しなければならない。スイッチング素子
2のターンオンの際、ダイオード5は導通しているので
リカバリー電流が発生するし、この時スイッチング素子
2に印加されている電圧はEi+Eoから急峻に0Vに
放電されるのでターンオン損失が発生する。
の構成では、軽負荷時にチョークコイル3に流れる電流
が0Aになると、出力直流電圧Eoの安定化のためには
Tonを短くするような動作をするため、負荷急変のあ
る出力仕様によってはチョークコイル3のインダクタン
スを大きく設定しなければならない。スイッチング素子
2のターンオンの際、ダイオード5は導通しているので
リカバリー電流が発生するし、この時スイッチング素子
2に印加されている電圧はEi+Eoから急峻に0Vに
放電されるのでターンオン損失が発生する。
【0008】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、負荷条件によるスイッチング素子のオンオフ期間の
変動を抑え、ゼロクロススイッチングの実現により効率
を向上するとともに低ノイズ化したスイッチング電源装
置を提供することを目的とする。
で、負荷条件によるスイッチング素子のオンオフ期間の
変動を抑え、ゼロクロススイッチングの実現により効率
を向上するとともに低ノイズ化したスイッチング電源装
置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明のスイッチング電源装置は、入力直流電圧源
と、前記入力直流電圧源と並列に接続される第1のチョ
ークコイルと第1のスイッチング素子との直列回路と、
前記第1のチョークコイルと並列に接続されるコンデン
サと第2のスイッチング素子との直列回路と、前記第2
のスイッチング素子と並列に接続される第2のチョーク
コイルと出力コンデンサとの直列回路と、前記第1及び
第2のスイッチング素子を、オン、オフが逆の状態とな
るように交 互にオン、オフさせるとともにそれらのオ
ン、オフ期間を所定値に調整する制御回路とを備えた構
成とするとともに、前記第1、第2のスイッチング素子
は実質的にスイッチとダイオードの並列体によって構成
されたものとしたものである。
に本発明のスイッチング電源装置は、入力直流電圧源
と、前記入力直流電圧源と並列に接続される第1のチョ
ークコイルと第1のスイッチング素子との直列回路と、
前記第1のチョークコイルと並列に接続されるコンデン
サと第2のスイッチング素子との直列回路と、前記第2
のスイッチング素子と並列に接続される第2のチョーク
コイルと出力コンデンサとの直列回路と、前記第1及び
第2のスイッチング素子を、オン、オフが逆の状態とな
るように交 互にオン、オフさせるとともにそれらのオ
ン、オフ期間を所定値に調整する制御回路とを備えた構
成とするとともに、前記第1、第2のスイッチング素子
は実質的にスイッチとダイオードの並列体によって構成
されたものとしたものである。
【0010】
【作用】この構成によって、第1のスイッチング素子の
オフ期間中に第2のスイッチング素子を介してチョーク
コイルを逆励磁することができる。逆励磁エネルギーを
利用することにより、第1及び第2のスイッチング素子
はゼロ電圧ターンオンが可能となる。また、チョークコ
イルの電流が常に直線的に連続に流れるため、いわゆる
不連続動作というものはなく、負荷条件によるスイッチ
ング素子のオンオフ期間の変動も抑えられる。
オフ期間中に第2のスイッチング素子を介してチョーク
コイルを逆励磁することができる。逆励磁エネルギーを
利用することにより、第1及び第2のスイッチング素子
はゼロ電圧ターンオンが可能となる。また、チョークコ
イルの電流が常に直線的に連続に流れるため、いわゆる
不連続動作というものはなく、負荷条件によるスイッチ
ング素子のオンオフ期間の変動も抑えられる。
【0011】
【実施例】(実施例1) 以下本発明の一実施例について、図面を参照しながら説
明する。図1は本発明の第1の実施例におけるスイッチ
ング電源装置の回路構成図を示すものである。図1にお
いて、1は入力直流電圧源であり、その電圧をEiとす
る。13は第1のスイッチング素子であり、例えばMO
SFETのようにダイオードとスイッチの並列回路から
構成される。3は第1のチョークコイルであり、4はコ
ンデンサである。第1のスイッチング素子13は入力電
圧Eiを高周波交流電圧に変換し、第1のチョークコイ
ル3及びコンデンサ4へ伝達する。コンデンサ4の静電
容量は十分大きく、その電圧は図1中に示す方向に直流
電圧Ecとみなす。14は第2のスイッチング素子であ
り、例えばMOSFETのようにダイオードとスイッチ
の並列回路から構成される。6は第2のチョークコイル
であり、第1のチョークコイル3とは図1中に示す磁性
で磁気結合可能である。7は出力コンデンサであり、8
は負荷である。出力コンデンサ7の静電容量は十分大き
く、負荷8へは出力直流電圧Eoが出力される。15は
制御回路であり、出力直流電圧Eoを安定化すべく第1
のスイッチング素子13及び第2のスイッチング素子1
4をオン、オフが逆の状態となるように所定のオン、オ
フ期間で交互に駆動する。
明する。図1は本発明の第1の実施例におけるスイッチ
ング電源装置の回路構成図を示すものである。図1にお
いて、1は入力直流電圧源であり、その電圧をEiとす
る。13は第1のスイッチング素子であり、例えばMO
SFETのようにダイオードとスイッチの並列回路から
構成される。3は第1のチョークコイルであり、4はコ
ンデンサである。第1のスイッチング素子13は入力電
圧Eiを高周波交流電圧に変換し、第1のチョークコイ
ル3及びコンデンサ4へ伝達する。コンデンサ4の静電
容量は十分大きく、その電圧は図1中に示す方向に直流
電圧Ecとみなす。14は第2のスイッチング素子であ
り、例えばMOSFETのようにダイオードとスイッチ
の並列回路から構成される。6は第2のチョークコイル
であり、第1のチョークコイル3とは図1中に示す磁性
で磁気結合可能である。7は出力コンデンサであり、8
は負荷である。出力コンデンサ7の静電容量は十分大き
く、負荷8へは出力直流電圧Eoが出力される。15は
制御回路であり、出力直流電圧Eoを安定化すべく第1
のスイッチング素子13及び第2のスイッチング素子1
4をオン、オフが逆の状態となるように所定のオン、オ
フ期間で交互に駆動する。
【0012】以上のように構成されたスイッチング電源
装置について、図2に示す各部動作波形図を用いてその
動作を説明する。まず、第1のスイッチング素子13が
オンの時、第1のチョークコイル3には入力電圧Eiが
印加されるとともに、第2のチョークコイル6には電圧
Ei+Ec−Eoが印加される。第1のスイッチング素
子13には第1のチョークコイル3と第2のチョークコ
イル6との励磁電流の和の電流が流れる。またコンデン
サ4には第2のチョークコイル6の励磁電流が流れる。
この期間をTonとする。
装置について、図2に示す各部動作波形図を用いてその
動作を説明する。まず、第1のスイッチング素子13が
オンの時、第1のチョークコイル3には入力電圧Eiが
印加されるとともに、第2のチョークコイル6には電圧
Ei+Ec−Eoが印加される。第1のスイッチング素
子13には第1のチョークコイル3と第2のチョークコ
イル6との励磁電流の和の電流が流れる。またコンデン
サ4には第2のチョークコイル6の励磁電流が流れる。
この期間をTonとする。
【0013】次に第1のスイッチング素子13がオフの
時、各チョークコイルの電圧は反転し、第2のスイッチ
ング素子14がオンする。この時第1のチョークコイル
3には電圧Ecが印加されるとともに、第2のチョーク
コイル6には電圧Eoが印加される。第2のスイッチン
グ素子14には第1のチョークコイル3と第2のチョー
クコイル6との消磁電流の和の電流が流れる。またコン
デンサ4には第1のチョークコイル3の消磁電流が流れ
る。この期間をToffとする。安定動作状態において
は各チョークコイルの磁束は一周期でリセットされるか
ら、次式が成立するのは図9に示した従来例と同様であ
る。
時、各チョークコイルの電圧は反転し、第2のスイッチ
ング素子14がオンする。この時第1のチョークコイル
3には電圧Ecが印加されるとともに、第2のチョーク
コイル6には電圧Eoが印加される。第2のスイッチン
グ素子14には第1のチョークコイル3と第2のチョー
クコイル6との消磁電流の和の電流が流れる。またコン
デンサ4には第1のチョークコイル3の消磁電流が流れ
る。この期間をToffとする。安定動作状態において
は各チョークコイルの磁束は一周期でリセットされるか
ら、次式が成立するのは図9に示した従来例と同様であ
る。
【0014】 ∴ Eo=Ec=(Ton/Toff)・Ei 即ち出力直流電圧Eoは、第1のスイッチング素子13
及び第2のスイッチング素子14のオンオフ期間を調整
することにより、安定化することができる。
及び第2のスイッチング素子14のオンオフ期間を調整
することにより、安定化することができる。
【0015】本実施例によるスイッチング電源装置が図
3に示した従来のスイッチング電源装置と異なるのは、
第2のスイッチング素子14によって第1のチョークコ
イル3又は第2のチョークコイル6が逆励磁されること
である。このため、チョークコイルの電流が常に直線的
に連続に流れるため、いわゆる不連続動作というものは
なく、負荷条件によるスイッチング素子のオンオフ期間
の変動も抑えられるし、それらのインダクタンスも従来
より小さく設定できる。また第2のスイッチング素子1
4のターンオフの際、逆励磁エネルギーによって、第1
のスイッチング素子13の寄生容量又はターンオフ損失
低減のため接続される静電容量素子に蓄えられた電荷は
第1のチョークコイル3を介して入力直流電圧源1へ回
生され、ターンオン損失とはならない。
3に示した従来のスイッチング電源装置と異なるのは、
第2のスイッチング素子14によって第1のチョークコ
イル3又は第2のチョークコイル6が逆励磁されること
である。このため、チョークコイルの電流が常に直線的
に連続に流れるため、いわゆる不連続動作というものは
なく、負荷条件によるスイッチング素子のオンオフ期間
の変動も抑えられるし、それらのインダクタンスも従来
より小さく設定できる。また第2のスイッチング素子1
4のターンオフの際、逆励磁エネルギーによって、第1
のスイッチング素子13の寄生容量又はターンオフ損失
低減のため接続される静電容量素子に蓄えられた電荷は
第1のチョークコイル3を介して入力直流電圧源1へ回
生され、ターンオン損失とはならない。
【0016】同様に第1のスイッチング素子13のター
ンオフの際、励磁エネルギーによって、第2のスイッチ
ング素子14の寄生容量又はターンオフ損失低減のため
接続される静電容量素子に貯えられた電荷は第2のチョ
ークコイル6を介して出力コンデンサ7へ放出されるの
で、ターンオン損失とはならない。即ち第1のスイッチ
ング素子13及び第2のスイッチング素子14はいずれ
もゼロ電圧ターンオンするという優れた効果が得られ
る。
ンオフの際、励磁エネルギーによって、第2のスイッチ
ング素子14の寄生容量又はターンオフ損失低減のため
接続される静電容量素子に貯えられた電荷は第2のチョ
ークコイル6を介して出力コンデンサ7へ放出されるの
で、ターンオン損失とはならない。即ち第1のスイッチ
ング素子13及び第2のスイッチング素子14はいずれ
もゼロ電圧ターンオンするという優れた効果が得られ
る。
【0017】また本実施例によって、第1のチョークコ
イル3と第2のチョークコイル6とが同一巻数で磁気結
合可能であることと、第1のチョークコイル4と第2の
チョークコイル6との巻数比をその結合係数と等しくす
ることにより、第2のチョークコイル6に流れる電流を
交流成分のない直流電流とすることができ、出力直流電
圧Eoに重畳されるリップル電圧を0Vにすることがで
きるというZETAコンバータの特徴を損なうことはな
い。
イル3と第2のチョークコイル6とが同一巻数で磁気結
合可能であることと、第1のチョークコイル4と第2の
チョークコイル6との巻数比をその結合係数と等しくす
ることにより、第2のチョークコイル6に流れる電流を
交流成分のない直流電流とすることができ、出力直流電
圧Eoに重畳されるリップル電圧を0Vにすることがで
きるというZETAコンバータの特徴を損なうことはな
い。
【0018】以上のように本実施例によれば、従来のZ
ETAコンバータのダイオードを第2のスイッチング素
子とすることにより、その飽和電圧がダイオードの順方
向電圧より小さければ損失低減となる上、リカバリー電
流もなくなり、さらに負荷条件によるスイッチング素子
のオンオフ期間の変動を抑え、ゼロクロススイッチング
の実現により効率を向上するとともに低ノイズ化するこ
とができる。
ETAコンバータのダイオードを第2のスイッチング素
子とすることにより、その飽和電圧がダイオードの順方
向電圧より小さければ損失低減となる上、リカバリー電
流もなくなり、さらに負荷条件によるスイッチング素子
のオンオフ期間の変動を抑え、ゼロクロススイッチング
の実現により効率を向上するとともに低ノイズ化するこ
とができる。
【0019】
【発明の効果】以上のように本発明は、入力直流電圧源
と、前記入力直流電圧源と並列に接続される第1のチョ
ークコイルと第1のスイッチング素子との直列回路と、
前記第1のチョークコイルと並列に接続されるコンデン
サと第2のスイッチング素子との直列回路と、前記第2
のスイッチング素子と並列に接続される第2のチョーク
コイルと出力コンデンサとの直列回路と、前記第1及び
第2のスイッチング素子をオン、オフが逆の状態となる
ように交互にオン、オフさせるとともにそれらのオン、
オフ期間を所定値に調整する制御回路とを備えた構成と
するとともに、前記第1、第2のスイッチング素子は実
質的にスイッチとダイオードの並列体によって構成され
たものとしたことにより、第1のスイッチング素子のオ
フ期間中に第2のスイッチング素子を介してチョークコ
イルを逆励磁し、その逆励磁エネルギーを利用すること
により、第1及び第2のスイッチング素子はゼロ電圧タ
ーンオンが可能となる。また、チョークコイルの電流が
常に直線的に連続に流れるため、いわゆる不連続動作と
いうものはなく、負荷条件によるスイッチング素子のオ
ンオフ期間の変動も抑えられる上、ダイオードリカバリ
ー電流もなくなり、高効率で低ノイズな優れたスイッチ
ング電源装置を実現できるものである。
と、前記入力直流電圧源と並列に接続される第1のチョ
ークコイルと第1のスイッチング素子との直列回路と、
前記第1のチョークコイルと並列に接続されるコンデン
サと第2のスイッチング素子との直列回路と、前記第2
のスイッチング素子と並列に接続される第2のチョーク
コイルと出力コンデンサとの直列回路と、前記第1及び
第2のスイッチング素子をオン、オフが逆の状態となる
ように交互にオン、オフさせるとともにそれらのオン、
オフ期間を所定値に調整する制御回路とを備えた構成と
するとともに、前記第1、第2のスイッチング素子は実
質的にスイッチとダイオードの並列体によって構成され
たものとしたことにより、第1のスイッチング素子のオ
フ期間中に第2のスイッチング素子を介してチョークコ
イルを逆励磁し、その逆励磁エネルギーを利用すること
により、第1及び第2のスイッチング素子はゼロ電圧タ
ーンオンが可能となる。また、チョークコイルの電流が
常に直線的に連続に流れるため、いわゆる不連続動作と
いうものはなく、負荷条件によるスイッチング素子のオ
ンオフ期間の変動も抑えられる上、ダイオードリカバリ
ー電流もなくなり、高効率で低ノイズな優れたスイッチ
ング電源装置を実現できるものである。
【図1】本発明の第1の実施例によるスイッチング電源
装置の回路構成図
装置の回路構成図
【図2】第1の実施例によるスイッチング電源装置の各
部動作波形図
部動作波形図
【図3】従来のスイッチング電源装置の回路図
【図4】従来のスイッチング電源装置の各部動作波形図
1 入力直流電圧源 3 第1のチョークコイル 4 コンデンサ 6 第2のチョークコイル 7 出力コンデンサ 8 負荷 13 第1のスイッチング素子 14 第2のスイッチング素子 15 制御回路
フロントページの続き (72)発明者 村上 孝晴 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 植山 敏成 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−173349(JP,A) 特開 平5−176532(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02M 3/155
Claims (2)
- 【請求項1】入力直流電圧源と、前記入力直流電圧源と
並列に接続される第1のチョークコイルと第1のスイッ
チング素子との直列回路と、前記第1のチョークコイル
と並列に接続されるコンデンサと第2のスイッチング素
子との直列回路と、前記第2のスイッチング素子と並列
に接続される第2のチョークコイルと出力コンデンサと
の直列回路と、前記第1及び第2のスイッチング素子を
オン、オフが逆の状態となるように交互にオン、オフさ
せるとともにそれらのオン、オフ期間を所定値に調整す
る制御回路とを備え、前記出力コンデンサの電圧を出力
直流電圧として負荷へ供給する構成とするとともに、前
記第1、第2のスイッチング素子は実質的にスイッチと
ダイオードの並列体によって構成されたものとしたスイ
ッチング電源装置。 - 【請求項2】第1及び第2のチョークコイルが磁気結合
した請求項1記載のスイッチング電源装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04234399A JP3084950B2 (ja) | 1992-09-02 | 1992-09-02 | スイッチング電源装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04234399A JP3084950B2 (ja) | 1992-09-02 | 1992-09-02 | スイッチング電源装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0686541A JPH0686541A (ja) | 1994-03-25 |
JP3084950B2 true JP3084950B2 (ja) | 2000-09-04 |
Family
ID=16970394
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP04234399A Expired - Fee Related JP3084950B2 (ja) | 1992-09-02 | 1992-09-02 | スイッチング電源装置 |
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Country | Link |
---|---|
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DE4304384A1 (de) * | 1993-02-13 | 1994-08-18 | Bosch Gmbh Robert | Gleichspannungswandler |
-
1992
- 1992-09-02 JP JP04234399A patent/JP3084950B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0686541A (ja) | 1994-03-25 |
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